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#エンジェル・コップ
blackeneddeatheye · 16 days
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nyantria · 4 years
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2020.1.26~27にかけての深夜、急性カフェイン中毒でのワンチャンを狙ってカフェイン錠を80錠、ハイボール缶でOD(のちのち致死量の倍だと知る。)本当は200錠の予定だったが、買いだめている最中に希死念慮が強くなってしまい、確実に死ねるかはわからなかったが120~140錠飲むことにする。しかし気分が悪くなって喉が受け付けなくなり80でしか飲めなかった(錠剤もでかかったし)。
ところでまわりに高いマンションもない一軒家住みなので突発的に飛び降りはしなかったが、以前諸事情で月の半分くらいを過ごしていた単身の20階建てマンションに今もまだすんでいたら、飛び降りていたかもしれない(14階くらいに住んでいたし)。
80錠のんでぼーっとしてムカムカしてくる。わたしここで死ねないことを悟り親を起こす。服薬から1時間~1時間半経って救急車に乗る、心拍数などはわからないが若干胸がドキドキする、ここで吐き気と嘔吐(夕飯のぶん)。
服薬2時間くらいで病院に到着、嘔吐がとまらず、内容物は薬と血のみ(食べたものは全てもうでた)。インフルエンザのひどいときみたいな吐き気と嘔吐が2時間半後くらいからずっと続く、意識が朦朧としてきて、死ねなさげなのにいたらずらに苦しくて後悔してくる。2時間~2時間半後にかけて先生や看護師さんに質問されるが返せない。2~3時間後から嘔吐をする際に自分の意思で袋にはいたりできなくなりそのへんに吐き散らかす(看護師さんごめん)。
視界がぐらぐらしてブラックアウトする。意識の覚醒と消失を繰り返す(薬が抜ける数日後までこれが続く)。
筋肉の硬直が始まり自分で動けなくなる。わたしの場合は右半身が固まり眼球も右のほうしか向かなくなる。まばたきができなくなり白目を向きながら嘔吐を繰り返す。
3~4時間後から体が完全に固まり、寝たりたったりができず座ったまま硬直する(イメージは重度の脳性まひの人のかたまり方)(指摘をいただいたので訂正します)。思考はまだ動いているので予想以上の後遺症の可能性に怯える。周囲の様子や質問はほぼわからない。
ここでトイレに行きたくなり看護師さんと母に抱えられて行く。体がまっすぐ硬直しているのでズボンと下着は脱げず、脱がしてもらう。排尿の際に筋肉が動いてないのか5~10分かけて垂れ流しのような状態。わたしは女性ですが、ここでおりものが茶色くなる。(もし男性が見ていたときのための補足ですが、おりものは膣からの分泌物で、基本的にはさらさらと白かったり黄色かったりします)
ここからあまり記憶がないがそのまま6~8時間経つ。場所や時間がわからずうわ言を繰り返す。苦痛から気をそらそうと看護師さんたちがわたしの赤い髪やネイルを誉めてくれるが、なにも返せない。
カリウム?などの値が異常になり、一般的な総合病院から死にかけの人間が運ばれるデカイ救急の総合病院(病院からの紹介状がないと入れない、一般的な外来のないところ)に搬送が決まる(おそらく服用から10時間後くらい)。
看護師さんに「もうすぐ迎えがくるからね」と励まされるが、わけがもうわからないので、「死神………………?うれ……しい……」と途切れ途切れに返して「ちがうよ!」と言われてしまう。
全身の硬直、過度の痙攣、暴れがある。暴れているため体を拘束具で拘束される。わけがわからず救急車に乗せられ瞳孔確認されるが眩しいと思えない。
服用から12時間くらいでその病院に着き、尿道にカテーテルをいれられオムツをさせられたりレントゲンとられたりするが恥ずかしいという感情も体のうごきもない。自力で体が動かせないため、レントゲンをとるのも一苦労。3人かかり。
体温計で体温をとられるが、体温計が何なのか理解できず、「なんでこんなもの脇に挟むの?」と真剣に疑問に思う。また、「みんななんでか白い服で不思議だなあ。おそろいなのかな」とも思う。ダメージを得て、知能が著しく下がり始める。
