Tumgik
#オッドアイ君
asakawaz · 5 months
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vicisono · 1 year
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筒抜けポーカー
02海燕寸暇(うみつばめすんか)ギャル: Left chest が心臓で♡だからGreen fieldはクローバーで♣だろうな、まではわかるし、剣とダイヤモンドもそこから類推できるけど、位置=1まではわかんねーわ
03朧そぼろ(おぼろそぼろ)中2病 : これはあからさま過ぎて迷うパターン。桃が見たまんま♡とは。菱餅が♢なのはわかるけど、マンドラゴラじゃなくニンジンかよ!他の3枚から2の数札なのは類推できるんだけどさ
04徐綿菓子(おもむろゆかこ)ベリショ: 綿菓子さん、優しい!これは一目でわかる!ちょっと迷うのは♠と♣だけど
05絣縁沙(かすりえんさ)メカクレ萌え袖:剣士・失恋・🍀はわかりやすいけど、問題は漢字二文字2枚、アルファベット1文字、図形が混在しているので同じ数札と認識しづらい点
06雁音嚇音(かりがねかくね)優等生: 洗練された美しい暗号。5の数札なのに5を数字として使わずにアルファベットのSで代用、それでいて♧の記号を形成するために5を使う。四枚並べると♢はこれかなと見当が付き、次に♣、数字はあくまで図形として扱われていることから3も♡と解釈できる
07小芝井躾(こしばいしつけ)もしゃ髪そばかす: 小芝居ちゃん、解かせる気ないやろ!現物を見ればガラスペンと竹ペンの筆跡は気付くかもしれんが、進法はノーヒントじゃわからん
10膾商(なますあきな)マスクみつあみ:14と49が7の倍数なのを手掛かりに数字の方は解けるけど、スートの方はわからんよ。素直にまんま描いてるとは思わんけど
11沼田場愁嘆(ぬたばしゅうたん)包帯ぐるぐる: しゅーたんも優しいね。♡のダーツで8の数札なのはすぐわかる。そこから♠8と♣8もわかるので、消去法で石器が♢と判明
12濃姫家雪(のうひめいえすの)貴族盲目: ダジャレか!♣と♢はすぐわかるし、馬鎧が剣で鳩がハートのダジャレまではいいけど、数札9は無理~!九+鳥で鳩と気付けば残りもこじつけられるかなぁ?やっぱ無理!
13母倉乱数籤(ははくららんすろっと)片メカクレ:ランスロットちゃん、凛々しい顔してポンコツでしょ君!!中華まん=天心で♡くらいまでしかわからんよ!!!!
14牡丹山春霧(ぼたやまはるきり)ツインテ・オッドアイ:「クラブのジャックはランスロット」を出発点に読み解くとしても、ダンスクはともかくエクトールとライルは無理筋……エクだからエクトール?で見当つけて消去法でなんとかなるかなぁ
15真蟲犇蝌蚪(まむしひしめきおたまじゃくし)バンダナメカクレ: 赤の女王の引用からクイーン札なのは確定。女王と68の関連がわかればこっちも確定できるけどネット検索なしだとお手上げ。スペードの女王さえ確定できればあとはどうにか埋められるかな
16目々蓮馬酔木(もくもくれんあしび)ぬいぐるみコンプラ違反: Kでキング札なのは確定。♢も見ればなんとなくわかるので、♠と♡の見当をつけられればなんとか
17夕方多夕(ゆうがたたゆう)ポニテ: 🃏たゆたんはいつもの
ベタなダジャレの濃姫さん、それぞれ別方向で解かせる気がなさそうなランスロットちゃんと商ちゃんの札を見るに、羊狼川さんが暗号作成担当だったらどんなエクストリームなブツを見せてくれたのか気になる~
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zauri8836long · 2 years
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Pupil
「ふ、くくっ……ははっ」 「さっきから何なん」  背を丸めながら声をあげて笑うバルバトスをかれこれ数分は見ている気がする。  数分はさすがに言い過ぎだがこの金髪の美男子は先ほどから笑い止んだと思えばまた吹き出すという行動を続けているのだ。 「ふふっいや、悪い。なんか、ツボに入って…くっ、ふふ」  楽しそうなのはいいことだ。  買い出しに出るソロモンにかち合い、手伝いを申し出て承諾されたところまではよかった。  助かるよカスピエルの一言で舞い上がる自分のチョロさは我ながら不安になることもあるが相手がソロモンなのだから仕方がない。  けれど出かける準備に時間をとったのが悪かった。どこかに出ていたらしいブネがアジトに帰還し、話があると言ってソロモンを連れて行ってしまったのだ。  買い出しだけなら頼まれようか?と提案したのは自分だが、まさかそれがバルバトスと一緒になるとは思いもしなかった。  一人じゃ使いもできないと思われた、というよりは単純に一人で運ぶには多い量の買い物が予定されていたからだというのはメモを見て理解した。  ソロモンがもともと誰かに声をかけるつもりだったのならそこに居合わせた自分の運が良���ったのは確かだが、結局、王都から少し離れたポータルを出た瞬間から、ずっとバルバトスの笑い声を聞いている気がする。  今日の王都は快晴で、時間もまだ昼を過ぎたばかりだが行くべき店も一つではないしさっさと門を潜りたい。この笑い声はいつ止むのだろうか。 「俺の顔見て笑っとるわけやないよな?」  そういえば、この色男が笑い出したきっかけはポータルを出てすぐに自分と正面から目があった時だった気がする。確か買出しがソロモンとじゃなくて悪いねと謝られたのだ。そして謝ったその口でそのまま笑い出した。  自分が女なら唄いを仕事とする男の美しい声は耳に心地よいものだったのかもしれないが生憎と自分に同性の声を聴いて楽しむ趣味はない。 「ははっ…気付かれたか。ふふ、いやね君の瞳の色が」  適当に思いついただけの言葉を肯定されるとは思ってもいなかった。  確かに自分の目は左右で多少色が違う。橙と黄色の目。どちらも蛇のようで不気味だと言われたのはいつのことだっただろうか。  色違いの目は物珍しいものかもしれないが何も笑うことはないだろう。 「アジトには俺以外にもおるやん、そう珍しくないやろ」  そういえば少し前にアムドゥスキアスがこの目を自分とお揃いだと喜んでくれていたのを思い出す。  気がついたのは確かゼパ���で、アジトでの朝食の席だった。宵っ張りの自分と普段は自宅に帰っているゼパルが朝食に揃った珍しい日で、いつもの席が決まっていない者が集まったテーブルでの出来事だ。  そのあとはどうやらお泊まり会をしていたらしい子供たちに囲まれて。そういえばあの日のソロモンたちはどこかの町に出ていて不在だった。この吟遊詩人もソロモンと一緒だったはずだ。  自分の目はアムドゥスキアスの赤と青緑色の美しいオッドアイと比べるようないいものではないが、その時の彼女たちはこの目を言葉を尽くして褒めてくれたので悪い気はしなかった。  自分もアムドゥスキアスに褒める言葉を返したが読書家の彼女の興奮気味の言葉には追いつかず舌を巻いたのだった。  アジトの連中とのやりとりは、女を口説くようにうまくはいかない。  バルバトスが一つ大きな息をついてようやく笑う声も止まったようだ。  結局俺の目の色がどうしたのだろう。 「ここのところ君の瞳のその不思議な色をどう喩えたものかと考えてたんだ」 「ハァ?」  この男はいきなり何を言い出すのか。  こちらを覗き込むように少しだけ傾げられた首と淡い笑みは、見慣れた女たちのものほど近くはないが、身長の分だけ慣れたものより高い位置にあって調子が狂う。 「ふふ、聞きたいかい?」  やっと背を伸ばして歩き出したバルバトスが流れるように口にする高価な宝石の名やら蜜の色、湖に写った夕日などの喩えが自分に向けられたものとは思えず、あぁでも黄金の酒というのは少しだけいい響きだ。 「と、まぁ色々言葉を選んでみていたわけだけど左右の色が違うだけだったとはね。気づいてしまったらおかしくてしょうがなくて」  昼の日差しの中だとよくわかるという言葉に感じたどういう意味だという気持ちはそのまま声に出た。 「うん?あぁそうか。君をみてたのはいつもバーの照明の下だったから」  昼間ほど明るくないし光源も揺れるだろう?褐色かと思ったら明るい黄色にも見えるし、変化の幅の広い不思議な色だなと思ってね。まぁ近くで見てればすぐに気づいたのかもしれないけど。  男はそう言いながらこちらへ顔を向けて今度はにっこりと微笑むのだ。 「……そうやって女口説くんやな」  勉強になるわという言葉は本心だ。自分の魅力を確信している人間は行動の一つひとつに自信が滲む。