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カッコイイ中禅寺湖アングラーへ
「グラバーの根掛かりを外せ」
ホントに毎回秀逸なタイトルだなぁと感心する横塚さんのNOTE。僕自身メンバーとして活動させていただいているLakesideStoriesはヒメマスの発眼卵放流だけでなく、中禅寺湖を取り巻く様々な問題や人と湖の関わり方を、より持続的で魅力的なものにしていきたいと思っていて、その中でも湖底に沈むルアーはとりわけ無視できない問題です。
そして今回その第一歩というか、その一環として釣り人にルアーやフライをどれぐらいロストしているかどうかのGoogleフォームアンケートを作成しました。
ただ湖底を清掃するだけでなく、そこから更に状況を把握することでその効果や意味をより深く検証していけると思うんです。そしてこれから何ができるのかを。
決して誤解してほしくないのは、これは釣り人がどれぐらい湖でルアーをロストしているか(棄ててしまっているか)を調べてただただ問題提起するためではなく、今後釣り人として何ができるかをより明確にしていくためです。
正直、これは開けるのが怖い扉でもあります。 これまで自分もたくさんのルアーを投げてきたし当然ロストもしてきました。しかし様々な人の協力や縁のおかげでその扉の向こうを覗き見ました。怖い反面、何かできるかもしれないと希望も持つことができました。
このようなアクションをすることで釣り人達に受け入れられるのかどうか自分達も不安です。ただ、じゃあ他の誰か(または他の分野の団体など)に任せて待っていればいいことなのかと考えれば答えはNOですよね。
これはイチ釣り人にととしてだけでなく、中禅寺湖というコンテンツを使って商売をしている自分のことも含めて、中禅寺湖の釣りに関わるルアーやラインなどのプロダクトを作るメーカーさん達にとって何かしらの痛みを伴う可能性もあるお話しです。
こんな発信やアクションをしたらルアーが売れなくなるんじゃないかとか、そんなことしてジェンキンスが関わるブランドはOKしてるの?みたいな考えもあるかもしれません。
こればっかりは立場やブランドの規模感でも捉え方は変わってくるし、色々と難しく複雑な想いも生まれてくるのは百も承知で、時間もかかるかもしれない。それでも中禅寺湖アングラーなら協力してくれるんじゃないかと信じたい。
今すぐ何かを変えようとは思いませんが、それでも続けていく意味があると確信しているので、是非皆さんもゆっくりでいいので理解してもらえたら嬉しいです。
ゆくゆくはもっと大きなアクションになるように、先ずはこのアンケートからご協力頂けないでしょうか。
こんなフォームを毎度毎度入力するのは面倒でしょう。
それでもどうにか協力してもらいたいのです。
そのためにもより深くこのアンケートやLakeside Stioriesの活動の意味をわかってもらえたらと思うので、是非アンケートの前に前述したNOTEもご覧ください。
これを一つのきっかけに、何かが良い方向に動き出したら中禅寺湖とそのアングラーたちは最高にカッコイイじゃないですか。
僕は結局大それた環境問題がどうこうよりも、そこに突き動かされてます。
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Technical Dry Hoodie Pike & Grayling
すごく久しぶりのBlogを書いてみてます。昔のように釣りに行く度に釣行記を書くわけでもないし海外の釣りもどちらかというと動画で見せたいこの頃に、じゃあ何を書いていけばいいんでしょうね。と言うことで、今回はかなり苦労して出来上がったアパレルの告知をしておきましょう。
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テクニカルドライフーディーは、その名の通り機能性を重視した薄手のパーカーです。速乾素材はもちろん紫外線対策もUPF50+でバッチリ。過去にドライロングを制作した時よりもより軽やかな生地を採用してます。
こだわりは色々とあるのですが、一番目立つ部分はやっぱりフード。フードをかなり大型にすることで、帽子を着用時や僕のようにもともと頭のデカイ人間でも、フードを被った時に首周りは引っ張られないようにしました。「大きめのフード」と言っても実際ここまでゆとりを持ったフーディーは少ないかなと思います。このサイズにすることで着心地はもちろん、横からの日差しも遮りやすく顔への照り返しを緩和するなど、夏の本流やオフショアなど日差しの強いシチュエーションで活躍できるディテールです。
リブもサンプルを複数試して、程よい絞りとフィット感に仕上げてます。リブのないデザインも嫌いじゃないのですが、時計をする時やグローブを嵌める時なんかも視野に入れると、程よく手首周りを抑えてくれて干渉してこないリブはやっぱり欲しかった。インナーとして着る時もリブの有無は結構重要だったりしますね。
ボディカラーも本当に悩みましたが、大人のオシャレには可愛らしさが必要不可欠だと思っているので、大胆に見えて意外と馴染むオレンジを先ずは選びました。ここ数年は毎年の行事となっている南西諸島の遠征時もこのカラーはとにかく活躍します。日差しの青い海の中でのコントラストは最高ですし、特に西表のマンゴージュースとの色の相性は抜群ですね。
もう1色はステルスグレー。これはもう本当に誰にでも選びやすい普遍的なカラーでもあり、実際にたくさんいても姿の見えないトラウトたちにもちなんだカラーです。見た目にも涼しく、パステルカラーのショーツを履いているお客さんも多そうに感じたので落ち着いたカラーを採用しました。僕個人的には渓流はこっちかなぁ、プリントもグレイリングだし。
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どこまで行ってもフィッシングを忘れるわけにはいかないので、パイクストリートのアパレルには当然魚のモチーフが多くなる訳なのですが、今回のドライフーディーはそこを限界まで抑えたデザインに仕上げてます。
きっと帽子にも魚がプリントされていたり刺繍されていたりするでしょうし、大きく魚をあしらったシャツは他にもリリースしていることもあり、このドライフーディーの魚に関してはフードを着用時にさりげなく存在感をアピールしてくる場所とサイズ感にプリント。生地の機能性を最大限に発揮するのにも一役買ってくれます。
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それとサイズに関してですが、1からオリジナルボディを制作してますのでSから4XLまで展開してます。Sサイズは女性にもおすすめできるし、海外のアウトドアメーカーでしかなかなかぴったりのサイズに出会えないBIG BOYSも着てもらえると思います。
とまぁこんな感じがざっくりとしたアパレルの解説でした。
今年の目標は「真面目にやる」です。釣りばっかりやってないで色々企画していきますので2024年も何卒よろしくお願いします。
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さて、最近よく考えていることとしては僕ぐらいの中年のアングラーで業界に携わる人間ってどんな風にたち振る舞うのがいいのかです。例えばキャリアが進むにつれて、関係者が集まった時なんかは〇〇さんとか〇〇君を知っているかとか、どこどこのアレ作ったの俺とか、なんかマウントチックな会話が多くなって来まして、本当に無知な僕は誰々さんは知らんし興味もないため、自分が知られていなくても何も感じない、、、。
最終的には釣りが上手いとか下手とか、大御所たちの話に話題が進むと遂に耳が塞がってしまって困ってます。別にリスペクトがないとかじゃないんです。自分なりにキャッチしてきた情報とか出会いとか様々なきっかけで好きな先輩も大御所もいます。でもなんか、世界がとっても狭くなってこちらに迫ってくるような恐怖を感じる時があり、そもそも群れるのが本当に苦手なのと、その根底にあるのは自分の知名度がまだまだ低いことに対するコンプレックスからくる一種の”逃避欲”だったりするのかなぁとか、考えたりする訳です。
僕はよっぽど嘘を並べたり話ばかりで実際釣りしているのか分からないアングラーでもない限り、上手いとか下手で判断して関わり方を変えたり嫌ったりっていうのは本当にないし、どれだけ有名だろうが大きなメーカーの代表だろうか「こいつはダメだ」って判断したらそれっきりです。皆そうでしょう。同じ会社の上司で今後も関わっていくとかなら話は別だけど。
で、多分それがカッコイイってどこかで思ってきたけどこんな歳になると無駄につっぱってるだけなのか?とか思う時もあり、、、。きっと寝込んだ時に島耕作を読みすぎたせいだと思うので、これまで通り好きにやってこうと思います。
何が言いたかったのかよくわかりませんが、僕の心の軌跡を残しておきますね(笑)
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西表ヤエマル採集記
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去年のヤエヤママルバネクワガタの採集記を、無期限の休刊に入るアングリングバスさんに書かせてもらった時の記事を転載させて頂きました。あれから約1年、今見返しても自分でエモいと思えるので是非。
アングリングバス読者の皆様こんにちは!そして今号ばかりは先に謝っておきたいです。我らがアングリングバスが今月号を最後に休刊を迎えるにも関わらず、今回の旅のきっかけは完全に釣りではなくクワガタ。もしかしたらご存知の方もいるかもしれませんが、この歳で新しい趣味のクワガタに開眼してしまったジェンキンス。ここ2シーズンは完全に沼ってしまい、釣りや撮影やらと理由をつけては各地でクワガタ探しに明け暮れたわけですが、そんな2022年も残りわずかとなりました。虫が苦手な人はもうここで引き返してもいいかもしれませんよ?(笑)なんかもう最後だからこそ「自由な旅と胸に残るドラマ」を綴らせてください。自分にとっては忘れられない旅だったこの遠征が、区切りを迎える今回にはぴったりな気がしたのです。
楽園 西表島
その沼に足を取られて以来、夢だったオオクワに並び「絶対捕りたいやつ」だったクワガタがいるのですが、偶然か必然か?晩秋の遠征に誘われたのは西表島。西表島といえばもう皆さんお分かりだろうか?そのようですね。そう、あのヤエマルのいる西表島である(知らねーわってね)。
