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karasutosagi · 3 days
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karasutosagi · 3 days
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慶弔
臙脂のばかでかい垂れ幕の、そら 煙幕に垂らして、それはもう随分前からずっと、したしたと鳴らして。帯びているのだと思った。伽藍堂では陽と月は宙には上がらず、私のまわりには輪郭ばかりが 塗りつぶされ等しく吃って。土踏まずからスウミリ 浮いた分 お喋りでうんとおしゃまな姿絵を無心したのですから 花火はどうやらうんとはやく 散らしたようだった。起き出したのが遅かったゆえ仕方ないのだが。ノウサギが数匹 路面をはしりぬけるような風があって、悪くないよと考え、ひひと凌いだ。それでもう一眠り。多分季節を廻らせて カノジョとふたり 河川敷で夜桜だよ。水鏡には粋狂なものを見たかのような己が共鳴りにある『慶弔』 煤けた黒真珠の眼球がこちらを見ている。肋の浮いたヒトガタの中心から天地の様子まで あらゆるものが刳れたあと。旧式のマグマは ガタがきていたがそのほてりは保たれ ぬるい繭のような人肌を造りあげていたのだと、(彼は云う。) 鈍重の刻と共に砂礫に還るよう 屍毒を吸い上げる、成熟の祀りに これは排泄物は雅な精気とじゃれ合い逢瀬を八重に咲かす、年輪を刻み風雪に耐えて、襤褸を出す。まったく不快感が逆流し汚物を撒き散らすようだ。その走馬灯は喀血と糞からできているのだろうよ。なあ、芯に火がつくと感情が溶け出したあとに残った私は何だ。今、シャボン玉はくるくると色を変え魅了して已まないものだったか 風が埃が土煙が砂塵が、なにごともなかった。若葉が揺れ、日も月もやわらかだった。大雨が降ったあとに、流れが干上がって、道ができていた。そこに行列をなして、征く逝く。とぼとぼと、大股で、跳ねるように。風が埃が土煙が砂塵が、かき消さんとするばかりに。草花が燃える、日も月もしじま そのものだった 2023-01-01
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karasutosagi · 28 days
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karasutosagi · 28 days
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なにもねえよそうだなそうだろ
 焦点が合わない吸い殻を浮かし酒を白湯で薄めた生活ならまだ一揃いの愛らしさと受け容れるとするけど、作法など空想の恋人にすぎず、また後ろ手にのばした傷が じくじくと痛いものだから みじめさ  初歩的な処罰、  角を出す蕾は 唾を欠く  それでは殻も破けない    赤ん坊をひとつ背負う、軽石だなこれは。    すくいとられ、かかえあげられ、もぎ落とした嘴、こすり合わせた指の腹 指紋なく、個性を移す粘土じみた皮膚、机の隅を重んじる星の砂が。仕掛けもなにもこれらが   素は/しわ (かがんでいる)騒がす死に場所を聞き入れ 祖は/いただき (こわしてみる)今から木々を提供する 蘇は/ひくく (おどらせるもの)絡繰りを設えるつもりで  それは酌み交わすよう口に運ばれ、零れた分、咀嚼されたもの重なっていき、待機され続け半身が、無惨に歩き回る半身が、渋い茶を啜っている。狂わせた重心が横付けに処され 吹っ飛ばされた餞別が、立つ鳥 跡を濁さず  速達の順番を待つ、頭は、駆け巡るように肥大する  確かめるように、試みる、けれども ――なにも ねえよ そうだな そうだろ――  大通りから三叉路へ、標識を辿って険しい悪路を、のろのろと降下していくのだと後にいう。曲がり角には瓦礫がそぞろと列をなし、陸路はそのうち海と開く。それまでの点の移動。その階層に勝手 線を引き果てを決める。何層もの放物線は曲がるだけ、どこまでも交わらない 〈針金と 撚糸と 導火線の、胤〉  毳立って剥げた、ところどころから私が這えてくるような かたち。