太い動脈に点滴とか採血とか数種類の管をつけられるが痛みもなく、視界が白黒になる。この場所がどこかもわからないがなぜか頭の中で好きなバンドである神聖かまってちゃんが流れ始める。なぜか暗い曲ではなく『彼女は太陽のエンジェル』だった。
嘔吐、吐血、硬直、痙攣が続く。尿は白くて、なんか栄養が全くなさそう(血尿はなぜかなかった)。
とにかく苦しい殺してくれ以外の感情が消え、場所はおろか昼夜の感覚もなく、目の前の人間の性別の区別もあまりつかないし年齢もわからない。
頭の中で音楽とフィクションの映像がとまらなくなる。
胃と食道なども傷つけて血しか吐けなくなる。よくわからないので自分が吐いているという感覚すらなくなり、全身の硬直と痙攣のせいでずっと噛み続けていた口の中と顎が非常に痛くなる。支離滅裂なうわ言しかつぶやけなくなる。
ここから水分を飲むことを禁止され点滴に頼るしかないが水分禁止すら理解できず看護師さんに対して怒りをあらわに暴れだす。体をふたたび拘束具で拘束される。
涙と唾液がとまらなくなる。支離滅裂なうわごととなんだかすごい脳内妄想で無敵感を得はじめる。そこからほぼ意識ないが眠っているのではなく意識レベル低下(おそらく嘔吐、吐血、硬直、痙攣、たまの暴れが続く)。 
服用後1日経つか経たないかくらいで氷水によるうがいを許可される。その頃には暴れがおさまり、自分の水分禁止を理解できはじめるので、飲まないように懸命にうがいをする。が、吐き出すためのトレーには手が届かず、ベッドの上に吐き散らしてしまうことを繰り返す。全身の激しい痛みにより、寝返りはおろか、手を動かすこともできない。看護師さんが忙しいためなかなか口に氷水をいれてくれず泣いたりする。このとき看護師さんに対して怒りより悲しみをなぜか覚える。
意識の消失と覚醒を繰り返し、脳内妄想、えずき(血もでなくなる)、被殺害願望の抱きを得る。
えずく元気もなくなりベッドで死んだように突っ伏す。
時折体勢を変えようと看護師さんが動かしてくれるが、仰向けになるだけで痛みのあまり手が硬直して天井を向き、勝手に「ア~~~!!」と叫んでしまう。
時間、場所、自己存在すべての感覚を失い、本能がわずかに残るのみの感覚。自覚はないがまだ激しい痙攣があり(恐らく)、母音のみの大きな声をずっとあげている。「アー!アー!アー!」を繰り返していて看護師さんに「頑張って静かにしようね」と言われるが、好きでしているわけじゃないのでできない。
とにかく水が飲みたい以外の感情がない。おそらく1日半くらい経ち毒素が抜け始めたのか苦しみを明確に得る。「こんなに苦���いなら殺してくれ」と看護師さんに懇願する。硬直はとけるが激しい痙攣と大声、妄想、えずきがとまらない。
とにかく死より後遺症が恐くてたまらなかったので、自分がまだ文字を読めるかを必死に考えて、ベッドの柵に書いてある「警告 サイドレールをベッドの内側から操作しないでください。サイドレールが急に下がり、転落し、けがをするおそれがあります」という文章を(覚えちゃいました)ずっと目で追って、まだ読める、まだ読める、と必死になっていた。 
(恐らく)医師に「最近恋人と別れたとかない?」と聞かれるが、言葉にならないが「そんなわかりやすい理由なら苦労してね~~~!!」とキレそうになる。(恋人と別れて死ぬ人もいるし辛さは人それぞれだからそれは否定しませんが、そのときは「は!?」となってしまいました)
その後強制的に眠らされる(透析の可能性も浮上)。
2日後~徐々によくなる、まずは妄想が消え、つぎに痙攣の過小化、吐き気の沈静化、自分のおかれている状況の理解。ベッドが少しずつ入り口に近づいていく。
看護師さんの名前が読めるようになる(発音はまだできない)。
時々激しい痙攣のぶり返し、涙、よだれ、また力の加減がまだできず人の手を怪我させてしまう。
筋肉痛の100倍みたいな全身の痛みに気づく。「はやく退院したい」と思う。
少しずつ話せるようになってくるが語彙選びや声量の調整はうまくできず、また吃音の発生。例えば看護師さんに「母は来ましたか?」と尋ねたくても「ウーッウーッ、マ、マ、マ、ママ、ママ、かんごしさん、ママ、」としか言えない状況。
点滴の量が減り料理がだされるが、薄い味噌汁を数口とお水を数口、牛乳1口が限界��すぐに吐きそうになる。
きつい後遺症を覚悟する。
