TEDにて
グウィン・ショットウェル: 30分で地球を半周するSpaceXの旅行プラン
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
SpaceXでは、何をやっているのでしょう?
エンジニアのグウィン・ショットウェルは、イーロン・マスクの先駆的航空宇宙会社の7番目の社員で、現在、SpaceXの社長をしています。
TEDのキュレーターであるクリス・アンダーソンとの対談で、彼女は、SpaceXが取り組む有人ロケットの開発競争や、次の大プロジェクトBFR(それが何かは彼女の話を聞いてください)について語ります。
人類を火星へと送るべく巨大ロケットが新たに設計されていますが、それには、世界中にたくさんある米軍基地や国有地をエネルギー効率的に余剰資産を活用、そこに着陸地点を建造し、地球人向けの宇宙旅行という別の可能性もあります。
地球上のその他の問題は、ひとまず優秀な大企業に任せておき、それ以外の人間の限界を遥かに超えるような新産業に集中しているイーロン・マスクの高い時間短縮目標を実現する秘訣もこの女性は語っています!
チームをまとめあげられる素晴らしい女性的な理系分野のリーダーシップを体現しています!
(クリス・アンダーソン)2ヶ月前に、すごいことがありましたが、その話をしてもらえますか?みんな関心を持っているので。
(グウィン・ショットウェル)まず黙って見て、それから話しましょう。
(映像)5、4、3、2、1
(女性の声)発射です。行け、ファルコン・ヘビー。
(グウィン)これはSpaceXにとって本当に重要な瞬間でした。まずファルコン9で今度はファルコン・ヘビーによって。かつて、そして現在考えられているどんな貨物も軌道に打ち上げられるようになりました。
年内にファルコン・ヘビーの打ち上げが2回あるのでこれは成功させる必要がありました。ファルコン・ヘビーの初の打ち上げで、これはその主役である2つの補助ブースターの着陸場面です。
すごく興奮しています。
チームのみんなにお礼をしています。あの時、周りには千人くらいの人がいました。それから「スターマン」です。スターマンが話題をさらいはしませんでした。
主役はブースターです
(クリス)何か積まなきゃいけないことだし、宇宙にテスラでも持って行こうと。
(グウィン)ええ、ぴったりでした。
(クリス)少し時間を遡りましょう。どういう経緯でSpaceXのエンジニアに。そして社長になったんですか?もともと技術オタク少女だったんですか?
(グウィン)技術オタクというわけではありませんが、確かに女の子がしないようなことをしていましたね。3年生の時でしたが、芸術家の母に自動車の仕組みを尋ねて母は分からなくて本を買ってくれました。
それを読んで、やがて機械工学で学位を取り自動車会社のクライスラーに就職しました。でも、私が工学に進んだのは、その本のためではなくて母が連れて行ってくれた女性技術者協会のイベントで講演していた女性エンジニアに憧れたからでした。
その人はすごく重要な仕事をしていて、しかもスーツ姿が格好良かったんです
15歳の女の子が惹かれるのはそういうところです。昔は、この話をするのが気恥ずかしかったんですけどそれがエンジニアになった理由なら話した方がいいと思ったんです。
(クリス)16年前にあなたは、SpaceXの7番目の社員となり、その後の数年間でNASAと数十億ドルの契約関係を結びました。SpaceXは、最初の3回の打ち上げに失敗していたにもかかわらずです。いったい、どうやったんですか?
(グウィン)ロケットを売るために重要なのは、人間関係。顧客との関係を築くことなんです。売れるロケットがないわけですからチームを売り込み、ビジネスに長けたCEOを売り込むんです。近頃ではそんなに難しいことではありません。
そして、相手の持っている技術的問題や懸念に対して、すぐ対応するということ。だから私自身エンジニアであることが、役に立っていると思います。イーロンのためセールスを統括する私の役割に役立っています。
(クリス)現在、SpaceXが、重点を置いているのはボーイングと競って人間を軌道に打ち上げるというサービスを先にNASAに提供することでしょう。当然安全性の考慮が重要になります。眠れますか?
