Tumgik
toxgo · 2 months
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"SOCIALLY ACCEPTABLE INSANITY"
「恋に落ちるのは社会的に受けいられる狂気のようなもの」
このセリフは2014年公開のスパイク・ジョーンズ監督作品『her/世界でひとつの彼女』で登場します。
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舞台はそう遠くない近未来のロサンゼルス。ホアキン・フェニックス演じるセオドアは、元妻のキャサリンと離婚協議の真っ最中。傷心がなかなか癒えない彼はある人工知能OSの広告を見つける。半信半疑で起動してみたOS。そのOSから投げかけられる質問に答えると、自分に最適なAIを見つけてくれるらしい。そして、セオドアにピッタリだと選ばれたAIは女性の声で"サマンサ"と名乗った。元妻のことを忘れさせてくれるサマンサのウィットに富んだ会話で、久しぶりに笑えたセオドア。それからは彼女を携帯してどこへ行くにも常に一緒。少しづつ、確実に"彼女"に惹かれていくセオドアだったが、、
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バーチャルに恋をする。それだけ聞くとイタい奴と思う人もそりゃいるはず。でも、そう遠くない将来では実際に起こり得るかもしれない。いや、自分が知らないだけでもう起こっているかもしれない。実際にサマンサを携帯して会話を楽しむ方法は、10年前では考えられなかったワイヤレスイヤホンを使ったハンズフリースタイル。なので僕は街中でこのスタイルで歩いている人を見る度に「あっ!セオドアだ!」とついつい思っちゃいますし、ギャルゲーの類が更に進化していけば正にそれなのかもしれないです。
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物語が進むにつれて、サマンサの成長も止まりません。それはまさにAIが人を超えていく。常に寄り添ってくれる彼女は自分のものだと思い込んでいたセオドア。そして、彼女との別れは突然訪れます。この失恋を乗り越えるために寄り添ってくれた存在や、非人間のサマンサから教えてもらった無償の愛情。これらが重なった時にセオドアの中で何かがはじけます。ややネタバレしてますが、ラストシーンを見終わって訪れる何とも表現しがたい感情を未経験の方はこれきっかけに是非味わってみて下さい。
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鑑賞時の感情次第で、何回見ても色んな気づきがある『her』 そんな大好きな映画のワンシーンをオマージュしてオリジナルパッチを作りました。
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元妻のキャサリンとの楽しかった思い出がフラッシュバックするセオドア。色んな思い出が巡る中で、セーフティーコーンを被って戯れあったあの日の夜道。ほんの一瞬だけ映し出させれるこのシーンですが、印象に残っているという方はきっと多いはず。あと、今更ですがキャサリンを演じたのはルーニー・マーラ。この共演から距離が縮まり結ばれたホアキンとルーニー。物語では離婚した夫婦役ってところもなんかドラマチック。
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AIのサマンサと元妻のキャサリンの2人に加えて、セオドアの同僚の"エイミー"は物語でとても大きな存在。
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ある日、AIのサマンサのことを本気で好きになっているとエイミーにカミングアウトします。そのアンサーとして登場するのが冒頭のあのセリフ。
「Falling in love is kind of like a from of socially acceptable insanity」
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製作してくれたのは"NEEDLE WORK EVERYDAY"のひらちんさん。あのシーンチェーンステッチ刺繍で仕上げてくれました。裏面はアイロンで付けるタイプではありません。ラフに縫い付けるのもよし。デスクにそのまま置いとくのもよし。壁に刺してみるのもよし。ユーティリティなデカパッチです。
SAI PATCH / ¥7700- Instore & Online
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遠すぎない将来の恋愛形式。スパイク・ジョーンズの目に映る未来の映像美と抜群のサントラ。そして、サマンサの声優を担当したのはスカヨハことスカーレット・ヨハンソン。あの魅力的なハスキーボイスだけの出演なんて贅沢すぎ。でも、個人的には吹き替えでも見てほしい。なぜならあの林原め��みが担当しているから。そうです。灰原です。綾波レイです。物語により没頭してみるならスピーカーよりセオドアよろしくなイヤホンorヘッドホン着を推奨します。
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NARI
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toxgo · 10 months
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toxgo · 1 year
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Meet Brad Pitt
「ブラッド・ピットはお好きですか?」
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晴子さんよろしくな質問。僕は山王戦を迎える花道よりも早く、「大好きです」と即答できる自信がありますし、もちろん嘘じゃないっす。もしも海外のムービースターに1人だけ会えるよと言われたら、僕はブラピに会いたい。
いや、、やっぱりちょっと悩ませて下さい笑 ぱっと思い付くだけでも、ゴズ兄やキアヌやイーサン・ホークにも会ってみたい。でも、そんな願いが万が一叶うのであればブラピは間違いなくベスト3。
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僕の友人の中で、物理的に誰よりもブラピに近づいた男こと徳利さん。羨ましい。羨ましすぎる。さらにこの写真の好きなポイントは、徳利さんのキティちゃんTee。そして、ブラピがサングラスをOFFしてる位置です。
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ブラピの顔と名前が僕の中で一致し始めたのは、97年頃に流れていたEDWINのCM。一度聴くと忘れないブラピの声とあの♫503〜の歌。それから時は流れ、初めてスクリーンで彼を見たのは2001年に公開された「OCEAN’S ELEVEN」でした。
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坊主でも長髪でも、髭があろうがなかろうが、ヤングな時も、中年時代も、今年で還暦を迎えようが、どの時代でも僕らを魅了し続ける存在のブラピ。
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皆さんはブラピが出演した映画だと何が好きですか?この質問には一つだけ縛りを付けますね。「FIGHT CLUB」と「SE7EN」は殿堂入りすぎるので、この2作品は除外です。
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僕は「BABEL」や「ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD」かな。あとは、ほぼ出演していないと言っても過言ではないけども、ジャンキーな役をブラピが演じたところに価値があり、脚本と監督が最強タッグの「TRUE ROMANCE」や、この作品がブラピの出世作だと思う方も多い、ロバート・レッドフォード監督の「A RIVER RUNS THROUGH IT」も好きだな。
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でも、今回はもう1つのお気に入りである「MEET JOE BLACK : ジョー・ブラックをよろしく」について。
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物語は死神と社長令嬢のラブストーリー。最初の衝撃はいきなり訪れます。冒頭でブラピは交通事故に遭い、死んでしまいます。
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ヒロインのスーザンと初めてコーヒーショップで出会ったその冒頭シーンは今なお語り継がれる名シーン。当時のブラピのイケメンさは言うまでもなく抜群。それに加えて、女性に対する絶妙な距離の詰め方やウィットに富んだ会話術なんかは、現在進行形でシングル男子が身に付けたいナチュラルさ。
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その後、人間の生活を体験したい死神がブラピの体を乗っ取ります。ここでのポイントは肉体だけであり、記憶や性格などの内面は死神には引き継がれてないということ。
この死神ことジョー・ブラック(以下:ジョー)は一代にして財を成した実業家であるウィリアム・ビル・パリッシュ(以下:ビル)の知性やカリスマ性に興味を持ち、近くで観察してみたいとビルの家にやってきます。
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ビルには2人の娘がおり、その1人があのコーヒーショップで登場したスーザン。あの名シーンの時に、名前や連絡先を聞いておけばよかったと、心残りがあるスーザンにとっては衝撃的な再会。
でも、ジョーにはその記憶がないので初めましてな状態。そもそも、ジョーがビルの前に実体として現れたのは、観察も1つの理由ですが、ビルの余命が残り僅かだったから。寿命を操れる死神らしいチートな能力を振り翳し、ビルの余生を少し伸ばしてあげます。その代わりに、ビルの側で人間の生活を送らせてもらうのが交換条件でした。
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でも、ジョーに1つ誤算が生じます。それは、スーザンに恋をしてしまったこと。初めはなかなか噛み合わなかった2人。しかし、ジョーは人間の生活に少しずつ慣れ始めるのに比例して、完全にスーザンラブ。そしてスーザンも確実にジョーに惹かれ始めるのです。
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お互いに距離がグッと近づいてきたある日。ビルの人生最後の日は、彼の誕生日に決まります。誕生日パーティーの最中に、ジョーはビルにスーザンとこれからも一緒に居たいと告げます。しかし、ビルはそれを心良く思わず首を縦に振りません。そりゃそうです。死神と愛娘が付き合うなんて。でも、ここでビルは、��ョーに出会った時に言われた言葉を上手く引用して、愛するとは?何かと力説します。
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ビルの力説が全く響かないジョーはスーザンの気持ちを確かめるべく、パーティー会場で彼女を探します。これが結果的にスーザンとジョーの最後の会話。
女性の勘といいますか、何となく会話の流れから別れを予感してしまうスーザン。その予感と合わせてスーザンが1番に語り出した思い出は、死神のジョーがずっと知らないままの記憶だったあのコーヒーショップでの出会い。その時にジョーは気付かせれます。コピーはオリジナルに勝てないと。
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ジョーがキタサンブラックばりな漢の引き際を見せて迎えるクライマックス。ここからのラストシーンは好き嫌いがはっきりと分かれるはず。なのでラストについてはあれこれ書きません。
1つだけ言うのであれば、この映画はファンタジーです。要はクライマックスのその後をあれこれ考えてはダメ。それは御伽話と同じです。このラストは現実的にありえねーって思う人はもちろん多いはず。でも、ありえなくていいんです。
僕は映画って、その作品の世界観にどれだけ自身の経験や願望を重ね合わせることが出来たかが好きの大きさに繋がると思ってますが、アクションやサスペンスの類の作品にはその物差しを使う事はあまりありません。では、ファンタジーはどうでしょうか? そこを踏まえてもう一度お伝えします。「MEET JOE BLACK」は限りなく現実世界に近いファンタジーなのです。
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約3時間の大作映画ですが、全く退屈を感じさせない脚本と俳優陣。要所要所のサブストーリーや、名優アンソニー・ホプキンスの紹介がごっそりと抜けてしまいましたが、それは余白としてまだ見たことないよって方は、是非そこもお楽しみ下さい。
今から25年前の98年公開の「MEET JOE BLACK」。21世紀の足音がすぐそこまで聞こえはじめ、僕にとってのインターネットや携帯電話が日常になるちょっと前の時代。それは劇中の時間軸も同じくらい。
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誰かに会うには直で行かなきゃだし、待ち合わせの連絡なんかは今よりも絶対にリスペクトが必須。昔と比べすぎるのもあれですが、何事も簡単につながることができる今よりも確実にめんどくささが勝る。でも、それらの事柄が絶対に暖かい時代だった。
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ジョーとほんのり重なる経験談として小話を1つ。僕の人生で、初めて彼女が出来たのは中2の時。お相手は1つ年上で少しやんちゃな竹原先輩。付き合いはじめにもらったのはノートの切れ端。もちろんデスノートではなく、そこには先輩ん家の電話番号。嬉しくてたまらなかったのも束の間、先輩にお兄さんがいることを知ります。そのお兄さんは、フッド界隈ではなかなかのワル。もし、電話をかけて、それを兄ちゃんが取ってしまったら。そんな思春期よろしくな悩みが邪魔をしてしまい、14歳の僕は先輩ん家に家電するのを完全にチキってました。