時計の読み方がわからない。それが時間を示すものなのはわかるが、読み方はわからない。なのに自分が排卵期であることは把握できていて、オムツが濡れたときに「は、は、はいらんだから、血が、かも、」と伝える。が、血尿はないが子宮から出血。膣から生理2日目くらい出血があるが生理ではなく、女性にしか伝わらないだろうが、なんか感覚がちがう。内壁が剥がれたとかではなくダイレクトに血管から出ている気がする。
ODしたときの記憶がフラッシュバックし吐き気を催す。
だんだん昼夜の感覚が戻り、人の性別、名前、おおよその年齢、部屋の構造の把握などができるようになってくる。空のえずきが続き、歯磨きをしてもらうが匂いでまたえずいてしまう。楽しみにしていたぺこぱの番組見れんかったなとか考え始める(ここらへんから妄想より現実世界の把握が主になる)。
日付が気になり始める。
後悔が半端なくなり、理性的な涙を流すようになり、心の中で看護師さんの名前を呼びながら謝罪を続けるが声にはならない。あと家族に面会時間がある当たり前のことをようやく理解できるようになる。痙攣が下半身のみになり、腕はベッドの柵を掴んで歯を食い縛る。うがい用紙コップに書いてあった、Comfortableという文字が読めるか必死に考える。意味はわからないが綴りは何となく読めて、意味を理解してないことは理解できていて少し安心する。
その頃には硬直はほぼなく、柔らかい白米を一口だけ食べられるようになる。人工的な味を嫌い、母にローソンで買ってきてもらったりんごゼリーのりんごを一齧り、みかんゼリーの小さなみかんを2つ食べる。
看護師さんにリハビリの話をされるが返事はあまりできず。
1日が24時間なら時計は24表記にすべきだと真剣に考えるようになり、その場合の針の刻み方を考案し始める。「それを看護師さんに伝えなくちゃ!時計は24にすべきです!わたしが作ります!」という頭のおかしいことを真剣に訴えようとする。
だんだん痙攣が小さくなり、時折の体の硬直を除けば、一般的なくらいの痙攣になるが、痙攣のせいで点滴が抜けたり毛布に血が飛び散ったりするがまだ気にかけることができない。またずっと続いていた痙攣のせいで足の小指の爪がとれる。
えずきが時折になる。未来を考え始める。
2日かけて吐き気と嘔吐がおさまったため、全身の激しい痛みとの戦いになる。苦しいのはわかっていたが、あんなに痛いと思ってはいなかった。激しく運動したあとの筋肉痛の100倍のやつが頭皮から爪先までを支配している。メチャクチャ痛いです。人生で一番痛い。
精神科の先生に精神病棟に入院するか聞かれるが断固拒否する。 
2日半かかり痙攣が僅かになり吐き気の消失、髪と下半身洗いたいな……などを考える余裕ができる。ベッドの周囲を見渡す余裕ができ、髪が激しく抜けていることに気づく。髪ゴムはあったが髪のくくり方が思い出せなくなる。
2日半後にゼリーと汁物を半分くらいなら食べられるようになるが、腕が二倍くらいに腫れ上がっていることに気付く。看護師さんを名前で呼んだり、看護師さんによる採血の結果の数値の説明の理解などが少しずつできるようになってくる。
ストローを使って氷水が自力で飲めるようになり、風呂に入ったりトイレいったりしたいなと思うようになる。先生と看護師さんに「生きるためにがんばれ」と言われそれに素直に応じるようになる。また看護師さんの世間話に「うん」「はい」と相づちを打てるようになる。
かなり頑張ってだが、ゼリーのみかんを8割食べられるようになる。
音を消したテレビを眺め内容をおおむね理解できるようになる。林先生と伊沢さんが出ていた。おいしい唐揚げを作る裏技をしていたので、あとで母に教えてあげようと思ってメチャクチャ真剣に見ていた。
全身の痛みは消えないが痛み以外の症状はほぼなくなる。
まだ知能はおかしく、50÷25の計算をするのに何分もかかる。その一方で、暗記した覚えのない『失恋ショコラティエ』の1巻1ページ目から頭のなかで読み返すことができた。おそらく脳の働く部位が極端におかしくなっていたのだと思う。
服薬から約3日後、昼夜を完璧に把握できるようになり、看護師さんたちに謝罪できるようになり、退院を逆に不安がるようになる。
服薬から3日後~自分で簡単なベッドの操作をしたり寝返りを打ったり声を出して看護師さんを呼んだりできるようになる。
オムツははめたままだがおしっこの管を抜き、点滴を抜き、ふやふやの野菜と豆腐と牛乳なら8割食べられるようになる。
人の手を借りて歩く練習、トイレに行き自力で排泄、時間はかかるがふくこともできるようになる。
痛みと声以外の症状はなくなり、飛び降りした向かいのベッドの別患者の心配をするようになる。
