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fuckyeahabocado · 3 years
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ブログ引っ越しのお知らせ
2012年から8年間Tumblrで運営してきた当ブログですが、2021年からnoteに引っ越します。画像をクリックするとnoteのページに飛びます。
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引っ越し後のにんじゃりGang Bangも宜しくお願いいたします。
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年年間ベストアルバム
2020年の年間ベストアルバムを25枚選びました。ジャケットをクリックすると購入先へ飛びます。
1. Shoreline Mafia「Mafia Bidness」
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西海岸のラップグループ。
感情を表に出さないような冷徹なラップを、殺伐としたバンギンなものが中心のサウンドで聴かせる傑作です。ラチェットを経由した音作りながら緊張感の漂う、現行ウェッサイの音が堪能できます。メロウな曲でも抜けないハードさはG好きの方にはたまらないはず。随所で聴かせるオマージュも楽しいです。客演のカラーに合わせつつも寄りすぎないバランス感覚も見事。
03 Greedo、Duke Deuce、Drakeo The Rulerらが参加。
2. Duke Deuce「Memphis Massacre 2」
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メンフィスのラッパー。
ストリングスやピアノを使ったダークなクランクやバウンス、ブルージーな路線などを聴かせるメンフィス臭いアルバムです。Project PatにYoung Thugを足したような、いなたいラップも現行シーンの旨味とメンフィス色の最高の交点。トレードマークのアドリブ「ワタファ~!」も癖になります。メンフィスG好きの方は是非。
Lil JonとJuicy J、Project Patとクラブを盛り上げるMタウンクランク「Crunk Ain't Dead (Remix)」は今年屈指の名曲です。
3. Don Toliver「Heaven or Hell」
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テキサスのラッパー。
Big MoeやChalie Boyの系譜にあるフガフガとソウルフルに歌うラップが、オルタナティヴR&Bをベースにエレクトロファンク色を強めたようなビートに溶けていく怪作です。ビートと対話するように歌ったり、ビートと声が一体化して共にエディットされたりとヴォーカルのアプローチもユニーク。生音と思しきキーボードやギターなどの多用も印象的です。
機械的なようでファンキーなサウンドと声の散らし方が凄い「After Party」がハイライト。
4. Boldy James / Sterling Toles「Manger on McNichols」
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デトロイトのラッパーとプロデューサーのタッグ作。
Mobb DeepのProdigyを思わせる低音で安定感抜群のラップが、生演奏が自由に動き回るジャジーで混沌とした音作りを支えた快作です。時にはヒップホップの枠をはみ出したような曲もありますが、クールにラップを絡めています。
ヴォコーダーも使ったPファンク風味の「Birth of Bold (the christening)」がベストトラック。
5. Kolyon「Rumors of War」
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フロリダのラッパー。
甲高い声質で感情のこもったGなラップを、哀愁漂うメロウなものが中心のサウンドで聴かせる良作です。フロリダのGなヒップホップ、というか南部Gが好きな方にはたまらないと思います。
穏やかなビートと語りかけるような優しいラップが印象的な「Sinners Prayer」がお気に入り。
6. Ramirez「THA PLAYA$ MANUAL」
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ベイのラッパー。
Rocciが全曲を制作したタッグ作です。ハードな路線はほぼなく、メロウでレイドバックした好作に仕上がっています。Kingpin Skinny Pimpあたりに通じる高音でキレのあるラップも抜群。
例の高音シンセも飛び出すGファンクの「Gold Thangs & Pinky Rangs (Da Hooptie)」がハイライト。
7. Spillage Village「Spilligion」
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アトランタのコレクティヴ。
フォークやゴスペル、Pファンクなどをミックスしてヒップホップに形成したような快作です。フリーキーなラップやソウルフルな歌も非常に強力。Dungeon Familyファンの方にもおすすめです。
メロウで落ち着いた雰囲気と多幸感のあるフックが印象的な「Shiva」がベストトラック。
8. Halsey「Manic」
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ニュージャージーのシンガー。
浮遊感のあるオルタナティヴR&Bやギターロック、アフロポップ風味など多彩なサウンドをエモーショナルで華のある歌で彩った良作です。Juice WRLDなどのエモラップが好きな方も是非。
ふわふわしたシンセと手数の多いパーカッションが効いた「Graveyard」がお気に入り。
9. D Smoke「Black Habits」
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西海岸のラッパー。
生音を多用したネオソウル系の音作りを軸に、Gファンクなどの西海岸ヒップホップ要素を注入したような充実作です。クールな詰め込みフロウも歌心のあるフ��ウもこなすスキルフルなラップも見事。
トークボックスとJill Scottの歌をフィーチャーしたDJ Battlecat制作のGファンク、「Sunkissed Child」がハイライト。
10. Kassa Overall「I THINK I'M GOOD」
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NYのプロデューサー兼ラッパー、ドラマー。
Kanye Westがジャズ方面に進んだような、ジャズとヒップホップがマッドなセンスで同時に鳴る快作です。生演奏の即興の魅力を活かしつつも、エディット感覚が冴え渡ったユニークな音作りが楽しめます。
生ドラムと打ち込みドラムの同居、エディットを施したピアノが凄い「The Best Of Life」がベストトラック。
11. Starlito「Paternity Leave」
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テネシーのラッパー。
哀愁も緊張感も出せる枯れた声質の燻し銀なラップを、重厚なトラップやソウルフル路線などで聴かせる作品です。後半からの哀愁路線の連打が凄まじく、オヤGの方はソファに泣き崩れ必至。
メロウなエレピと悲しそうなギターが効いた哀愁曲の「Daddy Issues」がお気に入り。
12. DeJ Loaf「Sell Sole II」
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デトロイトのラッパー。
キュートな声質でメロディアスなフロウを用いつつもストリート感のあるラップが、ダークなトラップやバンギンなどに絡む快作です。R&B寄りのメロウ曲もあり。全編通して高いラップ力に唸らされます。
42 Dugg、Sada Baby、Benny the Butcherらが参加。
13. Emily King「Sides」
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NYのシンガーソングライター。
ハスキーな声質で包容力のあるソウルフルな歌が、優しいアコースティックサウンドに絡む好作です。ソウル好きの方だけではなく、Waxahatcheeなどが好きな方にもおすすめ。
静かな力強さと美しさを感じさせる「Forgiveness」がハイライト。
14. Rucci「Midget」
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西海岸のラッパー。
Mistah F.A.B.やWebbieを思わせるアグレッシヴなラップを、現行ウェッサイらしいバンギンや哀愁系などで聴かせる充実作です。シリアスな曲が多いですが、アッパーな路線や爽やかメロウもあり。G好きの方は是非。
美しいサックスやギターが寄り添う哀愁たっぷりな「Leave Me Alone」にはオヤGの方もソファで泣き崩れるはず。
15. FMB DZ「The Gift 3」
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デトロイトのラッパー。
太く低い声質から繰り出すヒリヒリとした緊張感のあるラップが、現行デトロイト印のファンク路線やバンギンに乗るシリアスな作品です。哀愁系も抜群。G好きの方にはたまらないと思います。
Sada Baby、Helluva、Rio Da Yung OGらが参加。
16. Kem「Love Always Wins」
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ミシガンのシンガー。
生音を多用した優しいメロウ中心のサウンドで、紳士的で力み過ぎないセクシーな歌が堪能できるR&B作品です。Prince的なロック風味や四つ打ちのアップもありますが、基本はしっとりとしたミッドやスロウで聴かせます。
クワイアを導入した「Love Always Wins」のErica Campbell客演版で締めるラストは感動的。
17. Teyana Taylor「The Album」
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NYのシンガー。
90~00年代R&Bネタやオマージュも多く盛り込みつつ、トラップやレゲエ等の要素も取り入れたヒップホップソウル作品です。圧倒的な歌ヂカラの持ち主で、力強い歌もクールな歌も自在。ヒップホップ好きの方にもおすすめです。
Erykah Badu、Quavo、Kehlaniらが参加。
