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#左官とクロスの使い分け
tsunagudesign · 2 years
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/つなぐデザイン一級建築士事務所. . . . 内部も一部で左官工事が続いています。. . 左官には左官の、クロスにはクロスの良さがあり、部屋によって使い分けて、良いとこ取りをしています。. . . . #設計事務所 #数世代先の子どもたちへ出来ること #建築 #住宅 #リノベーション #リフォーム #戸建てリノベーション #フルリノベーション #増築 #左官 #左官とクロスの使い分け ----------------------------------- つなぐデザインオフィス 千葉県松戸市常盤平3-4-7-101 047-707-2902 https://tsunagu-design.com ----------------------------------- (浦和区) https://www.instagram.com/p/CfTp2LVv109/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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shintani22 · 1 year
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2022年11月13日
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【サマリー:J1参入プレーオフ 決定戦】
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【熊本】J1初昇格逃す、大木武監督「こんな経験忘れたほうがいい」プレーオフで京都とドロー(日刊スポーツ)
J2ロアッソ熊本は1-1で京都サンガFCと引き分け、上位の京都が勝利するプレーオフ(PO)の規定により、J1初昇格を逃した。
下克上昇格はかなわなかったが、意地は見せた。同点の後半ロスタイム2分。クロスの流れから、MF平川怜(22)が渾身のシュートを放った。だが、京都FWウタカの“顔面ブロック”に阻まれた。再び目の前にきたボールをシュート。しかし今度はゴールポストにはじかれ力尽きた。
1点を追う後半23分、右CKから、DFイヨハ理ヘンリー(24)が2戦連発となるヘディング弾で同点。ボール支配率で上回り、枠内シュートも互角の7本と健闘した。
とはいえ、負けは負け。来季1年契約で続投する大木武監督(61)は、来季のPOの経験を生かす方法を問われて「いい経験を踏んだなら生かせるが、負けて、こんな経験忘れたほうがいい。サポーターを笑って帰してやれなかったのが心残り」と悔しさを���じませた。
九州のライバル・大分がJリーグ史上初となるJ3を経験してのJ1復帰を果たした18年。くしくも、熊本は08年のJ2昇格後初めてJ3降格の屈辱を味わった。前年の17年は他力ながら21位でギリギリ残留していたが、16年4月の熊本地震の影響もあって弱体化して以降、勢いを取り戻せないままもがき続けてきた。14年度決算では債務超過に陥り、クラブ存続の危機もあった。
だが、広島で強化部長や社長を務め、育成面で評価があった織田秀和氏(61)が18年にGM就任して、徐々に息を吹き返していった。
編成において、資金難ゆえに将来有望で伸びしろのある大学生の獲得に重きを置く。日本代表DF冨安と福岡ジュニアユース時代に同学年だった2年目のMF杉山や、J2得点ランク3位(14得点)で3年目FW高橋ら中心の多くが、大卒から熊本でプロになった選手。その数は、京都戦でのスタメンで6人に及んだ。20年に就任の大木監督が清水、京都監督、日本代表コーチなどを務めた豊富な経験を基に鍛え上げた。
J1の16位とはいえ、予算は約3倍の京都が相手だった。だが、大木監督は「(クラブの)歴史がないとか、経験がないとか、予算がないとかあるが、うちみたいなチームは何も成し遂げていないので、俺らもやれないことはないと思う」と強気で立ち向かった。
就任から3年計画で進化を遂げた“大木チルドレン”が、監督の言う「普段通りにやる」サッカーを体現した。エンブレムに象徴される火の国熊本の“暴れ馬”のごとく暴れた。【菊川光一】
【熊本】来季もJ2で編成面はいばらの道 主力残留望まれるも“草刈り場”になる可能性大(日刊スポーツ)
ロアッソ熊本はJ1参入プレーオフ敗退で来季もJ2となり、チーム編成面では、いばらの道が待ち受ける。
22年度決算見込みは収入約7億円、チーム人件費約3億円の緊縮財政の中、リーグ4位と躍進を遂げた。だが、来季も資金不足により、過度な補強や外国人の獲得はしない予定だ。
永田求社長(71)は「4番バッターばかりをそろえても仕方ないわけですから、野球で言う。ブレずに伸びしろのある若手を育てるチームにする」。編成に関しては、これまで通りお金をかけず、向上心やハングリー精神を持つ大学生の獲得や、ユースからの昇格などをベースにする方針だ。
基本、アンカーのMF河原創主将(24)、J2得点ランク3位のFW高橋利樹(24)、DF菅田真啓(25)ら主力の残留が望まれる。だがJ1からのオファーがすでに届いた選手もおり、他クラブの“草刈り場”になる可能性が高い。J3から昇格1年目で4位躍進した一方で、選手個々の能力もフォーカスされた。
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文科省が「図書館の自由」揺るがす依頼文 「拉致問題の本充実を」(朝日新聞)
文部科学省が全国の公立・学校図書館向けに出した1通の依頼文が波紋を呼んでいる。「拉致問題の関連本の充実」を求めるもので、内閣官房が文科省に依頼した。特定のテーマで国が図書館にこうした文書を送るのは初めてという。これに対し、公益社団法人・日本図書館協会は10月、「図書館の自由に関する宣言を脅かすものであると懸念する」などとする意見書を文科省に出した。
「北朝鮮当局による拉致問題に関する図書等の充実に係る御協力等について」
文科省が8月末、全国の公立・学校図書館あてに送った「事務連絡」だ。文書は、拉致問題の解決には「世論の一層の喚起が不可欠」だと指摘。12月10~16日の啓発週間に向けて関連本を充実させ、テーマ展示をするなどして、「児童生徒や住民が手にとりやすい環境の整備」に協力するよう求めている。
文科省地域学習推進課によると、図書館向けにこうした文書を出すのは初めて。「内閣官房拉致問題対策本部から頼まれたから」で、「図書館の自由を侵害する趣旨ではない。撤回予定はない」という。
拉致問題対策本部も「毎年力を入れている若者の啓発策だった。お願いにすぎず問題があるとは考えていない」との見解を示した。
図書館には戦前の反省から、独立や市民への責任をうたった「図書館の自由に関する宣言」がある。宣言では、「権力の介入または社会的圧力に左右されることなく、自らの責任に基づき資料の収集と提供を行う」などと明記している。
このため、図書館協会は依頼文について「外部からの圧力を容認し、主体的な取り組みを難しくする怖れがある」などとして「是認できない」としている。
現場の司書たちにも、危機感が広がっている。
千葉県の公立図書館で働く50代の男性司書は、9月、県から届いたメールで依頼文を知った。違和感を覚えた男性が司書の会議で議題にすると、戸惑いの声が上がった。
「国が依頼してくるのはどうなのか」「拉致問題は重要。本をそろえないということはないが……」
男性は「依頼文の通りに展示すれば『従った』ととられる。もう普通の展示はできない」と話す。
「国は『正しいこと』をやろうとしているのかもしれないが、協力を求めて当然という考え方は怖い」
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ウクライナ廃虚にバンクシー壁画 「不屈の象徴」と住民歓迎(AFPBB)
【11月13日 AFP】英国の覆面ストリートアーティスト、バンクシー(Banksy)が、ウクライナの首都近郊の廃虚と化した建物の壁にグラフィティを描いた。住民は「不屈の象徴」になると歓迎している。
バンクシーは11日、廃虚の壁に描かれた、倒立する体操選手の絵の写真3枚をインスタグラム(Instagram)に投稿。キャプションには「ボロジャンカ(Borodyanka)、ウクライナ」と記されていた。
首都キーウ北西に位置するボロジャンカは、ブチャ(Bucha)やイルピン(Irpin)と同じく、2月のロシア軍の侵攻開始直後に激しい攻撃にさらされ、4月まで占領されていた町。ロシア軍による徹底的な破壊の爪痕を残す場所として知られている。
「私たちが不屈であることを示す象徴となる」と、オレクシーさんはAFPに語った。「そうとも、わが国は負けない」
ボロジャンカでは、柔道着姿の大人の男性を小さな男の子が投げ飛ばす様子を描いた壁画も見つかった。武道に熱心なロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がモチーフとみられる。
この作品がバンクシーの作品かは確認できていないが、ウクライナのテレビジャーナリスト、ボグダン・マシャイ氏(30)は「男の子が老人に立ち向かい、打ち負かしている」「バンクシーがここボロジャンカにいるなんて信じられない」と感激を口にした。
キーウ近郊ではバンクシー風の壁画が他にも幾つか出現しており、ウクライナの人々は、バンクシーが今も国内で活動しているのではないかと考えている。イルピンの廃虚では、首を負傷してコルセットで固定した新体操の選手が、リボンの演技を披露する姿を描いたグラフィティが見つかっている。
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核ごみ、地下450メートルに 岩盤に密閉、3年後稼働―世界初の最終処分場・フィンランド(時事通信)
【オルキルオト島(フィンランド)時事】原子力発電所から出る使用済み核燃料の処理に各国が頭を悩ませる中、フィンランドは世界初の最終処分場建設を進めている。地中深くに放射性廃棄物を埋める「地層処分」と呼ばれる方式で、3年後の稼働を目指す。南西部オルキルオト島の地下400~450メートルに造られた最終処分場が、時事通信など一部メディアに公開された。
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【図解】核燃料最終処分場「オンカロ」
 ◇100万年先も安全
らせんを描きながら薄暗い坑道を下りていく。道幅は車2台がぎりぎり擦れ違える程度。天井や壁には掘削された岩肌の凹凸がそのまま残る。
核廃棄物の最終処分場「オンカロ」は、フィンランド語で「洞窟」を意味する。使用済み核燃料は約40年間、原発敷地内の貯蔵プールで保管。鉄と銅の容器(キャニスター)で二重に密封した後、オンカロ最深部の縦穴に配置する。
水の浸入を防ぐため、縦穴と容器の隙間はベントナイトと呼ばれる粘土で埋める。すべての縦穴が埋まると、トンネルそのものを粘土とコンクリートで密閉。処分場管理会社ポシバの関係者は「この岩盤は20億年近く安定しており、氷河期など地上の環境変化にも影響されない。100万年先も安全だ」と語る。
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「オンカロ」の粘土とコンクリートで密閉された実験用トンネル=10月31日、南西部オルキルオト島
 ◇透明性を徹底
約5キロ続く坂道を下り、オンカロの最深部に到着した。空気は乾燥し、人や重機が舞い上げた砂ぼこりの臭いが鼻を突く。アリの巣のように張り巡らされたトンネルには、核燃料を埋設する縦穴が数メートル間隔で掘られる。最終的にトンネル数は100本以上、総延長は50キロになる見通しだ。
2025年ごろに稼働し、約100年かけて使用済み燃料6500トンを埋設する。同関係者は「すべてのトンネルや道を埋め戻した後は、地上施設を取り壊し、生物圏から隔絶する」と説明する。
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「オンカロ」の地下450メートルに下りる坑道
スウェーデンは今年1月、フィンランドに続き、最終処分場の建設計画を承認した。だが、日本を含む各国では処分場の建設地選定が難航。フィンランドが他国に先駆けた背景には、伝統的に政府や公共機関に信頼を寄せる国民性もあったとされる。「徹底した情報開示で透明性を確保し、地元住民と協議を重ねた」とポシバ社の広報責任者パシ・トゥオヒマ氏。オンカロの見学希望者は、可能な限り受け入れたという。
オルキルオト島では原子炉2基が稼働し、近く3基目も運転を開始する予定だ。原発とオンカロで20年以上働く地元住民のヤン・ライホネンさん(52)は「多くの住民は原発の安全性を信頼しており、最終処分場もさほど抵抗なく受け入れた」と話している。
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【本日(11/13)の広島県内の感染状況】(広島県)
新型コロナ 県内で2105人感染確認3人死亡 13日発表(NHKニュース)
広島県では13日、新たに2105人が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、3人が亡くなったと発表されました。
感染が確認されたのは、▼広島市で955人、▼福山市で311人、▼東広島市で162人、▼呉市で120人、▼廿日市市で110人、▼尾道市で78人、▼三原市で74人、▼三次市で65人、▼府中町で52人、▼海田町で29人、▼大竹市で28人、▼庄原市で22人、▼府中市で21人、▼竹原市で18人、▼安芸高田市で11人、▼���野町で10人、▼世羅町と神石高原町でそれぞれ7人、▼江田島市と安芸太田町、北広島町でそれぞれ6人、▼坂町で4人、▼大崎上島町で3人のあわせて2105人です。
1週間前の日曜日より71人増えていて、9日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。
これで県内での感染確認は、のべ49万286人となりました。
また、県内で患者3人が亡くなったと発表されました。県内で新型コロナウイルスに感染し、その後、死亡した人は801人となりました。
新型コロナ県内の医療体制 病床使用率42.7% 12日時点(NHKニュース)
12日の時点で病床の使用率は42.7%(確保病床517床、入院患者221人)、このうち重症患者用の病床使用率は9.5%です(確保重症病床42床、重症の入院患者4人)。
軽症の人や症状がない人が入る宿泊療養施設は1047室を確保し、307人が過ごしています(利用率29.3%)。
直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は556.92人です。
現在、広島県の感染状況はレベル0から4の5段階のレベルのうち、医療体制への負荷が生じはじめていることを示す「レベル2」です。
【新型コロナ 厚労省まとめ】67人死亡 6万8894人感染(13日)(NHKニュース)
厚生労働省によりますと、13日に発表した国内の新たな感染者は空港の検疫などを含め6万8894人となっています。また国内で亡くなった人は67人で、累計4万7579人となっています。
また、今月10日に行われた自主検査を除くPCR検査などの数は速報値で6万5009件でした。
東京都 新型コロナ 3人死亡 6922人感染確認 前週に比べ652人増(NHKニュース)
大阪府 新型コロナ 4人死亡 3269人感染確認(NHKニュース)大阪府内の感染者の累計は221万2402人となりました。府内で感染して亡くなった人は、合わせて6661人となりました。
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飼いネコがコロナ発症 北海道・中標津の獣医師らが国内初報告(北海道新聞)
【中標津】根室管内中標津町の「やまだ動物病院」の獣医師山田恭嗣さん(56)と国立感染症研究所が、新型コロナウイルスに感染し、発症した飼いネコの症例を論文にまとめた。新型コロナウイルスに感染した動物の発症の報告は国内初という。山田さんは飼い主からネコに感染した可能性があるとし、「動物に接する際も感染防止を」と呼びかけている。
症例は今年4月に日本獣医師会雑誌で報告した。
ネコは、同管内の住民が室内で飼育する12歳の雌。2021年8月、飼い主と家族が新型コロナに感染して発症し、その10日後にネコにくしゃみや鼻水などの症状が出た。飼い主はネコの発症の3日後、動物病院に電話し、自身の新型コロナ感染についても伝えた。
山田さんはネコにも感染した可能性があると考え、飼い主に採材キットを送付。ネコの口内などから採取した粘液を国立感染症研究所で遺伝子や中和抗体を分析したところ、ネコが飼い主らと同じデルタ株に感染していたことがわかった。
ネコは発症8日後に食欲減退など症状が悪化。山田さんが抗菌剤や抗ウイルス剤などを投与すると翌日に症状が緩和した。風邪と症状が似ているため、山田さんは「症状だけで新型コロナと診断するのは難しく、飼い主の感染などの申し出が不可欠。情報がなく見過ごされた例もあるのではないか」とみる。
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kayyttea · 1 year
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10月から始めた #DIY 使っていない物件を、 一棟丸々貸し出そうと思いましたが 西新宿中野のアトリエ スタジオ等 諸々 杉並 に移転統合 することにしました^ - ^ いつもなら業者さんに おまかせするのが常ですが 資料、Udemyとyoutube等を中心に その都度 情報 を仕入れて 色々考えた結果 空いている時間を使って 楽しみながら DIY することにしました。 これが結構ハマります!!^^ クリーニング 解体 壁のパテ埋めから #シーラー #クロス ある部分は #漆喰 にしようと 思いましたが あえて #珪藻土 を #左官 しながら塗り塗り 内外装 楽しみます^ - ^ 「 移動方法も変化!」 今までなら車やバイクでの移動でしたが キックボード?電気バイク? 悩んだ挙句! 2〜3km位なので 鈍った身体を動かす事も考慮して Panasonic 小型電チャリを新たにゲット! 空いた時間を使い 自宅 仕事場 スタジオ を行き来しています。 車と違い、歩きやチャリの良い点は やはり日頃 通ってはいるものの 所々の景色がわかることですよねぇ! 昨晩も その帰り道にある #蚕糸の森公園 前の イチョウ並木が 月明かりに照らされて 綺麗だこと綺麗だこと ちょっと感動しちゃいました^ - ^ 段々と寒さが感じられますが 週明け月曜日 皆様にとりまして
良き1日でありますように^^ ———————————————————
 2022年12月5日月曜日  干支 壬辰 九星 五王
六曜 仏滅 二十八宿 畢宿 二十七宿 觜宿
十二直 執  下段など 大明日、復日、五墓日 12月三箇の悪日 子年生まれのみ 
———————————————————

12/6 #十方暮 が終わり 同時に #天一天上 始まります
しかし
 12/6 破 不成就日
 12/7破 
 12/8危 と
ちょっと気をつけたい日が3連日 続きます。 #2023年も良い年に (蚕糸の森公園) https://www.instagram.com/p/ClxSjF0vHEH/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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xf-2 · 5 years
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事実を知らしめることが親善に
豊田有恒(作家)
愛国の一方で政府批判
 このところ、韓国の反日が常軌を逸したものになっている。いわゆる従軍慰安婦の問題は、日本の巨大新聞が、その強大な影響力を行使した結果、世界中にまき散らされた虚構なのだが、いわば韓国との連携のもとで、拡大した側面も見逃せない。
 明らかに、韓国は、変わってきている。なぜなのだろうか? 私は、1970年代の初頭から、韓国へ通い始め、韓国語も学び、多くの著書を上梓してきた。しばしば、親韓派と目されてもきた。弁解になるが、これには、理由がある。70年代の当時、例の巨悪の源泉である新聞社は、北朝鮮一辺倒だったのである。今日では考えられないことだが、北朝鮮を「地上の楽園」と美化し、相対的に韓国を独裁政権と規定し貶(おとし)めてきたのである。
 私は、もともと、小説家であり、思想的な背景はない。韓国へ行くようになったきっかけは、小説の取材のためでしかなかった。韓国は、あの新聞社が報じるように、独裁政権の国だと思いこんでいた。これは、おおかたの日本人の当時の平均的な理解だったろう。なにしろ、良心的と目されていた大新聞が、北朝鮮への帰国事業などを後援し、後にノーベル賞を受賞する有名作家や、国際無銭旅行で大ベストセラーを出した評論家などが、すっかり賛同しているのだから、実際に韓国へも北朝鮮へも行ったことのない人間は、そうだと信じこむしかなかった。
 しかし、韓国へ通ううちに、日本の報道が、おかしいのではないかと、うすうす思いはじめた。三十代はじめで若かったせいだろう、フットワークが良かったから、取材目的の古代遺跡のほかにも、あちこち歩きまわる。ディスコで知り合ったディスクジョッキーをやっているという同年輩の韓国人と意気投合したが、この男、どこでも政府批判ばかり口にする。こちらが、心配になって、周囲を見回したほどだった。日本では、KCIA(韓国中央情報部)の悪行ばかりが報道されていたから、言論の自由はないという先入観にとらわれていたが、こうした報道が、変ではないかと感じはじめた。
 また、一方では、政府批判もするが、この男、愛国心を口にする。ディスクジョッキーという軟らかい職業の男が、愛国心を口にすることに、違和感も持ったが、やや羨ましくもあった。当時、日本のマスコミは、左翼デマゴーグに牛耳られていたから、愛国心などと言えば、右翼と間違われかねないような風潮が、蔓延していた。しかし、韓国では、こうした言説は、この男だけではなかった。あちこちで、北朝鮮に偏している日本の報道がおかしいとする、多くの韓国人の批判を耳にするようになった。また、必ず日本に追いついて見せるという、愛国心をむき出しにした意見にも接した。
韓国の実情紹介に誹謗中傷
 韓国語が判るようになると、行動範囲も広がってくる。こうした韓国人が、KCIAに監視されているから、点数かせぎに愛国心を口にしていたわけではないと、だんだん判ってきた。バイク・カーマニアだったので、現代(ヒョンデ)自動車(チャドンチャ)や大林産業(テーリムサノプ)のショールームに足を運んで、韓国の自動車・バイク事情に関心を持ちはじめた。
 日本で報道されるような「暗く抑圧された独裁国」といったイメージでないことが、しだいに判ってきた。日本で、しばしば誤解されていることだが、反日の激しさから、韓国人に険しいイメージを持つ日本人が多い。一面では当たっていないこともないが、日常の生身の韓国人は、妙になれなれしく陽気で人懐(ひとなつ)こい。
 あの大新聞は、「暗く抑圧された独裁国」という疑似イベントを売りまくって、北朝鮮を美化し、韓国を貶める方向へ、日本国民をマインドコントロールしていたのだ。
 韓国では、確かに日本より言論の自由が制限されていた。しかし、それは、金日成の個人崇拝による究極の独裁国家である北朝鮮と対峙するためであり、ある程度は強権政治を敷くしかなかったのである。当時、韓国では「誤判(オバン)」という表現が、しばしば使われていた。韓国国内が混乱していると見てとり、好機とばかりに北朝鮮が南進に踏み切るのではないかというわけだ。つまり、北朝鮮に誤判させないように、常に国内を安定させておかなければならなかったのだ。全ての韓国人が、ほん(・・)もの(・・)の(・)独裁国家である北朝鮮を恐れていたからだ。
 こうした韓国の実情を、広く知らせたくなった。小説家という職業柄、書くメディアには、事欠かない。小説家の仕事ではないという躊躇(ためら)いもあったが、最初のノンフィクションとして「韓国の挑戦」(祥伝社)を上梓したのが、昭和53(78)年のことだった。書評では、これまでの日本の対韓認識を一変させたとまで、評された。当時の私には、巨悪と戦おうなどという大それた問題意識は、まったくなかった。
 だが、ベストセラーにはなったものの、あれこれ、雑音が耳に入ってきた。この問題が、当時のマスコミ界では、タブーになっていると知ったのは、発売されてからだった。つまり、ほんとうのことを言ってしまったため、このタブーに抵触した。期せずして、あの大新聞と言う虎の尾を踏んでしまったわけだ。
 朴政権に買収されている―は、まだしも上品なほうで、韓国に愛人がいるとか、韓国成り金だとか、いろいろ悪罵を聞かされることになった。そこで、子供たちもつれて、一家5人で毎年夏休みに韓国へ遊びにいき、印税を使い果たした。
日韓のため尽くした金思燁氏
 あの大新聞が主導して、日本人を親北朝鮮、反韓国という方向へ誘導していたわけだが、最近は、かつての報道姿勢が嘘だったかのように、あの大新聞は、北朝鮮を賛美するようなこともなくなり、いつのまにか北朝鮮への批判を、臆面もなく展開するようになった。
 それどころか、70年代当時あれほど嫌っていたはずの韓国に過剰に感情移入し、悪いのは全て日本人式の報道姿勢で、虚構に基づく従軍(・・)慰安婦(・・・)なる疑似イベントを垂れ流す始末である。多分、従軍(・・)慰安婦(・・・)報道についても、いったん非を認めたものの、真剣に謝罪するつもりなどなく、なし崩し的に、鉄面皮を決め込んで、風当たりが収まるのを待っているのだろう。
 実際、当時、私は、韓国人の魅力にハマってもいた。日本人のように、控え目でなく、陽気に自己主張する姿勢が、一度も宮仕えしたことのない私のような一匹オオカミの作家には、波長が合っていると錯覚したせいでもある。
 当時、知り合った韓国人のなかには、私の終生の師と仰ぐ人も、少なくなかった。東国大学の金思燁(キムサヨプ)先生とは、シンポジウムの席で知り合った。日韓バイリンガルの世代的な体験から、「日本書紀」「万葉集」を韓国語に、「三国(サムグク)史記(サギ)」「三国遺事(サムグンニュサ)」を日本語へ翻訳され、日韓古代史の研究におおいに貢献され、また、東国大学に日本学研究所を設立され、初代所長として、日本研究を韓国に定着させた功績は、おおいに評価されるべきだろう。
 金先生に招かれ、東国大学で講演したこともある。最初、韓国語で話しはじめたのだが、見るに見かねて、助け船を出してくださったのは、先生の優しさだった。私のほうも、日本人を知る方々が物故して、日本語スピーカーが減っていることに危惧を覚え、毎年、拙著も含めた文庫本を教材として日本学研究所へ寄贈し、日韓親善に努めたものである。金先生は、私のささやかな協力に、研究所からの表彰という栄誉で応えてくださった。ほんとうに尊敬できる立派な方だった。
 また、在日の人では、作家の故・金(キム)達(ダル)寿(ス)さんとは、古代史の会を通じて、親しくしていただいた。「日本の中の朝鮮文化」は、十数巻にわたる大著だが、日本全国に足を運んで、いわばライフワークとして書かれる際、金さんが自分に課していたことが、ひとつだけあった。韓国・朝鮮人の書いたものは、絶対に引用しないことだった。韓国・朝鮮人の書いたものなら、例の剣道の起源の捏造のように、なんでも朝鮮半島から渡来したと、こじつける文献が、いくらでも見つかるだろう。
 おそらく、金さんは、韓国・朝鮮人の書いた文章を引用したいという誘惑に駆られたこともあったにちがいない。しかし、日本人が書いたものしか引用しないと、いわば、痩せ我慢のように、心に決めていたのだ。
 金達寿さんとは、酒を呑んだり、旅行したり、また拙著の解説をお願いしたりしたこともある。艶福家で豪快な人だった。
今に伝わらぬ統治のプラス面
 時の政権を批判して、亡命同様に日本へ渡り、「コリア評論」を主宰されていた金三(キムサム)圭(ギュ)さんとも、知り合った。何度か、同誌をお手伝いした記憶がある。金さんは、東亜(トンア)日報(イルボ)の主筆の体験を生かして、当時は画期的だったクロス承認方式を提唱して、健筆を奮っておられた。南北朝鮮の対立状況を解消するため、中ソ(当時)が韓国を、日米が北朝鮮を、それぞれ承認することによって、平和を担保するというアイデアだった。
 しかし、その後の経緯を考えれば、中露は韓国を承認したが、日米は、北朝鮮と国交を持たないままである。あの当時は、かの大新聞の陰謀で、日本では伏せられていたが、北朝鮮という史上かつてない独裁国家の実像と戦略が、今や全世界で周知のものとなったからである。
 例の大新聞は、韓国を独裁国家と決めつけて、あれこれ捏造報道を繰り返したが、まもなく馬脚をあらわすことになった。あまり、褒められた話ではないのだが、不純な動機ながら、多くの日本男性が、韓国を訪れるようになり、本物の韓国を実際に目で見るようになったからだ。
 今も変わらぬ売春大国は、当時から有名だったのだ。空港などでは、団体旅行の男たちが、昨夜の女がどうのこうのと、聞えよがしに話しているのは、同じ日本人として、気が引ける思いだった。当時は、日本世代の韓国人が健在だったから、日本語を理解できる。あまりの傍若無人さに、舌打ちをしながら、露骨に「ウェノム」だの「チョッパリ」だの、差別用語を口にしている韓国人も、珍しくなかった。こうした日本人は、韓国語が判らないから、差別用語で呼ばれても、判らないのだから、おめでたい話だ。
 しかし、不純な動機から訪韓しようと、実際の韓国を見てくれば、韓国が制限付きながら、自由主義の国だと判る人が増えてくる。とうとう、例の大新聞も、疑似イベントのような韓国=独裁国家論を、引っ込めるしかなくなったようである。
 免税店などでは、日本世代の年配の女性が、若い人に日本語を教えているケースもあった。何度か訪れ、親しくなると、世間話のようなこともするようになる。さる女性は、つい最近(当時)、女学校の同窓会を行なったところ、多くの同窓生が日本から駆けつけてくれたと、嬉しそうに話してくれた。
 当時、女子の高等教育は、日本でも朝鮮でも、まだ途上だった。女学校は、いわば最高学歴で、いい家の子女しか、通えなかった。したがって、この方の同窓生は、かつてソウルに住んでいた日本人が多かったわけだ。いや、この方も、元日本人であり、内地か朝鮮かなどと、出自を気にすることなく、自由に青春を共にしていたのである。
 多くの悲劇も誤解も矛盾もあったが、こうした日本統治時代のプラス面が、日本でも韓国でも、今の世代に正確に伝わっていないことが、日韓の最大の問題なのだろう。
良好になりつつあった日韓関係
 70~80年代にかけて、韓国では、慰安婦も歴史認識も、話題にすら昇ったことはなかった。その後、韓国を独裁政権扱いする報道も影をひそめ、日韓関係は、良好な方向へ向かいはじめた。もちろん、一部では、反日もあるにはあったものの、顕在化しなかった。