1/29、服薬から3日半くらい、きょう退院しましょうと言われる(重体重傷の人が運ばれる場所っぽいので、命の危機だけは脱したことが伺える)。退院は不安だがそれに従う。
人の手を借りて、なおかつ十メートルごとに休めば歩けるようになり、ああ血がでてるからナプキン買わないとなあとか考えられるようになる。
寝苦しさはあるので、病院では意識の混濁時以外はほぼ寝られず(カフェインだしね)。途切れ途切れだが家族に謝罪できるようになる。
自力着替えは無理だが前開きのものなら自力で着られ、疑問を先生や看護師さんに聞けるようになる。うっすいコンソメスープを濃いなと感じる。
1/29の14時頃退院、自力歩行はできないが、介助を得ればトイレでの排泄、歩行、立ったり座ったり、身の回りのことができるようになる。
生きなきゃなと思い、帰りの車でTwitterの心配をする。
15時頃、10mくらいならふらふらだが自力歩行ができ、トイレでの排泄やナプキンの交換も自力でできるようになる。処理もできるが、拭くだけで数分がかかる。
全身の激しい痛みとうめき声は相変わらずだが、15時頃~自宅ベッドで汁物を進んで摂取し、LINEやTwitterにアクセスする。思考と打つのに普段の10倍くらいかかるが、多少の誤字脱字のみとなる。
ようやく少し眠れる。
1/29(服薬から3日半すこし)、全身の痛み(少しまし)、うめき声はあるが、汁物を接種するなど食欲が少しずつ甦り、日常に戻りつつある。風呂などはまだ不可能。
以上が退院までの地獄詳細です。方法にもよるけど、これから死ぬみんなはここに引っ越すし、さらにその先に引っ越すので、わたしは「まあ……その勇気あるなら人生どうにかなるやろ」というわたし自身クソ聞きあきた陳腐なことを言いそうになりますが、とにかくやるならガッツしかない。わたしはもう二度としたくないです。
現在も子宮からの出血や全身の痛み、内臓の痛み、麻痺、うめき声、記憶の混濁などがあるので、また回復したらそちらも「地獄から生還したらそっちもまあまあ地獄だったよ編」としてアップします。
https://highb.hatenablog.com/entry/2020/02/03/155423 こちらです
これから先の人生には不安しかないけど、いまは簡単な計算をアプリでやったり文字を書く練習をしたりしています。 
ま、自殺って結局「自分を殺す」わけだからそんな簡単にはいかないですよね。当たり前。
死の否定は難しくても生命の肯定はしていきたいですね。
メンヘラがODで自殺未遂して地獄を見た(地獄編) - 現金満タン、ハイオクで。
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alpaca1 · 4 years
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ベルリン拠点の新たな生産性向上アプリを開発するAmie、有名欧州VCのCreandumが支援
フィンテックスタートアップのN26でプロダクトマネージャーを務めていたDennis Müller(デニス・ミュラー)氏が手がける新しい生産性向上アプリの「Amie」が、プレシードで130万ドル(約1億4000万円)を調達し、製品開発と人材の雇用に弾みをつける。
23歳のミュラー氏を支援するのは、Spotifyの初期の投資家として有名なヨーロッパのVCであるCreandumで、Tiny.VCや多数のエンジェルも支援している。支援者には、元AccelのLaura Grimmelmann(ローラ・グリメルマン)氏、米N26のCEOのNicolas Kopp(ニコラス・コップ)氏、Dubsmash共同創業者のRoland Grenke(ローランド・グレンケ)氏、米チャレンジャーバンクChimeのプロダクト担当シニアバイスプレジデントのZachary Smith(ザカリー・スミス)氏などがいる。
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cinema-note · 5 years
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第91回アカデミー賞で、作品賞、脚本賞、助演男優賞を受賞した『グリーンブック』。 やはり作品賞の作品は外せない!ということで、映画館で鑑賞してきました〜!