(グウィン)私は実際よく寝ています。寝付きがいいのは私の一番の長所です。でも、人を打ち上げる時には、たぶん寝不足になるでしょうね。人を飛ばすシステムの設計において安全性は本質的なことで私たちは長年取り組んで来ましたし、実際この技術をほぼ十年やっています。
貨物用のドラゴンロケットを元に乗組員を載せられるよう作り替えています。安全面の技術については、かなりの間、取り組んできたんです。
(クリス)何か問題があったときに即座に脱出できるシステムというのがありますよね。
(グウィン)ええ、「打ち上げ脱出システム」と呼ばれるものです。
(クリス)映像があるのでそれを見ましょうか。
(グウィン)これは2015年に行ったテストの映像です。発射台で大きな問題が、起きた状況を想定しています。やりたいのは乗員カプセルを逃がすということで真下でひどいことになっているロケットから離れたいわけです。
これは発射台で問題が起きた場合ですが、飛行中のロケットに問題が生じた場合のテストも年内に予定しています。
(クリス)そのロケットが、他の機能も持つようになったのだとか。
(グウィン)ええ、ドラゴン宇宙船の打ち上げ脱出システムは独特で統合されているんです。推進型になっていてカプセルに推進剤のシステムとスラスターが一体化されています。
ロケットの問題を検出するとカプセルを押し出すんです。これまでのカプセル安全装置は、トラクターの牽引車みたいでしたが、私たちがそれを選ばなかったのはカプセルが安全に再突入する前に牽引する物がはずれなきゃいけないためで、設計上失敗する可能性のあるものを取り除きたかったんです。
(クリス)SpaceXは、ロケットを再利用可能にするというのを普通のことのようにやっていますが、それは、これまで国家の宇宙計画でも成し遂げられなかったことです。どうしてできたんですか?
(グウィン)SpaceXの成功要因は、いくつか実際何百万とありますが、1つは、私たちが巨人の肩に乗っているということです。
ロケット産業と今日までの開発を見て最良のアイデアを選び、それを生かしています。また私たちのシステムには、含めなければならない技術遺産というのがありませんでした。
「レガシー」要素を取り込むための設計をする必要がないし、それは信頼性が最高でなかったり高価だったりするかもしれません。私たちは物理学だけに基づいてシステムを設計できました。
(クリス)一から開発されたものは、他にもありますよね。最後に物理学に基づく設計と言われましたが、何か例を挙げていただけますか?
(グウィン)その例は、実際何百とありますが、私たちはロケットの設計をまったくの白紙から始め何でも好きなように決断できました。タンクの設計は、一般的なドーム型です。ビール缶を2つ積み重ねたような形で1つには液体酸素。1つには推進剤が入っていて、それで重量を減らすことができ同じデザインでより多くの貨物を載せられました。
今飛ばしているロケットで、もう1つ特徴的なのは、高密度液体酸素と高密度推進剤を使っていることです。超低温にして、より多くの推進剤をロケットに詰め込めるようにしています。他でやられているにしても私たちほどではないでしょう。これによってロケットに余裕ができ信頼性を上げられます。
(クリス)あなたがSpaceXの社長になったのは、10年前だったと思いますが、イーロン・マスクの側で仕事するというのは、どんなものなのでしょう?
(グウィン)イーロンの元で仕事するのは好きです。今年で16年目になります。嫌なことを16年も続けるほど私は馬鹿ではありません。彼は面白い人で彼が何も言わなくとも周りの人間は、最高の仕事をしようと思うんです。彼は何も言う必要がありません。みんながいい仕事をしたいと思うんです。
(クリス)あなたは私を当惑させている。ある問題に答えるのに最適な立場にいると思いますが、「イーロン時間」という奇妙な時間単位についてです。たとえば去年私が、テスラが自動運転でアメリカを横断するのはいつになるか聞いたら去年の12月だというのが、彼の答えで。
イーロン時間においては��ったく正しいんでしょうが、実のところイーロン時間と現実の時間の変換比率はどれくらいなんでしょう?
