Tumgik
#木製ブラインド
osakiakiko · 1 year
Photo
Tumblr media
#Repost @nichibei.blind ・・・ 昇降コード穴をなくすことで光漏れを抑え、遮光性能の高さを実現したグランツシリーズ。テレワークや読書などの作業スペースや寝室など、さまざまなシーンにあわせて光をコントロールできます。優しいぬくもりを感じるウッドブラインドで、快適な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。 ウッドブラインド「クレール」 ベーシック K112(アラバスター) #nichibei#ニチベイ#メカモノ#ブラインド#横型ブラインド#ベネシャンブラインド#ウッドブラインド#木製ブラインド#クレール#マイホーム計画#マイホーム記録#アンティーク家具#北欧インテリア#窓際インテリア#テレワーク#寝室#施工事例#リフォーム#シンプルな暮らし#丁寧な暮らし#住まい#住宅#省エネ#快適な暮らし#リビング#ぬくもりのある家#ウッド調家具#窓 #osakiakikoworks https://www.instagram.com/p/CnyxtLpv-Bo/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
aa-labo · 2 years
Photo
Tumblr media
おはようございます。 坂祝の家 ガレージハウス 土間リビングの階段を上った2階には個室が2室。 2階には照明器具はありません。(※電気工事はクライアント自身が夜な夜な行いました) このお家は構造体表しのスケルトン仕上げですが、断熱はネオマフォームの外断熱としています。 #個室 #ガレージハウス #スケルトン仕上げ #構造表し #電気工事施主施工 #木製ブラインド #岐阜県坂祝町 #青木昌則建築研究所 https://www.instagram.com/p/Cc8590EP2Iw/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
kazuya-ikezoi · 2 years
Photo
Tumblr media
寝室に併設した書斎スペースの事例です。 寝室から庭を眺める窓を遮らないように、 すっきりカウンターを通して造作しました。 必要なコンセントや、つま先が当たる部分を 内装に合わせて木で組んだことで、 機能とシンプルに一つの窓として デザインしています。 気になる点や質問があれば、気軽にコメント、 DMお願いします! 他にも様々なお家をHPで紹介しているので @kazuya_ikezoi からとんで見てみてください。 よかったらフォローもお願いします。 #寝室書斎 #書斎カウンター #スタディスペース #木製ブラインド #天井板貼り #家具用コンセント #書斎アイデア #設計士とつくる家 #設計事務所とつくる家 #香川 #愛媛 #大阪 #徳島 #コラボハウス https://www.instagram.com/p/Cc8JHTpvadp/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
nostalblue · 1 year
Text
門扉修繕
Tumblr media Tumblr media
2000円にも満たない木製ラティスだったが、強い台風の直撃に何度も耐えて来た。設置から5年経ち劣化も進み、補修や補強しながら何とか延命を図ってきたのだが、この師走の暴風で格子が抜けてしまった。早朝、トイレに起きた時にはまだ健在なのが見えたが、その後数時間のうちにこうなってしまったようだ。
Tumblr media
外れた格子はほぼもとの形を留めているので、また枠にはめ込めば使えるようにも見えるが、これが相当劣化していて引き続き使用するには躊躇する。強引に使って強風や動物の攻撃で大破し痛い目に合うよりは、潮時と考えて別の材料で作り直してしまった方がよいだろう。
Tumblr media
とはいえタイムリミットがあり、日没までにある程度の形にしないと夜間に動物侵入の懸念がある。この冬一番の寒波と止まない強烈な西風で手足がかじかむ中、現場で頭をフル回転させて方法を模索する。使える材料や施工時間などを考慮した結果、圃場の再整備で取り外した細目のワイヤーメッシュが有ったので、それを残ったラティスの枠に取り付けることにした。枠サイズより若干大きいが、ワイヤーの端ををうまく折り曲げて合わせることで、ビスを使わずとも固定できることになりむしろ良かった。
Tumblr media
流用するラティス枠も劣化が進んでいるので四隅には補強を入れておく。とはいえ補強材も解体資材の再利用なので強度的にはさほど無く、気休めみたいな物だ。壊れたらまた付けます(笑)。
Tumblr media
ワイヤーメッシュだけだとすり抜ける動物もいるので、最後にネットを縫い付け。緑色の防獣ネットと迷ったが、100均で買った青い防風ネットのサイズが無駄なく都合良かったのでそれを使った。実は防獣効果もこちらの方が高いのよね(裂けにくい)。心配は風圧だったが、ワイヤーメッシュとの組み合わせでも元の木格子と比較にならないぐらい風圧受けないし、扉開閉も随分と軽くなって快適になった。ラティスのような美観は無くなってしまったけれども、費用も掛けられないから機能性優先になるのは仕方ないわな~。
Tumblr media
番線で作った回転式ドアロックと風鈴を応用したドアベルは引き続き流用。安易に既製品を買わず、カネでなく頭を体を使って同じ機能を実現するのがこの生活の醍醐味であり日常なのよ。
Tumblr media
それにしてもここ数日の風は強烈で、継続して吹いている時間が長いのでいろいろと面倒事を発生してくれる。傾斜地の枯れ大木もこの風で倒壊したが、かろうじて下段の蔓ネットやその支柱から逸れたのは不幸中の幸いだ。枯れてから長いこと経ち水分が抜けているとは言え、太いのはかなりの重さがあるから移動して片付けるは容易ではない。解体できる部分は薪などに流用するとしても、そうもいかない部分は邪魔でも放置して朽ちるの待つしかないかもね。
6 notes · View notes
please-be-quiet · 7 months
Text
毎朝4時に目が覚める。
youtube
毎朝4時に目が覚める。
8月上旬までは陽が昇る前に畑の野菜の世話をしていたので、iPhoneのアラームで4時に起床しなければならなかった。
けれども、夏の��が少しずつ失せ、秋風のにおいがして、野菜のシーズンが終った今、こんなに早くに目覚める必要はない。 それなのに、勝手に瞼が開く。アラームもなしに。
寝台から窓を見遣れば、開いたままのブラインドの隙間から細いストライプの空が見える。未だ濃い紺碧がのっぺりと厚く塗りたくられており、野鳥の鳴き声すらない。 ひとつき前なら白み始めていたはずの空だった。