18. Mozzy「Beyond Bulletproof」
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ベイのラッパー。
ギラギラした凄味のある泥臭いラップを、現行ベイらしいバンギンやメロウなどで聴かせる作品です。メロウ方面が特に充実しており、G好きの方にはたまらないと思います。
歌うようなフロウも交えて寂しげにラップする「Bulletproofly」がベストトラック。
19. dvsn「A Muse In Her Feelings」
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カナダのR&Bデュオ。
スウィートでメロウなR&Bを軸にしつつも、トラップやダンスホール風味なども取り入れた遊び心が光る好作です。シルキーでセクシーな歌も魅力的で、R&Bファンなら悶絶必至な瞬間が何度も訪れます。
寂しげな雰囲気で悩ましく歌い倒す「For Us」がお気に入り。
20. DJ Fresh「The Tonite Show with Curren$y」
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ベイのプロデューサーとルイジアナのラッパーのタッグ作。
スムースでメロウなものが中心のサウンドに、リラックスしたゆるゆるなラップが絡む良作です。サウンドはルイジアナよりもベイに寄った印象ですが、Curren$yのラップも絶妙に溶け込んでいます。
Guapdad 4000、Larry June、XL Middletonらが参加。
21. Tank「While You Wait」
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DCのシンガー。
セクシーで情熱的な歌をピアノ一本で聴かせる、濃厚なR&B作品です。凝った要素を排除した、剥き出しの甘さが突き刺さってきます。路線が統一されているので、6曲という尺もちょうど良いです。
優しいピアノで誠実な歌を聴かせる「My Lovers」がハイライト。
22. City Girls「City On Lock」
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フロリダのラップデュオ。
TrinaやJackie-Oあたりのフロリダ産ラップの路線を継承しつつ、現行のトラップと結合させたような快作です。ボコボコした低音が鳴り響くバウンシーなものが中心のサウンドで、軽快な二人のラップが楽しめます。
Traxamillion制作のバウンスでYo Gottiと盛り上がる「Broke Niggas」がベストトラック。
23. Fleet Foxes「Shore」
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シアトルのインディロックバンド。
フォークロックを軸にゴスペルなどの要素も取り入れた、美しさに圧倒される良作です。優しいメロディと歌心が沁みます。重ねられたヴォーカルやコーラス、ホーンの使い方も絶妙。
優しいピアノで歌うノスタルジックな「For A Week Or Two」がお気に入り。
24. Benny the Butcher「Burden of Proof」
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NYのラッパー。
Hit-Boyが全曲を制作したタッグ作です。低めの声質の武骨なラップが、ソウルフルなブーンバップ系が中心のビートで堪能できます。時々Jay-Zを思わせる瞬間があり、全体的に00年代のRoc-A-Fella作品のような雰囲気が漂っています。
Freddie Gibbs、Lil Wayne、Dom Kennedyらが参加。
25. Haiti Babii「California Haitian」
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ベイのラッパー兼プロデューサー。
詰め込み系のラップや朗々とした歌い上げラップ、SEのような奇妙なアドリブなど、声を多彩なアプローチで使う怪作です。素っ頓狂な高音も強烈。サウンドには現行ベイらしいファンク路線やハイフィ的なスカスカのものなど。
ブヨブヨのベースが目立つビートに乗り、一人で同時に何役もこなすような「Murder Mook vs. Haiti Babii」がハイライト。
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年紹介しきれなかった作品
国内外・有料無料を問わず、今年フリーDL作品まとめや新譜アルバム紹介で紹介しきれなかった作品をまとめて紹介します。ジャケットをクリックすると購入先もしくはDL先へ飛びます。
ACE COOL「GUNJO」
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東京のラッパー。
高音で鋭い高速フロウやメロディアスなフロウを用いるスキルフルなラップが、TDE作品に入っていそうな落ち着いたものや狂騒的なトラップなどで楽しめる傑作です。ストーリー仕立ての作りも見事。
MuKuRo、Moment Joon、NF Zesshoらが参加。
Allancmo「OVERHEAT」
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大阪のシンガー兼ビートメイカー。
ヒップホップの影響も感じさせる暖かく人懐っこいサウンドで、時折Frank Oceanを思わせるナヨっとした歌が楽しめる好作です。ヘタウマなラップも味があります。
ちとせみなをフィーチャーしたキュートな「万華鏡」がベストトラック。
Ballhead「STAYYOUNGMOVEMENT」
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福井のビートメイカー。
ソウルフルなネタをJ Dilla系譜のマナーで調理した、インストヒップホップ作品です。圧の強いドラムが生み出す強靭なグルーヴと、繊細な感性が同居した音作りが素晴らしい快作に仕上がっています。
addginjahzz「aftermeals」収録曲のインストの別バージョンも収録。
Benny the Butcher「Burden of Proof」
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NYのラッパー。
全曲をHit-Boyがプロデュースした、ソウルフルで華のある傑作です。Roc-A-Fella作品を思わせるビートで、武骨でいてJay-Zのような軽妙さも持ったラップが堪能できます。
Freddie Gibbs、Lil Wayne、Dom Kennedyらが参加。
BITO「ethereal」
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アラバマのビートメイカー。
R&Bやフュージョン、シンセポップなどの匂いのするうわものに、トラップ的なドラムを絡めたヴェイパートラップ作品です。Block Beattazあたりの作風が好きな方も楽しめると思います。
ラップのサンプリングが良い味を出しているメロウな「rollin up」がハイライト。
Blank Banshee「GAIA」
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カナダの電子音楽家。
煌びやかでロマンティックな質感のシンセが光る、ヴェイパーウェイヴを通過した快作です。クリアな音とダーティな音を両方聴かせるミックスも印象的。Oneohtrix Point Neverなどが好きな方は是非。
歌を取り入れた美しい「Tetralix」がお気に入り。
Blank Comfort Posse「Island of dead coral」
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神奈川のラップグループ。
フィリピンのビートメイカー、lui.が全曲を制作したタッグ作です。ブーンバップを中心にエレクトロニカ的なものも含むビートと、低音で安定感を持つラップと高音のねっとりとしたラップの絡みが楽しめます。
全曲で全員が登場するのではなく、各メンバーのソロ曲も収録。
Cash Kidd「No Socks 2」
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デトロイトのラッパー。
現行デトロイトらしい緊張感のあるバンギンやメロウなどで、フガフガした声のハードなラップや歌うようなラップを聴かせる好作です。哀愁系の曲が充実しており、オヤGの方にもたまらないと思います。
Mozzy、BandGang Lonnie Bands、ShooterGang Konyらが参加。
Chicano Batman「Invisible People」
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西海岸のソウルバンド。
生演奏のクールかつファンキーなサウンドと、ヘロヘロとした脱力感のある歌が楽しい良作です。ローファイな質感でまとめられており、Ariel Pinkあたりが好きな方にもおすすめ。
しっとりと聴かせる落ち着いた「Invisible People」がベストトラック。
D-SETO & KVY DIXGO「UNDERGROUND TAPE VOLUME 1」
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日本のラッパーとビートメイカーのタッグ作。
ジャケットでニヤリとした方なら終始ニヤニヤさせられること必至の、テキサスGへの愛情が詰まった快作です。哀愁メロウやスロウファンク、重心低めなバウンスビートに高速ラップで乗る様はオヤGにはたまらないはず。
DJ EZELによる全曲のスクリュー版も収録。
Derrick Hodge「Color of Noize」
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フィリーのジャズミュージシャン。
映画音楽やヒップホップなど様々な音楽を飲み込んだサウンドに圧倒される、美しいジャズ作品です。本人はベースをメインにプレイします。808クラップ音シンバルやプリズマイザー(?)まで用いた多彩なアプローチも印象的。
ピアノとドラムのみで歌うBon Iverがやりそうな「Looking at You」がハイライト。
Disry「ANOTHER SIDE」
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愛媛のラッパー。
ソウルフルなブーンバップ系の路線が中心の好作です。熱量のあるラップが魅力ですが、メロウな曲では抑えたラップも披露しエモーショナルな側面も覗かせています。
切刃、TNG、Toraumaらが参加。
DJ43FOOL「STREET & FATHER」