(グウィン)微妙な立場に立たせてくれてどうもありがとう。イーロンが時間的な目標についてすごく強気なのは確かですが、それが私たちをより良くより早くやるよう駆り立ててもいるんです。世界中の時間とお金をかけても最高の結果が、得られるわけではないのでチームにもっと早くやるようにプレッシャーをかけるのは重要なことなんです。
(クリス)あなたは重要な仲介的役割を果たしているように思えます。イーロンが強烈なとんでもない目標を設定し、状況が違えば、チームを潰したり不可能な期待を持たせることにもなりかねませんが、それに対してあなたは「分かりました。イーロン」と言って彼と社員のどちらにも受け入れられる形でそれを実現させているように見えます。
(グウィン)それについては重要な気付きが2つあります。まずイーロンが何か言ったときには、一旦間を置いて「そりゃ無理ですよ」とか「どうやればいいのか見当も付きません」などと即座にこぼしたりしないことです。
口を閉じてよく考え、可能な方法を見付けるんです。もう1つ気付いたのは、これは仕事で満足感を得ることをすごく難しくしているんですが、私の仕事はそういうアイデアを会社の目標として実現可能なものにすることだと急な坂を乗り越えて落ち着けるようにすることだと思っていますが
やっと着いた乗り越えたとみんなが満足しているとイーロンがまた何か放り込んできて満足感は吹き飛び、急な坂を再び登り始めることになるんです。
でも、それが彼の仕事なんだと気付きました。そして、会社を快適なところに近づけるのが、自分の仕事なんだと。彼は毎度私たちを坂道に押し出すわけですが、私は自分の仕事をむしろ楽しむようになったんです。苛立つのではなく。
(クリス)イーロン時間とあなたの時間の変換比率は、私の計算では2倍というところですが外していますか?
(グウィン)悪くないと思いますが、言ったのは私じゃなくてあなたですからね。
(クリス)将来を見越し、SpaceXが取り組んでいると噂される大きな計画は、文字通り何千という低軌道衛星のネットワークによって低コスト大容量のインターネット接続を地球上のすべての場所で利用可能にするということです。
このスターリンクは、2023年にはもう稼働しています。
この件について何かお話しいただけますか?
(グウィン)このプロジェクトについてはあまり話していないのですが、それは別に隠しているということではなく、これがたぶん一番とは言わないまでも私たちがやっている最も困難なプロジェクトの1つだからです。
ブロードバンドを提供する大規模な衛星ネットワークの実現というは、誰も成功していませんが、難しいのは物理的なことではなく適切な技術的解決法を考え出せると思います。
ただ、それをビジネスにする必要があり、その構築には100億ドルくらいコストがかかります。着実に進んではいますが、まだ勝利宣言をするまでには至っていません。
(クリス)あらゆる場所で、インターネットに繋がるようになれば、そのインパクトはとても大きいでしょう。突然誰もが安く繋がるようになったらいろいろ変わるはずです。
2023年には、ロシアのウクライナ侵攻でもスターリンクは戦争犯罪のファクトチェックに活用されています。
(グウィン)ええ、間違いなく世界を変えることになるでしょう。
(クリス)その計画にとって宇宙のごみは、どれくらい懸念され障害になっているのでしょう?多くの人が懸念していますが、軌道上の衛星の総数を大幅に増やすことになります。それは問題点ですか?
(グウィン)宇宙のごみが問題なのは確かです。よく起こりそうだからではなく起きたときの結果が甚大だからです。沢山の破片を軌道にまき散らしたらその軌道は何十年にも渡って使えなくなります。
実際、私たちは、打ち上げごとに第2段ロケットを地上に落とす必要がありますが、それはロケットの残骸が軌道に残らないようにするためです。責任を持って管理する必要があります。
(クリス)ファルコン・ヘビー・ロケットの目覚ましい成功にもかかわらず、将来の計画でそこに集中してはいませんね。さらに大きなロケットを作ろうとしているその名もBFR。すなわち
(グウィン)ビッグ・ファルコン・ロケット(クリス)そうそう。
2023年では、スターシップになっています。
あのすごい技術に投資しておきながら今度またさらに大きなものを作ろうというのはどういう理屈なのでしょう?