西表島といえば手付かずの美しい自然があり、釣り人にとってもどこか楽園のようなイメージのある島ではないだろうか。数年前に一度訪れた時は天候にも恵まれ、12月後半にも関わらず真夏のような陽射しの下で様々な魚に遊んでもらった。が、今回は石垣島からフェリーを待っている時点で轟々と風が吹き荒び、今思えばこれから起こる嵐のような旅を暗示していたのかもしれない...。
ちなみにその数年前の旅に同行した友人曰く、後にも先にもずっと天候に恵まれた西表島の旅はあの時だけだったそうな。大袈裟に書きましたが南西諸島や東南アジアなどの南国の天気は変わりやすく安定しないものである。
ヤエマル=ヤエヤママルバネクワガタ
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ヤエヤママルバネクワガタは八重山諸島に生息し、最大で65ミリをゆうに超える日本では間違いなく大型の部類になるクワガタムシの一種。西表まで行ったらGTか!?と思う人も多い釣り人の皆様にあまり専門的な用語を並べてもピンとこないなずなので簡単に説明すると、”八重山のルビー”なんてロマンチックな呼ばれ方をしたりもする最高にカッコ良くて、どこか原始的な造形美を感じる虫。正直幼い頃はあまりに現実味が無さすぎて海外の虫のようなイメージだったマルバネクワガタ。しかし魚を追いかけて結構どこまでも旅をしてしまう今の自分にとっては決して手の届かない夢じゃないよな?と「気づいてしまった」のがそもそもの始まり。
激荒れのリーフフィッシング
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今回ボートに誘ってくれた釜谷夫婦。楽しい釣りをありがとうございました
西表に到着し、そこからバスを乗り継いだりレンタカーを手配したり、釣りでお世話になる現地のガイドさんと合流し食事などなど、意外とバタバタしているうちに深夜。ベストな時間は過ぎていましたが折角だから軽く流してみようと、とりあえず宿から少し走ると他にも何台か車があって安心な(?)林道があったので歩いてみることに。散策と言えど、夜の森は色々と危険が多いので気を抜かずに深追いは無しのスタイルで、ヤエマルがつくというスダジイを探しながら歩くこと10分もしないうちにクワガタを発見!しかしヤエマルではなくサキシマヒラタ。ついつい脇役扱いしてしまったが、日本のヒラタの最大種とも言われる立派でカッコイイクワガタ。サキシマヒラタは夏に石垣島でも捕まえていたので今回は基本撮影してリリース。その後異常はなく帰路へ。
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幸先よく姿を見せてくれたサキシマヒラタ
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バラハタは色や形の個体差もすごくて何匹釣っても飽きない
採集記ではありますが、ついでの釣りはパックロッダーズの真骨頂でしょう(笑)翌日は自分にとっては珍しいボートフィッシング。とにかく船酔いに弱いのでしっかりと酔い止めを飲み、気合を入れて挑んだ沖縄初のボートフィッシングは激荒れ...。正直天候だけを見たら釣る気さえ失せそうなコンディションだったにも関わらず、西表島のポテンシャルと船長のおかげで色々な魚をみることができました。期待していたトップはほぼ不発でしたが、一度釣りたいと思っていたバラハタも見れて大満足。
ヤエマルとの邂逅
その後も天候はさほど回復せず、釣り2日目の夜にようやく雨が止む。依然風は強いものの、釣り初日の夜は出撃(虫探しのことね)すらできない暴風雨だったこともあり気合は十分。しかし自分とカメラマンの���野はもちろん初めてのヤエマル探しなので、場所もコツも分からない。宿から遠くない林道を教えてもらい、スダジイ(と思しき木)をライトで照らしながら歩き続け、闇雲とはまさにこのこと。この日もヒラタのみでヤエマルは何の手掛かりもないまま終わるのかなぁと思っていた矢先、かなり低い場所を照らしていたライトの先の視界に黒い違和感が混ざる。半信半疑でゆっくりと近付きながらより強くライトを当てる。逃げるでもなく根元にしがみついた虫を掴むと、初めて経験する厚みを持った力強いクワガタだ。ここまでくればもう口に出してもいいはずだ。
「いたぁーーーー!!!!!」
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まるでカブトムシのようなボリューム感と見慣れない形
離れて前を歩いていた原野も戻ってきてしばし観察&撮影タイム。初めて目にするヤエマルにおかしなテンション。メジャースポットと呼ばれる場所は他の採集者も多いだろうと予測して、まだ色々と”作法”を知らない自分たちが自分たちのペースで歩くために選んだ近くの林道Aはヤエマルのいた林道に名前を変えた。アゴは中歯(ちゅうし)ぐらいだが、いつまでも眺められるぐらい美しい初めての八重山のルビーだった。
天国への階段
正直ノっていた。ヤエマルとの初対面を果たした後も釣りは順調で、おかっぱりでライトゲームをのんびり楽しんだり、一足早く帰るメンバーたちを見送ったりと束の間の平穏を過ごした後、自分の中では今回の旅のメインイベントだった採集の夜が訪れた。縁あって紹介してもらった通称「先生」にガイドをしてもらい、メジャースポットの歩き方なんかを教わるというもので、先生は職業も生き物のプロでヤエマルの採集も20年以上にわたり楽しんでいる本当に先生みたいな人。僕らと合流する前にも既に数匹のヤエマルを発見しているとのことで胸が高鳴る。これまで「虫屋(釣りでいう釣り人みたいな呼び方の虫版。多分)」の知り合いもほとんどいなかった自分にとっては先生以外の何者でもなく、ポイントへの移動中も色々な話をそれはもう図々しく聞きまくっていたと思う(笑)
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やる気に満ち溢れた謎の表情
有名な場所なだけあって、他にも虫屋と思われる人とも挨拶を交わし、歩き始めて程なくレンジャーの方ともお会いした。いくつか注意点なども教えてもらい「大きいのいるといいですね!最後まで安全に楽しんでください。」と言われ、そのかっこ良さに既にワクワクしていた自分の目がもっとキラキラしてしまった。安全に楽しむ、何より大事な言葉である。
少しづつ標高を上げていくと共に、陽も傾いてきた。それぞれGPSやライトなどの確認をし、待ちに待った虫探しがスタートした。
地獄の下り坂
期待値とは裏腹に空模様は徐々に雨へと変わり、ヤエマルも見つからない。雨はルッキング採集の大敵である。ちょうど濡れた道路が見ずらいのと一緒で、ライトで照らしても濡れている部分全てがギラついてしまいクワガタの違和感に気付きにくいからだ。それにヤエマルの好む木の洞(うろ)に溜まったフレークが雨で濡れたのか、もともと良い湿度なのかも判別が難しくなる。1級ポイントと思われる大木も何本もチェックしたがクワガタの姿はなく、徐々に雨も強くなる。思い切って移動しよう!ということになり、元来た林道へ戻るために少しショートカットしながら斜面を降る。正直、西表の山は普段渓流釣りで歩く関東や東北の山に比べるととても歩きやすかった。雪が降らないせいか小さな木も真っ直ぐに伸び、クマザサで前が見えない場所もない。斜度も大したことなく、気をつけるのは露出して濡れた根っこなどを踏まないことぐらいだろうと、どこか油断があったのかもしれない。3人の中で一番歩くスピードが早かった僕は「先に行って降り易いところ見つけます」みたいなことを言いながら、でも決して急ぐこともなく斜面を降りていた。そして途中濡れた草か何かを踏んだと思った瞬間、ズルっと滑り落ちた。
「痛ってぇ....。(マジで痛てぇぇぇ!!!」
経験したことのない痛みだった。とにかくパニックにならないようにと自分に言い聞かせながら、上からの2人の「大丈夫ー!?」の声に「わかんない!」と元気に答えてはみたが、この一声を最後にジェンキンスはしばらく小声の別人みたいな誰かに生まれ変わる。手の指は動く。震えは?ない。吐き気もない。うん、折れてはいなそうだ。でも分からない。興奮状態で感じていないだけでとんでもない折れ方や怪我をしているかもしれないと、恐る恐る右手で左腕や脇腹、胸、背中、肘などを触って確認していく。目立った外傷はなさそうだが笑えるぐらい痛い。そうこうしているうちに2人も降りてきて、先生がタオルやビニールテープを使って僕の首から左腕を吊る。原野が僕のカバンから自分のカバンに荷物を移す。正直この2人は一緒に訓練でもしてるんか?と思うほど迅速だったのを鮮明に憶えている。
そこからはなるべく腕に衝撃がいかないようにゆっくりと、さっきまで軽快にハイキングしていた林道をセマルハコガメぐらいの速さでゆっくりと降りる。先生のストックを借りて、来る時よりも濡れた地面に気をつけながらゆっくりと。少し休憩しようと腰を下ろすと、先生が僕の背中側から触診してくれた(※先生だけど医師ではありません)。心の中で「やめてくれ!言わないでくれ!」と叫ぶ。実はさっき自分で触っている時にも気づいていたけれどまだ受け入れられない自分がいる。知ってる、知ってるんだ!
「こんちゃん!よかったね!ただの脱臼だね!!」
先生の明るい声がすごく遠くから聞こえた気がした。いやーそうですよね!みたいなテンションで原野までちょっと明るくなり、よかったのかはよくわからないけど僕も思ってたより一大事ではない感じがして5%ぐらい安心した。しかしそこからの帰り道、段々疲れて元気がなくなる僕をあからさまに気を遣って、先生が「こんちゃんは家で幼虫全部で何匹ぐらい飼ってるの?」とか、原野も甲子園でどこかの監督が試合中にあっさり生徒の肩をはめて拍手喝采だったみたいな優しい作り話を聞かせてくる。やっぱりこの2人は一緒に訓練受けたんじゃないの?と思った。後から聞いた話だと、この時の僕はもう歩きたくない駄々っ子みたいな”ふてこい”顔をしていたらしい。自分では気づかなかったが、情けない話である。そりゃ2人とも気を遣うよ(苦笑)。ちなみに甲子園の話は実話で、後日YouTubeで確認した。
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お分かりいただけるだろうか?