自ら目覚めた日は妙に目が冴えて二度寝ができない。 惰眠を貪ることを諦め、寝台から足を下ろした。 私の寝床は自室の中二階にあり、収納棚を兼ねた手製の木の階段が床と寝台とを繋いでいる。 体重で軋む木の音を聞きつけてやってくる猫に朝食と水をやり、シャワーを浴びるのがここ数週間の日課になった。
肩甲骨の下まで伸びた髪を洗うのが面倒くさくて仕方ない。 人毛ウィッグを作る団体に寄付するために伸ばし始めた髪だった。 この夏、何度こいつを切ってやろうかとブローをしながら睨みつけたか知れない。 それでも、生きているだけで誰かの役に立てることを思えば(これまでの人生を鑑みると尚更)、価値のあるものだと思い直せた。
ソクラテスが善く生きるための術を説いてから2400年以上経った。
「善く在りたい」と祈りながら日々を過ごし始めたのはいつからだっか。 冷蔵庫から昨晩作っておいた水出しコーヒーのポットを取り出し、グラスに注ぎながら考える。
魂に気遣って生きる。 魂を気遣うためには、心身ともに健康であらねばならない。
目的の無い今になっても早朝4時に目が覚めるのは、2400年の時を超えてソクラテスが知の愛求を説いているのかもしれない。 そうだといい、と頷いてコーヒーを啜り、今日も朝焼けの薄明かりで本を開いた。
0 notes
lohastahome · 1 year
Photo
Tumblr media
3月25日(土)三鷹市にて完成見学会を開催します! 建物正面から見える丸型の窓が特徴的ですが、これはある有名な建築物に興味をもったお客様のイメージを再現したお部屋になります。 天井高や造作家具のサイズ感、質感までご希望通りに表現することができ、今回の一番注目されるお部屋になります。 また、丸窓の少し左に見える丸柱ですが、こちらは木製電柱をモチーフにしアンティーク加工したものになります。今の時代ではなかなか見れないレトロなデザインでインパクトがかなりあります。 今回は男の隠れ家ということでリビングなし、カウンターダイニングのみとなります。 ダイニングの奥には趣味の筋トレが十分にできるようジムスペースを設計。ここには約400キロのマシンを搬入する予定です。玄関から直線上になるので空気の循環もばっちりです。 上の階にあがると、2つ目の趣味のサウナスペースがあります。サウナ→ホール→UBと横並びで考えられた動線となります。 UBにはチラー設備を導入。これは理想的な温度の17度を保つ水風呂を作る装置です。夏場は水温が20度超えてしまうので、サウナ好きには必須です。 その他、居室以外は外部空間に感じられるよう外に使われるような雰囲気のタイルや建具を採用していたり、3階建てならではのボリュームの多さ、冒頭にお話しした丸窓のお部屋など見所が詰まった見学会となりそうです。 一つでも興味が湧いた箇所があったらぜひお越しください♪ 最新施行事例はホーム画面のURLから @lohastahome #新築注文住宅 #新築住宅 #ロハスタ #ロハスタホーム #lohastahome #lohasta #lohasstudio #モデルハウス #gooddesign #グッドデザイン賞 #デザイン住宅 #マイホーム #一戸建て #設計士とつくる家 #住宅設計 #部屋作り #耐震等級3 #許容応用力度計算 #ホウ酸防蟻処理 #em漆喰 #em珪藻土 #emセルロースファイバー #外付けブラインド #木製電柱 #男の隠れ家 #家づくりアイデア #完成見学会 #新築完成見学会 #サウナスペース #ジムスペース https://www.instagram.com/p/CppDpDYy9yd/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
alds-news · 1 year
Photo
Tumblr media
あたたかい家で過ごしませんか? 雪国の厳しさを豊かさに。 アーキテクチュアランドスケープは地域に根差し、地域の技術、地域の素材を活用した風景が生きる建築に取組んでいます。 日照時間が日本で最も少ない地域のひとつ山形。冬の日射取得は最高の暖房装置になります。 米沢産の最高水準の木製高断熱サッシを用いることで、冬の日射取得を最大化します。夏は庇や外付けブラインド等により日射遮蔽を行い、中間期は通風により快適な室内環境を実現します。 壁は210mmのダブル断熱、屋根は300mm以上の断熱を標準化し、全棟やまがた健康住宅の認証を取得。 電気料金や燃料費の値上げが続くこれから、建物の性能を上げて冷暖房費の掛からない住まいこそが本当の意味で長寿命建築(サステナブル建築)といえるのではないでしょうか。 山形の冬を快適に。 体感するとわかる 冬のあたたかさ。 夏の涼しさ。 http://www.alds.jp/ アーキテクチュアランドスケープ 一級建築士事務所 #住まい #建築 #設計 #建築家 #建築家とつくる家 #高性能住宅 #パッシブデザイン #サステナブル建築 #山形 #雪国 #住宅 (アーキテクチュアランドスケープ一級建築士事務所) https://www.instagram.com/p/Cm2KXU3S1cw/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
interiormakita · 4 years
Photo
Tumblr media
<<施工事例>> 今回は玄関口にて木製ブラインドを納めさせて頂きました スラット降下時にスピード調整が付いており従来のヒモ操作よりも簡易的に昇降出来るようになりました 女性の方でも力を入れる事なく快適に操作出来ます 幅・高さのある窓に是非オススメです #blinds#woodblinds #rollerblinds #interiordesign #homedecor #atmosphere #windowtreatment #interiormakita #ウッドブラインド #木製ブラインド #ブラインド #タチカワブラインド #ナチュラルインテリア #シンプルインテリア #モダンインテリア#玄関インテリア #インテリア #インテリアコーディネート #インテリアデザイン #インテリア好き #模様替え #新築一戸建て #暮らしを楽しむ #町田 #インテリアマキタ (Machida, Tokyo) https://www.instagram.com/p/CA9SaXbgqZj/?igshid=54nmm9gernnd
0 notes
flamingo-rex · 3 years
Text
Tumblr media
2021.09.25
ブラインド塗装しました。
やはりこちらの方が断熱効果、遮光性高いので
色が気に食わないなら塗れ!って事で。
Tumblr media
こちら塗装前。
やはり印象ちゃうね
これでグレーって言うから買ったんだけど
ほぼ白にしか思えないよな〜
Tumblr media
で、1日でしたが木製ブラインド
惜しまれつつ別の場所で活躍させます(^^)
1 note · View note
osakiakiko · 1 year
Photo
Tumblr media