でも、いよ��よ決心がついたある日。ヤンキーってそもそも家にあんまり居なくない?や、仮に居たとして、家の電話が鳴っても自ら受話器を取らないでしょ!と、勝手過ぎかつ失礼な妄想を頭いっぱいに広げて準備万端。テレフォンカードを握りしめいざ向かう先は、実家から秒のセブンにあった公衆電話。そこからダイヤルしたあのドキドキとアナログ感。思春期+恐怖+恋心が入り混じり、替えがきかないこの経験を僕は生涯忘れることはないでしょう。
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簡単に連絡がとれてすぐに会える現代。会う前には、その人の何やかんやが調べればすぐに分かってしまう。先入観とは時に恐ろしく、相手に対して作ったイメージを、なかなか崩してくれない。他者との距離が近くなり、何事も便利になりすぎてしまった反面で、人付き合いが窮屈に感じたり、生きにくくなったなと考える場面は多くないですか?そして、人や洋服やその他色んな物事をひっくるめての"好き"が離れてしまうスピードは増すばかりだと思う。
これからが今よりもそうなってはヤダしつまらない。無理に周りに合わせなくていい。だって、自分の好きがブレなければ、この先はそれにもっと夢中になるしかない時を費やせるはずだから。「MEET JOE BLACK」は恋愛ストーリーがメイン。でも、年始に改めて鑑賞し見終わった後には、懐かしさを踏まえつつそれをちょっと思い返したり、"好き"であり続ける大切さをふと考えちゃいました。
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と、最後はブラピから脱線しましたが、大好きな「MEET JOE BLACK」から着想を得たTOXGOオリジナルアイテムを作りました。
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「ジョー・ブラックをよろしく」 の劇中で1番印象的なアイテムとは? それは間違いなく満場一致でピーナッツバターです。そして、ただのピーナッツバターでダメです。アメリカの老舗メーカー"Laura Scudder's"メイドじゃないといけません。
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ジョーが人間界で初めて口にした食べ物がこの"Laura Scudder's"のピーナッツバター。それ以来この味の虜になり、人間界を離れる最後の最後まで口にしたい(正確には舐めたい)と願ったフェイバリットアイテム。
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タイトルのJoe Brackを「Brad Pitt」に置き換えました。これは映画に対するリスペクトと、冒頭に述べた、ブラピに会いたいという想いのダブルミーニング。そして、Laura Scudder'sの昔のパッケージに採用されていたピースフルなブルーバードを隣にあしらいました。
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使用したボディは90sデッドストックのF.O.L。ほぼコットン100素材でいい塩梅のヘビーウェイト。ボクシーなシルエットとリブのテンションも抜群です。そして、発見時は真っ白だったこちらのボディを今回のテーマに合わせてピーナッツバター色に染めました。デッドストックの良さをあえて無くした贅沢なボディです。
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僕の思い付いたアイデアをGOROさんがグラフィックにしてくれて、TATSUOさんが発見してきたヴィンテージボディにそれを刺繍でONしたTOXGOオリジナルです。
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MBP CREWNECK
Size : L / XL / XXL
¥14300 (tax-in)
※染める工程で全体的に縮んでいます。ノーウォッシュ時よりも着丈すっきりシルエット。Lサイズは女の子にもオススメです。XXLサイズは生粋のユーザーの方には、ちょっぴり物足りないかもしれません。
※3.3の12:00から店頭先行で販売します。
※オンラインは3.4の20:00にアップします。
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届け。ブラピ好きに。
NARI
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toxgo · 1 year
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The Green Knight
“A24”のお気に入り作品は?
映画を見ようと思うキッカケの多くは、そもそも原作のファン。好きな俳優や監督だったり、劇中を彩るサントラが好き。あのカメラマンのカメラワークが見たいなど多種多様。でも、どこが作ったのか?などの制作会社の情報だけでワクワクさせてくれるのは、現在の映画界において“A24”が頭ひとつ抜けていると思います。
初めのクエスチョンにアンサーすると、僕のお気に入りはデヴィッド・ロウリー監督の「A GOHST STORY」
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妻を残して先に逝ってしまった夫が幽霊として現れ、最愛の妻と過ごした家の中から見守るだけの物語。本当にただそれだけ。淡々という表現がピッタリな物語をロウリー監督といえばな長回しで繋いでいく世界観。1年。1時間。1秒などの概念は皆等しく同じ。しかし、体感するスピード感は人それぞれ違う事。愛しい人の記憶から徐々に消えていく事の切なさ。それらを一度見ると忘れられない幽霊像で教えてくれます。
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そして、誰しもが何かしらのタイミングでふと想ったり、考えたり、ぶつかってしまう「時」の流れる描写が本当に抜群。この作品に出会ってからはすっかりロウリー監督のファンになってしまった僕。
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ルーニー・マーラだとやはり“ドラゴン・タトゥーの女”で演じたリスベットが真っ先に浮かんでしまいます。でも、彼女の自然体の綺麗さに惚れ惚れしてしまったこちらも大好きですし、ほぼ顔が出てこない出演ながらも、シーツオバケの夫を演じたケイシー・アフレックも最高すぎ。
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そんなロウリー監督の最新作「The Green Knight」
原作は「サー・ガウェインと緑の騎士」という作者不明の叙事詩。これを聞いてピンとくる方は中世のファンタジー好きだと察します。でも、僕は正直に言うとあまりファンタジー作品を通って来ていません。変に凝り固まった偏見が邪魔をし続けているジャンルとも言えます。しかし、A24制作かつ監督がデヴィッド・ロウリー。こうも好きを揃えられては見ない理由が思い当たらないです。
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あらすじをすんごいざっくりと説明すれば、舞台は中世ヨーロッパ。アーサー王の甥っ子ガウェインが物語の主人公。クリスマスの日に開かれた宴に、ほぼ木な出で立ち緑の騎士が突如現れます。そこで緑の騎士は“クリスマスの遊び事”の首切りゲームを持ちかけ、その挑発に乗ったガウェインが聖剣エクスカリバーで緑の騎士の首を一太刀。しかし、緑の騎士は何事なく自分の首を拾い、ガウェインに「1年後のクリスマスに私を捜し出し、ひざまずいて、私からの一撃を受けるのだ」と言い残し去っていきました。その出来事から死亡フラグをビンビンに立てられたガウェインの苦悩と成長を見届ける物語。
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アーサー王、エクスカリバーなど厨二病が思わずゾクッとしてしまう単語も並びますが、大作ファンタジー作品の様なわかりやすい展開は待ってませんし、ファンタジー系の代名詞である圧巻なCGで魅せる事も少ない。でも、衣装や小道具などを上手く使い、美しい中世の匂いやテクスチャーが伝わる映像にはうっとり。更に、セリフなんかで多くを語らず画で感じろ!なデヴィッド・ロウリー節は健在。
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映画やアニメなど物語を見る際に気になってしまうのが、主人公のダメさ具合。やはり主人公が出来杉くんではダメなのです。完璧にはほど遠いからこそこちらは感情移入してしまうのです。では、ガウェインはどうでしょうか? 安心して下さい。ちゃんと自堕落でどうしようもない主人公像でした。少々イラッとしてしまうかもですが、そこも含めてA24。
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劇中ではそんなガウェインが緑の騎士から突きつけられた呪いであり、試練に立ち向かっていきます。緑の騎士を探す道中では、言葉を話すキツネなどのファンタジーらしいキャラクターや、人であり人でない存在などなど。様々な出会いを経験していきます。そして、それらは忘れる事の出来ない“記憶”となりガウェインの心に刻まれていきます。
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いつもは好き勝手にネタバレを長々かつダラダラと書いているブログですが、“THE GREEN KNIGHT”や“A GHOST STORY”は見終わった後に残った余韻は近いものがありました。なので、今回はある方の名言を総括にします。「人は思い出を忘れることで生きていける。だが、決して忘れてはならないこともある」 
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そして、ここからが本題です。
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A24×MIN-NANOによる「The Green Knight」のアイテムをTOXGOでリリースします。2020年の「Midsommar」から続く第二弾。A24とMIN-NANO。リスペクトしかない両者のアイテムをTOXGOで販売出来る嬉しさ。個人的にとても感慨深いです。
THE GREEN KNIGHT × MINNANO L/S TEE
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我喜屋位瑳務さんによる劇中のキービジュアルを散りばめたバックのグラフィック。
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Sz: M , L , XL , XXL / ¥9900-
THE GREEN KNIGHT × MIN-NANO 6PANEL CAP
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CUP AND CONEの間違いないボディを使用しております。
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¥8800-
THE GREEN KNIGHT × MIN-NANO BUMPER STICKER
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物語のチャプターテロップで登場するメッセージを落とし込んだステッカー2枚セット。メッセージステッカーの代名詞なバンパーサイズなので少し大きめ。
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¥1650-
THE GREEN KNIGHT BLANKET
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2mオーバーのUSAメイドブランケット。
Art Work by 我喜屋位瑳務
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¥33000-
THE GREEN KNIGHT SILK SCREEN POSTER
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シルクスクリーンスタジオZigameによる豪華6色刷りのポスター。サインとシリアルナンバー入り。
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Art Work by 我喜屋位瑳務
¥26400-
日本公開日の初日である11.25の12:00より店頭先行で販売します。オンラインは11.27の20:00にアップ予定。是非映画も合わせてチェックしてみて下さい。
NARI
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toxgo · 1 year
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ふわふわ戦隊もちぐまん
名作がオンパレードのフジテレビのノイタミナ。 「好きなノイタミナ作品は?」と聞かれた際に、パッと思い付くかと言われたら思い付かない。好きか嫌いかと尋ねられたら、好きっちゃあ〜好き。そんな立ち位置だったのが、2010年に放送された森見登美彦の同名小説を映像化した「四畳半神話体系」 しかし、アニメ放送から12年たった今年の2022年。それまで持ち続けていた"四畳半"に対する想いが一気に変わりました。それは「四畳半タイムマシンブルース」に出会ってしまったからです。
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「四畳半タイムマシンブルース」の前に、まずは「四畳半神話体系」を知らなければならない。
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“薔薇色のキャンパスライフ”を夢見る、誇り高き三回生の「私」。 しかし悪友の小津に振り回され、下宿先の下鴨幽水荘に住む謎の自由人である樋口師匠には無理な要求を突き付けられる日々。更には1個下の後輩で「私」が好意を寄せている黒髪の乙女である明石さんとは、なかなかお近づきになれない。
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思い描いていた大学生生活はこんなはずではなかった。そうか。全てはピカピカの一回生の時に選んだサークルこそが全ての元凶の始まりではないのか? 薔薇色のキャンパスライフになるルートを探すべく、様々なサークルに入会する並行世界を旅した「私」の物語。
