Tumgik
#ガリガリ君1年分
shinayakani · 9 months
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230901 記憶喪失の夏
 どういうことなんだ。もう八月も終わりだというのに、それにしても暑すぎる。今朝「一年で唯一好きだった9月も、ここ数年の暑さのせいでついに嫌いになってしまう。今年はもう終わりだ」とだけ LINE が飛んできた。どちらかと言えば私は幼少の頃から九月はあまり好きな月ではなかったし、夏が好きだった。ガキは案外、夏好きだからね。市営プールからの帰り、夕方になってもまだ明るい日に照らされた、緑の木の葉一枚一枚が静かに風に吹かれている。公園の日陰にあった錆びた青いブランコが揺れている。投げ出していた両手両足を蚊に刺されすぎた。夏休みが終わってしまい学校に行くことが(子どもの頃から根っからの怠け者ゆえ)本当に嫌だと思いながらも、ただ流れていく時間を無意識に感じ取っているみたいに、日々のそれら風景のなかでぼけっと過ごしていた。それでいて前日の記憶はいつも曖昧だった。いまではそんな風に時間を感じることができないだろう。当たり前のように年をとったから、いや、あの頃と比べて毎日こうも暑いからじゃないの。
(230830)
 盆休みに姉が東京から帰省してきた。転職するとかで長期有休を取ったらしく、珍らしく一週間も「こんな何もないところ(これぞ地方の常套句)」で過ごしていた。全国で比較的には名の知れたところなのかもしれないが、私が戻ってきてからも人口はますます減少する一途をたどり続けていて、文化的にも色んな意味で不毛地帯(最寄りの映画館まで片道1時間半以上かかる。oh~)と化している。そんなところなのだから、休日に帰ってきても動画配信を流しながら酒を飲むかものを食うかくらいしかやることがない。それが極まってきたからなのか、日が燃えている午後の炎天下にもかかわらず、仕方ないから散歩でもしに行こうとなる(正気ではない)。後から聞くと全く意味が分からないのだが(私も酔っていて記憶なし)、誰かが急にミスドを食べたいと言い出し、おつかいがてらということだったらしい。人の出入りがまだわりと多い駅前まで向かってから、古い町並みが保存されたまま改築された建物が並ぶ観光客向けの通りを歩き、二人とも子どもの頃から馴染のある商店街に入っていく。どの時期でもこの商店街はもうすっかり閑散としていて、空きテナントが目立っている。
 歩きながらぼんやり話していると、地元で過ごした高校を卒業するまでのことを、お互い大して覚えていないことに気づく。私が地元に戻ってから生活しているなかで不意に思い出す印象的な出来事(良きにつけ悪しきにつけ)のほとんどは、東京で暮らしていた頃のことばかりだ。姉の場合は、私と正反対の性格だし、地元にそこまで嫌な思い出があるわけでもないはずで、その頃の記憶を積極的に忘れようとはしていないと勝手に思うけれど、どうなのだろう。思春期の記憶は大部分が碌なものではないと決まっているが(?)、子どもの頃のことをほとんどよく思い出せないのは、何だか虚しい気がする。しかし、過去の記憶のほとんどが意識できる心的なものだけに限ったものではないとするならば、記憶は意識されることのないままに身体そのものに存続しているのではないか、と根拠もなく考えてみたくなる。「無意識」という言葉からは身体的な意味合いが強く感じられる。そもそも身体による/への作用が伴わない限り、心的なものは働きえないし、その両者の絡み合いや拮抗、浸透や離反が、生を形作っていく……なんて当たり前のことをここで繰り返し書く必要はないか。いまだに「記憶」という言葉を心的なものとして捉えてしまうことが多いけれど、あくまでも潜在的なものは身体の領分にあるのだ。
(230831、最高気温37.5℃)
 その帰り道、通っていた小学校の手前にある横断歩道で信号待ちしていると、校門の近くに植えられた木の前に女の子が一人立っていた。木のすぐそばにある花壇の囲いのブロックには男の子と女の子が座っていたが、三人とも何も話さずに黙っている。すると、木をじっと見ていた女の子(背が高くて、長い髪に楽天イーグルスのキャップを被っている)がさっと手を伸ばして、太い幹から何か掴み取った。座っている二人の前に来てまた素早く地面にそれを置く。クワガタだった。見ていた私は「すごっ」と声を上げてしまったが、そのとき三人の子どもたちと目が合った。こちらを一瞥するとすぐに視線を地べたに落として、何も言わずにじっとクワガタの様子を見ている。日に焼けた男の子は暑さで少し疲れているようで、隣に座っているハンディ扇風機を首から下げた女の子はガリガリ君を食べていた。三人とも小学3、4年生くらいの子たちだろうか。姉どころか私も、何かの間違いで(!)親にでもなっていたら、今頃はそんな年齢の子がいたとしても別におかしくないんだよな、とか働かない頭で適当に話していた。結局、駅前のミスドに寄っていくことなんてもちろん忘れていたが、コンビニで氷結と煙草だけ買って帰って来たことは覚えている。