あるいはそれを感じる自分が卑屈なのだろうか。  自分を魅力的に見せるための技術とは違うそれは、本人の気質によるものだ。 「またまた、今更勉強することなんてないくせに」 「いや、気のある女にもそんなに褒められたことないで、吟遊詩人怖いわぁ」 「ま、本職だからね」  ふふん、とでも聞こえて来そうな顔はやはり自信に溢れたもので。この男に女性を口説いて楽しむ趣味があるのは女性たちからの文句の形で聞いたことがあるが、それはきっと自分が必死に覚えたものとは成り立ちからして違うものだろう。 「しかし、一緒に飲んだことあんまないやろ。そんなに俺のこと見とったん?」  視線を進行方向へ戻しながら思いつくままにそう返せば隣から明確に吹き出す声がした。 「笑うとことちゃうやろ」  もう一度、横を歩く曲がった背中を見る。 「い、まのは君が悪いでしょ。ははっ、それ本気で言ってる?」 「何やの」  口説くような真似を始めたのはこの男が先だし、さっきから何だと言うのだろう。  だって、と呟く男の顔はどう見ても笑いを噛み殺していて。 「一挙一動を観察ーー監視される覚え、あるだろ?」  ようやく発せられた言葉は楽しいものではなかった。  ソロモンの下についてから暫くの間、疑惑の目で見られていたことを知らなかったわけではない。知らなかったわけではないし当然のことであると思ってもいたが、急に気温が下がったかのように感じる身体はそんな自分の立場をすっかり忘れていたことを教えてくる。  悪党として生きてきた者が自分以外にもいるこの軍団は、王と呼ばれる少年の人の良さを差し引いても居心地のいいものだった。  それでも自分は、少年の命を脅かしたことのある自分はただの悪党である彼らと同じと言うわけにもいかないのだ。 「……せやな、今のは俺が悪かったわ」  さすがに足を止めるほどの話題ではない。相手にもそんなつもりはないだろう。  むしろ、やや早足になりながら王都への道を行く。 「まぁ、最近は俺もそんなこと考えて眺めてたわけじゃないけどね」  それこそ、このやり取りで信頼して問題ないことは確認できたようなものだなどと気楽に言ってくれる。  バルバトスがもう一度こちらを向くのを視界の隅に捉えるがその顔を正面から見るような気分ではなかった。 「…俺がとぼけとるだけかもしれんやろ」  隣から今日だけで幾度と聞いた笑い声。 「ソロモンが困るようなことはしないだろ?そんな心配はとっくにしてないよ。」  言葉は、でも君も知る通りうちの軍団にはソロモンを筆頭に人を信じやすい奴が多いからそういう警戒心は持っていてくれた方が助かると続いた。  心配していないとはいい気なものだ。ソロモンを裏切るつもりなどかけらもないが人の考えなど容易く変わるものだというのに。 「ガープが、君のこと褒めていたのは知ってるかい?」  使いは半分終わり、残すは大きな買い物だけだ。 「知らんな」  唐突に提供された話題は、仲間のことではあるが、こんな街中で話すのだから大した話ではないのだろう。 「へえ、仲間の交友関係には詳しそうなのに」 「それとこれとは話が別やろ…」  しかしあの男が誰かを褒めるなどよっぽどのことではないのか。  自分がアジトで仲間たちとよく話しているのはその方が都合がいいからで、ソロモンに出会う前からの習性のようなものだ。  自分が所属する集団の交友関係や軋轢などを把握しておくことは何かと便利がよくて。  最近は話しやすい連中も増えたし子ども達に話しかけられることも増えそこそこ楽しくやっているが根にあるのが他人を利用してやろうという精神なことに変わりはない。 「ま、彼の言葉はわかりにくいからねぇ。でも、君が仲間を嫌いじゃないなら、もっとみんなが君をどう思っているかに目を向けてみるのもいいかもしれないよ」  この色男は何の話をしようとしているのだ。 「それとも、ソロモン以外からの信頼には興味がないかい?」 「考えたこともなかったわ…」  ソロモンが自分を信頼してくれているのは知っている。多分それは彼が言葉にすることを惜しまないからだ。  言葉が全てというわけではないし、どちらかというと自分こそが言葉を都合よく使うことに抵抗のない質ではあるが彼の言葉は信じられる。  それは多分、行動と言葉で示される態度が同じものだからで。人を騙す時の常套手段と言ってしまえばそれまでだがソロモンはそういう奴ではないのだ。  それでは言葉にしない連中は?  この男や、もしかすると他のアジトの面々も自分のことを信頼しているのだろうか。自分が信用に足る人物だと誰かに思われているかどうかなんてあまり考えたことがない。惨めな気持ちになるだけだからだ。  自分がソロモンの役に立ちたいと思っているのは事実だしこのアジトに来てから自分の生活は確かに変わった。でも自分の行動の多くはソロモンに好かれたい一心で自分のためにやっていることだし、それ以外の誰かに好かれようなどと思ったことはない。 「ま、とりあえず今日は頼りにしてるよ。俺たち二人だ、うまくやって少しても費用を抑えられたら嬉しいね」 「いくら顔がいいからって無理に値切ったらあかんよ。今後も使う店なんやから」 「それもそうかな。お任せしよう」  アジトの連中が自分のことをどう思っているのか。  ソロモンと共に戦うということは二人で戦うという意味ではない。そこには当然、他の仲間もいるのだ。  同じ戦場に立つことの多い仲間に対するこいつがいれば大丈夫だという感覚はなんと名付けるのが正しいのだろう。 「あぁ、そういえば。」  荷物を抱えた帰り道、バルバトスが何かを思い出すように呟いた。 「ランプの下で見る君の瞳の色、ちょっとソロモンと似てるよね」 「はぁ!?」  思いもよらない言葉に大きな声が出る。両手に抱える荷物を取り落とさなかったのが奇跡だ。 「茶褐色、左目の方かな。似た色に見える時がある」  行きがけに久々に感じた身体が凍るような気持ちも、陽光のおかげか買い物の間にすっかりなりを潜めていた。思い出させたのはこの男だが、別にもう忘れてもいいと言われているような気がしていたところにこれだ。 「……とりあえず、あんたに嫌われてないのはよーぉわかったわ」 「それは何よりだ」  そう言ってにこりと笑う。  いや、全くこの男から学ぶべきことは多そうだ。
6章前カスピエルとバルバトスがおつかい途中でおしゃべりする話。 初出:2020年2月2日 管理D:12312003
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stormfrozen · 1 month
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塔の頂上・最終戦6
う………うーん。
聖なる灰を被り、目を覚ましたグリッシーニ、マリナディア、ファジーフェ、そしてウバーデゴス。負った傷が癒え、少し体を伸ばす。
………私達は………何故………
そのタイミングで同じく目覚めた蒼剣神、紅盾神、無限神、そして豊穣神。周囲を見てから徐に立ち上がると、振動が起きている方へと向かっていく。
………彼方で、未だ戦いがあるのだな。 ええ。恐らくは……… そう言えば彼の姿を見ませんね。 やはり私達が倒れている間に、[Aile]の王達が彼らと………
豊穣神の問いに答えたグリッシーニ、マリナディア、ファジーフェ。先で起きた戦いの状況を見るべく、8人は歩き出した。
はっ………!あれは………! キョダイマックスですね。この危険なエネルギー………止めなくてはなりません。
剣を構える蒼剣神、��を構える紅盾神。そして今、目の前にいるのは恐ろしき赤いエネルギーで満ちた、キョダイマックスしたグゥエルだった。
貴様ら此処で………粉微塵になれ!!
警戒するフェリンソワとエオレンスタ。それをよそに、サンディエゴとジニーエイラがグゥエルに立ちはだかる。
奴は一撃の姿か。となれば、私達の出番だな。 君達は、私達に続いてくれ。
そう言い、一旦ジニーエイラを下げる2人の神。この姿のグゥエルと戦うのはサンディエゴ、グリッシーニ、そして蒼剣神と紅盾神の4人。基本は神様2人に任せ、後の2人が追撃すると言う作戦の様だ。
ふん………飛んだ身の程知らずよ!俺に不利だと分かっていながら立ち向かう………その心理が!今に愚かだという事を思い知れぃ!!
そう言いながら、グゥエルがサンディエゴとグリッシーニの2人に振り翳すダイナックル。だが、紅盾神の構えた盾がその攻撃を完全に防御した。
そのまま行きます。覚悟して下さいね?
蒼い光に包まれ、蒼剣神の剣が天にも伸びそうな程に長く、大きくなる。同時に紅い光に包まれ、紅盾神の盾が地を覆いそうな程に大きくなった。
はああぁっ!!