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「ありもしないものばかり夢見て、自分の足元さえ見てなかったのだ。不毛と思われた日常は なんと豊穣な世界だったのか。」 このセリフに全てが集約された作品こそが四畳半神話体系。
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このBlogをキッカケに見始めてみようかなとか、昔、途中で見るのをやめてしまった方に1つアドバイスがあります。このアニメは絶対に字幕アリで見るべきです。何故ならセリフの量がすごい。ほぼほぼ小説を聞いているんではないのかと思うくらい多い。そして特徴的なセリフの言い回し。でも、1番の理由は物語の節々に登場する名言(特に小津)の数々を耳と目の両方で留められるから。
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タイムリープ物語とはちょっと違うけど、大きい括りで言えばそこに当てはまる作品なので、序盤はなかなか世界観にハマりにくい。なので字幕も追っかけながら見る方がすんなりとハマれるはず。少なくとも僕はそうでした。「物語シリーズ」なんかも字幕アリで見る方が楽しめますよね。
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「四畳半タイムマシンブルース」はそんな四畳半の世界観に、上田誠の戯曲「サマータイムマシン・ブルース」をドッキングしたコラボレーション作品。
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八月、灼熱の京都、左京区。おんぼろ���パート「下鴨幽水荘」で唯一のエアコンが動かなくなった。悪友の小津が昨夜リモコンを水没させたためである。「私」がひそかに想いを寄せる後輩の明石さんと対策を協議しているところに、見知らぬ青年が現れた。
彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そこで「私」は、彼のタイムマシンで昨日に戻り、壊れる前のリモコンを持ってくることを思いつく。ところが、タイムマシンに乗り込んだ小津たちが、リモコンを持ってくるだけにとどまらず勝手気ままに過去を改変しようとするに至り、「私」は世界消滅の危機を予感する。-Wikipedia参照-
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補足するならば、「私」が存在する過去に、日本人の誰しもが"タイムマシン"と聞いて真っ先に想像してしまうあの青くて丸っこいやつが使っているアレでやってくる田村君。"もっさり"したと言う形容詞がドンズバな青年の声優を務めた本多力の演技力も相まってとても好きなキャラクターでありキーパーソン。
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この作品の何が最高��ったのかと言えば、「私」が好意を寄せているヒロインの明石さんと恋模様を最後の最後に描いてくれた事。
クールかつ決してブレない性格の持ち主の明石さん。黒髪のボブの孤高な存在感。「私」ことを好きなのか、どう思っているのかを全く見せないミステリアスな雰囲気も好きです。四畳半好きなら明石さんを嫌いな人はほぼいないはずの絶対的ヒロイン。
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そして、アニメ版よりもラストの展開がはっきし言ってが圧勝でした。同じ京都を舞台にした名作中の名作「たまこラブストーリー」とは、恋愛描写の演出は比べるまでもなく四畳半の方が少ないですが、個人的にはあの"糸電話"に匹敵するくらいの素晴らしすぎる締めくくり。
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「好機はいつでも貴方の目の前にぶら下がってございます。」 
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アニメで毎話登場する名言とも言えるこのセリフと=の関係値で登場するのが、今Blogのタイトルの“ふわふわ戦隊もちぐまん”
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明石さんの劇中のお気に入りのキャラクターでいつもカバンにぶら下がってます。彼女曰く、5体揃ってもちぐまん。でも、どの並行世界でも決まって"白のもちぐまん"を無くして���まいます。そして、それを見つけるのが「私」。様々なシチュエーションがありましたが、結果的には明石さんの元に戻ってきます。いわば、「私」と明石さんを繋ぐ絆アイテムであり、四畳半のマスコット的存在。
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このもちぐまんは「四畳半タイムマシンブルース」で良い役割を担ってました。恋模様とは違った形で、点と線が繋がる瞬間は必見です。そして、見終わった後は“白のもちぐまん”が欲しくなる事をここに断言します。2022年も残すところあと2ヶ月ちょい。この時点で僕の今年ベスト映画の1本である事は間違いないです。
「成就した恋ほど語るに値しないものはない」 -私-
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NARI
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toxgo · 2 years
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わたしは光をにぎっている
「八月は夢花火 私の心は夏模様」
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お送りした曲は宇多田ヒカルによる井上陽水の"少年時代"。毎日着るインナーがフルーツのタンクトップからインデラのサーマルに変わるまでは、僕の心は夏模様。
どんだけの猛暑でも僕は夏が好きです。汗でびしょびしょになろうがならまいが夏が好き。でもフェスや野外のアクティビティにはあまり興味がない。路面の居酒屋で外の席があれば是非ともそこがいい。それが座れようが立ちでも。なんて事ない居酒屋でも外で呑む瓶ビールは格別。サマレンの主人公である網代慎平の癖である"俯瞰"を引用するならば、生ジョッキより小さいグラスでクイっと呑み干す瓶ビールの良さを知った自分は間違いなく歳を重ねたんだと思う。生ビールより瓶ビール派。流川より仙道派。聖子ちゃんより明菜派。
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“松本穂香”が気になる。
「拾われた男」の第二話で主人公の松尾諭がバイトしている渋谷TSUTAYAに、新人バイトとしてやって来た田畑さんを演じたのが松本穂香だった。このエピソードのみのスポット出演だったにも関わらず、これが僕の中で決定打になった。
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区画整理などの都市開発で街が変わり続けている東京。そこにあって当たり前だったものが日々変わり続けている街並み。コロナの影響ももちろん大きい。そんな変わりゆく街を舞台にし、“終わり方の大切さ”を描いた映画「わたしは光をにぎっている」 
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主人公の澪を演じたのは松本穂香。澪は幼い時に両親を亡くしてからは、大人になるまでずっと祖母と長野の田舎で暮らしていました。しかし、祖母の入院や経営していた旅館の老朽化もあり、祖母の元を離れ、亡き父の友人である三沢京介が経営している東京の立石にある銭湯“伸光湯”に居候としてやって来ます。
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しかし、新しい環境での生活になかなか馴染めない澪。ある日、祖母から「目の前の出来る事から、コツコツやりなさい」と心を少し軽くしてくれる言葉をもらってから、少しずつ伸光湯の手伝いを始めます。
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伸光湯で働くうちにどんどん銭湯の事が好きになっていく澪。いつしかそこが澪にとって自分の居場所となり、そして一途の光を掴みかけていました。
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澪は祖母が入院する日に一冊の本を譲り受けます。その本は詩人・山村暮鳥の詩集でした。そして、祖母がその詩集の中でお気に入りだと教えてくれたのが「自分は光をにぎつてゐる」 山村暮鳥は大正時代の詩人。この「自分は光をにぎつてゐる」は書いた時は、その時代では不治の病だった肺結核に侵されていたそうです。自分の死が迫ってくる中で、暮鳥が生み出したのは「光」をテーマにした、絶望ではなく希望の詩。この詩が映画のタイトルの由来となっており、まさしく物語の核です。
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この作品を見るにあたってお伝えしたい事は、主人公の澪はあまり話さない内向的な女の子。でも、その役柄が松本穂香とすごくマッチしていたことは間違いないです。"コミュ症"と言ってしまえばそれまでかも。でも、それとはちょっと違う。物語の中で、「しゃべらないことで自分を守ってる」と核心をつく一言を言われます。このシーンは決して他人事の気がせず、自分自身に投げかけられているようでハッとさせられました。
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銭湯という居場所を見つけたのも束の間。伸光湯は区画整理の対象となっていて、取り壊しが決定していました。初めは澪に素っ気ない態度だった京介でしたが、銭湯と出会い変わっていく澪を見ている内に、段々と言い出せなくなっていました。そして、畳み掛ける様に、澪の祖母の訃報。澪にとってはダブルで自分の居場所を無くしてしまいますが、その時の澪はもう以前の彼女ではありませんでした。
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「しゃんとする。どう終わるかって、たぶん大事だから」
これが映画のキャッチコピー。自分の居場所。知り合った人達との思い出が詰まった街にお別れを告げて、迎えるラストは終わりがあるからこそ始まりがある。と思わせてくれたエンディング。多くを語らず進んでいく様はまさに「詩」そのもの。楽しい時も挫けそうな時も、誰しもが小さくて何かしらの"光"を握り続けている。
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あんな烈しい暴風の中で
掴んだひかりだ
はなすものか
どんなことがあっても
おゝ石になれ、拳
この生きのくるしみ
くるしければくるしいほど
自分は光をにぎっている
出典:『山村暮鳥の世界』筑波書林
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NARI
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toxgo · 2 years
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아저씨
「アジョシ」が忘れられない。
いや、むしろ忘れたくない。
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"韓流"ブーム。これが「アジョシ」を見るのに10年以上の無駄な時間を過ごした要因かも知れない。僕の思春期真っ只中に起こったこのブームの火付け役と言えば間違いなく「冬のソナタ」だろう。ドラマもそうだが主役のヨン様に熱狂するおば様達は本当に凄かった。でも僕の母はこれには該当しない。なので家に韓流グッズの類はひとつもなかった。もし母が韓流を好きだったら、知らぬ間に自分もハマっていたかも知れない。
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いや、それはあり得なかったと思う。何故なら映画ないしドラマは欧米だろ!という意味ないプライドが邪魔をしていたからだ。「韓国の映画はおば様方が楽しむもの」と先入観が先走り、知りもしないのに当時から最近まで結論付けてしまったことをとても後悔している。先に言っておくと“反韓”というくだらない感情はこの時から、そして今現在も持ち合わせていない。
韓国映画マニアと言っても過言ではない友人がいる。人生の先輩だがあえてここでは友人と呼ばせて頂きたい。韓国映画に限らず様々な映画の情報や知識を教えてくれるのだが、韓国映画に関しては特に凄い。その友人から絶対に見るべきオススメDVDをゴッソリ借りた中に「アジョシ」があった。
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ほとんどの人が予告やストーリーのあらすじを見て、ザックリと物語を頭の中で想像すると思う。ほぼほぼその通りだったり、多くはそれ以下な事が多い。つまり一度思い描いた想像の範囲内を超えてくる映画は少ないという事。しかし、「アジョシ」は僕の想像をしっかりと超えてきた。
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「アジョシ」はなんと言っても主人公のテシクを演じたウォンビン。とりあえずカッコいい。もう一度言わせてもらうと、진지하고 멋진。
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ジョン・ウィックにはキアヌの良さ(僕は大好き)がありますが、彼よりもスマートに淡々と敵を駆逐していくバトルアクション。説得力抜群ウォンビンの対人術は凄みしかない。劇中でセミロングな髪の毛をバッサリと自ら切る決意の表れを描くシーンがあるが、まぁーどっちの髪型もカッコいい。でも、ストーリーを無視したら個人的にはセミロング派。ラストの敵のアジトでの戦闘シーンで「やっちまえウォンビン!」と思わず応援したくなることは間違いないでしょう。ようやくあの時の韓流ブームのおば様達の気持ちがようやくわかった気がする。
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元特殊部隊出身(殺し屋)のテシクは忘れる事が出来ない過去に囚われたままで影しか感じない。そんなテシクを「アジョシ!=おじさん」と親しみを込めて呼ぶお隣さんの少女ソミを演じたキム・セロンも良かった。隣に住む女の子から“守らなくてはならない存在”になっていくまでの過程で彼女の見せてくれた様々な"絆"にはグッとくるはず。ソミの願いは一つ。「アジョシに笑っていてほしい」たったそれだけ。