今年の作品賞のノミネート作品は、Netflixで配信された『ROMA/ローマ』や、アメコミ映画の『ブラックパンサー』、日本でも大旋風を巻き起こした『ボヘミアン・ラプソディ』など、ひとクセある作品たちがラインナップされた印象です。
そんな中で見事受賞した『グリーンブック』。 1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人と白人の関係性を描いたロードムービーということで、シリアスで社会派な物語になっているのでしょうか? 劇場で確かめてきました!
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リサ
ちなみに、タイトルの「グリーンブック」とは、当時黒人の運転手のために用意されたガイドブックで、黒人が宿泊できる施設や利用できるレストラン・トイレが記載されていたそうです。
グリーンブック(Green Book)
監督 ピーター・ファレリー 脚本 ニック・バレロンガ ブライアン・ヘインズ・クリー ピーター・ファレリー 出演者 ヴィゴ・モーテンセン マハーシャラ・アリ リンダ・カーデリーニ 公開 2018年 製作国 アメリカ合衆国
あらすじ
時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。 ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。 彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。 二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。(公式サイトより)
『メリーに首ったけ』や『愛しのローズマリー』などのコメディを手がけるファレリー兄弟の兄である、ピーター・ファレリーの最新作。 トロント国際映画祭で観客賞を受賞し、その後第91回アカデミー賞では、作品賞、脚本賞、助演男優賞、主演男優賞、編集賞の5部門にノミーネート。 そのうち作品賞、脚本賞、助演男優賞の3部門を受賞しました。
主演は『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』、『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーセン。 助演男優賞を受賞したのは『ムーンライト』、『ドリーム』などのマハラーシャ・アリ。彼は『アリータ:バトル・エンジェル』にも出演していましたね。
わかりやすくておもしろい!
バディもののロードムービー、単純におもしろくていい映画です! 1960年代の黒人差別をテーマにした物語と聞いていたので、やや構えて観に行きましたが、重さや暗さは少なく、明るくて楽しい作品でした。 意外と笑いをとりにくるシーンが多くて、リラックスした気持ちで観られます。さすが、コメディ映画を長年制作してきた監督だけありますね。
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リサ
バディもののヒューマンドラマだと『最強のふたり』が思い浮かびますが、また違った雰囲気の作品でした。
最初はお互いに警戒していたふたりが、徐々にお互いを理解し認め合い、距離を縮めていく姿にほっこり。 ケンタッキーのシーンをみていたら、上映後に無性にケンタッキーが食べたくなりました・・・(レイトショーで観たので残念ながら営業時間外。)
コンビを組んだヴィゴ・モーセンとマハラーシャ・アリの演技もよかったですね〜 キャラクターにぴったりハマっていました。
あとは劇中の音楽が印象的。 どれもいい音楽ばかりで、60年代に生きていたわけでもアメリカ人だったわけでもないのですが、心地よい気持ちになりました。
相手の本質を見極める大切さ
ストーリーはシンプル。 用心棒をしていたイタリア系白人のトニーが、黒人ピアニストのシャーリーに、当時黒人差別の激しかったアメリカ南部へツアーにいくために雇われ、2人で旅に出る物語。 性格が真反対の2人が同じ時間を過ごすことで、互いが互いに持っていた偏見や思い込みを改めていきます。相手の外見や言動だけでなく、その人の中身を知ることの大切さが描かれています。 話の展開もわかりやすいので、誰が観ても作品を理解し、集中して鑑賞できると思います。
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リサ
実話に基づいたストーリーというのは、鑑賞後に知りました!