 むしろ、日本人のほうが、韓国への好感度を増していった。「冬のソナタ」のヒットの影響もあったろう。元のタイトルは「冬(キョウル)恋歌(・ヨンガ)」である。主役の裴(ペ)勇(ヨン)俊(ジュン)の魅力もあったろうが、誰が訳したのか、ソナタという言葉が効いたせいもあるだろう。
 70年代、日本世代の免税店のおばさんたちは、男ばかり来ないで、女性にも韓国へきてもらいたいと、いつもぼやいていた。家内を同行すると、おおいに喜ばれた。当時、ビーズのハンドバッグ、螺鈿(らでん)の漆器、絞り染めの生地など、男には価値の判らない土産物が、韓国では安く買えたのである。時代は、様変わりして、多くの中年女性が、日本から韓国を訪れるようになった。
 私も個人的に、日韓親善に尽くしてきたつもりである。東国大学以外にも、たまたま知り合いができた祥(サン)明女子(ミョンヨジャ)大学(テーハク)など、いくつかの大学へ、文庫本を教材として寄贈しつづけた。韓国の日本語スピーカーを減らさないためである。
 また、本業に関して言えば、日韓の推理作家協会の交流プロジェクトが、行なわれた際には、おおいに働いたと自負している。韓国では、減ったとはいっても、日本語で案内してくれる作家に、事欠かない。しかし、日本では、「韓国の独裁政権、やっつけろ」式の景気のいいスローガンをぶち上げる作家は、たくさんいたものの、韓国語で案内できる作家が、ほとんどいなかった。「あれ(イッチョ)に(ゲ・)見えます(ポイヌン・)建物(コンムル)は(・ン)、国会(クッケ)議事堂(ウィサタン)で(・イ)ございます(ムニダ)」などと、東京観光ではバスガイドのようなことも、しなければならなかった。
 90年代には、日本人の韓国に対する関心と、好感度も高まり、韓国人の日本への興味、関心も、増していった。サッカーW杯の共同開催に向けて、日韓関係は、新たなステージに向かうかに見えた。
日韓離反狙う慰安婦捏造報道
 だが、ここで、あの大新聞は、またしても、その強大な権力を行使して、日韓離反の挙に出た。
 1991年、いわゆる従軍慰安婦なる虚構が、報道されたのである。この巨大新聞は、現在では、いちおう虚妄だったことを認めてはいる。だが、軍隊相手の売春婦である慰安婦と、勤労動員で働いた挺身隊を、混同した報道に関しては、当時は事実関係の研究が進んでいなかったためと、弁解している。
 しかし、年齢の離れた姉が、あのころ女学生で、勤労動員により中島飛行機の工場へ、自転車で通っていたのを、私ははっきり覚えている。もちろん、慰安婦とは、何の関係もない。ことは、姉の名誉とも関わってくる。
 平成に入って早々のころには、あの新聞社にも、私と同世代の社員が、まだ現役でたくさん働いていたはずである。知らないはずがない。二十数年も訂正することなく、頬かぶりをしてきたのは、単なる誤報などではなく、あの大新聞が仕掛けた日韓離反策の一環で、意図的なものだからなのだろう。
 日韓離反を図る大きな意思は、あの新聞の言論支配のもうひとつの柱として、吉田某なる人物による、済州(チェジュ)島(ド)における日本官憲の女狩りという、とんでもない虚構を付け加えることによって、さらに拡大していく。
 しかし、その後の十数年は、この大新聞の企みは、まだ功を奏さなかった。日本では、韓国ブームが続いていたからである。これまで訪韓したことのない、中年婦人層が、韓国を訪れることが多くなり、韓流にはまった韓国語学習者も、増えていった。そればかりでなく、男性のなかにも、韓流ドラマにはまる人が多くなった。韓国の大河ドラマ「朱蒙(チュモン)」は、高句麗の開祖朱蒙を主人公とした作品だが、私の近くのDVD店では、新作が十巻入っても、即日借りだされるほどの人気だった。
 朱蒙は、もともと「三国(サムグク)史記(サギ)」に記録される神話上の人物なのだが、それを強引に歴史ドラマ風に、仕立て上げるところが、まさに韓国人である。元ネタが僅かしかないので、古今東西のエンタテインメントから、使えそうな要素を、流用している。水戸黄門のような部分も、大奥のような部分もあるが、臆面もなく、受けそうな要素を投入しているから、たしかに面白いことは面白い。
 また、韓国側も経済力の伸長と共に、訪日して実際の日本を肌で知る人々が増えてきてもいた。別府の大ホテルなど、経営危機に陥った苦境を、韓国からの観光客の増大で乗り切ったほどである。国際化というスローガンが、しばしばマスコミを賑わすが、お互い知り合う以外に、国際理解が進むことはない。 
慰安婦と同構造の原発報道
 だが、挺身隊=慰安婦という虚妄、済州島女狩りという捏造は、徐々にボディブローのように効いていった。韓国では、従軍慰安婦像なるものが、日本大使館の前に設置され、アメリカ各地へ飛び火していく。あの像は、新聞報道にあった12歳の少女として造られている。挺身隊=勤労動員には、中学生、女学生も動員されたから、その年齢の生徒たちも少なくなかったが、軍隊相手の慰安婦に、その年代の少女がいたという記録もないし、事実もなかった。
 韓国では、挺身隊問題対策協議会という団体が、活動し続けている。あまりにも長ったらしいので、挺(チョン)対(テ)協(ヒョプ)と略している。あの大新聞が垂れ流した挺身隊=慰安婦という虚構を、そのまま踏襲しているわけだ。語るに落ちるとは、このことだろう。
 事実関係が、はっきりしたのだから、あの新聞の責任で、韓国側に訂正を求めるのが、筋だろう。だが、あの新聞は、それをしない。それどころか、慰安婦の存在は事実だから、これまでの方針に変わりないという態度を、とりつづけている。
 なぜ、こうなるのだろうか? 韓国の問題と離れるが、私も筆禍に遭ったことがある。あの新聞社は、取材も検証もしないで、記事を書くことが、はっきり判った。私が受けた筆禍など、些細なことだが、問題の根は、共通している。
 私は、本業のSF小説の未来エネルギーとして、昭和30年代から、原子力に興味を持っていた。そして、日本中の原発と、建設予定地の全てを、取材した。当時、人気の「朝日ジャーナル」誌が、特集を組んだなかに���私の名前も、名誉なことに入れてあった。その特集とは、「わたしたち(原発反対派)を未開人と罵った識者十人」というものだった。もしかしたら、原発反対派を未開人と罵った粗雑な人間が、その十人の中に、いたのかもしれない。
 しかし、私は、そういうことを言ったこともないし、書いたこともない。それどころか、立地点の住民の反対を尊重すべきだと、常日頃から主張してきた。また、すでに物故したが、反対派の大立者の高木仁三郎は、私の中学の同級生で、同じ大学に入った間柄であり、かれが反対意見を発表できないような事態になったら、私と意見が異なってはいても、かれの言論の自由を守ると宣言してきた。さらに、原発に反対する自由のない国は、原発を建造すべきではないと、何度も書いたことがある。
 ことは、原発賛成、反対という問題ではない。こうした報道をするからには、私をふくめて、そこに記された十人が、そういう発言をしたかどうかを、取材確認する必要がある。
 ところが、私には、まったく取材は来ていない。そこで、私は、雑誌「諸君」のページを借りて、当時人気だった筑紫哲也編集長宛てに、私が、いつ、どんなメディアで、そういう発言をしたかと、問い合わせた。もちろん、そんな発言など、あるわけがない。筑紫編集長の回答は、のらりくらりと、話題をすりかえることに終始した。
韓国人と〝あの新聞〟の共通点
 つまり、あの大新聞は、取材も検証もしないで、主義主張に基づくフィクションを、報道の形を借りて、読者に垂れ流しているわけだ。原発などに賛成し、傲慢な発言をする非国民が、十人必要になった。そこで、関係ない人間もふくめて、誌上でさらし者にしたわけだ。つまり、原発推進めいた意見を、圧殺する方針だったのだろう。
 いわゆる従軍慰安婦の報道と、まったく同様の構造である。
 従軍慰安婦なるフィクションを、あたかも事実であるかのように、売りまくって読者を欺いた責任は、まさに重大である。しかも、日韓関係を破壊したばかりでなく、全世界にわたって日本の名誉を泥にまみれさせた罪科は、きわめて悪質である。
 誤報ではなく、明らかに意図的な捏造である。この捏造が,韓国に飛び火すると、さらに拡大していく。その意味では、この大新聞の離反策に、うまうまと乗せられた韓国も、いわば被害者と言えるかもしれない。主義主張を真っ向から掲げて、事実の確認も検証もしない韓国の国民性と、あの新聞の社是(?)は似ているかもしれない。
 私は、過去四十数年にわたって、韓国と関わってきた。最初、自宅ちかくの笹塚の小さな教室で、韓国語を学びはじめた一人に産経新聞の黒田勝弘さんがいる。あちらは、ソウル在住が長いから、私など到底及ばないネィティブスピーカーに近い語学力だが、スタートは一緒だった。
 以後、折々に韓国関係の著書を上梓してきたわけだが、その都度、親韓派、嫌韓派などと、勝手に分類されてきた。例の大新聞もふくめて、日本のマスコミが北朝鮮に淫していたころは、日本のマスコミ批判とともに、韓国擁護の論陣を張り、顰蹙を買った。また、韓国の反日が、度を過ぎたと思えば、遠慮なく韓国批判を展開してきたつもりである。
 国際親善には、王道はないから、知る以外に近道はないと考え、「日本人と韓国人、ここが大違い」(文藝春秋)「いま韓国人は、なにを考えているのか」(青春出版社)など、比較文化論ふうの著書もあり、口はばったい話だが、日本人の韓国理解に貢献してきたつもりである。
 もちろん、私の独断と偏見に堕す危険があるから、多くのコリア・ウォッチャー仲間から、助言や意見も頂戴し、拙著の間違いも指摘された。
転向左翼の韓国利用
 いわゆる韓国病にはまりかけていたとき、早大名誉教授の鳥羽欽一郎先生から、たしなめられた。「豊田さん、日本人と韓国人は、おたがい外国人なのだから、同じ視点に立つということはできませんよ」と、確か、こんなことを言われた。そのときは、むっとしたが、先生は、韓国にのめりこみすぎている私に、ブレーキをかけてくださったのだ。
 70年代、韓国にまじめに取り組もうという日本人は、それほど多くはなかった。田中明氏のような大先達のほか、外交評論の大御所岡崎久彦氏にも、お目にかかり、励ましを頂戴したことがある。外務省在勤中で、本名をはばかったのか、「隣の国で考えたこと」を、長坂覚のペンネームで、早い時期に刊行されている。現在は、本名で再版されているから、入手可能な名著である。
 また、産経新聞の柴田穂さんも、大先達の一人だった。韓国関係の会合で、��度か、お目にかかり、アドバイスを頂戴したこともある。なにしろ、中国政府に批判的な記事を書き、産経新聞が北京支局の閉鎖に追いこまれたとき、支局長として残務を整理し、従容として北京を退去された剛直な方である。支局閉鎖という事態を招いたのだから、本来なら責任重大なはずだが、言論の自由を守ることを優先したのである。
 それに引き換え、当時あの大新聞は、中国べったりの記事を、垂れ流しつづけていた。この新聞社には、Aという名物特派員がいた。中国通をもって自任していたはいいが、他社の記者まで、このA特派員に、お伺いを立てるようになったという。どこまで書いたら、中国政府の逆鱗にふれるか、A特派員に、判断を仰ぎに来たのだ。早い話が、あの大新聞が、日本の中国報道を検閲していたことになる。
 70年代、北朝鮮一辺倒だった日本の文化ジャーナリズムの世界で、一つの伝説があった。いわゆる進歩的文化人は、自分の名前だけ、ハングルで書けたというのである。申し合わせたのかもしれないし、あるいは、あの大新聞の関与があったのかもしれない。現在からは、信じられない話だが、ハングルで名前を書いてみせるだけで、朝鮮問題(?)の権威扱いされたそうである。
 しかし、現在の日韓の確執を眺めると、妙なねじれ現象がある。竹島問題にしても、従軍(・・)慰安婦(・・・)にしても、韓国側と共同歩調を取っているのは、70~80年代、あれほど韓国を独裁国家扱いして、忌み嫌っていた進歩的文化人なのである。節操もなにも、あったものではない。日本叩きに資する、あるいは、商売になると判ったら、かつて贔屓にした北朝鮮を見捨て、韓国に媚びるのだから、こういう世渡り上手と戦うのは、容易なことではない。
事実伝えることが真の親善に
 翻って、現在の韓国である。反日は、狂気の沙汰の域に達している。これには、日本世代が現場から退き、あるいは物故したという事実が、おおいに関係している。私が、多くの教示を受けた方々は、もし存命なら、こんなことを言うと怒られるかもしれないが、日韓双方の美点を兼ね備えておられた。
 もう一歩、踏み込んで言えば、日本の教育を受けた方々だった。立派な方というと、ややニュアンスがずれるが、韓国語でいう「アルンダウン・サラム」という方が多かった。こういう世代が亡くなり、反日が質量ともに、変わってしまった。まず、かれらが考える仮想の日本人に対して、際限なく敵意をむき出しにした、いわばバーチャル・リアリティの反日になっている。
 日本では、韓国人は、険しいイメージでとらえられがちである。反日の激しさを見れば、間違いではないが、一面的に過ぎる。日頃の生身の韓国人は、お喋りで、陽気で、図々しいくらい人懐こい。日本人は、以心伝心を理想とする文化を生きているが、韓国人は、口にしたことが全てである。発信能力を磨かないと、生きていけない社会である。たとえ嘘でも、自分の主義主張を正面に掲げないと、たえず足をすくわれる危険に直面している。
 そのため、国際的には、日本人より判りやすいと定評がある。よく見てもらえれば、日本人の誠意が通じるはずだが、韓国人のほうが声が大きいから、知らない人が聞くと本気にする、と言った程度には、説得力を持ってしまう。
 大方の日本人の対韓姿勢は、「また、韓国人が騒いでおる。放っておくのが、大人の態度」といったものだろう。これが、日韓摩擦を拡大した主な原因のひとつである。日本からの反撃がないから、向こうは、さらに反日をエスカレートさせるのだ。
 日本は、和の社会だとされる。これには、聖徳太子が引き合いに出されることが多いが、贔屓の引き倒しの面がある。有名な十七条憲法の第一条が、はきちがえられている。太子は、談合のような和を勧めているわけではない。あくまで論じてからと、なれあいを戒めている。
 まさに韓国相手では、論じなければ駄目なのだ。相手は、合理的な議論が苦手だから、徹底して、論拠を上げて、言い負かすつもりで、追いつめなければ、非を認めない。一見、乱暴なようだが、反日が、高くつくという事実を、知らしめないかぎり、韓国の反日は、拡大するばかりで、絶対に解消しない。
 現在の韓国は、日本世代がいなくなり、歯止めがかからなくなっている。さながら李朝時代の政争のような、権力闘争すら起こりはじめている。日本が、関わりを持つ以前の時代へ、先祖がえり(atavism)してしまった感がある。ここに乗じて、あの大新聞が、新たなテーマで反日の捏造を加えて、逆襲してくる畏れもある。いや、その萌芽は、すでに現れている。
 私の「どの面下げての韓国人」(祥伝社)は、やや刺激的になるのを承知のうえで、出版社と協議して決めたタイトルである。さっそく、左翼弁護士が、噛みついてきた。ヘイトスピーチだというのである。しかし、ネットでは、すぐ反論されている。つまり読んでいないことを白状したようなものだというのである。なかには、あの本は韓国に同情しているのだ、とする感想もあった。こういう応援は、ありがたい。
 私は、あるときは親韓派、あるときは嫌韓派というレッテルを、貼られてきた。私は、日本人であり、日本を愛している。その都度、批判すべきことは、日本であれ韓国であれ、批判してきたつもりである。
 あの大新聞は、苦境を打破するため開き直って、韓国批判の本には、すべてヘイトスピーチだという烙印を押して、葬り去ろうというわけなのだろう。また、いわゆる従軍慰安婦の仕掛け人の元記者の就職先や自社に、脅迫があったという事実をもとに、言論の自由を盾にして、被害者の立場へ逃げこもうとしている。自分が、強大な権力をふりかざして、異なる言論を圧殺してきたことには、すっかり頬かぶりしている。
 韓国には怒りを込めた反論を、あの大新聞には、厳しい追及の手を緩めてはならない。それが、ほんとうの日韓親善につながるからだ。
 とよた・ありつね 昭和13年前橋市生まれ。父の医院を継ごうと医者をめざし、合格した東大を嫌い慶應大に入るも、目標が変わり武蔵大に入学。第1回日本SFコンテストなどに相次いで入賞して在学中の37年作家・シナリオライターとしてデビュー。手塚治虫のもとで「鉄腕アトム」のシナリオを二十数本担当。「スーパージェッタ―」「宇宙少年ソラン」の脚本も手掛ける。『倭王の末裔 小説・騎馬民族征服説』が46年にベストセラーとなる。47年東アジアの古代史を考える会創設に幹事として参画。50年「宇宙戦艦ヤマト」の企画原案、SF設定を担当。SF作家クラブ会長、島根県立大学教授などを歴任。63年オートバイ日本一周を達成。近著に『日本の原発技術が世界を変える』『どの面下げての韓国人』(ともに祥伝社新書)など。
※別冊正論23号「総復習『日韓併合』」 (日工ムック) より転載
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lovignette · 2 years
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【K18ファッションアクセサリー】中目黒のアトリエで制作するハンドメイドジュエリー
日常をさりげなく彩るハンドメイドジュエリー。ラヴィネットのジュエリーは、一つ一つ日本の職人が制作しお届けしています。
高品位の18金素材を使用しているので、末永く愛用していただけます。
本日は人気のピアス、ファッションリングをご紹介します。入学祝いや就職祝いなどのプレゼント、また自分へのご褒美としてもおすすめです。
地金(金・シルバー)の価格高騰に伴い、4月1日よりLovignetteのファッションジュエリーについて、一部商品が値上げとなります。
オーダー、購入についても3月31日までは現在の価格となりますので、気になっているジュエリーがありましたらお早めにチェックしてみてください。
ファッションジュエリーは、中目黒店舗またはオンラインショップからご注文可能です。
Lovignette Online Shopラヴィネット オンラインショップ
店頭に在庫のあるものは即日発送も可能です。お急ぎの場合もお気軽にご相談くださいませ。
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左から)
華奢で繊細な十字架モチーフのピアス。中央には小さなダイヤモンドをセッティングしています。
クロス ピアス - Lovignette Online Shop 29,700円
ダイヤモンドを鳥の巣の中にある卵に見立ててデザイン。茶色味のあるブラウンダイヤモンドをセッティングしています。
ネストピアス - Lovignette Online Shop 39,600円
小さな葉っぱをデザイン。ラヴィネットオリジナルの月面をイメージした「ムーンテクスチャ」を施し、さりげなく小さく耳元で揺れます。
リーフ ピアス YG - Hook - Lovignette Online Shop 19,800円
「ムーンテクスチャ」を前面に施した三角形のピアス。少し大きめのサイズでコーディネートのアクセントに。
レース ピアス - Lovignette Online Shop 29,700円
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夜空に光る星をデザインした3つのファッションリング。なるべく細く制作し着けていることを忘れるような着け心地です。
左から)
一番星をイメージしたダイヤモンド1石をセッティングしたスターリング。
スター リング - Lovignette Online Shop 19,800円
星空をイメージした4石の4スターリング。
4 スター リング - Lovignette Online Shop 29,700円
ピンキーリングデザインの3スターピンキーリング。
3 スター ピンキーリング - Lovignette Online Shop 24,200円
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シルバー925素材で制作した小さな動物たち。
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目にブルーサファイアを留めた、木の実を持っているリスリング。
リスリング - Lovignette Online Shop 13,200円
しっぽがミルクピッチャーの形になっているウサギリング。目にはルビーを留めています。
ウサギリング - Lovignette Online Shop 13,200円
これからも皆さまの日常にさりげなく寄り添うジュエリーを、一つ一つ丁寧にお届けいたします。
ご不明点等は、お気軽にお電話(03-6427-0198)や 問い合わせフォームからご連絡くださいませ。
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Lovignette中目黒では、ハンドメイドで制作した結婚指輪、婚約指輪、ファッションジュエリーをお届けしております。
ひとつひとつ職人が手作りで制作した優しいカタチが特徴です。
1からデザイナーがデザインをおこす、フルオーダーメイドも承ります。ジュエリーを作り変えるリメイクやリフォームも承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
目黒川沿いのゆったりとした空間のアトリエ&ショップは、中目黒駅から徒歩約5分、代官山駅から徒歩約8分、恵比寿駅からも徒歩でご来店いただけます。
ご予約やご質問等、お気軽にご連絡ください。
感染症対策として、店内の除菌・接客後の机椅子等の除菌・店内の換気・スタッフのマスク着用などを徹底し、お客様の安全を第一に営業してまいります。
皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
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» ご来店予約/問合せフォームへ
〒153-0042 東京都目黒区青葉台1-17-2
土/日/祝 12:00 - 20:00(平日は予約制) 03-6427-0198
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hananien · 3 years
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【/D】テーブルクロスの下で
AU、モブ×ディーン、モブ視点。8500字くらい
兄弟は少年(S10/D14くらい)。ジョンがいなくなり、里親に引き取られている。わるいソーシャルワーカーとわるい里親に搾取されるディーン。気づかないサム。
以前「誰にもいわないで」という話をアップしましたがあの設定で書きたかったのがコレです。でももう別物です。。
気味の悪い話です。
 人の家に招待されるのは慣れているが今回は特別だった。イドリスは今にも吐きそうな気分で塗装のはげたインターフォンに指を伸ばした。何十年も前に取り換え工事をしたのか古い配線がスイッチのすぐ側にぶら下がっている。その黒ずんだスイッチを見ていると腹の具合がますます悪くなる気がする。普段の彼ならこれに触れるくらいなら一晩の飯くらい喜んでキャンセルするだろう。今回は特別なのだ。  ベルが鳴ってすぐに見知った顔が彼を迎えた。この家の家主ではないがイドリスを招待した男だ。人好きのする丸顔。清潔そうな金褐色の口ひげを蓄えた、評判のいいソーシャルワーカーだ。イドリスは常々、恵まれない少年たちに対する彼の情熱と行動力に感心していた。今ではその感心は尊敬の念にまで達している。  「ようこそ。よく来てくれました」 ニックというその男はにこやかに挨拶をして、イドリスの上着と帽子を預かった。コートハンガーにはすでに重そうな上着が数枚かかっていた。イドリスは自分が最後の訪問者になったことに怯んだが、少しほっとした。というのも家の内装が外見といくらも変わらない古ぼけて汚らしいものだったからだ。ドアの前に敷かれたマットなど、うっかり踏もうものなら何百年もの間蓄えた埃と靴裏の糞を巻き上げそうだ。なかなか立派なシャンデリアや装飾額の絵画などもあるが、どれも埃のかぶった蜘蛛の巣に覆われている。長居はしたくない家だ。  ところがダイニングルームに入ると景色が一変した。部屋が明るい。広さはそれほどなく、八人掛けの長テーブルが置かれていてそれででいっぱいの印象だ。着席していた三人の男たちが一斉にこちらを見たので、イドリスはいつも通りの愛想笑いで会釈をして、ニックに示された席に腰を下ろした。清潔でシミひとつ見えない白いテーブルクロスと同じ刺繍をされたカーテンが、通りに面している六角形の窓を外界の視線から守っている。床は椅子が滑りやすい板張りで、埃ひとつ落ちていなかった。まるでここだけが他の家のように美しい。  「ようこそ、校長先生」 上座の男がいった。「アンドリュー・リックスです。あなたをご招待できて光栄です。こちらはアデリ保安官」 左手に座る男が小さく手をあげた。「こちらはキンツル医師」 右手の男が頷いた。  「こちらこそ、ご招待に預かりまことに光栄です」 イドリスは椅子を引き直した。滑りがよくてテーブルに腹がくっつきそうになり、足を踏ん張って少し戻す。向かいの席に座ったニックが自分に声をかけたことを後悔していたらどうしようと思ったが、ちらりと見た彼の顔には、新参者に対する期待と、これからの楽しい時を想像させるような高揚感の色があるだけで、ほっとする。「わ、私は、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、この地区の学校の校長をしていまして……」  とつぜん、みんなが笑いだした。イドリスはぎくっとしたが、それは緊張がほどけるような和やかな笑いだった。「いや、いや。あなたのことはよく知っていますよ」 グレーの髪を短く刈った、おそらくはもう六十代になるだろうに、若々しい印象のキンツル医師が手を伸ばしてきた。「イドリス・ウエイクリング校長。私の孫が来年転入予定です。よかったら目をかけていただきたいね」  「ああ、それは、ぜひとも」 あわてて手をつかみ、握手をする。  「私も先生のことはよく存じ上げています。一緒にコンビニ強盗を追いかけたでしょう? 忘れてしまった?」 アデリ保安官にも握手を求められる。ぱりっとしたクリーム色のシャツの肩がはち切れそうな体格の良い男だ。イドリスは日に焼けて皺の深い彼の顔をまじまじと見つめ、もうすいぶんと昔の記憶がよみがえってくるのを感じた。「――ああ! あの時の! あれはあなたでしたか、保安官!」  遠い未知の世界に飛び込んでいくものとばかり思っていたのが、あんがい近しいコミュニティの男たちに歓迎されていると実感し、イドリスの腹の具合はとてもよくなった。  「さて、そろそろ始めましょうか。お互いのことを知るのは食事をしながらでもできますしね」 家主のリックスが手を一度叩いた。「さあ、おいで」  暖炉の影からゆらりと人が現れて初めて、イドリスは少年がずっとそこにいたことに気が付いた。  少年のことは、当然イドリスは知っていた。彼の学校に通う問題児として有名な子だ。イドリスがこの集まりに参加する気になったのも、彼の学校以外の態度に興味があったからだ。  しかし、当の彼を見るまでは、信じられなかった。ソーシャルワーカーのニックは彼を”とても従順”だと評したが、イドリスはそれは自分を不道徳な会へ引きずり込むための方便だとすら思った。学校での彼を見るに、とても”従順に”扱えるとは思えなかった。ニックは彼の舌のテクニックの上手さを声高にセールスしたけれど、イドリスは自分の大事な持ち物を咥えさせるのは不安だった。部下の教員が暴れる彼を抑えようとして二の腕を噛まれ、一か月も包帯を巻いて出勤したことを思うと震えが走る。それでも断らなかったのはこの少年が非常に端整な見目をしているからで、よしんば暴れる彼を押さえつける役として抜擢されたのだとしても、そうして嫌がる彼が弄ばれるのを見ることができれば上々と思ったからだ。  それがどうだ。ここにいる少年は、学校での彼とは別人のようだった。高い襟のボタンを上まで留めてまっすぐに立つ彼は若木の天使のように静かだ。  「ディーン、お前ももう腹がぺこぺこだろう。今日は先生もいらしてる。ご挨拶して、準備にかかりなさい」  「はい、おとうさん」  リックスの言葉に従順に頷くと、なんと彼はそのまま、”おとうさん”と呼んだ者の唇にキスをした。それが終わると、きちんとアイロンのかかったハンカチをズボンのポケットから出して、ていねいに口をぬぐった。そしてまた、今度はリックスの隣に座る保安官に「こんばんは、ようこそ、アデリ保安官」とあいさつすると、白い手で保安官の頬を包み、ちゅっとキスをしたのだった。  唐突に始まったショーに、イドリスはすっかり動揺し、その動揺を表に出さないよう必死に尻の穴を引き締めた。少年ディーンは、順当に隣のニックにもキスしたあと、やはりていねいに口をぬぐい、イドリスの横に立った。  「こんばんは、ようこそ、ウエイクリング校長先生」  「こんばんは」 だれも返事をしなかったのに、とっさに挨拶を返してしまい、まずいのかと思ったが、慌てて周りをみると、みな微笑ましい様子で見守っているだけだった。  「エヘン――」 気恥ずかしさに咳をしていると、するりと手が伸びてきて、頬を少年の手で包まれた。くるなと思った時には、もう柔らかい唇が触れていた。  小さなリップ音とともに唇は離れた。手が離れていくときに親指がやさしくもみあげを撫でていった気がした。イドリスがぼうっとしているあいだにディーンは自分の唇の始末を終え、最後のキンツル医師にも挨拶とキスをした。  最後にディーンは、それまで口をぬぐってきたハンカチで自分の目を覆い、頭の後ろで結んだ。  「さ、それではお楽しみください」 リックスの言葉が合図だったかのように、さっとしゃがむと、ディーンの姿はそれきり消えた。  キンツル医師が親切そうにほほ笑んで家主とイドリスの顔を交互に伺い見る。「アンドリュー、今日は彼は初めてだから……」  「ああ、そうか! ルールを説明しておりませんでしたな。先生、これは実に紳士的でシンプルな約束です。ディーンを呼ぶ時は足を使ってください。届かないからといって、靴を脱いで飛ばすのはなし。ディーンが怪我をしてしまうし、誰かが準備万端のアソコをむき出しにしてたら大変なことになるでしょう?」 ハッハッハッと、陽気に笑う。「基本的には終わるまでディーンはやめませんが、あまり長いと他のみなさんが不満になるので、私のほうで様子を見てやめさせることもあります。今まであったかな、そういうの?」  「ないよ、ない。だって十分だってもたない」 ニックが自分のことのように誇らしげに、自信たっぷりにいう。「ディーンはすごい。今までの子で一番だ。僕らはいまや、彼にすっかり飼いならされてるよ」  「その通りだ」  「たいした子だよ」 医師も保安官も笑い合って頷く。  「だれにもついていないのに、呼んでもすぐに来ないこともある。そういう時、彼は休憩中だから、少し待ってやってくれ」  「あとはサムだ」  「そう、サムだ。校長先生、サムのことは知っていますよね?」  「ああ、ええ。ディーンの弟でしょう。四歳下の。知っていますよ、教員が言っていました。