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そして、敵役のマンソク兄弟はちゃんと悪かつちゃんと憎たらしい。これが特に重要だと思う。日本だとカタギや女と子供には手を出さない。というのがこういったヤクザテイスト映画の定説。しかしお隣の韓国は違います。誰だろうと関係ないスタイルないし何でもアリ。そして韓国の社会問題の臓器売買や、孤児を使っての犯罪体系などの闇を織り交ぜて描かれているのもリアリティがあります。
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影のある主人公に懐くお隣さんの少女との交流→その少女が親のだらしなさで犯罪に巻き込まれて拉致される→助けにいくが一筋縄では行かない→なんやかんやあり最後の最後で助ける事が出来る。
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大きい括りで言えばこんなストーリーかもしれない。ありきたりな物語なのかもしれない。でも、先に述べた要素を踏まえた結果は、間違いなく目を離せない2時間だと言うこと。決してお涙頂戴なだけの薄っぺらいものとは訳が違う。やはり韓国版の「LEON」と評される肩書きは伊達じゃない。12年前の作品と知った時にはビックリでした。前半に書いた韓流に対するイメージが全部同じじゃないにしても、少し似てるという人にはこの何度見ても泣いてしまう予告編を是非。
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NARI
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toxgo · 2 years
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とら男
「メタセコイア」 とはヒノキ科メタセコイア属の落葉樹。イチョウと同じ遺存種の仲間で“生きている化石”の別名を持つ植物。
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大学の授業で“生きている化石”と呼ばれていることに興味を持ち石川県に植物調査にやってきた女子大学生の梶かや子。
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ある殺人事件を未解決のまま時効を迎えさせてしまった事を未だに悔やみ続けている元石川県警特捜刑事の西村とら男。とら男にとって“メタセコイア”と聞くと嫌でもその事件を思い出してしまいます。この二人が偶然石川県の飲み屋で出会い、“メタセコイア”という共通項から、とら男の忘れる事の出来ない未解決事件の真相に迫っていく物語を描いた、フィクションとノンフィクションの間を揺れ動く映画「とら男」
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とら男の忘れる事の出来ない事件は1992年に起きた「金沢女性スイミングコーチ殺人事件」
この事件は土地勘のある者の犯行である事や、計画性よりも突発的に起きてしまったであろう痕跡などが多く残されていました。そのひとつが被害者の衣服や髪に付着していた“メタセコイア”
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どこにでも自生しているわけではない特徴的な植物を発見した事により、犯行現場の特定やそこに残されていた遺留品も見つかって事件は誰もがスピード解決すると思っていました。しかし、事件は2007年に時効を迎えてしまい迷宮入り。そこには他の都道府県では始まっていたDNA鑑定の導入が遅れていたこと。そして県警の捜査ミスで冤罪が生まれかねなかったことなどが挙げられます。しかし、犯人の尻尾を掴みかけていた男がいました。それが西村とら男。
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この映画の1番の凄いポイントは実際に石川県警に属し、当事件の捜査本部の一員として捜査していた元刑事の西村虎男さんが主役の"とら男"を自身が演じたこと。刑事を引退後もこの事件に関する著者を執筆していたりと、当事件の解決に対する並々ならぬ想いがあります。そして約30年の時を経て、自身の捜査の先に辿り着いていた犯人と思わしき人物に会いに行くシーン。この時のとら男の表情の深みの凄さ。個人的にこのシーンは「殺人の追憶」を思い起こさせられるゾワゾワ感がありました。
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"メタセコイア"が繋いだ不思議な二人の関係性。本来の目的であった植物の調査そっちのけで、この未解決事件の真相を追い求める大学生のかや子。そして少しずつ人として成長していく様を見せてくれる彼女の存在が良い意味でドキュメンタリー感を強めなかった大きな勝因だと僕は思いました。
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"生きている化石"とも汲み取れる未解決殺人事件。でも、化石にさせない為に動き続けている人達の執念がビシビシ伝わってくるはずです。どこまでがフィクションなのか見ている最中に時折見失う事が出来る稀な作品。機会があえば迷う事なく見て欲しい唯一無二な“傑作”です。
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NARI
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toxgo · 2 years
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I’m one with the Force, and the Force is with me.
先日Disney+に入会しました。少し前までは完全にスルーしていた自分がいましたが、"独占見放題"のラインナップが強すぎて、もう無視することが出来ない存在になってしまいました。
加入して真っ先に見たのが「オビ=ワン・ケノービ」
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STAR WARSのEP1〜3のトリロジーシリーズは僕が1番熱狂していた三部作。その中でもEP1の「ファントム・メナス」は父との思い出がほぼない幼少期に二人だけで見に行った忘れられない映画です。映画館の売店でパンフレットではなくて、何故かテレカを買ってくれた父を今でも忘れません。
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EP3の10年後を描いたのがこのドラマシリーズ。感想はただ一つ。オビ=ワン役をユアン・マクレガーが続投してくれただけで、もう勝負アリです。ユアンの実の娘であるエスター・ローズが登場する演出も◎ トレスポよりも先にSTAR WARSシリーズで俳優としての存在を知ったユアン・マクレガーは今も大好きな俳優さん。
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レア・セドゥと共演したNetflixオリジナル映画「ホンモノの気持ち」は凄くオススメなので是非見てみて欲しい。
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物語の時系列ではこのドラマの後の話を描いた"スピンオフ作品の史上最高傑作"とも評される「ローグ・ワン」も合わせて見ました。正直こんなに胸熱になって感動する作品だとは思ってませんでした。
"反乱軍のスパイは帝国軍の究極兵器の設計図を盗み出すことに成功"とEP4の冒頭に流れるオープニングクロールの一文だけでここまでのストーリー展開を作れるなんて脱帽です。ジェダイは滅び、ライトセーバーがほぼ出てこない物語の中で、フォースの力を信じる盲目の戦士"チアルート・イムウェ"の格好良さには痺れました。ダース・ベイダーの圧倒的な無双感。ラストの"希望"に満ち満ちた終わり方は何回見ても飽きません。
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2022年春アニメは個人的に不作のシーズン。でもDisny+の独占配信作品にその気持ちに待ったをかけるタイトルがありました。その名は「ダンス・ダンス・ダンスール」
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ジョージ朝倉原作のバレエダンサー達の成長を描いた青春物語です。ダンス系アニメの不動の1位は2017年の「ボールルームへようこそ」 なのは揺るがないです(ちなみに赤木真子推し) でも、それに匹敵するアニメがようやく誕生したと思ってます。
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制作は"ユーリ!!! on ICE"や"体操ザムライ"でダンス描写を培ってきた安心と安定感を誇るMAPPA。 そしてOPの楽曲がYUKI。内容を知らなくともこの時点でつまらない作品な訳がないです。
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ナタリー・ポートマンの「ブラックスワン」と🎶ダバダ〜ダバダ〜"バレエダンサー熊川哲也は知っている"くらいのバレエ知識だけで十分です。序章程度の第1期で終わってしまってます���、間違いなく第2期がある事を確信してます。
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この他にも俳優松尾諭の自伝的エッセイを豪華キャストでドラマ化した「拾われた男」 仲野太賀の役作りと演技の破壊力がハンパじゃないです。第二話の松本穂香にはやられました。
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「シュタゲ+ひぐらし+あの花」な世界観で2クールぶち抜きのタイリープ物語「サマータイムレンダ」
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"こんな幼馴染が欲しかったんだ!2022"なるランキングがあるならば間違いない"小舟潮"に1票です。
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日本中のシンプソンズファンが歓喜した世界一有名な核家族こと「The Simpsons」が全シリーズ見放題なのも忘れてはいけません。そして、今月にはダニー・ボイル監督作品のドラマ「セックス・ピストルズ」 や、約9年の沈黙を破り公開される笹塚を舞台にした逆異世界転生コメディーの金字塔「はたらく魔王さま!!」など魅力的な"独占見放題"が目白押し過ぎるDisney+です。
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NARI
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toxgo · 2 years
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恋物語
「人は真実を知りたがる。あるいは自分の知っているものを真実だと思いたがる。つまり、真実が何かなどは二の次なのだ。」
僕は"恋物語"が好きです。
この場合のそれは西尾維新の物語シリーズの1つである"恋物語"です。
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青春怪異談をベースに描かれる独特を通り越して唯一無二な世界観。その原作を見事に映像化した企画の夏目公一朗と監督の新房昭之。そして製作会社のシャフト。ハマらない人はハマらないですが、一度ハマってしまうと抜け出せません。2009年の"化物語"からアニメ化がスタートして、「恋物語 〜ひたぎエンド〜」は2013年に公開された作品です。
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"恋物語"はタイトルから想像が付くようにこれは"恋"がメインテーマ。現在進行形の恋人との恋。もう叶う事がない恋。好きが狂気に変わってしまった恋。この3つが絡み合って話は進みます。
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その中でも全ての恋心に関わってくる「貝塚の貝に、枯れ木の木だ」の自己紹介でお馴染みのゴーストハンターであり詐欺師の貝木泥舟。彼が中心で描かれるストーリーは間違いなく彼を好きになる為の物語。
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"偽物語"から登場する貝木。偽物語の時はいわゆる悪役。戦場ヶ原家を詐欺で崩壊へと導いたただの悪者。恋物語まではそのイメージだけでした。では何故、戦場ヶ原家を騙さないといけなかったのか?その真相がこの物語で明らかになるのですが、その理由がわかった時は、過去に貝木に惚れてしまったガハラさんの気持ちがわかるくらいカッコよすぎ。
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「片想いをずっと続けられたら、それは両思いより幸せだと思わない?」
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好きという感情が殺意へと変貌を遂げてしまい、人ではなくなってしまったこの物語のラスボス存在千石撫子。彼女を最後に救った?騙した?のも貝木でした。その時に名言製造機の貝木らしく、嘘か本当か疑わなければならない深すぎる言葉が登場します。(細かい所ですが、千石撫子がドラえもんマニアでたまに秘密道具を引用してくる件が好きです)
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「俺は金が好きだ。
なぜかと言えば、金は全ての代わりになるからだ。
物も買える。命も買える。人も買える。心も買える。幸せも買える。夢も買える。
とても大切なもので、そしてその上でかけがえのないものではないから好きだ。」
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物語シリーズはOPも抜群です。特に恋物語のOPは戦場ヶ原と貝木泥舟によるデュエットバージョンがヤバいんす。でも花澤香菜が担当した"前髪娘"こと千石撫子のイメージソング「恋愛サーキュレーション」そして“囮物語”のOP「妄想エクスプレス」には勝てません。やっぱり花澤香菜と聞いて真っ先に思い付くキャラクターは千石撫子です。
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今回ご紹介した"恋物語"までアニメで辿り着くのは、化物語→偽物語→猫物語(黒)→物語シリーズ セカンドシリーズ(21話〜26話が恋物語)。と、少々長い道のりかもですが、西尾維新の世界観にハマったら秒で見終わってしまうはずです。