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長野のビートメイカー兼ラッパー。
ネタをループしてタイトなドラムを絡めるブーンバップ系の作りのビートが中心の作品です。Gファンク的な音色も多用しているのでG好きの方も是非。客演を迎えた曲が多いですが、いくつかの曲では自らラップしています。
maru-aiをフィーチャーしたスムースな「Wake me up」がお気に入り。
FEL0′s「SUFFDAY NIGHTFEVER」
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日本のラップグループ。
Slum Village周辺っぽいデトロイト感のある作品です。吐き捨てるようなラップやのっそりと乗るラップも魅力的。ラップが入らず、スクラッチのみをフィーチャーした曲もあります。
隙間の多いビートを巧みに泳ぐ「Vices」がベストトラック。
Fleet Foxes「Shore」
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シアトルのインディロックバンド。
生命力を感じさせる優しい雰囲気で、美しいメロディが沁みていくフォークロック系の作品です。音作りにエレクトロニックな要素は見られませんが、どこかBon Iver作品にも通じるものがあります。
静かなピアノで重ねられた歌を哀愁たっぷりに聴かせる「For A Week Or Two」がハイライト。
FULLMATIC「L.O.G (1991 TAPE)」
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大阪のラッパー兼ビートメイカー。
南部(特にメンフィス)や西海岸のGの要素を煮詰め、ローファイで不穏な形にまとめた怪作です。凶悪な低音とカサカサな処理のラップが強烈で、徹底した美学が感じられます。
OMSB、Jin Dogg、Hyun Is 1000らが参加。
GeminisAzul「sofaking」
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大阪のビートメイカー。
美しいヴォーカルのサンプリングやエレクトロニックなシンセなどが、気だるいドラムに乗って運ばれてくるインストヒップホップ作品です。全体を包むノスタルジックな雰囲気が癖になります。
ブリブリのベースが不思議と調和した「somehow」がお気に入り。
GIE「BLUE DISCO」
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沖縄のビートメイカー。
ミニマルなループを使った、ダンサブルな曲が中心のヒップホップビート作品です。基本はブーンバップ系譜のビートですが、ハウス的なものも収録。インストが中心ですがラッパーを迎えた曲もあります。
ねっとりとしたフックがキャッチーなAXUMI客演の「ImaGInE」がベストトラック。
Gio「ProphetZilla」
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西海岸のプロデューサー。
オルタナティヴR&BやSoulection的なエレクトロニックなビートからの影響も感じさせつつも、西海岸らしいGファンク要素も取り入れた好作です。ラップや歌をフィーチャーした曲もあり。
ねっとりとしたスタイルとタイトなスタイルの二人のラッパーを迎えた、Gファンク路線の「Vogue Pose」がハイライト。
INTERNET CLUB「THOUSAND ONE HALF STARS」
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テキサスの���子音楽家。
ヒーリングや80年代R&Bなどの要素を取り入れつつ、もやもやとしてノスタルジックな音像に仕上げたヴェイパーウェイヴ作品です。穏やかなようでどこか不穏な空気が漂っています。
ペコペコしたギターとダークなシンセベースが印象的な「RIBBON」がお気に入り。
Lil Wayne「No Ceilings 3: B Side」
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ルイジアナのラッパー。
ぬめりのある高音で、タイトかつフリーキーに聴かせるスキルフルなラップが堪能できる好作です。サウンド的にはトラップで、ダークなものやエモーショナルなものなどが並びます。
Big Sean、Rich The Kid、Euroが客演で参加。
RAITAMEN「UKIGUMO」
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愛知のラッパー。
武骨でいて軽快、歌心のあるフロウも得意なスキルフルなラップを聴かせる快作です。ハイファイで洗練されたものが中心で、J Dilla系譜のものなども取り入れたビート選びも絶妙。GoldLinkあたりが好きな方にもおすすめです。
こちらから全曲のアカペラがフリーでDLできます。
Ron Browz「The Christening 4」
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NYのラッパー兼プロデューサー。
00年代前半のRoc-A-Fella作品を思わせる、ソウルフルなネタ使いが光る好作です。現行ブーンバップらしいドラムレスのビートも何曲かあり。ラップはDiddyとNasを足して割った感じ。
女性シンガーのNicole Nicoleがフックを歌うメロウな「Been missing you」がベストトラック。
Rule「4TH QUATER」
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広島のラッパー。
00年代のNYヒップホップを思わせるソウルフル路線が中心のビートを、確かな実力を持った歯切れ良いラップで捌いていく好作です。Dipset周辺などが好きな方は是非。
哀愁系ビートで力強くラップする「Grind All My Life」がハイライト。
Sheek Louch「Gorillaween Vol 3」
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NYのラッパー。
ハードスピッタータイプのNYらしいラップを、ブーンバップやダークなトラップなどで聴かせる作品です。ソウルフルな曲が特に充実しています。ファンの方は楽しめると思います。
Joel Ortiz、Dave East、Dyce Payneが客演で参加。
Sonic Module「Tech-Trad」
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東京の電子音楽家。
80年代シンセポップ的な、煌びやかで人懐っこいインスト中心の作品です。どこかヴェイパーウェイヴっぽい空気も漂っており、リリース元のLocal Visions作品が好きな方は楽しめると思います。
ハートウォーミングなインストの「Faded Colors」がお気に入り。
Sursilvaz「DarkSideSilvaz」
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チリのラップデュオ。
タイトル通りのダークな雰囲気でまとめられた、トラップ中心の作品です。アメリカのヒップホップに親しんでいる方にはあまり聴き馴染みのない言語のラップと、随所で顔を出すユーロG的な要素が新鮮味を出しています。
トークボックスも飛び出す「No Vuelvas Jamás」がベストトラック。
Wes Krave「Winning Streak」
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フロリダのラッパー。
DaBabyに少し似た低めの声質で繰り出すまろやかなラップを、トラップ系のビートで聴かせる作品です。ダークなものや哀愁系などを揃え、一辺倒ではなく幅を出しています。
もの悲しいギターが効いた「Livin Up To The Hype」がハイライト。
xngb2「4405a」
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東京のビートメイカー。
軸はJ Dilla系譜のヒップホップですが、ゲーム音楽やノイズ、ダブステップなどの匂いも漂う怪ビートが詰まった好作です。インストだけではなくアメリカのラップを使ったリミックス的な曲もあり。
サックスにSE的な音を絡めてクレイジーに仕上げた「MedaPani Jazz」がお気に入り。
Yhung T.O. & DaBoii「Demon & Mufasa」
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ベイのラッパー二人のタッグ作。
ゆるい歌も得意なYhung T.O.と、オフビート系のフロウも交えてキレのあるラップを聴かせるDaBoiiのコンビネーションが見事な良作です。サウンド的には、現行ベイらしいストリート感のあるファンクやメロウなど。
穏やかなメロウ路線の「Like You」がベストトラック。
2seam「snowy」
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福井のビートメイカー。
クールなエレピや極太ベースなどが効いた、J DillaやPete Rockの系譜にあるヒップホップビート作品です。インストだけではなく、アメリカのラップ曲のリミックスも収録。
メロウなループと圧の強いキックが印象的な「another blue」がお気に入り。
7AW & pj47「Confuse Ray」
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神奈川のラッパーとビートメイカーのタッグ作。
Earl Sweatshirt周辺にも通じるブーンバップ系のサウンドで、低い声質で安定感のあるラップが楽しめる好作です。ラップ・ビートともに一定の温度で統一感があります。
極太ベースが凄い「Wolf」がハイライト。
9uirk「BEAT TAYPES #2」
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福岡のビートメイカー。
ソウルやジャズの匂いが漂う、落ち着いた雰囲気のインストヒップホップ作品です。短いビートがスムースにスルスルと流れていきます。J Dilla系譜のビートが好きな方は是非。
メロウなエレピの下で蠢くベースが良い「thekeysofU [prt1]」がお気に入り。
V.A.「???」
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日本のレーベル、Maltine Records主催のコンピレーション。
割れた低音と全体を貫くハイテンションなムードが楽しい、エレクトロニックな作品です。奇天烈な曲が多く、加工された歌も聴けるのでハイパーポップが好きな方におすすめ。