130分と上映時間は長めですが、私はそんなに長ったらしくは感じませんでしたね。 起承転結の起伏はあまり大きくなく、穏やかに進みます。人によっては飽きるかも? ストーリーよりも、登場人物の心境や考え方の変化に注目して鑑賞しました。
明るくて楽しい��囲気の作品ですが、黒人差別について考えさせられるシーンも多いです。 ツアーのために旅を続けるなかで、黒人であるシャーリーはさまざまな冷遇を受けることになります。 トニーと同じホテルに泊まれなかったり、レストランに入店できなかったり・・・
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リサ
昔、英語の教科書で黒人が受けていた差別について書かれている箇所があって、トイレはもちろん、バスの座る位置まで隔離されていたことに驚いたのを思い出しました。
苦しい境遇にありながらも、毅然とした態度を取り続けるシャーリーの気丈さにまたグッとくるのですが、黒人差別はここまでひどいものだったのか、と改めて黒人が虐げられてきた歴史にゾッとさせられました。
どうも白人と黒人の歩んできた歴史がテーマになると、日本人としては自分ごとに考えづらいんですよね。 ただ、本作はアメリカの根深い社会問題を、重くなりすぎないレベルでストーリーやキャラクター同士の交流に絡めているので、知識の少ない人間が勉強するための導入材として、とてもいいなと思いました。
黒人がどんな差別を受けてきたかというのは、学生の頃授業で聞いた程度の知識しかなかったのですが、映画をこれからも趣味として見続けていく以上、一度きちんと勉強すべきだなあと反省。
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リサ
社会の授業で生徒さんに観せるのによさそうです。ディスクが発売されたら、社会科、英語の先生ぜひ!
バディもののよさがぎゅっと詰まっています
物語の中心人物は、イタリア系白人の用心棒のトニーと、黒人ピアニストのシャーリー。 性格も考え方も正反対の2人が、アメリカ南部ツアーの旅を経て絆が結ばれていく姿は、みていてキュンとしたりグッときたり。たまりません。
トニーは用心棒をやっているだけあって、力があり、暴れん坊で、第一印象はちょっと近寄りがたい雰囲気のある男。 シャーリーに対しても差別的な態度を取っており、家族を養うために仕事をとったという感じが強かったです。
しかしシャーリーと行動を共にするにつれ、トニーも家族や仲間を大切にする、根は優しく頼り甲斐のある男だというのがわかります。 奥さんに律儀に手紙を書いているなんて、かわいいじゃないか・・・ 終盤、シャーリーのために警官を殴ったり、レストランの店員に食ってかかったりするトニーをみて、いい男になって・・・とじんときました。
一方シャーリーは、常に冷静で、無駄な諍いはしない賢い男というのが第一印象。 実はシャーリーはもともとアメリカで生まれ育ったわけでなく、ソ連からやってきたため、黒人がアメリカでどのような扱いを受けているのか、いまいちわからなかったんですね。 いわゆる温室育ちのシャーリーは、気高く高貴で、自分をしっかり持った強い男なのですが、才能があり、高貴な存在であるがゆえの孤独や苦悩を抱えているのです。
クライマックス、トニーに怒鳴り散らすシーンは、彼が長年抱えてきた孤独がついに爆発した、印象的なシーン。 「自分は黒人でも白人でもない。ピアノの演奏だけは賞賛されるが、私のことは誰1人認めてくれない。」 ハッとするセリフですよね。
現代でも、そういった悩みを抱えている人はたくさんいるのではないでしょうか。 例えば、父と母は日本人だけど生まれも育ちもアメリカの日本人が日本に帰ると、見た目は日本人だけど価値観はアメリカ人だから、どっちにもうまく馴染めない、という問題が起きるのではないでしょうか。逆もまた然り。
人種の壁を越えるのはまだまだ難しいですが、人種や出身に関係なく、どんな相手でも自然に理解できる人間になりたいですね。
チグハグな2人が徐々にお互いを知っていくことで、お互いを認め合い、支え合い、ピンチを切り抜ける。 うーん、2人の絆が結ばれていく過程を楽しむのがバディ映画の醍醐味です。
2人のやりとりで思わず笑ってしまうシーンはいくつかあるのですが、やはりケンタッキーのくだりがおもしろかったですね。 ケンタッキーを知らないシャーリーにトニーが「お前まじ?それでも黒人なの?」みたいな反応をして、ほぼ無理矢理ケンタッキーを食べさせるんですよ。 シャーリーは食べるまで嫌そうだったのですが、いざ食べてみると「おいしいじゃん!」と感動するんですね。
その後もトニーが車の窓から骨を捨てたのをみて、シャーリーも真似して楽しそうに骨を捨てるんですよ。 で、トニーはさらに、ジュースのコップを窓から捨てるんですね。シャーリーも捨てるのかと思いきや、急に真顔になるんですよ。 骨は腐ったり野生の生き物の餌になるけど、ジュースのコップはならないからダメ、ということで、トニーにお説教。
性格や考えが異なる2人の交流や関係性がよくわかる、おもしろくてよくできたシーンでした。
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このシーンからずっっっっっっっっっっっっっとケンタッキーが食べたくて仕方なかったです(笑)
役者の見た目も演技もキャラクターにぴったり!