学校でも二人はいつも一緒だそうです」  「サムがこの部屋にいる時は、最中だったらいいんだが、そうでなければサムがいなくなるまで待ってあげたほうがいい」  「サムがこの部屋に?」  イドリスは驚いた。この会合のあいだ、この部屋へは不道徳な合意を果たした者だけしか入れないものだと思っていた。  しかし、リックスは平然とした顔で頷いた。「ええ、彼には給仕を任せていますから」  「大丈夫ですよ、難しく考えなくとも」 キンツル医師がイドリスのほうへ首を傾けてささやく。「皿が空く直前に呼んでしまえばいいんです。サムが給仕しているあいだは特に良くてね。タイミングを教えてあげますよ」  リックスがみなに確認する。「では?」  三人の客がダン、と一斉に床で足を鳴らした。それと一息空けて、リックスが手元のベルを鳴らす。イドリスは少し様子をみることにした。テーブルクロスは床まで長さがあり、その中でディーンがどのような動きをしているか、まったくわからない。そもそも、ほんとうに彼はいるのだろうか? 男たちはテーブルの端に手をついて上半身をゆらゆら揺らしている。顔だけは澄ましてテーブルの上の蝋燭や果物を見つめているのが気色がわるく、たまらなく愉快だ。ここにいるのはいずれも地元の名士たちで、その彼らがダイニングルームで食事を待ちながら、クロスの中で足をバタバタと動かして少年を自分のほうへ引き寄せようとしているなんて。  イドリスは興奮しすぎて足を床から離せなかった。何とか自分もと、震える膝を持ち上げたとき、その膝にするりと手が置かれた。  「あっ」 と思わず声を上げてしまい、慌てて同士たちを見回す。彼らの顔に理解が浮かんだ。おそらくは、ルールの中に”クロスの下で行われていることなどないような顔をすること”も含まれているんだとイドリスは想像したが、彼が新参者だから大目にみてくれているのか、不届き者を見る目つきの者はいなかった。ただ少し残念そうな表情を浮かべて、みな背もたれに背を預けた。  こうなれば自分は見世物だ。イドリスはもう必死に尻の穴に力を込めて、みっともない声をあげないよう努力した。ディーンの手はゆっくりと太ももの内側を辿り、ズボンの上からふくらみを確認すると、ベルトに手をかけたまま、開いた足の間に膝をついて座ったようだった。イドリスは改めて、なぜこの部屋の床がよく磨かれ、埃一つ落ちていなかったのかわかった気がした。  ベルトを解かれ、ジッパーを外す音はよく響いた。これが食事中ならここまで音は目立たないのだろうと思った。もはやみなの目線は遠慮なくイドリスに当てられている。彼の表情の変化で、いまディーンがどのような技で彼を喜ばせているのか推測しようというのだ。全員が目と耳が澄ませているなか、ディーンの手が布の層をかき分けて熱い肉に触れた時、彼が漏らしたであろう吐息がはっきりと聞こえた。イドリスは視線を上げないようにした。少年にそんな声を出させた自分が誇らしかったが、まだそれを表に出すのは早すぎる気がした。  ディーンは広げたジッパーの間から出して垂らしたペニスを、指の腹を使って根本から丹念にしごいていった。すでに興奮で立っていたイドリスのペニスはすぐに天を向いた。裏筋を濡れた何かが辿っていき、それが彼の指でなく唇であると気づいたとき、彼はそれだけで絶頂するところだった。  ディーンの唇はゆるく閉じたり開いたりしながら上へ登って、ついに先端に到着すると、鬼頭だけを飲み込んだ。きゅっと絞るように吸い付かれ、時々力の加減を変えながら、そのまま先の部分だけをねぶられる。イドリスは目を見開いて、膝の上のテーブルクロスを握りしめた。それをめくって、ディーンが――学校一の問題児が――自分を――つまり、校長のペニスを――咥えている姿を見てみたい衝動を抑え込むのは大変な苦労だった。  「失礼します!」 明るく元気な声がダイニングルームに飛び込んできた。ディーンが口の力を緩めて息を吐いたのがわかった。イドリスはとっさに、テーブルクロスの下に手を入れて、彼が逃げないように髪の毛を掴んだ。  「サム、待ちくたびれたよ」 リックスがいう。  「ごめんなさい。ピンチーさんが遅刻したんです。オーブンの調子も悪いみたいで……」  トレー台のカートを引いたサムが現れた。兄にくらべて体が小さく、病気しがちという話は聞いていたが、実際、その通りの見た目だった。  「言い訳はいい。早く配って。その前にご挨拶なさい」  「はい。こんばんは、アデリ保安官、キンツル先生。ようこそいらっしゃいました、ウエイクリング校長先生」  「や、やあ、サム――」 ディーンに動くよう指示するのに、髪を掴むのはルール違反のはずだ。乱暴なやり方が他の同士にばれる前に、イドリスは手を放して、かわりに膝を揺らした。ディーンはためらいがちに舌でカリをこすったあと、顎を上下しはじめ、動きを大きくしていった。  「校長先生は君のために来てくれたんだよ、サム」 リックスが何をうそぶくのかと、驚きながら聞くイドリスだったが、何のことはない、それはニックからも聞いていた、この会合に招待される代わりの”寄付”のことだった。  「僕のためですか?」  「数学の勉強がしたいといっていただろう。これから週に一度、校長先生が家まで教えにきて下さる」  サムはびっくりして目が飛び出しそうな顔をしていた。当然だ、ふつう校長がそんなことしない。イドリスだって初耳だったが、週に一度というのは、この会合の後ということだろうか? それならば、特に断る理由もない。週に一度、彼の兄と遊ばせてもらう代わりに、数学を教えてやるくらい、どうってことない。むしろ、このテクニック。イドリスは根本まで唇に包み込まれ、舌の上下運動だけでしごかれている今の状態に、非常に満足していた。このテクニックと、背徳感を味わうためなら、もっと犠牲を払わなくては、恐ろしい気すらする。  「ああ、君のような、勉強熱心な子には、特別授業をしてあげなければと、そう思っていたんだ……」  「そんな……でも……本当に……?」  「ああ、本当だよ」  イドリスは、衝動にしたがい、右足の靴を脱いで、爪先でディーンの体に触れた。それが体のどの部分なのかもわからないが、シャツ越しに感じるやわらかでハリのある若い肉の感触に、たまらない気持ちになった。  サムは、養父のほうを見て、それからもう一度イドリスを見た、イドリスは、深い呼吸をしながら、これは、麻薬よりもクセになりそうだと感じた。サムもまた、可愛らしい見た目をしていた。兄のような、暴力的な裏面を持つがゆえの、脆さや、はかなさはなかったが、天真爛漫な、無垢な愛らしさがあった。それに、とても賢い子だ。  「ありがとうございます、ウエイクリング先生!」  自分は今、ディーンの口を使って快楽を得、それとは知らぬサムを喜ばせている。同時に二人を犯しているようで、言葉では言い尽くせないほどの興奮を覚えた。  イドリスのこめかみに伝う汗に気づいたキンツル医師が席を立ち、サムの給仕を手伝った。医師が大きな長テーブルに前菜とスープを並べているうちに、サムが一度キッチンに戻ってパンを運んできた。なるほどこれをサム一人がやろうとすれば、給仕に十分以上はかかったかもしれない。  「それでは何がご用があれば――」  「ベルを鳴らすよ。ありがとう、サム」 リックスが手を振り、サムはもう一度イドリスに向かってうれしそうに会釈をした。出ていこうとしたが、振り返り、こういった。「どうせなら、ディーンも一緒にみてくれませんか、校長先生? ディーンも本当は数学が好きなんです」  リックスはもう一度うるさそうに手を振った。「ディーンはバイトで忙しいから無理だ」  「でもおとうさん、週に一度くらい休んだって」  「ディーンは君のために頑張ってるんだよ」 ニックが自然と口をはさんだ。「知ってるだろ? 兄弟で同じ里親のもとにいられるのは幸運なんだよ。ディーンは学校とバイトをちゃんと両立させて、いい子だってことをアピールして、君と一緒にいるほうがいい影響があるって証明しようとしてるんだ。ソーシャルワーカーの僕や、ここにいる偉い人たちにね」  みんな、しようのない冗談をいわれたように笑った。サムもすねたように笑って、肩をすくめたが、すぐにまた真面目な顔に戻る。  「でもディーン、最近疲れてるみたいなんです。夜もあんまり眠れてなくて、何度も寝返りを打つんだ」  それでイドリスは、この兄弟がいまだ一緒のベッドで寝ていることに気づいた。興奮はいよいよ高まり、もう数秒も我慢がならないほどだった。  「ディーンに今のバイト先を紹介したのは僕だ。僕から言っておくよ、あまり彼をこき使わないでくれって」 ニックの声はやわらかく、有無を言わせない力があった。サムは会話が終わったことを受け入れ、いたずらっ子らしい仕草で唇の片方を上げると、空になったカートを押して出ていった。  「……お、オオオッ!」  サムが出ていった瞬間、イドリスは堪えていたものを吐き出した。  親切でよく気がつく医師がスープ皿をテーブルの中央へ遠ざけてくれなかったら、胸元がカボチャ色に染まっていただろう。今までに体験したことはおろか、想像すらしたことのない、すさまじい絶頂感だった。  目の裏がチカチカした。どうにか正気が戻ってくると、自分がとんでもない失態を犯してしまった気がした。これでは普通にしゃぶられてふつうにイッたのと変わりない。ここはバーの二階のソファでもホテルでもないんだぞ。秘密の会合。澄ました顔はどこにいった? ”テーブルクロスの下”のルールは。  その上、最初に出したものを飲み込んだディーンが、残りを搾り取るようにチュっと吸ったので、そこでも声が出てしまった。穴があったら入りたいという気持ちになったのはこれが初めてだった。不正入試がばれかけて両親にさらなる出費を強いたときも、こんなに恥ずかしい気持ちにはならなかった。  さぞやニックは自分を引き入れたことを後悔しているだろうと思ったが、ここでも彼は同士の寛容さに感動することになる。まずは保安官のアデリが快活に、気持ちのよい笑い声を上げて場の空気を明るくした。  「先生、若いですね!」 ボトルからワインを注ぎ、グラスをイドリスに差し出した。イドリスはまだ震える手を伸ばし、なんとかそれを受け取って、下でディーンがていねいな手つきで後始末をしているのを感じないようにして、一口飲み下した。たった一口で酔いが全身に回りそうだ。  「最初は誰だってそうなる」 医師の手が肩を撫でた。「慣れてくれば、サムがいるときに絶頂を合わせることもできるようになる。兄弟が同じ部屋にいる時にイくのはとんでもないですよ。どうしても声が出そうな時は、ナプキンを使うんです」  「……なるほど」 イドリスはそう返すのが精いっぱいだ。  「いや、でも、今日のシチュエーションは初めてにしてはハードでしたね。初めてで、サムと一緒の時間があって、しかもサムがお兄ちゃんを気遣うような言葉を使うなんてね。ラッキーだ。僕だってそんな条件の揃った状況でやったことないですよ、いいなあ」  ニックがそういってくれたことで、ほっとする。彼とイドリスとの付き合いは長く、ずっと昔、彼の担当する少年が不慮の事故で亡くなったことがあり、ともに処理をした。彼との絆は絶ってはいけない。それに、人見知りの強いイドリスが本音で話せる唯一の友でもある。  「うちの子はどうでしたと、野暮なことは聞きません」 リックスもむしろ満足そうだった。「あなたの態度が証明してくれましたからね。ようこそ、これで本当の仲間だ、先生」  その後もかわるがわる、イドリスが気をやまないよう声をかけてくれた面々だった。イドリスはスープを飲んだ。勧められたときにはワインを飲み、その味がわかるほど回復した。いつの間にかベルトはもとの通り閉められ、足の間からディーンの気配はなくなっていた。  気づくと、また男たちの上半身がゆらゆらと揺れていた。
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khrbuild · 4 years
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いつまでも あると思うな 助成金!( ;∀;)
でもあったんですよ 父の日が( ;∀;)
貝塚市 木積 三ツ松 ユニットバス設置工事!
貝塚市水間 新築 リフォーム 坂口建設
毎年 父の日はないと 思ってきた!
すると 先日 独立した 子供が夫婦で 父の日にケーキをもってきてくれていた。
あまりの 嬉しさに いつもイチゴショートやのに チョコ食ってもた。
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旨かった~ ( ;∀;)
父ちゃん頑張ろう!!
今日も 現場で 天然素材スイス漆喰 カルクウォールの下地を
フッフーーーン🎵
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順調順調~🎵
洗面所の大工工事も完了!
あとは 左官屋 澤くんと クロス屋さん、そして最後に設備を設置して完了!
今回の工事は 解体から12日で全て完了!
俺やっぱ ジーニアス!!
あー、今日も仕事終わったーーー!
🎵かーーえろっ🎵
しかし 良いことは長続きしない
家に帰ると 嫁さまが 恐い顔して 近づいてくる!
なんやなんや~!
何ばれたんや~
最近 ウンコは漏らしてないし、コロナで 夜遊びもそんなしてないぞ
そして一言
「冷蔵庫壊れた~」
おーー、、そうかそんなことかよ
びびらすなや~!!
聞くともう 11年目で 10年保証も切れたあとらしい
うまいことできてるな 電化製品は!
そして そのあと 私に
「あれつかちゃおか」
ふん?
なに?あれ?・・・
ポクポクポク ・・・
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チーーーン!
長年 夫婦してると 全てがわかる!
あれとは 少し前にお国からいただいた 助成金のことだと推察する!!
そして
このトラップ 、皆さん おわかりになりますかな???
これはきっと
私が買わされるやーーつ!
なぜなら 家庭のお金で買うなら 私にそんな確認いりませんよね、
ですよね!!
ねっ?
これって
私に軽く確認したということは
あなたの あれの所有権を、解除するわよってことですよね
ヒェーーー!
そして
私は見逃さなかった
あれ 使っちゃうといったあとの 笑顔の瞳の奥の ウッすら 笑い
ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァーーー
でもね、先程 友達にあって
「冷蔵庫潰れてよ~、なんぼすんやろな~」
と聞いたら
「そら~、最新型とか 言うて、下手したら20万近くすんちゃうか~」
マジっすか?
そんなしますの~!
あの冷やす箱が 20万円すか?
待てよ 20万円ということは
私の分だと 足らないよね
と言うことは
彼女と半分!!
それねっ!
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今回は 痛み分けとしておこう
まぁ、もらったものは 還元しますか!
明日も 真面目に頑張って働こう~!
( ;∀;)
お疲れさまでした。
またねー!
天然素材スイス漆喰 カルクウォール
リボス自然健康塗料自然健康塗料取扱店
貝塚市 岸和田市 熊取町 泉佐野市 泉大津市 和泉市 泉南市 阪南市
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urawareds-sportia · 4 years
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【2022年カタールへ期待の選手㉚】10月のモンゴル・タジキスタン戦はあえてJリーグ最高のベテラン点取屋抜擢を推す!/興梠慎三(浦和レッズ/FW)
2019.9.29 ultra-soccer.jp
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日本代表の絶対的1トップ・大迫勇也(ブレーメン)が今月18日の練習中に太ももを負傷。全治4〜6週間と診断された。これで10月の2022年カタール・ワールドカップアジア2次予選・モンゴル(埼玉)&タジキスタン(ドゥシャンベ)2連戦の欠場は決定。場合によっては11月のキルギス戦(ビシュケク)も復帰できない可能性がある。
森保一監督率いる新生ジャパン発足後、攻撃陣をけん引してきたのは間違いなく大迫だ。世間の注目は堂安律(PSV)、南野拓実(ザルツブルク)、中島翔哉(ポルト)の2列目トリオや18歳の久保建英(マジョルカ)に集まりがちだが、彼らが機能するのも大迫が最前線でしっかりとボールを収め、緩急をつけ、若いアタッカー陣を巧みにコントロールしているから。その大黒柱不在となれば、いくら2次予選といっても日本が苦戦する可能性も否定できないのだ。
実際、アルベルト・ザッケローニ監督時代の日本代表も、2014年ブラジル・ワールドカップアジア2次予選スタート直前に本田圭佑が負傷。エース不在で挑むことになったが、やはり初戦の北朝鮮戦から苦戦を強いられた。本田の代役探しにザック監督も奔走し、最終的には中村憲剛(川崎フロンターレ)で落ち着いたものの、序盤戦はチームが機能せず四苦八苦した。今回も同様の事態に陥らないとは限らない。指揮官も大迫の代役探しに躍起になっているはずだ。 9月のミャンマー戦(ヤンゴン)に招集した鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)や永井謙佑(FC東京)は10月シリーズの有力候補だし、南野の1トップ起用、スペインで新たなキャリアを踏み出した岡崎慎司(ウエスカ)の再招集も考えられるが、今、改めて推したいのが、33歳のストライカー・興梠慎三(浦和レッズ)だ。J1・15位に沈みながらも、浦和をAFCチャンピオンズリーグ(ACL)4強へけん引しているのは、紛れもなくこのベテランに他ならない。これまでも「代表にはあまり興味がない」と何度か言っていた本人は招集を断るだろうし、若返りを第一に掲げる森保監督も呼ばないかもしれないが、あえて今、彼にクローズアップしてほしいのである。 鹿島アントラーズに在籍していた2012年からJ1・7シーズン連続2ケタゴールを達成し、今季もすでに11得点と日本人最高スコアラーに君臨する彼の決定力は申し分ない。17日のACL準々決勝・上海上港戦の先制弾にしても、左サイドの関根貴大のクロスに合わせていったん敵の背後に回り、視野から外れて再び前に出て絶妙のタイミングでヘッドを決めるという職人芸を見せた。ゴールパターンも頭に左右両足と多彩で、背後に抜けるのも横に開いてスペースを見つけるのも得意だ。さらに前線でタメを作ったり、起点となったりという大迫が得意としている仕事は問題なくこなせる。スピードやパワーでは鈴木武蔵や永井謙佑に劣るかもしれないが、これだけ八面六臂の働きをし��くれるFWを使わない手はない。 森保監督は世代交代を掲げてこの1年間、チーム作りをしてきたが、1月のアジアカップ(UAE)で秘蔵っ子の塩谷司(アル・アイン)を抜擢し、6月のコパアメリカ(ブラジル)で川島永嗣(ストラスブール)と岡崎をダブル選出したように、ここ一番の時にはベテランの力を重要視する傾向が強い。興梠は川島や岡崎のようにワールドカップ出場経験があるわけではないし、過去の予選もほとんど戦っていないが、ACL制覇やFIFAクラブ・ワールドカップに参戦していて、国際舞台に立っていないわけではない。 加えて言うと、彼には2016年リオ・デ・ジャネイロ五輪にオーバーエージで参戦した経験もある。あの大会で勝ちきれず、一時は燃え尽き症候群に陥ったというが、代表の重みと誇り、やりがいは大いに感じただろう。今回、「A代表で力を貸してほしい」と言われたら、首を横に振ることはないはず。33歳になり、ストライカーとして円熟味を増した今こそ、興梠慎三に活躍してほしいのだ。 10月2日と23日にACL準決勝・広州恒大戦があり、J1と天皇杯も入ってくるため、両足に負傷を抱えている彼には厳しいスケジュールかもしれない。それを乗り切れるだけのタフなメンタリティが興梠にはある。ACLの後も「左足に力が入んないし、右足は足首がいたいし、もういつ交代しようかと思ったよ。ケガがなかなか治んないよね」と苦渋の表情を浮かべながらも、90分フル稼働し、キャプテンとしてチームを力強く引っ張り続けた。その責任感は鹿島時代の興梠にはなかったもの。やはり30代になって、自分の立ち位置をよく理解しながら戦えるようになったのだろう。仮に代表に呼ばれたとしても、同じように全身全霊を込めてプレーしてくれるはずだ。 Jの舞台とはいえ、これだけ光り輝くスーパーなFWがいるのだから、森保監督もしっかりとした判断を下すべき。今、ベストな選手を使うのが代表の本来の姿。そこに立ち返って、大迫の代役にこの男をピックアップしてくれることを強く願いたい。 【元川悦子】長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。
オリジナルサイトで読む:https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=362167
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tatsumine · 5 years
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下平監督の弱さ(横浜FC 2-1 琉球)
先生されながらもジョーカー投入からエースの2ゴールで逆転勝ち。解消かもしれないが、試合運びからしたら、ジョーカー投入前に大量失点していてもおかしくなかった���その勝負に対する対応力の遅さはこれからのシーズン、まだまだ安心できる内容ではなかった。
下平監督3試合目、ついにGKが竹重から雄太に交代。DFは北爪、伊野波、キャラ、袴田と怪我の川﨑、調子の上がらない諒がそれぞれ伊野波、袴田に代わる。
中盤はアンカーに松井、右インサイドにコロスケ、左にザト、右ウィングに中山、左に松浦、トップがイバ。
ポゼッション重視でボールを支配できていたのは良かったが、前半ほぼ松浦が消えており、9人で戦う状態。攻守にきいてたザトと全くあっていないのも痛い。
アタックでは北爪、中山の右サイドが傑出していた。琉球のアタックは鈴木にロングボールやクロスを合わせるのみで決定的なピンチは少なく、危ないボールは雄太がいいセーブを見せ、危なげない。若干袴田、松浦の左サイドが狙われていた。
イバは中山やコロスケからのラストパスをなかなかきれいに収められない。代わりにコロスケがポストとしてもフィニッシャーとしてもよく機能していた。
後半頭から松浦を代えてレアンドロを入れないと前線でボールが落ち着かないのでやばい、と思ったが、下平監督はやはり交代が遅い、そしてコレジャナイ感。
後半開始からゴール前混戦で
危ないシーンなどを作られていた横浜、やはり左サイドで松浦が蓋をして袴田の良さが全く出ない。それでも52分イバがキャラからのフィードを受けてエリア内に入って倒されるがノーファール、55分には中山から北爪への縦パスでチャンス。とにかく中山、北爪の位置関係でチャンスは作れていたので、左サイドを早めに代えるべきだった。
65分やっと松浦が交代。しかし入ったのはレアンドロではなく草野。中山を左に移しザトがボランチに下がりコロスケが右SHに入る4-4-2。これでは前線で起点は作れない。レアンドロを入れて、ザト、松井の2ボランチ、右SHコロスケ、左SH中山、トップ下レアンドロならこのあとの展開は違っていた。
案の定、流れを変えられない横浜は交代の直後67分鈴木の一発で先制される。その後69分北爪からのパスを受けたイバのシュート、ロングスローから北爪のミドルのこぼれを中山のシュートが決まらない。
71分琉球GKカルナバルがイバを踏んづけたときに自ら足を捻り負傷交代。74分その治療中にレアンドロがコロスケと交代。
効果はすぐに出る。
78分玲奈お度を起点として右に叩いたボールを北爪がレアンドロに戻す。シュートは交代したGK石井が弾くがこぼれをイバが押し込んで同点ゴール。
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さらに81分、袴田が中盤でパスを受けてクロスを供給するとファーで草野素晴らしい折返し、これをイバが中央でヘディングで決めて逆転。
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とにかく、レアンドロを経由するだけでボールが生き生きとする。その結果として最も活きたのは草野である。この背番号25番北海道出身という、ハマのキング城彰二を彷彿とさせずにいられないルーキーFWは逆転ゴールの足うとだけではなくその後も15分間以上生き生きと輝き続けた。85分には中盤でボールを奪ってそのままドリブル突破でシュートまで持ち込む、中盤でレアンドロがいるからこそ他の選手が活きてくる。86分にはそのCKからイバのクロスを草野ヘッド、これは相手GKのファインセーブに阻まれるが、長い8分以上のアディショナルタイムもほぼ横浜が攻めっぱなしで試合終了。
勝てば官軍だが、最初の交代は悪手だった。しかしそれでも勝ててしまうレアンドロという麻薬を下平監督は今後もどこで使うか、悩み続けるだろう、が、試合展開によって早め早めにそのカードを切らないと手遅れになるときはきっと来る。
雄太 6.0 危ないシュートを防ぎ、落ち着いた試合運びを横浜にもたらした
北爪 6.0 中山のコンビで何度もチャンスを作った
伊野波 5.5 パスミス多すぎ
キャラ 6.0 今日は守勢に回ったが危ない場面は少なかった
袴田 6.0 前半は沈黙も松浦交代とレアンドロ起用で生き返った
松井 6.0 バランスを取り試合を作ることに腐心
ザト 6.0 攻守にいい動き、松浦を使うことは出来なかった
コロスケ 6.5 今季初出場でいきなり前半の攻撃のタクトをふるい続けた、レアンドロと一緒に見たい。
中山 6.5 98分間左右を走り続けた影のマン・オブ・ザ・マッチ
松浦 4.5 どこで使えばいいのだろう?まったく活きない。
イバ 6.5 レアンドロ登場で生き返ったエース
草野 6.5 彼もレアンドロ登場で活きた。
★レアンドロ 7.5 説明不要
戸島 −
下平監督 5.5 レアンドロ投入はもう少し早くないと危ない。 
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love-chemiko · 5 years
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⚜経営者の心得 6⚜
ビジネス成長のカギとは⁉️2
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きっと、あなたは
自分で独立してビジネスを始めた。
または
自分で独立しようとしているでしょう。
もちろん
あなたが始めたいビジネスは
あなたが、得意な分野だと思います。
しかし、
独立直後は、業務の全てを
自分の手でしなければいけません。 ・得意な事
・不得意な事
上記2つを区別することなく、
全てを自分の手で、しなければいけません。
でも
成長していくにしたがって
不得意な事を人に任せるほうが
より、生産性をあげることになります。
昭和の名経営者 本田宗一郎
がこのような言葉を残しています。
『人生は「得手に帆あげて」生きるのが最上だと信じている。
 だから今でも機会があると、若い人に特異な分野で働けといっている。』
あなたが不得意な事でも
あなた以外の人が得意な事もたくさんあります。
たとえ
それが、あなたにとって
考えたくないほどイヤな事であってもです。
その分、
あなたは得意な事に集中し
より、生産性をあげていけるのです。
ハーヴィ―・マッケイが
あなたが得意な事に集中しながら
会社の社内規律を向上させる方法を
教えてくれています。
自分から悪役になるな
アイク(アイゼンハワー元大統領)には
ニクソンがいた。
ジョージ・W・ブッシュにはラ
ムズフェルドがいる。
どの球団にも名物監督がいる。
つらい、
意地が悪い、
不人気な決断を下せて、
つらく、
意地が悪く、
不人気になりすぎたときに
責めを負える人材が必要だ。
あなたが最高のリーダーだとすれば、
いやなじいさんというのが
どんな人間かを知らない、
とか、
あるいはそういうふるまいを許さない、
などというわけではあるまい。
だからこそ人を雇うのだ。
もしも
あなたがピカピカの靴と
笑顔で地域会に出ていたり、
新しい事業のプレゼンをしていたり、
某産業の将来について
新聞取材をされていたりするならば、
クリスマスの時期に
従業員をレイオフ(一時解雇)するとか、
労組を毛嫌いしているとか、
休憩時間を短くしているやつだ
という町の悪評を知られたくはない。
社内をビシッとさせる役割をになうと、
外向けの評判はどうしても上がらない。
経営の心得とはなにか。
自分がつきあう人たちの強みと弱みを知って、
それを利用して―もっともよい意味で―
強い忠誠をはぐくみ、
各自が適切な役割を果たすようにすることだ。
不出来なビジネススクールの
教科書みたいな表現だが、
少しは意味がわかりやすいのではないか。
 いや、自分が悪役を演じるというなら…… 
きわめつけの悪役になることだ。
悪役を演じるのがつとめのマネジャーがいた。
部下をこき使うことで
有名な人たちだ。
経営者のハロルド・ジェニーン、
第36代大統領リンドン・ジョンソン、
将軍ジョージ・パットン、
そしてフットボール監督の
ヴィンス・ロンバルディ
これほど伝��的な悪役たちは、
どうアピールしても美化のしようがない。
大きな組織、
それも勝者たらんと強く望む組織は、
トップに多少の暴君がいないと生き残れない。
暴君役はCOO(最高執行責任者)であることが多いが、
CEOその人の場合もある。
そうなると、
そのCEOは地域やマスコミ、
従業員、そしてなにより
他社のCEOへの対応で犠牲を払うことを余儀なくされる。
もし
あなたが悪役になる決心をしたなら、
以下の武器を備えておくのが賢明である。
・並々ならぬ知性に加え、午前9時から退社時間まで
 ―それが何時であれ―きびしい質問をしつづける能力。
・公平さ
 (なんなら、左のジャブも右のクロスも
  くりだせる能力といってもいい)。
・自分の仕事をきわめて高いレベルに保つこと。
・つねに(冷ややかに)警戒を怠らないこと。
・カモが雨粒をはね散らすように批判をはね返す能力。
すなわち、
教練指導官の心意気でいなければならない。
 好かれはしないが尊敬はされる
 ―ただし教練兵たちよりタフで、
  彼らに対する以上に自分にきびしいことを示せれば。―
このようなスタイルを確立すると、
社内は「お山の大将遊び」を
しているかのようになる。
われ先に頂上の草地めざしてよじ登り、
たがいに蹴落としあう。
この種の「役柄」を演じるには
膨大な精神力を注入せねばならず、
21世紀のCEOが信頼を獲得し
変革を進めるための、
もろもろのことに向けるべきエネルギーは、
あまり残らない。
それは第一のお勧めの策ではないが、
もしあなたが悪役を張るなら頑張ってほしい。
(出典 ビジネス人間学 日本経済新聞社  
      著者 ハーヴィ― マッケイ)
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fctrack · 5 years
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ChievoVerona-キエーヴォヴェローナ-はこのままBへ落ちてしまうのか?