nateをフィーチャーしたhirihiriの強烈な歌もの、「ticktack!」がベストトラック。
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年おすすめ新譜アルバムVol. 74:Juicy J「THE HUSTLE CONTINUES」
新譜アルバム紹介Vol. 74です。
今回紹介するのは、メンフィスのラッパー兼プロデューサーのJuicy Jがリリースした「THE HUSTLE CONTINUES」です。ジャケットをクリックすると購入先へ飛びます。
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Juicy Jはメンフィス出身のラッパー兼プロデューサーです。Three 6 Mafiaのメンバーとしても知られています。
90年代前半から活動し、Three 6 Mafia結成後はグループとして95年に1stアルバム「Mystik Stylez」をリリース。08年の「Last 2 Walk」まで一度もグループを離れず、中核メンバーとして活動します。02年にはソロアルバム「Chronicles of the Juice Man」をリリース。そのほかTear Da Club Up ThugsやDa HeadbussazなどのThree 6 Mafia派生グループでも作品を発表しています。08年頃からはソロとしての活動を本格化させ、09年のアルバム「Hustle Till I Die」、11年のミックステープ「Blue Dream & Lean」など多くの作品を発表。11年にはソロとしてWiz Khalifa率いるTaylor Gangに加入し、人気を拡大させていきます。以降も精力的にミックステープやアルバムを発表。シーンで大きな存在感を放っています。
音楽性については以前書いたこちらを。また、時折聴かせるエグいスクラッチも魅力の一つです。
今作はダークでバンギンな曲を中心に、メロウやソウルフル路線なども取り入れた典型的なメンフィスG作品です。多くの客演を迎えつつも合わせすぎず、見事に自身のマナーに取り込んでいます。ファンの方は是非。
2. GAH DAMN HIGH Feat. Wiz Khalifa
Lex Lugerとの連名での曲。
アトランタトラップの要素も取り入れつつも、メンフィスらしいダークな空気が漂う良曲です。Wiz KhalifaのラップにもKoopsta Kniccaのような妖しさがあります。
3. SPEND IT Feat. Lil Baby & 2 Chainz
シリアスなピアノを使ったメンフィスバウンス。
ドラムにたまらなくThree 6 Mafia臭が漂っています。Juicy Jヴァース中の声ネタループや2 Chainzヴァースの入りのスクラッチにもニヤリ。
4. PO UP Feat. A$AP Rocky
故人にシャウトアウトを送るイントロに涙。
妖しいうわものにメンフィス流儀のドラムを合わせたダークな曲です。A$AP Rockyの呟くようなクールなラップも抜群。
5. KILLA Feat. Conway
今作のハイライトの一つ。
客演のConway(the Machine)に合わせる気のない、不気味なメンフィスバウンスです。Conwayのラップはそんな中、意外なほど自然に馴染んでいます。
6. THAT'S THE WAY IT GOES Feat. Key Glock
連呼系フックが頭に残る曲。
ダークなピアノループに乾いたドラムを淡々と絡めたメンフィスバウンスで、クールで妖しいKey Glockと絡む良曲です。どこを切ってもメンフィス。
7. SHOPPING SPREE Feat. Young Dolph
不気味なピアノを使ったバウンス。
ちょっとおどけたようなJuicy Jのフロウが妙にキャッチーな好曲です。Young Dolphのふてぶてしいラップとも上手く噛み合っています。
9. WHAT I NEED
Juicy J得意のソウルフル路線。
歌を巧みに切り取ったループにパシャパシャしたドラムを絡めた、Three 6 Mafiaらしい曲です。哀愁漂うラップもばっちり。
10. SHAWTY BAD Feat. Logic
ダークなストリングスが効いたメンフィス印の曲。
高速フロウとProject Pat風のフロウを使った、Logicのヴァースがインパクト大です。声ネタやストンピング(?)なども使ったJuicy Jヴァース中の展開も印象的。
12. SHE GON POP IT Feat. Megan Thee Stallion & Ty Dolla $ign
Ty Dolla $ignがフックを歌うバウンシーなメロウ。
穏やかなうわものにThree 6 Mafiaマナーのドラムを絡めたビートが素晴らしく、Megan Thee Stallionの歌心とキレのあるラップも良いです。Juicy Jヴァースでは「Back That Azz Up」風のフロウも飛び出します。
13. MEMPHIS TO LA Feat. Jay Rock & Project Pat
ダークなピアノがいかにもなバンギン。
Jay Rockがメンフィスっぽい棒読みフロウに挑んでおり、曲に見事にはまっています。Project Patのワイルドなラップも抜群。
16. I CAN'T STOP
暗いギターループを使ったシリアスな曲。
時折入ってくるボコボコした低音も効いたThree 6 Mafia流儀のビートで、一人キレのあるラップを聴かせる良曲です。D4LやYCの引用も印象的。
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年おすすめ新譜アルバムVol. 73:City Girls「City On Lock」
新譜アルバム紹介Vol. 73です。
今回紹介するのは、フロリダのラップデュオのCity Girlsがリリースした「City On Lock」です。ジャケットをクリックすると購入先へ飛びます。
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City Girlsはフロリダを拠点に活動するラッパー二人、JTとYung Miamiに��るデュオです。
17年頃に活動を開始し、シングル「Fuck Dat Nigga」を発表。18年には初のミックステープ「PERIOD」をリリースします。その後Drakeの18年のヒットシングル「In My Feelings」に客演し注目を集め、同年には1stアルバム「Girl Code」をリリース。JTの逮捕のため一時Yung Miami一人で活動する時期もありましたが、人気は拡大し19年にはJuicy JやSaweetieなどとも共演しています。そのほか所属レーベルのQuality Controlのコンピレーションへの参加など精力的に活動。ラップマニアの間で高い評価を集めている、新進デュオです。
TrinaやKhiaといったフロリダの先人の路線を継承し、現行のトラップと結合させたようなバウンシーな音楽性です。軽快な二人のラップも楽しく、フロリダやルイジアナのパーティラップが好きな方にはたまらないと思います。
今作は豪華な客演やプロデューサーを迎えつつも、City Girlsのマナーを貫いた傑作に仕上がっています。ファンの方だけではなく、初めてCity Girlsの作品を聴く方も是非。
3. Jobs
COMPOSEとKiddo Marvの共作。
唸るベースが印象的な音数少なめのビートで、軽いノリの二人のラップが堪能できる好曲です。ソングライティングでLil Yacthyの名前も。
4. Broke Niggas
Yo Gottiとの連名での曲。
Traxamillion制作(!)のバウンシーな曲です。例の高音シンセやドラムの乱れ打ちでとにかく盛り上がります。Yo Gottiのヴァースもキレキレ。今作のハイライトの一つ。
5. Pussy Talk Feat. Doja Cat
Southsideプロデュース。
ボコボコしたキックが目立つ、ドラムのみのスカスカの曲です。Doja Catはラップで参加。
6. That Old Man
8つ打ちのクラップが楽しいバウンス。
808のカウベルやダーティな低音なども用いた、いかにもな曲です。Lukeからの引用にも熱くなります。
7. City On Lock Feat. Lil Durk
Tay Keithが手掛けたメンフィス風のバウンス。
不穏なピアノループにボコボコのキックを絡めたビートが、City Girlsの軽快なラップと見事に噛み合っています。Lil Durkはオートチューンも使わずメロディアスではないラップを披露。
8. Winnin
Gな香りもする哀愁路線。
バウンシーなドラムを使いつつも、シンセの音色が切なさを醸し出した好曲です。二人のラップもエモーショナルに響きます。
9. Come Outside
Twysted Geniusプロデュース。
Ying Yang Twins「Wait (The Whisper Song)」とDavid Banner「Play」を足したようなスカスカの曲です。スクラッチも良い味を出しています。
10. Flewed Out Feat. Lil Baby
客演のカラーに合わせたようなトラップ。
ブルージーなギターを使ったビートで、Lil Babyのキレのあるラップと絡む良曲です。City Girlsの二人は別に合わせることなくいつも通りの乗り方。
13. That's My Bitch
今作ではお馴染みのスカスカの曲。
ドラムとシャッター音、スクラッチによるビートはちょっとハイフィっぽい味もあります。細かく区切っていくフロウのフックも印象的。
15. Ain't Sayin Nothin
エモーショナルな終曲。
穏やかで優しいギターが効いた、ゆったりとした曲です。二人のラップにも哀愁が漂っています。
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年おすすめ新譜アルバムVol. 72:Rucci「Midget」
新譜アルバム紹介Vol. 72です。
今回紹介するのは、西海岸のラッパーのRucciがリリースした「Midget」です。ジャケットをクリックすると購入先へ飛びます。
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Rucciは西海岸を拠点に活動するラッパーです。
10年代半ば頃に登場。17年の「Dawgystyle」や18年の「El Perro」などのミックステープで頭角を現し、19年には1stアルバム「Tako’s Son」をリリースしています。そのほかSean Mackkや1TakeJayとのタッグ作もリリース。ProblemやSkemeなどの作品にも客演しており、西海岸ヒップホップで存在感を大きくしてきている新進ラッパーです。
Mistah F.A.B.やWebbieを思わせるアグレッシヴな魅力を持ちつつも、西海岸らしいゆるさも聴かせるラッパーです。路線は現行ウェッサイらしい、ラチェットを通過したバンギンやメロウなど。
