牢獄の瞳 〜或る日常 Chapter:xx〜
これ以上は体力の消耗が激し過ぎた。
戦闘による負傷と、猛吹雪という荒天により、私の身体は悲鳴を上げ始めていた。
「くそッ…!ついてねえ!!」
私は左脇腹に突き刺さった折れた牙をどうにか抜き取ると、奴に目掛けて投げつけてみた。
それは辛うじて奴の足に刺さったかのように見えた。その怯んだ隙に逃げ出した。
奴はもう、完全に瘴気に取り込まれてしまっている。あそこまで呑み込まれてしまうと、もうなす術はなく、『駆除』するしかなかった。私は急いで通信機器を取り出し、応援を要請することにした。
それは、かつて"まともな人間"だった、奴を殺すことを意味していた。
アルゥ・ジスラトミ。それが彼の本名だった。彼は某研究所で清掃のアルバイトをしていた。やや病弱なところがあり若くして持病を持っていたものの、休日は家族と共に過ごしたり買い物をしたりする、ごく普通の青年だったと後に聞いた。
この研究所では主に病気治療に関する研究を行っている。様々な実験をし、新たな薬剤を開発し続けている。そういう場は多かれ少なかれ瘴気が発生しやすく、今までも研究所内外で同じような事件は起きていた。
瘴気は人間の意識を呑み込み、制圧し、破壊する力を持っていた。呑み込まれれば呑み込まれるほど本人の意識は薄れ、暴走し、やがてモンスターへと化していく。彼らを止めるには浄化作用の強い水晶を用いた武器で直接瘴気を切り裂いたり、水晶をパウダー状にしたものをカプセルに詰め、瘴気に撃ち込んで浴びせたりする必要があった。
私たちは瘴気を"狩り取る"ハンターであり、仕事の依頼が集まるカフェバーにて仕事を請け負っていた。まあ、仕事と言っても賞金稼ぎのようなものである。
このカフェバーのマスターとは過去、色々と世話になったよしみで今も仕事の面倒を見てもらっている。マスターは名をナターニャと言い、ドレッドヘアで浅黒い肌を持ち、筋骨隆々で言葉遣いは丁寧な方だが豪快に笑う、姉御肌の女性であった。
「……ッー……ザザザッ。………もしもしアンナ?」
「ナターニャか、やっと繋がった!至急応援を要請する、なんとか粉末を撃ち込んだが、もう手遅れみたいだ」
「貴女が手こずるなんて…ずいぶん末期だったのね。でもそんな依頼したっけ?…確か今日は一日オフにしたって言ってたわよね?」
「ああ、あいつ…完全に不意打ちだったよ。夕飯の買い物に来ていたら現場に出くわした。スキャンしたら身元は判明したよ。…研究所で清掃のバイトをしてる奴だった」
「そう……ともかく逃げてちょうだい。今、緊急班を呼んだわ。すぐに駆けつけるはず。貴女は自分の身を守ることを優先して。…ひどい怪我を負っているんでしょう?」
「ああ、そうさせてもらうよ」
私は暗澹たる気持ちで通信を切った。
緊急班とは、私たちハンターでは手に負えないほど”モンスター化した者”を駆除、つまり殺す専門のチームのことである。彼らは私たち民間人とは違い、国から派遣されている公的な組織で、謂わば国が認めたプロの殺し屋だった。彼らの姿は誰も見たことがなく、応援を要請する権利を持つナターニャでさえも実際に彼らを見たことはないらしい。住民に至っては緊急班どころか、私たちハンターの存在ですら国によって隠されている。
今回のことも、ただのとち狂った奴が起こした事件として扱われるだけだろう。
私たちは半分血に染まっている。
ハンターの仕事は瘴気を浄化することで元の人間に戻すことだが、末期の人間までは救えない。人殺しの延長線上に自分達もいるのだという後ろ暗いような思いが、ずっと消えずに私の心を締め付けていた。
***
━━━数日後。
「……ッ!プハーッ!!!賭け事に勝った後の一杯はやっぱうめーぜ!!」
私はナターニャの店で気分良く酒を飲んでいた。店内は木材を基調としたロッジのような作りになっていて、カウンターには白熱灯の柔らかな光が薄暗い店内をあたたかく照らしていた。
「珍しく機嫌がいいと思ったら、そういうことだったの」
「ちょっ…ナターニャ!!珍しくとか言うんじゃねーよ!せっかく気持ちよく飲んでるのに気分下がるだろーが!」
「ごめんごめん、だってボロボロに負けてやけ酒してるところしか最近は見てなかったものだから」