Dr.コトーがコードブルー
車に着く前に先生が予め連絡を入れてくれていて、島内の診療所ですぐに診察を受けられる手筈が整っていた。普段は僕が魚をバラすとカメラ越しに舌打ちしている原野がペットボトルの蓋を開けてくれたり、先生が僕の長靴を脱がせてくれたりした。「こんちゃん足がパンパンに浮腫んでるね!」と言われたが、もともとふくらはぎの筋肉が異常についていることを説明する元気が残っていなかった。肩入れてもらえたらすぐ復活できるから!と励まされても、深夜の病院には緊急の患者に怯えるバイトの研修医しかいないと漫画で勉強している僕は「どうせ湿布とロキソニンもらって明日本島の病院行きだよ。」となけなしの強がりで毒を吐いた。
予想通り若い医師だ。ほらみろ!と思ったが、肩が痛すぎてガッツポーズができない。それどころではない。しかし若いのにどこか腹が据わっていて心地良い低い声を聞いているうちに、ドラマで勉強した筈の”オペがしたくないから看護師から走って逃げる研修医バイト”ではないことが分かる。しかもイケメンだ。待合スペースの本棚にはDr.コトーが並び、どうやらスマホで病院やイケメン先生のことを調べていた原野がリアル山Pじゃん!と楽しそうにしていた。若いのに様々な資格を持った立派な先生だったらしい。湿布とロキソニンしかもらえないとか言って本当にすみませんでした。
これもドラマで見たことあるやつだなと思いながら、ハサミでTシャツをズバッと切られレントゲンを撮る。やはり左肩が脱臼していた。この時の写真を載せられないのが本当に残念なぐらい、綺麗に肩の関節が脇ぐらいにあった。そして「こういう時に整復するやり方があるので、頑張りましょう」と言われ、頑張りましょうの一言でこの処置は間違いなく痛いんだなということを察した。徐々に腕を上に上げていき、僕の胴体を抑える看護師さんの腕に力が入り「痛い痛い痛い痛い痛い、、、、痛ーい!!」からのそこからよくわからない刹那ゴリゴリィ!と肩がハマり、目を開けると病院の照明を今交換したぐらいに世界は明るくなっていた。初めて寡黙なDr.コトーの山Pが笑ってくれた気がして泣きそうになる。待合に戻ると2人に「声聞こえてたからうまくいって良かったって思ったけど、笑い声した瞬間なんかイラッときた」と言われた。
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人をイラッとさせる天才の表情
最後のドラマ
先生(ややこしいな。虫の先生の方ね)は明日で帰ってしまうということで、どれだけお礼を言っても足りないぐらいなのでまたの再会を誓い、その時また何か恩返しをしたいと思う。この日は妙な覚醒状態だったせいか宿に戻っても眠れず、原野と改めて自然の中で遊ぶことの怖さや、装備の見つめ直しや新しい装備の必要性など、真面目な話を朝方までしていた気がする(確かね)。翌日は腕も三角巾で吊るされているし、天候も雨なので西表野生動物保護センターに行ったり、車からヤシガニを探したりしながら安静に過ごした。
帰国前日(もう海外遠征並の情報量だった)、餌釣りがしたいという原野と一緒にいくつか漁港をまわり、診療所に患者衣を返しに行き、今夜はのんびりパッキングかなぁと思っていると原野が「今日の夜、林道歩くぐらいならクワガタ探し行けるんじゃない?」などと言い出した。懲りないことで有名なジェンキンスもさすがに怯んだが、そういえばウチのカメラマンは軽率に家を売り払ってホームレスになったりできるぐらいクレイジーな奴だったな。
林道はもちろんあの林道A。我々の唯一の実績のあるポイントで、高低差もなく何より安全である(笑)。いつもの馴染みのヒラタを見つけ、前回ヤエマルを見つけた場所で2匹目のドジョウを狙ったがそううまくは行かず、林道自体そんなに長くないので折り返し地点まで行ってみようと道を進む。ジェンキンスは林道を外れるの禁止ルールなので、奥まった木のチェックは原野に任せてライトの届く範囲のスダジイを照らして歩いていると、太い木の根元に鈍く光る違和感を見つける。2匹目ともなると余裕である。
光量を調整しようとヘッドライトのボタンを押すとめちゃくちゃ点滅したり赤くなったりする。
完全に動揺している。
少し後ろから駆け寄ってくる原野から「どんな風にくっついてるか見たいから触らないでおけ」的な旨の叫びが聞こえたので見守ろうとしたが、ヘッドライトが正常に戻った瞬間にはクワガタが大きな洞に引き返そうとしていたので「いやダメだ!ごめん捕まえる!」と言って木に駆け寄り、洞の手前の壁をつたって逃げるヤエマルをギリギリでキャッチ。中歯の♂だ。1匹目より大きい気がする。
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そういえば先生が良い木からは何匹も発生すると言っていたのを思い出し、駆けつけた原野にすぐさま「反対側とかもまだいるかもだから見てみて!」と伝えると正に木の反対側から「いたーーー!しかもデカそう!!」と声が聞こえる!
慌ててクワガタをタックルボックスにしまい、ライトで照らされた先を見ると確かに大きそうなヤエマルがのっそのっそと登っている。このままでは上の洞に逃げられてしまうので、僕も急いで足を太枝に掛け、左肩を庇うのを意識しながらグイッと体を持ち上げて右手を伸ばすと、まるで計ったかのようにジャストでリーチ。ちょうどナイキエアージョーダンのロゴを想像してもらえると分かりやすい。根元で捕まえた♂と比べても明らかに大きく厚い♂は、まさか届くとは思っていなかった目標の60mm。しかも大歯(だいし)。レイクでいうと、きっと80cmぐらいだと思う。ヘラジカを彷彿とさせる縦に伸びたアゴ、これ以上はないと言い切れるドラマに、鎮痛剤を飲んでいるのでお酒ではなくゲンキクールで祝杯を上げた。
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大歯に圧倒され2匹目は撮影し忘れた(笑)
あとがき
まさか最終日をお互いが発見するワンツーフィニッシュで終えるとは予想をしていなかったし、たかが脱臼かもしれませんがあの痛みと恐怖は想像を絶するものでした。自分にとっては釣りを含めアウトドアアクティビティ中の初めての大きな怪我で、自然の中で遊ぶことは常に危険と隣り合わせだったことを再認識させられたのは言うまでもありません。そしてクワガタに関しては完全に専門外であり、容易に発信をすることは「虫屋」の方達にとって不快だったり、マナーやモラルを逸脱する可能性もあると思い、記事を書くかどうか迷いました。しかしルールやマナーの提唱、フィールドの現状を伝えそれについて考えるという点は釣りと全く変わらず、まさにマナー・モラルの問題は昆虫界隈でもよく話題に上がっていることも知り、これから西表島のような離島でアウトドアを楽しもうと考えている人たちに、少しでもリアルな体験を伝え、注意喚起になればと思いました。
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アダンで傷だらけになった長靴も良い思い出
あの時診療所の先生が島にいなければ僕はすぐに処置が受けられなかったと思うし、外から勝手にやってきて好きで海で遊び山に入り怪我をする僕のような人間を、最後まであたたかく迎え入れてくれた診療所のスタッフさん、宿のおかみさんや従業員の皆さんら島の人たちには本当に感謝しかありません。大袈裟でなく、この御恩は一生忘れません。そしてクワガタの見つけ方のいろはから応急処置などなど、何から何までお世話になった先生がいなかったら無事に下山もできなかっただろうし、脱臼する前に一緒に山を歩いた経験があったからこそ、最後の最後にまた自分でクワガタを見つけることができました。原野に至っては旅の終盤なんてほぼ介護みたいなレベルだったと思うので本当に頭が上がりませんし、西表の釣行を企画してくれたのも彼女とそのシェアハウスに暮らすファミリーなんだよなと。それにあの林道Aでさえ、島のガイドの人が昔釣りに行く時に歩いた話を聞かなかったら知りもしなかった訳だから、最初から最後まで色んな人にただただお世話になって帰ってきたんだなと実感しています。本当にありがとうございました。
そして最後に、数年に渡りパックロッダーズという名の下で、釣りと旅の記録をただただ好きに書かせてくれて、休刊前最後の大切なイシューで今度は虫捕りの記事を許してくれたアングリングバス編集長の田沢氏に、この場を借りて心より感謝申し上げます。
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A TROUT in the MILK ミルクの中のイワナ
昨晩タイトルにある今年公開の映画「ミルクの中のイワナ」の試写会に行ってきたので、この感覚を忘れないうちにすっかり久しぶりになってしまったブログを書こうと思います。先のモンゴル遠征で久しぶりの「味」を噛み締めて刺激をもらい、その時の釣行記も書くつもりだったんだけど、動画の方が先かなと。
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さて、この映画はその名の通りイワナにまつわる映画であり、「種を守るとはどういうことか?」にフォーカスした映画。釣り人、漁協、研究者と様々な視点からイワナという魚を通して語られるそれぞれの思いが心地良い音楽と共に情報として頭に流れてくる映画でした。
そんなに何本も観て語れるほど映画は観ないけど、こういうドキュメンタリー映画はそのメッセージ性故にある一方を批判的に捉えたりとかすることも少なくないように思うんだけど、ミルクの中にイワナは誰も傷付いたり悲しんだりしないように微笑んでいるような感じ。
監督もプロデューサーも釣り人であり、縁あって渓流釣りと出会いイワナの魅力にハマった人たちで、そんな人の作った映画が普段釣りや魚に深く関わらない多くの人たちに届いて欲しいなと思いました。
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イワナって釣り業界的な目線からすると「バズらない」カテゴリーと思うんです。フィールドの懐や釣り方がテクニカルである色々な要素から、渓流釣りの花形といえばやっぱりヤマメであったりサクラマスになるのかなと感じてます。釣りをしない人に知ってる渓流魚は?と聞いたらきっとヤマメとかアユとか答えそうというか。
イワナは釣り方よりもそこへ辿り着く迄のプロセスにロマンがあったり、地域ごとに違うイワナの特徴とかを楽しめる魚好きにこそ刺さる魚なんだろうなと。くるぶしぐらいの水深でも力強く生きる獰猛な魚であると同時に、��りの難しさに面白みを見出す分野ではないような。