天から地からほたほたと取り零した重力は感じさせず、それは自由であれ無謀でもある。あわい柳色のなかを私は征く。どこまでも続く淡い眺望知らぬ道が続く限り留まることなく。絡みつく枯草もヌバつく地盤も 〈輝かしく深く伝染る〉  仄かに青い、海の香りがする今にときを戻していく。一滴の雫としゃがみこんだ人影が振り向きこちらで手を振り、返す。ややあって啜り泣く、その跡が波にさらわれてしまい また今に反ってきた。潮騒が煩い静寂を滅多刺しに射し狂おしいほど 〈眩しいやら悔しいやら〉    あしどりはよく途絶えていたと申します。『画廊にある/とき』寄り道も途絶える夕焼けが深く低く ヒキヅラせる、煉瓦のそばに 薄墨色の辛気臭いことといったら。あかりとりまどが幾つものの法則を、輝かせ、涙だろうと微笑えよ。すれ違うヒトすら 無様だ     薄明かりのなか、点滅する木漏れ日など多分魂が迷っている。懐かしさも、かさむばかりなら、之は 御/冥/福   その敷地に〈冤罪〉を経てましょう   〈起点〉など小さな乱風にでも鼓してしまいました       新来  新芽の色素は乾かず水底のせせらぎを溢していたひとり、火に欠ける、水盆の呪詛が翅を延ばし続け、砕かれるだけのじかんが、あちこちに伝染り出すこと。亞ゐたシロ、ただ古めかしい思い出が、よろこびが流れていくのを黙っていて 枯れた枝が凍り月、そのままの姿でいて  彼は(枯れ葉。)多く語らない。両手には野茨、古く沈みそうな小舟に揺られている。それで硝子の これが 《わりご》 から、巻き上げられた 〈箸渡し〉その仕種は故あって 湿され 逗まることを、棄てる  みずはそぞろにかわいている  のせられていたわ それら粉飾の美辞麗句 2023/05/01
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karasutosagi · 28 days
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karasutosagi · 1 month
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繭に成る。それが、だ
 薬指には琥珀蝶 唇には迷酔蛾を。  硝子の自鳴琴が砂にかわるころ、  万華鏡を抜け出して 朔の元を去ります。    角を亡くした手鞠が気ままに転がっていく この鬼ごっこも追いかけるのもまた自由でした。其後に灯籠が経ちました、ただ明りは知っているだけで誰もいない近くて遠い場所で、幼子はお隠れになったところで。    無意識の石の意図を糸に潜して置く。すると死や霊や念みたいなものが栄えてくる。狂ワの民が持つその童歌に礼は 自然と生えているものか。夏の盛りを過ぎた盆に置かれた私たちが空を見上げ考えている。   なにかが通り過ぎるのを、 なにかが咲き乱れるのを、 なにかが熟まれるように績まれ 『繭に成る それが だ。』    ただ来年も再来年も屹度違う色違う花を咲かせては腐らせるぐらいなら、今この瞬間の風に蒔かせて、沢山の夢も希望も運に委ねて。記憶だけは永遠に真新しいまま、祈りも願いも総て停めてしまえばいい。    すききらい なんて興味もない けど花占い。足元に散った 数、殺した 命。儚いね、なんていいながら 踏みにじったあとで。青の子も赤の子も黄色の子も、皆違うね。間違い探しをしながら黒白の歯車を駆け上がる、終わりのない果てを最期まで昇って。虹が見えたり星があったり、躓いたり転んだり笑ったり泣いたりしたけれど、   (できないことをしようとして  勇気だと讃えるヒトがいた。)  ――やっぱり翼がない 『しのまえに しのあとに』   (空白と余剰、若しくは法面に寄生された、かお・かお)    船倉の踏み板に狡い鼠の一家がいて穀物を食い荒らし、それで穴があいて全部沈んじまった。昨日見た夢の続きは長い首巻きに綴られ、それを底におろし口から足先からハラワタからドウドウと流されていた    時代も歴史も空になるまで  月陽を与え風化するほど傾いて  ――カラダはもうなかった   (ほら、どいつもこいつも  わたしから と 離れようとしない か)    薬指には琥珀蝶、唇には迷酔蛾を。