「くーーーーッ!!言ってくれるねえ!!!ああそうだよ、3ヶ月ぶりに勝ったんだよ!トータル赤字だよ!!ざけんな!!これからだッ!!あたしはこれから勝って勝って勝ちまくるんだーーーーーッ!!!」
「あら、今日も結局ヤケ酒かしらね」
ナターニャは笑いながらそう言って、注文していた煮込み料理を出してくれた。私が大人しくスプーンでそれをつつき始めると、少し神妙な面持ちで彼女は口を開いた。
「……アンナ、傷はもう大丈夫なの?」
「ふんっ、アンナ様にかかればあんな傷、すぐに治るわい」
「あんまり無理しないでちょうだい。いくら貴女が頑丈だとはいえ、体に影響がないわけじゃないんだから」
「…わかってるよ」
私はすっかり不貞腐れたように頬を膨らませた。
「ふふ、ごめんなさい、また水を差しちゃったわね。水を差したついでに……先日の彼のことだけど」
「……駆除されたあいつか」
「ええ、彼、持病を持っていたから薬でコントロールしていたみたいね。だからあまり目につかなかった…。それでも、あんな末期症状が突然出るとは考えにくいから瘴気が見える人には気づくほどだったと思うけど、そういう人は周りにいなかったのね」
瘴気というのは本来、誰もが気配として感じられるものだったが、時代の流れとともに身体能力が退化していき、生まれつき気の流れを感じやすい者や、後天的に鍛錬してその能力を身につけた者のみが見えたり、感じられたりする類のものとなっていた。ましてやアンナたちハンターのようにはっきりと目に見える者はごく限られている。
「”研究所内には瘴気が見える者は存在していない”…」
アンナが物言いたげに口の中でつぶやいた。
「一応、そういうことになっているわ。誰でもが見えるものではないから、我々にはわからない、だからそのことにはノータッチだというのが彼らの言い分だから」
「ふん…。つくづく腐ってやがるぜ。大体、奴が飲んでいた薬ってのも、どこから処方されていたものなのか…」
「今となってはもうわからないわ。研究所は意地でもシラを切るでしょうし、怪しいところは既にもみ消しているでしょう。そういう連中だから。……犠牲になった彼が不憫だわ」
ハンターたちに依頼されるような瘴気に呑まれた人間は、研究所の関係者から発生することが多かった。私自身も何度か彼らを救ってきた。だからこそ、瘴気退治はハンターに任せて自分達は研究に没頭したいという研究所の意向が気に食わなかった。その研究のせいで瘴気が発生しているというのに、彼らは、自分達の専門外だからわからない、関係ないと繰り返すだけだったのだ。
「よし、今日は飲むぞー!!ナターニャ、おかわり!!」
「はいはい。飲み過ぎには注意してね」
「もう!何でナターニャはそうやっていちいち釘刺してくんだよーッ!!」
ナターニャはアハハと笑って麦酒を注いでくれた。
店の外は今日も吹雪いていた。
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period
それは遠く
待ち遠しいほどに疾く
歌の葉は軽やかに
その中を泳いでいく
永遠が見えるのなら
喜んでこの瞳を差し出そう
うまく笑えるのなら
喜んでこの心を差し出そう
君は嘘ばかりついて
大切なことを煙に巻く
大切にしたいことを
愛していたいことを
愛していたことも
独り
歩く世界は
小さくて儚くて
すぐに壊れてしまった
使いものにならなくなったそれを
誰かがそっと拾い上げたんだ
軽やかな風が吹く
君は嘘ばかりついて
大事な棘を露わにする
誰も彼も同意し得ない
その名残りに
血の滴る地面を
ただ見つめてる
独り
生きる世界は
窮屈で単調で
すぐに色褪せてしまった
君さえ振り向かなくなったそれを
誰かがそっと拾い上げたんだ
永遠があるのなら
喜んでこの身体を差し出そう
うまく癒えるのなら
喜んでこの魂をも差し出そう
空っぽでいたいんだ
もう何も持ち得ない
存在すらしていない
透明ですらない
もう理由も意味も
何も要らないのさ
風は軽やかに
その中を泳いでいく
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風待ち人