今作はアッパーなものや緊張感漂うバンギン、哀愁系や爽やかメロウと今の西海岸Gの旨味が詰まった傑作に仕上がっています。Shoreline Mafiaなどが好きな方は是非。
1. Complicated
ストリングスやブヨブヨしたベースが効いたバンギン。
不穏な雰囲気と全てがGな音選びで、新譜のGをあまり聴かない方でも楽しめると思います。詰め込み気味なフロウも用いたラップも素晴らしいです。
2. No Friends
もの悲しいピアノを使ったシリアスな曲。
最近のウェッサイもので増加傾向にある、メインのドラム以外にSE的なドラムが鳴る曲です。不気味でゆるい歌フックも印象的。
3. Bad Boys Feat. AzChike
連呼系フックで引っ張るアンセム感のある曲。
緊張感のあるストリングスとダークなギター、SE的ドラムを使ったバンギン路線です。AzChikeのオフビート気味なラップも良い味を出しています。
4. Check Me Out
Haiti Babiiとの連名での曲
YGがやりそうなミニマルなバンギンです。Haiti Babiiは怪人成分控えめですが、高音のキレのあるラップを披露。
5. Okay Doeee
ALLBLACKとの連名。Ron-Ron The Producerプロデュース。
バンギン路線ながらハードさよりも軽快さが目立つビートで、オフビートでスキルフルに決めるALLBLACKと絡む好曲です。口ずさみたくなる連呼系フックが強力。
6. Me & My Drugz, Pt. 2 Feat. Shordie Shordie
プロデューサーのSteelzとの連名での曲。
ギターループに現行ウェッサイ流儀の808が絡むシリアスな曲です。Shordie Shordieのクールでメロディアスなヴァースも抜群。
8. Hoe Friends
ビートボックス的な声ネタが効いた怪曲。
奇妙な声ネタの響きに、悲しげなピアノやブリブリのベースが合わさった強烈なビートです。ここでもSE的ドラムが。
9. Killa
トークボックスをビートに取り入れた曲。
しかし、いわゆるGファンク的なビートではなく現行ウェッサイマナーに仕上がっています。程良くシリアスで程良くアッパー。
10. Understand Feat. Blxst
ポロロン系ギターを用いた爽やかメロウ。
男性シンガーのBlxstが最初のヴァースを担当し、スウィートな歌でメロウ度を上げてくれます。Rucciもフックでゆるい歌を披露。
12. Believe In Me
MozzyとSteelzとの連名での曲。
もの悲しいギターが効いた哀愁メロウです。フックでうっすら入ってくる例の高音シンセに涙。Mozzyのヴァースも素晴らしいです。
14. Leave Me Alone
今作のベストトラック。
美しいサックスやギターがそっと寄り添う哀愁系の曲です。感傷的なラップやゆるい歌フックにオヤGはソファで泣き崩れ必至。
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年おすすめ新譜アルバムVol. 71:ONENESS x Phaze1992「Colors (KoozieSet EP Remix)」
新譜アルバム紹介Vol. 71です。
今回紹介するのは、東京のコレクティヴのONENESSとビートメイカーのPhaze1992がリリースしたEPの「Colors (KoozieSet EP Remix)」です。ジャケットをクリックすると購入先へ飛びます。
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ONENESSはラッパーのMVTENとSTZ、DJのS2を中心とした東京を拠点に活動するコレクティヴです。Phaze1992は東京を拠点に活動するビートメイカーで、ONENESSのメンバーでもあります。
MVTENとSTZは、GREEN ASSASSIN DOLLARら組んでいたコレクティヴのIll Commons HoodのメンバーとしてONENESS以前の10年代前半から共演を重ねています。ONENESSとしては、18年頃からEPやシングルを発表。今年に入ってからは「Glass Set EP」、今作の原型となる今作の前にも「KoozieSet EP」をリリースしています。今作の後にはEP「Ammelid Dews」もリリースするなど、精力的に活動しています。Phaze1992とのタッグは、今年リリースした2曲入りのシングル「One for the what.」が初。同シングルからPhaze1992はONENESSに加入しています。
MVTENについては以前書いたこちらを。STZは重さと鋭さが同居した堅実なラップを聴かせる技巧派ラッパーです。タイプの違う二人のラップは相性抜群。S2のスクラッチも良いアクセントになっています。Phaze1992はブーンバップをベースにしつつも、80年代R&B的なものや古い日本のポップスなどのネタ使いも取り入れたビートを聴かせます。ヴェイパーウェイヴ的な聴き方もできる作風です。
今作は「KoozieSet EP」をPhaze1992が全曲リミックスした作品です。ONENESSの三人のコンビネーションが、ブーンバップや煌びやかなメロウなどで楽しめる快作に仕上がっています。Gな音使いもあるので、LNDN DRGSあたりが好きな方も是非。
1. Saturday Night Special
リラックスした雰囲気の曲。
暖かいオルガンと乾いたスネアが効いたビートで、二人のラップの魅力が堪能できる好曲です。アウトロでのスクラッチも絶妙。
2. DOWNTOWN BOYS
イントロでの遅回し女性ヴォーカルが印象的な曲。
隙間と透明感のあるうわものと、弾けるようなドラムが爽やかさとノスタルジーを醸し出した良曲です。二人のラップにグイグイ引っ張られていきます。
3. Tokyo neon lights
煌びやかな音をチョップした美しいループの曲。
掛け合いも交えた二人のヴァースの交換が素晴らしく、旧知の仲ならではの良さが出ています。S2のスクラッチもばっちり。
4. BROTHERHOOD Feat. 7AW
共演の多い7AWをフィーチャー。
ミニマルなギターループと太いドラムを使ったブーンバップです。低音でじっくりと聴かせる7AWが二人にはない魅力をプラスしています。
5. buttuh breeze
少しGな匂いも漂う哀愁路線。
切ないギターやエレピを用いたビートで聴かせる、エモーショナルになりすぎないラップが絶妙な良曲です。高音シンセも聞こえてきます。
6. asayake
ギターのループが印象的な曲。
ノスタルジックな空気を作り出すビートに引っ張られ過ぎない、二人のスキルフルで強力なラップに唸らされます。ラップの終わりと共にネタの持つ空気に切り替わるアウトロもお気に入り。
7. Goodnight 〜goodmorning〜
暖かいサックスをループした曲。
ピースフルな空気が漂っていますがラップのキレは抜群です。わかりやすいフックと最後のヴァースでの「ビア~ッチ」にニヤリ。
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年おすすめ新譜アルバムVol. 70:Slim Thug & Killa Kyleon「Down In Texas」
新譜アルバム紹介Vol. 70です。
今回紹介するのは、テキサスのラッパーのSlim ThugとKilla Kyleonがリリースした「Down In Texas」です。ジャケットをクリックすると購入先へ飛びます。
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Slim ThugとKilla Kyleonはテキサス出身のラッパーで、同じコレクティヴのBoss Hogg Outlawzの(元?)メンバーです。
Slim Thugについては以前書いたこちらを。00年代前半から共演を重ね、03年には二人でタッグ作「Having Thangs」をリリース。その後もBoss Hogg Outlawzでの作品やお互いのソロ作などでたびたび共演し、17年には再びタッグ作「Having Thangs 2k17」をリリースしています。
低音でゆったりとしたSlim Thugに対し、Killa Kyleonは高音でキレのある鋭いラップを聴かせるラッパーです。サウンドの方向性もソウルフル路線やギスギスしたバウンスなど同じ方向を向いています。
今作はテキサス色強めなソウルフルなもの中心のサウンドで、二人の対照的なラップのコンビネーションが堪能できる快作に仕上がっています。テキサスG好きの方は是非。
1. Down In Texas
Swisha Houseっぽい重心低めなバウンス。
いきなり低速声ネタと不穏なシンセでスタートし、好き者の方は思わずニヤリとすると思います。ボス感たっぷりのSlim Thugとイキの良いKilla Kyleonの名人芸もばっちり。
2. All Day
低速化したZ-Roの声ネタをフックに使用。
生々しい鳴りのドラムとベースが効いたビートが素晴らしい、テキサス印ながらブーンバップ好きの方でも楽しめそうな曲です。ドラム抜きで始まるKilla Kyleonヴァースにドラムが入る瞬間がお気に入り。
4. Everything Real
2ndや3rdの頃のOutkastがやりそうなソウルフル路線。
ホーンや歌を取り入れ、タイトなドラムが引き締めた哀愁曲です。フックでのPimp Cの声ネタに涙。
6. Wishing On A Star
歌を遅くしてサンプリングし、トラップ的なドラムを絡めた曲。
テキサス流儀の哀愁たっぷりの仕上がりです。噛み締めるようなSlim Thug、畳み掛けるKilla Kyleonと異なるアプローチも見事。
9. BHO 2020 Feat. Mr. Lee
例の高音シンセも飛び出すGシット。
UGKが出てきそうな、ねちっこいエレキギターが効いたビートに悶絶必至です。Mr. LeeはLe$を思わせるGなラップを披露。
10. DTN
今作のベストトラック。
静かに脈打つベースや悩ましい女性ヴォーカル、いなたいギターを使った哀愁系の曲です。フックでは再びPimp Cの声ネタを使用。
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fuckyeahabocado · 3 years
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おすすめ旧譜アルバムVol. 48 :Al Kapone「Goin’ All Out」
旧譜紹介Vol. 48です。
今回紹介するのは、メンフィスのラッパー兼プロデューサーのAl Kaponeによる02年のアルバム「Goin’ All Out」です。
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Al Kaponeはメンフィス出身のラッパー兼プロデューサーです。