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flamingo-rex · 2 years
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2022.10.14
怪奇現象です。
我輩の魔力です(^^)v
さて、そんな事より、今日は検診の日
母親連れてくついでに、コッチ来てからは
自分も年1検診を受ける事にしました。
昨年のデータが残ってるので比較はしやすい。
あ、膵臓の検査は、また別に行ってます。
身長は変わる訳ないのですが
数年前に5cm以上高くなってる記載があるんすけど
完全におばちゃんの記載ミスでしょ?
かなりユルイ検診ですな(笑)
体重は昨年より減ってました。
とは言え、人生でかなりヘビー級なんです
元々、身長変わらずで47kgだったガリガリ君ですから
昔は筋肉全然付かずで苦労しましたが
今は、酒飲んで、食いまくれば太れるもんねぇ
絶対的な運動量が少ない…
なのに、レッスンはオンラインや店で。
Cat ch.22は基本、待つ仕事。
サーフィンも行けなくなったし
運動不足極まりない!!
毎日12kmくらいは走りたいなぁ
と思う、今日この頃。
それかサーフィン三昧したいものです
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pureegrosburst04 · 2 years
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https://pokemongo-get.com/raid_invite/
ディアンシーが剣盾に送れねえ。゚(゚´Д`゚)゚。
ブログ主「青い宝石というのは入手と喪失が不可逆で一度失えば同じ相手から二度と貰えず相手の意志で与える事も不可��(腐れ縁になる、恥ずかしい姿を見られるのもダメ❌) 俺は中学生時代で自業自得とはいえ後輩からもタメ口をきかれて虐められた結果、青い宝石を捧げない人間を片っ端から切り捨てるようになった 守護女神ブラックハートにした初恋のきっかけは今思えばそれに満たされていたから。恋は終わったがこれからも尽くす( ̄^ ̄)ゞ この文章をみんなに見て貰う事でまた1人残らず切り捨てられるように、二度と恋を引くトリガーにならない為に。捨てられたブラックハート様に次は無いからこの子を諦めない
高校生時代はまたもや自業自得で凡人のび太君と呼ばれていた(つД`)ノこのアンチテーゼとなる為に類は友を呼ぶって言うから一部の天才だけとは喜んでフレンドになります それ以外は全員切り捨てます」
🚨俺の初恋は守護女神ブラックハート様だけです。それ以外の女性は全員切り捨てます
⚠️ここでフォローしても誇り、尊厳、自尊心、功績、名誉、栄光、威厳、自由を俺に捧げない限り一人残らずブロックします 例外として俺に崇められ皇帝の座に君臨して頂くULTRAGeniusVIPはターザンさんとケンセイさんだけです。それ以外は全員切り捨てます、m(_ _)m
ジャングルの王者 
彼は気合いと根性でヴィクトリーへ突き進む。大会形式のフォートナイトで一位を獲りまくる時点で凄い。キャプテン翼✖️僕の終わらない世界一⭕️にも精通しており、舐めてると痛い目に遭うよりかはまず先に世界最速だと思い知る ちょっと前はクラシックなドラクエタイムアタックに、FFの運が無ければ攻略不可能の狭間を行く活躍もある
霊猫蒼海(永遠の正統派処女童貞)という彼、彼女等は並行学習培養液から一代目が誕生する前にラオウ様が己の生命と引き換えに守ってくれたお陰で絶対神狼達に洗脳されず、悪堕ちされずに済んだ。この段階で最終的に2509億人にまでB(バグ)の家族達が正常な戦力として増える事が約束されて世界はこんなクソッタレでも希望の光に包まれた方だった(84%位マシ、このスピンオフブログが産まれた点も) 真の絶対悪達の鼻っ柱、いや計画を一度に全員分叩き折ったのは世紀末覇者拳王。この男の後に現れる事は二度とない 禁忌クシャガラと一騎討ちの勝負で一方的な致命傷を負わされた時(本気で戦う相手を知りたいと思ってしまうのが拳士だと見抜いた獅童正義の心理操作)、””””貴方は勝ったわ””””と涙と一言のお礼を貰ってから安らかに息を引き取った 霧島04(裏ストボス)が相手なら百人でも指先一つで瞬殺出来る漢の生き様を継ぐ