#Repost @nichibei.blind ・・・ 成長が早く地球にやさしいエコ素材のバンブー。心地のよい竹の風合いは、モダンにもナチュラルにもぴったり。陽がたっぷり入るリビングダイニングを一息つきたくなる落ち着いた空間にしてくれます。 ウッドブラインド「クレール」 バンブースラット K214(アーモンド) #nichibei#ニチベイ#ニチベイブラインド#ブラインド#ベネシャンブラインド#よこ型ブラインド#横型ブラインド#メカモノ#ウッドブラインド#木調ブラインド#バンブーブラインド#竹製ブラインド#施工事例#マイホーム計画#マイルーム#マイホーム#住まい#住宅#木目家具#ウッドテイスト#北欧インテリア#ナチュラルテイスト#リノベーション#リフォーム#木製家具#竹製家具#ブラインドのある暮らし #osakiakikoworks https://www.instagram.com/p/Co-Fm7UPMZF/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
aa-labo · 3 years
Photo
Tumblr media
おはようございます。 平屋リビングの守山の家。 左奥の畳スペースは木製ブラインドで仕切られるようになっており、ゲストの宿泊スペースとしても使用出来ます。 正面壁の造り付け収納は、テレビやターンテーブルを置く台、アナログレコードやCDなどを収納するためのものです。 クライアント支給のBOSEのスピーカーも壁内配線をして取り付けています。 右側のトンネルのような通路は玄関や水廻り、ウォークインクローゼットなどへとつながります。 #平屋リビング #LDK #畳スペース #仏間 #木製ブラインド #造り付け収納 #梁の見える家 #愛知県名古屋市 #青木昌則建築研究所 https://www.instagram.com/p/CNBTGI5D4xM/?igshid=1b1d5pxds6o8o
0 notes
kokoro-e · 5 years
Photo
Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
ホテルアマネク清水五条
2019年7月竣工 
インテリアデザイン ホテル
建築地:京都市
構造:鉄骨10階建て  
京都市内に新築されたホテルの内装デザインプロジェクト。
細長いアプローチを進み建物の中心部分にあるレセプションまでを、どのように生かすかを検討し、隣地との敷地の間にわずかにできた空地に庭を作り、その背面の塀とレセプションなどのサービス部門を囲う壁を同素材で素材感のあるセメントボードを用いることで、路地に入り込むような感覚でレセプションにたどり着く様にデザインした。
ホテルの計画自体が、プライベートルームをコンパクトにし、ラウンジや大浴場などシェアスペースで過ごしてもらるというコンセプトだったので、共用部分は落ち着きがあり、明るく清潔感のある色味や素材を選定した。また客室の家具やブラインドはシナで製作した。コンパクトなスペースだからこそ、近くに木のぬくもりを感じリラックスできるような空間を目指した。
(photo by 内田慎一郎)
4 notes · View notes
shunsukessk · 4 years
Text
あるいは永遠の未来都市(東雲キャナルコートCODAN生活記)
 都市について語るのは難しい。同様に、自宅や仕事場について語るのも難しい。それを語ることができるのは、おそらく、その中にいながら常にはじき出されている人間か、実際にそこから出てしまった人間だけだろう。わたしにはできるだろうか?  まず、自宅から徒歩三秒のアトリエに移動しよう。北側のカーテンを開けて、掃き出し窓と鉄格子の向こうに団地とタワーマンション、彼方の青空に聳える東京スカイツリーの姿を認める。次に東側の白い引き戸を一枚、二枚とスライドしていき、団地とタワーマンションの窓が反射した陽光がテラスとアトリエを優しく温めるのをじっくりと待つ。その間、テラスに置かれた黒竹がかすかに揺れているのを眺める。外から共用廊下に向かって、つまり左から右へさらさらと葉が靡く。一枚の枯れた葉が宙に舞う。お前、とわたしは念じる。お前、お隣さんには行くんじゃないぞ。このテラスは、腰よりも低いフェンスによってお隣さんのテラスと接しているのだ。それだけでなく、共用廊下とも接している。エレベーターへと急ぐ人の背中が見える。枯れ葉はテラスと共用廊下との境目に設置されたベンチの上に落ちた。わたしは今日の風の強さを知る。アトリエはまだ温まらない。  徒歩三秒の自宅に戻ろう。リビング・ダイニングのカーテンを開けると、北に向いた壁の一面に「田」の形をしたアルミ製のフレームが現れる。窓はわたしの背より高く、広げた両手より大きかった。真下にはウッドデッキを設えた人工地盤の中庭があって、それを取り囲むように高層の住棟が建ち並び、さらにその外周にタワーマンションが林立している。視界の半分は集合住宅で、残りの半分は青空だった。そのちょうど境目に、まるで空に落書きをしようとする鉛筆のように東京スカイツリーが伸びている。  ここから望む風景の中にわたしは何かしらを発見する。たとえば、斜め向かいの部屋の窓に無数の小さな写真が踊っている。その下の鉄格子つきのベランダに男が出てきて、パジャマ姿のままたばこを吸い始める。最上階の渡り廊下では若い男が三脚を据えて西側の風景を撮影している。今日は富士山とレインボーブリッジが綺麗に見えるに違いない。その二つ下の渡り廊下を右から左に、つまり一二号棟から一一号棟に向かって黒いコートの男が横切り、さらに一つ下の渡り廊下を、今度は左から右に向かって若い母親と黄色い帽子の息子が横切っていく。タワーマンションの間を抜けてきた陽光が数百の窓に当たって輝く。たばこを吸っていた男がいつの間にか部屋に戻ってワイシャツにネクタイ姿になっている。六階部分にある共用のテラスでは赤いダウンジャケットの男が外を眺めながら電話をかけている。地上ではフォーマルな洋服に身を包んだ人々が左から右に向かって流れていて、ウッドデッキの上では老婦が杖をついて……いくらでも観察と発見は可能だ。けれども、それを書き留めることはしない。ただ新しい出来事が無数に生成していることを確認するだけだ。世界は死んでいないし、今日の都市は昨日の都市とは異なる何ものかに変化しつつあると認識する。こうして仕事をする準備が整う。
Tumblr media
 東雲キャナルコートCODAN一一号棟に越してきたのは今から四年前だった。内陸部より体感温度が二度ほど低いな、というのが東雲に来て初めに思ったことだ。この土地は海と運河と高速道路に囲まれていて、物流倉庫とバスの車庫とオートバックスがひしめく都市のバックヤードだった。東雲キャナルコートと呼ばれるエリアはその名のとおり運河沿いにある。ただし、東雲運河に沿っているのではなく、辰巳運河に沿っているのだった。かつては三菱製鋼の工場だったと聞いたが、今ではその名残はない。東雲キャナルコートが擁するのは、三千戸の賃貸住宅と三千戸の分譲住宅、大型のイオン、児童・高齢者施設、警察庁などが入る合同庁舎、辰巳運河沿いの区立公園で、エリアの中央部分に都市基盤整備公団(現・都市再生機構/UR)が計画した高層板状の集合住宅群が並ぶ。中央部分は六街区に分けられ、それぞれ著名な建築家が設計者として割り当てられた。そのうち、もっとも南側に位置する一街区は山本理顕による設計で、L字型に連なる一一号棟と一二号棟が中庭を囲むようにして建ち、やや小ぶりの一三号棟が島のように浮かんでいる。この一街区は二〇〇三年七月に竣工した。それから一三年後の二〇一六年五月一四日、わたしと妻は二人で一一号棟の一三階に越してきた。四年の歳月が流れてその部屋を出ることになったとき、わたしはあの限りない循環について思い出していた。