振り下ろす剣、押し飛ばす盾。それは、巨大化した敵に対抗する為の神の考えた手段。続け様に攻撃を喰らい、グゥエルがダメージを受ける。
ぐがああああっ………!!!何故………何故それを隠していた………!!!
その間に、サンディエゴとグリッシーニは火炎を集め、突撃の準備をする。
さっきは………君の隠し玉とか言う敵の所為で使う暇が無かっただけだよ。でも今は違う。君がダイマックスしたお陰で………
グリッシーニの燃え上がる蹴り。そして、サンディエゴはその捨て身をものともしない体を武器に、強烈な突撃をかます。
ぐああああお………!!ふん、だが貴様らは未だ、敵が巨大化した事による脅威を感じてないのか?それとも………知った体でのこのやり方だと言うか?
グゥエルが叩きつける、巨大な一撃。そしてそれを敢えて盾で受け止めた紅盾神。防いだまま、彼は続けた。
貴公のそのダイマックスエネルギーを満たした攻撃は………あらゆる防御をも無視すると聞いている。だが、それは元より………私の不屈の盾を、貫けないのか?
どう見てもただの挑発しかないこの発言に、グゥエルは思わず怒りをぶつけた。
はっ。この期に及んで戯言とは舐められたものだな!だいたい貴様らは一度我等に………ぶえっ!?ぐああっ!!
前にグリッシーニが言っていた通り、私達は全力を出す前に貴公の秘密兵器に追い込まれ、そして一度倒れた。だが今は違う。貴公は私達の攻撃を「見た」のでは無いのですか。そして或いは「知っている」………と言ったところですか?
紅盾神の真紅の盾で弾き飛ばされ、蒼剣神の真蒼の剣で斬り飛ばされたグゥエル。反撃で来る巨大な一撃やダイナックルなどものともせずに、神の本領を発揮して戦う。
お、おのれ………この俺が………神をも畏れぬこの俺が………!!
グゥエルの体中から血が噴き出し、傷を押さえる。止めを刺すべく、グリッシーニはオッドアイの両目を光らせる。
分からせてあげる。行くよ!
彼が放出したのは破壊エネルギーで満たした爆発の火炎。それらが、グゥエルの傷口を焼く様に抉り出す。
ぐぅあああ………ぢぢぢぢぢぃ………
2体の神の力を授かったからこそ成し得た、グリッシーニの取って置きの切り札。合図を送り、蒼剣神と紅盾神が前に出る。
終わりにしましょう。
捨て身の突撃を繰り出す紅盾神と、竜巻の如く華麗に大回転して剣舞で魅せる蒼剣神。その巨体を沈めるには十分だった。
がああああううぅぅ、うううあああぁぁ………お、俺の………巨大な一撃が………ゆ、許さ、許さああああぁぁぁぁんっ………!!
グゥエルの頭上に赤く浮かぶ煙と、そのダイマックスエネルギーから成る赤い嵐が勢いを強めている。
まずい………!一度引くぞ。
4人から受けた致命的なダメージで血が暴走し、凄まじいダイマックスエネルギーの巨大な嵐がグゥエルの姿を消した。そしてその余波が、戦闘していた4人にも襲い来る。
うわああぁっ!!!
外に吹き飛ばされ、一時退却をせざるを得なくなってしまった4人。先の傷もあり、続けて戦いに参加するのは厳しい所がある。
後はやらせて下さい。
立ち上がるマリナディア、無限神、豊穣神、そしてウバーデゴス。未だ終わっていないグゥエルとの戦いに、この4人が再び挑むのだった。
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cheluna16 · 1 year
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MY original character
myiha君(このイラストはTwitterでも公開中)
戦闘時は目の色がオッドアイに変化します!
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takurd-blog · 3 years
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おはようございます☀ 曇りの火曜日。 風が涼しいです。 シチューは今日も真っ白ふんわり君。 遊んで欲しそうな顔をしてるけど、ワタクシはのんびりコーヒー中。 では今日もけっぱるべ。 へバーNICE DAY #猫 #ねこ #ネコ #オッドアイ白猫 #オッドアイ猫シチュー #oddeyecat #cat https://www.instagram.com/p/CQ9jaNYs6Um/?utm_medium=tumblr
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sleeeeping-cat · 4 years
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ソコカラナニガミエル? お友達からのプレゼント チューリップ🌷 可愛いなぁありがとう💕 つぎからつぎに初めて見るチューリップ🌷に興味津々! ではあるが、ユリ科なんで君らには毒だよ〜 食べられないところに移動させたました。 #猫と暮らしてるので花瓶を持ってない #保護猫出身 #黒猫 #しゅん #白猫 #オッドアイ #うた #iphoneで猫を撮る #猫 #ねこ #ネコ #にゃんすたぐらむ #にゃんだふるらいふ #cat #cats #catstagram #catstagram_japan #petstagram #instacat #meow #catoftheday #ilovemycat #catsofinstagramsg #プクさんありがとう https://www.instagram.com/p/B7-utJMp0lK/?igshid=9yhhfsrxdltw
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skf14 · 4 years
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06090046
あるところに、それはそれは醜い姫がおりました。顔には幾つもの爛れた火傷の痕があり、目や耳は聞こえていましたが、人間が一目見ればバケモノ!と声を上げ逃げてしまいそうな、そんな顔でした。醜い姫は国の外れ、森の中で、真っ黒な面を被った魔術師の男と二人、暮らしていました。
姫は、街に住むことは出来ません。危ない場所だから行けない、と男に言われ、姫は素直に森の中、何もない狭い小屋で、野生の動物や花と戯れながら、日々を過ごしていました。
姫と男が住む国は、気弱な王と、それはそれは美しい王女が納めている国でした。元は普通の国だったその場所は、王女によって段々と変わっていきました。
彼女は王に成り代わって国の仕組みを変え、美しさこそが全てである、という法律をもとに、国を作り替えました。
美しの国、と呼ばれたその国は、6歳になった日、見た目の美しさで、社会的な地位が決められます。
その地位は、一生変わりません。見た目がとても美しくなって、上にのぼっていく人も稀にいましたが、皆、醜いものは醜いものに与えられた貧民街で泥水を必死に啜り、美しいものは美しい場所で美しい景色を見ながら、贅沢な暮らしをする、世界が光と影に真っ二つ。そんな国でした。
「相変わらず、あの国は醜いな。」
「あら、新聞を読んでいるの?」
「あぁ。天気が知りたくてね。もうじき雨季が来る。今日は林檎を見に行こうか。」
「やったぁ!行く行く!」
姫には、幼い頃の記��がありませんでした。自分が誰から産まれ、なぜこんな顔になり、この一見不気味な男と暮らしているのか、全く分かりません。男に聞いても、「森で拾った。」としか言われなかった姫は、時々男が持って帰ってくる新聞や本、そしてさまざまな森の植物、動物を見ながら、色んな知識を付けました。
魔術師の男も、姫の前で面白い実験をしてみたり、野生動物を捕まえて捌いてみたり、常に好奇心を満たしてやろうと楽しいものをたくさん見せました。
��は、側から見た自分の顔がとても醜く、国では酷い目に遭うことを知っていました。美しいものこそ全て、という価値観に染まりきった国の人間とは違い、姫の顔を気にせず、ただ何事もないように過ごしてくれる男は、姫にとって、かけがえのない人でした。
男は、姫と出会ってから一度も、仮面を外したことがありません。真っ黒なカラスのような嘴のついた仮面を被り、眼の部分も暗くてよく見えません。
でも、姫は、例え、その仮面の下を一度も見たことがなくても、男のことが大好きでした。
「魔術なんてものはね、本当は無いんだよ。全部、科学で説明ができるんだ。」
「科学?」
「そう。皆は知らないが、病気だとか、飢饉なんかも全て、科学で解決するんだよ。」
「それって素敵!よく分からない迷信とか、思い込みに縛られているなんて、馬鹿みたいよ。」
「君は賢いな。さ、早く眠ろう。明日は16歳の誕生日だろう?収穫をして、君の大好物を作ってあげよう。」