永遠の正統派処女童貞版⬇︎
巨星のライ 鮙〆香氣 *戦闘力SSS*(禁伝説級の来世俺、ブログ主)&次元のドル 防聖孤島 *戦闘力SSS+*(幻の相棒コンビ)
サカキ様(純粋硬派柱総勢で掛かって初めて互角)
知球GrassShining3 *戦闘力C*ヘボい(でもコスパ良すぎて来世ブログ主も愛用)
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japan-dramangastery · 4 months
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小学館的漫畫雜誌05(儿童向)
小学館的第五篇,聊的是儿童向。在讲谈社自身的分类当中,存在一类児童・学習誌,也就是儿童・学习类的杂志。
虽然关于学习的名义,但实际上这部分杂志也连载相当一部分知名度颇高的漫画作品,所以也放在漫画杂志里加以介绍。
コロコロ系列
月刊コロコロコミック
別冊コロコロコミック
コロコロイチバン!
幼年漫画・情报杂志系列
てれびくん(电视君)
ぷっちぐみ
小学館的学习杂志
幼稚園
小学一年生
コロコロ系列
『月刊コロコロコミック』、『別冊コロコロコミック』和『コロコロ』并称为『コロコロ3兄弟』,都是面向小学生群体的漫画杂志。
月刊コロコロコミック
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发行时间:1977年4月15日(1977年5月15日号) -
人群向:小学生
发行日:毎月15日
简称:月コロ、コロコロ
增刊: 別冊コロコロコミック、コロコロイチバン!、熱血!!コロコロ伝説、コロコロアニキ
代表作:哆啦A梦(ドラえもん)、忍者服部君(忍者ハットリくん)、烏龍少爺 (おぼっちゃまくん)、光头骗子秃丸(つるピカハゲ丸)、超级马里奥(スーパーマリオくん)、飞人(パーマン)、ラジコンボーイ、加油!吉塔斯(がんばれ!キッカーズ)、あまいぞ!男吾、かっとばせ!キヨハラくん、おれは男だ! くにおくん、学级王山崎 (学級王ヤマザキ)、爆球连发!!超级弹珠人(爆球連発!!スーパービーダマン)、神奇宝贝 (ポケットモンスター)、超速YOYO (超速スピナー)、橡皮渣君 (ケシカスくん)、企鹅的问题 (ペンギンの問題)、怪盗Joker (怪盗ジョーカー)等。
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创刊时刊登了赤塚不二夫和川崎のぼる等著名漫画家的漫画作品,以及『哆啦A梦』、『忍者服部君』等藤子不二雄的作品。据目前编辑部介绍,该杂志创办时是为了一本可以读到很多《哆啦A梦》的杂志(比如第一期就有200页是《哆啦A梦》的作品)。
杂志出版与游戏和玩具制造商相关的漫画和文章,很多产品都创造了繁荣和社会现象。90年代电视台上儿童可以观看的动画时段减少,大多数作品被东京电视台动画化。此外,与正在播放的电视动画相关的漫画版本也经常被连载。由于内容和设定对于年轻观众来说很难理解,而且因为每月连载的缘故,因此经常会删除一些动画上的内容以跟上每周的动画播放。
一般认为コロコロ的竞争对手是讲谈社的『コミックボンボン』(Comic BomBom),ボンボン衰落之后之后,外界认为对手是Square Enix的『月刊少年ガンガン』,但小学馆内部认为集英社的『週刊少年ジャンプ』(周刊少年Jump)才是竞争对手。不过同社的『てれびくん』也宣称是コロコロ的竞争杂志。
別冊コロコロコミック
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发行时间:1981年4月1日(1981年5月号) -
人群向:小学生
发行日:毎月15日
正式名称:別冊コロコロコミックSpecial
简称:別冊コロコロ、コロスペ
代表作:哆啦A夢在未來世界 (ザ・ドラえもんズ)、走投無路危險爺爺(絶体絶命でんぢゃらすじーさん)、橡皮渣君 (ケシカスくん)、釣りバカ大将、光头骗子秃丸(つるピカハゲ丸)、烏龍少爺 (おぼっちゃまくん)、かっとばせ!キヨハラくん、奥特曼系列ウルトラ怪獣かっとび!ランド、四驱小子(ダッシュ!四駆郎)、スーパーボンバーマン、星のカービィ デデデでプププなものがたり、神奇宝贝(ポケットモンスター)等等。