(グウィン)私たちがこれまで打ち上げシステムを開発してきて学んだことがあります。顧客にそれが次に採用すべき製品だと納得させられる前に新しい製品を導入したいとは思っていません。
私たちはビッグ・ファルコン・ロケット(スターシップ)に取り組んでいますが、それがすっかり普及するまでは、ファルコン9やファルコン・ヘビーを飛ばし続けます。私たちがビッグ・ファルコン(スターシップ)に取り組んでいるからといってファルコン・ヘビーやファルコン9を、やめるわけではなく新たに付け加えるだけです。
(クリス)BFR(スターシップ)は火星に人類を送るために、必要なものだということでしょうか?
(グウィン)そのとおりです。
(クリス)でも、あなた方はそれに関して、別のビジネスのアイデアも持っていると。
(グウィン)ええ、BFR(スターシップ)は私たちが現在、様々な軌道に載せている衛星を運ぶことができ、これまでにないような衛星も打ち上げることができます。流線型の覆いの部分は、直径8mあり、貨物室にすごく大きな望遠鏡を積んで宇宙の素晴らしい姿を見。素晴らしい発見をすることだって考えられます。
でも、BFR(スターシップ)から得られる余剰能力というのもあります。
(クリス)余剰能力ですか?(グウィン)余剰能力です。
(クリス)これのことを言っているんですか?これが何なのかお聞きしましょう。
(グウィン)これはファルコン・ヘビーです。ちなみに言っておきたいのは、これはとても見事なロケットであのハンガーには、自由の女神がすっぽり収まります。ファルコン・ヘビー・ロケット(スターシップ)の大きさがイメージできるかと思います。
(クリス)そして27本のエンジンがあるということも。これはあなた方の設計思想で単に大きなロケットを新たに作るというのでなくまとめるという。
(グウィン)これはまさに余剰能力の例ですね。私たちはマーリン・エンジンをファルコン1のために開発しました。私たちはそれを捨ててファルコン9のエンジンを新たに開発することもできました。そうしたら名前が、違ったでしょうが、マーリンエンジン9つだからファルコン9なので。
でも、まったく新しいエンジンを何十億ドルもかけて開発する代わりに同じエンジンを9つ使うことにしたんです。余剰能力です。今度は3台のファルコン9を束ねて現役最大のロケットを作り出しました。これは高く付きますが、1からやるよりもずっと早くできました。
(クリス)BFR(スターシップ)は推進力という点でこれの何倍になるんですか?
(グウィン)BFR(スターシップ)の積載量は、たしかこれの2.5倍です。
(クリス)それによってこれが可能になると。私はこれからお見せする映像をまだ信じられないんですが、これはいったい何なんですか?
(グウィン)今、地球上にいますが、これは地球人向けの宇宙旅行です。この余剰能力の実現が待ち遠しいですが、基本的にやろうとしているのは、BFR(スターシップ)を飛行機のように地球上の移動のために飛ばそうということです。
ニューヨークやバンクーバーから飛び立って地球を半周します。BFR(スターシップ)に乗っているのは、30分とか40分とかでしょう。一番長くかかるのは、ええ、いかしてるでしょう。
一番長くかかるのは、船で行き来する部分です。
(クリス)確かに、いかしてますが、クレージーですねよ?こんなこと実際に起こりっこない。
(グウィン)いいえ、これは起こります。間違いなく。
(クリス)どうやって?
何より各国が飛んでくるミサイルを受け入れなきゃいけないですよね。
(グウィン)私たちが空軍基地に飛んでくるものを受け入れるよう説得するのを想像できますか?私たちはそれをいつもやっているんです。私たちはロケットの第1段を呼び戻して、国有地や空軍基地に着地させています。
だからこれは都市から5キロとか、10キロしか離れていないところに発着することになるでしょう。
(クリス)宇宙経由で飛ぶような贅沢のできる乗客は、どれくらいいると思いますか?
(グウィン)最初のBFR(スターシップ)の乗客数は、100名ほどです。少しビジネスの話をしましょう。みんなロケットは、高いと思っていて、概ねその通りなんですが、では、どうやって航空券と張り合えるのか?