「本当!?楽しみ、早く寝なくっちゃ!」
その日の夜、男は、小屋の外の気配に気付いてゆっくりと起き上がりました。隣のベッドでは、気持ちよさそうに寝息を立てる姫がいます。
男がナイフを手に玄関を開け、人影目掛けてナイフを突きつけると、そこには、ガタイのいい男が一人立っていました。
「なんだ、アンタか。」
「物騒なお出迎えだな。久しぶり。」
「姫はもう寝てる。外で話そう。」
仮面を外した男が、訪ねてきた男からタバコを貰い、肺に深く煙を吸い込んで口からぼわり、と吐き出しました。夜の闇に、薄ら白い煙が燻り、溶けていきます。
「誕生日だから、様子を見に来たのか。」
「あぁ。あれから10年経ったんだな。」
「立派に育ったよ。昔から変わらず、綺麗な人だ。」
「...そう、だな。」
「用はそれだけか?」
「いや、これを、姫に。と思って。」
「...生花のブローチか。は、クリスマスローズを選ぶなんて、趣味が悪い。」
「そう責めないでくれ。俺はあの日からずっと、姫を忘れず想って生きてきたんだ。」
「まあ、そのおかげで今ここに姫がいるんだ。責めやしないよ。」
「じゃあ、俺はもう城に戻るよ。夜明け前には戻っておかないと。」
「待て、これ持ってけ。」
「...変わらないな、お前も。ありがとう。帰りがてら食べるよ。」
ガタイのいい男は、渡された包みを懐に入れ、後ろ手で手を振りながら夜の闇の中へ消えていきました。仮面の男は仮面とブローチを抱えたまま、満天の星が浮かぶ空をぼーっと眺めていました。星の光が瞬いて、時折地面へ落ちてきて、木に実った沢山の果実を照らしました。
姫は、美味しそうなパンの焼ける匂いで目が覚めました。溶けたバターと、蜂蜜とミルクの匂い。飛び起きてキッチンに行けば、エプロン姿の仮面の男が姫を抱きとめ、「おはよう。」と言いました。
「おはよう。今日の天気は?」
「快晴さ。魔法の力でね。」
「ふふ、昨日は夕焼けが綺麗だった。だから晴れたんでしょ?」
「バレてたか。さぁ、ペテン師特製の朝食ですよ。席について。」
「はぁい。」
「「いただきます。」」
姫は手に持ったカゴへ、もぎ取った林檎を一つ入れました。もう5個、6個ほど入ったそのカゴはずしりと重たく、姫の目にキラキラと輝く群青が写ります。
「今年も綺麗に実ったね!」
「あぁ、10年目ともなると安定するね。出来がいい。」
「はぁ、早くおじさんのアレが食べたいわ。」
「支度はしてあるよ。林檎を小屋へ運んでくれるかな。」
「はぁい!」
普通の林檎は火よりも濃くて、血のように赤いものだと、食べたことがなくとも本で読んで姫は知っていました。ただ、男の育てる林檎はどれも群青色。一眼見ただけではくさっている、と思わなくもない毒々しい色をしていました。でも、勿論毒などありません。姫は毎年、この林檎を、男の一番得意な料理で食べているからです。
「出来るまで眠っているかい?」
「ううん、見てたいの。だって今日は、私の誕生日だもの。」
「分かったよ。」
しゃく、しゃりと大きめの角切りに切られた林檎。瑞々しいそれよりも、姫はたっぷりの砂糖で煮込まれて、飴色になった林檎の方がずっと美味しそうに見えるのです。そう、姫は男の作るアップルパイが、世界で一番好きでした。
「さ、あとは焼けるのを待つだけ。」
「この待っている時間、狂おしいほど愛おしいわ。」
「こちらへおいで。」
「...なぁに?」
彼らの住む国では、16歳の誕生日は特別なものとして扱われていました。社会的地位が決められてから10年。顔の美しい者たちがそれはそれは盛大に祝う誕生日として、どこかの祭りのように盛大に騒ぐのです。
男は、クローゼットの奥から、大きな箱を取り出しました。姫の目は期待にキラキラと輝いています。埃の被っていないその箱を開け、姫は、嬉しさのあまり悲鳴を上げました。
箱の中にあったのは、純白のウェディングドレスでした。姫が物語の中で何度も見た、幸せなお姫様が王子と結ばれて、そして祝福の中で着るドレス。シンプルで模様も飾りも何もない、上品なデザインでした。
つやつやした生地を恐る恐る触って、手のひら全体で触れて、頬擦りしてみました。気持ちが良いその絹に顔を埋めて、そして、仮面の男を見上げました。姫の目には涙が揺蕩って、今にも溢れそうに膨らんでいます。
「どうした?」
「私、こんな綺麗な服、着ていいのかな。」
「君に着て欲しくて、君のために作ったんだ。」
「でも、私、」
「出会った頃からずっと、君は美しい。生まれてきてくれたことを、祝福したいんだ。それに、私は魔法使いだよ。いくらでも夢を見させてあげられる。騙されたと思って、着てくれないかな。」
「っ、分かった、大好きよ、おじさん。」
男はカメラを取り出して、中にフィルムを入れました。庭に置いた白いテーブルとチェアー。そして、姫の大好きなハーブティーにアップルパイ。外で待つ男の前に、着替えた姫が現れました。
純白のドレスに身を包んだ姫は、男が思わず見惚れてしまうくらい、それはそれは美しい姿をしていました。男は嬉しそうな声色で姫へ色々指示をし、座らせてみたりしゃがませてみたり、色々なポーズで写真を撮りました。
姫は写真が嫌いでした。でも、今日くらいは、綺麗な服を着た姿くらいは、せめて首から下だけでも、思い出として撮っておきたい、そう思って、涙を拭いながらカメラに向かって笑い続けました。
お腹いっぱいアップルパイを食べた姫は、日が沈む頃にはすっかり眠りに落ちてしまいました。キッチンの机の上には、現像された写真たちが何枚も散らばっています。その写真に写る姫の顔には、爛れた痕も、傷も何もなく、まるで白雪のような肌に、真っ黒で艶めかしい黒髪、熟れた正しい林檎のように赤く色づいた小さな唇、まさしく姫と呼ぶにふさわしい可愛らしい娘が写っていました。
「10年も掛かったよ、ごめん。」
そしてその夜、森に火が放たれました。男は姫を抱え、森の奥、人知れず作っていた岩の洞窟に逃げました。真っ赤な炎が青い林檎の木を包んで、飲み込んでいきます。
姫は震える唇を噛み締めて、その光景をただ見ていました。
「私が、醜いから、森を焼かれたの?」
「違うよ。君は悪くない。」
「おじさんの林檎の木、沢山リンゴが実ってたのに、燃えてしまう。」
「大丈夫だよ。落ち着こう。ゆっくり3数えてごらん。」
「......さん、にぃ、いち、」
数を数え、男のかけた術によって眠った姫を、男はそっと洞窟の奥へと寝かせました。被っていた仮面を外し、彼女へと被せ、洞窟へも術をかけた男は燃え盛る木々を見ては笑い、火のついた木を四方に投げ、むしろ森に広がる火を手助けしました。
「燃えろ燃えろ。これでいい。はは、ははは!」
森は延々と燃え、舞い上がった青銀の灰が風に乗せられ舞い上がって、街の方へと流れていきました。
王女は爪を噛みながら、城の中で怒鳴り散らしていました。10年前に殺したはずの姫が、生きていると鏡に知らされたからでした。
王女はその日も日課を済ませるべく、鏡の間で鏡に話しかけていました。
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは?」
『......おぉ、なんということ、この世で一番美しいのは、貴方の娘、白雪姫です。』
「何言ってるのよ、あの子は10年前に死んだわ。」
『いえ、生きています。街の外れ、森の中で自由に暮らしています。』
「なぜ10年もわからなかったの!?」
『強い魔力を感じます。』
「まぁいい、ちょっと!」
そばにいた側近の、ガタイのいい家来を呼びつけた王女は、冷酷な顔で一言、言いました。
「夜の間に火を放ちなさい。」
「お、王女様...しかし、あの森は...」
「焼け野原になれば、醜い者たちに土地を与えて畑にでもすればいい。早く火を。燃やし尽くして更地にして、殺すのよ。」
「......仰せのままに、王女様。」
城に突然の来訪者があったのは、火をつけた次の日の朝でした。王女は、呼んでも誰の姿も見えない城の中を、カツカツと苛立った足音を鳴らしながら歩いていました。
そして自室に戻った王女の前に、全身が黒い男が現れたのです。
「おはようございます、王女様。」
王女は固まりました。その男の、口の端の裂けたような傷痕と、色の違う左右の瞳、そしてその卑しい笑顔、神聖な城になど絶対入れるはずもないアシンメトリーな醜い顔には、嫌と言うほど見覚えがあったからです。
「あぁ、やっぱ覚えてた?そりゃそうか、自分の子供殺させた相手忘れるほどバカじゃねえな、さすがに。」
「何をしにきた。」
「お礼を。」
王女のベッドへ勝手に腰掛け、タバコへ火をつけて吸い出す男。困惑したままの王女を見て、心底楽しそうな笑顔を浮かべた男が、謎解きを始める。
「まずは10年前のお礼。娘の美しさに嫉妬したアンタの目の前で娘の顔に薬品ぶっかけて、その後一旦解放した俺を襲って、死体奪って、こんなご褒美までくれて、どうもありがとう。」
にこにこと上機嫌に���いながら、男は昔を思い出していました。