あなたのために
ドアは開けておくわ
まだ信じられないの
あなたが今も
どこかにいるようで
身体は浮き上がるみたいに
ふわふわと歩く
床はやわらかく
ぐにゃぐにゃと動いて
私を戸惑わせる
窓辺に置いたミルクに
妖精たちは
気付いてくれているかしら
まだ信じきれてない
私は花に水を遣り続けている
あなたのためにいつもドアは開けておくわ
かけがえのない日々が
色褪せてしまったのを感じながら
いつでも開けておくわ
風が吹き通る
懐かしい場所
妖精たちは
気付いてくれたかしら
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iridescent butterfly
君がいた日のことを
今も思い出す
ただ救われたくて
生きてたね
いつも
探し求めて
今も
絶望と希望の中
それほど悪くはないよ
大好きなものを
数えて生きることを覚えたから
蝶々が飛ぶ姿を見るたび
君を思い出す
風のように過ぎ去った
あの日々は
幻だったのかもしれないけど
善人の顔をした悪魔
不良ぶった心優しき天使
真実の破片を
君のその古い傷跡が
示していた
今も
この世界は絶望と希望の中
言うほど酷くもないよ
愛するものを数え上げて生きる強さを
覚えたから
君に伝えたい
君に届くといい
君のその笑顔が
いつまでも胸に遺る
君に伝えたい
君に届いたらいいのに
風の中で歌う
君はお日さまの光が良く似合う
愛する人よ
数えて
また生きる
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形なき者
何の意味もなかったと
あなたはそう言うだろう
何かに落胆し
愛おしい唇を眺めながら
それでもため息をつくのだろう
光の残像のように
人々は忙しなく動いていた
私たちは口約束のまま別れ
再び会うことはとうとう無かった
「目を瞑って」
あなたに触れたその手は
形なき者の手
それは優しく柔らかく
少しの温度を感じさせる
何の理由も持てなかった
あなたはそう言って
失ったという感覚を育てるだろう
形なき者たちが
列をなして集まってくる
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光の花たち
あなたが迷うとき
その花は咲いている
まるで闇を照らすかのように
たくさんの群れを成して
在るべき場所へ導くように
あなたの足元にひろがっている
あなたは迷いながらも
その白く光る花たちに支えられ
歩き出すだろう
その花は優しくあなたの足を包み
傷を癒すだろう
長く短い年月の途中で
あなたが歩いてきた軌跡を
花たちは知っている
例えまた迷い立ち止まったとしても
花たちはあなたが再び歩き出すまで
いつまでも優しく見守っているだろう
あなたは充分に迷うことができる
あなたはいつだって歩き出すことができる
花たちはどんなあなたでも支え
見守ってくれている
白い小さな花たちは
その花びらを輝かせながら
あなたが幸せに微笑む瞬間を
待ち望んでいるのだ
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xxx
ねえ笑って
もっと笑って
今この時を永遠にしよう
視界から遠ざけた
その涙は
いつまでも知らないところで
蠢いている
機械化されたその日々は
私たちをとうに現物と見做した
眩い明日が
見つけられないの
君はとうに水面色
強く儚く落ちていく
記号化された夜が
どうしても抜けられないの
どうか笑って
溺れる私を救い上げて
今この時を永遠にしよう
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blue
不安定なままの棘に
もたれかかった
痛みなど とうに忘れてしまった
私たちが守り抜けなかった原石は
今も壊れたまま
風を避けて歩く
無痛のまま
世界は取り残されていく
こうしていつか永遠を綴じる時が来るのだろう
私たちは今も壊れたまま
壁に影が伸びるのを見つめている
抜け落ちたピースが嵌らないの
どこまで埋めればいい?