これが30分とか1時間で移動できるなら1日に何十回も飛べます。
長距離の飛行機だと1日に1回しか飛べません。だからロケットの料金が、若干高く、燃料費が若干高かったとしても1日に飛行機の10倍とか飛ばすことができ、このシステムから必要な収入を上げることができます。
(クリス)では、これが将来、本当に実現すると思っているんですね?いつ頃になりますか?
(グウィン)間違いなく10年以内には(アルテミス計画の後になりそう)
(クリス)グウィン時間でですか、イーロン時間でですか?
(グウィン)グウィン時間です。イーロンはもっと早くしろと言うでしょう。
(クリス)そりゃ確かにすごいわ。
(グウィン)個人的にこれには期待しています。私は出張をよくしますが、移動するのは好きじゃないのでリヤドの顧客に会うため朝に出発して晩ご飯のしたくまでに帰れたら素敵です。
(クリス)試算してみましょう。では10年以内にニューヨークから上海までのフライトが、エコノミークラスのチケット並か2、3千ドルとかになるんでしょうか?
(グウィン)ええ、エコノミーとビジネスの間くらいの値段になるでしょうけど。1時間で着けます。
(クリス)それは確かに、ちょっとしたことではありますね。
開発中のBFR(スターシップ)の他の用途として、上海よりもう少し遠くまで行くというのがあります。その話をしましょう。あなた方は実際、人類がいかに火星に行くのかを詳細に描いた映像を作っていますね。
(グウィン)ええ、この映像は、他所で見せたものの短縮版ですが、新たに付け加えた部分もあります。発射台から打ち上げることになります。ブースターがありBFS、ビッグ・ファルコン・スペースシップ(スターシップ)があります。
打ち上げをし、ブースターは宇宙船を地球低軌道に乗せると現在やっているように地上に戻ってきます。すごいことに聞こえますが、私たちは個々の技術に取り組み1つずつ実現しています。ブースターが戻ってきます。
ここで新しいことは、出発したのと同じ発射台に戻ってくるということです。現在は別の発射台やはしけに着陸しています。素早い再打ち上げができます。貨物船か燃料貯蔵庫から燃料を積み込んでブースターで軌道に打ち上げます。
ドッキングして宇宙船に給油したあと、それぞれの目的地に向います。こちらは火星に。
(クリス)1度に100人を火星に運ぶんですね。かかるのは6ヶ月くらい?それとも2ヶ月?
(グウィン)それはロケットの大きさによります。私たちは、どんどん大きなBFR(スターシップ)を作っていきますが、最初のもので3ヶ月というところです。現在は平均で6〜8ヶ月ですが、もっと早くしたいと思っています。
(クリス)SpaceXが最初の人間を火星に運ぶのは、いつ頃になると思いますか?
(グウィン)時期的には、地上便と同じくらいでしょう。能力としては同じです。10年以内です。2010年代ではないですよ。
(クリス)現実の時間で10年以内だとこりゃまたすごいですが。
でも、まじめな話なぜなんですか?あなたの会社では、それが公式のミッションステートメントになっていてみんなそのミッションにかけています。多くの人は、思っているでしょう。そんなに多くの才能や技術力を注ぎ込んでどうするんだ。地球上に急を要する問題が、沢山あるというのにどうして他所の惑星なんかに行こうとするのかと。
(グウィン)その点について聞いてもらえて良かったと思いますが、私たちはもっと視野を広げる必要があります。地球上でなすべきことは、山ほどありますが、それについては取り組んでいる企業が沢山あります。
私たちは自分たちになし得る最も重要な仕事をしていると思っています。人類が生き続け繁栄できる別の場所を見付けるということです。地球に何かあれば、人類はどこか別のところで暮らす必要があります。
人類にとって根本的なリスクの削減なんです。これは地球をより良い場所にすることをないがしろにしようという話ではありません。でも生き残るための道は、複数必要でこれはその1つなんです。ただ、全人類が絶滅しないよう火星に行くという滅入る見方はやめましょう。
それは火星に行く理由としては酷いものです。基本的にそこは新たに探索すべき場所なのであり、それが人間を他の動物と違うものにしています。それは探求心であり、好奇心であり、新しいことを学ぶということです。
これはまた私たちが他の恒星系へ。さらには他の銀河へ行く第一歩なんだと言いたいです。これは私がイーロンよりも壮大な考え方をしている唯一のことですが、私は他の恒星系から来た人々に会いたいんです住めるようにするにはいろいろやらなければなりません。