鏡によって娘の美しさを知らしめられた王女は、6歳になる頃、呪術師の男に顔が醜くなる呪いをかけさせ、そして失望のあまり娘が自ら命を絶った、と、そういうストーリーを作り上げていたのでした。
勿論手を下した男も、二度と街を歩けないよう顔を傷つけて、トドメを刺させたつもりでした。
「10年前、アンタが娘の死体だと思ったあれは、俺が術をかけた豚の死体だよ。」
「な、そんな...確かに、鏡は死んだと、」
「何のために俺みたいな呪術師がいると思う?アンタみたいな醜い人間の心を騙して、呪うためだよ。ははは。」
高笑いが止まらない男は、ゆっくり瞬きしながら王女に近付き、煙を吐きかける。
「なぁ、王女さんよ。引き連れてるお供はどうした?」
「!!!まさか、それも、お前が...?」
「くく、ははは、あはははは。お前ならあの森を焼くって、分かってたからなぁ。俺は。」
王女は慌てて自室の窓に駆け寄り、バルコニーに出て外を見下ろしました。城の外、普段は美しい者たちが仲睦まじく集っている広場が、夥しい数の倒れ込む人々で埋まっています。
「10年間ずっと呪い続けたんだ。人も、土地も、何もかも、終わり。もうこの国は死んだ。」
「嘘だ、そんなはずは...貴様!」
「足掻くなって。もう、あとアンタが死ぬだけだから。」
男が人差し指を王女に向け、そして、オッドアイを見開き、何か言葉を呟きました。ニヤリ、と歪められた口角が釣り上がり、耳まで繋がった痕が引き攣れました。
ふわり、と浮いた王女が恐怖を顔に浮かべ、そして、男の指の動きと一緒に左右に揺らされ絶叫が城に響きます。
「さようなら。世界で一番醜い、王女様。」
下を向いた人差し指に操られるまま、王女は地面に顔から落ちていきました。男がバルコニーから下を覗けば、恨みがましい顔で見上げている王女がいます。楽しくてしょうがない男は、王女目掛けてバルコニーに置かれていた鉢植えを全て落とし、そしてスッキリした面持ちで城を後にしました。
男の育てていた青い林檎は、呪いの林檎でした。摂取しても、灰を吸い込んでも、育った大地さえ猛毒になる恐ろしいものを、男は森いっぱいに広がるまで育てていたのです。
ただ、男と、そして姫だけは、守りの呪いをかけたアップルパイを食べ続けていたので、この世界でも無事に生きられる。そんな理不尽すら、男は厭わないほど、この国を、人を嫌い、呪っていたのです。
死体の転がる小綺麗な広場を、男が楽しそうにスキップしながらかけていきます。転がる死体の中には、かつて姫と男が逃げるのを手助けした、あのガタイのいい男の姿もありました。
洞窟で丸二日眠っていた姫が目覚めた時、目の前には本の中でしか見たことのない海が広がっていました。今までは緑に囲まれていた姫は、また違う世界の自由を手に入れたのです。
そばに座って姫を見ていた仮面の男は、いつもと変わらない「おはよう。」を姫へと伝え、そのつるりとした頬をなぞりました。
いつもと違う感触に姫が目を見開き、己の顔に触れ、あふれる涙とともに男に抱きつくまで、あと3秒。
めでたし、めでたし。
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jollyjolly-hige · 4 years
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 世間では「嫌いになったわけではないが別れた」というカップルがごまんと存在する――ということが、昔の自分には良く分からなかった。否、今も良く分からない。嫌いになったわけではない。しかし別れる。一体なにゆえに。
 それは自分の思い描いた恋愛模様とは全く違うものだ。そういうのを、本来は怠惰というのではないのだろうか。
 そう言うと、目の前の元恋人は苦笑を浮かべた。
「そういう人たちもいるのよ。人の心はそう簡単に0と1とでは分けられないものでしょう」
 今のわたしたちみたいに。
 そう言って、底に悪意を秘めたオッドアイをこちらに向ける。嫌な女だなと心から思う。……思うが、それ故に、恋人同士だった頃よりもだいぶ気安い相手になっているのも確かだ。何を言おうがさして気に病むこともない。もう一つの人格のことも知られている。ついでに言えば体のあれこれもお互いに知っている。
 唯一知らなかったと言えるのは――多分お互いにそう思っているだろうが――こんなに嫌な女だと思わなかった、ということくらいだろうか。恋は盲目とはよく言ったもので、欠点さえ美点に思えるし、そもそも持ち得ている美点はなお一層のこと輝いて見えていた。
 かつては恋は全ての可能性であるとまで言い切っていたディミエルだが、今ならなんと言うだろう。
 厨房の向こうから、ジョゼットがそっとこちらを伺っているのが見えた。
 自分の店で女同士の痴話げんかなど始まったら困るだろうな――などと考えながら、ワインの瓶を傾けて自分のグラスにワインを注ぎ入れる。
「あ、ずるい、私にも」
「あのな。これは私が注文したんだが?」
「いいじゃないの少しくらい」
 ため息をつき、ほとんど中身の残っていない瓶をディミエルのグラスに傾けた。僅かに渋面を作る元恋人の顔に笑いながら、ソフィは店員に次の注文をするために片手を上げた。
「まだ飲むの?」
「飲まずに君の相手なんかやってられないよ。――で?」
「で、って何?」
「今回はなぜクルブルクに?」
「そういうこと聞かなくてもいいじゃない。知ってるくせに」
「また1ミリも通じなかった、とかいうやつか」
改めて考えるととんでもない恋人であった。
想う人がありながら誰とでも自由に寝て、あの頃まだまだ青臭かった自分は真剣にこの女の心を愛で満たせると信じて告白した。この女が誰にでもその胸を開く女だということをすっかり失念して。誰とでも、という意味をまったく分かっていなかった。想う人がいても平然と誰かと寝る女は、恋人がいてもやはり相変わらず「誰とでも寝る女」であった。求められれば寝る。求められなくてもなんとなく寝る。同棲している恋人が出張で数日家を空ければ、その間にやはり誰かと寝る。ケンカをしたその日のうちに誰かと寝る。あてつけならまだしも、息をするように誰かと寝る。その相手が時々「恋人」である自分に回ってきた、というくらいのものである。
 最終的に、「やっぱり想う人がいるのにあなたとお付き合いするのはおかしいと思うから」と言われて破局である。
 おかしいだろう。普通にそこは突っ込みたかったが、あまりにひどい状況になると人は糾弾という行為さえ忘れるものらしい。今度こそ一途に愛する人へ一直線――かと思いきや、やはり1ミリも相手に気持ちが通じないらしく、別れた後もこうやってクルブルクにやって来ては管を巻く。管巻きついでに「1回寝たら何度寝ても同じだろう」と言わんばかりに夜の相手を求めてくる。もうこうなればこちらも自棄である。今さら新しい恋をしたいとも思わないし、恋人がほしいとも思わない。ただまあ、多忙を極めた時には家事をしてくれる人がいたらいいな、くらいは思う。男が結婚を求める理由がちょっとだけ分かってしまった。
「もう諦めたらどうだ? どうせ相手にされていないだけだろう」
「どうしてそういうこと言うのかしらねぇ? もうちょっと友達がいのあること言えないの?」
「友達ね……正直なところ、君を自分の人間関係図のどこに置いていいのか未だに分からないよ」
「そーね。そもそもあなたお友達がいないものね」
「いや君に言われたくはないが?」
「失礼ねぇ。アタシに友人が一人もいないとでも?」
「夜の褥を共にする友人なら多いだろうがな」
「あなただってそのうちの一人よ」
 ぐうの音も出ない。
 額に手を当てて、ソフィは大きなため息をついた。
「それだけは絶対に言われたくなかったが……事実である以上どうしようもない」
 本当になぜだ、と自分に問い詰めても答えが出ない。
 妊娠に繋がらない安心感もある。セックスなどさしたる意味もなく、食事や睡眠と同様に自然な欲求であることは今の自分にはすんなりと入ってくる。あの頃の、身も心も純潔そのものであったソフィはどこへ行ったのか。飽きちゃった、などととんでもなく非人道的で一方的な物言いで終わった関係性を、再度構築できるなどとは全く思わない。
 思わないが、あの頃とは違って相手を好き放題に抱き潰せる行為自体は嫌いではないのである。困ったことだが。
「事実だと認めてはくれるのね」
「仕方がない。君が魅力的であることは変わらないのだからな」
「あらぁ、嬉しいわね。てっきり嫌われてるかと思ったわ」
「嫌いというほどではないが、どうしようもない人だとは思っているよ。どうやら私も君に感化されている面が大きいようだ。君と違って相手は選んでいるがな」
「私だって相手は選んでますけど」
「君は自分を拒まない相手なら誰でもいいんだろう」
「……そうやって指摘するのやめてくれない?」
「あ、すまん。自覚があったのか、知らなかった。慰めが欲しい時に、こういう言い方は正しくなかったな」