さて、役者陣。 ヴィゴ・モーセンは役作りのためか、かなりガタイがよくなっていて、この人が『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルン!?と衝撃を受けました(笑) アカデミー賞の授賞式では、すっかり元の体型に戻っていて、同じ人物にはみえませんでしたね。役者ってすごい。
見た目を変え、キャラクターのイメージがしやすい役作りもよかったですが、ぶっきらぼうでちょっと教養のなさそうな喋り方なんかも、用心棒っぽさがあってよかったですね。 ケンタッキーだけじゃなくて、ホットドッグやピザをドカ食いしている姿も印象的でした。ピザ1枚をガブッといくんですよ。さすがアメリカ人、と感心。
続いて、見事アカデミー賞助演男優賞を受賞した、マハーシャラ・アリ。 いい演技でしたね。『ムーンライト』でもたった24秒の出演で助演男優賞を受賞していましたが、今作でもキャラクターがしっかり投影されている好演っぷりで、受賞も納得です。
話し方だけじゃなく、姿勢のよさや仕草、佇まいに品を感じるんですよね。 いい演技をしているシーンはたくさんありますが、私は、トニーを引き留めようとするシーンの演技がとても好きです。 表情がとてもツンデレで、私の心にグサグサ矢が刺さりました。かわいい。
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リサ
対象的なキャラクターをそれぞれがしっかり演じているので、それぞれのキャラクターも、2人の関係性もより魅力的に感じられてよかったですね!
総評
評価
ストーリー
(4.0)
キャラクター
(5.0)
キャスト
(5.0)
演出
(4.0)
映像・音響
(5.0)
総合評価
(4.0)
良かった点
キャラクター描写
役者の演技
ストーリーがシンプルですが、キャラクターがしっかり魅力的に描かれています!
悪かった点
教科書すぎる?
当時の黒人差別がリアルに描かれているのは衝撃的で勉強になりましたが、全体的に大きな波乱がないというか、毒気が足りないかなあ。 アカデミー賞の審��員好みな作品だなあとは思います。
まとめ
笑って泣ける、楽しいバディものロードムービー!
アカデミー賞の作品賞を受賞していると聞くと、お堅い映画なんでしょう?と思われるかもしれませんが、そんなことはなく、鑑賞後は心がほっこりし、爽やかな気持ちになれます。 普段映画を観ない方でも楽しめること間違いなし!