硝子のオルゴールが砂にかわるころカレイドスコープを抜け出して 月食の元を絶ちます。角を亡くした手鞠が気ままに転がっていく。この鬼ごっこも追いかけてもまだ自由でした。其後に灯籠が経ちました、ただ明りは知っているだけで。誰もいない近くて遠い場所で、わたしが お隠れになったあとで。    ボクの言う宝石はキミのところで、心臓にあたるところで。どうせ真直ぐに嗄れて。だとしても――炎の色に似ていた――嘘ばかり/騙されてる――天地が逆さまだよ――堕ちないように溢れないように「きこえないか?」ささやかな風が耳朶に触れ頬を霞め輪郭を消す。近すぎる花火が網膜を焼いた それだけの指をなぞらえるたった一片の ものは はじまりだった    たぶん私以外のすべて特定の何かを保たない  /愛すべきヒト/亡くした家族  /報われなかった、過去  生まれ得ることのなかった未来  懐古の天壌は 在りし日よ  ――わたしからみた、わたしいがい  視界にうつるもの総て、  想像すること凡ての『彼方』よ。     2023-03-09
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karasutosagi · 2 months
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karasutosagi · 2 months
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四方山話
 もとからどこにも取り付いてなかった象嵌の螺子ですから、其の内ルリタテハの瞳は羽化していくのを襤褸が出た躰で憶えている。深層で春を装う球体関節人形の御伽噺  ばっかみたいだって、靴飛ばして  歩けないやって、甘えたりして  そうやって肩並べて   小突きあえたらいいでしょう  甘い雲/苦い雨 層状の烈 群青の愚鈍。まったくの青開、碧く拓けた瞳に、なにが映るのか、真相はどこにあるのか。待ちぼうけ、それとも 置いてきぼり、道端の坂道に立ち尽くすこと  この出入口を閉ざした茶事チャゴトの残影が雪見酒にも想えています。工房に続くスロープが音楽堂から渦をまき過去を引きずりながら 消せない惰性を余香にいたしました。寄せ返す感覚にとらわれるとちょうどつま先だけを濡らしており、洪水が吹き零れたのは零時の、余剰の、つめあとときでした  とある木の葉の一枚が ぐるぐるとまわっているのを、しにたいとか/いきたいとか、そういった頑丈な感情がひたひたにある、ティーポットに。入れたはずのない思いでも 沸き出せばいいのに。出がらしの紅茶の香りだけをのこして。やはりこの胸に眠りこんでは しまってあるのです  記憶を呼び起こしても見ず知らずの祈りだけ置いて  道だと思ったものが翳で  囁きだと思ったら号令で  残酷だと思ったら食卓だった  ほら 自らの姿と 己の瞳で 然とご覧なさいよ  ギザ歯、曲がった鼻、ボサボサの眉、可愛た瞳、長い耳、ミンククジラの卦皮、間柄から。指の愛だから、指し示した砂の上で。海の藻屑のうたが、私達の関係を湿している、まだあたたかい12月のカレンダーの色あせたこと  もうすこしだけ藤を吸う風が ――「冷たいかな、」(いまでも。)「そうだな、」  回廊を曲がる少し手前に、さつきが咲き誇っていたのです。桜の葉がざわざわと 髪をはたいていきました。生まれたばかりの蜘蛛の巣を払い除け、そのくせちいさな雲が沸き立つのを それとなく もじったりしてね この錠前の閂はもとから緩んでいたと聞きました この鍵穴はなにかが巣食っていたところです  ではヘアピンで拗られた穴のそこは  いやに癖のある花のなかは  夢の  或る  星界が  こうして押し開かれているという  夜な夜な 四方山話だ 2023-04-28
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karasutosagi · 2 months
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karasutosagi · 2 months