「……ほんと、嫌な女になっちゃったわね」
 誰のせいだと思ってる。
 そう思ったが、ソフィはただ唇に笑みを浮かべるだけにとどめた。
 本当なら、こんな関係はすぐにでも終わらせた方がいい。そんなことは誰に言われずとも分かっていることだ。今夜いくら泣かせてみたところで、朝になれば彼女はあっさりとクルブルクを発つだろう。一晩限り――というよりは、その日限り。気が向けば。適当に。昔とは違って、今ではディミエルが自分に縋りついてくる。お願い、と泣かれるのを醒めた気持ちで見下ろしていると、あの頃のディミエルもまたそういう気持ちだったのだろうかと考える。
 誰かに愛されたいけれど、その相手は誰でもいいわけではないのだ。それなのに、身の内に燃え上がる炎はもう誰でもいいからと子供のように泣き喚くばかり。それは――多分それだけは、自分と彼女が共通しているただ一つの想いなのかもしれない。
「……むなしいな」
 ほろりと口からまろび出た言葉に、ディミエルもまた妖艶な笑みを浮かべた。
「そう言わないで。……ゾクゾクさせてあげるから」
 炎の在りどころを聞けば、また自分たちの間に何かが生まれるのかもしれない。
 恋かもしれないし、憎悪かもしれない。執着かもしれないし、無関心かもしれない。
 ――とてもじゃないが、今それを受け入れる気にはなれないな。
 テーブルの下で、ディミエルの爪先が己の爪先をこつりと叩いた。
◇◇◇
百合クズもいいよねって話
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xrinkxrink · 5 years
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My Original Character 1
Name→ノア アカツキ(Noah Akatsuki)
birthday →October 22th old→19 MEN'S
Face&Eye→タレ目、オッドアイ(左:紅色 右:青紫)
Hair→黒髪(前髪右下)
aspect→170cm 62kg
左耳に十字架のピアスが付いている
Personality→誰とでも仲良く話せて優しい。ただし出会ったばかりの人には本心が見えない。
仲良くできる人には少しイタズラ気味。
Like→チェスをする 音楽を聴く 本を読む
ミルクティー
Dislike→言うことを聞かない者。弱いものいじめ ×××××
一人称→僕(親しい人とは俺)
二人称→男:お前 女:君
ファンタジーの世界観では彼の武器はスナイパーライフル、ハンドガン、ナイフになります。ちなみに刀も使えるけど邪魔になるという理由で使ってません。
躊躇い無く倒しにかかるため彼は隠密が向いてると思ってます。
------------------------------
「僕は君の力になりたいだけだよ」
「俺が怖い?さあどっちが本当の俺でしょう?」
「大丈夫。俺がついているから。…俺が守ってあげる」
「君って面白いね。興味が沸くよ」
「よろしくね。名前も知らない君」
自分の初めて作りだした子です。主にこの子を使って短編を書くことが多いと思います!!!
名前だけでも覚えて貰えたら嬉しいです!!!
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asakawaz · 2 months
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ike2910 · 3 years
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お友達の @figaro0600 フィガロ君が9歳になったからお祝いに行くニャー😻💐 皆んなも一緒に行こうニャン😻❤️  #フィガロはちわれ9歳祭  #お誕生日おめでとうございます  #happybirthday #happybirthdayfigaro  #cat #ねこすたぐらむ  #お誕生日祝い  #さあ皆さんご一緒に  #坂口マリー  #コスプレ猫  #オッドアイ  #ますかれー堂 https://www.instagram.com/p/CQokwyrJRpL/?utm_medium=tumblr
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fude-pso2 · 4 years
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原初の闇、去りて・・・
フォトナーの存続の為に人柱とされた、終の女神シバ。
彼女は、世界の器にして時を超える力を持ったアークスによって終わりを告げた。そして、彼女に憑りついていた原初の闇も、共に消滅した。
今現在は、残党であるダーカーの殲滅をアークス達は行っている。
あのアークスが原初の闇を倒してくれた事で人々は活気に満ちた。だが、1人だけ浮かない表情を浮かべながら、艦橋のガラス越しに見える宇宙を見つめていた。
「浮かない顔をしているね?どうしたんだい、イヴィル」
イヴィルと呼ばれた女性は、2本の角を生やし、右目に不思議な模様が浮かぶエメラルドグリーンの瞳、もう片方が赤みを帯びた紫色をしたオッドアイ、青白い肌、顔にはタトゥーがついたデューマンである。そんな彼女に声をかけたのはシオンの弟 シャオだった。
「皆、原初の闇を倒してダーカーの脅威を取り除いた事を祝って、お祭りをしているよ。君は行かないのかい?」
「—我(われ)は騒々しいのは好かぬ。」
「おや?そうだったのかい。シオンの記憶の中では、大勢の人々がいる所にいる事が多かったはずだけど?」
「それはもう遠い過去の話。シャオ、汝(なんじ)こそ人々の元へは行かぬのか?」
「ん?その必要はないよ。だってここで見ることが出来るんだからね!」
シャオはそう言うと片手を空にスライ��するように振ると、オラクル内の映像を映し出した。映像に映る人々は笑顔に祭りを楽しんでいた。
その様子をシャオと共に見るイヴィルは目線をそのままにポツリと言葉を零す。
「・・・皆の喜び様は嬉しい事だ。だが・・・」
イヴィルは目線を宇宙へ移した。
「我らが生み出してしまった原初の闇、あのアークスに全て任せてしまったな。この件はフォトナーである我が終わらせねばならなかったものだったというのに・・・」
「これは君だけの問題じゃないよ。君は君でサポートをしてくれたじゃないか?閃機種の一掃に彼らをシバの元を向かわせる為の道作り・・・他にも色々と助けてもらっていたさ。彼らも、ボクも。」
シャオが映像を消し、イヴィルと同じ場所を見つめる。
「・・・君は、シオンと出会う前からフォトナーとしての力を正しく使うよう指南したり、シオンの言動に従いながら政治の補佐もしてきた。十分にいい働きをしてきてくれた。」
「その様な賛辞、恐れ多い。シオンの弟と言えども、我らが住まうこの星「オラクル」であるのだからな。」
イヴィルは静かにシャオに跪(ひざまず)く。そんな彼女の姿を見てシャオは照れ臭そうに後ろ頭を掻く。
「そんな堅苦しいのは止めてくれないかな?確かにボクはこの星「オラクル」でもあるけど、シャオという一人の存在なんだからさ。気軽に接して欲しい。」
イヴィルはゆっくりと立ち上がりシャオを見ると、静かに問いかけた。
「シャオ・・・原初の闇を倒した今、暫くは残党であるダーカーを殲滅するのが主な動きとなるだろう。—だが、その先の未来で、ダーカーは存在しないと言い切れるか?」
その言葉に、シャオの表情がスッと真面目な顔つきになる。
「やっぱり、それを考えていたんだね?イヴィル―」
シャオは再び宇宙を見つめる。
「確かに、君の言う通り、ダーカーが完全に存在しないとは言い切れない。・・・・・・ボクの演算結果では、1000年後に―」
イヴィルはその言葉を聞くと目を伏せるがまっすぐとシャオの目を見つめる。
「原初の闇・・・それは人が生み出す負の感情。人がいる限り、負の連鎖を断つ事は出来ない。」
「ーああ。」
「それでも、汝は見届けるのだろう?今を生きる人々を。」
「うん。それがボクにできる事だからね。」
イヴィルは1つ瞬きをすると決意をした表情をした。
「ーならば、我も汝と共に人々を見届けよう。我は人ではない故に。」
「・・・ああ、今後もサポートを頼むよ。アデプト イヴィル」
シャオの瞳に悲しみが一瞬現れたが、イヴィルに笑顔を向けたのだった。
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stormfrozen · 2 years
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回想録・アイヴァンヌ(後)
イシュタリアとファブリーズ、2人の間に生まれた待望の子供…もとい、1人娘のアイヴァンヌ。しかしその姿は、ガラルで見たある一族に似ている事が両親を大いに悩ませていた。