Tumblr media
 アトリエに戻るとそこは既に温まっている。さあ、仕事を始めよう。ものを書くのがわたしの仕事だった。だからまずMacを立ち上げ、テキストエディタかワードを開く。さっきリビング・ダイニングで行った準備運動によって既に意識は覚醒している。ただし、その日の頭とからだのコンディションによってはすぐに書き始められないこともある。そういった場合はアトリエの東側に面したテラスに一時的に避難してもよい。  掃き出し窓を開けてサンダルを履く。黒竹の鉢に水を入れてやる。近くの部屋の原状回復工事に来たと思しき作業服姿の男がこんちは、と挨拶をしてくる。挨拶を返す。お隣さんのテラスにはベビーカーとキックボード、それに傘が四本置かれている。テラスに面した三枚の引き戸はぴったりと閉められている。緑色のボーダー柄があしらわれた、目隠しと防犯を兼ねた白い戸。この戸が開かれることはほとんどなかった。わたしのアトリエや共用廊下から部屋の中が丸見えになってしまうからだ。こちらも条件は同じだが、わたしはアトリエとして使っているので開けているわけだ。とはいえ、お隣さんが戸を開けたときにあまり中を見てしまうと気まずいので、二年前に豊洲のホームセンターで見つけた黒竹を置いた。共用廊下から外側に向かって風が吹いていて、葉が光を食らうように靡いている。この住棟にはところどころに大穴が空いているのでこういうことが起きる。つまり、風向きが反転するのだった。  通風と採光のために設けられた空洞、それがこのテラスだった。ここから東雲キャナルコートCODANのほぼ全体が見渡せる。だが、もう特に集中して観察したりしない。隈研吾が設計した三街区の住棟に陽光が当たっていて、ベランダで父子が日光浴をしていようが、島のような一三号棟の屋上に設置されたソーラーパネルが紺碧に輝いていて、その傍の芝生に二羽の鳩が舞い降りてこようが、伊東豊雄が設計した二街区の住棟で影がゆらめいて、���ラスに出てきた老爺が異様にうまいフラフープを披露しようが、気に留めない。アトリエに戻ってどういうふうに書くか、それだけを考える。だから、目の前のすべてはバックグラウンド・スケープと化す。ただし、ここに広がるのは上質なそれだった。たとえば、ここにはさまざまな匂いが漂ってきた。雨が降った次の日には海の匂いがした。東京湾の匂いだが、それはいつも微妙に違っていた。同じ匂いはない。生成される現実に呼応して新しい文字の組み合わせが発生する。アトリエに戻ろう。
Tumblr media
 わたしはここで、広島の中心部に建つ巨大な公営住宅、横川という街に形成された魅力的な高架下商店街、シンガポールのベイサイドに屹立するリトル・タイランド、ソウルの中心部を一キロメートルにわたって貫く線状の建築物などについて書いてきた。既に世に出たものもあるし、今から出るものもあるし、たぶん永遠にMacの中に封じ込められると思われるものもある。いずれにせよ、考えてきたことのコアはひとつで、なぜ人は集まって生きるのか、ということだった。  人間の高密度な集合体、つまり都市は、なぜ人類にとって必要なのか?  そしてこの先、都市と人類はいかなる進化を遂げるのか?  あるいは都市は既に死んだ?  人類はかつて都市だった廃墟の上をさまよい続ける?  このアトリエはそういうことを考えるのに最適だった。この一街区そのものが新しい都市をつくるように設計されていたからだ。  実際、ここに来てから、思考のプロセスが根本的に変わった。ここに来るまでの朝の日課といえば、とにかく怒りの炎を燃やすことだった。閉じられた小さなワンルームの中で、自分が外側から遮断され、都市の中にいるにもかかわらず隔離状態にあることに怒り、その怒りを炎上させることで思考を開いた。穴蔵から出ようともがくように。息苦しくて、ひとりで部屋の中で暴れたし、壁や床に穴を開けようと試みることもあった。客観的に見るとかなりやばい奴だったに違いない。けれども、こうした循環は一生続くのだと、当時のわたしは信じて疑わなかった。都市はそもそも息苦しい場所なのだと、そう信じていたのだ。だが、ここに来てからは息苦しさを感じることはなくなった。怒りの炎を燃やす朝の日課は、カーテンを開け、その向こうを観察するあの循環へと置き換えられた。では、怒りは消滅したのか?
Tumblr media
 白く光沢のあるアトリエの床タイルに青空が輝いている。ここにはこの街の上半分がリアルタイムで描き出される。床の隅にはプロジェクトごとに振り分けられた資料の箱が積まれていて、剥き出しの灰色の柱に沿って山積みの本と額に入ったいくつかの写真や絵が並んでいる。デスクは東向きの掃き出し窓の傍に置かれていて、ここからテラスの半分と共用廊下、それに斜向かいの部屋の玄関が見える。このアトリエは空中につくられた庭と道に面しているのだった。斜向かいの玄関ドアには透明のガラスが使用されていて、中の様子が透けて見える。靴を履く住人の姿がガラス越しに浮かんでいる。視線をアトリエ内に戻そう。このアトリエは専用の玄関を有していた。玄関ドアは斜向かいの部屋のそれと異なり、全面が白く塗装された鉄扉だった。玄関の脇にある木製のドアを開けると、そこは既に徒歩三秒の自宅だ。まずキッチンがあって、奥にリビング・ダイニングがあり、その先に自宅用の玄関ドアがあった。だから、このアトリエは自宅と繋がってもいるが、独立してもいた。  午後になると仕事仲間や友人がこのアトリエを訪ねてくることがある。アトリエの玄関から入ってもらってもいいし、共用廊下からテラス経由でアトリエに招き入れてもよい。いずれにせよ、共用廊下からすぐに仕事場に入ることができるので効率的だ。打ち合わせをする場合にはテーブルと椅子をセッティングする。ここ��の打ち合わせはいつも妙に捗った。自宅と都市の両方に隣接し、同時に独立してもいるこのアトリエの雰囲気は、最小のものと最大のものとを同時に掴み取るための刺激に満ちている。いくつかの重要なアイデアがここで産み落とされた。議論が白熱し、日が暮れると、徒歩三秒の自宅で妻が用意してくれた料理を囲んだり、東雲の鉄鋼団地に出かけて闇の中にぼうっと浮かぶ屋台で打ち上げを敢行したりした。  こうしてあの循環は完成したかに見えた。わたしはこうして都市への怒りを反転させ都市とともに歩み始めた、と結論づけられそうだった。お前はついに穴蔵から出たのだ、と。本当にそうだろうか?  都市の穴蔵とはそんなに浅いものだったのか?