私は他の恒星系の人々を見付けたいんです。人とは呼ばないのかもしれませんが。
(クリス)そりゃ壮大なビジョンですね。
どうもありがとうグウェン。あなたの仕事は地球で一番いかしていると思います。
(グウィン)どうもありがとう、クリス。
音速旅客機、スーパーソニック輸送機(Supersonic transport)は、音速の速度で飛行し、旅客や貨物を輸送する航空機。
ツポレフTu-144やコンコルドが商業飛行を行っていたが、生活環境に影響を与えてしまうことからTu-144は1978年までに、コンコルドは2003年に商業飛行を停止しています。
地上では、ハイパーループ輸送という次世代の音速輸送システムを計画しています。これは、古くからある考え方で通信テクノロジーの進歩とムーアの法則によるCPUの処理速度の向上。
ナノテクノロジーによる小型化・高性能化や、IT技術の発展やテラバイト規模の記憶容量やセンサーの性能の向上により、コントロール可能になったことで音速まで高速に走れることが現実になりつつあります。
2020年5月31日に、人類初。民間イーロンマスクSpaceXの全自動制御での有人ロケットでもISS(国際宇宙ステーション)へ。
基本的人権に配慮してストーカーアルゴリズムではなく、それ以外で人工知能ディープラーニングの技術を応用しています。
軍事技術なので現時点は公開できないと思われますが、インターネットのように将来一気に民間解放される可能性はあります。
イーロンマスクが実現したSpaceX’s CrewDragon がNASAのISS(国際宇宙ステーション)で自動制御でのランデブーを行います。
動画ではスロー再生に見えるが、これは、ISS(国際宇宙ステーション)とCrewDragonだけの視点。相対速度でそう見えるだけ!
視点を大きくして地球から見ると実際は、時速数万キロで二つの物体が一緒に動いているため、また、無重力でもあるため、少しのズレでも、少しの破損でも危険なデブリ(音速に近い弾丸)となってしまう!
かつて、スペースシャトル(現在は飛ばせません)が行なっていた手動では、不可能に近い領域で、シュミレーション熟練者でも難しいレベル。失敗できないからです!
つまり、地球の重力化にある物理法則と異なり、これは、無重力化の物理法則に従うので、この極地領域での単純な成功により、レベル的には、地上のイノベーションの成功に相当します!
さらに、このSpaceX製の宇宙服は、耐火性と耐衝撃性を備え、通信装置と温度調節の機能を内蔵。
船外活動はできませんが、ヘルメットには、最新の無線とマイクが組み込まれていて、空気と電源は、宇宙船内の各飛行士の座席に接続する1本のヘソの緒のようなケーブルで供給される。
飛行士が着座したとき、文字どおりただプラグインするだけで、後は、SpaceX製の宇宙服が自動で調整し、宇宙船とシンクロします。
つまり、スーツとシートの一体型システムです。
2010年以降の10年間エレクトロニクスとソフトウェアの進歩を考えると、宇宙飛行士にもミッションコントロールにも、進化し簡便化されたコミュニケーションを達成できる。
ノイズリダクションや音声検知など、私たちがビデオ通話に求めるような機能は宇宙でも大いに活躍できるようにSpaceX製の宇宙服は設計されてるそうです。
もう一つ、アルテミス計画について・・・
NASAが計画している有人による月での活動計画。古代ギリシャ神話で登場する月の女神と同じ名前で名付けられている。アポロの双子。
これは、アポロ計画以来の壮大な計画で、最速で2024年までに、月面にアメリカの宇宙飛行士を着陸させる計画。月を周回する宇宙ステーション「Gateway」を新しく建造。
そして、月面基地、月面車(LTV)などのモビリティーシステムなどが整備される予定。
この計画には、SpaceX、Blue Origin、Sierra Nevada、Ceres Roboticsなど11社がすでに激烈な入札競争の上で受注している。
このアルテミス計画は大きく3つのミッションからなっている。
アルテミス I は、無人による計画で、スペース・ロンチ・システム(SLS)ロケットとOrion宇宙船を地球から月へ輸送するためのテストだ。26日から42日のミッション期間をかけて行われる予定。