92年に1stアルバム「Street Knowledge: Chapters 1-12」をリリース。94年には「Pure Ghetto Anger」と「Sinista Funk」、95年には「Da Resurrection」と精力的にアルバムをリリースします。その後も97年の「What Cha Got?」などリリースを重ね、02年にはSick Wid Itから本作をリリース。以降も作品のリリースを重ねつつ、05年にはヒップホップ映画「Hustle & Flow」でのサウンドトラックと劇中の曲のソングライティングで商業的な成功も果たします。10年代以降もマイペースに活動を行っており、近年もLil WyteやKool Keithなどの作品に参加。現在も現役です。
メンフィスらしいドロドロのフロウや暑苦しいフロウも持つラッパーですが、メロウな曲やパーティチューンでは朗らかなフロウも聴かせます。A$AP Fergあたりに通じるものも。路線的にはクランクやバウンス、メロウなどのメンフィスGマナーに沿ったいなたいサウンドを聴かせます。
本作はSick Wid Itからのリリースということでベイ要素も少し取り入れていますが、基本的にはメンフィス流儀のクランクが目立つ作品です。近年のメンフィス産ヒップホップが好きな方も是非。
2. The N-I-Double-G-A
今のトラップにも繋がるような曲。
重厚なギターが効いたメンフィス臭いビートでパワフルなラップを聴かせる、いかにもな曲です。フックとヴァースでの声色の使い分けも印象的。
4. What They Doin' (They Dikin) Feat. Yo Gotti, Kocane Wayne
若き日のYo Gottiも登場するマイクリレーもの。
チープなストリングスと掛け声をループしたMタウンクランクです。Yo Gottiはまだ声が若いですが堂々としたヴァースを披露。Kocane Wayneの武骨なラップも良いです。
5. Anything Goes
仰々しいビートのクランク。
ミニマルなピアノやホーンを使ったビートで、どこか朗らかな味があるラップが楽しめる好曲です。音の抜き差しにもメンフィスな味が。
6. For The Low Low Feat. E-40
ギターが光る少しテキサスっぽいファンク路線。
E-40の気持ち悪いラップとAl Kaponeの朗らかなラップが、抜群の相性を見せる良曲です。連呼系フックも楽しく聴けます。
7. Num Num Juice
HBK Gangがやりそうな曲。
シンプルで妖しいシンセをループしたビートで、今のベイに繋がるような魅力があります。呟くようなフックも印象的。
8. Stop Hatin' Feat. Dulaa
暑苦しいラップを聴かせるMタウンクランク。
不気味なピアノとギターや連打されるドラムが効いた、これぞメンフィスな曲です。Three 6 Mafia好きの方も是非。
11. Make Me Rich
インタールード的な短い曲。
Sick Wid Itではありませんが、ベイのToo $hort名曲オマージュです。ファンキーなビートで朗らかなラップが楽しめます。
14. Now I Gotta Getcha
イントロから賑やかなメンフィスバウンス。
妖しいギターやシンセを使い、手数の多いドラムを絡めた勢いのある曲です。後半に登場するエグいスクラッチもメンフィス味。
16. Puffin On That Killa Feat. DJ Sqeeky,Taylor Boyz,Tom Skeemask
本作のベストトラック。
メンフィスマナーのダークなサウンドで、濃いマイクリレーが堪能できる良曲です。不気味かつ暑苦しいフックに好き者はノックアウト必至。
21. Supercrunk Feat. E-40
タイトル通りのクランク。
ホーンと手数の多いドラムが印象的なビートで、ワサワサしたフックを聴かせる好曲です。E-40も自然に馴染んでいます。
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年おすすめ新譜アルバムVol. 69:(sic)boy, KM「CHAOS TAPE」
新譜アルバム紹介Vol. 69です。
今回紹介するのは、東京のラッパーの(sic)boyとプロデューサーのKMがリリースした「CHAOS TAPE」です。ジャケットをクリックすると購入先へ飛びます。
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(sic)boyは18年にSid the Lynch名義でEP「NEVERENDING??」を発表。KMはプロデューサーとしてkiLLaやDaichi Yamamotoなどの作品に参加しているほか、リミックス集や18年のソロ作「FORTUNE GRAND」などもリリースしています。19年には二人のタッグでシングル「freezing night」を発表。今年に入ってからはEP「(sic)’s sense」もリリースしています。
(sic)boyはJロックの影響を感じさせる、悶えるような歌フロウをメインに聴かせるラッパーです。時折メロディアスでない詰め込み気味のフロウも用います。KMの作風はトラップやオルタナティヴR&B、ミクスチャーロック的な路線など多彩なもの。一曲の中に様々な要素を混在させるのも巧みです。
今作はロックをキーワードにしつつも、それだけには留まらない多彩な要素を取り入れ、最終的にはヒップホップの形に着地したような驚異的なバランス感覚が光る傑作に仕上がっています。SoundCloudラップ的なダーティな音作りも印象的。ハイブリッドなヒップホップが聴きたい方は是非。
2. Set me free Feat. JUBEE
スクラッチも入ったミクスチャーロック風の曲。
ヘヴィなギターと硬質なドラムがロック気分を盛り上げる中、ヒップホップ流儀の重厚な低音が見事に共存しています。JUBEEの武骨なラップもばっちり。
3. BAKEMON (DEATH RAVE)
ごわごわしたベースが強烈な曲。
808やノイズも巧みに取り入れたビートに、(sic)boyがシャウトも交えてロック色強めに絡む怪曲です。これぞコラボレーションの妙といった魅力があります。
4. 眠くない街
今作のハイライトの一つ。
ラチェットものっぽいシンセベースとカッティングギターが効いたサウンドで、スムースな歌フロウを聴かせる良曲です。10年代西海岸ヒップホップ好きの方も是非。
5. Heaven's Drive Feat. vividboooy
ドラマティックなロック路線。
アコースティックギターがエモーショナルに響くビートで、vividbooooyとのメロディアスな絡みが堪能できる曲です。メロディが非常に強力。
9. U & (dead) I
エモラップ、というか少しオルタナティヴR&Bっぽい曲。
初期The Weekndを思わせる陰湿なギターとダーティな低音が効いたサウンドに、ねっとりと歌フロウを絡めていく好曲です。声のエディットも絶妙。
10. 走馬灯
浮遊感のあるチルめな曲。
穏やかなシンセや柔らかなドラムが印象的なビートで、KMの引き出しに唸らされます。(sic)boyもヴァースでは詰め込み気味のメロディアスではないフロウを披露。
11. Kill this Feat. Only U
エモーショナルなトラップ路線。
煌びやかなギターを使いつつもベースや808が目立つビートで、強力なメロディを歌い上げる良曲です。Only Uもルーズな歌フロウで好演。
12. Akuma Emoji
エレキギターが目立つロック感強めな曲。
しかしトラップ的なドラムやトランシーなシンセなども絡み、ストレートなロックとは違った魅力を放っています。フックがキャッチーでアンセム感があります。
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年おすすめ新譜アルバムVol. 68:Ramirez「THA PLAYA$ MANUAL」
新譜アルバム紹介Vol. 68です。
今回紹介するのは、ベイのラッパーのRamirezがリリースした「THA PLAYA$ MANUAL」です。ジャケットをクリックすると購入先へ飛びます。
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Ramirezはベイ出身のラッパーです。
13年にミックステープ「TRILLITY」を発表。その後もハイペースでリリースを重ね、15年の「Latino Heat」や17年の「The Grey Gorilla」など多くの作品を発表しています。GhostemaneやPouyaなど客演も多く行っており、ラップマニアの間で高い評価を集めています。
高めの声質でメンフィスっぽいドロドロのフロウやキレのあるラップを聴かせるラッパーです。高速フロウも得意で、Kingpin Skinny Pimpあたりに通じる魅力があります。サウンド的にはメンフィスっぽいダークなトラップやソウルフルな路線、ベイらしいモブミュージックなど。
今作はRocciが全曲をプロデュースした実質タッグ作で、ハードな路線はほぼないメロウでレイドバックした傑作に仕上がっています。G好きの方は是非。
2. Lane Switching Feat. Rocci
メロウなエレピが心地良いGファンク。
シンガーでもあるRocciが清涼感たっぷりに歌う良曲です。Ramirezも西っぽいフロウを披露。
3. Hunnids
声ネタフックのメロウ曲。
クールなエレピが効いた哀愁漂うビートで、キレのあるラップの魅力が堪能できます。今作のハイライトの一つ。
4. Gold Thangs & Pinky Rangs (Da Hooptie) Feat. Pouya & Shakewell
ハイライトが続きます。
唸るベースや跳ねるドラムがファンキーなGファンク系のビートで、歯切れ良いラップや気持ち良い歌が楽しめる好曲です。例の高音シンセも。
5. Brown Eyes Feat. Rocci
RocciをメインにRamirezは客演気味に絡む曲。
涼しげでソウルフルなサウンドにスウィートな歌が乗る、R&Bファンの方にも聴かせたい曲です。Ramirezは出番少なめながら曲をしっかりと引き締めています。
8. Glitter & Gold Feat. Rocci
ジリジリと焼けるようなシンセを使った曲。
レイドバックした歌フックと、緊張感の走るヴァース部分のコントラストが良い好曲です。ラップも素晴らしいキレ。アウトロでは例の高音シンセも入ってきます。
9. The Fo Five
今作のハイライトの一つ。
例の高音シンセと遠くから聞こえてくるストリングスが効いた、Gの匂いが充満するメロウ曲です。ラップにもGセンスが溢れ出しています。
10. Lead Sled
哀愁メロウ路線。
ポロポロとしたねちっこいギターとGなシンセを使ったビートに、メンフィスのフロウを巧みに消化したラップが絡む良曲です。フックでの落ち着いたラップも印象的。
11. Out Da Way Feat. Rocci
落ち着いたギターを用いたメロウ。