「真実を知りたければ、まず嘘を知れ」 -貝木泥舟-
NARI
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toxgo · 2 years
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さがす
今年の1月に公開された片山慎三監督作品「さがす」は見ましたか?2022年はあと半年ほど残っていますが、僕の2022邦画のベスト3に間違いなくランクインします。片山監督の脚本の凄まじさ。伏線やメタファーの散りばめ方。“息を呑む”という感情は正にこういう事だなと思い知らされた始まりからラストまでの緊張感で123分間ずっと釘付けになりました。
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アジア映画で初の快挙となったアカデミー賞の作品賞を受賞した「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督の助監督を務め、2018年に公開された「岬の兄弟」で人が普段見せたくない生々しさや、社会的な問題などをこれでもかと見せつけてくれた片山慎三監督。2020年に発表した短編映画の「そこにいた男」も30分間の衝撃でした。
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そんな監督の長編映画第2作目。自身の体験を元に脚本を書き、格差や自殺願望などのこれからどんどん大きくなってくる社会問題と人間の暗部にしっかりとフォーカスを当て、世界水準で評価されるべき作品が「さがす」だと思います。
ここからは大きなネタバレはないですが、軽いジャブレベルのネタバレは有りです。一応、まだ見てない人向けに書いたので良ければ読み進めてみて下さい。
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「君は一体誰を探しているの?」 舞台は大阪の西成。日雇い労働者の父が「懸賞金300万円の指名手配犯を見つけたんや」と娘に伝えます。翌日になると父が失踪してしまいます。汚いけど大好きなお父ちゃんを“さがす”娘が、やっと見つけた人物は父と同姓同名の全くの別人でした、、、、ここから物語がスタートするのですが、その後の展開や結末は予告編やあらすじを読んで抱くファーストインプレッションを何倍も越えてきます。
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座間9人殺害事件。相模原障害者施設殺傷事件。ALS患者嘱託殺人事件。などの実在事件のオマージュが散りばめられているので、なかなかショッキングな演出が多め。なので見る時はちょっぴりな覚悟+しっかり映画を見るんだ!という気持ちが必要かもです。
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主人公の"原田智"を演じたのは佐藤ニ朗。頼りないけど憎めない印象の原田智を演じるのは佐藤ニ朗以外考えられないと思っていた監督は、彼が演じることを当てはめて脚本を完成させたらしいです。
物語の中盤。ALSで闘病中の妻は安楽死を望んでいるのではないのか?と苦しむ妻の思いを悟った際にとってしまった行動。そして声ならない叫びのシーンはこの作品の1番の名シーンでした。そして、終盤にこれから死に向かう自殺志願者の気持ちと妻に犯してしまった後悔の念が重なり涙を流すシーンはかなりグッと来るはずです。
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智の娘“原田楓”役は伊東蒼。ユマニテ所属の若干16歳の大阪出身の女優。「空白」や「湯を沸かすほどの熱い愛」の娘役の女の子です。
本作でも本当に素晴らしい娘役でした。関西弁は当たり前にナチュラルですし、時折見せる秀逸なツッコミも◎ そして佐藤次郎に負けない存在感と演技力。更に一回見ると忘れられない顔立ちはこれからも沢山の映画で出逢う機会が増えるはず。改めてユマニテっていい意味で恐ろしい事務所ですね。物語の序盤。「お父さんはもう、戻ってこないんだよ」と西成のシスターに諭された後、そのシスターにツバを吐きかけるシーンはキリスト教が根付いている西成ということもありダブルの意味で度肝抜かされます。
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連続殺人犯の"名無し"aka"山内照已"の狂気や胸糞悪さをバッチリ演じ切ったカメレオン俳優こと清水尋也。サイコパスな殺人鬼の演技は近年の邦画の中でも頭ひとつ抜けていると思います。智の奥さんを殺める時に見せたあの目とその方法はトラウマ級でした。“目”で演技をしているという表現がピッタリすぎます。
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この三人を軸に物語は進みます。現在、3か月前、13ヶ月前と3つの時間パートが描かれる中で三人とも何かを“さがしています” それは大切な人であったり、欲求を満たす為の次のターゲット。家族愛や存在意義などの感情的ものだったりと“さがしもの”は様々。そして善と悪の境界線もひとつのテーマになっているのですが、その境界線は全編通して色々な物やシチュエーションで表しています。
三人の“さがしもの”が見つかり迎えるラスト。最後は親子2人だけでの卓球のラリー。このラストシーンにはまんまとやられました。なぜなら本作のキャッチコピー「見つけたくないものまで見えてくる」の意味が理解できてしまうからです。卓球台のネットを境界線として表現し、その意味を理解した時に襲ってくる困惑と感動の余韻が消える事はないです。
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この他にもフランツ・リストの「愛の夢」が流れながら始まるOP。ホームランバー。クーラーボックスに入っていたプレモル。などの考察をもっと書きたかったですが、それらはネタバレが過ぎるのと僕の受けた衝撃をなるべくそのままの状態で未見の方に伝えたかったのでこの辺で終わらせます。
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凄い映画を見てしまった。これが1番の感想です。それくらい久しぶりにガツンとくらった映画でした。現在はPrime Videoにて独占配信中なので多くの方が見れると思います。是非チェックしてみて下さい。自心を揺さぶられ、確実にブン殴られるはずです。
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NARI
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toxgo · 2 years
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流浪の月
「海街diary」からそれまでに持っていた印象が徐々に変わり始め、「怒り」ではその気持ちが確信に変わり自分の心を鷲掴みにした女優“広瀬すず” 絵に描いたような非の打ち所がない顔面。ちょっぴりあざと可愛い系な雰囲気が嫌いな男性陣はいないのでは?もちろん会ったことやすれ違ったこともないです。でも、万が一前に現れたら僕はきっと腰を抜かしてしまうと思います。
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2週にわたって放送された広瀬すずの"情熱大陸"を見てからずっと公開されるのを心待ちにしていた「流浪の月」 監督は「悪人」や「怒り」の李相日。2016年公開の「怒り」は渡辺謙、宮崎あおい、妻夫木聡、森山未來などの豪華キャスト。そんな俳優達に負けず劣らず、体を張った演技を見せてくれたのが広瀬すずでした。この映画きっかけで彼女を好きになったのは僕だけではないはず。あと劇中のサントラわ担当した坂本龍一の存在も忘れてはいけません。
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「流浪の月」の原作は2020年の本屋大賞を受賞した凪良ゆうの同名小説。すんごいざっくりなあらすじは女児誘拐犯の"佐伯文"とその被害者になった女の子"家内更紗" その事件から15年後。「ロリコンの誘拐犯」と「傷物にされた可哀想な女の子」のレッテルが未だに貼られたままの2人が偶然再会するのですが、、
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上映時間が150分と少々気合いが必要な物語を見終わった僕の感想としては、原作を読んでから鑑賞すべきでした。新宿からの帰り道に原作の方のネタバレ解説を読みました。映画とは違う時間の流れ方、主人公の生い立ちや細かな設定など、映像化されなかったシーン知った時にようやくこの映画の良さが深まります。特に物語の中盤から当時する8歳の女の子"梨花"の原作での立ち位置を知った時には涙しました。
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作品の1番のテーマだと感じたのは事実と真実の違い。"女児誘拐事件"これは紛れもない犯罪である事は"事実" でも、そこには当事者の2人にしか分かり得ない"真実"がありました。松坂桃李が演じた誘拐犯の文(ふみ)に感情移入できない、もしくは嫌悪感を抱いてしまうかもしれません。でも、物語の中であらぬ疑いをかけられその時に文の叫んだ「もう、ほっといてくれ」を聞いた時にはハッとさせられました。
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この文の想いが詰まった叫びは現実世界でも多く直面します。インターネットが隣にいて当たり前の世界。何か事件が起きた際にはすぐに沢山の情報が飛び交い、事件が起きたという事実以外は何が真実なのか分からないくらい色々な事柄が飛び交います。そして晒すだけ晒して、飽きたら次のターゲット。被疑者が絶対に悪人だとは限らない事を忘れていませか?情報をすぐに吸収できることは決して悪いことではない。しかし、その反面で生きにくくなったなと感じる事もあるし、何か大切な事がうやむやになってしまっている気がします。
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居場所のなかった更紗にとって文と一緒に過ごしたあの2カ月間は忘れることが出来ませんでした。15年経っても忘れることのないかけがえのない時間。誰にも相談出来なかった従兄弟からの性的な嫌がらせを初めて打ち明けられたのも文。そんな文を元誘拐犯という犯罪者にさせてしまった罪悪感が消える事はずっとありませんでした。でも、他人から見れば被疑者と被害者。このカテゴリーだけで全てを決めつけてしまう世の中。この2人が一緒に居たいと願う事は罪ですか?気持ち悪いですか?
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作品のキャッチコピーの1つに「愛ではない。けれど そばにいたい」 があり、最終的にこの言���が胸に染みます。これを愛と捉えていいのか?自分が近しい知り合いだったらフラットに接してあげられるだろうか?そして物語のラストで明かされる“真実”が明かされた後は、更紗と文の幸せを願わずにはいられないです。
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NARI
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toxgo · 2 years
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C'MON C'MON
まず初めに。4.29はTOXGOが誕生した日。2015年でOPENしてから今年で7年が経ちました。記念日を大事に出来ない彼氏や夫はパートナーからのブーイングを鳴り止まないと聞きます。仕事だろうがプライベートでも記念日は忘れない男で在りたいと思っている所存でございます。もう7年。まだ7年。長いんだか短いんだかわからないくらいの年月が経ちました。「ここまでやって来れたのもお客様のお陰です!」と、4.29がやって来ると毎年同じ事を伝えてしまいます。でも、本当にそれ以外に思いつかないと言いますか、それに尽きるの一言です。なんならこの感謝を伝える別の表現を僕に教えて欲しいくらいです。これからもTOXGOを心の片隅でも。。。いや、是非ともド真ん中で忘れずにいてくれたら嬉しいです。8年目も何卒宜しくお願いします。
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アニバーサリー的なアイテムは今年もバッチリご用意しております。しかし、ここではあえて詳しくはご紹介しません笑 Instagramのアーカイブやストーリーを是非チェックしてほしいです。もしくはお店に直接ご連絡下さい。でもフワッとお伝えするならば、SEDAN ALL-PURPOSEのボーダーTeeをほんのりアップデートさせた最高かつ最高なアイテムです。
周年の挨拶で終えようと思いましたが、それでは昨年から始めたこのBlogらしくない笑 なので、この前の休みに見てきた映画について書いてみました。その作品のタイトルは「C'MON C'MON」
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マイク・ミルズ×A24制作×主演ホアキン・フェニックスによって生み出された映画が「C'MON C'MON」なのですが、この三つ巴が揃った時点でクソ映画な想像が出来ますか?(口が悪くてすいません) 個人的に昨年から公開されるのを楽しみに待っていた一作でした。ポスタービジュアル、あらすじ、予告編などをチェックした際には伯父と甥っ子の2人によって繰り広げられる笑いあり涙ありのハートフル作品なんだろうなと予想していました。
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でも、わかりやすい御涙頂戴な作品を90s NYカルチャーのレジェンドの1人であるマイク・ミルズが作る訳がない。映画好きの方々ならこれに近い気持ちをお持ちだったかと思います。そしてその予想をはるかに超えてきて、そんじょそこらのテンプレート作品でもなければ、子供が大人に対して想いを伝える事の不器用さや難しさを伝えてくれた傑作でした。
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「人生はビギナーズ」では父親像。僕がミルズ作品の中でいっちゃん好きな「20センチュリー・ウーマン」では母親像。そして今作では子育て像。このどれもがマイク・ミルズの実体験を反映させた名作である事は間違いないですが、その中でもメッセージ性に長けていたのはこの「C'MON C'MON」は1番だったのではないでしょうか?