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わたくしはそこよりうえにある
 夢から夢に架けて羽ばたくときに、ちょっとの壁と扉をなくした出口は褪黄色タイコウショクの海が、いや世界が、フチだけ 描いてある光景で、今いるものがみちで届かない場所とすれば、水域はすこし背丈が高く、ここから下ってくところもないのに、もう半分 浸っています。  わたくしはそこより上にある光に気づきました  透き通った素肌は饐えたヌメりをでっぷりとふくませ、急に重くなった躰とふっと立ち消えた灯りが、あの夜へ返してみせます。サンダル片手に砂浜で彷徨うときのことです。光はすぐ底まで来ていて 飲み込もうとしている。これら遠く灯台が蜃気楼を上映しはじめては、また、  また暁光が揺らめこうとしておりました  わたくしのあかい心臓が「熟れた果実だったかもしれないわ!」 静かに息をとめたとき、(なくなったあとだとしても。)この嫋やかな手。ひとつのよく冷えたグラスを買ってきて、よく晴れた日の、透明な光がたっぷりあたる窓際に置かれて、羽のような風を絡ませたカーテンといっぱいあそんだあとで、やっぱりお腹が空いたとおもったときに、  きんいろの揚羽蝶が散り散りにありました   ただ月光を食い殺した、この躯のせいでした  もう足も消え失せてきたし腕も拐われてしまったな。この口ももうすぐに磔だろうさ。添えて置いた献花は錆侘び吐き尽くして、これではこれで見事に拵えたものになりつつある、妥当な路銀を重ねる運試しを。すべて投げ出したのだろうよ、そうであったらよいのにな、なんだってかわらない道端に鋳る、  野花の夢だ  無人駅から見える明後日は一夏の光景の模造品一欠片の雫は。そのうちただ石ころを産み 敷き詰めていったレールと轍。翼など元からなく腹部も潰れてしまったけど。あかい風船をひとつ持ってきたから、  2階から雨音がひろがり今はもう、深海に近いところかもしれない。糸と針を持って納戸に入るけれども。  くらいくらいだけのところで、なんだって見えやしない、覆い尽くされている、あたりを/知っているから、怖くはないのだろうな。今宵は月もない、天までもすぐそこ、深淵まで盲直ぐといったところだ。すがたもかたちは崩れて、吹き曝しの詩が、草笛に熨せて、影だけは素っ気なく、いろどられる、紛れもなく。  抱きしめていたのかな。そのとき本降りの雪のなか傘もささずにいたんだって、知っていたよ。一面が廃墟だった、小花が舞っていた、散り際だった。その場で待っていたんだ。去り際の。忘れたようでいて失くしただけさ、けせらせらと拾い上げたものがなんであれ、すくなくとも生きていたのだと思えたから、それで充分なんだ。  ガラクタが敷き詰められた、間に。わたくしが収まり。ぴったりの棺の穴に悪戯に、うつ伏せで引っ掻ける、奈落には行けずにひったりとはまり込んでしまったらしい 爪はいつからだろう、泥だらけだ。裸になれずに骨を露わに、またみしりと今日のわたくしを治めている口 だから、ここはきっと終の城、礎の工房で、  まって、黒い子猫だったのかな  いや 棄てられていたのは満面の花束だったよ  その柘榴みたいにしなびたものを(、喉が乾いちゃったね)。透明になったうつわに(。とても滑りやすいから気をつけて、)返してあげるといい。するとわたくしがその腐った水に解けて、あしもとにひざまずく薄墨色だけ残して、姿をうつしていくいれものが、わたくしが、ばらいろの頬に含みながら眠くなるまで絵本を読もうと思うの。  これは海水浴地を俯瞰している、ヒトがパステルの 蟻みたいに戯れているのを 瞼の裏に置いた、ブランチを通り過ぎたベットサイドだから、ぼっーとお船が通り過ぎていきます、空虚な青空が水面に充ちて、寝転がっていたようにおもえます。この、黒い腕が桜色の小花を揺らし、ただ花を透かして、いつしか、殺したのだと。  幽霊の足をみた、いや持っている  そうだとおもう 花の芯に妖精をみた  いや多分そう描いただけだ  なんでもいいじゃないか  さあもうこんな時間です  時報があり、電池の切れた携帯電話に 終電も通り過ぎ  ネオンも消えた繁華街から程遠い、袋小路の記憶がある 以下にして、省略  それは静止しているからといってじっと見てはいけないものと違和感に気づいているのだろう。