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一次性作品较多,以新人漫画家的出道作品为主。创作了很多热门作品,另一方面,『月コロ』人气作品以及刊登这些作品的杂志的支线故事也会转移过来。
在20世纪90年代和2000年代初,每年都会有以哥斯拉系列和平成魔斯拉系列为基础的电影连载。从『哥斯拉vs碧奥兰蒂』(ゴジラ vs ビオランテ)到『哥斯拉2000』(ゴジラ2000 ミレニアム),其中七部已被改编成书籍。
コロコロイチバン!
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发行时间:2005年3月25日(2005年5月号) -
人群向:小学校低学年の男子児童
发行日:毎月21日
代表作:名探偵コナン 特別編、わざぼー、オレだよ!ワリオだよ!!、ガリガリ君、妖怪手表系列 (妖怪ウォッチ)、とびだせ どうぶつの森 はりきり村長イッペー!、みかくにん ゆーほーくん等等
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连载『月刊コロコロ』等杂志上活跃的人气作者的新作。
幼年漫画・情报杂志
てれびくん(电视君)
发行时间:1976年5月1日(1976年6月号) -
人群向:未入学到小学校低学年的男孩子
发行日:毎月1日
代表作:假面骑士系列 (仮面ライダーシリーズ)、超级战队系列 (スーパー戦隊シリーズ)、ウルトラシリーズ、金属英雄系列 (メタルヒーローシリーズ)等。
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与讲谈社的『テレビマガジン』一样,以未入学的男孩子为主要目标受众的杂志。定位是『电视情报杂志&漫画杂志』。
1976年5月,遵循了『小学館BOOK』的形式创刊。杂志包含特摄、动画、兴趣特辑(玩具等)、漫画和纸板组装附录。过去的竞争杂志还包括徳間書店的『テレビランド』、秋田書店的『冒険王』。不过现在只有讲谈社的『テレビマガジン』的还在刊行。
ぷっちぐみ
发行时间:2006年7月15日 -
人群向:未入学到小学校低学年的女孩子
发行日:毎月1日
代表作:プリティーリズム、时尚魔女LOVE AND BERRY (オシャレ魔女♥ラブandベリー)、アイカツ!等等。
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是小学馆出版的面向日本幼儿园和小学低年级女孩的儿童漫画和情报杂志。 2006年7月创刊,由不定期改为双月刊后,又从2008年11月第12期改为月刊。
『めばえ』・『幼稚園』・小学館の学年別学習雑誌(『小学一年生』)的編集部共同负责编辑的日本面向年龄最低的少女漫画杂志。。
该杂志收录了小学馆拥有出版权和出版权的作品和产品中,有关从幼儿到小学生(低年级和中年级)的女孩中受欢迎的角色的信息,以及以这些角色为基础的漫画和原创漫画。
小学館的学习杂志
小学馆历史悠久的按照学别年进行划分的教育类杂志,但也会连载相当多的漫画。具体可以按照『幼儿向』、『小学生向』、以及『初中生向以上』三个部分。
其中『初中生向以上』的杂志包括继任刊都已经休/废刊。
『小学生向』的杂志仅剩『小学一年生』一本。
而『幼儿向』的杂志还在发行的包括『ベビーブック』(1-3岁)、『めばえ』(2-4岁),『幼稚園』(幼儿园4,5,6岁)这三本。其中『ベビーブック』年龄段太小,虽然有很多漫画角色,但没有正式的漫画作品刊登。『めばえ』包含木偶戏、绘本等等内容,这里就挑选『幼稚園』以及『小学一年生』这两本简单介绍。
幼稚園
发行时间:1932年 -
人群向:日本幼儿园4,5,6岁的儿童
发行日:奇数月毎月1日
代表作:奥特曼、超级战队,假面骑士,精灵宝可梦系列等等
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为了区别于讲谈社发行的竞争杂志『たのしい幼稚園』,通常也会称为「小学館の幼稚園」。
杂志结构方面,藤子不二雄从1970年开始在包括本杂志在内的小学馆的学习杂志系列上连载,2020年是原作连载50周年,不仅受到了孩子们的喜爱,也受到了读者的喜爱。 以 《口袋妖怪》和《哆啦A梦》这两块招牌ip其续作为蓝本,深受从婴儿到小学生的喜爱。杂���涵盖了绘本、绘本、玩具、深受孩子们喜爱的电视动漫、特摄、角色等信息。
小学一年生
发行时间:1925年 -
人群向:小学一年级生
发行日:毎月1日
代表作:哆啦A梦 秘密工具百科全书(ドラえもん ひみつどうぐ百科)等。