Tumblr media
 いやぁ、  未来都市ですね、
 ある編集者がこのアトリエでそう言ったことを思い出す。それは決して消えない残響のようにアトリエの中にこだまする。ある濃密な打ち合わせが一段落したあと、おそらくはほとんど無意識に発された言葉だった。  未来都市?  だってこんなの、見たことないですよ。  ああ、そうかもね、とわたしが返して、その会話は流れた。だが、わたしはどこか引っかかっていた。若く鋭い編集者が発した言葉だったから、余計に。未来都市?  ここは現在なのに?  ちょうどそのころ、続けて示唆的な出来事があった。地上に降り、一三号棟の脇の通路を歩いていたときのことだ。団地内の案内図を兼ねたスツールの上に、ピーテル・ブリューゲルの画集が広げられていたのだった。なぜブリューゲルとわかったかといえば、開かれていたページが「バベルの塔」だったからだ。ウィーンの美術史美術館所蔵のものではなく、ロッテルダムのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館所蔵の作品で、天に昇る茶褐色の塔がアクリル製のスツールの上で異様なオーラを放っていた。その画集はしばらくそこにあって、ある日ふいになくなったかと思うと、数日後にまた同じように置かれていた。まるで「もっとよく見ろ」と言わんばかりに。
 おい、お前。このあいだは軽くスルーしただろう。もっとよく見ろ。
 わたしは近寄ってその絵を見た。新しい地面を積み重ねるようにして伸びていく塔。その上には無数の人々の蠢きがあった。塔の建設に従事する労働者たちだった。既に雲の高さに届いた塔はさらに先へと工事が進んでいて、先端部分は焼きたての新しい煉瓦で真っ赤に染まっている。未来都市だな、これは、と思う。それは天地が創造され、原初の人類が文明を築きつつある時代のことだった。その地では人々はひとつの民で、同じ言葉を話していた。だが、人々が天に届くほどの塔をつくろうとしていたそのとき、神は全地の言葉を乱し、人を全地に散らされたのだった。ただし、塔は破壊されたわけではなかった。少なくとも『創世記』にはそのような記述はない。だから、バベルの塔は今なお未来都市であり続けている。決して完成することがないから未来都���なのだ。世界は変わったが、バベルは永遠の未来都市として存在し続ける。
Tumblr media
 ようやく気づいたか。  ああ。  それで?  おれは永遠の未来都市をさまよう亡霊だと?  どうかな、  本当は都市なんか存在しないのか?  どうかな、  すべては幻想だった?  そうだな、  どっちなんだ。  まあ結論を急ぐなよ。  おれはさっさと結論を出して原稿を書かなきゃならないんだよ。  知ってる、だから急ぐなと言ったんだ。  あんたは誰なんだ。  まあ息抜きに歩いてこいよ。  息抜き?  いつもやっているだろう。あの循環だよ。  ああ、わかった……。いや、ちょっと待ってくれ。先に腹ごしらえだ。
 もう昼を過ぎて久しいんだな、と鉄格子越しの風景を一瞥して気づく。陽光は人工地盤上の芝生と一本木を通過して一三号棟の廊下を照らし始めていた。タワーマンションをかすめて赤色のヘリコプターが東へと飛んでいき、青空に白線を引きながら飛行機が西へと進む。もちろん、時間を忘れて書くのは悪いことではない。だが、無理をしすぎるとあとになって深刻な不調に見舞われることになる。だから徒歩三秒の自宅に移動しよう。  キッチンの明かりをつける。ここには陽光が入ってこない。窓側に風呂場とトイレがあるからだ。キッチンの背後に洗面所へと続くドアがある。それを開けると陽光が降り注ぐ。風呂場に入った光が透明なドアを通過して洗面所へと至るのだった。洗面台で手を洗い、鏡に目を向けると、風呂場と窓のサッシと鉄格子と団地とスカイツリーが万華鏡のように複雑な模様を見せる。手を拭いたら、キッチンに戻って冷蔵庫を開け、中を眺める。食材は豊富だった。そのうちの九五パーセントはここから徒歩五分のイオンで仕入れた。で、遅めの昼食はどうする?  豚バラとキャベツで回鍋肉にしてもいいが、飯を炊くのに時間がかかる。そうだな……、カルボナーラでいこう。鍋に湯を沸かして塩を入れ、パスタを茹でる。ベーコンと玉葱、にんにくを刻んでオリーブオイルで炒める。それをボウルに入れ、パルメザンチーズと生卵も加え、茹で上がったパスタを投入する。オリーブオイルとたっぷりの黒胡椒とともにすべてを混ぜ合わせれば、カルボナーラは完成する。もっとも手順の少ない料理のひとつだった。文字の世界に没頭しているときは簡単な料理のほうがいい。逆に、どうにも集中できない日は、複雑な料理に取り組んで思考回路を開くとよい。まあ、何をやっても駄目な日もあるのだが。  リビング・ダイニングの窓際に置かれたテーブルでカルボナーラを食べながら、散歩の計画を練る。籠もって原稿を書く日はできるだけ歩く時間を取るようにしていた。あまり動かないと頭も指先も鈍るからだ。走ってもいいのだが、そこそこ気合いを入れなければならないし、何よりも風景がよく見えない。だから、平均して一時間、長いときで二時間程度の散歩をするのが午後の日課になっていた。たとえば、辰巳運河沿いを南下しながら首都高の高架と森と物流倉庫群を眺めてもいいし、辰巳運河を越えて辰巳団地の中を通り、辰巳の森海浜公園まで行ってもよい。あるいは有明から東雲運河を越えて豊洲市場あたりに出てもいいし、そこからさらに晴海運河を越えて晴海第一公園まで足を伸ばし、日本住宅公団が手がけた最初の高層アパートの跡地に巡礼する手もある。だが、わたしにとってもっとも重要なのは、この東雲キャナルコートCODAN一街区をめぐるルートだった。つまり、空中に張りめぐらされた道を歩いて、東京湾岸のタブラ・ラサに立ち上がった新都市を内側から体感するのだ。  と、このように書くと、何か劇的な旅が想像されるかもしれない。アトリエや事務所、さらにはギャラリーのようなものが住棟内に点在していて、まさに都市を立体化したような人々の躍動が見られると思うかもしれない。生活と仕事が混在した活動が積み重なり、文化と言えるようなものすら発生しつつあるかもしれないと、期待を抱くかもしれない。少なくともわたしはそうだった。実際にここに来るまでは。さて、靴を履いてアトリエの玄関ドアを開けよう。
Tumblr media