旅をする2人の対象的なキャラクターも魅力的ですし、その2人が徐々に絆を結んでいく過程もおもしろいです。 上映時間はやや長めですが、ぜひ劇場で楽しんでください。
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asa-ko · 6 years
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diary
2018.5.31.7:19
日曜日から4日がたちました
へにゃっています
五月の終わり ちゃんと5月をすごせましたか
日記です
昨日は山の奥?のホテルにちらっといきました 良いところだと思いました 湖だから川だかわからないけれど、景色が綺麗で 髙橋よしひこさんの作品と、つぶれたまるみたいな作品があってとても良かったし どの作品も素敵でした 案内人はとても頭の回転の多い人で わたしは本当に良かったなぁと思いました しかしわたしの回転が速いわけではないので わたしはゆっくり考えようと思います おんなじ意識かどうかはわからないけれど 同じ言葉を使うことにすこし驚きました 間をつないでいくおしごと なにかできれば良いなと思います 彼のつくる流れのおかげで とてもひらけた職場なのです
研究所とのこともすこし話しをして すこしずつなにかが繋がれば良いと思いました
キーワードは余裕で それは隙間と似たところだと思います
わたしは十万弱長者のお金をそっくりそのまんままたお魚代とか別荘代とかガラス代とかそのた諸々の���理代などで使い果たし なんとまぁなんとまぁです しかしたまねぎやらにんじんなどなど おいしい野菜をたくさんいただいて気分は上々 本格的に料理をしていきたいものです バジルなどどこかに植えられないかともくろんでいます ひとと仲良くするのが苦じゃなければ お魚ももっと楽に手に入るのかもしれないです 釣りはねむそうなので 網とか手づかみとかで魚をいただきたいですよ
元気な人がいると元気な気になります 元気な人がいるならわたしは寝たままで良いのです とても安心してねむるのです レム睡眠でお花をつくります お花の名前はpuri puriにしようかと考えました 新鮮でいきがよくて美味しそうでしょう かわいい響きだし、つやつやしてそう potage: flowers puri puri sに花々、ひとつじゃなくてもっとたくさん揃えたくなるという洗脳をしかけています
いつまでたってもコップがうまくつくれないし つくるきになれないし ため息です
彼女はエンジェルで偉大なので 死にたい死にたいというおばあさんの死にたいは ため息だといいました ため息をつくと楽になるでしょうといいました ため息はだれの暴力にもならなくて 安定装置なのでした 彼にも彼女にもため息への心配をする必要はなくて わたしの前でため息をするくらい 安心してくれているのだと思えば良いのだと そんなかんたんなことをやっとしりました
わたしはコップをつくる必要のない人です コップはたくさんあって お水もお湯もドゥラレックスが使いやすいからです ホットワインを飲むならパイレックスのマグカッぷ お酒は焼き物の方が手に馴染むし古代へ帰れます ウイスキーはバカラがいいし ワインもシャンパンもチーンとなるやつが良いからです カクテル、るるる ジン、じんじん ウォッカっか
マスコンゲットパーリィのおみちびき、、、
わたしがホットワークでつくるべきは オブジェクトと 花器てす 断言してしまいましょう 飲めない器しかつくれないから 最初から飲まない器をつくりましゃう
ぽんぽこりん
あたらしいぬいぐるみをだれか買ってください
ぬいぐるみじゃなくてもいいんです
ただぬいぐるみくらいがちょうど良いわけです
佐々木さんに今回の研究所のワークショップの内容をきいて なんだかすこし面白そうな気がしました
一千七千余巻より選びいだされる音経なれば〜〜
一泊2日くらいで東京にいきたいです
しずかに眠れるお宿がほしいです
全国に別荘ほしいよ
いかないときは民泊で役立てよう あ〜これこれ離れ島 涙と五月雨梅雨来たれ
寒いですごろごろごろ
猫も世話しなきゃならないなら飼いません 花を買ってくるのは花にとっての悲しみだったとしてもわたしはやります 水をかえてもしおれていきます 切り花はそうして命を空間にくれます かわいそうな花たちです わたしはそれをみつめるのです
おばけ椿が斬られて 彼女は茶杓を作らせた 良い物語だと思います 若いあの子がこの茶杓は使いにくいから嫌といっても お客にその話を聞かせる彼女 その子は不機嫌に帰ってしまうところも含めて とても良い物語だと思いました
銘は季節にかかわらず 曙椿であけぼのは春 ほととぎすの一声で いつだって春がやってくる
粋ということばはまだよくわからないままですが お茶の社会か世界か それらはとてもやんちゃで良いと思いました あれははんぶんヤクザの世界です
とっても良いと思いました
あれは不特定多数に与えられる舞台の上の歌ではなくて あなたとわたしの間でしずかに聞かせる そのときだけのつかのまの歌です
わたしは言葉を集めにいきたいと思います
わたしはあのときDNAみたいなものをむだに感じたりしました ジャポニカ学習帳 読み聞かせ 物語り お茶の先生 お茶屋の店主
教育についての頭
福祉についての頭はどこからきたのでしょう?
おなじことかもしれません
体力がないので 小さな輪の中のエンターテイメントに徹するのは とっても良いことかもしれないと思います
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