どうやって埋めればいい?
頷くこともできずに
時の流れに取り残されて
世界は綴じられていく
どうやって埋めればいい?
私たちが守り抜けなかった光は
今も壊れたまま
風を避けて歩いている
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新章
まだ此処からは何も見えない
確かな理由があるわけじゃない
だけど
真っ直ぐにそれを見つめているの
迷いは捨て続けて
足もとを掬われないように
しっかりと地を踏んで
此処に留まる理由もないの
真っ直ぐに太陽を感じて
誰かが頭をもたげるたび
この命は脈を打つ
はっきりと思い出す
私のすべきことを
迷いなど捨て
真っ直ぐに歩き出すの
足もとを掬われないように
しっかりと前を見て
心が紡ぎ出す調べに
耳を傾けて
この命は今
はっきりと脈を打つ
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太陽の契り
嘘ばかり吐いていた
躱わす程に悦に入って
まるでダンサーのように
華麗にターンを決めたつもりで
得意げに笑ったりして
終わる鼓動さえ
認めずにいたの
代わる代わる人の群れ
太陽は風に押され
私たちは右往左往
あのとき君は
はっきりと言った
運命はこの手で作り出すものなのだと
灰になった命が
また芽吹くとき
天を目指して空を向く
あのとき僕らは口々に言った
生まれ変わってもまた会おうと
きっとこんな風に
前世でも約束したのだろう
運命とは
前世での約束
他の誰でもない
自分との契り
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Emily
いつまでも
そうしていられないと
起き上がっては
なだれ込んだ
私は泥のように
ベッドの��で這いつくばっている
明滅する天気が邪魔をしてる
私の脳に響いてくる
どうして振り回すの?
どうして繰り返すの?
どうして命令するの?
頷いてなんかやらないから
そう決めたんだから
秘めていたい
流れていたい
漂っていたい
同化していたい
"私"というものを
忘れるくらい
失くしていたいの
誰かの目なんか要らない
共感も賞賛も要らないわ
欲しいのはいつも
そう
ただひとつ
溶け合っていたい
涙にまみれていたい
夢のままでいたいの
きっとそのままじゃ
誰にも受け入れられない
誰も見向きもしない
わかってはくれない
だったら
秘めたままでいい
頷いてなんかやらないって
そう決めたのに
泣き腫らした目で
空を仰ぎ
向こう岸を見る
その一つ一つの明かりに
夢を見てしまった
くだらない夢
それでも新しく
芽生えた夢
どうして諦めないの?
どうして確かめさせるの?
どうして
どうして?
私はとうに諦めたのに
私はもう望まないと決めたのに
頷いてなんかやらない
それでも
この心は開き出して
言葉が止まらないの
夜の空を
駆けていくの
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天使の階段
きらめきは永遠に
儚さも続いてく
君の身体が君の世界を閉じた頃
その鼓動は永遠に響いてく
何もかも捧げたい
ひとつ残らず奪ってくれていい
僕は透明なまま項垂れて
心音の名残りに耳を澄ませている
かわいくて仕方ない
全部奪ってくれたらいい
愛の塊になった君は
空の上で呼吸をする
通り過ぎる足音
誰かの風さえ
遠く感じて
僕は透明なまま
この世界に耳を澄ます
愛したくて仕方がない
すべて持っていってくれたらいいのに
何もかも役に立たない
何もかももう意味を持たない
純粋な煌めきになった君は
きっと
空の上で
呼吸をしてる
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lodge
昔話をしてよ
遠い昔の思い出話
ランプの光が遠のくまで
涼しい風が吹いてくるまで
あなたの声を聴いていたいの
夜は重く
深く悲しい
忘れ去れるほどの罪ならば