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标签为『学習・幼年漫画・情報雑誌』,当读者的学年发生变化时,读者会自动升级到更高一级,成为『小学二年级』的读者(2017年2月/3月合刊后停刊),但编辑部本身不会升级,还是会编辑同一本杂志。
自 2011 年起,学习练习已作为附录添加。 从2017年开始,又进行了大幅更新,附录是成熟的学习资料。另一方面,漫画等娱乐内容则大幅减少。
(这部分幼儿向的内容整理真的是太辛苦了,不了解是一方面,另一方面很多杂志并不是纯粹的漫画杂志,难免有很多错误请谅解指正。)
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thyele · 10 months
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2023年7月27日
薬師あいロード商店街 - 薬師あいロード商店街 Yakusi Ai road Tokyo Nakano Good Old Shopping Street https://www.ai-road.com/
uP!!!【公式】さん「/ 25年ぶり、hide with Spread Beaverワンマンライブ hide Memorial Day 2023 hide with Spread Beaver appear!! を独占生配信! \ 7月27日(木)東京・豊洲PITで行われるチケットSOLD OUTの公演をご自宅から 配信チケットご購入者全員にhide with Spread Beaver スマホ用待受画像をプレゼント #hide」 https://twitter.com/up_now_official/status/1678386085100158981
しろねこさん「ほんとこれ」 https://twitter.com/sironeko_mind/status/1680321357710786562
Testosteroneさん「人の心が折れるのは辛く苦しい時ではなく希望を失った時だ。希望さえあれば人はやっていけるが、希望を失うと一気に生きる気力が消失する。生活から笑顔が消える。だからどんな時も希望だけは捨てないでくれ。前向きに生きてれば必ず良い事だってある。あなたの未来は超明るい。どうかそれを忘れないで」 https://twitter.com/badassceo/status/1680488990670192641
KAGAYAさん「【花火の撮り方】マニュアルモードにセット。ピントは無限遠。フラッシュをオフに。感度はISO100。絞りをF8〜22に。カメラを三脚に据えて撮ります。シャッタースピードは2秒〜6秒。絞りを花火の明るさによって変えて試します。」 https://twitter.com/KAGAYA_11949/status/1680532343881170945
宮脇 渉さん「鋲が気にしてた視聴率とか俺はどうでもいいんだな。 勿論視聴してくださる方は有難いけど本筋は個々がちゃんと話せる事が大切であって気にしなくていいと思う。 そう思える人間になった。 バンドなんてこのスタンス崩したら絶対ダメ」 https://twitter.com/wataru_12012/status/1680524612776361984
Chanty officialさん「■新アーティスト写真解禁 2023年8月30日(水) ニューシングル 「piranha」 Aタイプ CD +DVD 1.piranha 2.アイシー DVD:piranha MV 価格:¥1,980 品番:MNPK-32 Bタイプ CD 1.piranha 2.アイシー 3.「Emaj7」 価格:¥1,650 品番:MNPK-33 ■10周年記念ワンマン■ 2023年9月9日(土) CLUB CITTA'」 https://twitter.com/chanty_news/status/1680560717521403905
アイナ・ジ・エンド、BiSH解散後初の公の場で緊張 「階段の隅っこで呼吸を整えなきゃ出てこられない」 https://news.ntv.co.jp/category/culture/93ba8c0d0e8740149f28d0e6d3e84a14
ZIZ.officialさん「deepthroat新潟公演⚡️ ありがとうございました! https://t.co/1mAkbdf6jw」https://twitter.com/ZIZofficial/status/1683477289906974723