そしてイワナ好きの多くはそれでいいと思ってすらいるというか、少なくとも僕は別にイワナ釣りや源流釣りがめちゃくちゃ流行って欲しいとは思ってないんだけど、これだけ多様性に富んで可愛らしいイワナという大好きな魚が注目され、人と関わりを持つことでこそ守られていく未来はとても素晴らしい。
正直このイワナを取り巻く今の環境や危機感ってある程度釣りをした釣り人なら多分誰でも分かっているというか、多かれ少なかれ考えたり同じようなことを感じていたりすると思っていて、だけどそれを言語化したりこんな形にして届けることができない。
自分自身映画を見ながら知らなかった真新しいことに出会ったというよりも、こんなに綺麗な伝え方があることやマニアックな魚であるイワナをこんな風に扱ってくれたことへの謎の感謝(?)みたいな気持ちさえありました(笑)。何かを創造できるってかっこいいな。
不思議なものでイワナが抱える問題って、今の人間と自然が抱える色々な問題にも繋がっていて、イワナの棲む幽谷と人間の住む町は遠く離れているけれど、きっと誰にとっても全く関係のない話ではないはずなので、是非たくさんの人に目に届いて欲しいと思います。
A TROUT in the MILK ミルクの中のイワナ:  https://trout-inthemilk.com/
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26年振りに田辺さんに会った話
 昔は現在の釣りフェスティバルが東京国際釣り博と呼ばれ、まだ幕張メッセで開催されていた。僕は中学校1年生で初めての釣り博で興奮気味に電車を降りた時、確か隣のドアから降りてきた人物を見つけ、まだ会場に着いていないにも関わらずその興奮度メーターは丁度ドラゴンボールZのスカウターのように爆発して消し飛んだ。本物の田辺哲男だった26年も前の話らしい。
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 興奮し過ぎてよく覚えていないけど、多分子供特有の勢いで物怖じせず写真をお願いして、駅を歩く誰かにシャッターをお願いしたのだろう。覚えている限り当時雑誌やカタログ、テレビで見て憧れた人の中で、実際に目にして直接自分に話す声を聞いた唯一の人だと思う。
 ご存知の人もいるかもしれないが、僕がメインで使っているベイトリールはスコーピオンクイックファイヤー、またの名を”白スコ”なんて呼ばれたりする古いリールである。当時周りの釣り友達がスコーピオンだメタニウムだと赤いリールを手にするのを見て「皆が赤なら俺は白だぜ」みたいな天邪鬼スイッチが入ったのも否めないが、きっかけは田辺さんがクイックファイヤーとIGハイスピードと併せて使っていたからだ。どれだけドラグが弱っていようが小型電動リールみたいとディスられようがこのリールを使い続けるのはもちろんリール自体に愛着もあるしただ自分に馴染んでいるのもあるけど、思春期に脳裏に焼きついたカッコイイ釣りの衝撃はそうそう消せないものなのだ。少年時代、ブラックバス釣りに始まり海外で釣りをするというビジョンを一番見せてくれたのは間違いなくこの人だった。
 僕が釣り業界に足を踏み入れてからもう10年は経っただろうか。今まで田辺さんと話す機会なんてその気になれば何度もあったし、実際に遠目に見かけたこともあったけど、心のどこかで田辺さんから僕を認知してもらって出会い直したいという馬鹿げた勘違いドリームを常に心のどこかに隠していた。「君もオーストラリアでバラやるの?」と田辺さんに話しかけられたり、パイクを初めて釣ったスピナーベイトはクリスタルSですとかそんな話をしながらいつか一緒にどこかで釣りができるんじゃないかとお花畑に暮らしていた訳で、それは一つのモチベーションみたいなところもあったり、恥ずかしさとか意地とか、憧れとかいろいろなものが入り混じってとにかくただただ待っていた。何をだよっていう話だ(笑)。
 しかし2023年、久しぶりのリアル開催となった釣りフェスティバルでいとも容易くその決意は揺らいだ。詳しい経緯はよく知らないけどジェンキンスチャンネルのカメラマンのゆうちょんが気付けば売れっ子動画クリエイターとなりなんとノリーズの仕事もしていて、その担当者さんがジェンキンスのことを知ってるから紹介してあげるとか言うものだから、、、。勝手に恋焦がれて、だけど今の自分ごときではまだ会えないとか勝手に決めつけていたのに我慢できなくなり、ブースに行くなら急に会いたいと思ってしまった。もう会いたくて会いたくて震えて気づいたら手に汗握ってスタッフ出入り口で出待ちしていた。
 会った瞬間のことは緊張して正直よく覚えてない。ただこの歳になっても自分って緊張するとボソボソ喋るし話す順番はめちゃくちゃだし、変な顔でニヤニヤするんだなってとこだけ冷静に分析。でもはっきりオーラを怖いと感じた。自然に対する畏れ(おそれ)の怖いと同じ種類というか、完全に気圧されて、もっと伝えたかった田辺愛の2割ぐらいしか言葉にはできなかったけど、自分にとっては忘れられない2度目の邂逅。いわゆる爪痕は何も残せなかった。  古い写真を見せると「随分懐かしい写真だな〜」と目を細めてくれて、クイックファイヤーを何台も持ってると写真を見せたら多分若干引いていたような気がした(笑)。「そんな無理して使わないでいいよ」って言われて、一生使おうと再度決意した。こんな天国と地獄の入り混じったような濃密な機会を与えてくれたゆうちょんと担当のY氏には後日何かご馳走したい。
 今年は色々と変化の年で、心機一転頑張らないといけないものも浮き彫りになっていた中でこれは神様が僕にくれた最高の応援だと思う。今後僕の釣りや生き方が世界の田辺哲男とクロスオーバーすることはないかもしれないし今の自分では思い描いていたお花畑に花が咲くことはないことも重々理解しているけど、これまでだって何度も願ったり宣言したり、勘違いを貫き通したからこそ実現したこともたくさんあった。仲のいい人は知っていると思うけど、僕は本当に滅多に人に憧れない。だけど昔も今もしっかりと憧れている。ぽわぽわしながら駅に歩いている頭の中でまた懲りずに妄想を繰り広げる自分、がんばれよ!!
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ご報告
2022年をもってフエルコとのアンバサダー契約が満了したことをここでご報告したいと思います。ブランドの立ち上げから関わらせてもらい、ここ2年程はテスターやプロスタッフとは違ったアンバサダーという立場からブランドの製品や魅力を発信することに重きをおいた活動で、これもまた自分にとって良い経験と勉強になったと思います。ブランドがスタートしたのが2017年なのであっという間の6年間でしたが、小学校に通ったのも6年間だと思うととても長い時間を一緒に旅させてもらったんだなぁと。
と言っても契約が満了したからといってフエルコのロッドを全く使わないこともないし、これまで通りペスと釣りに行くだろうし、他のアンバサダーたちとも交流は続くわけなんですが、一つの区切りとして久しぶりにブログを更新したいと思いました。
昔初めて釣りのブログを始める時に、自分の足跡がブレないように実名、顔出しにこだわったのは当時どこかに小川健太郎が書いていた記事がきっかけでした。それ以来自分にとって何かを書くことは、迷った自分が自分を探せるようにと、そして言葉が自分を見つけてくれるように続けてきた気がしてます。そして誰かが自分を見つける。SNSがメインとなった今でも、その感覚は変わることなく。
(じゃあもっと語れよ、もっと書けよとも思うけど、、、)
2022年は連載のあったアングリングバスが休刊になったり、山で転んで初めて肩を脱臼して物理的な原因で四十肩(?)的なものになって凹んだり、寂しいことも多かったように思いますが、それ以上に今年もまたきっと新しい楽しいモノ・コトが待っているんだろうから、まだなくなることはない自分の衝動に正直に、ありのままに生きていきたいと思います。
僕はガサツで声と態度が大きくて、自信があって過去になんかとらわれず常に明るい一面があることは自分でも認識していますが、その反面昔もらった手紙や好きな服のタグも捨てられず物が増えたりするぐらい、これまで出会ったものを簡単に忘れたりとか、なかったことにはできない性格でもあります。それはもちろんフエルコも同じで、消えることのない歴史の1部。これからもいちユーザーとして、ワクワクするようなプロダクトを生み出すGOOD FISHING COMPANYを応援していきたいと思いますので、この記事を読んでくださった皆様はそれ以上にこれからの僕のことも応援してくださいね(笑)
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Experience is Everything.
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自己記録のブラントラウトとビッグベイト
こんなタイミングで更新しないでいつ更新するんだろう?と心の中の自分がぼやいていたので、お久しぶりに筆をとりました(パソコンを開きました)。皆様元気にしていますでしょうか、僕は相変わらず元気で暇です。
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”このタイミング”というのはタイトルの通り、数年ぶりにブラウントラウトの自己記録を更新できたこと。ソロだったので持っているところはないのですが、あの体躯の素晴らしさが十分伝わる写真は残せたと思ってます。しばらくはこんな魚会えないだろうなぁ、と名残りおしい美女でした。美女というのは多分メスだったから。自分の覚書としても、今思ったことを書いておこうと思います。
かれこれビッグベイトに特化してトラウトを狙い始めてから6年とかになるらしく、1年の限られた時間を正に走り抜けた感があってそんなに時間が経ったのが信じられないぐらいなのですが、積み重ねた時間と魚は嘘を吐かないので、歳とったなと(笑)。3年ぐらい前にタイニーに出会ってからまたこの釣りの世界が開けた気がして、自分にしてはかなり真面目にまた釣り自体と向き合うきっかけをくれたのもこの釣り。今でも常々思うのは、大好きなパイクフィッシングと通ずるものがあるからなんだと思う。
前置きが長くなってしまった。この日は、というか先週末は絶対に魚が「動く」タイミングだとは思ってました。後付け論になってしまうけど、実際に先輩アングラーが80オーバーのレイクも釣り上げていて、理由は色々あると思うけど間違いなくキーとなっていたのは高気圧。しかも今回の高気圧は過去10年で一番寒いと言われた極寒の解禁日の後の最初の高気圧で、気温も最高気温0度から一気に20度みたいなタイミング。週末は外せない用事があったので、週明けにたまらず飛び出していったのでした。晴れの日よ!普段口を使わない、騙せない魚を騙すためにオラに力を貸してくれ!!