今年のキエーヴォは例年にない苦しいシーズンを送っている。 セリエクラスタの方ならピッチ外のことはご存知だろう。
不正会計処理に揺れた挙句 勝ち点を3ポイント剥奪され カテゴリーがAかBが確定せず メルカートに大きく出遅れてしまい ピッチ上でも散々の出来で 現在は最下位で残留圏内と勝ち点が11も開いてしまっている。
詳しいことは下記のURL参照したほうが早い。
優等生クラブ・キエーボと悪役会長。残留争い常連の強烈なしたたかさ。-セリエA ダイレクト・レポート https://number.bunshun.jp/articles/-/832654
【コラム】突如浮上した不正会計疑惑 キエーヴォで今何が起きている?-365gialloblu https://chievo-giappone.hatenablog.com/entry/2018/07/01/124605
この2つの記事により ピッチ外のことは解説され尽くしている。 なので、今回はピッチ内のことをまとめてみようと思う。
まずは、今年夏時点でIn・Outをおさらいしよう。
前年出場試合数/得点
IN
FW Mariusz Stepinski(リーグアン/ナント/ポーランド代表:ローン後完全移籍)22/5 Filip Đorđević(ラツィオ/元セルビア代表:完全移籍)17/0 Emanuele Giaccherini(ナポリ/元イタリア代表:ローン後完全移籍)17/3
MF Joel Obi(トリノ/ナイジェリア代表:完全移籍)22/5 Sofian Kiyine(セリエB/サレルニターナ/U20モロッコ代表:レンタルバック) 23/2 Mauro Burruchaga(アルゼンチン/リーベル・プレートB:完全移籍)不明
DF Nenad Tomovic(フィオレンティーナ/セルビア代表:ローン後完全移籍)27/0 Luca Rossettini(ジェノア/イタリア:ローン)23/0 Strahinja Tanasijevic(セルビア/ラド・ベオグラード:ローン後完全移籍)0/0 Federico Barba(ラ・リーガ/ヒホン:完全移籍)21/0
GK Adrian Šemper(クロアチア/ディナモ・ザグレブ:ローン)24/-29(失点数)
OUT
FW Roberto Inglese(ナポリ→パルマ/イタリア代表候補:ローン終了後パルマへローン)34/12
MF Lucas Castro(カリアリ/アルゼンチン:完全移籍) 25/3 Samuel Bastien(ベルギー/スタンダール・リエージュ/U21ベルギー代表:完全移籍)21/1
DF Massimo Gobbi(パルマ/元イタリア代表:契約満了)24/0 Alessandro Gamberini(引退/元イタリア代表)23/0 Dario Dainelli(セリエB/リヴォルノ/元イタリア代表:契約満了)21/0
と、2年間で2桁マークしたIngleseが去り 長年DFライン貢献した功労者3人も去ったけど 代わりにジェノアからRossettini着たり ラ・リーガで頑張っていたレフティのBarbaが着たり 昨年DFラインで奮闘したTomovicがまさか完全で残ったり 終盤活躍したStepinskiが完全で残ったり それ以外にもめぼしい補強ができている! あれ?去年より昨年より上積みできてない? (レフトバックかJaroszyńskiだけなのは気になるけど) しかも今年は昨年残留に導いた D'Annaがシーズン頭から仕切る! 勝ち点ペナルティの可能性!?そんなの吹き飛ばせ! と、自分は勝手に意気揚々にシーズン迎えたわけですか…。 (余談ですが、Mauro Burruchagaはアルゼンチンの名選手Jorge Luis Burruchagaの息子。)
・開幕8試合で2分6敗と勝ちがなく、D'Anna解任…。
昨年はシーズン残り3試合と言うタイミングで監督就任し 降格圏に位置するキエーヴォを見事3連勝に導き 期待されていた今シーズンもまさかの解任……
この間、何がまずかったのか指摘します。
・デュフェンス、崩壊。
D'Annaが解任される8節まで 失点数はなんと18失点…。 具体的に何がまずかったのかと言うと…。
・カリアリへ移籍したLucas Castroの穴。 
去年は3ボランチの右として大きく貢献したCastroが 恩師Maran率いるカリアリへ完全移籍。
3ボランチは基本Radvanovicをアンカーに 左Hetemaj、右Rigoniが基本線だったが 開幕からRadvanovicとHetemajのコンディションが上がらず 簡単なサイドチェンジについていけないシーンが多く サイドバックと簡単に1vs1のシーンを作られ サイドから失点するシーンが目立ってしまった。
去年までなら攻守に大きく貢献したCastroがいたが 昨年もCastroが欠場した試合は勝てない日々が続いた。
新戦力のObiも使われたら悪くないものの コンディションが整わず欠場する試合も目立った。
中盤のクオリティが昨年と比べ落ちてしまい ObiやRigoniが出ていった後のスペースを 前線で起用されているBirsaとGiaccheriniが埋めるシーンが多々あり 核の2人ができるだけ攻撃に専念できる環境が作れず 結局得点力も落ちてしまう悪循環に陥ってしまった。
・補強失敗したレフトバックの穴。
Gobbiは契約満了で去り 代わりは誰だ?と様々な噂が飛び交うも 結局メルカートで誰も代役を確保することができず 本職はJaroszyńskiのみでシーズン迎えることに。
そのJaroszyńskiは昨年11試合のみの出場に留まり 出場した試合で活躍できたのも数える程度だった。
案の定、Jaroszyńskiの序盤の出来は散々で 右から入るクロスにボールウォッチャーになってしまう悪癖から 簡単にマークを外し決められるシーンが多々目立ち シーズン序盤の守備崩壊の原因となってしまった。
・ベテランCB、Dainelliの穴も埋まらず。
D'Annaが昨年就任3連勝飾ったときのDFライン 3試合ともGobbiとDainelliが出場している。 (ボローニャとベネヴェント戦にはCastroも出場している。)
3試合で2失点とまずまずの守備から5得点と 安定した守備から攻撃に繋げてるのは DainelliとGobbiの存在は決して偶然ではない。
セリエAで1番スピードがないCB(と思われる) 40近い高齢で契約満了となってしまったが 熟練のラインコントロールは今年のキエーヴォでは見られない光景だ。
・後任はまさかのGiampiero Ventura。ただし、わずか1ヶ月で逃げ出す。
イタリア代表監督としてイタリアを60年振りにワールドカップ予選敗退の憂き目に遭った。 まさかその戦犯がキエーヴォで指揮を執るとは…。 案の定、就任して4試合3分1敗 4得点11失点と散々。 わずか1ヶ月で辞任となんとも情けない結果…。
就任から逃げ出す流れについては 365giallobluを管理するYotaroくんがまとめてます。
【コラム】衝撃のVentura新監督就任 空飛ぶロバは再び翔けれるか -365gialloblu https://chievo-giappone.hatenablog.com/entry/2018/10/12/152315
キエーヴォ監督問題(前編) ―Ventura、辞意を表明-365gialloblu https://chievo-giappone.hatenablog.com/entry/2018/11/13/211554
"bandiera"Pellissierの憤怒と覚悟-365gialloblu https://chievo-giappone.hatenablog.com/entry/2018/11/13/212349
キエーヴォ・デビューのアタランタ戦は Venturaご自慢の3バックを引き下げ戦うものの 左CBのBarbaが前半で退場し いきなり雲行きが怪しくなる。
3バックと言うより攻められっぱなしなので 実際はドン引き5バックで   ミドルゾーン使われ放題で話にならず この時調子が上がっていなかったアタランタ相手に5失点を喫した。 先が思いやられるデビュー戦だった。
結局、その後3戦も勝てず わずか4試合でVentura体制は終了。 この時期は左ウイングバックで使われていたJaroszyńskiが ボロクソ叩かれていた時期だった…。 (右からクロスが入れば大体失点していた時期。)
もう、Ventulaについて書くことはない…。
・"Mimmo"Domenico Di Carlo、キエーヴォに帰ってくる。
ボローニャ戦後、衝撃の辞意を表明したVentulaの後任は 3回目の登板になる"Mimmo"Domenico Di Carlo氏だ。 昨年はセリエBのノヴァーラを指揮しフリーだった。
これも365giallobluを管理するYotaroくんがまとめてます。 (引用しまくりでごめんなさい!)
・キエーヴォ監督問題(後編) ―10年ぶりのタッグ-365gialloblu- https://chievo-giappone.hatenablog.com/entry/2018/12/07/182826
初戦はアウェイナポリ相手にクリーンシーンを達成し 4-3-1-2を基本線とする堅守が築かれた。 ここから5試合負けなしと言う記録を打ち立てた。 ただし、内訳は5試合すべてドローで 複数得点は1度も奪えなかった。
失点数は間違いなく減ったが 初勝利は就任6試合目のフロジノーネ戦までお預けだった。 数えると第19節での初勝利。 内容的にも褒められたものではなかったが Emanuele GiaccheriniのFKで勝ち点3を拾った。
冬のメルカートで大きな加入もあったが 残念な放出もあった。
IN
DF Marco Andreolli(カリアリ/完全移籍/) DF Ezequiel Schelotto(Eプレミア/ブライトン/ローン) MF Assane Dioussé(リーグアン/サンテティエンヌ/ローン) FW Lucas Piazón(Eプレミア/チェルシー/ローン)
OUT
DF Fabrizio Cacciatore(カリアリ/ローン) MF Valter Birsa(カリアリ/完全移籍) MF Ivan Radovanović(ジェノア/完全移籍) MF Joel Obi(トルコ/アランヤスポル/ローン)
長年キエーヴォを支え続けてきた Birsa、Cacciatore、Radvanovicの放出は Clivensi(キエーヴォ人)を大きく悲しませた。
特にBirsaの放出は理解できない。 Mimmo体制になってから Capitan Sergio Pellissierが蘇ったのも トップ下のポジションで良質なパスを供給し続ける Birsaの貢献があったからだ。
中盤が足りてないのにも関わらず Radvanovicに加え Obiの放出も決まり 補強はサンテティエンヌからDiousseのみ。 Diousseの質は疑う気はないけど 量と質、どちらも不足してしまっているのが現状。
そして、レフトバックは結局誰もこない。 まぁ、JaroszyńskiがMimmo体制になってから ゾーンデュフェンスを覚えたのか 序盤に見せていたまずい守備はなくなったから 補強しなかったのか… できなかったのか… (まぁ普通に考えて後者だね…。)
Birsaの代わりは チェルシーからローンで転々としている 元U23ブラジル代表アタッカー、Lucas Piazón。 セリエA初挑戦のアタッカーにBirsaの代わりは酷だと思うが…。 攻撃はGiaccheriniにすべてがかかっている状況で 少しでも負担が減ると良いが…。  
Cacciatoreの代わりのSchelottoは 疑いようがない良い選手なので コンディションが上がり チームにフィットすればすぐ活躍してくれるだろうから心配はしていない。
Schelittoと共に出戻りのAndreolliも 試合から遠ざかっているのは気になるが 実力を発揮すれば過去のような活躍してくれるのは間違いない。 崩壊気味のデュフェンスラインを救ってほしい。
しかしここから今までの堅守が嘘のように また守備が崩壊してしまう。
ユーベ、ヴィオラ相手には合計7失点喫し エンポリ戦は2度リードするものの2失点喫しドロー ローマに成すすべなく3失点 ウディネーゼ戦はVARにPK決められ1失点
(キエーヴォ-エンポリの嘆きのレビューはこちら) 
(キエーヴォ-ローマの怒りのレビューはこちら)
5試合で13失点と 序盤の崩壊っぷりよりはましだな!と逃避したくなる内容。 もっとも前節のジェノア戦はクリーンシート達成も 今度は攻撃陣が沈黙と噛み合わない日々が続いてしまう。
・Birsaの穴はGiaccheriniに負担となり還ってきている。
Birsaが去り、トレクァルティスタのポジションは Giaccheriniの物になったが、Giakの負担が増え 欠場すると攻撃の形がなかなか見え辛くなってしまった。
KiyneやPiazonなど面白い才能はいるが セリエA残留をかかっている状況で 若手に運命を託すのは酷。
Birsaがいないのは痛いどころか ライバルのカリアリにいるのがとても恐ろしいところ…。
・最下位ながら若手の奮闘が光る。
明るい話題もCapitan Pellissierの復活以外ないわけではない。
キエーヴォ・プリマヴェーラ出身のMehdi Lérisは ボランチ不足問題に煽りを受け 主に不慣れなセントラルミッドフィルダーとして起用されているが 運動量が多く、技術もあるため 守備面に不安がないわけではないが奮闘している。
セリエBのサレルモからローンバックしたSofian Kiyineも 健闘が目立つシーズンとなっている。 まだ数字上の活躍ないが、トップ下、ウイングバック、セントラルミッドフィルダーと 各ポジションで奮闘している。
特にMimmo体制1試合目のナポリ戦は 果敢な突破からナポリ守備陣を脅かせた。 セリエAの将来を背負って立つ存在なのは間違いない。
そして、Cacciatoreからライトバックのポジションを奪った U-21イタリア代表DF、Fabio Depaoliが若手の中で1番奮闘している。
フィジカルの強さとスピードを生かし 右サイドの守備者として奮闘している。 縦への推進力もあり、将来が楽しみな22歳だ。 クロスの精度はまだまだだが、他のセリエAのクラブが狙っている噂もある。 ビックネーム相手にも激しく行けるメンタルの強さも特徴的だ。
 ・Stepinskiは今年もキエーヴォで輝く。
リーグアン・ナントから完全移籍で加入した ポーランド代表ストライカー、Mariusz Stępińskiは ゴール欠乏症で喘ぐチームの中でも奮闘している。
今年はもう既に去年の5ゴールと同じ数字に乗せ 2桁ゴールも視野に入ってくる。
ユーベ、ローマ相手にゴールを決めるなど ビッククラブ相手に強いのも大きな特徴で 頭、左右両足からゴール決められるスケールが大きいストライカーだ。 今年はポストプレーの成長も見られ セリエA若手ストライカーの有望株と言ってもいいだろう。
・守備崩壊気味でも、Mattia BaniとFederico Barbaの奮闘は光る。
昨年24歳でセリエAデビューを飾った大型CB、Mattia Baniは 今年はCBの一角としてレギュラーに定着している。
キエーヴォを今年指揮した3指揮官は 全員Baniの事起用するあたり 失点が多い守備陣の中でも認められているのは 間違いないだろう。
ラ・リーガのヒホンから加入したレフティーCB、Federico Barbaは 4バックの左CB、3バックの左CB、レフトバックと 様々な起用の仕方に応えている。
対人守備の強さと左足のフィードセンスは光るものがあり やはり欠かせない存在になっている。
・何故、今シーズンここまで混迷を極めてしまったか?
・スポーツディレクター、Giancarlo Romaironeの失策。
間違いなく彼のプランはお世辞にも半分も成功したと言えないだろう。 おかげで夏、冬のメルカートは満足な補強することもできておらず 現在もチームは課題が山積みだ。 正直、ピッチ内のことだけなら「Romaironeの失策が原因。」とだけで片付く。
・ここからどうするか?