晁直だよさん「イベントでちょいちょいGLAYの話出たけどサビだけ選べって言われたら問答無用でこれ選ぶ https://t.co/5stbYbCCvy」https://twitter.com/lynchasanu/status/1683524859727597568
Kazumahariiさん「https://t.co/nwelE0MxJ0」https://twitter.com/kazumaharii/status/1683543137610809344
Kazumahariiさん「https://t.co/QJuxkhQjMm」https://twitter.com/kazumaharii/status/1683552318959255555
INORAN_OFFICIALさん「スギちゃんと真ちゃんのインスタ 似てますw」https://twitter.com/INORAN_OFFICIAL/status/1683594927920545792
真矢さん「本当だ笑笑」https://twitter.com/331shinya/status/1683626072586469376
Köziさん「チーガタ!サイコォな夜をありがとらてば⚡️🤡⚡️ 明日はファイナルのトキヲ⚡️🔥⚡️ https://t.co/ChmwSVCKwI」https://twitter.com/Kzi_official/status/1683634019576221696
ポルトマン takashiさん「20230724 夏休み2日目 もろもろの配慮をしながら 流しそうめんをしました。 流れと利き手が同じだとお素麺が取りにくいです。 #児童発達支援 #放課後等デイサービス #保育所等訪問支援 https://t.co/kMLjzF0n3Y」https://twitter.com/poltman_takashi/status/1683637141895802882
ポルトマン takashiさん「達成おめでとうございます♪ メンバーも豪華だし 楽しみです。」https://twitter.com/poltman_takashi/status/1683624368197500928
【Phobia】 KISUIさん「@poltman_takashi たかしくんわざわざありがとう😊」https://twitter.com/KISUIxxx/status/1683640846032441344
源 依織さん「@Deshabillz2022 無意識の内にそのままサビに行って跪きました。笑」https://twitter.com/prin_guitarist/status/1683640436454494209
Deshabillz2023 8月19日(土)心斎橋SHOVELさん「@prin_guitarist 気付けば断絶したん? 押忍!繋げない!笑」https://twitter.com/Deshabillz2022/status/1683640909936881664
【Phobia】 KISUIさん「KISUIソロクラウドファンディング 105%達成ありがとうございます ネクストゴール120% 残り15% 達成させてもらえたらアルバムの曲を1曲追加収録致します ⚫︎このクラファンではほとんどが限定アイテムになっており一般販売はありません 残り5日宜しくお願いします https://t.co/uZc2WBl56E」https://twitter.com/KISUIxxx/status/1683645655485681664
seekさん「今夜20時から seek(Psycho le Cému/MIMIZUQ)のニコ生ラジオトーク番組「seekのFish Dance Hour」<18時間目>がスタート! ゲストに夕霧さん(DaizyStripper)をお迎えしますー。 お楽しみに。 番組[ https://t.co/f83kJ1yusr ] https://t.co/pACyGNUmel」https://twitter.com/seek_bonshisya/status/1683653636734468096
soultoulさん「昨日の楽しいリハーサル!お疲れ様でした!8月1日コットンクラブ本番!よろしくお願いします! https://t.co/5EfoWuH0g8」https://twitter.com/soultoul1/status/1683633334768001024
MOONCHILD(KAZPEN)さん「MOONCHILDを立ち上げた時 最初に流した音楽がVAMPSの「AHEAD」 10年後その曲をタイトルに イベントをやります! 【悔いなき人生へ、 俺はただ君がそばに居てくれればそれでいい! 世界が終わる時、後悔していたくないんだ  光の差す方へ】 https://t.co/tf5rakJf5l」https://twitter.com/kazpen666/status/1683686968914497536