一応今シーズンKokanee Redの初レイクは釣れているし、タイニーで口を使う魚がいるのも分かっているエリアなので最初からK9をセット。実はK9を投げるのが初めてではなくて、過去に中禅でも2バイト。実際にこのルアーで釣ったことのある人にも会っているので、ある程度の答えは見えているけどそれを聞いたのと体験したのとでは全く別のもの。それにこのサイズのルアーじゃないと騙せない魚がいると前々から思ってはいたもののどうしてもタイニーのバイト数の多さに甘えていた部分も(笑)この日は久しぶりのソロだったのでいつもより冒険したい欲も強めなのでした。
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タイニーで釣れた今年の解禁レイク 
さてしかし、釣りを初めて間もなく数十メートル隣に入ってきた釣り人2人のヘッドライトがライトトラップばりに眩しい。僕がクワガタだったら飛んでいってしまうレベル。最近は珍しくないのかな?まだ暗い水面を煌々と照らしたまま釣り始め、僕がキャストする度にこちらに顔を向けるものだから眩しい...。このままでは釣れなかった時にそのサイクロップスたちのせいにしてしまいそうなので、さらに距離をとって釣りを再開。上から照らされているわけではないしわざわざ消してくださいってお願いしに行く距離でもなかったけど、あの距離で人間が「眩しい!」ってなる光を水面に向けておくメリットはないと思うけどな。でも照らされていなかったらあの同じポイントでもあのコースを通さなかったかもしれないのも事実なんですよね。
そこからの答えはあっという間で、新しい立ち位置から投げる方向をズラした2投目。リーリングを半回転ずつぐらい止める形で、一定のリズムで大きめのグライドを描いていたであろうルアーがズズンと止まりフッキングを入れた瞬間からずっしりした重みとグイングインと魚の暴れる感じが伝わってくる。ナイロンラインでは久しぶりに聞いたキュインという水を切る音に「これデカイかも...」となり、そこからはよく覚えてないけど超太いレイクだと思ってネットイン。しかしよく見てみたら極太のブラウンだったのでした。
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75cm、体高も20cmあり多分重さを測ったら5kgはあったんじゃないかと思う。重かった。サイズもサイズなので長生きもしているのでしょう。老獪さの溢れる顔に歴史を感じる鰭の雰囲気、どれをとってもカッコ良い。蘇生にも時間がかかりました。目に力が戻るまで逃げてしまうことも少し覚悟して岸際でエラに水を送る。薄暗かった世界が気づくと少し明るくなってきて、より細かい魚の表情が見える。目が動く。マジでありがちゅん。謎の口癖がまた出る。
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ギョロギョロ
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伝われ体高
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メスだよね
デカイの釣った時あるあるだけど、あんまり満足に写真も撮れないままリリース。もう会えないかもしれないサイズで名残惜しい魚であるほどそれに反比例して、早く生きて返さなければとなる。こっちの気も知らずにかなり堂々とした泳ぎっぷりで消えていったのでした。
KLASHとブラウンには何か因縁じみたものを感じてしまう。タイニーの初フィッシュも70アップのブラウンだったし、K9で初めて釣れたトラウトもブラウンでしかも自己記録。なんだかまた新しい扉が開いた気がしてワクワクしてしまってます。今では実績も十分、たくさんのビッグトラウトと出会わせてくれているタイニーだけど、少なくともこの魚は今までタイニーに食ってはこなかった。ここから先は妄想になってしまうので話半分で聞いてもらって構わないのですが、このサイズに育つまでそれなりの年月が掛かったと思うし僕はなんだったらこの魚は何度もタイニーを見てるんじゃないかとも思っていて、そんな魚を結果騙せたのはこのサイズと質量があったからだと確信に変わったものがあります。フックの掛かっていた位置も下からベリー目掛けて食い上げてきた感じで、迷いのない捕食だったんだろうなと。間違えて捉えられてほしくないのは、大きいルアーで釣ったからエライとか凄いとかではなくて、この釣りだから釣れる魚がいるから信じて投げていること。アベレージは大きく時にバイトも丸見えの釣りなので一匹の満足度が高いのは確かだけど、食ってきたら凄いだけでは投げられません。食ってくるから投げるんです。
釣った魚の部分はずいぶん短くなってしまったけど、思い出に残るイッピキがまた増えて嬉しい釣行でした。インスタにも書いたけど、釣りに通い投げ続ける意味は、釣りや道具に対する理解を深めることだと思います。もちろんいきなり結果が出なくても、その釣れない釣りを通してじゃないと知り得ないものがたくさんあって、辿り着くまでの過程やスピードはそれぞれバラバラでも、価値ある一匹に出会った釣り人は皆どこかで繋がっているような気がしてます。
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なんかたまたま大物を引き当ててしまったもんだから饒舌な感が否めませんが、こんな時ぐらいしか伝える機会もなかったりするのでこんな釣りのスタイルを様々な面でサポートしてくれるメーカーや仲間に本当に感謝です。そして解禁までにカラーサンプルをあげてもらうという我儘を聞いてくれたDRTチームに心からBig Thanks。No 9, no brownie. でした。
ROD:HuercoXT605-4C,Huerco REEL:CURADO K 200XG, shimano LINE:SUPERTROUT Advance BIG TROUT “KATCHI-IRO”22lb, VARIVAS LURE:KLASH9 Low (Lipless, mode-B), DRT
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TiNY KLASH Kokanee Red ができるまで
この前2021年を振り返ったばかりだけれど、どうしてもストーリーを残しておきたいものが1つ。今年中にギリギリ間に合って完成に漕ぎ着けたタイニークラッシュ「Kokanee Red」PIKE STREET MARKET × DRT。ビッグベイトでレイクトラウトを釣るようになってから生まれたある意味トラウトスペシャルカラーのタイニーについて語らねばなりますまい。
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ご存知超有名ビッグベイトのオリカラ(オリジナルの別注カラー)を作っただけで、別に僕が何かを0から生み出したとかそういうものではないのだけれど、これは自分にとって、そしてパイクストリートにとっても非常に大きな出来事でした。「タイニーでレイク釣れるしヒメマス食ってそうだからヒメマスカラーにしよっと」とかそんなシンプルなものじゃなかったんですよ本当に。
2016年に初めてビッグベイトがレイクに有効なことに気付いて以来、時間や場所の選び方や、カラーやパターンを工夫したりしなが��毎年常に新しいチャレンジを心がけてビッグベイトの釣りを楽しんできましたが、外せないカラーの一つにレッドがありました。これはビッグベイトに限らずスプーンやミノーでもそうだし、なんだったらトラウトフィッシング全般を超えて様々なルアーの対象魚にとってもそうでしょう。そんなこと常識みたいなものだけれど、ただ知っていることとそれを体感できる経験をしたことがあるかどうかが大きな分岐点になり、自分にとっての武器になると思う。そういう意味でもトビキチの「逆転アイソカラー」にはたくさん勉強させてもらったなぁ。
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初めてのビッグベイトレイク、誰これ
前置きが随分長くなってしまった。時は過ぎ、2019年の3月にSWIMBAIT UNDERGROUNDの通訳の仕事を引き受けて、名古屋KEEP CASTでDRTのブースに2日間立たせてもらったのがKokanee Redの生まれたきっかけだったに違いないので。仕事をくれたスイムベイトとDRTはもちろん、この話を紹介してくれたサンマさん(と呼んだことはないw)には本当に感謝なのです。
僕はこの2日間、ブースでKLASHのPVをモニターで見ながらそれに陶酔しているファンの皆さんを見続けているうちにある意味”中毒”になったのでした。これを中禅でこんな風に使いたい!みたいな妄想が膨らんだ2日間。
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サンマさんと白川さんとなぜかHASSYもいておもろい
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DRTブースで飾られていたピーター・パーチの絵
この絵、実はこの年の2月に開催された Huerco Cafe に白川さんが来た時にピーターから買ったブラックバスの絵。しかもその1ヶ月前にヨーロッパのフィッシングショーでピーターはKLASHの絵をライブペイントしていたのもあって、この絵には急遽ピーターがルアーの絵を左上に特別に追加したのだ。その時のやりとりを訳してたのが自分なので忘れもしない(笑)なので縁とかそんな類のものって思い返せばこうやって始まっているものなのかもしれない。
しかし妄想は膨らんだもののなかなかルアーが手に入らず困っていたら、長いお客さんであり友人でもある708氏が使っていたタイニーを「ボロボロのでよかったら1つあげるよ」となり、初めてタイニーを中禅で投げることができたのでした。2019年のシーズン序盤で投げられなかったらこんなにもこのルアーにハマることはなかったかもしれないので、708氏にも本当に感謝。いやホントに。
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もらった時はまだ初投入の開始2投目でナナマルブラウンが釣れてしまうとは想像していなかった...
最初は使い方もよく分かっていなかったタイニーだけど少しづつ理解しながらレイクは釣れ続けて、久しぶりにバチンと音を立てて何かにハマった実感があったのでした。KEEP CASTでDRT USAのラファと仲良くなり、彼もまたアメリカでDRTルアーで巨大なレイクを釣っているのだけど、US限定のカリフォルニアドリームというカラーを「そこをなんとか!」という具合にその”リアルレインボートラウト”をゲットしてからまた1つ夢ができてしまう。 リアルヒメマスあったら最高じゃんという夢が。
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TiNY KLASH California Dream、これもたくさん釣ったなぁ
ちなみにリアルヒメマスといえばリアルどころじゃない本物のヒメマスの魚皮を貼ったRマジックカスタムのタイニーは、多分周りの人間は皆知っているヘビーローテーション。実はこの”中身”は708氏からもらったあのタイニーだったりする。このカラーというかカスタムの効果はというと、、、、長くなるので割愛。まぁそれはそれは釣ってます。
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魚皮貼りのタイニーの鈍い反射は完全に陽が登っても勝負できる
翌2020シーズンも新しい発見を常に与え続けてくれたタイニーへの愛は募り、この年に始めたYouTubeチャンネルでビッグベイトでレイクトラウトを狙う動画を公開した後に「そろそろトラウト用スペシャルカラーやりたいですね」と白川さんに声をかけてもらうという、いやー今思い出しても結構壮大なストーリー(笑)。冗談のつもりだったかもしれないその言葉を鵜呑みにし、リアルヒメマスプロジェクトが始まったのでした。
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しかしここからが長かった。カラーの参考&素材用のヒメマスの写真を撮りに十和田湖へ行ったり、滋賀のDRT(旧社屋)まで足を運んで白川さんにカラーを噴いてもらったり。そしてうまくいったと思ったら今度はコロナの影響をガッツリとくらいサンプル作成が遅れたり、その流れで今年の春の完成予定が年末までもつれ込んだり...。
だけどこのカラーには自信もあったから時間がかかってもブレたくなかった。 メインのレッドにブラックのコンビネーション、白いお腹、実際のヒメマスを模した尾鰭の付け根などなど、ビッグレイクを狂わせるための要素がこの自然が作り出すヒメマスの婚姻色には余すことなく散りばめられていて、この組み合わせのチカラはあの初めてのレイクを釣った頃から嫌というほど体感したものだったから。
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このプロセスを見れたのは本当に感動。魂がこもった
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後からスタートした企画のコラボTの方が先に完成していた(笑)
お待たせしてしまったパイストの会員様には本当に申し訳なかったけど、思い返せばこの時間はこのルアーを改めてとことん見つめ直せる贅沢な蜜月でもあった訳で、今こうして手元にやってきたKokanee Redを見ると、この時間を掛けた甲斐はあったと心から思います。たくさんのオリカラの中の1つに過ぎないかもしれませんが、本当に思い入れがあって、たくさんの出会いや恩と縁で出来上がったカラーなんです。
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リアルなヒメマス
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PIKE STREET MARKETにとっても自分にとっても初めてのルアーのオリカラ。それがこんなにも使い込んで相思相愛(だと信じているw)のルアーで実現できたことがとにかく嬉しいし、こんなチャンスをくれた白川さんにはスペシャルな感謝とリスペクトを。そして前述したサンマさん(呼んだことない)、708氏、アメリカ勢(一括り...)、動画を作ってくれた原野、一緒に十和田まで旅をしてくれたサイレン、いつもパイストを応援してくれる皆さん全ての協力があって辿り着いたスペシャルカラーです。���上の感謝の気持ちをここで伝えさせてください。
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No words to say thank you
そんな想いがこもった「ヒメマスタイニー」が 手にしたくれた方皆さんに愛されるカラーになりますように。
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ふいに2021年を振り返る
毎年同じ事を言ってるけど、本当にそう思うので書かせてもらうと、今年も気づけばあっという間に残りわずかとなり、今年を振り返ってみたり来年何をやろうかなぁなんて考え出すわけですが、皆さんにとっての2021年はどんな1年でしたか?