過ぎてしまった事を悔やんでも仕方がない。 Di Carlo就任してから13試合1勝5敗7分と いつの間にか、敗戦の数がドローの数に追いつこうとしている。 残留圏内と残り13試合で勝ち点差は11
得点決めるときは大体劣勢。 守備陣が奮闘するときは攻撃陣が沈黙。 と、弱いチームの典型的なパターンに陥ってしまっている。
今年見ていて思うのは 4-3ラインで守ることは今のボランチのクオリティでは 難しいのでは?とシーズン当初から自分は声を上げている。
昨年のMaran体制でも 4-4-2の形で守備から入ったときは 無失点で90分終わることが多かった。
自分が提案するのは4-4-2の形だが おそらく今シーズンは4-3-1-2のまま進むだろう。
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今のボランチの質と量では3ボランチは難しいと思うし 自分が提案する形はこちら。
Piazonのフィット待つときは おそらく終戦してしまうと思うので 守備の負担が1番少ないトップ下に位置して 4-4ラインで基本守るやり方を提案します。
なんでDepaoliがライトハーフ? 開幕のユーベ戦はライトハーフで登場し 結果的には3失点喫したものの 守備で奮闘し、マッチアップしたDouglas Costaを交代へ追いやった。
やはり安定した守備から攻撃は生まれると考える。 縦への推進力があり、守備のタスクこなせるDepaoliが最適と考えた。
とまぁ、なんでこんな提案したかと言うと 今のままでは残留は不可能と考えるから。
かと言って、諦めたくないんですよ。 遠い日本の地から応援することしかできないんで。
キエーヴォは自分が応援する水戸ホーリーホックと非常に似ている。
お客さんの数は少ない。 でも和やかな雰囲気がある。 予算もセリエAでは断トツに少ない。 今までうまくやりくりして17シーズンもAで戦っている。
水戸ホーリーホックがモデルケースにするべきチームで そのノウハウを覗くためにキエーヴォ追いかけているけど 今年はその灯が消えようとしている。
そんな状況だけど、Capitan Pellissierを中心に 必死に残留へのわずかな可能性を賭けている。
苦しい状況でも、めげずに追いかけようと思う。
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shintani22 · 1 year
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2022年11月23日
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FIFAワールドカップ カタール2022 E組 第1節 ドイツ代表 1-2 日本代表@ハリーファ国際スタジアム(Khalifa International Stadium)ライヤーン 42608人/33分 PK イルカイ ギュンドアン、75分 堂安 律、83分 浅野拓磨
日本がワールドカップ優勝経験国と本大会で対戦するのは、今回のドイツ戦で通算3試合目。過去2戦は1998年のアルゼンチン戦(0-1)と2006年のブラジル戦(1-4)で、欧州のW杯優勝国と対戦するのは今大会が初。(OptaJiro)
日本はドイツ代表に勝利し、ワールドカップの優勝国に対しては同国史上初白星(OptaJiro)
日本はワールドカップで先制点を喫した通算9試合では未勝利(2分7敗)。同展開から勝ち点を獲得した2戦は、2002年��ベルギー戦(2-2)と2018年のセネガル戦(2-2)(OptaJiro)
日本はワールドカップで先制点を喫した展開からは同国史上初の逆転勝利(同過去9戦では2分7敗)(OptaJiro)
ワールドカップ初戦の結果による決勝トーナメントへの進出比率(現行の32チーム制となった1998年大会以降)勝:83.6%(61/73)、分:58.7%(27/46)、負:11%(8/73)(OptaJiro)
日本はW杯初戦で白星を挙げた過去2大会(2010、2018)では決勝トーナメントに進出(OptaJiro)
ドイツの日本戦前半時間帯に記録したパス成功数(422)は、詳細データ収集が可能な1966年以降のワールドカップでは、歴代最多(OptaJiro)
日本のドイツ戦前半時間帯シュート数(1)、パス成功数(62)は、ワールドカップの1試合では同代表史上各最少。(OptaJiro)
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【W杯】“森保采配”の真髄は決断力にあり 元日本代表FW佐藤寿人氏が証言「すごくリアリスト」(FOOTBALL ZONE編集部)
【専門家の目|佐藤寿人】的確なマネジメントがドイツ戦の勝利につながる
森保一監督率いる日本代表は現地時間11月23日、カタール・ワールドカップ(W杯)初戦のドイツ戦に臨み、2-1の逆転勝利を収めた。歴史的な勝利となったなか、元日本代表FW佐藤寿人氏に森保監督の采配と、指揮官の真髄について聞いた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)
ドイツ戦は立ち上がりこそ積極的な守備が効いていたものの、徐々に押し込まれてPKも与える苦しい展開だった。流れが大きく変わったのは、1点ビハインドの後半に森保監督が見せた大胆な采配だ。MF久保建英からDF冨安健洋に交代し、3バックに移行。直前の親善試合カナダ戦でも見せたシステムとはいえ、ハーフタイムでの変更に佐藤氏は「『早いな』と思いました」と率直な感想を明かし、準備段階からの的確なマネジメントを指摘する。
「本当に勝負に出ていった、勝負師としての森保監督だったと思います。その部分も含めてトータルで、カナダ戦があってよかったなと。3バックに変えるということ、浅野(拓磨)に実戦での試運転をさせるということ。カナダ戦は敗戦という結果は抜きにして、いろいろなものを得て初戦のドイツ戦を迎えることができた。守田(英正)と冨安(健洋)を先発起用できませんでしたが、そのなかでも板倉のコンディショニング、浅野の実戦というプラス材料を作れました。
森保監督は最初から“総力戦”という言葉を使っていましたが、まさに誰が出てもやるべきことをしっかり体現する。最初から出る選手、途中から入る選手、試合を決める選手、そして試合を終わらせる選手。いろいろな役割があるなかで、初戦の��ネジメントをされたと思います」
佐藤氏はサンフレッチェ広島時代、森保監督のもとでプレーし、Jリーグ優勝も経験している。日本代表では批判にさらされることもありながらも、“本番”の1試合目で見事な結果を出した。その真髄はどこにあるのか。
「すごくリアリストな方だと思います。理想もあるとは思うんですが、目の前の試合でいかに結果を得るかというところ。広島で長くやって、その時のサッカーを一度離れて、外側から見て、良い部分とウィークポイントを知り得たなかで、広島での監督初年度から優勝を勝ち取っていますから。(ドイツ戦の采配は)勝つための最大値を取るための決断だったと思います。広島での3回目の優勝の時は、シーズンのほとんどで僕が60分前後で交代して拓磨が途中から入る形で、常に力を発揮できるような最大値を作っていました。
そうした決断力は広島でも4年で3度のリーグ優勝をもたらしましたし、今回も早い時間帯で3バックに変えています。上から見ていて、ウォーミングアップで誰が体を作っているのか見ていたんですが、誰をどの時間帯で使っていくのか正直予想しづらかったんです。まさか冨安を入れて、すぐ3バックにするとは。あの決断をしてから、スムーズに前に行けていたところもありました」
そして、後半12分にはFW前田大然を浅野に代えるだけでなく、左ウイングバックをDF長友佑都から攻撃的なMF三笘薫に交代。早い段階から前傾姿勢を明確にし、その後もMF堂安律、MF南野拓実と立て続けに投入して逆転勝利をもぎ取った。
「(三笘の投入は)勝負だと思います。もちろん本職でないので、バランスが崩れるとか、守備の立ち位置とか、絞り具合とかもありましたが、セカンドボールの回収であったり、寄せであったり、守備もしっかりとした対応をしていました。最終的には同点ゴールも途中から入った選手たちでチャンスを作った。まさに総力戦なんだなと見せてくれたシーンでした」
5人の交代枠をフル活用し、起用された選手たちがそれぞれの役割を十二分に果たしたことで生まれた逆転勝利。佐藤氏は「このW杯を戦い抜くうえで、誰が出ても強度が落ちないで、やるべきことをしっかり体現できるという準備をしてきたと思います」と見る。指揮官の“勝負師”としての側面と、言葉だけではない“総力戦”によってもぎ取った勝利だった。
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日本が揺れた大金星「森保さん、凄い…」 缶ビールを握った久保竜彦は言葉を失った
THE ANSWER編集部で観戦した日本―ドイツ戦に興奮「朝まで飲まんといけんね」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は23日、日本がドイツに2-1で逆転勝ち。大金星を挙げた。1点を追う後半、途中出場の堂安律、浅野拓磨が続けて得点。元日本代表FW久保竜彦は「THE ANSWER」編集部を訪れ、試合を観戦した。高校からJリーグ広島に入団した当初の先輩で、尊敬する森保一監督が率いる日本の下剋上に熱狂。「朝まで飲まんといけんね。こんなことないでしょ、人生で」。その興奮ぶりをお伝えする。(取材・文=THE ANSWER編集部・神原 英彰、敬称略)
時計の針は、てっぺんを差そうとしている。ドラゴンが、深夜の中目黒で興奮していた。
「こんなことある? いや、凄いね。ヤバイね」久保の視界には、まるで優勝したかのように喜ぶ、サムライブルーのイレブンがいた。
引退後、自然を求めて山口・光市の港町で暮らす。サッカー教室に顔を出し、コーヒー焙煎に、塩作りに、と異色のキャリアを歩む。趣味は釣りと酒。今、サッカーはたまに見る程度。自宅にテレビがない。代表戦を観戦するにも知人の「おっさん」が営む飲食店に足を運んで見るしかない。
今回、観戦の依頼すると、快諾してくれた。ドラゴン節を引き出すため、酒を用意し、自由な空間を作った。国歌斉唱で赤髪になった長友を見て「戸田やん」と突っ込み、中継の解説が井原正巳氏、福西崇史氏と知ると「NHK、守備的やな」とつぶやいた。
キックオフの笛より先に1本目のエビス350mlの「プシュッ」という音が編集部に響く。しかし、試合が始まると、現役時代さながらの眼光が宿った。
前半8分。立ち上がりから劣勢だった日本が、伊東のクロスに前田が合わせ、ゴールネットを揺らす。「うおおおお!」と雄叫びを上げ、一張羅というジャージのポケットからガラケーが落っこちた。「オフサイドか……」よもやの展開に酒を飲む手が止まった。意外と乾き物は食べない。用意されたマスカットを1粒ずつ頬張る。
前半33分。権田がPKを献上。「いやー!」「ああー!」と言い、沈黙。「止めろ!」と声を上げたが……。頭を抱えた。重い空気。冬なのに履いてきたビーチサンダルを脱ぎ、足を放り出す。酒を飲むペースが上がった。
風向きが変わったのは、後半12分。浅野と三笘が投入されると、2本目のアサヒ350mlに切り替えた。これが、奇跡への予兆だった。
堂安の同点弾に咆哮、浅野の逆転弾に絶句「森保さん、凄い…」
後半30分。三笘のカットインから、最後は「代表で一番好き」という堂安が同点弾。思わず立ち上がって咆哮。
「おおおおお! 堂安! ドーアン!」。横浜FC時代に伝説の40メートル弾を決めたよりも興奮した顔で、手を叩いた。
そして、その8分後。後半38分。ロングパスから浅野が抜け出し、逆転弾。「えっ」。突然の展開に言葉を失った。しばし、絶句。やがて、つぶやいた。
「森保さん、凄い……」。森保監督は、結婚の保証人になってくれた恩人である。以降は酒を煽りながら、ひたすらに試合終了を願う。
「ロスタイム7分!? 嘘やろ」「早く、早く」「終わり、終わり、終わり!」
やっと、訪れた歓喜の時。冒頭の場面に戻る。「こんなことある? いや、凄いね。ヤバイね」――。試合後、インタビューを実施。的中した森保采配の理由から、この試合のキーマンまで独自の目線で語り尽くした。午前1時。帰る頃には、すっかり上機嫌。
「朝まで飲まんといけんね。こんなことないでしょ、人生で。だってドイツよ、相手。ドイツ」3本目のプレモル350mlの缶を潰し、夜の中目黒に消えていった。
「勝つと本気で思っとる人は違うんよ」 優しい仮面を被った鬼・森保一に久保竜彦は痺れた
THE ANSWER編集部で日本―ドイツ戦を観戦「森保さんは鬼。優しい顔しとるけど」
前編では、結婚の保証人にもなってくれた人生の師・森保監督の采配について語った。
興奮したよね。鳥肌立った。俺がゴールを決めた時より嬉しかったけえ。ここに来るまで(酒を)飲んでこなくて良かったわ。最後まで覚えてられんから。
堂安は完全に崩したもんね。浅野は「入った!」という感じやけど。ただ、浅野が決めたの、びっくりした。凄いよね、森保さん。なんで怪我明けの浅野を選んだんかなと。俺もムードメーカーで選んだんかなと思ったけど。あれで使ってね。結果が出るんだから、凄いよね。
采配、やばかったよね。後半、3バックにして「ああ、また守ってカウンターなんかな」と思ったけど。途中交代した選手が効いとった。やっぱり、ずっと見とるけんね、選手のこと。昔からずっと見る人やから。サッカーのために、すべて。勝つために使えるかどうか。鬼。優しい顔しとるけど。勝つために考えとるけえ。
でも、俺も勝てるとまでは思わなかったからな。ドイツやけんね。だから、勝つって本気で思ってやってる人とは違うんよ。これが監督ってことよね。俺が見てきた世界の差とは(いまだに)完全にあると思ってたから。それでも、勝つチームを作るっちゅうのは、やっぱり森保さんのアレよ。
どうしても、何が何でも勝ちたい人というのは選手の頃から感じとった。だから、(チームの)監督の言うこと聞かず、森保さんの横でプレーしてたもん。変わってないじゃん。監督になっても変わってないんだから、何が何でも勝ちたい、強くしたいって自分を犠牲にしてもやる。そういう人なんよ。
もちろん、ドイツの質は全然違った。相手の弱みを見つけるのと、ちゃんと(サッカーを)わかってるやつが、いっぱいおるよね。日本に何人おるか。運が良くて、誰かがいる時はある。中田がおったり、本田がおったり、香川がおったり、時々しか出てこんけど。ドイツはその世代でそれなりに何人もおるわけで。
日本も近いやつは多いけど、まだそのレベルじゃない。だけど、チームの作り方で勝てる。それもサッカー。
やっぱり日本人やけんね。なんちゅうか、日本人に合った、ぐっとくるやり方をしてると思うんよ。岡田(武史)さんも、森保さんもそうやった。両方の監督と一緒にサッカーやったけど、そういうことやと思う。タイプは全然違うけど、芯の部分では共通する部分はあるんやろな。
システム変更に対応した選手たちの凄み「2トップ気味で変わったと思うんよ」
森保さんもそうやけど、対応した選手たちも凄かったよね。2トップ気味にしたよね。あれで変わったと思うんよ。
本当にパッパッパッと(システムが)変わったよね。ポジションも変わったし。あれで対応できちゃう。伊東もね。あれだけいろいろ変えてもできるんじゃけえ、凄いよね。強い相手にも、それでもうまくやれば勝てる。それも、本チャンでね。今日は練習試合じゃないけんね、ただのAマッチじゃないけんね。
それで勝てるっちゅうのが、やっぱり日本の選手たちも(ステージが)一段は上がるよね、全員ね。
ドイツもやっぱり強かったよね。ペナの中でも、なんぼでも回されたしね。ブラジルみたいに。ただ、最後が決まらなかっただけで。ペナの中でどんだけやれるかを見せるのが、やっぱり強豪というか、サッカーがうまいやつらのアレ。あそこで思い通りのプレーができて一番楽しいけんね。
それが、日本で何回できたって言ったら、1回だけよね。三笘が入って、堂安が決めて。浅野も決めたけど。でも、勝ちは勝ち。確かに質はアレやったかもしれんけど、今日はもう二の次よね。だって、W杯なんて一発勝負なんやから。
堂安も浅野も凄かった。ただ、ホンマに流れを変えたんは“アイツ”よね。遠藤が番犬に戻ったし、ホンマに効いとったから。
「遠藤を“番犬”に戻したんは9番よね」 久保竜彦が「日本の肝」と呟いた大金星の立役者
後編では、堂安でも浅野でもなく、逆転劇のキーマンになった選手について語った。
THE ANSWER編集部で日本―ドイツ戦を観戦「ホンマに流れを変えたんは9番よね、三笘」
堂安も、浅野も凄かった。でも、ホンマに流れを変えたんは9番よね、三笘。3バックになって守るんかな、守ってカウンターなんかなって思ったけど。
だけど、三笘が入ったけん、溜めれて、時間ができて。遠藤も“番犬”に戻ったよね。前半はフワフワして、全部後手で。(ボランチが)2人おるけんさ。どっちが行くの、みたいな。バランスが悪かった。2人いるから、なんとか大丈夫そうだけど、なんか行けてなかったよね。
あれが(ボランチ)1人になって、どうなるかなと思ったけど、三笘のところで溜めができて、余裕できると、(遠藤も)予測がつきやすいのかな。日本の肝のヤツやね、三笘。バチッとなったよね、ドイツ相手に。それを狙ったのかどうか……でも、狙ったんやろな、森保さん。
三笘はすっと立って飛び込まんもんね。今日のドイツにでも飛び込まん。南野がいろんな動きをして裏を取ったら、そこの間を通してパスもできるじゃん。ドリブルだけと思ったら、ああいうセンスあるよね。あのタイミングでパスを出せるという。ホンマに効いとったと思うわ。
ああいう戦いを前半からできれば、日本ももう1個上に行くだろうな、たぶん。ああいう選手がドイツには何人もおるから。日本がドイツとかに対して、主導権を握って、互角にできるようになるんじゃない。これから、ああいう選手が増えていけば。
もちろん、浅野も良かったよね。サンフレッチェの頃から良い選手と思ってたし。馬力があってね。
でも(大会前の)カナダ戦で見た時に浮いとる、ふわふわしてる感じたけえ。ああ、まだ(故障していた右膝が)おかしいんやろなっていう印象だったよね。今日も最初入った時、浮いとる感じあったよね。シュートも結局は浮いてたし。でも、あのトラップが全てやった。
右足でシュート何回か打って、左足でもシュート打ってね。やっぱり定まってなくて、思い通りに飛んで行かんかったけど。最後ね、あんなところにね、狙って……やっぱり、狙ったんやろな。あそこしかないもんな。凄かったよ。
堂安も(調子は)良くはなかったと思うけど、点を決めたわけやしね。(ゴールの場面)浮くやつもおるしね。難しいところで決めた。
W杯でも日本の決定力、決定力って言うけど、俺には分からんよね。俺、W杯で決めたことないもん。W杯は違うよ。試合(大会)の方式も違うもん。相手もアジアじゃないし。ドイツやもん。だだ、ゴール一つで、あんなに変わるわけだからね。
「朝まで飲まんといかんで、これ。こんなことないと思うよ、サッカー人生で」
終わってみれば、ギリギリの采配、ギリギリの勝負よね。前半も何回も崩されて相当きつかったと思う。
前田もね、追いまくって終わり。でも、あれで三笘が生きて、浅野が決めたのかもしれんし。やっぱり、森保さんの使い方よね。吉田があんだけ持つと思わんかった。変なミスは1回もなかったな。ちょっと脚つっとったけどな。
逆に4番はもっとやれると思うけどね、板倉。自信にはなると思う。ドイツにあんだけ攻められて、狙われてね。だけど、これで落ち着くだろうし。耐えたのもそうだし、雰囲気に慣れるから。長友なんかは(ミスもなく)何もなかったもんね。やることやった感じ。
W杯はアルゼンチン―サウジアラビア戦のサウジの凄いシュートをちょこっと見たくらいやけど、VARで判定が覆ったりして話題になっとるんよな。でも、良かったじゃん、VAR。今日の日本は。ホンマ、俺らの時代だったらゴールになっとるよ。だから、いいことよ。
コスタリカ、スペインにも読まれるということはないと思う。今日みたいなやり方があれば。試合中に(システム)変えるけんね。
パパッとやって、選手もそれに対応できるんやから。遠藤も(大会前に負った脳震盪の影響なく)無事やったし、鎌田もいろいろできる。久保は今日みたいに(連携なく孤立した)1人では厳しいかもしれんけど、コスタリカ相手ならもっとやれる。
朝まで飲まんといかんで、これ。こんなことないと思うよ、サッカー人生で。だって、ドイツに勝つんよ。今頃、渋谷とか、わーっとなっとるんじゃないか。
■久保 竜彦 / Tatsuhiko Kubo
1976年6月18日生まれ。福岡・筑前町。筑陽学園高を経て、1995年に広島加入。森保監督(当時選手)とは7シーズンプレーした。2003年に横浜F・マリノスに移籍し、リーグ連覇に貢献。1998年に日本代表デビュー。ジーコジャパンとなった2003年以降は日本人離れした身体能力と強烈な左足でエースとして活躍したが、腰や膝など度重なる怪我により、2006年のW杯ドイツ大会は落選。以降、横浜FC、広島などを渡り歩き、2014年に引退。J1はリーグ戦通算276試合94得点。日本代表は国際Aマッチ通算32試合11得点。引退後は山口・光市に移り住み、コーヒー焙煎や塩作りなど、異色のセカンドキャリアを歩む。(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)
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明日は休みだ🇯🇵
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カレー
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Please enjoy your vacation and the World Cup!😁 From your boss💕
W杯関連株に物色、日本の対独勝利が追い風(ロイター 11月24日)
[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場でサッカーワールドカップ(W杯)関連銘柄が物色されている。開催中のカタール大会では23日、1次リーグE組で日本(FIFAランキング24位)がドイツ(同11位)を2対1で下し「関連銘柄の追い風になっている」(国内証券のストラテジスト)という。
ネットTVで全64試合無料生放送するサイバーエージェントの株価は一時9%高に上昇。サッカー教室を手掛けるクリップコーポレーションは一時3.8%高となった。ミズノやアシックスも買われている。
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ワールドカップ “差別反対”でドイツ連盟が改めて抗議の意思(NHKニュース 11月24日)
サッカーのワールドカップカタール大会で日本の初戦の相手、ドイツのサッカー連盟が公式のホームページやSNSを更新し、あらゆる差別への反対を示すキャプテンマークの着用についてFIFAが警告を出すとしたことに対して改めて抗議の意思を示しました。
今大会ではドイツを含む複数のヨーロッパのチームのキャプテンが、試合で虹色のハートマークに「ONE LOVE」と書かれたキャプテンマークを腕に巻き、差別への反対を訴える考えを示してきました。
しかし、FIFAから着用した場合は警告を出すなどと連絡があったとして、これまで試合を行ったチームは、キャプテンが別のデザインのマークを付けて試合に臨んでいました。
こうしたFIFAの対応について、ドイツのサッカー連盟は「検閲だ」として強く批判していました。
さらに23日、公式のホームページやツイッターを更新し、試合前にドイツの選手たちがグラウンド上で手で口をふさいで映った集合写真とともに、「人権問題は譲れない。腕章を着けないということは声を上げないということと同じだ。私たちは自分たちの立場を貫く」とするコメントを掲載し、改めて抗議の意思を示しました。
サポーターからは賛否の声
ドイツの選手たちが日本との試合の前、手で口をふさぐしぐさをして、差別への反対を示すキャプテンマークの着用を認めなかったFIFA=国際サッカー連盟に抗議の意思を示したことについてドイツ人のサポーターに話を聞きました。
このうち、男性のサポーターは「FIFAの決定は明らかに間違っているし、こんな抗議では不十分だ。主張を続けるべきだ」と述べ、選手たちの行動を支持しました。
一方、別の男性サポーターは「サッカー以外のことをすべきではなかった。選手たちは行動するよう強く期待されていたのが問題だった」と述べ、支持しない考えを示し、賛否が分かれていました。
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スペインが7発快勝で今大会最多ゴール記録を塗り替える🇪🇸
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W杯ドイツ戦を前にひも解く歴史… 日本初の国際親善試合は103年前にドイツ兵と学生が広島で(RCCニュース)
いよいよ始まったワールドカップ(W杯)。日本は、今夜、優勝4回を誇る強豪ドイツと対戦します。ところで、日本で初めてといわれる国際交流試合の相手がドイツで、しかも、この広島で行われていたことをご存じでしょうか?
きょうのテーマは、『ワールドカップ ドイツ戦を前に歴史をひも解く 日本初の国際親善試合はドイツ兵と広島で…』。
先週土曜日、エディオンスタジアムにおよそ5000人が集まったサンフレッチェ広島のファン感謝祭…。選手たちは、新型コロナの影響で3年ぶりの開催を待ちわびたサポーターと一緒に天然芝の上でイベントに参加しました。
スタジアムの外でもさまざまなイベントが行なわれる中、広島市南区にある似島を紹介する写真の展示がありました。
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そして、その似島が、日本での発祥地とされている「バウムクーヘン」の手作り体験会も行なわれ、多くの参加者が列を作っていました。
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この似島が、広島サッカー、そして、日本とドイツをつなぐのです。
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サンフレッチェ広島 仙田信吾 社長「広島はサッカー王国と言われているが、この歴史は日本一のサッカーの歴史を持っている」
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サンフレッチェ広島の仙田信吾 社長です。社長就任前から広島サッカーの歴史をひも解いてきました。
仙田信吾 社長「第一��世界大戦後、ドイツ兵に広島の子どもたちは、当時の旧制高校生ですが、サッカーを教えてもらっていて、その技術・伝統で戦前から広島が強かったという。そういう歴史があるんですね」
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第一次世界大戦中、中国・青島での捕虜となったドイツ兵が、似島の施設に収容されていました。
ドイツ兵たちは収容中、それぞれの得意分野を生かしてバウムクーヘンやソーセージのつくり方などを伝えたとされています。そして、ドイツ兵たちは、収容所でサッカーも楽しんでいました。
小林康秀 キャスター「東千田公園、広島大学跡地です。サッカーは当時、広島でも普及し始めていましたが、ちょうど、このあたりにあった先生になるための学校・広島高等師範学校のグラウンドで、1919年、生徒とドイツ兵による試合が行なわれました」
一説には、これが初めての国際親善試合ではないかともいわれています。
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仙田信吾 社長「やっぱり、広島のサッカーにとって大事な歴史ですね。当然、5対0とか、6対0とかでボロ負けになるわけですよ。それで本格的なドイツ式サッカーを学びたいっていうんで、もしかしたら、こういう船で広島高等師範学校の生徒たちは似島に渡っていったようなんですね」
圧倒的に技術が上回っていたドイツサッカーを学んだ生徒たちは、先生となった後も、学んだ技術を広島の学校の生徒に伝え、広島サッカーのレベルは全国トップクラスだったといいます。
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原爆投下から2年後、復興ままならない状況下で、今の広大付属高校が、翌年は今の広島国泰寺高校が、高校サッカー選手権で全国優勝。広島に歓喜をもたらしたのです。
仙田信吾 社長「当時の広島のチームだけが左右両足でボールを操れたといわれています」
ちょうどそのころ、サッカーを始めた下村幸雄さん、90歳です。
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原子爆弾が投下された1945年8月6日、広島市役所付近で被爆した下村さんは、奇跡的に助かり、被爆から3年後、修道高校に復学した翌年、サッカー部に入部しました。
元日本代表監督 下村幸男さん「まだ周囲に学校の建物が倒れたまま、後片付けせずに残っている、せまいグラウンドで2年上の先輩がサッカーの練習をしていた」
ボールも数個しかなく、傷ついたら自分たちで縫い直す時代でしたが、広島サッカーは戦後も全国をけん引したと話します。
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下村幸男さん「なぜかといったら、その先輩たちの中に戦前、サッカー部をしていた人が何人かいた。特に修道は一中(国泰寺)に負けるなと教育を受けた、そういう先輩が残っていて、サッカー部を始めた」
その後、広島サッカーは、全国を席巻しました。先輩の影響を受けた下村さんは、東洋工業蹴球部に入り、日本代表選手として活躍しました。そして、その後、さらにドイツサッカーの影響を受けることになるのです。
「日本サッカーの父」と呼ばれたドイツ人がいます。
東洋工業蹴球部で日本代表選手として選出され、後に日本代表監督も務めた下村幸男さんに影響を与えたのが、東京オリンピックの日本チーム強化のためにドイツから来日したデットマール・クラマーさんです。
下村幸男さん「当時の日本の代表の監督・コーチもね、それほどサッカーをこうしろという指導はしていないんですよね」
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「それが、クラマーさんが来て、いや、蹴り方からボールの止め方からこういうふうにやるんだということ、見本を示しながら指導した。初めてサッカーというのに接したようなことなんですよ」
日本とドイツの親善試合が行なわれて103年…。ことし、サンフレッチェ広島は、ドイツ代表のコーチも務めたドイツ人・スキッべ監督が率いました。
今シーズン終了後、スキッベ監督は、似島を訪れ、歴史を学んだほか、地元の子どもたちとサッカー交流をしました。
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仙田信吾 社長「広島の似島のドイツ軍捕虜の歴史まで深堀りをしてくれて、似島に渡ってくれたっていうのは、また、うれしい話ですね」
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代表監督を務める森保一 監督は、「サッカーは平和を発信するという大きな役目がある」と話します。
仙田信吾 社長「まさに広島のサッカーを強くしてくれたドイツと、初めてワールドカップの監督に臨む森保さんが戦う。そのドイツは、広島にもともと、サッカーを教えてくれた故郷のような国だった。たいへんな縁を感じる。しかし、勝ってこその恩返しですよね。勝ってほしいと思います」
広島での初の国際試合からおよそ100年…。日本は、世界最高峰の舞台で再びドイツと相対します。
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仙田信吾社長より。『ドーハの歓喜』
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ファン待望!3年半ぶりの開催「ひろでんの日」電車開業110周年(RCCニュース)
広島電鉄は、路面電車開業から23日で110周年。これを記念したイベントが、広島市で開催されています。
「ひろでんの日 2022」と題されたイベントは、中区の千田車庫などで開催されています。あいにくの天候にも関わらず会場には多くの電車ファンたちが集まっています。
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広島電鉄 椋田昌夫 社長「地元に密着した利用しやすい公共交通を目指してがんばる」
会場に隣接する敷地には、誰でも気軽に車庫の様子をながめてもらおうと、新たに常設された無料の見学スペースが披露されました。
