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食にまつわる木の道具
水村真由子
-news-
2024.3.21
scheduleを更新しました。
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2024.4.28
削りあがり
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木へら 右利き、左利き
クリ
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ぱっと見た感じオーソドックスな木のへらなんだと思います。直線的なかたちの中に、細やかにカーブやたくさんの面取りを施しています。使う時、そのかたちの意味をじんわり感じつつ、スイスイお料理してもらえたら嬉しいなと思います。
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経年も使う人それぞれの動作の癖や使い方が木の表情に表れます。これがまた面白い。道具差しからスっと抜き取った時、育ったな〜と眺めるのも愉快。
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使い始めはちょっと染みみたいなのが付いただけでもドキドキするかとしれないけど、それでいいんです。臆せずどんどん使って、かっこよい相棒にしてもらえたらいいなと思います。
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そんな木のへら。
使うの愉しいよ。
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#削っているときはいつも昔何回も課題でデッサンした石膏像を思い出す #水村真由子 #木のへら #木へら #左利き #木の調理道具 #暮らし #食べる #炒める #混ぜる #掬う #台所 #台所道具 #sloyd #slöjd #woodenspatura
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2024.4.27
お昼ごはん
むしゃむしゃ食べたら元気になった。
パンが無性に食べたくなる時あるよね。
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アトリエ近所の老舗パン屋さんのくるみ入り天然酵母パンとピーナッツクリームパン。スープは沸騰したお湯に乾燥わかめと手でちぎったチンゲン菜1枚、出汁粉、醤油、胡椒ひと振り、煮立ったら火を止め溶き卵回し入れ、ごま油たらす。最後に白ごまをひと振り。以上、ふつうのアトリエ飯。
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2024.4.26
漆のものもようやく上がってきた。
定番のものでも毎回あたらしいものを作る気持ちでいろいろ修正しながらこしらえているので、出来上がったらやっぱり嬉しくて紹介したくなっちゃう。
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ポイしゃくし
ブラックチェリー
生漆
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名前は金魚すくいのポイに似てるから
浅めの杓子
漆なので美味しいものをよそうとき滑りがよい
尖端のネギ坊主は指に引っかかって落下を防ぐための滑り止め
わが家では煮炊きものなんでも使ってる
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他にもお伝えしたいことはいろいろあるけど、長ーくなってしまうのでざっと箇条書き。このポイしゃくしが一番説明が長くなって、いつも展示会で口動かしながら自分でもめっちゃ長いなーと思うけど、割愛できる所がないのでまぁ仕方ない。
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そんな木と漆のしゃくしです。
使う人の傍に、ゆらゆらと立ちのぼる湯気とか、ほくほくと美味しそうなものがあって、思わずニッコリしてしまう景色があればいいなぁと思います。
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2024.4.24
ここ数年、漆のしごとにも取り組んでいます。
取っ掛りは自分の削りあげた木の道具の耐久性や使いよさを上げるため、仕上げ方法として選んだことだったのですが、新旧さまざまな漆の表現を学び進めるにつれ惹かれるようになりました。そこで、定番のれんげを作る時に出る端材から即興の一点ものの匙をこしらえて「めいめい匙」と名付け、未熟ながらもそれに表現するという実験的なことをはじめました。
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当初これは、私のしごとの大半を占める実用的な道具作りに自身を落とし込む、ということとはまた違った思考で手を動かしているように感じ��いました。しかし作り進める中で、実のところはとても単純で、これまでの私の経験から成る心象風景が、どの表現で形に出てくるかの違いだけであって、いちばん奥底の部分ですべては繋がっているのだと考えるようになりました。
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こんがらがった糸を丁寧にほどけば、結局は1本の糸だったみたいな感じなのかな。
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もちろん、私のしごとの本筋であり好きで慣れてもいる道具作りとは違うリズムでの作業となるため、さらに時間もかかるし、戸惑ったり手が止まることも多いのですが、つくる喜びも大きく、出来上がったときは心の底から嬉しく思います。たくさんは作れず目にしていただくことも少ないとは思いますが、もし展示会で触れる機会がありましたら、掌に載せ、いろいろな角度から愉しんで頂けたら嬉しいなぁと思っています。
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週明けは出張先で少しリフレッシュもできたので、あとは5月10日からはじまる京都の若葉屋さんで開催して頂く個展に向けラストスパート。
愉快に駆け抜けたいと思います。
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これまで作っためいめい匙を私のInstagramのトップページにまとめで残しています。もし興味を持ってくださいましたら、そちらもご覧ください。
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長い文章を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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5月10日から、京都の若葉屋さんにて2年ぶりの展覧会を開催します。
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水村真由子 木の道具展
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5月10日(金) - 19日(日)
10:00 - 19:00
会期中無休
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若葉屋 @wakabaya_kyoto
〒604-8247 京都市中京区塩屋町53
tel.075-221-0467
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在店日 11(土)、12(日)
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常にブラッシュアップアップしながらこしらえている定番の道具はもちろん、新しい道具も仲間入りし、フルラインナップでみなさまをお迎えします。お店であれやこれや手に取り、愉しみながら手に合う道具をお選び頂けますと嬉しいです。めいめい匙も少しですがあたらしいものもお出しする予定です。是非どんなかな〜と初夏の京都散策がてらお運びください。