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僕にとっての2021年はこれまでと同じように「継続」を忘れないことと、自分なりに新しいチャレンジをしてみた(つもり)年でした。新しい渓流ロッドのテストを始めてみたり、ここ数年すっかりハマってしまっているビッグベイトでトラ��トを狙う釣りも新しい狙い方やフィールドを歩いたりと、少しづつではあるけどその費やした時間や努力は様々な形で今後カタチになっていくのかなと思います。
さて、本当は昔のように釣りに行くたびに釣行記を書いたりしたいなーと思いながら結局年の瀬なんですが、自分なりのメモリアルな魚を少しピックアップしてみます。なんかこれはいつかの自分のための記録でもあるのけど。
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1匹目は初めてビッグベイトで釣ることができたイトウ。北海道の友人の大介さんのおかげで、これまで踏み入ることのなかった渓流域にビッグベイトタックル1本で挑む釣りは、イトウなら当たり前のように大きな餌を食べていると分かってはいてもドキドキの連続で、中禅寺湖の面の釣りやブレイクの釣りとはまた違った流れの中、時には超ピンスポットを狙う釣りは本当に新鮮でした。特別大きな魚ではなかったかもしれないけど、忘れられない魚。もっと大きな魚も取り逃してしまっているし、これは来年も通うしかないなと思う悩みの種(笑)
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2匹目、というか2種目はイワナ。今年の解禁日釣行(岩手)で僕は初めて渓流で40cmのイワナという自己記録を更新したのですが、その後は意外と厳しい釣りが多かったり満足に遠征に行けない時期が少し続き、結局本州の渓流シーズンはそれ以上の魚に出会うことはなかったけど、10月に訪れた北海道の川でさらに自己記録を更新となった64cmのイワナが釣れたのでした。ただこのイワナに関しては河川とはいえエゾイワナと呼ぶには相応しく無いアメマス(イワナの降海型)でしたが、ちょっと混乱するほどの暴力的な引きとあの体躯は忘れないだろうなぁと思います。(最近上がったイワナの動画ではそのシーンはなくて、少しだけサブチャンに上がるかも)
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そして最後はなんと自分の魚ではないけど、一木ちゃんの釣った80オーバーのレイクトラウト。しかも僕にガイドを任せてくれて、まだテスト中だったタイニーのオリカラサンプルで釣ってくれた超嬉しい魚でした。彼女にとっての初めての中禅寺湖で、1日目にもレイクは無事に釣り上げていたのだけど、2日目のあのドラマは今思い出してもゾクゾクするので時々フルフッキングTVをYouTubeに見にいってます(笑)
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周りにはいわゆる「宇宙人」と呼ばれる特殊能力なのかなんなのか、とにかく釣りまくる人間が何人もいますが一木ちゃんも間違いなく宇宙人とか変人の類でした。帽子取ると一見ただのヤ◯キーみたいなところも推せる。
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とまぁトラウト贔屓な感じで、他にも石垣に行ったり広島に行ったりして色々な釣りをしたけど自分にとっての軸になってるのはやっぱりトラウトだなと思います。今年もまだ1週間と少し残っているし面白い発表ができればと思いますが、ひとまずクリスマス以降のドタバタ前にブログ更新でした。
ではまた。
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That time brings
もう11年前になるらしい。どんどん複雑化する(特にFacebookついていけない)最近のSNSの機能で唯一ちょっといいなと思っているのが過去の思い出を引っ張ってきてくれるやつ。
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今思えば防寒対策も甘く、道具もイギリスでどうにか揃えられるものをメインに本当に「あの手この手」で頑張っていた釣りだったけど、あの頃の自分は結構気持ち悪い表現だけど、どうしようもなく愛おしくもある。どっちかというと自分よりもあの時間と言った方が正しいかもしれない。
人間は経験則でほとんどのことをイメージできてしまう。だからこそ危険を回避できるし、知識と経験を活かしたモノやコトが生まれ年齢と共に円熟味を増したりするわけだけど、何も知らないっていうのは本当に幸せで楽しいのも確かだ。この川がどこへ続くかも分からず、1日歩いて辿り着いた先が私有地で終了なんてこともあったけど楽しかった。
10年たった今この頃感じたり見たものがルーツになりアパレルを作ったりしているなんて想像もしていなかったけど、何も知らないことが楽しかった頃に没頭して得た経験は裏切らない。人の話じゃなくて自分の話だから。帰国して10年、ストリートフィッシングが好きだった異邦人のストーリーの第2部はまだまだこれからだぜ。
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タガメの夏(栃木県)
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釣りに忙しくなる春から夏にかけて時々時間を見つけては夜な夜な車を走り続けて何年経っただろうか?狙いは魚ではなくタガメ。千葉出身の自分にとって幼い頃からタガメとゲンゴロウは憧れの存在だったのだ。そして栃木に移り住んで6年目(だったと思う)今年念願の栃木のタガメを捕まえることができた。正確に言うと捕まえさせてもらった。100%自力では辿り着けなかったのは少し悔しくもあるけど、今年縁あって出会った友人のおかげでタガメに会えた夏はとても思い出深い。新しい友人(と呼ぶ)Riverline綱川さんに何度お礼を言っても足りない。幼い頃から那珂川という素晴らしいフィールドの側で育って、今も彼のフィッシュカービングや天然の魚に対するこだわりやセンスはこんな場所だから生まれている気がする。
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大型がたくさん取れて興奮気味の綱川さん (綱川さんの記事→Riverline Blog)
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ゆうに70mmを超える立派なタガメ
���タガメなんて自販機にぶつかる程飛んでいたとか、小さい頃はよくドジョウを捕まえると邪魔なぐらい捕れたとかそんな伝説を耳にしながら、僕はここ数年栃木県の南部を中心に、時には県北や福島まで足を伸ばして田んぼ仕事をするおじいちゃんに聞き込みをしたり、夜な夜な徘徊を繰り返していた。実は2年前に鳥取にゴギを釣りに行った帰り道に、ペスカトーレ中西の知っているタガメポイントに連れて行ってもらい初めての野生のタガメとの出会いは経験していたのだが、その時に教わったことやフィールドを見回して感じた様々なキーとなる要素が、やはり栃木でもそのまま当てはまっていた。
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網に入った瞬間の興奮と言ったらない。絶叫!
僕は最初タガメなどの大型の肉食水生昆虫が姿を消す原因は、単に環境の変化や破壊により餌の不足かと思っていた。しかし耳が痛いほどカエルの鳴く田んぼでも、網を入れればニョロニョロとドジョウが入る沼地でもそうそうタガメの姿は見えなかった。餌の有無ももちろん大切だけど、僕がタガメに出会えた水辺、田んぼに共通しているのは「農薬」を使っていないこと。
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気になって仕方がないので、今回タガメのいた田んぼでどのようにお米を育てているかまで聞いてみた(笑)すると一発剤と呼ばれる、田植え前に放つ除草剤の使用はしているが、主にカメムシなどが稲に付かないようにする農薬は使っていないとのことだった。栃木以外でタガメをみた場所、または友人の捕まえたことのある田んぼも、ある酒蔵が無農薬米にこだわっていたり、事情があってかなり長い間放置されているところだったりした。
実は栃木でタガメを見かけること自体はそんなに珍しくないみたいで、毎年宇都宮の街灯の下で捕まえる人もいるぐらい。なので尚更なんで俺の行く田んぼはどこにもいないんだ!!となっていた訳だけど、今回綱川さんの教えてくれた田んぼももちろん無農薬の田んぼだった。しかもかなり長い間同じ条件下でお米を育てていて、タガメ以外の生き物もとても豊富。採集にお邪魔した日は真夏日で、しかも初対面のおっさん同志だったけど時間も忘れてふたりで水辺で網を振り回したのだった。後半は田んぼを抜け出して用水路から小川へと足を伸ばし、クロヨシノボリやカワムツ、サワガニも捕まえて大満足。
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大きい!
結果、自分で捕まえたというよりも「捕まえさせてもらった」タガメだけど、何年も見てみたかった栃木のタガメ、それもここだと思っていた場所で会えたことは本当に嬉しい。タガメがいるとは言ったもののそんなに大きな成虫はいませんよ?と言いながら自ら大きなタガメを発見して「うわあぁぁぁ!」と叫ぶ綱川さんを思い出すと今も笑える。こんな歳になってもいつだって虫と仲間がいれば子供の頃にタイムスリップできるのは男子の特権かもしれないな。
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一緒に捕まえたドジョウがすでに...