ここでのRamirezはBaby Bashのような歌心のあるラップを聴かせています。Rucciのスウィートな歌にも悶絶。声ネタが良いスパイスになっています。
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fuckyeahabocado · 3 years
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Foolsdayboy「Awesome Fools」の紹介文を書きました
新潟のラッパー、Foolsdayboyがリリースしたアルバム「Awesome Fools」の紹介文を書きました。ジャケットをクリックすると各種配信先まとめページに飛びます。CDはこちらから。
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2020年から活動を開始させた新潟出身のラッパー、Foolsdayboy。歯切れ良く言葉を乗せ、時に荒々しく時にしなやかにビートを泳いでいくこの新鋭の1stアルバムが本作だ。前半は先行シングル「Bright World」、「Nightwalker」でも聴かせたロッキッシュなギターが主導する曲やトラップといったアグレッシヴな路線が並び、後半にはジャズやソウルの香りが漂うメロウなアプローチや内省的な顔も覗かせる。制作陣には新潟からWooRockとDJ KOLに加え、K.E.M.、湯煙bee、H0ZUK1、kakasiが参加。客演はラッパーのChan-Kとヴォーカリストのmahiroの新潟勢二人のみに絞り、全16曲でFoolsdayboyのラップをじっくりと聴かせていく。リスナーの心に確かに旗を立てる、名刺代わりの一枚に相応しい快作だ。
1. Leave Me Alone (Prod. by WooRock)
2. Am I "Fools?" (Prod. by WooRock)
3. Bright World (Prod. by DJ KOL)
4. Groovy Meal (Prod. by K.E.M)
5. Worthress Things (Prod. by DJ KOL)
6. 49 Feat mahiro (Prod. by WooRock)
7. Nightwalker (Prod. by DJ KOL)
8. Bad Faith Interlude (Prod. by 湯煙bee)
9. Loop Time (Prod. by 湯煙bee)
10. Manifest (Prod. by H0ZUK1)
11. Daydreams (Prod. by kakasi)
12. Rules of Roots (Prod. by 湯煙bee)
13. Troublesome (Prod. by 湯煙bee)
14. Talk to Moment Feat. Chan-K (Prod. by K.E.M)
15. Pokerface (Prod. by WooRock)
16. Flagship (Prod. by WooRock)
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年おすすめ新譜アルバムVol. 67:DeJ Loaf「Sell Sole II」
新譜アルバム紹介Vol. 67です。
今回紹介するのは、デトロイトのラッパーのDeJ Loafがリリースした「Sell Sole II」です。ジャケットをクリックすると購入先へ飛びます。
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DeJ Loafはデトロイト出身のラッパーです。
12年に初のミックステープ「Just Do It」を発表。14年にリリースしたシングル「Try Me」がヒットし注目を集め、同年にミックステープ「Sell Sole」を発表します。15年にはEP「#AndSeeThatsTheThing」をリリース。その後も16年のミックステープ「All Jokes Inside」、17年のJacqueesとのタッグ作「Fuck a Friend Zone」を精力的に作品を発表。以降も3枚のEPをリリースしています。
歌うようなフロウをメインにしつつも、時折タイトなフロウも聴かせるラッパーです。声質はキュートながらストリート感を持っています。力強いアドリブも魅力。ファンキーな路線やR&B的なメロウ曲などにも乗りますが、基本はトラップ系の曲が中心です。
今作はダークなトラップやバンギン、哀愁系など適度に幅のあるサウンドで、メロディアスなフロウを多く用いて聴かせる作品です。どこか荒廃した雰囲気が漂っており、現行デトロイトGのサウンドとは異なりますが同じ地から生まれたことが確かに感じられます。傑作。
1. Bird Call 2
「Try Me」のDDSプロデュース。
シリアスなうわものと地を這うようなベースが効いたビートに、歌うようなフロウを使いつつもハードなDeJ Loafのラップが映えた良曲です。ドラムに少しシカゴっぽい匂いも。
3. Cross That Line
軽快なエレクトロファンク系の曲。
ブリブリのシンセベースが主導するビートで、畳み掛けるように歌フロウを聴かせる楽しい曲です。西海岸G好きの方も是非。
6. No Passes
DDS制作のアンビエント系バンギン。
ふうわりとしたシンセにパシャパシャとした808、不穏なベースが印象的な曲です。フックでの泣き崩れそうな悲痛な歌ラップが強力。
8. Choose
オヤGも泣き崩れる哀愁路線。
もの悲しいピアノを圧の強い808が支えるビートに、ゆらゆらと揺れるような歌フロウを絡める好曲です。力強いアドリブも良い味を出しています。
9. No Ceiling Feat. Gunna
沈み込むような哀愁曲。
悲しげなピアノが効いたトラップビートで、同じく歌うようなフロウを持つGunnaとデュエットするように絡む曲です。派手さを抑えた作りが沁みます。
10. Tap In Feat. 42 Dugg & Sada Baby
ダークで緊張感のあるトラップ。
高音でヨロヨロと迫る42 Dugg、潰れた声質で鬱陶しく暴れるSada Babyと、怪人3人を相手にしても飲まれない主役のラップ力に唸らされます。全員ヴァースの締めの癖が強いです。
12. Get Money Feat. Benny the Butcher, Boldy James & Conway the Machine
今作のベストトラック。
哀愁漂うトラップに、一見ミスマッチなラッパー3人が自然と登場するハードボイルドな曲です。全員が素晴らしいヴァースを披露していますが、最終的にはDeJ Loafのフックが持って行きます。
14. Simply Feat. Lil Uzi Vert
スペイシーなシンセが効いたトラップ系の曲。
メロディアスなフロウに呟くようなフロウを織り交ぜたDeJ Loafのラップ力が凄く、Lil Uzi Vertを迎えても一歩も引かない見事な存在感を放っています。最後のフック終わりでLil Uzi Vertが一瞬声を挟むところが絶妙。
16. Up Feat. 6LACK
R&B色の強いメロウ曲。
ピッチ調整で加工された歌声もサンプリングした優しいサウンドで、メロディアスなフロウの��味が堪能できるスウィートな曲です。6LACKの甘い歌声との相性もばっちり。
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年おすすめ新譜アルバムVol. 66:Oneohtrix Point Never「Magic Oneohtrix Point Never」
新譜アルバム紹介Vol. 66です。
今回紹介するのは、NYの電子音楽家のOneohtrix Point Neverがリリースした「Magic Oneohtrix Point Never」です。ジャケットをクリックすると購入先へ飛びます。
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Oneohtrix Point NeverはNYを拠点に活動する電子音楽家、Daniel Lopatinによるプロジェクトです。
07年に1stアルバム「Betrayed in the Octagon」をリリース。以降も10年の「Returnal」や11年の「Replica」などリリースを重ね、評価を高めていきます。OPN名義では18年の「Age Of」など、今作含め9枚のアルバムをリリース。ほかにもサウンドトラックの制作やChuck Person名義での10年作「Chuck Person's Eccojams Vol. 1」といった変名でのリリース、The WeekndやMoses Sumneyらの作品への参加など精力的に活動を行っています。
時期によって作風は異なります。アンビエントやノイズ、エレクトロニカやチェンバーポップなど多彩な要素を毒気を持ってまとめたような音楽性です。ヒップホップ的なループ感のある曲もあり。また、「Chuck Person’s Eccojams Vol. 1」はヴェイパーウェイヴのルーツと言われており、OPN作品でもその匂いが感じられる時があります。
今作は未来的なのにどこかノスタルジックな、ヴェイパーウェイヴの魅力に通じるような雰囲気の作品です。歌ものやアンビエント的な曲などアプローチは多彩ですが、随所に配置されたインタールードにより自然に繋がっていきます。ユニークで情報量の多い快作。
2. Auto & Allo
加工を施したヴォーカルを聴かせる歌もの。
ジングルのようなイントロの後、アンビエントのようなものに変化し、その後メインに流れていく構成も印象的です。ストリングスが目立つ美しい曲ですが、ヴォーカルが毒々しくポップすぎない仕上がり。
3. Long Road Home
シリアスな雰囲気のヴォーカル曲。
クリアなシンセとストリングスによる立体的な音作りに、かなり加工された歌が沈み込んでいくような曲です。全体的に不気味。
5. I Don't Love Me Anymore
ノスタルジックなロックのパロディのような曲。
哀愁たっぷりのリフとタイトなドラム、ノイジーなギターが効いた良曲です。しかしヴォーカルの毒気もあり一筋縄では行かないものに。
6. Bow Ecco
ループ感強めでヒップホップが好きな方も楽しめそうなインスト。
ギターのループとシンセのループの二つを、SE的な音使いと共に交わらせたり切り離したりといった構成です。ドラムレスながらループの心地良さに引き込まれます。
8. No Nightmares
The Weekndをフィーチャー。
しかしThe Weekndの歌は言葉数も少なく、まるで声ネタのように使われます。サウンド的にはThe Weeknd最新作に入っていそうなシンセポップ系。
12. Imago
アンビエントを切り取ってループしたようなインスト。
間を活かした静かな音に、ノイズやストリングスなどが絡む美しい曲です。イントロでの声ネタループも印象的。
14. Lost But Never Alone
ノスタルジックな歌もの。
切ないギターとズドンと来るドラムが効いたサウンドに、加工したヴォーカルが沁みる良曲です。ハイハットが入る瞬間がお気に入り。
