20240422

予定が合わなくて安心した自分に冷笑。

20240330

仏滅。西田さんにピアスを褒められ、カフェの店員さんにシャツを褒められ、良い日。ピアスは恋人がピックを加工したもの。シャツは派手な花柄のもので、昔の元恋人の御実家に挨拶に出向いた際に着た思い出がある。今考えてもこれでよく行ったなと思うし、駄目になって（勿論シャツが原因ではない）申し訳ないなという気持ちにもなるから普段は海馬の奥の方に押し遣っている。君島さんがMCで「ずるずると思い出す、臓物のように」と言っていて、素敵な感性だなと思う。今年は桜の開花が2013年以降最も遅いらしい。明日稲田堤の方に行く用事があるのだが、二ヶ領本川の桜はまだ見頃ではないだろうか。春コート欲しいって毎年思うけど結局買わず仕舞い。今年もずるずる春と生活する。

20240323

学校給食振りにハヤシライスを食べる。家でも専ら作らない。黒松のおつかいがてら見繕った喫茶店だったけど、珈琲と軽食の力の入れようのバランスが好きだった。ブレンドから立ち昇る湯気が渦巻いて宛ら竜巻。これを飲めば私のモヤも吹き飛ばしてくれるかななん���訳わからんことを思う。

20240319

エビスカメラに用事の折に、前から気になっていたサンドリアンでランチ。久しぶりにゆったりとした1人の時間を過ごしている気がする。式が終わって数日経つが、まだぽやぽやしているのは、今年から閾値を超えてしまった花粉の所為なのか、余りにも良い式だったからなのか。

結婚式に際して『4日目の余韻』というテーマを貼り出して、丁重に準備を重ねてきた。人の余韻は3日しか続かないらしいから、その期限を超えて浸って欲しいという願いを込めて。植本さんに撮ってもらった前撮りをZINEや写真展という形で御披露目したが、写真展の方は当日まで設営が間に合うのかわからなかった。東京大神宮から義父の車で飛んできて完成した会場を見た時に、2人してボロボロと泣いてしまった。昔から泣き虫なのは変えようがないし、変えるつもりもない。最中は耐えていたが、エンドロールムービーを担当してくれた小田さんの映像にかける熱量が凄まじく、見事にまた泣かされる。私のインスタのハッシュタグを分析し 日々 の文字を最後に挿したのだという。IWAIのスタッフの方々の仕事との向き合い方には尊敬の念を禁じ得ないし、わたしたちの我儘を叶えてくれたプロデューサーの遥さんには感謝してもし切れない。

あれだけ間に合わないかもなんて宣っていた私の家族は、時間通りに親族控室に到着した。が、始まる数分前に介添人の制止を振り切ってヤニ吸いに行った弟を見て、何も変わってねえななんて思う。1日を通して、1,2往復くらいの会話しかしなかったけれども、10数年は口を聞いていなかったことを鑑みると大きな一歩だと思う。友人達は「歴史的瞬間」等と弥次を飛ばしていた。披露宴の最後に、新郎新婦宛に手紙を書く催事があったのだが、後日開けてみると「P.S. 兄へ 母から適当にLINEとか聞いてください」と書いてあり、ひっくり返る。既読はまだ付かないが、今日は風が穏やかだ。テトラから「縁を切った家族を結婚式に招待した話。というタイトルで、note書いたらコンテンツになりそう」と言われニヤける。

余韻の数え方は人によって違う様で、当日を1日目にするならば、今日は4日目。晴れ姿の恋人をずっと覚えていたい。

20240316

今から始まる数時間のパーティが人生1幸せな記憶になりますように。これまでの生き方が必然だったことの証明になりますように。この先の軌道を一緒に進むための栞になりますように。

20240309

来週の今頃は東京大神宮の参道を歩いているのだと思うと、光陰矢の如しとはこの事かと得心する。天気予報を見てはハラハラしたり、相変わらず恋人とレスバしたりと楽しい毎日を送っている。もしご近所の方がいれば一瞥ください。

20240225

花屋の主人にもう直ぐ結婚式ですかなんて訊かれる。昨日プロデューサーと最後の打合せも終わり、後は粛々と準備するだけ。雨は今のうちにうんと降っておいて欲しい。菜の花を100円で買う。

20240219

三寒四温。2月に入って休みの日は元より、平日も仕事が終われば結婚式の準備に追われている。東京に雪が降った日は擦れ違いで諍いを起こした。蔵前の喫茶店で泣かせてしまった。夜中に大喧嘩をした。毛布に包まって仕事をしている。凪でいることは難しいけれど、ベランダで揺れる洗濯物くらいで居たいものだ。強い風の吹く日は、昨夜の恋人の寝顔を思い出すこととする。