「バレてしまうのだよ」と、ぼそぼそとしたささめきが漏れていた。案外わからないものだよと、思い直し、本当はなどとクセづけてみた。  名付けてしまっても良かったのかもしれないけど、  未だ黒でも白でもなかった。  ゆうぐれどき、  こぼれんばかりの薔薇が、漆喰の壁にコントラストを描きはじめていたという  アカと橙と深い翠が天までの螺旋階段を、ときともに昇っては、その無声映画を、誰しも封じ込んでいる。口ずさんだメロディーはトモシラヌモノを、透明の日傘のもとで横顔だけを拝ませ、簡単にふぶいていきます。  また光が輝こうとしていました  そして、いきていました 2023-06-29
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karasutosagi · 2 months
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karasutosagi · 2 months
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みたされたすべてが真直ぐだった
 弧を描いて塞ぐ   白地に光を無駄に注ぎ褪せるまで。  新天地から口移しで  呂律を絡ませ捌いている。なにも  なにもかも、嘘つきだから   あやとりしながら手拍子して  作為的な二枚舌で覆いかぶせるように  責め立ててしまえるのだ  艷とも違うゲストハウスの差し込むあかりは寸刻。まどべをとおくならべる女の単調な日々は、未来が見えるもの。果実は、蕃茄とも苹果とも違う平織りにのせられ臈長けた曲線を絹と背く。ほつしたようみぞをさらせる、その火花がどうした。茎と華が半ばにうかがえるが、風を纏っていたかどうかゆくさきを偲ばせる。  まだ時間はルーズなまま、の知らないことを、重なるすべてが雪崩を起こす前に、盗撮を施した、夢から褪めた古書を開く。  巻紙を焦がし蝋燭を吹き消し今朝を串刺しにした廃墟で、私達には兄妹にはならない、異郷のメロディーを耳に敷いた、指で包容する。  凹んだ空き缶に吸い殻を寝かせ、烟った督促状が現実に引き戻して、また明日のことをおもった。満月も見えないのに明るすぎる未来に幸福と逝くさきの区別がつかなくなるが、思案に下るだけで腑に落ちず胸に手を当てただけで何故か痛むから、  腐りきったあとでやはり命を感じられた、その華華は今々と、糸と針を回している。  やはり、塒  聞こえてきたアナグラムのやがては昏く。真夏の大輪をなんと示そうか、闇雲に鉱泉が、いつの日にか身を投げ出した。  廃道なんだよ、この袋小路に目を凝らせば、蜉蝣が踊っている。  月下美人の蕾をもう何日も眺めている。閉じ込めた鳥籠に吹き込むことのない雨ざらしが錆び塗れ沈みている、滑稽な風采こそ、雄大で有形に憶えてる。  ため息のカタチは様々にある。  星がまた、いない いない。一律には梅雨 細字の秒端、ほど、見晴らしのいい好感だけが、または梢の折れた新緑と設けれる。サンプルでもアンプルでも、一匙 見捨てたのか。つちくれにこさえた是等コラージュだが、大理石の暖炉にでも掲げて置いておくことにする。  揺り籠から墓場までと書かれた名前が独り歩きした、うろうろと螺旋を描いて、そして、それだけの集合知が娯楽街から病棟まで、ウミユリとつらなく。  減速した残響が 残り香がそれで採光窓を明けて  何処か結わえた海路の、その昔日を流れていった  そうだな、森を抜ければ橋が架かる。万彩の虚空が地を侵している。胸の内だろうこんなの。けれど連日のうつせみが焦がしている。ステロタイプの仮面が陳腐なストーリーを微笑いながら見やるときに。バターとパンと質素なスープを前に、モニターにうつされたポップカルチャーと転覆する泥舟をおおった。  ――すべて同じ靑昊だ  2023-08-18
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karasutosagi · 2 months
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karasutosagi · 2 months