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年おすすめ新譜アルバムVol. 65:Kolyon「Rumors of War」
新譜アルバム紹介Vol. 65です。
今回紹介するのは、フロリダのラッパーのKolyonがリリースした「Rumors of War」です。ジャケットをクリックすると購入先へ飛びます。
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Kolyonはフロリダ出身のラッパーです。Koly Pと名乗ることもあります。
11年頃に活動を開始。16年には2枚のミックステープ「The Koly Bible」、「Koly Luther King」を発表します。17年の「Rap Game Messiah」、18年の「Koly Bible 2」、19年の「Book of Mike Lee」とその後も精力的に作品を発表。また、数は多くありませんがKodak BlackやMozzyなどの作品に客演で参加し、静かな注目を集めています。
PliesやBoosie Badazzを思わせる、高めの声質で感情のこもったGなラップを聴かせるラッパーです。サウンド的には初期のKodak BlackのGセンスをさらに強化したような、バウンシーなものやメロウが中心。フロリダやルイジアナのGが好きな方にはたまらないと思います。
今作は哀愁系の曲をメインに据えた、オヤGの涙を枯らす傑作に仕上がっています。新譜をあまり聴かないG好きの方も是非。
1. Rumors of War
いきなり切ない幕開け。
もの悲しいピアノを使った哀愁漂うビートに乗る、鬼気迫るラップに圧倒されます。途中でヘタウマな歌を聴かせ、後は喋るイントロ的な構成。
2. It's Up
哀愁曲が続きます。
フックでは淡々としたフロウも使いつつ、ド迫力のラップでグイグイと引っ張っていく良曲です。ピアノとボコボコした808のビートもラップと抜群の相性。
5. Mr. Wonderful
深いピアノが効いた哀愁路線。
オートチューンも少し使ってメロディアスなスタイルに挑んでいますが、ラップの魅力の質は全く変わっていません。圧巻。
6. Plenty Bandz
フックでは念仏系フロウを使ったファンク。
ジメジメした雰囲気で808を鳴らすバウンシーなビートで、Gなラップの魅力が映えた好曲です。ルイジアナGっぽい良さ。
7. Magic Feat. Gangsta Comedian
全編早回しされたラップを披露。恐らくGangsta ComedianはKolyonの変名です。
メロウなエレピとファンキーなシンセベース、808を基本にしつつ高音シンセも入ってくる典型的な哀愁Gシットです。コーラスも早回しされているので、フロリダ伝統のファストバージョン的な趣があります。
8. Thank God
ソウルフルで涼しげなギターを使った曲。
ダイナミックなラップを聴かせるヴァースと、ゆるい歌フックのコントラストが味わい深い良曲です。UGKあたりが好きな方は是非。
13. Rapture of Thugs
ソウルフルな時のThree 6 Mafiaっぽい哀愁曲。
ストリングスと歌をループし、細かく刻むドラムを合わせたビートでGなラップが沁みていきます。音の抜き差しもThree 6 Mafia的。
14. Sinners Prayer
優しい雰囲気の哀愁メロウ。
穏やかなエレピやスナップ音が印象的なビートで、フックでは語りかけるようにラップしヴァースでは熱くラップした良曲です。今作のハイライトの一つ。
16. Walk Down (Remix) Feat. Mozzy
もの悲しいギターを使った哀愁路線。
同じGな魅力を持ちつつも、タイプの異なるMozzyとの絡みが堪能できる強力な曲です。ボコボコした低音とカウベルが良い味を出しています。
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fuckyeahabocado · 3 years
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おすすめ旧譜アルバムVol. 47 :Big Mello「Wegonefunkwichamind」
旧譜紹介Vol. 47です。
今回紹介するのは、テキサスのラッパー兼プロデューサーのBig Melloによる94年のアルバム「Wegonefunkwichamind」です。
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Big Melloはテキサス出身のラッパー兼プロデューサーで、Screwed Up Clickのメンバーです。
92年にRap-A-Lotから1stアルバム「Bone Hard Zaggin」をリリース。94年には2ndアルバムとなる本作、96年には3rdアルバム「Southside Story」をリリースします。しかし、02年に惜しくも死去。同年には遺作となる4thアルバム「The Gift」、03年にもアルバム「Done Deal」がリリースされています。
コクのあるダンディな低音で、滑らかなフロウや速射フロウを聴かせるスキルフルなラッパーです。ヘタウマ系のソウルフルな歌も得意としており、Freddie Gibbsや同じSUCに所属するZ-Roにも通じる魅力があります。サウンド的にはテキサスGらしいファンク色の強いものが中心。
本作はMike DeanやCrazy Cらによる生演奏もふんだんに取り入れた、泥臭くソウルフルな傑作に仕上がっています。
1. Intro
ラップはせず、音の上で喋るだけのイントロ。
スクリュードされたような、テキサス印のゆったりとした極上ファンクです。例の高音シンセのねちっこい動きに完全にノックアウトされます。
2. Afro's & 84
イントロより短い小品。
ポコポコと鳴るパーカッションとファンキーなカッティングギターが効いた音で、完全に歌に徹する70年代ソウル風の曲です。最後の「ビア~ッチ」で一気にGの世界になります。
3. Back Do Akshun
イントロっぽい2曲が明けてからの、実質的なオープニング曲。
暖かいホーンとタイトなドラム、ソウルフルなコーラスが印象的な芳醇なファンク路線の曲です。スムースなラップの魅力が堪能できます。
6. Wind Me Up
いきなり例の高音シンセが鳴りニヤリとさせられます。
そこにブリブリのベースが絡み、タイトなドラムが引き締める極上のGファンクです。ワサワサしたフックや途中のコール&レスポンスも楽しく聴けます。
7. Charge It 2 Da Game
ビリビリとしたベースが効いたGファンク。
スムースかつ煌びやかなメロウ曲で、Big Melloの低音のラップが映えています。フックで入ってくる例の高音シンセにオヤGもソファで咽び泣き。
9. Funkwichamind
タイトなドラムがブーンバップ好きにも受けそうな鬼渋ファンク路線。
シンプルなギターが目立つスカスカなヴァース部分、例の高音シンセが入ってきてスムースさが際立つフック部分のメリハリが効いた良曲です。フックでのヘタウマな歌とヴァースでの詰め込みラップのギャップも魅力的。
14. Dat Killa
メロウなエレピを使ったテキサスらしいソウルフル路線。
落ち着いた雰囲気の中、静かに跳ねるベースに耳を奪われます。ヘタウマな歌フックに控えめに絡むヴォコーダーも絶妙。
17. So Much Love
テキサスG印のスロウなファンク。
フックで入ってくる豊かなコーラスがたまらなくソウルフルで、そこに絡むねっとりとしたBig Melloのラップも素晴らしいです。客演のラッパーも良い味を出しています。自由に動くギターにも悶絶。
18. Southside
大勢のラッパーをフィーチャーした長尺のマイクリレー。
「ゴーヘーッ」という声ネタとシンプルなピアノのループが印象的なビートで、玉石混交ながら次々とラッパーが登場する様が楽しい良曲です。4分29秒頃からの曲者の連続登場がお気に入り。
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fuckyeahabocado · 3 years
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2020年おすすめ新譜アルバムVol. 64:水野アキヒラ「I AM」
新譜アルバム紹介Vol. 64です。
今回紹介するのは、茨城のラッパー兼ビートメイカーの水野アキヒラがリリースしたEPの「I AM」です。ジャケットをクリックすると購入先へ飛びます。
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水野アキヒラは茨木を拠点に活動するラッパー兼ビートメイカーです。ラップグループのBreaKagraのメンバーとしても活動しています。
以前はQR名義で兵庫を拠点に活動。13年にミックステープ「INSTANT ACTION」、14年にはその続編「IN THE CLOSET ~INSTANT ACTION 2~」を発表します。以降は変名での作品のリリースや、WORLD BEATERとのユニットのRRやTEETWOまた旅とのユニットのSO FAR ROSAなどで活動。その後は拠点を茨城に移し、名前を水野アキヒラに改め18年にBreaKagraに加入します。19年にはグループでアルバム「Time goes by」をリリース。今作が改名後は初ソロ作品となります。
甘い声質で、歌うようなラップやスムースな歌を聴かせるスタイルのラッパーです。フック作りが得意な印象。サウンド的には現行のアメリカっぽい細かく刻むドラムを使いつつ、ポップな感触に仕立てたものが中心です。
今作は柔らかくメロディアスな曲が多く収録された、程良いポップさを持った好作に仕上がっています。
2. Chasing Feat. JinY
今作のベストトラック。
A4制作の美しいピアノとグルーヴィなベースが効いたビートで、ゆるいJinYのラップとの絡みが楽しめます。情熱的に歌い倒すフックが強力。
3. I forgot it
QR時代のミックステープ収録曲のセルフリメイク。
穏やかなシンセが心地良い自作のビートの上で、歌心のあるスムースなラップを聴かせる良曲です。囁くような優しい歌い方のフックが印象的。
6. Blueprint Feat. T5suka & KOWBEAT from OLD RIVER STATE
エモーショナルなマイクリレーもの。
ハードさ控えめで透明感のあるシンセを使ったトラップ系のビートで、主役とはスタイルの異なる歯切れ良いラップと絡む好曲です。KOWBEATのヴァースがお気に入り。
7. 街の空
ACKOプロデュース。
メロウなエレピと早回しの歌のサンプリングが効いた優しい音に乗せ、しっとりと歌い上げラップする曲です。今作のハイライトの一つ。
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