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在店日の11日（土）には、大阪のshizuka gohanさん @shizuka_gohan がお越しくださり、わたしの各種スプーンで頂くスープや、パン、焼き菓子などの販売会を開催してくださいます。（しすかさん、今回もよろしくお願いします！）スプーン試してみたいな〜と思ってくださる方はこの機会に是非。わたしも今からワクワクが止まりません。詳細は若葉屋さんのInstagram @wakabaya_kyotoでご確認くださいね。
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制作も大詰め。
みなさまにお会いできるのを愉しみに、もう少し手を動かしがんばります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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2024.4.20
ソースへら
削りあがり
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匙のかたちをした調理用のへら
少量のちょい炒めや、ボールで具材を混ぜるのにも。
長すぎたらなんだか使いにくいし、短いとただの匙だしで、お台所できびきびと動けるように、いい塩梅の長さを探してこしらえています。
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10年前にはじめて出した調理道具がこのソースへらで、使う中で少しずつ気になったところを変えたりしつつ作り続けています。これで炒めるのは結構愉しくて。あと、食べる匙とはまた違う観点で厚みや面の取り方、握った柄の感触をどう仕上げるか思考を巡らせるのもつくり手としてはとても面白いと感じています。
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後で出したスリムな木へらとの住み分けはあいまいで、しばらくどうしょっかなぁと考えてみたのですが、それぞれにそれぞれの良さみたいなものはあると思うので、そこは柔軟に使ってくださる人がご自身のスタイルに合わせて気の向くままに選ぶというのがいいのかなぁと思います。
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使用を重ねてすり減った匙の形も味わい深い。
そんな木のへらです。
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描いてる時、ぐぐぐぅーと入っていく感じ
自分がコントロールしているのか、
それともされているのかね
気がつくと、時は過ぎている
ただそれを繰り返した軌跡のようなものだと思う
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2024.4.7
ジャムへら
削りあがり
機能をギュッと詰め込んで
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ちいさいお道具類がようやく整ったので
次はおおきいお道具に取り掛かる。
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5月の個展まであと1ヶ月くらい。
余白があるようなー、ないようなー。
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没入感高く時を刻む日々です。
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2024.4.5
作業工程にある瓶へら
先っちょの拭き漆が終わったので、
次はガラス塗料で柄の部分のしごと。
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道具をこしらえていることを意識しながら、グッとくる茶色のツートーンを組み合わせるのが愉しくて、昨年からいくつかの道具に取り入れている。仕様は少しずつ違うので、削る作業と並行して進めるのは時間がかかり仕事量も増えた。でも作っていて、とても愉しい。
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2024.4.2
バターナイフ
右利き
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トンボの羽みたいなやつ
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握った時
掬う時
塗る時
置いた時
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繰り返すその中で
働きものでありますよう
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下雨天
週末お花見しようと思っている
桜持てばいいなー
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2024.3.28
定番のおかず取り分け匙
削りあがり
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シンプルな線と面
その繋ぎの中に
隅々まで細かく刃を走らせている
握った時、ふっと感じてもらえたら嬉しい
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このあとは塗装の工程へ
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雨降るみたいだけど
そんなふうには見えない空模様
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さー今日は漆ざんまい
愉快にいこう！
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2024.3.24
定番のスプーンとフォーク
削りあがり
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おおきいスプーン、フォーク
ちいさいスプーン、フォーク
共に山桜
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毎回ちょっとずつ形に修正入れたり
長持ちする塗料に変えたりしながら
こしらえ続けている
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極力シンプルな線と面で、使いよく。
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じつは自分のつくる道具の中では
いちばん成形がむつかしいと感じる。
そんなシリーズ。
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2024.3.11
お味噌へら
ブラックウォルナット
削りあがってこちらは塗装待ち
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握ったとき指のあたりが優しいよう
近頃はぷっくり削りあげる。
空気か何かをふんわり内包しているイメージで刃物を入れてゆくようにしている。
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はんぺん焼く時ひっくり返すのにこのヘラ便利よって関東での出展で耳にして、西の空気をまとう私にはとても新鮮だった。ってのを今思い出した。食の地域性が出る道具のお話は愉しいよね。
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今日は天気よく、あたたかな1日。
お水取りも今週終わるし、春はもうそこまで。
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