 それは二つの世界をめぐる旅だ。一方にここに埋め込まれたはずの思想があり、他方には生成する現実があった。二つの世界は常に並行して存在する。だが、実際に見えているのは現実のほうだけだし、歴史は二つの世界の存在を許さない。とはいえ、わたしが最初に遭遇したのは見えない世界のほうだった。その世界では、実際に都市がひとつの建築として立ち上がっていた。ただ家が集積されただけでなく、その中に住みながら働いたり、ショールームやギャラリーを開設したりすることができて、さまざまな形で人と人とが接続されていた。全体の半数近くを占める透明な玄関ドアの向こうに談笑する人の姿が見え、共用廊下に向かって開かれたテラスで人々は語り合っていた。テラスに向かって設けられた大きな掃き出し窓には、子どもたちが遊ぶ姿や、趣味のコレクション、打ち合わせをする人と人、アトリエと作品群などが浮かんでいた。それはもはや集合住宅ではなかった。都市で発生する多様で複雑な活動をそのまま受け入れる文化保全地区だった。ゾーニングによって分断された都市の攪拌装置であり、過剰な接続の果てに衰退期を迎えた人類の新・進化論でもあった。  なあ、そうだろう?  応答はない。静かな空中の散歩道だけがある。わたしのアトリエに隣接するテラスとお隣さんのテラスを通り過ぎると、やや薄暗い内廊下のゾーンに入る。日が暮れるまでは照明が半分しか点灯しないので光がいくらか不足するのだった。透明な玄関ドアがあり、その傍の壁に廣村正彰によってデザインされたボーダー柄と部屋番号の表示がある。ボーダー柄は階ごとに色が異なっていて、この一三階は緑だった。少し歩くと右側にエレベーターホールが現れる。外との境界線上にはめ込まれたパンチングメタルから風が吹き込んできて、ぴゅうぴゅうと騒ぐ。普段はここでエレベーターに乗り込むのだが、今日は通り過ぎよう。廊下の両側に玄関と緑色のボーダー柄が点々と続いている。左右に四つの透明な玄関ドアが連なったあと、二つの白く塗装された鉄扉がある。透明な玄関ドアの向こうは見えない。カーテンやブラインドや黒いフィルムによって塞がれているからだ。でも陰鬱な気分になる必要はない。間もなく左右に光が満ちてくる。  コモンテラスと名づけられた空洞のひとつに出た。二階分の大穴が南側と北側に空いていて、共用廊下とテラスとを仕切るフェンスはなく、住民に開放されていた。コモンテラスは住棟内にいくつか存在するが、ここはその中でも最大だ。一四階の高さが通常の一・五倍ほどあるので、一三階と合わせて計二・五階分の空洞になっているのだ。それはさながら、天空の劇場だった。南側には巨大な長方形によって縁取られた東京湾の風景がある。左右と真ん中に計三棟のタワーマンションが陣取り、そのあいだで辰巳運河の水が東京湾に注ぎ、東京ゲートブリッジの橋脚と出会って、「海の森」と名づけられた人工島の縁でしぶきを上げる様が見える。天気のいい日には対岸に広がる千葉の工業地帯とその先の山々まで望むことができた。海から来た風がこのコモンテラスを通過し、東京の内側へと抜けていく。北側にその風景が広がる。視界の半分は集合住宅で、残りの半分は青空だった。タワーマンションの陰に隠れて東京スカイツリーは確認できないが、豊洲のビル群が団地の上から頭を覗かせている。眼下にはこの団地を南北に貫くS字アベニューが伸び、一街区と二街区の人工地盤を繋ぐブリッジが横切っていて、長谷川浩己率いるオンサイト計画設計事務所によるランドスケープ・デザインの骨格が見て取れる。  さあ、公演が始まる。コモンテラスの中心に灰色の巨大な柱が伸びている。一三階の共用廊下の上に一四階の共用廊下が浮かんでいる。ガラス製のパネルには「CODAN  Shinonome」の文字が刻まれている。この空間の両側に、六つの部屋が立体的に配置されている。半分は一三階に属し、残りの半分は一四階に属しているのだった。したがって、壁にあしらわれたボーダー柄は緑から青へと遷移する。その色は、掃き出し窓の向こうに設えられた目隠しと防犯を兼ねた引き戸にも連続している。そう、六つの部屋はこのコモンテラスに向かって大きく開くことができた。少なくとも設計上は。引き戸を全開にすれば、六つの部屋の中身がすべて露わになる。それらの部屋の住人たちは観客なのではない。この劇場で物語を紡ぎ出す主役たちなのだった。両サイドに見える美しい風景もここではただの背景にすぎない。近田玲子によって計画された照明がこの空間そのものを照らすように上向きに取り付けられている。ただし、今はまだ点灯していない。わたしはたったひとりで幕が上がるのを待っている。だが、動きはない。戸は厳重に閉じられるか、採光のために数センチだけ開いているかだ。ひとつだけ開かれている戸があるが、レースカーテンで視界が完全に遮られ、窓際にはいくつかの段ボールと紙袋が無造作に積まれていた。風がこのコモンテラスを素通りしていく。
Tumblr media
 ほら、  幕は上がらないだろう、  お前はわかっていたはずだ、ここでは人と出会うことがないと。横浜のことを思い出してみろ。お前はかつて横浜の湾岸に住んでいた。住宅と事務所と店舗が街の中に混在し、近所の雑居ビルやカフェスペースで毎日のように文化的なイベントが催されていて、お前はよくそういうところにふらっと行っていた。で、いくつかの重要な出会いを経験した。つけ加えるなら、そのあたりは山本理顕設計工場の所在地でもあった。だから、東雲に移るとき、お前はそういうものが垂直に立ち上がる様を思い描いていただろう。だが、どうだ?  あのアトリエと自宅は東京の空中にぽつんと浮かんでいるのではないか?  それも悪くない、とお前は言うかもしれない。物書きには都市の孤独な拠点が必要だったのだ、と。多くの人に会って濃密な取材をこなしたあと、ふと自分自身に戻ることができるアトリエを欲していたのだ、と。所詮自分は穴蔵の住人だし、たまに訪ねてくる仕事仲間や友人もいなくはない、と。実際、お前はここではマイノリティだった。ここの住民の大半は幼い子どもを連れた核家族だったし、大人たちのほとんどはこの住棟の外に職場があった。もちろん、二階のウッドデッキ沿いを中心にいくつかの仕事場は存在した。不動産屋、建築家や写真家のアトリエ、ネットショップのオフィス、アメリカのコンサルティング会社の連絡事務所、いくつかの謎の会社、秘かに行われている英会話教室や料理教室、かつては違法民泊らしきものもあった。