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「ニャルラトホテプ(ラヴクラフト ハワード・フィリップス)」https://www.aozora.gr.jp/cards/001699/card56839.html
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虻のおれい/夢野久作
良くある恩返し系の話。
この手の話って、助けてもらった側が命を落とすことが多いですが何でなんですかね。それが美しいからですかね。
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美しく生まれたばかりに/小川未明
童話です。幸せは自分から得るものだよ、他人から得るものではないよという話。
よく、女の幸せは男(＝結婚)みたいな話がありますが、私はそうは思わなくて。なんで幸せにしてもらう前提なんだろうかと疑問に思います。昔は女は非力で劣っていると思われていたから、力も財力も上の男性に幸せにしてもらうみたいなことだとは思いますが。
どんなに好きだからといっても、信頼しているからといっても、他人ですからね。他人との間に『絶対』はないと思います。自分でもわからない先の事を他人に『絶対』に保証してもらうって難しいことだと思います。自分で手一杯ですからね。だから、簡単に自分の幸せを他人に委ねない方がいい。自分を１番幸せにできるのは自分ですからね。
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チャンス/太宰治
太宰治の恋愛論がテンポ良く繰り広げられている話。恋愛は意志によるもの、チャンスだなんてとんでもない！恋愛チャンス説は淫乱だ！そうです。確かに、互いの意志がなければできないものではあるなあと思った。偶然の集ま��なんてないわけだし、偶然に恋をするって何なんだろうな。そもそも、恋愛はキラキラ綺麗な皮を被っているが、中身は欲の塊だと思うので、そこに意志がないってかなり気持ち悪いことだと思う。意志を持て。
この作品のおもしろいところは恋愛のチャンスの話をしていたはずなのに、いつの間にか雀焼きを食べるチャンスの話になっているところです。
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美男子と煙草/太宰治
太宰治が若い記者に連れられて、上野の浮浪者を見に行く話。
オチがちゃんとあって面白い。
冒頭～記者が来るまでの太宰の本音が辛いが面白い。年上、しかも三人に自分の作品についてあることないこと悪口を言われたら泣きたくもなるよなあと感じた。
地下道を通って、美男子は地下道生活に落ちる可能性を十分持っている、そして太宰は美男子なので記者が自分に地下道を見せたと推理する。己の力を過信しすぎて何もせず、周りの声にも耳を貸さず、気がついたら無一文で地下道で寝そべる生活を送っていると太宰も書いているが、恐ろしいと感じる。自惚れも大概にするべき。
煙草に関しては、煙草を買うお金があるのなら、身の回りのものを買えるだろうに、美男子たちはお金を叩いて買っている。人間はどん底に落ちても煙草を吸わなければならないように出来ているのだろうと述べている。
私は煙草を吸わないので分かりませんが、浮浪者になっても、他の生活用品の何よりも煙草を優先して買うくらい煙草はやめられないものなんだなあ、煙草吸ってる人たちは可哀想な人たちだと思った。本人たちは自らを可哀想だとは感じていないので、まったくの考え違いだと憤慨するかもしれませんが。
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Kの昇天/梶井基次郎
満月の夜の海岸で自身の影から出現したドッペルゲンガーに取り憑かれた少年の溺死について、手紙形式で書かれる話。
K君の溺死について「とうとう月世界へ行ってしまった」と思っており、最初は？？？と思っていたが、読み進めるうちになるほどそういうことかと面白く、読むスピードが加速した気がする。とても読みやすい。
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外科室/泉鏡花
貴船夫人は心臓の病で手術を行うため、看護師から麻酔薬を飲むように言われるが、無理を言い、飲もうとしない。それは夫である貴船伯爵にも言えぬ秘密があり、麻酔薬を飲むと譫言を言ってしまう可能性があり、それを恐れているからである。
何を言おうが夫人の意志は揺らぐことなく、外科科長である高峰はメスを握るのだった…
私は明治文学作品だとこの作品が１番好きです。
麻酔抜きで抜刀して、高峰からの「痛みますか」に対して、「いいえ、あなただから、あなただから」というシーンが好きです。
この胸の痛みは貴方だからと言っていますが、麻酔を嫌がるほどの貴船夫人の秘密というのは高峰に惹かれているということなのです。つまり、この胸の痛みは貴方への恋の痛みということになるわけですね。その後の「でも、あなたは、あなたは、私を知りますまい！」の言葉に切なさを感じます。
『上』では貴船夫人の手術(現在の話)ですが、『下』は9年前、高峰が医学生だった時の(過去の話)が書かれています。高峰は過去に一度、貴船夫人とすれ違っており、「真の美人」と想っていた人だったのです。ここで、お互いがお互いに惹かれ合っていたことが分かりますｼﾝﾄﾞｲ。正直、その一度だけで相手のことを覚えてられるのか？9年も経っているんだろう？と感じると思いますが、最後、高峰は貴船夫人の手術をした同日にこの世を去るわけなので、私的には貴船夫人があの時の美人であると分かっていたと思います。
お互いがお互いに想い合っていたことが手術前に分かっていたのであれば、貴船夫人は死なずにすんだのでは？と考えがあるかと思いますが、それを知ったところで、家庭、身分の違いがあるので幸せになれたかどうかは分かりません。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000050/card360.html
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キャラメルと飴玉/夢野久作
飴やキャラメルを一緒に保管して、くっついてしまった状態から、それらが喧嘩をしていたという発想になるのは面白いと感じた。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/card46709.html
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白椿/夢野久作
勉強が嫌いな少女が庭に咲いている白椿と入れ替わる話。
誰しも気の乗らない事を行うときに退屈で「自分以外の何かになれたのなら、こんなことを行わずにすむだろうに」と思うことがあるだろう。
そう感じたときこそ、自分の考えや普段の行いを一度客観的に振り返ってみようと感じた。
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