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主演を務めたホアキン・フェニックスと甥っ子役のウディー・ノーマンの演技が抜群だった事は言うまでもありません。でも、1番心に残ったのは、伯父×甥っ子のストーリーに上手く組み込まれ、ホアキン演じるラジオジャーナリストのジョニーが、アメリカの各州に住むティーンエイジャー達に“未来とは?” “家族とは?”と色んな質問を投げかけるドキュメンタリーパート。劇中に散りばめられた子供達の真っ直ぐな気持ちにはきっと沢山考えさせられると思います。そして、アメリカの子供達が未来に対する明確なビジョンがある事に驚かせられます。本当に僕なんかよりよっぽど大人です。インタビューに答える子供達から溢れ出てくる言葉の数々は、心にグサグサと刺さりっぱなしでした。
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子供達の声にもっと耳を傾けよう。でも心では分かっていてもなかなか難しいのが現状。そして、これは対子供でなく、大人同士でも同じ事が言えると思います。他人の話をしっかり聞きどれだけ寄り添える事ができる?大人だろうが子供だろうが異性だろうが年上や年下などなど、、そんな垣根は関係ありません。"会話"を通して相手の想いを知る事の大切をこの作品で改めて再認識させられました。やっぱり伝えること、聞くことが前に進む1番の近道なんだなと。
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僕は初対面の方とすぐに打ち解けるのがあまり上手くありません。「自分、不器用ですから」と言ってしまえばそれまでかも知れません。でもTOXGOが周年を迎えるタイミングでこの映画に出会えて良かった。これから新しい人と沢山出会っていく中で、今以上に“会話”を大切にしていかなければ勿体ない。それを通したからこそ見つかるはずの多くの新しい発見や関係性が見つかる未来は、きっと明るくて良いもののはずだから。
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「起こると思っている事は大抵起きないのが未来。でも、起きるはずないと思っていた事が起こるからこそ未来は面白くて魅力的。C'MON C'MON (先へ 先へ)」
NARI
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toxgo · 2 years
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン
遂にNetflixにて「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の配信がスタートしました。 映画館で見て以来なので約1年半ぶりに鑑賞しました。目頭が熱くなるだけでは済まず涙がしっかりと涙が頬を流るくらいの感動がやっぱり待っていました。絶対に許す事が出来ない京アニスタジオの放火事件。そしてコロナ禍も重なり公開延期が続いた今作。良い意味の付加価値ではないですが、それらを乗り越えて公開された事も決して忘れてはいけません。改めて紹介するまでもない名品ですがこのブログにしっかりと刻みたいと思います。
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90年代後半くらいから"深夜アニメ"が当たり前な世の中になりましたよね。今日に至るまで何千何万のアニメタイトル��生み出されてきましたが、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」ほど泣けるアニメがかつて存在したでしょうか?“手紙”をテーマに描かれた人と人の繋がり素晴らしさ。圧倒的���作画力と非の打ち所がないストーリー構成。セリフの美しさや劇中を彩る楽曲の完成度など、もう全てのカテゴリーが完璧です。今後、この作品=京都アニメーションな立ち位置が揺らぐ事はないはずです。
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この作品を見たけどつまらないと言う感想をお持ちの人はそもそも二次元が嫌いか、よっぽど京アニのアニメーションとキャラクターの作画が肌に合わない。もしくは西洋や戦争背景の雰囲気が苦手で、電気もろくに使えない時代にあんな高度な義手が存在するはずないじゃん。と、重箱の隅をつつく感じで何か文句を言わないと気が済まないの3択な気がします。僕はこの作品が嫌いな人とは友達になれません笑 ちょっと言い過ぎかもですがそれくらい自分の中の物差しになっています。
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戦争孤児から対人用の人間兵器として扱われていた主人公のヴァイオレット。敵国からの奇襲に合い瀕死状態になりながらも最後に“あいしてる”と伝えてくれたのが恩人のギルベルト少佐。その時は“愛”の意味や感情が理解できなかった彼女ですが、戦争終了後に手紙の代筆役のドールとしての仕事を通して様々な愛の形を知っていきます。愛について分かり始める事に比例して彼女の感受性も豊かになっていき、消息不明ながらもギルベルトの伝えてくれたあの想いにいつの日か答えたい。。と言うのがこの作品の1番のメインテーマなのですが、シリーズ最終作の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は大きく分けると3つのストーリ構成になっています。メインのヴァイオレットとギルベルトの話以外の残り2つはそれぞれを別の劇場版にしてもいい位の勿体なさすぎる内容です。
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1つ目は冒頭からいきなりやってきます。アニメ史に燦然と輝くTV版伝説の神回こと第10話「愛する人は ずっと見守っている」のその後を描いたストーリー。ヴァイオレット・エヴァーガーデンにおいて皆が1番好きであろう第10話をいきなりぶっ込んでくるのは正直言って反則でした。あれ?これ10話の続きでは?と思わせられながら物語が進んでいくのですが、アンの孫娘デイジーがヴァイオレットが代筆した手紙を読み始めた瞬間にその疑問は確信に変わります。このシーンの後にOPクレジットだったのですが、初めて映画館で見た時は心が震えました。そしてこのデイジーがヴァイオレットの軌跡を辿る役割も担ってました。
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2つ目はヴァイオレットがある一本の電話を受け取る所から始まります。その電話の主はユリスという少年でした。ユリスは入院先の病院から代筆依頼の電話をかけていました。何度も手術を繰り返しても病状が良くならない現実を受け止め、余命が近い事を悟っていました。売れっ子ドールで代筆予約がパンパンなヴァイオレットでしたがこの電話を受け取った日がたまたま休日だった事もありこの代筆依頼を引き受けるのですが、、、
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自分が死んだら手紙を渡して欲しいとヴァイオレットと約束をする時の“指切り”やグッドサインが後のエピソードに登場する演出も感動的でしたが、1番の感動はヴァイオレットに代筆で頼んだ弟シオンへの"素直になれなくてごめんね"という内容の手紙と、同じ想いが重なった幼馴染のリュカへの電話でした。“素直でいること”の大切さを教えてくれたのがこのヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品。大人になればなるほど素直になる事って難しくなるなって思います。人に優しく出来てないなと感じた時。想いを伝える事を躊躇ってしまいそうな時。“ごめんね”と“ありがとう”が言えなかった時はもう一度見返して欲しい。
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最後はヴァイオレットとギルベルトのエピソードですが、ここに言葉はもう必要ありません。エカルテ島の海で遂に再会を果たすシーン。ここでのヴァイオレットの声優を担当した石川由依の演技力にはただただ感動です。そして実写かと見間違ってしまうほどの水辺の作画にも是非注目してみて下さい。これは個人的に大好きなTV版第7話『「 」』の湖のシーンと同じくらい美しく、現アニメーション界の最高到達点だと思います。
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劇中曲の中で「Violet Snow」という曲があります。この曲OPやEDでは使用されていなくて、記憶が間違ってなければTV版のラストに流れただけだったはず。しかし、そのイントロを聴いただけでヴァイオレット・エヴァーガーデンの名シーンがフラッシュバックしてしまう素敵な曲です。全編を通して書かれた多くの手紙。でもギルベルトがヴァイオレットに宛てた手紙を書くシーンは存在しません。そこを踏まえた上で改めてこの曲を聴くと感動が更に2割増しです。何故ならその歌詞の内容こそがヴァイオレットに向けた“手紙”になっているから。
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NARI
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toxgo · 2 years
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14歳の栞
アニメ版「明日ちゃんのセーラー服」が遂に終わってしまいました。2022年冬アニメの中で"着せ恋"と並ぶくらい個人的に大好きだった作品。最終回は皆さんご覧になりましたか?めちゃくちゃ良くなかったですか?体育祭が終わったあとの"後夜祭"を軸にした内容だった"ひとりじゃないんだ"は後夜祭でダンスを披露することになっている明日ちゃんと伴奏を担当した木崎さんをメインに描かれています。2人のダンスと演奏のシーンは間違いなく神作画でしたし、制作を担当したClover Worksの気合いの入り具合がビシビシ伝わってきました。
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体育祭の内容をこの二人のデュエットに織り交ぜて作られた構成はただのハイライトって感じで終わる事なく、要所要所にしっかりと泣きポイントが作られていてまんまと泣かせられました。何ならこの最終話を見る為のアニメ化だったと言っても過言ではないです。あと僕は第11話"同じ時間‥みんなと‥"も神回だったと思ってます。
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そして、OP曲「はじまりのセツナ」は2022年冬アニメの中でぶっちぎりNo.1のアニソンです。
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「明日ちゃんのセーラー服」は中学1年生の"13歳"を描いた物語ですが、今回はそのひとつ年上の「14歳」をテーマに書いてみました。義務教育年齢で言えば中学2年生の14歳。大人になる事に対する憧れが人一倍強くなる反面、まだまだ子供のままで居たいと思ってしまう"中二病"的な感情が行ったり来たりする多感な思春期真っ只中。そんな14歳に密着して作られたドキュメンタリー映画を先日鑑賞してきました。タイトルは「14歳の栞」
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関東のある中学校が舞台。3学期を迎えた2年6組の35人に密着して作られた作品です。まず、ビックリさせられたのが35人全員が実名で登場すること。インターネットが当たり前なこのご時世で、このコンセプトで作る事が出来たのは奇跡に近いと思います。僕が中2の時は携帯電話は高校生になってから持つ人が多く、インターネットも発展途上。なので学校の中が間違いなく世界の全てでした。そんな良くも悪くも思い出が色々詰まった自分の中2時代を35人の誰かに知らず知らずのうちに重ねて見ていました。悪く言えば未成年のプライバシーがダダ漏れなので、現時点ではソフト化や配信の予定はないみたいです。なのでそこら辺も踏まえ直接的な内容は書きません。その代わりと言っては何ですが、僕の14歳の頃の思い出を書きます笑 需要がないのは分かりきってますが、宜しければスクロールを続けて下さい。
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今から20年前が14歳でした。中1まで髪の毛を切る時は母親と同じ美容室に行ってました。僕の意見などお構いなしで毎回同じおかっぱヘアにされていました。でも中2の夏前だったと思います。プチ反抗期が始まっていたタイミングと重なり、違う髪型にしたい!と伝えました。2歳年上の姉ちゃんの知り合いが行っている美容室を教えてもらい、堂本剛の切り抜きを持って行った事は今でも覚えてます。おかっぱヘアからベリーショートに。これが14歳の時の1番のターニングポイントでした。
えーっと、、単刀直入に言うと、髪型を変えてからの中2時代はめちゃくちゃモテました。誰が言い始めたのか知りませんが、人生には3回モテ期がやって来るってよく言われますよね。もし、それが都市伝説ではないのではあれば、僕の1/3のモテ期は間違いなく中2の時でした。先輩から放課後に呼び出されて告白されたり、他校の同級生からも告白されるという、少女マンガよろしくなシチュエーションもありました。そして、"彼女が先輩"という事もあり、同い年のスクールカーストランキングでは上位にランクイン。でも、先輩が卒業して中3になった途端にそのモテ期は突然終わりを迎えます。浮いた話が全然無くなってからはイジられキャラに転身。親戚以外で同じ苗字の人に出会った事がないくらいインパクトしかない名前だけが目立ち、中3からの学生生活は目立つ事のないまま終わっていきます。思い返せばそこら辺からヲタ道に真っしぐら。確実に14歳の時にやってきたモテ期。あと2回はやってくるはず!と薄く期待し続けてますが今年で20年も経ってしまいました笑 今なおやってくる気配は全く感じてません。"モテキ"の藤くんがやっぱり羨ましいです。キャストで言えば長澤まさみが圧倒的ですが、キャラクターでは"土井亜紀"推しです。
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最後に「14歳」と聞いて忘れていけないのが"エヴァンゲリオン" 14歳アニメ主人公の代表格である碇シンジ。そもそも何故14歳でなければダメなのか?と疑問に思った事ないですか?