だが、それもかすかな蠢きにすぎなかった。ほとんどの住民の仕事はどこか別の場所で行われていて、この一街区には活動が積み重ねられず、したがって文化は育たなかったのだ。周囲の住人は頻繁に入れ替わって、コミュニケーションも生まれなかった。お前のアトリエと自宅のまわりにある五軒のうち四軒の住人が、この四年間で入れ替わったのだった。隣人が去ったことにしばらく気づかないことすらあった。何週間か経って新しい住人が入り、透明な玄関ドアが黒い布で塞がれ、テラスに向いた戸が閉じられていくのを、お前は満足して見ていたか?  胸を抉られるような気持ちだったはずだ。  そうした状況にもかかわらず、お前はこの一街区を愛した。家というものにこれほどの帰属意識を持ったことはこれまでになかったはずだ。遠くの街から戻り、暗闇に浮かぶ格子状の光を見たとき、心底ほっとしたし、帰ってきたんだな、と感じただろう。なぜお前はこの一街区を愛したのか?  もちろん、第一には妻との生活が充実したものだったことが挙げられる。そもそも、ここに住むことを提案したのは妻のほうだった。四年前の春だ。「家で仕事をするんだったらここがいいんじゃない?」とお前の妻はあの奇妙な間取りが載った図面を示した。だから、お前が恵まれた環境にいたことは指摘されなければならない。だが、第二に挙げるべきはお前の本性だ。つまり、お前は現実のみに生きているのではない。お前の頭の中には常に想像の世界がある。そのレイヤーを現実に重ねることでようやく生きている。だから、お前はあのアトリエから見える現実に落胆しながら、この都市のような構造体の可能性を想像し続けた。簡単に言えば、この一街区はお前の想像力を搔き立てたのだ。  では、お前は想像の世界に満足したか?  そうではなかった。想像すればするほどに現実との溝は大きく深くなっていった。しばらく想像の世界にいたお前は、どこまでが現実だったのか見失いつつあるだろう。それはとても危険なことだ。だから確認しよう。お前が住む東雲キャナルコートCODAN一街区には四二〇戸の住宅があるが、それはかつて日本住宅公団であり、住宅・都市整備公団であり、都市基盤整備公団であって、今の独立行政法人都市再生機構、つまりURが供給してきた一五〇万戸以上の住宅の中でも特異なものだった。お前が言うようにそれは都市を構築することが目指された。ところが、そこには公団の亡霊としか言い表しようのない矛盾が内包されていた。たとえば、当時の都市基盤整備公団は四二〇戸のうちの三七八戸を一般の住宅にしようとした。だが、設計者の山本理顕は表面上はそれに応じながら、実際には大半の住戸にアトリエや事務所やギャラリーを実装できる仕掛けを忍ばせたのだ。玄関や壁は透明で、仕事場にできる開放的なスペースが用意された。間取りはありとあらゆる活動を受け入れるべく多種多様で、メゾネットやアネックスつきの部屋も存在した。で、実際にそれは東雲の地に建った。それは現実のものとなったのだった。だが、実はここで世界が分岐した。公団およびのちのURは、例の三七八戸を結局、一般の住宅として貸し出した。したがって大半の住戸では、アトリエはまだしも、事務所やギャラリーは現実的に不可だった。ほかに「在宅ワーク型住宅」と呼ばれる部屋が三二戸あるが、不特定多数が出入りしたり、従業員を雇って行ったりする業務は不可とされたし、そもそも、家で仕事をしない人が普通に借りることもできた。残るは「SOHO住宅」だ。これは確かに事務所やギャラリーとして使うことができる部屋だが、ウッドデッキ沿いの一〇戸にすぎなかった。  結果、この一街区は集合住宅へと回帰した。これがお前の立っている現実だ。都市として運営されていないのだから、都市にならないのは当然の帰結だ。もちろん、ゲリラ的に別の使い方をすることは可能だろう。ここにはそういう人間たちも確かにいる。お前も含めて。だが、お前はもうすぐここから去るのだろう?  こうしてまたひとり、都市を望む者が消えていく。二つの世界はさらに乖離する。まあ、ここではよくあることだ。ブリューゲルの「バベルの塔」、あの絵の中にお前の姿を認めることはできなくなる。  とはいえ、心配は無用だ。誰もそのことに気づかないから。おれだけがそれを知っている。おれは別の場所からそれを見ている。ここでは、永遠の未来都市は循環を脱して都市へと移行した。いずれにせよ、お前が立つ現実とは別世界の話だがな。
Tumblr media
 実際、人には出会わなかった。一四階から二階へ、階段を使ってすべてのフロアを歩いたが、誰とも顔を合わせることはなかった。その間、ずっとあの声が頭の中に響いていた。うるさいな、せっかくひとりで静かに散歩しているのに、と文句を言おうかとも考えたが、やめた。あの声の正体はわからない。どのようにして聞こえているのかもはっきりしない。ただ、ふと何かを諦めようとしたとき、周波数が突然合うような感じで、周囲の雑音が消え、かわりにあの声が聞こえてくる。こちらが応答すれば会話ができるが、黙っていると勝手に喋って、勝手に切り上げてしまう。あまり考えたくなかったことを矢継ぎ早に投げかけてくるので、面倒なときもあるが、重要なヒントをくれもするのだ。  あの声が聞こえていることを除くと、いつもの散歩道だった。まず一三階のコモンテラスの脇にある階段で一四階に上り、一一号棟の共用廊下を東から西へ一直線に歩き、右折して一〇メートルほどの渡り廊下を辿り、一二号棟に到達する。南から北へ一二号棟を踏破すると、エレベーターホールの脇にある階段で一三階に下り、あらためて一三階の共用廊下を歩く。以下同様に、二階まで辿っていく。その間、各階の壁にあしらわれたボーダー柄は青、緑、黄緑、黄、橙、赤、紫、青、緑、黄緑、黄、橙、赤と遷移する。二階に到達したら、人工地盤上のウッドデッキをめぐりながら島のように浮かぶ一三号棟へと移動する。その際、人工地盤に空いた長方形の穴から、地上レベルの駐車場や学童クラブ、子ども写真館の様子が目に入る。一三号棟は一〇階建てで共用廊下も短いので踏破するのにそれほど時間はかからない。二階には集会所があり、住宅は三階から始まる。橙、黄、黄緑、緑、青、紫、赤、橙。  この旅では風景がさまざまに変化する。フロアごとにあしらわれた色については既に述べた。ほかにも、二〇〇もの透明な玄関ドアが住人の個性を露わにする。