地球から打ち上げ後、月を周回する宇宙ステーション「Gateway」を経由して月面に着陸する。「Gateway」から地球に戻ります。
アルテミス Ⅱ は、アルテミス I を有人にする計画で、ミッション期間10日の予定。
アルテミス Ⅲ は、アルテミス Ⅱ の計画後の月周回プラットフォーム「Gateway」の機能アップの整備などを経て、2024年までに、宇宙飛行士を月面に着陸させる。
2028年までに月面基地の建設を開始する。そして、この月面基地を起点として、火星への輸送計画も視野に入れている。
月を周回する宇宙ステーション「Gateway」とは、正式には「月軌道プラットフォーム・ゲートウェイ(Lunar Orbital Platform-Gateway)」と今のところ呼ばれている。
国際宇宙ステーション(ISS)のように、モジュールを複数回に分けて月に材料を打ち上げ、月を回る軌道上でランデブーさせてドッキングさせることで建造する。
そして、有人月探査の中継地点として、また深宇宙で宇宙飛行士が長期間滞在する訓練施設として、さらに有人火星飛行に向けた土台にもなるという、壮大な計画である。
月を周回する宇宙ステーション「Gateway」の建造は2022年から始まり、最初に、「電力・推進要素(Power and Propulsion Element:PPE)」が打ち上げられる。ロケットは、SpaceXなどの民間のロケットを使うことが予定されている。
SpaceXは「Gateway」への補給のため「Dragon XL」という新型の無人補給船を開発するとしている。同社は、ISS(国際宇宙ステーション)へ補給を補給する無人補給船���Dragon」を開発、運用しており、その技術やノウハウをもとに、さらに発展させた補給船になるとしている。
「Dragon XL」は、自動でドッキングができるNASAドッキング・システムをもち、従来の無人補給船「Dragon」とは異なり、地球への帰還は想定されていないため帰還カプセルはない。
打ち上げには、「Falcon Heavy」を使う。
「電力・推進要素(Power and Propulsion Element:PPE)」とは、巨大な太陽電池で、月を周回する宇宙ステーション「Gateway」の電力を自前で作り出し、また、電気推進エンジンを搭載し、軌道変更などを行うことを目的としている。開発はNASAが行う。ドッキングの起点。
その後、2024年に、「エスプリ(ESPRIT):ヨーロッパのESAが開発」とUS利用モジュール。国際パートナー居住区をドッキング。さらに、2025年にはUS居住区を、そして、2026年には、多目的モジュールを打ち上げ、これを次々とドッキングさせ、ゲートウェイは完成する。
月を周回する宇宙ステーション「Gateway」の建造の前に、「NRHO」と呼ばれる、特殊な月周回軌道へ探査機を2021年に投入する予定。運用した例がない最初の事例のため、その実現可能性や運用上の課題などを探るため、NASAは超小型衛星「CAPSTONE(キャプストーン)」を送り込むことになった。
2022年11月16日。
「アルテミス I 」の打ち上げが成功しました。
これから月に行くアルテミス1は、無人のテスト飛行でデータを収集して有人の成功確率をさらに上げます。
NASAの公開されてる日程によると先端に搭載されてるオリオン宇宙船は今回、月を周回する「DRO(Distant Retrograde Orbit)」と呼ばれる軌道に投入されます。
月のDRO周回軌道では、少ない燃料で安定した状態を維持することができます。
これは、先行して打ち上げた超小型衛星「CAPSTONE(キャプストーン)」探査機でわかったためです。
飛行6日目(11月21日)に、オリオン宇宙船は月のDRO周回軌道への移行を開始します。
飛行10日目(11月25日)に、月面に最接近したのち、月の引力を利用して月のDRO周回軌道へ入ることになります。
飛行16日目(12月1日)に、月のDRO周回軌道を離脱します。
飛行20日目(12月5日)には、再び月面に接近し、適切なタイミングでサービスモジュールのエンジンを再点火して月の重力を利用しつつ地球へ向かうことになります。
飛行26日目(12月11日)に、地球の大気圏に再突入し、パラシュートを使って降下していき太平洋へ着水します。
ここで登場する・・・
CAPSTONEについて・・・
アルテミス計画CAPSTONEとは何ですか?