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劇中で「神経接続が、、」とか「シンクロ率〜%!」なセリフを良く耳にしますが、エヴァに搭乗する時にパイロットとエヴァを繋ぐ役割を担ってるのが“A10神経” この神経は実際の人間に存在するもので、“好きや嫌い” “愛情” “依存”など様々な感情にレッテルを貼るとても大事な神経です。そのA10神経が1番活発になると言われている年齢が14歳。シンジ君の母親である碇ユイをバックボーンに作られているエヴァンゲリオン初号機。母親とシンクロする事ができ、A10神経の科学的なデータの両方をクリアしていたのが、"14歳"の碇シンジなのです。
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エヴァンゲリオンを見たくなる周期は定期的にやってきます。僕が何度も見返してしまうのは“夏エヴァ”こと1997年公開の「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」 エヴァンゲリオンシリーズは3回エンディングが存在しますが、こちらの作品は2回目のエンディング。ラストはアスカの「気持ち悪い」で幕を閉じたあの作品です。シン・エヴァはもちろん最高の終わり方でしたが、僕はこの旧劇でエヴァが終わっていても良かった派です。その中でもやっぱり"Air"で描かれた通称「大人のキスよ」は旧劇屈指の名場面でしたよね。
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全シリーズを通して1番の腐り具合を発揮していたシンジ君をゼーレから守る為に初号機の元へと送り届けるミサトさんとの名シーン。エヴァンゲリオンという作品のメッセージ性の1つに「大人になれ」というワードが存在しますが、それを1番表していたのがここだと僕は思います。
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絶命状態になりながらも、初号機にたどり着ける最後のルートだった第7ゲージのエレベーター前までシンジ君を連れてきたミサトさん。「シンジ君。もう一度エヴァに乗ってケリをつけなさい」とシンジを叱咤激励します。これまでもシンジ君のケツを叩くことは何度もありましたが、ミサトさん自身の感情や願望をここまでハッキリと伝えたのはここだけではないでしょうか。「今、ここで何もしなかったら。私許さないからね。一生あんたを許さないからね」と。そして、別れ際に“大人のキス”をするミサトさん。この会話の最後で、「いってらっしゃい」とシンジ君に言うのですが、シンジ君は上手く返事出来ずに終わってしまいます。でもそれから24年後。昨年公開されたシン・エヴァでこのシーンはアップデートされます。ゲンドウの待つマイナス宇宙に向かう前。ミサトさんの「いってらっしゃい」に対して、自信に満ちあふれた顔つきで「ミサトさん、いってきます」と答えたシンジ君。それはまさに14歳から少し大人になった瞬間でした。
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今ブログタイトルの“14歳の栞”にはほぼ触れていない内容になってしまい、いわゆるタイトル詐欺なBブログになってしまいました笑 それでも最後まで読んでくれた方々ありがとうございます。これを書き終え自分で読み返した感想をお伝えすると、またエヴァンゲリオンが見たくなりました。今日はすぐお家に帰って、朝までエヴァンゲリオン祭りです。
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NARI
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toxgo · 2 years
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響け!ユーフォニアム
学生時代は何の部活に入っていましたか?僕は小学生の時は野球部でした。ポジションはライトで、イチローに憧れていたのでグローブはもちろんイチローモデル。中学生では坊主にしないといけない暗黙のルールに納得が出来なかったので野球は続けずに、同い年の従兄弟に勧められて軟式テニス部に入りました。高校では軟式からレベルアップして硬式テニス部で汗を流していました。でも、高二の秋からはどうしてもバイトして欲しい服(この頃は初期おしゃれKINGのCHOKiCHOKi世代)を買いたい欲求を抑えきれず部活をサボりがちになってしまいました。
でもテニスは現在進行形で追いかけてます。高校生の時から自分と同じレフティーで、コートの中外どちらでもジェントルマンな姿勢を見せてくれる“ラファエル・ナダル”のファンです。サーブを打つ前の仕草や、ドリンクのラベルの向きを同じ方向にキチッと並べるルーティンも好きです。僕とほぼ同い年で、今この瞬間も歴史を塗り替えている彼のプレーをリアルタイムで見れるのは間違いなく凄い事です。
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アニメや映画を見ていると、学生時代には全く興味がなかった部活に心を惹かれる作品が多々あります。その中でも度々羨ましく思ってしまうジャンルが"音楽"です。僕は幼い頃、音楽幼稚園に通っていました。その当時の写真を見ると満面の笑みでアコーディオンを弾いている自分がいるのですが、今では何の楽器も演奏出来ないうえに、楽譜すら全く読めません。なんなら幼き日の自分に教えてもらいたいです笑 そんな気持ちもあってか楽器が出来る人を激しくリスペクトしています。
話を戻しますが、"部活"という括りで言うならばそれは吹奏楽部。放課後になるとどこからともなく聞こえてくる音色。何の楽器の音色かはよくわかってはなかったですが、いま思うと"放課後のBGM"的なエモさを感じてしまう部活こと吹奏楽部です。夏の風物詩でもある甲子園は僕の毎夏の楽しみです。何度“熱闘甲子園”を見て泣かされたことか。そして、"古賀シュウ"のお箱でもある長島三奈のモノマネに何度笑わせられたことか笑 高校球児の活躍以外にも応援団の吹奏楽部(厳密にはブラスバンドらしいですがここでは吹部とさせて下さい)の演奏も見所のひとつですよね。千葉の習志野高校の"美爆音"はその代名詞ですよね。前置きが長くなりましたが、今回はそんな吹奏楽部をテーマに作られたアニメ「響け!ユーフォニアム」について。
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武田綾乃の同名小説をアニメ化した作品「響け!ユーフォニアム」 2015年にTVシリーズ第1期が放送され、その後2016年に総集編劇場版と第2期。2017年に第2期の総集編劇場版。2018年にスピンオフ作品「リズと青い鳥」 2019年に完全新作の劇場版。スピンオフ作品を合わせると合計6作が存在します。制作はこのBlogではお馴染みの“京都アニメーション” 何度も紹介して同じ事を書いてるかもですが、京アニが作るアニメで面白くない作品なんて存在しません。それくらい絶大な信頼をおいてます。何かアニメを見たいなと思った時は“京アニ縛り”で見てみるのもあり寄りのアリ。とりあえず迷ったら“京アニ”です。
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主人公の黄前久美子(おうまえくみこ)が京都府立北宇治高校の吹奏楽部に入部する所から物語は始まります。物語の割合をザックリとお伝えすると、先輩や後輩の人間関係ドラマが70% 黄前ちゃんとお姉ちゃんのエピソードが20% 恋愛模様が10%な感じ。恋愛エピソードが少なめな所も結果として良くて、そこをあまりフォーカスしない分、登場人物の悩みや葛藤を余す事なく描かれています。余談ですが、吹部経験者の人からすると演奏シーンの完成度がハンパじゃないらしいです。小説では伝わりにくい“音”を経験者の人達からのお墨付きをもらえるほどのクオリティーに仕上げた制作スタッフには脱帽です。
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1〜3年生の全学年に主役が務まるキャラクターが多いのも見所のひとつ。スピンオフ作品の「リズと青い鳥」なんかは正にそれですし、これ以外にもまだまだ作れそうなサブストーリーが沢山あります。その中でも僕が一番好きなのは、黄前ちゃんと同じ楽器のユーフォニアムを担当している副部長の田中あすか先輩とのエピソードをメインに作られた、TV版第二期の総集編である「響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディー〜」です。再編集しただけのよくある総集編みたいな感じでしょ?とお思いの方は甘いです。京アニがそんな安っぽい作品を作る訳がありません。新作映像の差し込み方やカット割など、エヴァの新劇場版「序」に負けず劣らない再編集作品だと思います。でも、それだけではなくエヴァと同様にTV版をしっかりと見て劇場版を見てほしいです。絶対に感動の割合が3割増になるので。
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ユーフォニアムと言う楽器はギリシャ語の「よく響く」や「心地よい」という意味の"ユーフォニア"が名前の由来。柔らかくてよく響く音色で、フォルムは白菜みたいな楽器です。トランペットやホルンと同じ金管楽器の仲間で低音を担当している縁の下の力持ちな存在。正直このアニメを見て初めてその存在を知りましたし、少し地味な楽器なんだろうなと思ったのが第1印象。でもそのイメージが主人公の黄前ちゃんにピッタリでした。そんなユーフォニアムを担当しているのが黄前ちゃんとあすか先輩。あと2年生の夏紀先輩というすごくいいキャラもいますが、そこまで書くととんでもなく長々しい内容になるので、2年生編はまたの機会に。今回は黄前ちゃんとあすか先輩の2人について。
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「響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディー〜」は新しい顧問として赴任した滝先生の力で、近年は弱小だった北宇治吹奏楽部が地方大会と関西大会を突破して全国大会の切符を手に入れた所から始まります。しかし、吹部のみんなの悲願であった全国大会に対する思いが皆と違う人物が1人いました。それは吹部の副部長で誰よりも大人っぽくて、普段はおちゃらけているのに時々ミステリアスな一面を見せるあすか先輩でした。あすか先輩の両親は幼い時に離婚しています。小学生になったある日。お父さんからとても大きな荷物が届きます。その中身はユーフォニアムと一冊のノート。
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あすか先輩のお父さんはユーフォニアムの初心者向けの本を出版するくらいの有名な演奏者でした。ピカピカなユーフォニアムに一目惚れしたあすか先輩はお父さんとの絆としてのめり込むように練習していきます。そして高三になって初めて掴んだ全国大会。その審査員の中にお父さんの名前があることを見つけてしまいます。絶対にお父さんに自分の演奏を聞かせたい。皆んなを利用してでもそれを実現させたい。これがあすか先輩の全国にかける誰にも言えない秘めた思いでした。全国大会が行われるの秋の終わり。受験生でもあるあすか先輩のお母さんは大事な時期なのにまだ吹部を続けている事をよく思っていませんでした。それは自主退部を促すほど、、なかなかヒステリーなお母さんですが、反発や文句を言わないあすか先輩でしたが、ある条件を切り札にしようと考えていました。
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一方、黄前ちゃんが吹奏楽部を始めたキッカケは少し歳の離れたお姉ちゃんの存在でした。いつかお姉ちゃんと一緒に演奏することが夢でしたがその願いは叶いませんでした。大学受験を理由に吹部を退部したお姉ちゃん。その後大学生になり、自分が辞めた歳になっても吹部を続けている黄前ちゃんに少し嫉妬しています。そんなお姉ちゃんとのコミュニケーションはどんどん薄くなっていきます。でも、全国大会前にお姉ちゃんの本心を聞かされます。そして部活に向かう電車の中で黄前ちゃんが泣いてしまうシーンがあるのですが、ここはかなりグッときます。そんなお姉ちゃんとは叶えられなかった一緒に演奏するという夢を黄前ちゃんはあすか先輩に重ねていたはずです。