車庫では、「大正形電車」や「被爆電車」など、レトロな路面電車の展示や、車両の点検を近くで見学できるコーナーも設けられました。イベントは、23日午後4時まで開催されています。
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被爆電車「653号」が走る広島電鉄 110年で見舞われた3度の危機(産経新聞 2023年1月8日)
広島市内を中心に走る路面電車「広島電鉄(広電)」が11月に110周年を迎えた。創業記念日の11月23日に広島市中区の本社などで開かれたイベント「ひろでんの日2022」には、多くの広電ファンの子供たちが集結した。原爆が投下された昭和20年8月6日に運行していた「被爆電車」のうち、原爆忌前後だけ走る「653号」や、西日本鉄道北九州線で走っていた塗装の色が珍しい「602号」など、好みの電車があるという。これほど広島キッズを魅了する広電だが、110年という長い歴史の中で3度目の危機に直面している。
■ひろでんの日は大盛況
小雨の降る中、広電本社千田車庫などで開かれた「ひろでんの日」のイベントには1万2千人近いファンが訪れた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、約3年半ぶりとなる大型イベントで、会場には開業時の復元車両から最新の超低床車両「グリーンムーバーエイペックス」まで多種多様な路面電車やグループ会社のバスが並び、工場での整備の様子を見学・体験することもできた。
会場を訪れた広島市中区の保育園児、津田康佑くん(5)は「被爆電車の653号と、選挙の時に走る582号が好き。あまり見ることができないから」と、実際の車両を見て喜んでいた。
653号は3台現存する被爆電車の1両で、爆心地から約2・7キロで被爆し大破した。約4カ月後に復活し、平成18年に通常運行からは引退。現在は8月6日前後に特別運行する貴重な車両だ。582号は国政や地方選挙の際に花飾りと啓発看板を付けて走る花電車。582号は神戸市電の廃業に伴い昭和46年に譲り受けた車両だという。
広島市西区の小学4年生、藤谷陽(ひなた)くん(9)の推しは西鉄の北九州で走っていた下部が赤い「602号」。西鉄北九州線から譲渡された3両のうち、残っている1両だ。将来、広電の運転手になりたいという藤谷くんは「かっこいい車両がいっぱいある」と興奮気味に話した。
■3度の危機が
広電は大林組創業者である大林芳五郎により、大正元年に開業。その110年の歴史を振り返ると3度の危機があった。
広電広報・ブランド戦略室係長の森直樹さん(49)によると、原爆投下、1970年前後のマイカー増加、そしてコロナ禍だという。
広電は被爆3日後に運行を再開した。当時は、男性の多くが出征していたため、女学生が運転士を務めたという。ただ、広島市内の死没者が約14万人にのぼるなど、被害はあまりに甚大だった。広電も従業員185人を失い、車両の大半が被災する大きな被害を受けた。
2度目の危機がマイカー増加。森さんは当時の苦境について「マイカーの普及で、市内は渋滞が続いた。当時は軌道内も車両が走行できたため、車による渋滞に電車も巻き込まれた」という。電車の定時性が守れなくなり、広電離れが進んだのだ。そのため、県公安委員会が軌道敷内への自動車の乗り入れを禁じることとなった。
加えて、80年代半ばからのバブル経済による好景気で人出が増え、広電も乗り継ぎしやすいため停留場の改善や超低床車両導入など利便性の改善を図り、この危機は乗り切った。また、路面電車を走らせていた大阪や神戸、京都市電、西鉄の営業廃止を受け、多くの人を運べる大型車両を中古で譲り受けられたことも、経営の一助になった。
■コロナ禍はまだ途中
そして、3度目に迎えた危機がコロナ禍だ。
森さんは「マイカーや自転車利用による電車の乗り控えや、在宅勤務の増加、観光客の減少などで、乗客が激減した」という。
広電の市内線の輸送人員は、令和元年度の約3780万人からコロナ禍の2年度には約2592万人に減少。収入も約45億5千万円から約30億円に落ち込んだ。宮島線の収入も元年度の約17億3千万円から2年度には約12億2千万円となった。広電第3の危機は、現在進行中だ。
広電では今後、ポストコロナの時代に戻ってくることが期待される観光客を取り込み、少子高齢化のなかで、街づくりを含めて関与する必要性を感じているという。7年には広島駅ビルがリニューアルし、広電も高架で乗り入れることが決まっている。森さんは「これまでの考え方で、運輸業を維持していくのは難しい。今後、移動の機会を増やすため、街なかの新しいスポットに多くの人が出たくなるような動機付けも進めていきたい」と話した。(藤原由梨)
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【本日(11/23)の広島県内の感染状況】(広島県)
新型コロナ(23日) 3664人感染確認 3人死亡(NHKニュース)
広島県では23日新たに3664人が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、3人が亡くなったと発表されました。
感染が確認されたのは、広島市で1651人、福山市で565人、東広島市で305人、呉市で173人、廿日市市で156人、尾道市で138人、三次市で106人、三原市で101人、庄原市で72人、府中町で66人、安芸高田市で58人、海田町で38人、府中市で36人、大竹市で32人、熊野町で30人、神石高原町で24人、坂町で22人、江田島市と竹原市で、それぞれ20人、大崎上島町で17人、世羅町で15人、北広島町で13人、安芸太田町で6人のあわせて3664人です。
1週間前の水曜日より697人増えていて、19日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。これで��内での感染確認はのべ51万7166人となりました。
また、県内では患者3人が亡くなったと発表されました。県内で新型コロナウイルスに感染し、その後、死亡した人は848人となりました。
【新型コロナ 厚労省まとめ】160人死亡13万3361人感染(23日)(NHKニュース)
厚生労働省によりますと、23日発表した国内の新たな感染者は空港の検疫などを含め13万3361人となっています。また国内で亡くなった人は160人で、累計4万8642人となっています。
東京都 新型コロナ9人死亡1万2850人感染確認 19日連続前週比増(NHKニュース)
長野県 新型コロナ 5人死亡 過去最多4328人の感染確認(NHKニュース)
1日の発表者数が4000人を超えるのは初めてで、これまでで最も多くなりました。先週の水曜日より507人増えました。
県内の感染者数の累計は29万1017人となりました。県内で死亡した感染者は432人になりました。
大阪府 新型コロナ 6人死亡 新たに6615人感染確認(NHKニュース)大阪府内の感染者の累計は225万4540人となりました。府内で感染して亡くなった人は合わせて6704人となっています。
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【海外地震情報】 日本時間の11月23日(水)10時08分頃、海外で地震がありました。
震源地は地中海(トルコ)で、地震の規模はM6.1と推定されます。
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karasuya-hompo · 6 years
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Conan Outcasts:47:ごきんじょさんが……(PvE)
 昨日のドードーは、まず、前日に苦難の輪に放り込んだ弓兵ランク2の回収からスタート……する予定でしたが、ここ数日、あんまり岩山の上のコテージに滞在(作業)してないので、放棄防止にちょっと手を入れに行ったほうがいいかな、と予定変更。  改めて見てみると……六角中心の円形、とんがり屋根の2階建てにしてたんですけど、なんかこう、つまんなくてですね(´・ω・`)  先日見かけたツリーハウスみたいに、木を囲んでいるとか、あれくらいのサイズ、うちのドムの家みたいに大小組み合わせて変化つけてるとか、四角ベースの一部に取り込んでいるとかだとともかく、ただ一個、大きめのぽんと置いていくと、なんか不格好に見えて。ちょっと大きめにしたせいで柱を入れないと屋根がつかず、変な形で壁を入れることになったのも気に入らなかったし。
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 ぶっ壊しました( ತಎತ)  最後に残った柱一本、それで支えられてた上部が全部崩れ落ちて、瓦礫に埋もれてます。  ゴンドラの基部とつながってたので、そこを壊さないようにだけして、新しく、ゴンドラ部位から広げたシンプルな角形のコテージに変更するのです。
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 破壊の後、手持ちの素材で土台だけざっくり置いてから、弓兵回収へGO。  うむ、建築物と違って、表示優先度の高いあのモニュメントは、我が輩の家の目印としてまことに良いな。とか思ってるドードー。けっこう離れてても見えます。この距離だと、すぐ隣にあるゴンドラとか建材が、ぼちぼち消え始める感じ。  そしてサブ拠点に行くと……あ……っ、ランク高い奴って、調教に時間かかるから、その分飯も食うんだっけ(´・ω・`) おかゆなくなってて、生産が4/3くらいのところで止まってました。  仕方ないのでおかゆ追加しつつ、近所で鉄掘って、またちょっと土台とか壁つけて拡張して……。別に急ぎでもないし、弓兵は明日また回収に来よっと。  ただ、粛清メーターがMAXになりましてね? もしかすると今夜あたり来るのかもしれませんし、そうなると輪ごと消滅する可能性もあるのですが、まあ、そのへんの広場で拉致ったしょせんランク2。しかも、ランクなんか少しくらい高くても、もっと北の死の丘・雪山・火山にいる連中の5分の1の体力あるかどうかくらいですし?  そんなわけで帰り道。
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 「ミトラの静居」にいるミトラ神官に、めっちゃしつこく追いかけられましたw  一緒にいた他の奴はさっさと諦めたのに、こいつがマジしつこい!! というか、どこまでついてくる気か気になったので、引き離そうとしなかったせいもあるのですが、とことんついてきます。
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 しかも途中で、通りすがりのダルファル戦士が増えたww  これ、納得いかないっちゃいかないですよねぇ。なんでプレイヤーだけが敵認定されるの?? 動物もそうだけど、最優先がプレイヤーで、乱戦には絶対ならないっていう。  このへんもう少しAIなんとかしてもらいたいです。同族だと後回しになるとか、こっちから攻撃しないかぎり敵対しないとか、人によって動物優先だったり人間優先だったりとか。  今のところ人種になんの意味もありませんし、このへんもアプデで意味を持たせていってほしいところです。……ていうかマジでアプデはよ……大型でなくていいから、負荷低減でドムを中に入れてくれ……ッ(੭ु ˃̣̣̥᷄⌓˂̣̣̥᷅ )੭ु
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 で、結局、うちの近くの川までついてきました。こっちが水に入るともう追ってこないので、ワニと戦いだしてます。それもそれでなんだかな。泳いで追いかけてくればいいのに。そうすれば、川を渡らせてから気絶させて連れ帰る、といったこともできるのになぁ。現状、意味もなくプレイヤーに対する「危害」であるだけって感じです。泳いでまで追ってくる奴、諦めの早い奴(縄張りから追い出せれば満足するタイプ)、そういうのがいれば面白いのに。
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 で、帰ってきてせっせと作りなおして、シンプルにこう。  ただ、左半分の見た目があまりにも地味なので、このまま土台だけ広げて、柱置いて、作業場にしようかなぁ。  メインの拠点は足元にあるので、こっちを使う頻度は低いと思うのですが、より「家」らしくしてみようか。  かまど(コンロ)はこっちに置いて、あと、炉は複数設置が推奨されてますしねぇ。私の場合、一日に少しやってちまちまと進めるのが楽しいので1個でいいのですが、2個あって悪いわけでないなら、こっちにも置いておこうかなと。  急ぎではないものの、大釜も改良型が置けるようになったら、こっちには改良型を置くのもいいと思うし(錬金基薬とかも大量生産に時間かかる)、「自分の部屋」らしく内装凝るとしたらやっぱりこっちかな。……ミトラ祭壇の脇は、寝起きのラグ死が怖すぎるし:( •ᾥ•):
 PvPだと、必死にもっと強い建材の家建てたりする必要ってのもあるのかもしれませんが、PvEは粛清さえ無視できるなら、建材そのものは砂岩で構わないってのがラクです。見た目的にも、私は砂岩、石レンガ、断熱くらいが好きで、トゲトゲする強化レンガとか黒氷は、要塞作るならともかく家には似合わないなと思うし。  ともあれ、薪・樹脂・油=断熱木材、+鉄の補強材=断熱木材の建材。なので、ここからは乾燥台が必須というか、鬼みたいに活躍するのですな……。乾燥台は樹皮の供給も問題だから、二つ設置するほどではないかな。  建材になにを使うかによって、このへんからプレイヤーによって設備の使用頻度が分かれる気がします。 【石レンガ】  レンガ・成形木材・鉄補強材なので、炉・大工・鍛冶。特に炉の稼働率が異常になりますね。ただ、素材は石と木材と鉄鉱石なので、序盤の延長って感じで作れます。その代わり、毎日毎日つるはしと斧振り回す日々ですね。 【断熱木材】  樹脂・薪が必要なため、乾燥台が必須。また、油を取るために圧搾機もフル稼働します。よっぽど急ぐのでないかぎり、魚とりカゴは4つもあれば十分かとは思いますし、木材は簡単に手に入るものの、問題は樹皮。枯れ木の多いロケーションを知ってるかどうかは死活問題です。鉄も必要になるので炉・鍛冶もフル稼働しますが、炉の稼働率は石レンガほどではありません。
 そんなわけで私の場合、砂漠の拠点に日々出掛けて、樹皮・鉄をこまめに集めるのは日課になります。道を覚えて慣れてしまうと、「ちょっと行ってくる!!」くらいですたこら出掛けられる距離になったので、通うのも苦ではない感じ。  ただ、あの場所の鉄鉱石がリスポーンしないような位置に家を建てられると、ガチで破壊したくなりますな(ಠᾥಠ)  ともあれ、サブ拠点は、広場・ガレオンからの奴隷調教と、樹皮&薪・鉄の生産、ともするとそこから断熱木材まで作ってしまう可能性が出てきたので、だいぶ方向性が見えてきました。
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 そしてここからは本日分。今朝も景気よくラグ墜落からスタートです(ಠᾥಠ)  今回は上のコテージからのスタートで、あんまり物も置いてないし、明け方だし、よしよしあんまカクつかないな……と油断したのが運の尽き。幸い、中継点ならこれくらいは残るものの、いきなり回復にいそしむハメになりました。
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 あ、あれ……? 湾曲した突端にあった豆腐が消えてる……。  川を泳いでるときに「あれ?」と思って、いや、ここ陸続きだし、覚えてるのは中洲の家だっけ? と思って、渡りきってから探してみたけど、やっぱここにあったはず。間違いない。ご近所さんが消滅してました。  3×4×1くらいの豆腐だったから、すぐにやめちゃったのか、それとも引っ越したのか。  ……ということは、遠慮無くここまで我が輩の領地を伸ばしてもいいということであるな? 泳いでも大した距離ではないが、水平ゴンドラというのを一度設置してみたかったのだ。帰ってきたら試すとしよう。  というわけで今日も今日とて砂漠の拠点へ。  ……あ、あれぇ? こっちのご近所さんも消えてる……(´・ω・`) 苦難の輪も豆腐もなーんにもない……。ちょっと前には鉄鉱石のあるところの小さなおうちもなくなってたし、そろそろ飽きてやめる人増えてきたのかなぁ(´・ω・`)  ともあれ、弓兵は無事、調教終わっていたので箱に入れて、輪を空けてから、召喚広場に人材発掘に行きました。今度こそ鎧か錬金!!  て思ってたら。
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 やった!! 名前つき!! ダルファル人だとダルファル裝備の上位物作れるようになるから、火山に行くことはないと思うけど、暑さ対策の上位裝備が作りやすいのはありがたい。  かなり苦戦したのは見てのとおりです。棍棒持ちは、スパアマつきなのでうっかり攻めすぎるとすぐ反撃される( ತಎತ)
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 飯はこれくらいあれば足りるかなぁ。ランク2でもおかゆ100個は使いきったぽいし。  時間どれくらいかかるのかも分からないから、ともかく明日また見に来てみよう。  もっといい食い物入れると、調教も早くなるらしいのですが、まあ、急いでないしね。それに、おかゆは腐るまでの時間が長いのも利点。腐りやすい焼き肉は、自分の目の届くところ、ログインしてる時間中に使ったほうがいい感じ。  て言っても、今はせいぜいステーキくらいなんですけどね。でも包丁作ったから、ヒョウくらい倒せば極上肉くらいはとれたっけな?  ところで、帰ってきたとき、つるはしとかの耐久が危うかったのと、弓兵を設置するために漁場のゴンドラは使わず、素直に表に回ったのですが、……やっぱり誰か、苦難の輪に行く奴隷運搬ゴンドラ、使ってるみたい。  サブ拠点のほうが奴隷確保には向いてるので、たぶんここの輪は使わないだろうなと思うものの、いざ連れてきたときにゴンドラ下ろす待ち時間があるのが面倒なので、通りかかったらいつも、下ろしてから出掛けてます。で、それきり自分は使ってないのに、上に行ってるのはたぶんこれで3回めくらい。  いえいえ、いいんですよ。見学してくれてもいいし、コンドルの巣に羽毛取りに行ってくれてももちろんいいし、そのつもりで壁なし扉なし、誰でも入れるし通り抜けられるようにしてるわけですから。  ただね、こうなるとやっぱり一言、書いておきたくはなりますな。
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 マ ジ で こ れ な :( •ᾥ•):  我が輩ここが自分ちゆえ、墜死しようと一向に構わぬが、通りすがりの人ではそうもいくまい。  たぶん、ここを通る人はスタートから間もない人ばかりで、慣れた人たちが今更このあたりに来ることはないと思うのですが、万一、もっと奥地に拠点持ってる人がこんなところで墜死なぞしたら……ねえw  それにしても、粛清対策ってのはあるとしても、なんでみんな扉つけて閉め立ててるんだろうなぁとか思ってたりします。PvPなら誰かが入ってきて盗んでも行くけれど、PvEでは持ち主以外設備も箱のアクセス不可能。粛清以外で建物が壊れることもないんだから、「自慢の家、見ていって!!」みたいなオープンハウスがもっとあってもいいと思うんだけど。  もちろん、建物としては扉があるほうが普通なんですけど、だからつけてるってだけなら、もったいないなぁと。まあつまり、自分が見学したいってだけなんですけどね(๑>؂•̀๑)
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 それから、水平ゴンドラも設置。  ただし、漁小屋の前からじゃなく、そこはちょっと歩くとして、否応なく泳ぐしかない川の部分につけました。  とはいえここ、例の「屋根に余計な建材ついたままになってる」家の近くなんですよ。設置不可能な「人様の土地」ではないにせよ、自分ちの庭先にこんなものつけられると目障りだというのはあるかもしれません。  それに、奴隷運搬のためには泳ぐわけにはいかない、というのがあるからつけたものの、そもそも本拠地まで連れてくるほうがいい位置に、手頃な奴隷がいるかっつーと……。  たぶん、サブ拠点に行くのに泳がなくていい、てだけの使い方になりそうです。場合によっては撤去も考えてます。  ただ、相変わらず誰でも使えるような素通しの設置なので、私自身は使わなくても、他の誰かが使うなら置いておいてもいいかなってのはありますね。  そんな感じに、水平ゴンドラの設置という余計なことをしたりもしましたが、
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 岩山の上のコテージは、こうなりました。  左側の手前に土台をつけてスペースを作った他、玄関のある3パネル分だけを少し前に飛び出させて、右側も1パネル伸ばしてます。ちょっと上のスクショと見比べても、ぜったいこっちのがいいっしょ(๑•̀ㅂ•́)و✧  ちなみに、奥にぴこっと見えてる三角は、ゴンドラに出るためのテラスみたいな部分につけた屋根です。
 今回はじめて、「交差」の屋根を使いました。これまで「連結」とか「角・逆」なんかは使ってきましたけど、「交差」は初めて。  ちなみに「連結」、「交差」が使えるのは、奇数幅による小さな三角筒型の「屋根」を使っている場合、かつ、直角に屋根の向きがクロスする場合のみです。  偶数幅×偶数幅の場合は「角・逆」で四方から埋めることになりますね。  無理なのが、奇数×偶数の交わり方の場合。これだと屋根の高さがズレるのもあって、きれいには埋まりません。  この家は、玄関から奥に伸びている部分が横3×奥4。左右に長い部分が横7×奥3です。屋根の傾斜に対してどっちも3幅なので、T型になってるなら「連結」、十字にクロスしてれば「交差」できれいにつながります。  あとは飾り付けしなきゃです(´ω`*) 潤しの像はもう一つ作ったから、それをそのへんに置いて水を確保するのと、あと、ミトラ祭壇をグレードアップすれば、導きの像(先日の首長モドキの屋内に使ってるヤツ)が作れるようになるはずだから、それを作ったら、(地上からは消失して見えない可能性が大だけど)モニュメントの脇あたりに飾ろうと思ってます。  家の前はプランター多めに並べて、中はキッチンとレストルームくらいの予定なので、テーブルちょっととイスと、高さが足りないからタペストリーはかからないので(縦に壁2枚必要)、剥製をいくつか作りたいなぁ。他は食器とか作って~……。  そういや、飾り用として一番緑が鮮やかなホップがほしいですな。となると、アザガルズ周辺にアスラと一緒にけっこうあったような記憶。ううむ、ちと遠い。でもそろそろ毛皮もほしいし、……アロエスープのレシピもなんとか手に入れたいから、明日、明後日あたりはまた冒険に出かけようかなぁ。  とか言ってたら粛清来て修理でつぶれたりしてなww
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birdpark15 · 6 years
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26 Jul. 2018
セックス
西尾 今マレーシアに来て「からゆきさん」につ��てリサーチをしてるんだけど、それをしているうちに前回話してたことと、ちょっと変わってきた。
前回はわりと閉じた小さな世界の話をしてたと思うんだけど、国外にいるからなのか、そういうことを笑い飛ばしたい気持ち。日本の男の人について考えてると、「勝手に苦労をしょってる」「大変ぶってる」っていう感じがしていて、「その大変さ、もう勝手に降りてもらっていいんで…」という気持ちになってきてる。前はこの「カップル」の二人の大変さにフォーカスしている感じだったけど、今はもうちょっと「バカ言ってんじゃないよ」というような気持ちになってきたというか…。結局はそういう細かい大変さを蹴散らしたいというのが出てきてる。
鈴木 前回まで言っていたのは、「男女にはある出来上がった枠組みがあって、その中でしか何かをできない」ってことと、「それを無効化するような関係が男女でもあり得る」ってことだったと思うけど、それと「蹴散らし」とは違うの?
西尾 うん。それは結局大きい枠組みはそのままで、「私たちだけラッキーで自由になれるかも」ってことだったと思う。そのことの大事さは残ってはいるんだけど、その枠組み自体、もっと他のものもあるんじゃない? という気持ちに今はなってるかな。
戯曲の「カップル」の二人はこのままでもいいんだけど、作品全体として、相対主義的に「そんなのもあるよね、でもこんなのもいいよね」というふうにしとくより、「そもそもなんでこんな枠組みがあるの?!」というふうにしたくて、それを「蹴散らし」と言った。
鈴木 じゃあ、今戯曲には3つの話が並列してるけど、例えば最初のシーンの個人的なスケールのエピソードが重要と思いきや、次のシーンでそれがメタに乗り越えられ、さらに次のシーンでも覆され…みたいなこと?
西尾 いや、そうじゃない。前も言ったかもしれないけど、『存在の耐えられない軽さ』がすごくイメージとしてあるんだよね。この小説って、ニーチェの永劫回帰の話から始まって、全然小説っぽくない。そういう哲学のテキストから始まって、え…これがずっと続くの…つら…と思ってると、「そういうことを考えていると、いつもトマーシュのことを思い出すのだった」みたいに主人公の名前が突然出てきて、シューッとお話の中に入ってく。
そういうふうに、度々作者が出てきて、気になってることを話し出したりして、お話とずっと平行してるんだけど。その小説の中では、作者も、作者の書いた世界内人物も、重みの差がないように書かれてていいね…と思ってる。だから具体的な小さな世界から、かなり遠いところまで射程に入ってるようにしたいんだよね。
鈴木 その射程とは?
西尾 そうね…どこから話せばいいのか…。こないだ上野千鶴子の対談集を読んでたんだけど、対談相手の森崎和江が話してたことが印象に残ってて。 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309472645/ 森崎さんがシンポジウムをやったとき、男の人が感想を言う中で、素直に「女の人にも性欲ってあるんですね! 知りませんでした~!(感動)」と言ったのを聞いて、森崎さんは愕然とした、と。
でも私はそれを読んで、その男の人かわいそうだな…と思ったんだよね。自分がセックスしてる時、相手がどういう状態だと思ってたんだろう、と思ってさ。ひたすら付き合ってくれてると思ってたのか、そんなことすら思わないくらい単独行動だったのか、とか。それって女の人が下に見られてるとかいうことより、その男の人が関係性から疎外されたまま生き続けてるってことだと思って、ぽっかり空いた暗闇とセックスしてるみたいなことか…と思ったりした。
鈴木 まあ、その人が何歳か知らんが、付き合わせるのでいいと思って長年セックスしてきたってことは、かわいそうかもしれないがシンプルにひどいというか罪深いと思うけどね。
西尾 うん。それで男の人は常に、女の人と関わってる時であっても常に、男同士のストーリーを生きてるんだなと思った。女性の官能小説家のコラム https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50359 を読んだときも思ったんだよね。読者からお悩み相談を受け付けたときに、女の人は関係性の悩み(セックスレスの悩み、セフレから脱却したい、こんなテクニックで相手は満足してるのか…)を相談してくるんだけど、男の人はもっぱら自分自身の性器について(自分はちんこが大きくない、長く持たなくて、包茎で…)を書いてくるらしくて、それがすごく興味深いなと思った。つまり相手との間に問題があったとしても、男の人は俺がなんとかすればって思っちゃって、それしか解決の道が思い浮かばないんだなーと思ってさ。相談すればいいのに。
鈴木 男の人の方が、考え方が一般的になってる感じがするね。「誰にでも一般に通用する俺なのか」という心配というか。今の話を聞くと、変でもそれが合う相手ならそれでいいじゃんという発想が男の人はあまりないという感じがする。
西尾 そうそう。目の前の相手と俺、というより、もっと大きいピラミッド型の中に自分を位置づけてる。だから結局相手を見てない、自分がイケてるかどうかを気にしてるという感じがする。
鈴木 イケてないと相手から好かれないんじゃない…とか、相手のためには、俺があるレベルに達してないと満足な関係になれない…という不安がある印象ですね。
西尾 そう。あと千葉雅也さんだったかな、「なんでヘテロセクシャルの男性はセックスにおいて挿入がそんなにハイライトになってしまうのか」ということを書いてて、それもなんでかなーと思ってる。
鈴木 それは男の人は物証の問題みたいに思ってる感じがする。後でセックスした事実を周りに言うためにも、とにかくそこまで行ったぜ、ということを果たしたいとか、証拠として掴み取りたい、みたいな。
西尾 でもそれを男友達に話したら、別に挿入&射精が大好きってわけじゃなく、むしろつらい…みたいに言ってて、え…そうなの…と思った。「射精に至るには相手のことより頭の中で必死にエロいこと考えてる」とか言ってて、そんな頑張ってたの…と思って…。まあ個人差はあるだろうけど。それを一人で背負いこむならもっと相手に話すとか、お互い楽しい感じでやればいいのに! と思ったので、この件を何人か男友達に話してみたら、みんな気負ってるみたいでびっくりした。
だから目の前の個人と関係なく、男同士のストーリーのなかで大変がってる、ということを知り、勝手に大変さを人のせいにしてるぐらいならそれ、やめれば?? って思ったんだよね。
鈴木 まあ、今聞きながら思ったけど、セックスについて、二人が満足してればいいじゃんというのは合理的で幸福な解決だよね。でもセックスの大部分が合理性に基づいてないから、二人である儀式を執り行ったんだ…みたいなメタな満足に逸れがちで、でもそれでもベターという感じはする。
西尾 そうね、確かに言葉を介して合意形成して全部プラクティカルに進めたらなんかちょっと何かが変わってしまいそうな気もする。
でもそれって、そのままにしとかないと失われてしまうことなのかな。こないだ、性行為に関して事前に合意を取らないとスウェーデンでは法的にアウトになるみたいなニュース https://www.oricon.co.jp/article/504049/ が話題になってて、日本のツイッターでは「そんなロマンチックさが無くなるようなこと…!」みたいな反応が多かったけど、私は「果たしてそうか…?」と思ったんだよね。むしろ言葉で確認するって結構、とてもロマンチックじゃない? もちろん具体的にこれをこうしたい…これはこれで…って設定するのは微妙だけど…。
鈴木 それをロマンチックに確認するのは技量がすごい要ると思うけどね。
西尾 うん。技量はいるね。でもセックスを文化と考えるか、あるいは人間に残された残り少ない自然と考えるか、ていう問題なんじゃないかな? 私はそれを自然と言わない方が面白いんじゃないかと思ってて…。
鈴木 ちょっとよくわからない。
西尾 こういう感じのことを考えたんだけど。
人間の中に、自然はどのくらいあるか。それは里山みたいな、実は人間の手で管理されている括弧付きの「自然」じゃないか。「自然」を否定しているわけではなくて、「自然」を括弧なしの自然みたいに扱うことに疑問を感じる。「男の性欲は本能だから」という言葉にイラッッッッとすることと関係がある。
2:55 - 2018年7月4日 https://bit.ly/2BYk2qV
本能だとして、だから何だって言うんだろう。Ok, so what? と思う。「本能だから」で話を終わりに出来ると思うのは、自然を無邪気に捉えすぎなんじゃないか。もはや私たちが自然に触れるには、たくさんの様々な儀式のような、人工的なこと抜きにはあり得ないんじゃないかなと思う。
3:01 - 2018年7月4日 https://bit.ly/2omlEBi
私は一体何に苛つかされてるんだろ?と考えるに、「まあそうカリカリするな。仕方ないのサ、男って馬鹿なんだもん☆」と譲歩したようにおどけて言って対話を終わりに出来ると思っている姿だ。あなたが馬鹿なのは、話してたら分かる。しかしそれを男一般のせいにするな。主語を自分にして話せ、と思う。
3:14 - 2018年7月4日 https://bit.ly/2MEaw0U
「こころ」
西尾 そういえば、鈴木くん最近夏目漱石の『こころ』を読んでた?
鈴木 読みましたね。
西尾 戯曲について話すには、『こころ』の話をするといいかもしれない。私も高校生の時読んでグッときたんだけど、でも今になってみるとあれは、お嬢さんの気持ちを考えろよって話じゃない?