CAPSTONEミッションは2022年6月28日に開始されました。
キャップストーンを月への軌道に届けます。
キャップストーンは月の日の出で明らかになりました。
キャップストーンは、月の近くとその周辺の軌道空間であるシスルナー空間で飛行します。
このミッションは、アルテミスのゲートウェイのために予定されている。
ほぼ直線的なハロー軌道から、月での革新的な宇宙船から月面の宇宙船へのナビゲーションソリューションを実証していきます。
CAPSTONEは推進システムを使用して約3ヶ月間移動し、月周回軌道に移行します。
月に到着した後、キャップストーンは6ヶ月間の主要なミッションを開始します。
このミッションは、軌道への参入と操作方法を示すことにより、ほぼ直線的なハロー軌道の特性を検証します。
わずか55ポンドの電子レンジサイズのCubeSatは、シスルナー自律位置決めシステム技術運用およびナビゲーション実験(CAPSTONE)の一環として、ユニークで楕円形の月軌道をテストする最初の宇宙船として機能します。
NASAのアルテミスプログラムの一部である月軌道前哨基地であるゲートウェイのパスファインダーとして
CAPSTONEは、革新的なナビゲーション技術を検証し、このハロー型軌道のダイナミクスを検証することにより、将来の月面の宇宙船に対するリスクを軽減するのに役立ちます。
正式には、ほぼ直線的なハロー軌道(NRHO)として知られている軌道は、かなり細長い。
しかし、地球と月の重力の正確なバランスポイントにあるその場所は、ゲートウェイのような長期的なミッションに安定性を提供し、そして、維持するために最小限のエネルギーを必要とします。
CAPSTONEの軌道は、月とそれ以降のミッションに理想的なステージングエリアである場所も確立しています。
軌道は、7日ごとにピーク時に、1つの月極から1,000マイル以内にCAPSTONEをもたらし、他の軌道をピーク時に43,500マイル以内に持ち込みつつ、他の円形軌道よりも月面を行き来するため、月面の宇宙船の推進能力が少なくて済みます。
目的地への4ヶ月間の旅の後、CAPSTONEは軌道の特性を理解するために、少なくとも6ヶ月間、この地域の月を周回します。
具体的には、NASAのモデルによって予測されているように、軌道を維持するための電力と推進要件を検証し、物流の不確実性を軽減。
また、革新的な宇宙船と月面の宇宙船ナビゲーションソリューションの信頼性、地球との通信機能を実証します。
NRHOは、月の南極のカバレッジに加えて、地球の遮るものが視界を確保する利点を提供します。
これらの新しいナビゲーション機能をテストするために、CAPSTONEには2番目の専用ペイロードフライトコンピュータとラジオがあり、CubeSatが軌道経路のどこにあるかを判断するための計算を実行します。
2009年以来、NASAの月面偵察オービター(LRO)は、CAPSTONEの基準点として機能します。
意図は、CAPSTONEがLROと直接通信し、この架橋から得られたデータを利用して、LROからどのくらい離れているか?
2つの変更間の距離を測定することです。これにより、CAPSTONEの宇宙における軌道位置が決定されます。
このピアツーピア情報は、CAPSTONEの自律ナビゲーションソフトウェアを評価するために使用されます。
成功した場合、シスルナー自律位置決めシステム(CAPS)と呼ばれるこのソフトウェアは、将来の月面の宇宙船が、地球からの追跡のみに依存することなく、その軌道位置を決定することができるようになります。
この機能により、将来の技術デモンストレーションは、地球の地上からの支援なしに単独で実行でき地球の地上ベースのアンテナでより貴重な他の科学データを優先することができます。
CAPSTONEは2022年6月28日、ニュージーランドから打ち上げられた。
非常に野心的なスケジュールで、CAPSTONEは主要な商業能力を実証します。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
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