僕の尊敬する釣りの先輩の言葉で「大きい魚が釣れたことよりも、そんな場所へ案内してくれた友人の存在を誇れ」(みたいなニュアンスだった)ってのがあって、イギリスにいた頃にそんな言葉に出会って依頼、いつも釣らせてもらっているという感覚を大切にしてきたつもりなんだけど、今回のタガメも本当にそんな感じで、タガメの里を案内してくれた綱川さんという人を自慢したいぐらいだし、実は彼と出会った縁は今年ひと×コト×Sakana栃木PRアンバサダーにお互い任命してもらっていたからなので、元を辿れば栃木県の農村振興課水産資源担当の人。そしてそこに辿り着くきっかけとなったのはここ数年中禅寺湖にどっぷりとハマっていたからに他ならないので、真面目に釣りばっかりしてよかったって感じです(笑)
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2週間ぐらいだけタガメをお借りして、毎日家の近くでトノサマガエルを捕まえてはタガメにやるという飼育体験もしたけど、この昆虫を伸び伸びと育てるのはかなり大変だわ。でもカエルを捕まえるのが下手な時とか、食事に3時間ぐらいかけてずっと体液を吸っている姿は可愛くて可愛くて、また元の田んぼに返しに行くのが少し寂しかった。きっとこんな自然の蜜月が続いていくフィールドは今後減ることはあっても増えることはないだろうと思う。できれば自分の子供たちの世代まで残っていて欲しいなぁと、泥だらけのバケツを見ながら思ったのがこの夏の思い出「タガメの夏」でした。
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久しぶりの更新&釣りのネタでもない記事にお付き合いいただきありがとうございました。
Riverline
ひと×コト×sakana~とちぎの水産資源~
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中禅寺湖チャリティーTシャツ2021
去年は¥666,461を寄付できた中禅寺湖レイクトラウトチャリティーTシャツ。 別に知り合いや友人の人海戦術を使うわけでもなく、僕から直接協力してくださいと誰かにお願いしたことはありませんが、こういう動きに賛同してくれる方達や単純にデザインがカッコイイと言って手に取ってくれる人達のおかげで今年も順調に寄付金が集まってます。本当に感謝。
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基本は何を言ってるかよりも何をしているかで判断して欲しいし、
僕自身モノやヒトを見極める時は同じことを考えてますが、別にこれは「何をやってるか」の一つでもなんでもなくて、ただやりたい事をやらせてもらってるだけです。ゴミ拾いと一緒で、拾ってる人を見たら凄いな!と思うけど、自分が拾うときは少しも凄いとも偉いとも思わない。チャリティーに関していえばそもそも僕のお金でもないし、Peter PerchやCurrent(カレント)さんの協力がなければ形にもならなかった。
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中禅寺湖って実はとても狭い世界でフィールドも決して広くはなくて、毎年釣り人同士のトラブルも耳に入るし、年々人が増えれば様々な問題が噴出するのも至極当然だけど、できれば釣りをしない人たちに釣り人は凄いとかカッコイイと思って欲しいので、そんなチャンスになりうると思って続けてるのも正直な気持ちです。例えば集まったお金でいつか林道にハイキング客も釣り人も皆で使える屋根付きの休憩所が作れたりとか、橋や文化財の補修に使われたりとか、もっと人が集まって輪が広がればそれも妄想ではなくなると思っているから、僕は出来るだけゴミを拾ったとかこんなトラブルがあったとかマナーがどうこうを発信するよりも、フィールドと共存していけるような何かを見つけて発信したいなと思います。それに共感・協力してくれる人を友達というか同じ何かを持つ同志だと感じています。 しかしどうしてグレーの方が若干の余るのか、、、僕的にはこっちが好みなんだけどな(笑)
Tシャツの紹介動画はこちら↓
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購入ページはこちらから
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Pike St. Angling & Country Club
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パイクストリート アングリングアンドカンツリークラブという有料会員制ストアを作りました。ストアと言っても、これは一つのオンラインコミュニティでありサロンのようでもあり、、、。内容はパイストの販売ページを見て頂ければと思うのですが、ざっくりとここまでの経緯というか、考えを書き残しておこうと思いました。
今後様々なプロダクトやサービスを提供していきたいと考えている中で、ずっと構想にあったのがメンバーシップというキーワードでした。こんな時代だと忖度だとか、やれ常連贔屓だと言われてしまうかもしれませんが、自分の知識や経験、そこから生まれたアイデアやプロダクトを「選んだお客さん」の手に渡って欲しいと思うのです。外野に何言われても。そんな言わば上から目線なオーナーのファンクラブのようなものにどれぐらい反響があるのか分かりませんが、今年は色々と面白い企画をいくつか進めているので早く(クラブ発足を)やらなきゃ!と考えていたので今日やりました(笑)今決まっているのはこんな感じで、
非売品オリジナルグッズ(夏に発送予定)
非公開インスタグラムコミュニティへの参加
クラブメンバー限定アイテムの販売(会員制ストア)
クラブメンバー限定クーポンの発行(当ストアで使用可)
クラブメンバー限定イベントへの招待
例えば何か珍しい商品を扱う場合に抱き合わせみたいなことをするのは簡単だし、クラブメンバーに対する還元方法として割引クーポンの発行だけで「ペイしていく」ことは難しくありませんが、それ以上のサティスファクションとなる喜びや驚き、経験をしてもらえたらその形ってカッコイイなと。そして僕自身も嬉しいだろうし、同時に今まで以上に「ちゃんとしよう!」となるのです。今なるのもどうかと思うのだけど。
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会員限定のインスタグラムではより突っ込んだ内容とか、見せていいのかな?っていうサンプルを見せてしまったり、オンラインサロンのようにライブをしてもいいし、そしてそこを社交場としてユーザー同士が出会うのとかもすごくカッコイイ。最終目標は皆でロンドンでパイク釣りかなぁ。この妄想だけでしばらく飲んでいられそうです。気になった方は是非こちらから覗いてみてくださいね。
https://www.pikestreetmarket.jp/items/39520300
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with gratitude! - 2020 to 2021
本当はもっと早くここで紹介すべきものだったんだけど気づけば1月も後半。去年始めたYouTubeもまだまだだけど着実にチェンネル登録者数も増えて、今年も頑張っていこうと思ってます。そして年末に今までと、そしてこれからを思い出したり想像したりできる動画を編集が作ってくれていたのですが、これが結構エモくって、なんか紹介するのが恥ずかしいぐらいだけど、わざわざこのブログを読んでくれる人に知らせない訳にはいかないものでした。
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今後はあくまで僕のやり方にはなるけど、テクニック面とか考え方とか、見るひとの役に立つ情報を意識しながら続けていきたいと思いますので、2021年もジェンキンスチャンネルをよろしくお願いします。 絶対���ャンネル登録してね!!
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マウンテンクリークハウスと開高健さんの”だった”ラパラ
4ヶ月以上ブログを書いていなかったんですね。去年は渓流のネタを結構貯めたのに、コロナ禍でステイホームな時間はあったはずなのに、途中まで書いてた記事がいくつかあるのに、”のにのに”でここまで来てしまいました。
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先日ツイッターで「ラパラ解体新書」という本についてツイートしたんですが、付き合いは長いものの別にご存知の通り僕が根っからのラパラ狂かというとそうではなく、正直なところ日本のフィールドでは既にラパラではないチョイスで突き詰めたものが多かったりで出番は少なめ。しかし知れば知るほど「この釣りやあの釣りで違う出会い方をしていたら、ラパラの***を投げていただろうな」と思うのがラパラ。初めて行く場所、特に海外遠征なんかのある意味「ぶっつけ本番」なシチュエーションで自信を持って投げられるルアーとして外せないのが、何より信頼をおける証拠かもしれません。その理由とかはまた機会があるときにお話しするとして、前置きが長くなったけど今回書こうと思ったのは、そんな経緯があって思い出したあるスーパーシャッドラップの話。
2年ぐらい前だったかな?解禁間もなくの銀山湖(奥只見湖)へボートフィッシングへ出掛けたことがあって、結局この時の釣行以来銀山湖には行っていないのだけど、その時立ち寄った釣具屋さんがマウンテンクリークハウスというお店。たまたま寄ったのか、運転していた菅井さんがその店を知っていて連れていってくれたのか覚えていない。なぜかどれも安くなっていて興奮気味にミノーやスプーンを選びながら店内を歩くと、すぐにこの店とオーナーが開高健氏(以下開高さん)と縁があるのがすぐに分かった。タイメンの剥製や開高さんの写真がたくさん飾ってあったのだ。
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オーナーの名前は五十嵐明朗さん。いろいろな釣りの話をしてくれた。そして開高さんの話から彼との釣行の話に、常見忠とスプーンの話。僕は勉強不足で常見さんについては存じ上げていなかったのだが、菅井さんは「へぇ!」とか「そうなんですか!」と嬉しそうに驚嘆の声をあげていた。そのうち僕たちはオーナーの体調が思わしくなく、お店を近々閉めるつもりでいることを聞かされた。すると菅井さんがダメ元で聞くんだけど、、、と前置いて、ラパラの大きなディスプレイを譲ってくれないかと聞くと五十嵐さんは深く考えることなくいいよと答えていた。いくらっだたか覚えてないけど、安かった。菅井さんは俺がずっと大事に飾るよと言いながら、なんか色々買っていた。
僕はその時あまりディスプレイとか開高さんの写真や色紙(?)にはあまり興味を示さず、この前の年に訪れたモンゴルに関係していそうなタイメンの剥製や写真、あとは飾ってあったナイフが気になっていて、それを譲ってもらった。刃にヤマメの絵が彫られていて一目惚れした、可愛くて良く切れるナイフ。その時レジ横に結構雑に飾ってあったシルアーが、先に説明したスーパーシャッドラップだった。アイルランドと書いてあるちょっと黄ばんだリップとなんか古そうだなと感じる渋めのカラー。あまり深く考えず、珍しいわけではないけど探すと意外とお気に入りが見つからないルアーなので「マスターこれもください」と聞くと、五十嵐さんは「それ開高さんのだったんだよね」と言った。だったって何?笑
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昔、銀山の大イワナと言う言葉が釣り人に知られはじめた頃、五十嵐さんは開高さんと一緒にイワナ釣りに出掛けた。この頃開高さんや常見さんが新潟に来るという時には必ずと言っていいほど五十嵐さんに連絡が来たそうだ。その日はとにかく開高さんは釣れずにイライラしていて、それを横目に五十嵐さんが何本もイワナを釣り、後で食べるためにストリンガーに繋いでいたらしいのだけど、突然開高さんがそのイワナたちを全部放してしまったと言う。一緒に釣りをする友人の釣果に腹を立てて、しまいにはキレて魚を逃がす。なんてひどいエピソードだろうか。幸運なことに僕の周りにそんなひどい釣り仲間はいないのだが、その後の話が憎めない。開高さんはしょぼんとしながら五十嵐さんに「ごめんね、お詫びに好きなルアーを一つ選んでいいよ」と言ったらしい。なんじゃそりゃ(笑)でもなんだかその話を聞いた時、不思議と前より開高さんを好きになったというか、子供のような釣り好きな一面に惹かれた気がした。そして五十嵐さんが選んだシャッドラップは今は僕の机の上で、キラキラした目でこちらを見ている。当時はさぞ珍しかったろうなと思う。
ドンピシャの世代ではない僕は開高さんに先生はつけないし、彼の本も何冊かかじる程度だけれど、数少ない「本気で遊んだ釣り人」として認識している。キャンプに持って行くのはサントリーオールドだし、無意識に開高さんの名言みたいなのが結構よく浮かんでくる。”抱け、抱かれろ”とか、大体釣り関係ないんだけどね。
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ちなみにこの時の釣果はサクラマス一匹...