鈴木 明治の女(の扱い)というのはこれほどものか、という感じがしましたね。「陰翳礼讃」のこの箇所を思い出しました。
それで想い起すのは、あの中宮寺の観世音の胴体であるが、あれこそ昔の日本の女の典型的な裸体像ではないのか。あの、紙のように薄い乳房の附いた、板のような平べったい胸、その胸よりも一層小さくくびれている腹、何の凹凸おうとつもない、真っ直ぐな背筋と腰と臀の線、そう云う胴の全体が顔や手足に比べると不釣合に痩せ細っていて、厚みがなく、肉体と云うよりもずんどうの棒のような感じがするが、昔の女の胴体は押しなべてあゝ云う風ではなかったのであろうか。今日でもあゝ云う恰好の胴体を持った女が、舊弊な家庭の老夫人とか、藝者などの中に時々いる。そして私はあれを見ると、人形の心棒を思い出すのである。事実、あの胴体は衣裳を着けるための棒であって、それ以外の何物でもない。胴体のスタッフを成しているものは、幾襲ねとなく巻き附いている衣と綿とであって、衣裳を剥げば人形と同じように不恰好な心棒が残る。が、昔はあれでよかったのだ、闇の中に住む彼女たちに取っては、ほのじろい顔一つあれば、胴体は必要がなかったのだ。 谷崎潤一郎「陰翳礼讃」1933
つまり女というのはかつて、主体ではなく状況の方が本体のような扱いを受けていたのだと。お嬢さんも、前半では聡明な女性という感じがするけど、実際のところはどうしようもない状況でもどうしようもないままにいさせられているというか。
西尾 でもそれはお嬢さんと先生(お嬢さんの夫)相互の問題だと思うんだよね。結局先生は学生時代の友人Kにずっと夢中で、Kと俺のことばっかり考えてて、その間にお嬢さんが道具としてあったから使っちゃった、そして結局苦悩して破滅した…みたいな。もし自分がお嬢さんの立場だったら、あんなに自分のことを見てくれない人に内面を出さない。それって、勝手に男の人が大変ぶるんじゃねえよって話じゃない?
鈴木 そうだね。基本的にはひどい話と思う。でも先生とKの生活と、先生とお嬢さんの生活は、時間的には後者の方が長いわけで、それを破局なく持ちこたえさせていたのにはなにか二人の間に理由というか、いい趣のようなものはあったと思うけど。
西尾 でもそれをもう趣とか言いたくないっていうか、趣よりもっと面白いことあるぞ、と思いたい。先生は「塞ぎ込んで余生を生きる俺…」「でも付き合わせてしまったお嬢さんを養わなければ…」みたいになってるけど、それはお前のせいだろ、勝手な話だ…と思う。「そういうことが男の仕事」みたいに、何かを引き受けた感じになってるが、今はお嬢さんから「それは自己満だろう」と言い出せる時代になってると思う。
鈴木 「自分…不器用ですから…」みたいな話ってことか。いや器用になってくれっていう。
今思い出したんですけど、高倉健と八代亜紀がデュエットした「挽歌」という曲の中にこういう健さんのセリフがあるんです。
「前略…お変わりありませんか/北の街でこの手紙書いています」
「幸福ならいいんです/…こ���手紙…捨てて下さい」
いや…そんな迷惑な��紙ないだろっていうか…デリカシーの無さがやばい。でもそういう男の「負ってる感」というか、寂しげなかっこよさというのは根強いよね。
西尾 うんうん。
鈴木 あと今の話をしてて思ったけど、寅さんもそうかも。寅さんは毎回マドンナと出会って、心を許していい感じになるけど、最後はマドンナは結婚したり元の男のとこに戻る決心をしたりして去っていく。これはマドンナの方にデリカシーが無いパターン。でもこの寅さんの寂しさの趣っていうのは、健さん的な趣とは別案件だけど、その男の「負ってる趣」の再生産に役立ってる感じはあるよな。
西尾 みんながみんな健さんにはなれないから、そんときは寅さんの気持ちになって浸るってことなのかな。『こころ』で言ったら、主人公が先生に心酔しちゃってその虚無を引き受けてくれちゃう。男の人のそういうじっとりした趣みたいなものが、もうやめようぜ! とはならずに継承されていっちゃうわけじゃん。女の人は勝手に奪い合われたり喧嘩されたり去られたりして、ずっとその外にいる。
鈴木 なるほど。
西尾 だから、そういう男の趣ストーリーみたいなものをそろそろかっさばいてもいいんじゃないか、そんな大変ぶらなくてもサクサクやれまっせ、と言って台無しにしちゃっていいんじゃないか、ということを思ってる。そして男の人がそこから脱却して、本当に自由になれた実感をもって、女の人と二人で遠くまで行っちゃったらいいな、と思う。
鈴木 そうだね。でも具体的にそれがどういう状況かは想像するの大変だな。
自分のこととして考えてみると、前回の打ち合わせ以来、自分はその「男のストーリー」が本当によく分かってない層だということに気づいてきた。HIPHOPの男性的なノリも分からないし、テラスハウスとか東京カレンダーとか、そういう男女の市場世界…つまりルールを守って合意のもとに運ばれてるゲームの世界、それが分からないまま大人になっているということが自覚された。
西尾 うん。
鈴木 こないだの話を聞いていて、西尾さんは、男女別学で教育を受けて、女性として男女のアシンメトリーをより体感する機会があって、そこからもっと自由な世界へ脱却できるんじゃないか、という方向に向かって行ってる感じがしたけど、自分はそれと全く逆ルートを進んでいる感じがしたんだよね。
自分は自分が男という自覚がなく、男同士のルールもわきまえず、異性と性差のないノリでしゃべろうとしたときに、そこに見えないルールと構造物が立ちはだかってることに気づく。それには、自分が男女のアシンメトリーな構造を気にしないで育ってしまったゆえの、男ならではの傲慢というのもあるけど…。だから、我々のルートは左右対称にクロスしているというか。
だから西尾さんが蹴散らしたいと言っている「男のストーリー」「男のルール、男の趣、大変がり」みたいなものを僕は意識的にか無意識にか触れずに通ってきたし、そんなものは当然クズというか…話す必要さえないと思ってた。
西尾 そうか、前回、戯曲に出てくる「カップル」の男に対しても、そんな男はいないものとして生きれば…みたいなこと言ってたもんね。
鈴木 うん。でも昔の方がその傾向はより強かった。『こころ』にしても、自分は主人公の書生の気持ちで読んでたけど、高校生とか大学生の頃読んでたら、そんなじじいにかまってるより、学生なんだし勉強とかしてたほうがましでは? と思ってたかも。でも「カップル」の男はより一層クズだね。女の方もだけど。
西尾 笑。そういえば私の戯曲を友達の女性の劇作家の人が読んでくれて、「この女が嫌いすぎる」と言っていて、それぞれ同性に嫌われてるキャラクターっていうとはいいな、と逆に思った。
私も、「男のルール、男の趣、大変がり」みたいなものやそれに基づいたキャラは無視しとけばいいんじゃないの? っていう気持ちは前より出てきてはいる。自分個人の生き方だけを考えてたらそんなことにかかずらってる暇はないんだし。でもさ、この間この記事を読んで思うところがあったんだよね。 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56258 アメリカで非モテの人たちが「インセル」って名乗ってテロを起こしたりしてるっていう記事なんだけど。
鈴木 ほう。
西尾 モテる男やそれらに擦り寄っていく女を憎んでいて、自分がさえなく生まれたのは自分のせいじゃないという怒りがあって、報われない思いから世界を破壊することに至ってる。確かにやばい奴らなんだけど、こいつらに関わらんどこう…じゃ済まないぐらいこういう人が増えているだろうという気がする。
鈴木 うんうん。
西尾 特に、ここにある「相対的剥奪」というのに興味があるんだよね。つまり男の人は、自分個人がどうか/何が好きか、とかじゃなく、大きい盤上に自分を位置付けてその中でイケてるかどうかを考えてるからこその不幸があるんだな、と思った。でも「人はそうじゃなくなれる」という話ができたら感動するな、と思ってるんだけど。
鈴木 確かに。でもさっきも言ったけど、それは具体的にどういうことなのか想像するのが本当に難しいよね。だからこそやりがいがあるんだと思うけど。
結婚
鈴木 今ふと思ったけど、「自由な男の人」を具体的に想像するのが難しいのは、僕はどんなことも、ビジュアルで想像できないとそれにリアリティがあると思えないタイプだからかもしれない。
例えば、男のルールっていうものを端的に可視化してるものっていうのは男のフォーマル・ウェアだと思うんだよね。男の人が、自分を価値ある人に見せるためのフォーマルな装いっていうのは、ものすごくルールに則った装いじゃない? それはある意味、男のコミュニティの中に入らないと差がわからないようなコードでもある。スーツの形、仕立て、生地、レザーグッズのメーカーとか質とかね。そしてスーツを着ないといけない場に出たら、そのスーツの差っていうのはかなり明示的に見えてきてしまって意識せざるを得ない。
でもそういう感じじゃない、自由な男の人、ってものを、装いの面からビジュアル的に想像するとしたらどうなるかというと、それがものすごく難しい。例えばフォーマルの場でそういうルール空間に回収されない装いって、それは現状では「無い」ということになる。あるトリックスター的な立場の人なら面白い装いを出来ることはあるけど、それは本来の意図と違う意味での「クィアなもの」になってしまう。
西尾 うん、そうだね。確かに。
鈴木 そういうことがビジュアルで現れないことこそが重要なのかもしれないけど、僕が想像しづらいのは、その「自由な男の人」を表象してるものが今あんまり無いからなのかも。
西尾 そうだね、無い、まだ無いんだろうね。
鈴木 でもファッションの中ではその「自由な男の人」への試みはずっと続けられてて、ボディブローのようにそれを繰り返して50年ぐらい経つと、フォーマルウェアの中に少しずつ普通のものとして出来てくると思う。でも現状は、例えばロンドンのコレクションで見られるようなアヴァンギャルドな男の人の装いというのは、ミラノのコレクションに代表的なトラッドな装いに対しては全く別市場であると。
西尾 うーん。人、いや男性は、そういうトラッド、フォーマル、メインストリームということと関係なく生きられないんだろうか。例えば女の人は社会に入ってない状況でやってきてしまったゆえに、社会の大きな盤面の中に自分を位置付ける欲求がそこまで大きくない気がするんだけど、「社会」っていう共有された一個のボード(?)に乗っかった上昇志向は、この時代結構行き詰まってる感じがしてるんだよね。だから、そういう盤面への欲求みたいなこと、みんなで一気にやめられないんだろうかと思って。
鈴木 そうだね…。しかし2015年にアメリカの連邦裁判所で同性婚が認められた時のことを思い出すな。僕はその時まで、クィアであるっていうのは、そもそも結婚とか制度上の関係に基づかなくてもいいんだ、っていう姿勢のことだと思ってた。だからむしろ僕にはあのニュースは、インフォーマルなものも含む多様な関係を、結婚ていうルールの方が飲み込み、その中に押し込んだ、という風に思えた。「適度にほっといてくれない」というのかな。
西尾 うんうん。
鈴木 ただもちろん結婚というのは法的な、また生活上の安全保障だから、それは望んで然るべきと思う。でもそのためには結婚ていうフォーマルな形をとるしかなくて、ジレンマがあるな、と思った。この構造を一気に無効化するのは難しいね。それはフォーマル・ウェアと同じかもしれない。
西尾 同性愛者であれば全員結婚というものを否定する立場だと思ってた、ていうのは酷だと思う。単に同じレベルの保障を受けたいだけなのに差別を受けるのはなんでって感じだよね。ただクィアであるということが自分の生き方になってる人の中には、そもそも個人の関係を国家に届け出るってことがナンセンスって思ってる人もいるよね。それとセクシャリティをセットで無理に考えると、なんでそんなに戦わなくてはならんのじゃ、という人もきっと出てくる。
だから作品で書きたいと思ってるのは、本人たち���は戦ってる気が全くなくて、例えば貧乏だったり、変な暮らしぶりでも、なにも外部に囚われてなくてすごい満たされてそう、って見てわかるような人たち。外見が素敵なわけでも、みんなが尊敬しちゃうような生き方じゃなくても、自律してる、みたいな。
鈴木 ほう?
西尾 「既存の枠組みを蹴散らす」みたいなことを言ってきたけど、その蹴散らすやり方が「戦い」だけじゃないよね、っていうことかな。枠組みとか勝ち組負け組…みたいなことを、相手にもしてない、気にもしてない二人。
鈴木 ふんふん。二人というのがポイントですね。
西尾 そう。一人だったら、たまたまそういう風に生きられる人がいた、ってことになっちゃうから。
鈴木 僕も同じこと考えてたかな。先日こういうツイートをしたんですけど…。
テラハメンバー「ねえ!キッチンに誰かいるんだけど」 メンバー「本当だ…え…誰…?」わし「へへ…すいやせん…冷蔵庫でビール冷やさしてもらってたんで取りに来まして…。あ、このポテサラもちょっともらいますね…じゃあこのへんでドロンしますわ…へへへ…」(ニヤつきつつ勝手口から中腰で去る)
10:10 pm - 19 Jul 2018 https://bit.ly/2LwgAmZ
今回の鳥公園では男女の構図の中の女ということを少しずつ考えてたが、テラスハウス的あるいは東京カレンダー的な世界の中を、男でも女でもない薬味(?)のような感じで斜めに横切っていきたいという自分の謎欲求が同時に浮かび上がってきた。
2:36 pm - 24 Jul 2018 https://bit.ly/2LABlhe
西尾 あ、これ見た。
鈴木 最近夏なのでよくそうめんを食べるんですが、僕の好きな薬味はみょうがです。そしてうちの家紋もみょうがの紋なんですね。世界のいろんな民族にはトーテムっていうものがあって、一族のシンボルになる動植物が決められている。だから、僕は自分のトーテムはみょうがだと思ってる。男でも女でもない、薬味みたいなキャラクター。
西尾 笑。
鈴木 そう、一人ならそういう薬味みたいな人として生きるぞ、ということもできる。まあ薬味のような役割でなくてもいいと思うんですが、とにかくそういうバイナリーな関係の外にある自由なものとしてね。でもそれが一人の人ではなく、カップルである、ということが今回の芝居の大事なところですね。
西尾 そうなんだよ。まあ、最終的には一人になるかもしれない。カップルは死ぬまで添い遂げないかもしれない。ただ、苦しんで生きてた二人がたまたまのマッチングで出会い、「あ、そうじゃなくても平気な自分になった! サンキューな!」という経験を経て、各々みょうがとして生きていく、みたいな話なんだけども。
鈴木 あるいはしょうがとして。
恋愛
西尾 なんかさ、恋愛というものをどう思う? 恋愛について、と聞かれたら。
鈴木 それは……………非常に大変だよね。
西尾 大変だよね…………。
鈴木 大変なことよね。最近ZOZOの前澤社長と剛力あやめさんが交際なさっているというのが話題ですが、前澤社長の取材記事を読んでたら、よく芸能人のいう「いい恋愛させてもらってます♡」というフレースを発しておられたんですね。
西尾 そんなフレーズあるの…?
鈴木 あるよ。30代の芸能人とかにスキャンダルにならない交際報道が出た時に、囲み会見とかでよく「いい恋愛させてもらってます♡」って言ってるよ。それで好感度ややあげ…みたいな。で、それを聞くたびに、それって……そんなことってあるの?? って思うんですね。
西尾 爆笑。
鈴木 いい恋愛なんてあるの……? っていう
西尾 どういうこと? 常に嵐のようになるってこと?
鈴木 うん。嵐のように酷い場合もあるし、そうでなくても恋愛状態になった時に「役割にひたる甘美さ」みたいなものがある。「こいつ俺の恋人♡」みたいにごっこ遊びっぽくなるというか…。
西尾 え、それはそれで楽しくていいじゃん。
鈴木 楽しくていいんだけど…リアリティのないものや何かを演じることを排除したい、常に醒めていたいという、この僕の性質が、それを居心地の悪いものに感じさせるというか…。
西尾 笑。生活と地続きなものとしては恋愛ができないってこと?
鈴木 かなりそう思う。でもやっぱりなんか避けがたく現れはするよね…。そういう感じです…。だからちょっと生活共同体みたいになってるカップルっていうか「俺ら♡」みたいなノリが自分には想像できないっていうか…まあ友達でもそういう関係になったことないしね…。
西尾 へ〜〜。こないだ契約結婚した人の記事を読んだんだけど。  https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/05/contract-marriage_a_23451860/ その人も恋愛するとしっちゃかめっちゃかになるから、恋愛が結婚になるんじゃなくても、人と一緒にいてもいいじゃないか、といって友達に契約結婚を持ちかけたんだって。で、何を条件に相手を選んだかというと、添い寝をできるかということだったらしい。
鈴木 添い寝…。
西尾 そう、だから別に性的関係になってもいいけど、それが第一じゃなくても、安心して隣で寝られるかどうかが大事、って言ってた。
鈴木 寝首をかかれない保証ってことですね。
西尾 いや、ていうか男女だとまず性的な関係になるかどうかが第一になってしまいがちで、それがいいときもあるけど、生活とかをまず第一に考えると添い寝できるかが条件になると。それはわかる気がした。
鈴木 ふんふん。
西尾 で、他人とセックスしたくなったらそれもいいし、もちろんお互いでしてもいいし、でも性病にかかったらちゃんと言うとか、子供が欲しくなったら相談するとか、ロマンスというより生活仲間になってるみたい。でも完全に切り分けてるわけじゃないところが面白いとも思ったんだけど。それどう思う?
鈴木 いいんじゃない? そもそも夫婦がロマンチックな関係って思ってなかったっていうか、全部が契約結婚みたいな感じなんじゃないの? って思ってたから、特に感想もないかも。
西尾 だよね。でもロマンスを皆が持たなければいけないとされてるのがみんなを苦しめてるんじゃないのか、と思う。
鈴木 まあ持つべしとされてなくても、なんか憧れちゃうというのはあるね。憧れちゃうよね、ロマンスって…。
西尾 笑。でもたまのロマンスが、やった〜来た〜ラッキ〜程度のものだって認識ならいいと思うけど、実際世の中ではロマンチック・ラブみたいなものが重みを持ちすぎててみんな苦しんでるんじゃないかと思ってる。
鈴木 いや大変よ。本当に。重田カヨコかよって話だよ。
西尾 そう、だからこの戯曲の「カップル」の男女はそもそも恋愛したくないのに、しないといけないのかなー、と思わされつつ出会ったんだと思う。それは自分の欲求について他人任せだったってことでもある。そこから、もういいか、ていうかロマンス無理、という展開になってほしい。
鈴木 うん。
西尾 でも無理か無理じゃないかの二択でもなく、奇跡的なマッチングのようなことがあって、充実した二人になるといいんだけど。
鈴木 そうだね。これは芝居であってドキュメンタリーじゃないから、ある理想、あるモデルを見たいという欲求に応えるべきとも思う。今まで言ってきた「蹴散らし」の果てに二人の人がロマンチックじゃない、ユニークで幸福な形で結びつく、ということを、実感を持てる形で演じられてるところが見たいですね。
西尾 そうだね。
鈴木 あとこれは個人的な希望ですが、人によっては家庭がすべての問題の源だという人もいるけど、僕は自分が育った家庭が素晴らしかったからか、家庭というのは一般的にいいものだと思いがちなんですね。核家族の中で守り育てられるということが。それを他人におすすめする気はないし、事実自分も家庭を持たない方向に進んでる感じがするけど、個人的には、そういうわりと保守的な成り立ちにもとづいたいい思い出がある。
西尾 うん。
鈴木 (自分の育った)家庭の何がいいかと思ってるかというと、サステナブルだっていうことかもしれない。契約結婚がいいと思ってるのも、生活を持続させるためのものだから。なにか持続する空間を作って、その基盤の上で、夫婦間でも子供でも誰か他人でもいいけど、人が教育されて、自信を持たされ、次代に送り出されていくこと。そのよさみたいなのも…ちょっと入ってると嬉しいな…と思っています。
西尾 その感じは私もわりと分かる。私の自己肯定感の強さは家族と家庭によって育まれたと思うし、それが今の自分の仕事の仕方とか、世界への関わり方を支えてくれてるなと感じるよ。でも戯曲では、今の状態だと「カップル」の二人とも自分の家庭をよくは思ってない感じだな。
鈴木 うん。それにこの二人も将来家庭を作るって感じはしない。でも…。
西尾 サステナブルっていうのは、結局その人が自分の足で立ててるかどうかがベースだなって思っててさ、そういう人が複数集まれば、それぞれ自分の道を生きつつ、同じ方を向いているからお互い何を見てるか分かる、というのがいいなと思ってる。だから基本は個人だと思ってる。
それにサステナビリティと永続性は違って、永続性というのは嘘、フィクションだと思ってる。結婚の誓いで「病める時も、健やかなる時も…」って誓うけど、そういうもの(誓い)に頼らなくてもむしろやってけるサステナビリティみたいなものならいい。そこにそれがまだ出現してなくても、そういうものを大切に思う思想みたいなことがあったらいいよね。
鈴木 宣伝美術とタイトルの話に戻りましょう。今回の前提として、この「カップル」はマッチングアプリで出会ったカップルである、ということがある。一般的には、それはすなわちロマンチックな関係であると。でも「この二人はそうではないのだ」ということをどうすればパッと見で伝わるか、ということを考えて試案を作ってきました。
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西尾 うんうん。
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鈴木 さらに、それを言うのでも、ロマンチックの対義語をタイトルにして「プラトニックだ」「友情だ」と言いたいのではなく、「ロマンチックで『ない』」というふうに否定形で言いたかった。これは、こないだサントリーの「恋は遠い日の花火ではない」という古いCMを見てて思いついたんだけど。
https://www.youtube.com/watch?v=XmfLDpIZTY0
CMでは、必死に生活してる市井の人々が、街中で恋の始まりを予感するようなエピソードがメインになっています。そこに「恋は遠い日の花火ではない」ってナレーションが流れて、それを聞くと、脳裏で遠い日の花火をみんな想像する。でも、そう「ではない」と言っていて、否定形である。逆に「恋は目前の火花である」って言ったら、意味は同じでも、「遠い日の花火に対置してる」というメッセージはない。
それと同じで、この芝居も、「コンベンショナルなロマンチックな関係では『ない』」ということを字面として入れることが必要と思った。「愛の新世界」も、愛の外部のものを指してはいるけど、「愛」という字は入れてると。
西尾 ほう。タイトル、この方向で考えたらいいかもと思った。短歌もそういう技術を使ってくるよね。頭から聞いてくと一個ずつ単語のイメージが浮かんで、最後に「ではない」と来てひっくりかえるとか。文意だけじゃなくて、音で一直線に読んでくゆえに喚起されるイメージも使うみたいな。
鈴木 特に日本語は述語が最後にくるからそれがやりやすいのかな。
西尾 そうかも。
鈴木 それで、絵も同じアイデアで考えてます。この二人は寄り添ってるように見えるけど、別のレイヤーに描いてあって重ねられてるだけ。しかも向かい合ってない。
西尾 なるほど。
鈴木 あと男の人の座り方が、あぐらをかいてるんじゃない、というのもポイントです。
西尾 いいね、このべちゃっとした座り方。
鈴木 この座り方できない男の人結構いるんですよね。
西尾 えっ…そうなの?
鈴木 うん。足が開かない〜とかいって���単にこの形で座ったことないから慣れてないだけだと思うんですが。僕はできます。ま、とにかくこの男女二人の並びに、お互いを意識してる感じや力関係がなく見えるように描いてます。
西尾 うんうん。最後のなんて二人が重なっちゃってるもんね。
鈴木 そうそう。ただ今までの話を聞いてると、やっぱりこの絵で表そうとしてたのはこの二人の限定的な関係だけかな、という気もしてきた。具体的でわかりやすいからいいのかもしれないけど。
西尾 うん。絵自体が限定的な物を描いてること自体はいいと思うんだけど、パシンと来た! というところまでは行ってないかな。個別には、4とか5ぐらい男女の距離が近い方がよくて、6まで行っちゃうと日本的すぎ、というのはあるけど。ただ、今言ってた「否定形でしか言えないことをする」「それをタイトルに込める」というのはいい気がする。
戯曲の今後
鈴木 今後は戯曲はどう進みそうですか。今は進んでないよね。
西尾 進んでない。
鈴木 「カップル」「ベランダ」「警備員」と三つパートがあるけど、今日話したようなことでは、例えば「男のルール、男の趣、大変がり」は、男ばっかりの「警備員」のパートにフィードバックがいくのかな。
西尾 それは「警備員」だけじゃなくて全体に関係することになりそうかな。前はその三つのパートがあんまり関わり合わないようにするのが理想だ、って言ってたと思うんだけど、それでいいのか? と思い始めてる。なんか「それはそれ、どうしようもないよね笑」みたいな現状肯定、相対化の態度が、それぞれを分けてる構成の中にあるなと思ってる。そこを肯定したくないかも…という感じ。
あと最初に言ったように、具体的なある人の経験に還元できない抽象的な予感みたいなことを同時に手渡したいんだけど。今言ったサステナビリティとか、自分の足で立つとはこういうことかとか、人はそれができるんだ、という感じのこととか…。
鈴木 うん…?
西尾 答えが出ないんだけどある強い感触みたいな、具体的でないことを、この「カップル」の男女の稀有さとセットで遠くに置けたらいいなあと思ってるんだけど。抽象的な…まだこの世にはないけどそういうすごいものがある…という…。
鈴木 うーん。西尾さんの書き口はいつもわりとリアリズム寄りじゃない? シュールな設定とかはあっても、鳥公園が現代口語劇っぽいのは特徴というか。その書き口で言えるのは一つの具体的なエピソードだと思うんだけど、その中に、そのすごいものを予感させる会話がある…ってことなの?
西尾 いや、「遠い」って言ってるのは、そもそも会話とか演技の形式からしてもっと遠いもの、「なにそれ〜」って言っちゃうようなものを入れたいんだよね。なんかやっぱり今小ちゃく収束しちゃってる感じ、はいはい、わかります、みたいな感じがしてて…。
鈴木 もう少し(個別じゃなく)一般について語りたいってこと?
西尾 そうだね。
鈴木 それってどうやって演技でいうの? それは文章でいうと地の文てことでしょ?
西尾 そうそう。
鈴木 ギリシャ悲劇みたいにコロスみたいな存在がいると便利って話もあるけど…。
西尾 笑。うん、まあそうかも。コロスみたいに、具体的な設定なくやる、ってことかな。会話だとどうしても自然さに近づいていっちゃうから、独白なのか…。
鈴木 プレゼン��
西尾 プレゼンね…うーん…。とにかく、まさかそういうパートが接続してくるとは! みたいなものが入ってこられるといいんだけど。
鈴木 パワーポイントとかが入ってる演劇ってあんのかな。
西尾 なんかレクチャー・パフォーマンスていう形式はあって、完全にプレゼンみたいな感じでやるっていうのはある。それはそれで全編それだから、確かに普通の会話劇の中にプレゼン入ってきた…みたいなのはやろうとすればできるよね。いいかもしれない…。
鈴木 そこでの言葉遣いってさ、例えばさっき言ってたみたいな「『こころ』の先生が…」とか、「健さんが…」「寅さんが…」みたいな言葉遣いもありうるの?
西尾 もっと抽象的だといいな。
鈴木 それは会話パートとのコントラストのため?