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お母さんの厳しい眼もあって部活に顔を出さなくなってしまったあすか先輩。そのあすか先輩を何とか説得して一緒に全国で吹きたい黄前ちゃん。でも、黄前ちゃんは始めからあすか先輩の事を尊敬していた訳ではありません。どこか掴み所のない独特な性格。華型であるトランペットのソロパートは誰が吹こうか興味がないと言い放ったり。本当にこの先輩はコンクール行きたいの?と信用できない状態で、どちらかと言えば苦手な先輩でした。しかし、夏の合宿の早朝にあすか先輩が1人で奏でていたユーフォニアムの優しい音色を聞いた時にその気持ちは一変します。あすか先輩は誰よりもユーフォニアムが好きなんだということに気付きます。
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全国模試30位以内。これがあすか先輩がお母さんに吹部を続けるために出した条件でした。これを見事に達成して全国大会で演奏することが叶ったあすか先輩。しかし、結果は一番欲しかった金賞ではなく銅賞でした。でも全国で北宇治の音を響かせる事ができ、滝先生を経由して審査員を勤めたお父さんさんからのメッセージを受け取れたあすか先輩に後悔は残ってませんでした。物語の中で度々あすか先輩は黄前ちゃんに「ユーフォニアムは好き?」と聞くことがあります。この問いかけの意味がようやくわかるのがこの大会が終わった時。そしてあすか先輩にハッキリと「大好きです!」と胸を張って答える黄前ちゃんのシーンはこの作品の名場面ベスト3です。
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そして物語のラスト。時は三年生の卒業式。黄前ちゃんはあすか先輩にどうしても伝えたい事があり、走って探し回ります。「ご卒業おめでとうございます」的な湿っぽいのが嫌いなあすか先輩は1人で帰ろうとしていました。そんなあすか先輩をようやく見つけた黄前ちゃん。このラストシーンは絶対に見てほしいのでここだけに限ってはネタバレを控えます。でも1つだけ言わせて下さい。高校生活最後の2人だけの会話の中で、あすか先輩は一冊のノートを黄前ちゃんに託します。
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それはあすか先輩のお父さんがユーフォニアムを送った時に一緒に入れていたノート。内容はある曲の楽譜でした。その曲は夏の合宿で黄前ちゃんが心を奪われたあすか先輩が1人で奏でていたあの曲。その曲のタイトルが分かるシーンが本当のラストですが、そこは間違いなく鳥肌+感動が同時に襲ってくるはずです。2019年公開の「響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜」で黄前ちゃんが2年生になってからの物語が描かれています。当たり前にこちらの作品もいいのですが、僕はこの黄前ちゃんとあすか先輩の物語の方が大好き過ぎます。現在は、HuluかU-NEXTで見る事が出来ます。無料トライアルを駆使してでも見る価値がある作品である事は間違いないので是非です。ちなみに黄前ちゃんの3年生編も制作も決定しています。いつ頃公開されるのかは未定ですが、黄前ちゃんの卒業を描かれるであろう新作はとんでもない感動が待っているはずです。
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toxgo · 2 years
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愛なのに
まずはじめに「その着せ替え人形は恋をする」を皆さん見てますか?2022冬アニメのラインナップで、ぶっちぎりで1番面白いです。まだ未見の方は是非第3話までチェックしてほしいですが、第8話が神回だったのでもう一気に全話見て下さい笑 アニメ化から原作コミックスの売れ行きをいかに伸ばせるかがここ最近のアニメのバズってる指数になってますが、特に"着せ恋"の売れ方は半端じゃなくて、1ヶ月で100万部伸びたらしいです。騙すつもりはないですが、騙されたと思って一度見てみてください。
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さて、今回は先月末から公開された「愛なのに」について。城定秀夫と今泉力哉がタッグを組み、お互いが書いた脚本をお互いが撮影するという企画"L/R15"より生まれた作品です。今作は監督が城定秀夫で脚本が今泉力哉。まずは城定秀夫について。数多くのピンク映画やVシネを世に生み出してきた城定秀夫の作品の中でも「アルプススタンドのはしの方」はすごく良い作品なのでこちらもチェックしてみて下さい。そして今泉力哉と言えば世間的には「愛がなんだ」が代表作とされていますが、個人的には違います。僕は下北沢を舞台に男1女4の設定で描いた青春群像劇の2020年公開の「街の上で」が1番だと思います。
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若葉竜也が演じた主人公の荒川青も最高でしたが、ストーリーの中で1番心を惹かれたのは中田青渚演じるスタイリストの"城定イハ"でした。穂志もえか、萩原みのり、古川琴音よりも圧倒的に中田青渚に1票でした。劇中で映画の撮影を終え、下北での打ち上げ後にイハちゃんの家に行って、ただ談笑する長尺ワンカットシーンは本当に良いので見てほしい。関西弁の女の子ってやっぱりいいよな〜とも思わされるし、なんといってもイハちゃんが可愛すぎます。このシーン以外にも全編通して散りばめられている今泉節も最高の作品です。
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あれ?城定? 気になった方は流石です。この役名は今泉力哉が城定秀夫をオマージュした役名なのです。それくらいリスペクト強めな先輩後輩の2人が作る映画がつまらないわけがないのです。単調な流れでも会話劇が抜群に面白い今泉力哉の脚本力と城定秀夫のカット割がとてもいい塩梅でした。見終わっての感想を軽く伝えるならば、予告編を見て抱く期待値を余裕で超えてくる位面白かったです。
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ここからは毎度お馴染みのネタバレ有りな感想で作品を振り返ります。多少のネタバレは気にしない方向けです。嫌な方は鑑賞後に読んでもらえたら嬉しいです。
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主人公は瀬戸康史演じる古本屋の店主の多田(ただ)。年齢はもうすぐ31歳。その多田を一方的に好きになり、しつこく求婚を迫る女子高生の矢野岬を演じたのが、今ブログで三回連続登場の河合優実(もう確実にファンです) 岬が店内から一冊の小説を万引きするところから物語は始まります。万引きの理由は自分の名前を覚えてほしかった事と、多田が読んでいる本が欲しかった為。間違いなく可愛くないと絶対に許されない理由でした笑 その日を境にして店に来る度にラブレターを持ってきては求婚を迫る岬。そんな彼女を邪険には扱えない性格の多田。犯罪になりかねない歳の差がもちろん壁になってますが、もう一つの壁が多田の過去の恋愛でした。この微笑ましい冒頭の2人のシーンでがっつり心掴まれました。
瀬戸君はアイドル俳優とばかり思ってましたが、歳を重ねていい味が出てきてますよね。この作品でその先入観は払拭されました。それよりも、河合優実に言い寄られる多田よ、、ただただ羨ましいぞ笑
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多田の忘れられない女性の佐伯一花(いっか)を演じたのが、ゲス極のドラマーであり最近は女優としても活躍中のさとうほなみakaほな・いこか。佐伯は多田が岬と出会った頃には結婚式を控えていました。その相手である亮介は、2人を担当してくれているウェディングプランナーの美樹と結婚式が終わるまでの期間限定な不倫関係にありました。この亮介が不倫をしている事は予告を見た時点で既にネタバレしていたので、こっちの話はどうでもいいから、もっと多田と岬のシーンを見たい!と思ったのが序盤の感想です。でも、一花が亮介の不倫の尻尾を掴んでからが、この映画の始まりと言っても過言ではないです。
不倫をした事をあっさりと認める亮介。相手は美樹でなく、過去に自分の事を好いていた人物であると嘘をつきます。謝罪されても腹の虫がおさまらない一花が出した結論は「私も同じ事していい?」でした。つまり一花も過去に自分の事を好きだった多田と寝てくると。ここら辺から亮介を演じた中島歩のポンコツぶりを発揮する演技は思わず笑ってしまう事間違いなしです。
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多田をホテルに呼び出した一花。結婚式を控えた花嫁である事を多田は知っていて、「こんな事は絶対に間違っている」と一花の決意を受け入れません。そんな多田に痺れを切らし「じゃあ違う男とやる」と洋服を着始める一花を見て、男としてのプライドが勝ってしまい遂に決意が固まった多田。ちなみにこの時のコンドームの件は最高でした笑 エロVシネを沢山撮ってきた城定監督の濡れ場に対するこだわりは半端じゃなかったです。並の濡れ場シーンとは比べ物にならない位に。そして、その城定監督の期待に間違いなく100%応えたであろうさとうほなみの演技は必見です。
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これで亮介とウィンウィンな関係に戻れると思っていましたが、一花は多田と会ってから表情が晴れないまま。あーやっぱり罪悪感が勝ってしまうパターンねと思いましたが、悩みの原因はそんなありきたりなものではなかったです。一花は多田とのSEXがあまりにも気持ち良すぎて忘れられなくなっていました。これだけ聞くとビッチで尻軽な奴ねとか、多田がとんでないテクニックの持ち主だったのかと考えてしまいます。でもそうじゃないのがこの脚本の面白い所。結論から言うと原因は亮介にあって、彼は超がつくほどSEXが下手クソだったのです。
その確信に触れるシーンは美樹との行為を終えた後にやってきます。男たる者、異性に言われたらずっと引きずってしまう「SEX下手くそですよね?」を美樹にマジなトーンで言われてしまいます。ここの掛け合いの亮介のポンコツっぷりは絶対に笑ってしまいます。その後、一花は多田との行為をアゲインしたくなり、もう一度だけ体を交わします。このシーンを見て僕はいやらしだけとは違う感情になってしまいました。鑑賞前の予想を大きく覆した中盤は完全に一花と亮介に話を持って行かれた展開でした。でもご安心下さい。ラストはちゃんと多田と岬のターンで幕を閉じます。
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時は一花から連絡が来る前に戻ります。多田はいつもの様に岬から手紙を受け取りますが、その時は少し雰囲気が違いました。封筒の中には白紙の便箋だけが入っていて「多田さんの言葉が欲しい」と岬言われ、返事を書く約束を交わしました。でも16歳の女子高生に改めて何を書けば良いのか分からず筆が全く進みません。そんな時に一花からの連絡がありました。ずっと忘れられなかった相手と決着をつけた結果、多田は“愛”についての価値観が変わりました。岬に宛てた内容は、"これからも手紙を書いて欲しい。求婚をし続けてほしい。いつか岬の事を好きになれる気がする" その後、なんだかんだありながらも結婚する事を決めた��花から招待状が届きます。そして岬の両親が多田の家に怒鳴りにくる(当たり前)などあって迎えるラスト。
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いつもの日課であるノラ猫のカンタにエサをあげている多田の所に手紙を持った岬がやってきます。親御さん問題は解決してないですが、こっそりとお店で会い続ける2人。一花の結婚式にはもちろん参列しなかった多田に友人が引き出物を渡しにやってきます。その中身は夫婦茶碗。その片方を岬にプレゼントし、「やった!」と岬が喜び幕は閉じます。
この後の展開は見た人に委ねる的な終わり方でしたが、僕はこの2人が将来結ばれる事はないのかなと。岬がこれから大人になっていく中で、色々な人との出逢いや価値観、世界観の変化が押し寄せてくるはずです。そして多田ではない別の誰かと結ばれた時には良き思い出の1つとして“ちょっと思い出しただけ”になるかもしれませんよね。この映画のキャッチコピーである「真っ直ぐで厄介で、否定できないこの想い」はとても素敵な言葉だなと見終わった後に思わせられました。
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