たとえば、入ってすぐのところに大きなテーブルが置かれた部屋。子どもがつくったと思しき切り絵と人気ユーチューバーのステッカーが浮かぶ部屋。玄関に置かれた飾り棚に仏像や陶器が並べられた部屋。家の一部が透けて見える。とはいえ、透明な玄関ドアの四割近くは完全に閉じられている。ただし、そのやり方にも個性は現れる。たとえば、白い紙で雑に塞がれた玄関ドア。一面が英字新聞で覆われた玄関ドア。鏡面シートが一分の隙もなく貼りつけられた玄関ドア。そうした玄関ドアが共用廊下の両側に現れては消えていく。ときどき、外に向かって開かれた空洞に出会う。この一街区には東西南北に合わせて三六の空洞がある。そのうち、隣接する住戸が占有する空洞はプライベートテラスと呼���れる。わたしのアトリエに面したテラスがそれだ。部屋からテラスに向かって戸を開くことができるが、ほとんどの戸は閉じられたうえ、テラスは物置になっている。たとえば、山のような箱。不要になった椅子やテーブル。何かを覆う青いビニールシート。その先に広がるこの団地の風景はどこか殺伐としている。一方、共用廊下の両側に広がる空洞、つまりコモンテラスには物が置かれることはないが、テラスに面したほとんどの戸はやはり、閉じられている。ただし、閉じられたボーダー柄の戸とガラスとの間に、その部屋の個性を示すものが置かれることがある。たとえば、黄緑色のボーダー柄を背景としたいくつかの油絵。黄色のボーダー柄の海を漂う古代の船の模型。橙色のボーダー柄と調和する黄色いサーフボードと高波を警告する看板のレプリカ。何かが始まりそうな予感はある。今にも幕が上がりそうな。だが、コモンテラスはいつも無言だった。ある柱の側面にこう書かれている。「コモンテラスで騒ぐこと禁止」と。なるほど、無言でいなければならないわけか。都市として運営されていない、とあの声は言った。  長いあいだ、わたしはこの一街区をさまよっていた。街区の外には出なかった。そろそろアトリエに戻らないとな、と思いながら歩き続けた。その距離と時間は日課の域をとうに超えていて、あの循環を逸脱しつつあった。アトリエに戻ったら、わたしはこのことについて書くだろう。今や、すべての風景は書き留められる。見過ごされてきたものの言語化が行われる。そうしたものが、気の遠くなるほど長いあいだ、連綿と積み重ねられなければ、文化は発生しない。ほら、見えるだろう?  一一号棟と一二号棟とを繋ぐ渡り廊下の上から、東京都心の風景が確認できる。東雲運河の向こうに豊洲市場とレインボーブリッジがあり、遥か遠くに真っ赤に染まった富士山があって、そのあいだの土地に超高層ビルがびっしりと生えている。都市は、瀕死だった。炎は上がっていないが、息も絶え絶えだった。密集すればするほど人々は分断されるのだ。
Tumblr media
 まあいい。そろそろ帰ろう。陽光は地平線の彼方へと姿を消し、かわりに闇が、濃紺から黒へと変化を遂げながらこの街に降りた。もうじき妻が都心の職場から戻るだろう。今日は有楽町のもつ鍋屋で持ち帰りのセットを買ってきてくれるはずだ。有楽町線の有楽町駅から辰巳駅まで地下鉄で移動し、辰巳桜橋を渡ってここまでたどり着く。それまでに締めに投入する飯を炊いておきたい。  わたしは一二号棟一二階のコモンテラスにいる。ここから右斜め先に一一号棟の北側の面が見える。コンクリートで縁取られた四角形が規則正しく並び、ところどころに色とりどりの空洞が光を放っている。緑と青に光る空洞がわたしのアトリエの左隣にあり、黄と黄緑に光る空洞がわたしの自宅のリビング・ダイニングおよびベッドルームの真下にある。家々の窓がひとつ、ひとつと、琥珀色に輝き始めた。そのときだ。わたしのアトリエの明かりが点灯した。妻ではなかった。まだ妻が戻る時間ではないし、そもそも妻は自宅用の玄関ドアから戻る。闇の中に、机とそこに座る人の姿が浮かんでいる。鉄格子とガラス越しだからはっきりしないが、たぶん……男だ。男は机に向かって何かを書いているらしい。テラスから身を乗り出してそれを見る。それは、わたしだった。いつものアトリエで文章を書くわたしだ。だが、何かが違っている。男の手元にはMacがなかった。机の上にあるのは原稿用紙だった。男はそこに万年筆で文字を書き入れ、原稿の束が次々と積み上げられていく。それでわたしは悟った。
 あんたは、もうひとつの世界にいるんだな。  どうかな、  で、さまざまに見逃されてきたものを書き連ねてきたんだろう?  そうだな。
 もうひとりのわたしは立ち上がって、掃き出し窓の近くに寄り、コモンテラスの縁にいるこのわたしに向かって右手を振ってみせた。こっちへ来いよ、と言っているのか、もう行けよ、と言っているのか、どちらとも取れるような、妙に間の抜けた仕草で。
Tumblr media
3 notes · View notes
presera · 6 years
Photo
Tumblr media
木製ブラインドには、柔らかなレースを #プレセラ #www.presera.net #貝塚市 #カーテン #照明 #インテリア #窓装飾プランナー #フジ住宅 #モデルハウス #モデルルーム #岸和田市 #泉佐野市 #大阪 #堺市 #リビングインテリア #木製ブラインド #レースカーテン
0 notes
h-m-ban · 6 years
Photo
Tumblr media
キャーすてき。ってこの住まいも夫婦も。 #豊橋 #豊橋工務店 #ステキなソファ #ソファ #ノームコア #男前インテリア #塩系インテリア #ブルックリンスタイル #ラステックオーク #木製ブラインド #シンプルコーデ #伴工務店 #木配りの家 #木の家 #ゼロエネルギー住宅 #ステキな夫婦 #ステキな家族 #ダウンライト
0 notes
kazuya-ikezoi · 6 years
Photo
Tumblr media
シンプルな家は家具・雑貨が映えます。 建物だけじゃなく、ソファやカーテン、小物が入ってインテリアが完成するように、できるだけ仕上がりをイメージします。無垢材などの素材感があるものは、白い壁のようにすっきりシンプルにするほうがより引き立ちます。 #漆喰 #メープル #ラスティック #無垢材 #木製ブラインド #観葉植物 #家具が映える家 #黒サッシ #設計事務所 #設計士 #香川 #愛媛 #コラボハウス
0 notes