とうに笑っていられるはずなのに
昔話をして
あなたの声を聴かせていて
私の音が消えるまで
私の意識が途絶えるまで
歪んだままの扉ならば
開け放して壊して欲しい
すべてを終わらせられるまで
あとどのくらいだろう
キャンドルの灯りが消えるまで
車のエンジン音が途絶えるまで
私の声を忘れるまで
あなたが紡いでいて欲しい
どんな話でもいい
どんな言葉だっていい
あなたの声を
夜は薄く
淡く険しい
忘れられぬほどの罪ならば
痛いほど遺って
ああ 今も
私は渦の中
狂おしいほどの
罪の中
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メノウ
思い出にすがるように生きるなんて
らしくない
それでも
今日を繰り返している
同じ熱
同じ時間
同じ顔
朽ちていくだけの日々に
用はないはずなのに
取り戻せない何かが
胸の中で引きずるんだ
僕はもう目の前の鳥さえ
撃ち落としたくて仕方がない
輝きは色褪せず
だからこそ苦しくて
もう来ない日々に
望むだけ悲しくて
それでも幻想にしがみつくことでしか
今は生きていけないんだ
手を離したら
殺してしまいそうで
すべてを
見放してしまいそうで
同じ音
同じ景色
同じ声
そうだよ
朽ちていくだけ
この日々に意味はないんだ
淡い幻想を
望むだけ苦しくて
僕はもう目の前の
自分さえ
赦せずに
撃ち殺していく
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最果ての空
今にも消え入りそうな世界で
僕は存在を見失った
破滅は再生を生み
破壊は永遠の始まりを生む
繋がって壊れて
間違って揺らいで
瞬いて立ち上がって
そうしてなんとか保ってる
この世界は
そろそろ限界みたいだ
冷たい光が僕らを殺していく
眩いほどの脳内に突き刺さるそれは
僕らの心音の奥を奪い続けている
やわらかく馴染んで
永遠を唄って
それでも繋がり合う棘に
青白い顔が並んでいる
痩せたその肌に
命の灯火を映し出したい
愛が無力だと言うのなら
君の命を受け入れたい
視界は不明瞭で
明日は不確実だ
僕らは存在を見失い
空っぽの心を抱いたまま
天を仰いでいる
冷たい影が何もかもを奪う
君の命に触れていたい
その脳内に響く警告音は
僕に存在を見失わせる
触れていたい
触れていたい
破滅に愛が無力だと言うのなら
どうしてこんなにも求めてしまうのだろう
なんの意味もないと言うのなら
なんの効力もないと言うのなら
切り刻んで投げ捨てた
それでもまた
限界は色を変え
君が微笑む
世界が始まる
0 notes
鼓動
あなたが思うほど
あなたは非力じゃないわ
だから最期まで囚われたままだなんて
勿体無い話なの
あなたは羽根を広げたまま
大空を飛べる人
誰も彼も追いつけないくらい
高く速く飛べる人
心の声を
失わせないで
今この場所で
永遠を生きるの
あなたは
あなたが思うほど
非力じゃないわ
いつだってその鼓動が
教えてくれている
どんな日常も
どんな未来も
全てを変えていけるって
その声が叫んでいるの
思い出して
いつだってその鼓動が
教えてくれているから
0 notes
愛
本当の愛は何かって
私たちはいつも試してる
確証はいつだって無いの
本当に愛されているかなんて
推し量ることはできない
だって自分自身のことでさえ
うまく愛せているのかわからないのだから
あなたはあなたをどれだけ愛している?
どこまで自分の味方で居られる?
胸に上がってきた言葉を
どれだけ殺さずに居られる?
愛が
本当の自分が
試すように迫ってくる
「あなたはどれだけ”私”を愛している?」
本当の愛は何かって
私たちはいつも試してる
選択肢を誰かに委ねて
自分の都合のいいように動くことを願ってる
それが愛だって思い込んでいる
「あなたはどれだけ”私”を愛している?」
愛が
本当の私が
試すように迫ってくる
本当は愛したいの
だからどうか愛させて
裏切らないで
そう言いながら
私にいつも問うている
0 notes