「マッスグマの一族か?」「それとも…グラエナの一族なのかな」「うーん…」「どっちもまだ仲間達が数多くいるけどね、でも…」
この1人娘は何者なのか。結論が出ない。まだ幼き娘の眠る姿を見て、2人は一旦その事を忘れ育ててみる事にした。互いにI.A.と言う組織の職員として勤務を続けながら、交代で子育てにも関わっていく。
年が経ち、1人娘が立派に成長したある日。学業が始まり、両親は裕福に育った娘の門出を祝う。幼かったその容姿、顔立ちは学校に慣れるにつれて徐々にキリリとなっていく。
そして、アイヴァンヌが11歳の頃。同じ時期に出来た友達と何かを話していた。
「あの、そう言えば私宛てに手紙が来たんだけど…何だろう。I.A.って」「あ、それ私のところにも来たの」「何処にあるんだろうね」「帰ったら聞いてみよう」
届いたのはI.A.の招待状。一体これに何の意味があるのか分からないまま、彼女は両親に聞いてみる事にした。
「お父さん、お母さん、これは何か分かる?」「え?………いや、I.A.の招待状がどうした?」「それがあれば貴方は職員になれるけど、なるかどうかは貴方が決めないといけないのよ」「職員になれば何かある?」「…例えば、世界の様々な問題点や事情や、事件などを話し合いしたりするのが職務の1つだな」「他にも色々あるけど、私達でも難しい事を取り上げるから、今はまだ考えているだけでもいいのよ」「…うん」
今はまだ考えなくていい。両親からそう教えられ、彼女はまだI.A.の職員にならない事にした。………そう、この時は。友達もまだ、職員になる選択肢を取らない事を彼女に伝え、「この時は」それで終わった。
それから、5年後。高校生になった彼女は髪も長くなり、背も伸び、��も大きくなっている。何気ない生活の中でふと、家のある写真が彼女の両の瞳に映った。家族写真のその周り、色んな場所へ旅をした時に撮った両親の写真…。
「どうした?アイヴァンヌ」「何か気になった?」「うん………この写真………」
彼女が指を差したのは、アローラに旅をした時とガラルに旅をした時のものだった。アローラの写真には両親の直ぐ隣にいたのが幼い銀髪の男の子と、紺青色の短髪をカチューシャで留めた女の子。真ん中を取り持つのは青髪の女の子。そして、母親のイシュタリアに抱えられる赤ちゃん………つまり、まだ生後数か月の自分。
「あ、それか。俺達が16年前にアローラに旅した時だな」「………この子、誰」「その子は………確か貴族の子供だって言ってたね」「え?1人だけ?」「いや。3人共だ。イシュタリアの右にいる女の子は3歳の弟がいたらしい」「ふぅん。この子達は今何しているんだろう」「この時は6歳だから、今もう22歳だ」「まだ貴族なの?」「ああ。確か、4年前に戦いでやられて、俺達が治療していたが………」「とある悪事を働く教団と戦って、その教団は彼ら貴族達によって壊滅したらしいの」「そうなんだ、ありがと」
アイヴァンヌの目線はガラルの旅をしていた時の写真に移る。周りに居たのは父親によく似た容姿、母親によく似た風貌。
「ん?どうした?…あー、これは」「懐かしいね…」「俺と同じ一族の、原住民と撮った写真だな。珍しいだなんだと騒いで随分うるさい人達だったが…」「盛り上がりやすいと言う事だったのでしょう」
どうやらこのガラルの原住民は、両親の存在がとても珍しいらしく、その記念に撮ったと言う物らしい。その写真を見て今一度、自分の顔を鏡でジッと見つめるアイヴァンヌ。
「ま、まさか私って。いや、でも何で?」
ふと疑問が浮かぶ。父親がマッスグマの一族、母親がグラエナの一族なら自分は母親のグラエナの種族として生まれるはず。それは、ポケモンという生物の摂理なら本来はそうなるのが当たり前である。だが、それに当てはまらない例外も数少ないながら存在してはいるのだが、アイヴァンヌの場合はそのどれにも当てはまらない。
「そう言えば私って、何処で生まれたんだろう」「えっ?それは確かI.A.だったと思うけど…」「そっか。ちょっとシャワー浴びる」
神界の生まれである事が判明したアイヴァンヌ。写真のガラルの原住民に何か、彼女の頭の中で同じ雰囲気が漂う。その原住民は父親と同じマッスグマの一族だが、何処か何かが違う。そんな事を考えながら彼女は服を脱ぎ、生まれたままの姿でシャワーを全身に浴びる。夜になって、闇の力が込み上げてくる感覚がした。マッスグマの一族ではなく、グラエナの一族でも無いが、マッスグマの一族である事は確かだった。
「私はお父さんでもお母さんでもない。でも私は2人の力をどちらも持っている。だけど、ガラルで生まれてないのに、どうして………?こんな事が………?」
自分さえも知らない出生の秘密。ロングヘアが濡れ、肌に張り付く前髪を右手の指で流して、オッドアイの水色と桃色の瞳で顔と、自分の裸をじっくりと見た。だが、やはり何も見つからなかった。
………その次の日。
「何処に行っちゃったのかな………?」
雨の降る高校の帰りに、いつもの様に話をして帰り身を歩いているといつの間にか友達がいなくなったので探していたアイヴァンヌ。信号を渡り、とある交差点の通り。
「………あ!」
人気の少ないところに友達がいた。この友達は、実は5年前の11歳の時から付き合いを始めたあの親友である。彼女は何とか合流しようと、駆け足で近寄る。
「あー!イヴちゃんいた!おーい」
笑顔を向ける親友。だが、その親友の頭上にあったやや小さめの看板が老朽化により高いところから崩落する。
「………や、やばいかも。ごめん!」
親友に言っても気付いて逃げる時間は無い。気づいても多分間に合わない。アイヴァンヌは無意識に体が動いた。全力でダッシュし、彼女は親友に向かって捨て身でタックルを繰り出した。無理は承知の上で。
「危ないっ!!!」
「うわあぁっ!?」「きゃああぁ!!!」
………それは一瞬だった。アイヴァンヌに吹き飛ばされ、体を少し痛めただけで済んだ親友。対して、その彼女は鈍い音と共に落ちた看板の下敷きになってしまった。落ちてくる予測は出来たが、回避する事は無理だった。金属の塊の重みで体が動かない。目を閉じてしまい、彼女の体からは鮮血が流れ、早く助けなければ死ぬまでは時間の問題である。
「…な、何するの………!?」「…ごめんね………逃げられ…なかっ…た………」「いやあああぁぁっ!!誰か!!誰か救急車!!!」
親友の悲痛な叫び声。その声が聞こえたところで、彼女の意識は失われた。
それから数時間後。大怪我を負った彼女は呼ばれた救急車によって病院に緊急搬送され、手術をしてもらう事になった。
「あの…助かるんですか!?」「最善は尽くしました。後は娘さんが日中に起きるかどうかですね。頭は打ってないので、恐らく命に別状は無いでしょう」「ど、どうしよう…私のせいでイヴが死んじゃったら………」「友達かい?…話は聞いた。大丈夫。アイヴァンヌは君を守る為に身代わりになってくれたんだ。だから、今は信じよう」
最悪の事態により、突然奪われた日常。ハラハラする声、気の遠くなる様な時間。両親に何もしないまま、16年を生きただけでもうじき死ぬ。そんな脳裏に過った無念な思いは、意識を取り戻した事で消えた。
「あ、あれ……?」「よ…よかった…!」「気づいたか」「ごめんなさい…ごめんなさい…!」
聞こえたのは両親のファブリーズとイシュタリアの声と、そして親友の声。涙をぽたぽた流したまま抱きつかれた。見えたのは白い天井、病院のベッド。そう、アイヴァンヌは病室で目を覚ました。
「ううん。私の方こそごめんね。怪我はない?」「ぶつかっちゃって、ちょっと体を痛くしただけだよ。私は何とも無い」「そう。………無事で良かった。後、2人にもごめんなさい」
足をよく見ると、包帯がぐるぐると巻かれていて動かすと痛い。それ故か、両親と親友に今回の件での自責の念から頭を下げたアイヴァンヌ。
「何でだ?」「私の大事な親友を失いたくなくて…」「ううん。全部聞いた。アイヴァンヌは私達に迷惑なんて全然かけてないよ」「いや、でもそんな…」「貴方はね、他の人がなかなか出来ない事を成し遂げたのよ」「うむ。他の人の為に動き、助けたならば、いずれその見返りはやってくる。お前さんは立派にやったのだ。だから、もう顔を上げなさい」
安堵した両親に叱られるどころか称賛を与えられた事で、彼女から溢れそうになった感情。それを親友は見逃さなかった。直後に、零れたのは瞳からの涙。
「………ぐすっ」「……あれ?泣いてる?」「なっ!?な、泣いてない!泣いてないよっ」「誤魔化せないよ、イヴの顔赤いし。うるうるしてるよね」「う、うるさいっ!」「はー…でも良かった。親友が無事で」「うん………」「皆も心配してたよ。メッセージ見る?」「いや、やめとく。余計泣きそうになるから」「…本音は?」「本音だよ!泣かそうとしてるじゃん!」「あはははっ」