20240131

チューリップが上手く水に浸かっておらず萎れているのに朝気付いて、慌てて水を足す。最近、ちょっとした挫折に遭った。色々と理由を付けた自己弁護が頭の中をぐるぐるするけど、結局選ばれなかったという事実には変わり無いし、後3日は浮かない顔をしてるんだろう。藝大の卒展にも上野動物園にもなんだか上手に集中出来ず、恋人にも申し訳なかった。悟られてなければ良いのだけれど。水を吸ったチューリップは、昼過ぎにはもう顔を上げていた。

20240111

この時期の夜漫ろは大変気持ちが良い。冷えた外気がしんと静止している。それを掻き分けてずんずん歩く。勢い余って写美に行きかけたが、何とか思い留まる。予期してなかった輸入関税分、我慢しなければならない。恋人に鞄を買ったのはこれが初めてだ。私と居る時だけ使って欲しい。

年始に書こうとした感情がメモに残っていたが、どうにも文章に出来そうにない。妻だけでも の呟きを見ることしかできなかった私は余りにも無力だ。

20240101

太陽なんて無くたって、世界は美しいんだよ。

20231217

有楽町で『アメリ』を観る。私が好きなのはガラス男とブルトドー。孫が出来たらチキンの腰肉を食べさせてあげよう。

幸平の名前の由来。幸せに平和 ではなく、平凡 だったんだと愚痴を溢していた。親に唯一感謝しているのは名前くらいな私。貰い物であって呪いなんかではないんだよ。だから好きにしようね。ちなみに私も 宇宙の様に広い心を なんて教わってきたが、『宇宙皇子』という歴史小説が由来だったのだと知ったのは昨年の大晦日のこと。案の定私は性格が悪い。

帰り道にある老人ホームに救急車が停まっていた。亡くなる一週間前に「死にたくない」と溢した祖母をふと思い出した。現代の技術では、人は昔を思い出す事でしか過去に戻れない。

20231212

日記祭に行ったので日記でも書くかなんて純度100%の安直を250l、41℃の水に溶かしながら思う。植本さんが新作を手売りすると聞いて早起きして下北に向かったのは昨日のこと。私がブースを見つけたときすぐに手を振ってくれた。植本さんには10月に前撮りを撮っていただいていて、それ以来。その写真達のあまりの愛おしさに、2ヶ月経った今でもカメラロールを眺めては愛でてしまう。お昼にお出ししたサンドイッチのことを今でもたまに思い出すとのこと。すぐに帰っても良かったのだけど、次の用事まで少し時間があったので他のブースもふらふらした結果思いの外散財する。日記っていいな。3年前に真似っ子で書き始めて未練がましく続けてたからか、指先に馴染んだ感覚がある。私もいつか日記祭に出したいなんて、ご覧の有り様の遅筆なのでいつ出せることやら。10年後くらいかな。同じ温度の安直を保ってられるだろうか。なお空気抵抗は無視できるものとする。

20231126

いい夫婦も夫妻も記念日も過ぎ去って、師走の御座します風が私の足元を冷し始める。下駄なんて履いてるから寒いのだと自分でも分かっているのに、靴下を履いて靴紐を結ぶ煩わしさに負けてしまう。亡き祖母から カナテコ なんて呼称されていた私の足は殺人的冷たさらしく、この季節になるといつも同衾の恋人に嫌な顔をされる。風邪が流行っていると聞く。足首だって、暖かいに越したことは無かろう。何よりもっと走りやすい靴を履かないと、我々だって駆け抜けられないじゃないか。結婚式まであと4ヶ月なのだ。

20231028

私もそう思う。

20231026

つまらない飲み会、帰り道になんとなくアイス買って冷凍庫にしまう。今年の夏はアイス無しで乗り切ったんだけど、乗り切ったんだからたまには良いかと思って。そういえばその昔、恋人を繋ぎ止めるべくアイスで冷凍庫を一杯にしていたことがある。今くらいかもう少し寒いくらいか。定性的で不確かな愛は、定量的で確からしいアイスに置換され、見える化された。人類の偉大な発明により、購入したアイスは溶けることがなくなったのだから、冷凍庫がアイスで満たされていればずっと一緒にいれるものと本気で信じていた。春になって残ったのは大量の不良在庫で、勿論愛等と何の相関関係もない。あの時持ち合わせていた信仰心は、今思い出しても尊いものだと思う。

20231014

アメリカーノくらいの薄さの中をこのままずっと泳いでいきたい。