あの日、まるで今でいうところのディスるような口ぶりで偉大な故人達の話を楽しそうにする五十嵐さんから、なんだか寂しさとか愛情とか友情とか、色々な思いが感じられた気がした。確か去年にもなんとなくこのRapala SSR-14のことを書こうかなと思って少しネットで調べた時に、マウンテンクリークハウスは既に閉業していることを知り、実はその時に他の方のブログでこんな記事を見つけた。
開高さんは彼(五十嵐さん)に「今度は君をロシアに釣れて行くからな……常見君には黙っていろよ」と約束し、1989年12月9日に他界しましたが、五十嵐さんは翌夏の遠征に備えて何と「タイメン」と命名したスピニング・ロッドを特注で製造していたのです。 (釣りG(爺)メン千釣万魚より)
正直このシャッドラップの経緯そのものにそこまでこだわりはなかったし、むしろ今度タイメン釣る時に投げよ!ぐらいの気持ちでいたのだけど、もしかしたらもしかしたら2人のロシア釣行でこいつが投げられていたかもしれないと思うと、ちょっと投げるのが憚れる。ルアーは道具であり魚を釣ってナンボだけど一つぐらい、時々そんなストーリーを考えさせてくれるルアーがあってもいいじゃないか。そんな大切なルアーを初めてお店に遊びに行った僕なんかに譲ってくれたマスターには本当に感謝しかないです。 ありがとう、大切にします。
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I hope three of you will go fishing together, to catch a big Taimen, one day. 
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ホームリバー
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暑かった夏もあっという間に過ぎ去ろうとしていて、栃木も気付けば秋の気配。よくある聞き慣れた言葉ではあるけど本当にその通りで、いつもより長く季節を釣ることと、渓流を歩くのに時間を費やしたせいかそれがより実感できるのかもしれない。
今年はホームと呼べる場所の大切さをこれまで以上に感じてもいて、新しいことを知りたいという探究心に似ているけどどこか違うというか、”ホームリバーを持ちたい”に近いかもしれない思いで、水辺、特に渓流や源流に足を運んでいる。
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そして長い移動や時にかなりハードな遡行(川をどんどん釣りながら上っていく)を繰り返しているうちに、あと何回こんな夢中になって、あと何本の川を見て、あと何回この人と釣りに行けるか、とかそんなことをよく考えるようになってしまった。こうやって人は老け込んでいくんだろうか(笑)
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ずっと気になっていたエリアがあった。
やり込んでいる人ならその名前ぐらいは知っているような場所で、この時代には珍しくネットでの情報もほとんどない。何年か前にそこの話を聞いてからは時々思い出しては調べてみたり、知っていそうな人に聞いたりしていたけど、前述したように老け込んできた僕は「このままじゃずっと行きもしないまま、そのうちもっと歳をとって行ったこともない場所の言い伝えを大げさに話すのかなぁ」と思ったら、なんだか居ても立っても居られなくなり、友人と一緒に0を1にするための釣行を計画した。
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その後はあっという間にスケジュールも合い、あれだけ地団駄を踏んでいたのが嘘かのように、気付けば獣道を進んでいた。全然��係ないけど、獣道を歩くたびに、「こっちに誰かが歩いた道がある!」と言いながら帰りと真逆の尾根を目指して鹿の踏み固めた斜面を登っていって、アプリで位置を確認したはらのに「そっち完全に逆方向だわ!」と下から叫ばれたことを毎回思い出す。馬鹿ってすぐに高いところに登りたがるってまさにその通りだ。
スキーのジャンプ台のような巨大な堰をいくつも超えて、到底魚を放流するなんて考えられない場所をさらに進む。きっと何度も台風や大水で姿を変えているのだろう。時にこんな山の上に??と驚くほど高低差のない川が続くと思ったら、大岩がひしめきあうマウンテンストリームになったりを繰り返す。途中水が枯れているところもあった。
そして、それだけ”温めた”源流に行けば尺イワナが連発したかといえばそんなことは全くない。だけど釣行を重ねる度に核心に近付くような、いつか辿り着けどうな感覚(ゴールは知らない)は最高だった。中禅寺湖なんかと違って、これまで1本の渓にこだわることはなかったのだけど、そういう感覚が渓流の楽しみの一つなのは知っていた。でもきっと知っているだけだったんだと思う。見慣れたはずのニッコウイワナ。だけどどこか違うその姿を見て、そこまでの釣れなかった時間、行ってみたけど想像とは全然違った名もなき沢たちが少し報われた気がした。
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源流のイワナ達は本当に綺麗だった。どこか爬虫類的というか、派手さのない褒め言葉としてのグロテスク。花が虫や鳥などの送粉者を使ってその花粉を運ばせるように、昔は滝の上にテンカラ漁師達が未来の収穫の為にイワナを移植していた話もあるし、もちろんこの魚がもともとこの水系にいたであろう純粋なイワナかどうかは分からない。しかし自分達にとっては価値のある一匹だ。まだまだホームと呼ぶには烏滸がましいかもしれないが、その特別な魚のおかげでこれからも各地を釣り歩くうえで、ブレずにいられると思う。
それが望んだ通りなのかどうか結果はどうであれ、費やした時間や努力は少なくとも嘘はつかない。どれだけ頑張っても遠くに行っても釣れない時は釣れない。だけどその報われなかった時間たちは、やってもいないし行ってもいない状態を過ごすよりも何倍も価値のある失敗であって、その失敗すら自分がそう認めるまでは失敗でもないのだと思う。その過程が本当に面白いのだから。
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その失敗なのか成功なのか分からない釣りを繰り返していると、ポイントを大切にするということも理解できてくる。人の釣りのスタイルに文句を言うのは不粋だけど、「何処で」にしか興味のない釣り人にはなりたくない。釣りの大半を占めるのはきっと場所とタイミングという2つの要素。しかしそこに辿り着くまでの道のりに敬意をはらえない釣り人も少なくないと思う。その方法は様々、例えば長い付き合いのペスとの間でさえ細かいポイントの話とかは滅多にしないし、これは自分の勝手なこだわりなだけだけどペスの場所を案内してもらう時はMAPにピンを打ったりもしない。もしもまたそこに行きたい時は、そこを大切にしている人を大切にすればいい。
リバーと書いたけど別に川じゃなくてもいい。ホームと呼べる場所を勝手に見つけるだけでいいのだと思う。これからも少しづつ自分の中でそんな水辺を増やしていきたい。そのために今何ができるかを考えていきたい。一緒に過ごせる人たちを大事にしたい。大袈裟だけどそれが人生でしょ。
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ただの釣行記のつもりが何だか随分脱線してしまった(笑) 近々最近の源流釣行をまとめたいと思います。
ではまた。
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中禅寺湖チャリティーTシャツで集まった寄付金をお渡ししました(中禅寺湖、レイクトラウト)
早いものでもう8月ですね。この時期は中禅寺湖よりも渓流に行く日の方が多いのですが、先日中禅寺湖チャリティーTシャツの集計を行い、寄付金を中宮祠自治会にお渡ししました。
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このシャツを手にとって頂いた皆様のおかげで、合計金額は...
¥666,461-という、少なくとも僕にには驚きの寄付金が集まりました。本当にありがとうございます。結局3回増刷をして、日本全国の方からの注文をたくさん頂きました。中禅寺湖にまだ来たことないアングラーから、幼い頃一度だけ行ったことがある方。お父様へのプレゼントでお揃いで買ったという方など、色々なメッセージももらいました。正直、発売が始まってからはやっぱり数を売ること、それと繋がり多くの寄付金を渡すことに気を取られていましたが、シャツの購入という形で協力してくれた方たちの声を聞くと改めて、そういう想いあってこそ完成する製品・企画であったことを気づかされました。
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皆様から集めた寄付金を「渡す役目」だけPIKE STREET MARKETということになっていますが、前述の通りこのシャツを買って頂いた一人一人の方のおかげであり、ネットでなく実店舗での販売を了承してくれた中禅寺湖コタンさん、そしてもちろんチャリティーということで無償でイラストとデザインを提供してくれたピーター・パーチ(http://peterperch.com/)と、同じように利益を取らずにシャツの製作を快諾してくれたカレントさん(http://current.jpn.com/)の協力なしでは実現しませんでした。本当にありがとうございます。 ※以前YouTubeにアップした紹介動画では伝わりにくかったので追記すると、カレントさんが業務を委託している福祉作業所の方たちには正規の値段で依頼をしています。
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結果的にたくさんの方に協力をしてもらい実現した2020年のチャリティーTシャツ。きっかけは本当に単純に、何か釣り人がもっと地域のためにできることがないか?だったり、非常に個人的な想いから、この湖に何か恩返しできないかな?と思ったことでした。再三ブログや他メディアにも書いていますが、僕にとって特別なとても縁のある湖なんです。別に僕のために協力したわけではないことを百も承知で言わせて頂きますが、本当にありがとうございました。これを着てるみなさん全員が僕の思う”カッコイイ”です。
今を生き、釣りという趣味を超えた遊びに出会ってしまった���々には、大げさに言うと後世に「釣り」を伝えていくという義務があります。魚を釣るという行為を超えた、私たちに様々なことを教えてくれるライフスタイルとしての釣り=フィッシングです。そのためには次世代を釣りに連れ出すことと、いつまでも自然と遊ぶことのできるフィールドの存在が必要であり、たとえ多額のお金でなくても、釣り人の思いが通ったこのシャツがそれらを「守る」ことに繋がれば嬉しいです。
PIKE STREET MARKET
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