結局彼女は下半身である腰と両足の怪我だけで済み、1ヶ月で完治して退院した。そして両親から、事故が起きた日に渡すはずだった招待状を手渡された。そう、5年前と同じく、あのI.A.の職員になるかの選択をまた、迫られる事になったのだ。しかし。
「どうしよう……どうするの?」「私は………あの時とはもう違う。色んな人を守りたい。………だから、私も職員になる!」
あの5年前の時と同じく、親友も同じ様に招待状を渡された。だが、彼女の目に迷いは無かった。大事な親友を救ったあの時から、自分もまた両親と同じ様な事をしたい。そうと決まれば話は早かった。
「そっか。じゃあ私もなる!」「いいの?」「…だ、だって。私…イヴをもう失いたくないもん。強くなりたいよ!」
親友も彼女に同調して、成り行き任せでI.A.の職員になる事にした。ここでならない選択もあったが、親友にとってはアイヴァンヌの決定的な答えによって、選択肢は無いも同然だった。不手際の事故とは言え、自分のせいで彼女が怪我をした。親友を失いたくないと言う思いから、もう、後には引けなかった。
だが、それから1か月後。2人はI.A.の職員であるバッジを貰い、職員になってから3週間が経とうかと言う時のある日だった。その日の学校の帰り。
「嫌!私は行きませんから!ついて来ないで!」
アイヴァンヌが帰り道を歩くと、親友が何者かに絡まれていた。しかし、話している相手は1人。割って話に入ってこよう物なら空気を壊すかもしれない。そう思い、様子を伺う事にした。
「分かってる?俺はお前がいないと生きられないのは」「知らないよ!」「んー………それじゃあ、もう1つ。俺から離れれば…俺から逃げれば、お前は袋叩きにあって死ぬ。これも分かってる?」「な、何それ…どう言う事なの」
何と話している相手は、大人の歳の男性。この親友に振られた未練からか、ストーキングと束縛を同時に行い、脅してきたのだった。見ていた彼女の足が動きそうになる。
「私はもう我慢の限界だよ」
そして親友は、男にビンタをかました。
「私は帰りたいの!構う暇なんかないから!」「……あっそ。じゃあお前、死刑ね」「まずい!このままじゃ………」
男は合図を飛ばし、親友の退路を塞ぐ様に仲間を呼んだ。数こそ10人もいないとは言えども多数対1人。しかも、相対する親友は戦う意志すらなく、やっている事は最早殺人をしようとする時のそれである。仲間が襲いかかった。
「やっちまえ!」「いやあああ!やめてぇぇ!!」「うりゃああぁっ!!」
その間に割って入り込んだアイヴァンヌ。突撃が敵の仲間を3人吹き飛ばし、気絶させる。呆気に取られる男、気圧される敵達。驚く親友。
「い、イヴ…!体が光ってる…!?」「えっ?」「なっ、何だてめぇは!!」
アイヴァンヌの姿が光り出した。それは彼女ですら予想だにしてない変化であり、1度経験したそれは「進化」なのだが、彼女の両親であるマッスグマの一族もグラエナの一族もこれ以上は進化せず、本来なら今の姿が最終形態………の筈なのだが。彼女は違った。大怪我を負ったあの時は起きなかった変化。
「うわぁ………!?」
大事な人を護りたい。そんな彼女の想いが届いて進化を遂げ、身体が成長した。紅白の服、ワンピース、そして水色のファー。合体進化を遂げたみたいなその姿は父親にも、母親にも似ていたのだった。そんな両親の想いを継ぎ、彼女は剣と盾を持った。
「す、凄いよイヴちゃん!」「進化するなんて思わなかった…!」「な、何か知らんが、こんなのに驚いてられるか!」「さて、と」「な、何だ?邪魔するならお前も殺し…」「さがってて」
アイヴァンヌの後ろに下がった親友。そして男を、彼女は両目のオッドアイできっ、と睨んだ。
「貴方………本当に最低ね。やってる事は許せない。私はいいけど、親友まで巻き込むなら容赦しないから!」「おーおー、怖い怖い。そんな威勢が、いつまで続くか……な!」
突撃して襲いかかった男。だが彼女は剣を鞘に納めて盾を構え「ブロッキング」の態勢を取った。
「ばかじゃないの?不意打ちなんて私には効かないから!」「そう来ると思った!野郎ども、こいつを殺せ!」
再び剣を両手に持ち、彼女を取り囲む敵の1人1人を2本の剣で斬りつけ気絶させた。その圧倒的な強さに、取り巻きを失い追い詰められる男。彼女は剣を首に向ける。
「う、嘘だろ!?お前…何者だ?」「ただの女の子だけど。私達にはもう関わらないと誓う?」「わ、………わかった、もうしない!だから…」「…そう。…帰ろう」
彼女が親友を連れて帰る、そんな時だった。
「…って言うとでも思ったかぁ!!」「きゃあ!?」「…ふぅ」「まだ終わったと思……ぐぎゃああぁぁ!?」「もう、終わりなの。行こ」「て、てめぇら、おぼ…」
男が襲い掛かったが、一瞬の隙を突かれて彼女に反撃された。しかも剣先に毒が仕込まれたもので斬られたため、男は立てなくなっていた。
色々あったものの、またしても親友を救ったアイヴァンヌ。その日の帰り道の途中、そんな彼女に親友は思いをぶつけて涙を流した。自分も強くなりたい、と。
3日後、親友を襲っていた男は逮捕され、国際警察の牢屋に入る事となった。だが、そのニュースがI.A.で耳に入っても、アイヴァンヌと彼女の親友は何も興味を示さなかった。
そして彼女と親友は同じ大学に入り、努力の末に待望の進化を遂げた。紫の髪の毛と緑の服、黄色の飾りが変化を物語っている。20歳を迎えた頃に2人はI.A.の職員から[Aile]の王となった。
「アイヴァンヌ。大学生とこの世界の王との両立は大変だとは思うけど、お前なら俺達、親からの心配はもういいだろう。俺はそう思う。お前の正しいと思う道を行け!」「良く今まで頑張ったね。貴方は親友を護りたい想いで進化を遂げた。次は仲間の誰かにも、その想いを忘れないでね。私達に会いたくなったらいつでも来てね」「うん………有難う」
王になってから、初めて出会った銀髪の女性と青髪の男性。最初は互いに気を遣っていたが、彼女達の事情と正体を知っても王達は変わらずに接してくれた。どんな生まれでも、どんな育ちでも同じ「人」である事に変わりは無い。それは大学を卒業してからも、アイヴァンヌと彼女の親友はそう思っていた。
そして24歳を迎えた時、アイヴァンヌの頭を悩ませる「ある存在」、そして親友が苦手な「ある人物」と相見える事になる事を、彼女はまだ知らないのであった………。戦争を迎えるまでは。
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99-0509 · 6 years
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ワンピースって、みんなちゃんとお礼を言うようにしてるんだって。どうも!とか、サンキュー!とかじゃなくて、ちゃんと「ありがとう」って、恥ずかしがりそうなキャラでも言うんだって。なるほどなあとすごく感心しました。たしかにゾロみたいな格好いいキャラでもそういう時は素直な気がする。素敵なことだし難しい事だよなあと思いました。尾田栄一郎さんはどこまで素晴らしい考えの人間なんだろうとも思った。さすがにそろそろ人間じゃないのではないかと思い始める。
昨日はワンピースのついでに最近読み始めた東京喰種をレンタルしてきた。最近ふんわりした小説ばっかり読んでるから、それはそれで大好きなんだけど多分血の気が足りなくなったこのタイミングでハマっちゃったんだと思う...。グロいの割と苦手なタイプなんだけど、グールはかっこいいからいいよ...って感じですなんだか。あとこれはすごくヒューマンドラマなんですね。知らなかった。だからこんなに面白くて私みたいなタイプも好きになれちゃうんだろうなあと納得しました。いやほんとカネキ君のオッドアイ的な隻眼の赫眼が格好いいんですけどね!(ここでやはり私が中二じみていることを思い知らされる)ていうかまだ四巻までしか読んでないんだけど、さっさと読んでしまいたい。もうすぐテストですね。そうですね。
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takurd-blog · 3 years
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キジの鳴き声で目が覚めた木曜の朝。 シチュー君は艶かしく横たわっている。 今日は午後から青森市。 どこ通って行こうかなぁ。 毎月のことだから、できれば飽きないようにルートを変えて行ければなぁって思っている。 とにかく安全運転で。 ではコーシーすすったら出勤です。 へバーNICE DAY! #猫 #猫のいる暮らし #ねこ #ネコ #オッドアイ白猫 #オッドアイ猫シチュー #oddeyecat #cat https://www.instagram.com/p/CQwsHjwsp6O/?utm_medium=tumblr
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