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たとえ曇天星邱。
 呱呱のそこ何処 かしこに、嵐そのもの垂る虹硝子の胸 かざり 抱懐 あとのまつりとなり、切り取られた影のわけ、梟をまなうらを担った。  軽くなった躯 皓い、露アラワ、暈ボけ肇ハジめた貝殻骨の。並木道には丸い瞳、偶人が冷やかに蕩けては見紛うよう、また少女が咲うのだと、この優刻ユウコクに眩むのだな   あちらからもこちらからも  後退りをしては追いかけるばかりの、磨き立て軽く曝す すべてはシノプシス。見ず知らずのすがたは一目惚れかな。含みを払う本質を蕾にあると覗き、依怙地にして暗黙と節穴、道半ば密かは度々賛美にして天華    つごもりはせつらしい。   雲海  これは気づかなかっただけなのである  狂乱の炎はまるで黄昏を海、堕とした。銀鼠の肌を持ち 縹色を髪にお付きにした 苦い刺青を好み、さびしいものの茂みでもっと ちがった空間に 輪廻であると展開する、  沙漠に陽、尽きぬことを耳朶に障る眼福に犠牲を強いる、牡丹柄の、基調とした狆くしゃの、竹林ばかり ニンゲンで 不滅だろう  中にはただ見えなくなったやつが、執拗な自然ばかりを生い茂らせ始末におえない形を持っていて、山も谷も川もせせらぎ、つつ、大海をも淀んだ風に彩りを殺し、ひっそりとこの空は灰色とかわり、氷雨混じりのいたみを残していた。  きみもぼくも、今に乗せられた、破天荒を編み上げる 色の瞳も感じない、愉快な衝突を交わしている、さやさやとなる細い藤のつたない現象 縫うようでいて、留まることがない 砂紋の渦と零している、ある噂を  わたくしの、あとにもさきにも   ちいさな人生ではそのうち消えてしまいましたが  ただ窓辺に腰掛け、今、春を待つていどの時をこうして 意味もなく 枯れ枝の葉脈と紬いでいる意味でございます。  どうしてか涙地のオーロラはゆらゆらと湛え、臙脂のモビール、数秒後のあなたは隻眼の花が衣。勿忘草のノクターン 旻を描いている。もじゃくちゃ。  銀光の歯車は祈りなき地面を紫に踏み鳴らす頃、斎を緩めない、ただ跡形もなく、永遠を踊らせる輪舞曲、自身も他者も、いままさに根も葉もなく  この手で感じている感覚はきっと吹きさらしのものでしょう、両手で囲うほのおは熱くも微温くもない、マボロシてあったのかも知れません。  海岸はフルイドアートの中に。沈む   それは靑い雛罌の瞳の 粗末な街に寄せ返す  したたかな朝日が開いたから、ふかく毛布を惹く、終ぞソファーはかたい海の底まで。檸檬色をふくむ。今さら銀の円鏡と夢幻に身を委ねてもただ苦しいのかもわからなかったが、  吹き消すこともなく続いていったこの意図が、どこに繋がれるのでしょうか。ただこうしてどこか繕い、穴を埋めているだけでしょう  ゆめのはなり/死期が近い。   多分雲の上にいる、    手を繋ぐ、歩き出す。  不確かなツルの障り、モザイクの尖りや悼み、  やわらかな砂の鳥は肌狂フれた時の寸感   たとえ曇天星邱とも  多分そのころは空想だった(だらだらとしていたから) 「メルヘンは貧相だから直ぐしぼんでしまうんだねえ」 『温ったかな」とても柔かった」小さかった。』  声もなかったが名前はあった。  離陸した鵬翼、まあ翔けなかったけど。  口裏を合わせたように思えて仕方なかった、  夢を抱いた夢をみたんだ  どうとして色彩に委ねる、女の首ばかり飾っているそちら、枯れてなお美しくあろうと手を尽くしているあれら。空気に溺れている 安裸花にありたかった  枯れ草も、老齢のススキも、嘯いた種も、薄く燐として繊月を扇いでいる。爆ぜるような風だけが嗚咽を経て、空だけが雨とほどく季節、たたらば。  アーモンドの花が一肢シずつ 増えては  のみ込まれて行く。丸くあった青海が、近づく旅に  誰かの落とし物を探し回る、微温い風が  欠伸している、その奥地の、こちょこちょばなしを  うんちくな素肌が、ひととき、振り解いた熱を  また寄せ返す。波間にいきる、某がすべてと  おとなしく響いていた―― 2024-01-01
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