西尾 コントラストというか、舞台上で人がそういう風に話すと、どういう居方になんのかな? っていうことへの興味かな。詩みたいな、そういう体、どういう態度でこれを言えばいいのかわからない、みたいなことを入れたいんだけど。
鈴木 興味深いね。
西尾 (1の一番最初にあげた)「散文の異常さ」のパートなんかはそれに近いんだけど、あれを本当に舞台に立ってやるとしたらどういう風にやるんだろう…っていうようなのが、会話部分から遠いものかな。
鈴木 でもよく考えたら今までの芝居でもあったよね。抽象的なことを一人の人が立って喋るみたいな。
西尾 いつもやりたいんだけど、もっと意味不明にやりたい。
鈴木 それは形式が大事って感じですね。例えば講演とかレクチャの時とかに、机の上にガラスの水差しとコップみたいなのが置いてあるじゃん。ああいうのがあるとか、プロジェクターとスクリーンとレーザープリンターがあるとか…。わからんけど。
西尾 あー…。まあなんか自然な会話から逸脱してお客さんに普通に話しかけたいというのは今回だけじゃなくていつもあるんだけどね。
鈴木 そう思うとチラシも、例えばこのA4画面が4分割されてて、違う四つのポスターが並んでて、同じことを言おうとしてるんだけど語り口が全然違う、みたいなのもいいかもね。こういう情景描写をしてるものと、何か言葉でビッチリ書いてるものと、プレゼン用のダイヤグラムと、写真と…みたいな。
西尾 うんうん、あーそれは面白いかもね。同じデーマについてなんだ、っていうのはあるけど、絵で描くならこう、写真で撮るならこう、ってなってるのはいいかも。
鈴木 ね。
つづく
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shirokurobox · 6 years
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落日の欠片と瑠璃の鎹
ロイエンタール追悼。 一対のグラスとふたりが交わす約束の話。 (2016/12/16)
◆◆
 「グラス?」  「しばらく会えんからな。餞別だ。持っていけ」  包みをこちらに押し付けながら、少し首をかしげた拍子にゆれた親友の蜂蜜色の髪が星の雫のように美しく、活気のいいグレーの瞳が、目の前で柔らかに微笑むさまは、ロイエンタールには一番星の瞬きのように思えた。  ミッターマイヤーが、ロイエンタールに手渡した木箱のなかには、深紅のクロスに包まれた一対のロックグラスが収められていた。クリスタルガラスに上品なカットをほどこしたロックグラスは、手に馴染むほどよい重さで、飲み口の薄い硝子はそこに注がれた琥珀色の液体の口当たりをよくする。それはふたりが酒を飲みかわす間、幾度となく彼らの手のなかに収まり、酒を満たしていた杯で、共に過ごした時間の証ともいえるものであった。  イゼルローン要塞より発せられたヤン・ウェンリーの訃報を受けて、フェザーンへと征旅を引き返すこととなった帰路。ミッターマイヤーが宇宙艦隊司令長官として、一〇万隻の艦艇を統御し、皇帝ラインハルトと共に、途中旧同盟領へと立ち寄ることもなくフェザーンへと直行することになっている一方で、ロイエンタールは、統帥本部総長の任をとかれ、新領土総督としてあらたな印綬をおびてハイネセンへと、五二〇万の将兵を引き連れて旧同盟領へとむかうこととなっていた。  征旅を引き返すにあたり、病床にあったラインハルトの命をうけ、帝国軍の双璧たるふたりは全艦隊の列を整え、大本営の秩序を整備するなどそれぞれの軍務に忙しく、酒を飲みかわす暇などなかったが、ロイエンタールがハイネセンへむけて出立する前夜、ミッターマイヤーは、友との一時の別れを前に、ロイエンタールの顔を見に私室へ訪れたのだった。  帝国軍の双璧は、今回の征旅の帰路で別れることになっている。その餞別だと、ミッターマイヤーはロイエンタールに、離れていようとも共にあることの証に、ふたりで酒の飲みかわすたびに傍らにあったロックグラスを贈ったのだ。  ロイエンタールは、その金銀妖瞳で長く生死を共にした友人をながめやった。離れていようとも、なにも変わることはないと思えども、知りあってからいままで、この男が隣にいなかったことはなかった。幾多の戦場で肩をならべてきたのだ。これからはハイネセンとフェザーンと遠く離れることに多少の感傷をいだくのはいたしかたがないだろう。  木箱よりグラスをとりだし、手に馴染んだ重みにロイエンタールは目を細める。幾度となく互いの手のなかに収まっていたロックグラス。その酒杯を満たす琥珀色を思い出す。  ミッターマイヤーの白い肌が仄かな酔いに染まり、いつもよりグレーの瞳に宿る光が艶やかになる様も、アルコールに濡れる紅い果実のような唇も、しばらくは眺めることもできないのか。水晶のように透きとおった氷のなかに、ミッターマイヤーの鏡像が映りこみ、蜂蜜色と淡い光の粒が反射して、琥珀色の液体のなかで黄金を溶かしたようになる。それが己の手のなかで揺れるさまをみるのが楽しみだった。琥珀色の液体を喉に流し込む瞬間、親友の肌に触れるような錯覚を覚え、舌先にころがるなめらかさは、卿の唇に。酩酊をもたらす心地の良さは、卿のあたたかな指先の温度に似ているのだろう。卿の柔らかな蜂蜜色の髪に鼻先をうずめれば、鼻孔に立ちのぼるアルコールの香りのように芳しい香りがすることだろうと、幾度となく思ったことか。  だからこそ、そんな思いをアルコールに溶かし込んでは、ふいに浮き上がってこぬようにと沈み込ませていた。叶わぬことだからこそ夢想する。それは愚かなことだと承知しているが、胸のなかで思うぐらいは許されるだろう。  ――――いや、そんな邪な思いを差し引いても、この友と酒を飲みかわすひと時は、なにものにも変え難いものであった。  それを暫くのあいだ持てぬというのは、寂しいものだと、グラスを眺めていたロイエンタールの顔に寂寞の思いがうかぶ。それはほんのわずかな変化ではあったが、異なる色を持つ両の目にみえた寂しさを、隣にいたこの男の親友は見逃さなかった。  この友も、俺と同じ気持ちでいてくれるのかと、ミッターマイヤーはその横顔を眺める。――――なにもこれが今生の別れではあるまい。いままでどれほどの生命の危機をのりこえ、再び酒を飲みかわしてきたことか。ふたりの間に漂う心寂しい空気を振り払うように、ミッターマイヤーは、屈託のない笑みを親友にむける。  「次に再会したときはこのグラスで飲みかわそうではないか」  「では、酒は俺が用意しよう。とびきりの上物を探しておく」  心から暫しの別れを惜しむ友とロイエンタールは再会の約束を交わす。  そのたったひとつの約束は、どんな煌びやかな光を放つ宝石よりも輝かしく美しいものに思え、再びこの杯で酒を飲みかわす日のことを思いながら、ミッターマイヤーの暖かな笑みの記憶とともに、ロイエンタールは、その約束を胸のなかの特等席へと大切に仕舞い込んだ。  叶えることのできない願いよりも、叶えることのできる約束のほうが、どれほど価値があることか。ミッターマイヤーと共に酒を飲みかわすことのできる関係を失うなど、思いもよらぬことだと、ロイエンタールは端整な口許に笑みを浮かべた。  この先も、無事にミッターマイヤーと酒を飲みかわすことができればいいのだが。ロイエンタールの青い瞳が別れを惜しみ、そして約束を思い、友への情愛に優しい光を灯した反面、新領土総督の任を受けることとなった経緯を思い返し、黒い瞳は鋭い光を走らせていた。  異なる光を宿すロイエンタールの双眸を目にしたミッターマイヤーは、掴みどころのない不安が胸郭に満ちるのを感じた。  陛下はよからぬ噂をお信じにならず、ロイエンタールにこの度の地位をお与えになったではないか。それはとりもなおさず、信用なさっているからこそではないか。何を心配する必要があろう。  胸に満ちた不安を振り払うようにミッターマイヤーは蜂蜜色の頭をふる。だが、それでも不安の尾が心臓に絡みついて、口に出して尋ねずにはいられなかった。知りあって以降、次に再会するあてもないままに別れるのはこれが初めてではないか。よからぬ影が卿のそばに漂っていることに、俺が不安を覚えぬわけではないのだぞ。  「ロイエンタール。また無事に会えるだろうな?」  ミッターマイヤーの名を呼ぶ声に滲む不安を、ロイエンタールは感じ取る。  先日、ロイエンタールに対して行われた審問が、ミッターマイヤーの思考に暗い影をおとし、思わずその不安に背中をおされるように問いかけてしまったのだ。完全には拭い去れない不安が熾火のようにミッターマイヤーの胸のなかで燻っている。あのヤン・ウェンリーも地球教の凶刃の前に倒れた。どこに災厄がひそんでいるかはわからない。暫く会うこともままならない友を、ミッターマイヤーが心配するのはやむおえないことだろう。  真っ直ぐな瞳がロイエンタールをみつめる。真摯に向けられる視線に含まれる不安は、先日の審問によるものだろう。心の底から心配をしてくれる相手がいるというのは悪くないものだとロイエンタールは思う。しかし、その不安を十分に拭ってやることができないのが残念だ。  不安げに見つめるミッターマイヤーに、ロイエンタールはふっと目を細めて笑う。  「なんだ。随分と別れがたそうにしているが、次に再会したときには奥方にするようにキスのひとつでもく���るのか?」  ミッターマイヤーの表情に滲んだ不安に気づかぬふりをして、ロイエンタールは、口の端をにやりとつり上げて笑う。  「な!? 馬鹿なことをいうな」  驚き慌てた表情を浮かべた親友の姿に、ロイエンタールは笑い声を零して、人の悪い笑みを浮かべていう。  「下士官たちのあいだで噂になっていたぞ。ミッターマイヤー元帥は愛妻家だと。そうだな。我が友にまさる妻思いの人間はいないだろう」  ロイエンタールのからかうような口調にミッターマイヤーはますます頬を赤く染めていく。怒りとも困惑ともつかない感情を装い膨らんだ頬は、薔薇の蕾のように赤くそまり、愛らしい。  「で、再会のキスはくれるのか」  ロイエンタールは、しなやかな指先で、「ここにキスしろ」とばかりに、己の唇を、とんとんと指さす。その仕草に、ミッターマイヤーのグレーの瞳に呆れ��浮かび、肩をすくめて首をふった。  「妙な冗談をいってくれるな」  「冗談ではないのだがな?」  「本気なのか?」  ロイエンタールは、友にひどく真剣な視線をなげつける。その視線に含まれるものが、本気か冗談なのかを掴みきれず、ミッターマイヤーの眉が訝しげによる。真剣にミッターマイヤーを見つめるロイエンタールの瞳に、なんと答えていいものかと思案する色がミッターマイヤーの顔に浮かび、沈黙がふたりの間におとずれた。どちらも視線を逸らすことなく、見つめ合う。言葉を間違えば今にもふたりの関係が砕けてしまいそうな緊張感が漂っていたが、それは長くは続かなかった。ふいにロイエンタールの口許が耐えかねたように歪んだのを合図に、ふたりの間に漂っていた空気が柔らかなものにかわり、どちらともなくその口から笑い声が零れおちた。  「すまん、冗談だ」  「まったくだ」  零れたふたりの笑い声は穏やかに夜に溶けていく。ミッターマイヤーが感じた不安を、冗談にまぎらわせようとしたロイエンタールにむかって、困ったように頬をかく蜂蜜色の髪をした親友をみやり、ロイエンタールは右目の黒と左目の青に、それぞれにことなる感情を浮かべていた。  「卿の愛情はすべて奥方のものだ。俺などが掠め取る余地もないさ」  まるで眩しいものをみるかのようにロイエンタールは色の異なる目を細めて笑うが、笑みを浮かべた口から零れた言葉は、どこか真剣な色合いを帯びていて、ふたたびミッターマイヤーの眉をしかめさせた。  感情と理性が揺れ動く隙をついて零れ落ちたその言葉は本心か否か。それはロイエンタール自身にもわからない。指の隙間から零れ落ちる砂のように口から滑り出ていたのだ。  「ロイエンタール……」  「いや、妙なことをいったな。忘れてくれ」  ロイエンタールは手にしていたグラスを木箱に戻し、グラスの表面を大切なものに触れるように撫でた。その指先は酷く優しく、グラスをみつめるロイエンタールの視線はどこまでも愛おしいものをみるようで、この男でもこんな目をすることがあるのかと、ミッターマイヤーは驚いた。  まるで愛しいものを慈しむような目ではないか。いままで多くの時間を共に過ごし、数えつくせぬほど様々な表情をみてきたはずなのに、無償の愛を注ぐような、その表情から目が離せなくなる。ミッターマイヤーは思わず口を開き、ロイエンタールに「なぜ、そんな顔をするのだ」と問いかけたくなったが、ぐっと唇を引き締めて思いとどまり、その衝動を堪えた。  ――――問いかけてはならない。問いかけ、ロイエンタールが口にするこたえに俺は応じることができるのか?  酒杯を重ねるあいだに、ロイエンタールからむけられた熱を含んだ視線のなかに、酔い以外のものがまざっていなかったとは言い切れないではないか。それでも、互いに酔っているせいだと、口実を用意していた。それ故に踏み入ることのできない境界線上で、隣にたつことができるのだ。むけられる視線に含まれるその感情に明確な形があるかはわからないが、時折、愛しげに大切なものを眺めるようにむけられたロイエンタール視線に、俺自身が心地よさを覚えなかったとはいえない。  ロイエンタールが愛しげに眺める視線の、その感情をむけられた先になにがあるのか。俺はこたえることができぬというのに。身勝手に問いかけることはできないのだとミッターマイヤーは自らを戒める。  ロイエンタールから顔を背けるようにして、わずかに顔を伏せたミッターマイヤーを視界の端に捉えたロイエンタールは、困らせるつもりではなかったのだが、と苦笑をうかべた。  目の前にある一対のロックグラスを眺めならが、ロイエンタールはいう。  「目に見える形というのもよいものだな。これは卿が俺にくれる友諠の形だ。共に酒を飲める時間があるというのはいいものだ。はやくこれで卿と酒をのみたいものだな」  それはロイエンタールの偽ることのない本心だった。共に過ごすことができる時間があるという。それ以上なにを望むというのか。  珍しく素直なことをいう親友に、ミッターマイヤーは笑みをかえす。  「なに、しばらく会えんが、すぐに酒を飲みかわせるさ。陛下が全宇宙を統一なさるのはすぐのことだろう。そうなれば俺もそちらに行くこともできるだろうからな。そのときに新しい時代の到来と変わらぬ我らの友諠を誓って飲もうではないか」  「ああ、もちろんだとも。ハイネセンでまっている」  ふたりは互いに顔を見合わせて笑いあう。それは離れていようとも何もかわらないことを確かめるかのようであった。  「ではこのグラスは預かっておくとしよう」  「ああ、そうしてくれ」  ふたりのあいだに置かれた一対のロックグラスが、次に酒を満たすことになるのはいつのことだろうか。そう遠いことでなればいいのだが。  再会の日を心待ちにして目の前で嬉しそうに笑うミッターマイヤーの笑みを、ロイエンタールは、黒い右目と青い左目に焼き付けるようにみつめるのだった。
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 なんのてらいもなく笑うミッターマイヤーの笑みは、まるで陽の光のようにあたたかい。 暗く冷たい水に射し込む、暖かな光のそのもののような笑みに呼ばれるようにして、ロイエンタールが瞼を開くと、青と黒の瞳に艦橋の無機質な灰色の天井が映りこんだ。靄がかかったような意識は、身体に広がる痛みによって覚醒し、昏睡している間に自分が夢をみていたのだと気がつく。  意識を失っている間に見た夢は、友と再会の約束を交わした記憶。  夢の余韻がロイエンタールの意識に絡みついている。それはひどく懐かしく、恋しいものであった。  もう随分と昔に交わした約束のような気がする。今の俺に卿との約束を叶える資格はあるのだろうか。それでもその約束を叶えたいと願う自分は、なんと度し難いことか。  ――――最後にみる顔が親友の顔であるならば、それは充分に上出来な人生ではないか。  ロイエンタールの口許に自然とうかんだ微かな笑みは、自嘲のようでもあり、心の底より友との再会を待ち望むもののようでもあった。  旗艦トリスタンが跳躍した際に、ロイエンタールの左胸の傷口が破れ再び出血し、一時意識を失っていた。死の淵にいつ滑落してもおかしくない状態から、ロイエンタールが引き返してきたのは、ひとつの約束を思い出したからだ。  ロイエンタールは腕に繋がる輸血の管を一瞥して、何事もなかったかのように、指揮シートから身体をおこした。こちらの容体を不安げに見守る部下や軍医に、青ざめた顔色に不遜なまでに平静な笑みを浮かべ、すこし眠っていたようだなと嘯き、傍から部下を引き下がらせた。
 左胸の傷口にロイエンタールは手をあてる。そこに添えられた自身の手はまるで生きている者の血色ではなく、氷のように重く冷たい。  死の淵がすぐそこまで迫っている。冥府からの迎えが、いまかいまかと手ぐすねをひいて待っている。  手招きする白い髑髏の手を一瞥しながら、ロイエンタールは青ざめた顔に笑みをうかべる。死ぬことは恐ろしくはないが、約束を果たせぬのは、いささか心残りにはなるか。  惑星ハイネセンへ戻るまでに幾度となく昏睡し、その度に死者がくぐるべき門の前より追い返されている。左胸の傷の痛みも随分と身体に馴染んだものだ。身体の中心から末端まで広がっている痛みによって生きていることを感じる。それを感じなくなったとき俺は死のまえに跪くことになるのだろう。いまだ死と抱擁を交わすことをできずにいるのを思うと、俺はまだあと少し生きていていいようだ。だがそれもわずかなことだ。少しずつ、冥府の扉が開いていくのがこの目にみえる。  ――――だが、天上へと至る階段をのぼるにはまだ時間がある。  青ざめた顔に、青と黒の両眼に光を宿す。その光はすぐそばに死が控えている者の光ではなかった。ロイエンタールは、いつものごとく友との再会を待ち望むように笑みをうかべてみせる。  「再会の約束を果たそう。冥府の門をくぐるまでに、せめてそのぐらいの時間はあるだろう。 なに、疾風ウォルフの足ならば間に合うだろう。追いかけてこい、ミッターマイヤー。ハイネセンで待っている」
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 星々はどんなときでも変わらずに瞬いている。ロイエンタールと共に駆け抜けた幾多の戦場や惑星から、共に見上げた夜空もかわることなく星が瞬いていた。そして、ここハイネセンの夜空もまた同じだ。ロイエンタールが天上へと旅だったそのときも、紺碧の夜空には星が静かに瞬いていたことだろう。
 この戦いの最後はどちらかの死によって彩られるだろうという予感は、決定事項のようにつきまとい、そしてミッターマイヤーの目の前に現れた。  友の死は内戦が終結したことを意味し、ミッターマイヤーは皇帝に内乱終結の報告をせねばならず、即日、惑星ハイネセンを立ち、フェザーンへと戻らねばならない。出港準備に慌ただしくなるなか、少しの間、ワーレンに後をまかせて、ミッターマイヤーは別れを告げるため、友の亡骸が納められた柩の傍にいた。  薄暗い室内には、星のあかりが微かに射しこみ、死者が眠る硝子の柩を青く照らしている。薄青い光の欠片はまるで魂の欠片のように、柩の上にかけられた軍用ケープを撫でていた。それは親友の肩にミッターマイヤーがかけてやったものであった。  横たわるロイエンタールは、血で重く濡れた軍服も整えられていて、端正な顔立ちのせいか、まるで眠っているかのようだ。そこに残された表情には死の苦痛は感じられない。穏やかな顔をみせている友を前にして、誇り高いまま逝ったのだろうとミッターマイヤーは思う。  柩の傍らに、ふたつのグラスが置かれている。それはロイエンタールがミッターマイヤーを待ち続けた証だ。グラスのなかに注がれた琥珀色の液体は落日の欠片が溶け込んだかのようであった。  ミッターマイヤーがハイネセンの総督府に辿り着いたのは、ロイエンタールが天上へと旅だった二時間後のことだった。執務室のデスクのうえに置かれたふたつのグラスを見たとき、友が死の間際まで自分を待っていてくれたことを知った。  「……待っていてくれたのか」  間に合わなかった口惜しさに胸が軋み、「ずっと待っておいででした」と従卒の少年が悔しそうに涙を流す姿に、胸が鉛玉を飲み込んだかのように苦しくなった。再会の約束を果しえぬまま、彼は逝ってしまった。  知り合ってから一一年。幾つもの戦場を共にし、つねに隣にいた。その度に、幾度となく酒杯を交わしあってきたのだ。グラスに注がれたアルコールに、別れの際にした約束をロイエンタールがどれほど楽しみにしていたのか。それを窺い知るには十分だった。
 「皇帝をたのむ」といったロイエンタールの声が耳朶にこだまする。  ――――酷い男だ。卿のために悲しむ暇もくれんのだな。
 友の最後をみとることができなかった後悔が胸を焼くが、まだ涙を零すわけにはいかない。  一対のグラスの片方を手にとり、ミッターマイヤーは、友の最後の願いに誓うように、ロイエンタールが残していった酒に口をつけた。苦さが喉を焼いたのは、アルコールによるものか、それとも別の何かによるものか。  「さすがはロイエンタールだ。良い酒だ」  美酒の香気は時間がたってしまい薄れてはいたが、それでも良い酒であることがわかる。俺との再会を心待ちにして用意していてくれたのだろう。本当ならば、卿とふたりでこの酒を飲んでいたことだろう。最後に飲みかわしたときも、この先もかわらずにいられるものだと思っていた。死の使いが彼を連れ去るそのときまで、ロイエンタールは俺を待っていたというのに、約束を果たしてやることが叶わなかった。それが酷く口惜しい。  グラスの向こうにいるべき友にむけて、ミッターマイヤーは声をたてずに話しかけた。  「赤子とは存外、重たいものなのだな。卿はあの子を抱いてやったか?」  忘れ形見の乳飲み子は、親友によく似た瑠璃色の瞳をもっていて、友の面差しと瓜二つであった。ロイエンタールはあの子の命のぬくもりを知っただろうか。  こたえることのない親友の顔をみる。ロイエンタールにむけるミッターマイヤーの視線は穏やかで、愛しさに満ちたものであった。  ――――卿は、自分には人の親になる資格は���いと言っていたが、あの子の行く末を思い、俺に託したではないか。それは卿が、あの子にあたえた愛情ではないのか。子を思う心のある人間は、充分に親になる資格を持っていたとはいえまいか。  物言わぬ友に、ミッターマイヤーは力なく微笑みかける。  いつものようにその形の良い口許を皮肉げに歪めて、俺の言葉に反論してこい、ロイエンタール。  家族や伴侶について語るとき、ロイエンタールは理解できぬものだと、俺の言葉に眉を顰め、金銀妖瞳に名状しがたい光を浮かべていた。それが彼の過去に基づくものであったとしても、俺はそれだけではないといってやりたかった。  ――――この話ばかりは、いつだって平行線だったな。俺は、俺が知っているものを卿に分けてやりたかった。それだけだった。  柩の傍らに残されたグラスに、ミッターマイヤーは切なげに目を細める。  はたせなかった約束は卿の息子と果たそう。あの子が成人したら、このグラスと卿が用意した酒で、オスカー・フォン・ロイエンタールとはどんな男であったか語ってやろう。  このグラスが、今度はあの子と卿を繋ぐものになればいい。あの子にとって卿との繋がりが何もなくなってしまうのは寂しいではないか。卿は俺に、あの子を託してくれた。それが俺とおまえとの繋がりになるように。星が変わらず瞬き続けるように、我らの繋がりは何も変わりはしまい。
 夜は静かにふけゆく。  失ったものの重さがのしかかる。  もう出立しなければならないというのに、俺は、卿の前で涙も零してやれない。  美しい貌は眠っているようで、閉ざされた瞼の下にある金銀妖瞳の輝きを思いだし、その両目が俺をみることがないのだと思い知る。  二度と開くことのない瞼。その下に眠る黒曜石と瑠璃の瞳はもう俺をみない。  酒を飲みかわすたびに、ロイエンタールからむけられた愛しげな視線と出会うことは二度とないのだ。  ――――酒を飲みかわすことは叶わなかったが、あのとき卿が口にしたもうひとつの願いを叶えてやろう。  「ほら、ロイエンタール。卿が望んだ口付けだ」  重ねた唇は吐息すら存在しない。時を止めた唇は、静かに俺の口付けを受け止めるだけだ。再会と、そして別れの口付けを交わし終え、ミッターマイヤーはロイエンタールの白く冷たい頬にぬくもりを分け与えるように優しく触れた。こんなふうに触れることは初めてのことだ。  目を覚まし、その唇が俺の名前を呼んでくれることをまっている。童話であるならば、目覚めの接吻でその瞼をあけることもあろうが、冷たい唇は何もこたえない。  最後まで我らの友諠は失われることなく存在した。それ故に、この唇がもっていた温度を俺はしらない。ただ、この凍てついた氷のような唇だけを覚えて、俺は生きていく。
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tettin0124 · 6 years
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オリベイラ体制1勝!浦和・興梠2発、アウェーで川崎撃破(サンケイスポーツ) 明治安田J1第12節(2日、川崎市等々力陸上競技場ほか)浦和は昨季王者の川崎を2-0で下した。元日本代表FW興梠慎三(31)が2点を決める活躍で、鹿島に所属時の恩師、オズワルド・オリベイラ新監督(67)に初勝利をプレゼント。浦和は勝ち点15で11位に上がった。川崎の連勝は3でストップ。首位��広島は清水に2-0で快勝し、勝ち点を31に伸ばした。2位FC東京は神戸と引き分けて連勝が3で止まり、同23。札幌は9戦負けなしで同22の3位に浮上した。  霧雨を切り裂く豪快弾が、浦和・オリベイラ新体制の初ゴールになった。“まな弟子”のFW興梠が恩師に勝ち点3を届けた。  「個人的にも、オリベイラ監督が来てファーストゴールは自分が、と思っていた。取れてよかったよ」  前半15分。左サイドからMF宇賀神がクロスを上げると、興梠が左足を振り抜きゴールへと突き刺した。後半5分にも右からのセンタリングを左足で押し込み、2点目。「2本ともいいボールだった。自分は触るだけだった」。エースは納得の表情を浮かべた。  先月25日のアウェー柏戦からオリベイラ監督が指揮を執った。しかし、続く湘南戦とともに0-1と完封されて2連敗。「川崎戦は何とかしたかった」と、興梠が不退転の決意で挑んだこの日の試合。有言実行の2発になった。  興梠がJ1鹿島在籍時の2007年、監督に就任したのがオリベイラ氏だった。指揮官は「興梠はチームで7番手のFWだった」と振り返り、「そんな彼が今では浦和の中心選手。そして今日はゴールを決めてくれた。私もうれしいよ」。興梠も「当時、ぼくを先発で使ってくれた監督。実際には、7番目ではなかったんですが」と笑った。  試合は日本代表の手倉森コーチが視察。同氏が監督を務めた2016年リオデジャネイロ五輪で興梠は、24歳以上のオーバーエージ枠でメンバー入りしてプレーした。色気は口にしないが、気心が知れた同氏の前で2得点して、昨年11月の欧州遠征(試合は不出場)以来となる代表復帰の可能性も浮上する。  「オリベイラ監督を信頼していけば、さらに上位へいけると思う」 Source: 最新スポーツニュース Source: スポーツニュースまとめ
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