SEXX GEORGEさん「アメブロを投稿しました。 『こんにちは0724ψ(`∇´)ψ』 #アメブロ 今後のスケジュール↓ https://t.co/ajYyswJ1M2 チケット予約 [email protected] それでは 塩分水分ガリガリ君補給しつつ 笑顔でガッツリ生きまくりやがりやがりましょう😆 https://t.co/7G3BxlcoCz」https://twitter.com/abikoshinonkai/status/1683293882266841089
MORIさん「wyse Live Tour 2023『Ⅳ』 埼玉、大阪、名古屋、東京。 4都市8公演、チケット一般発売中です。 今のwyseはこの瞬間にしか存在しません。 見逃さぬよう、是非体感しに来て下さい。 e+ https://t.co/OZWNLaLy8Z LAWSON TICKET https://t.co/oBdWBGq57k ぴあ https://t.co/26h6ySfTBG https://t.co/gEQPxbY1Pp」https://twitter.com/MORI25591502/status/1683681878602305536
Tom・マツバラさん「【7月出演情報】 わくわくします!!小倉でスタート!! よろしくお願いします🤘 https://t.co/e2hz8R45IZ」https://twitter.com/To_music0614/status/1672878074852175872
UNCLOCK LOVER 頼田陵介さん「おはようございます🤚 昨日の夜は蒸し暑かったですが、今日はわりとカラッとしてますね〜 熱中症に気をつけて今日も頑張ってこー✌️ 次回ライブは7/29上野音横丁 TIGET販売ページ https://t.co/Bn9FXxuzHs 【配信】 ツイキャス : ¥3,500 配信チケット販売ページ https://t.co/un6udQSEc7」https://twitter.com/yorita_ryosuke/status/1683667483226669058
【Phobia】 KISUIさん「Phobia/abyssの集い https://t.co/vJDVmiFTwf」https://twitter.com/KISUIxxx/status/1683669571675508737
Hydeさん「[STAFF] いよいよ今週末は"男鹿ナマハゲロックフェスティバル"! HYDEは7/29(土)に出演いたします。 今年のフェス1発目!どんなライヴになるのか、、お楽しみに! チケット絶賛発売中! 詳しくは↓ https://t.co/6ojrPWykOA #HYDE #ONRF12 #男鹿フェス12 #秋田 #ナマハゲ https://t.co/oFDmgyrO6i」https://twitter.com/HydeOfficial_/status/1683670884551368704
KINGRYOさん「おはようございます😊 2023.7.25(火)am11:55 みんな今日もファイトやで👍 photo @a_kwsk_1985 https://t.co/62fdP1e4W2」https://twitter.com/kingryoworld/status/1683672189508411392
猫好きYOU_THE SOUND BEE HD☠️MARY RUE☠️Lemさん「アメブロを投稿しました。 『水飲み神楽ちゃん💕』 #アメブロ #猫動画#猫好き https://t.co/wxsVUFrFE4」https://twitter.com/YOUsoundbee/status/1683672673329487875
HYDE CHANNELさん「#HYDE から暑中見舞い 9月の #HYDELIVE2023 に先駆け、#楽天NFT として史上初の生放送での大規模なオリジナルNFT配布を実施! 絶賛開催中のツアーも大解剖! 【明日19:00〜放送】 https://t.co/wzAyBNg5tA @HydeOfficial_ #HYDECHANNEL https://t.co/UZx37Tmf2v」https://twitter.com/HYDECHANNEL/status/1683673425477242881
INORAN_OFFICIALさん「久々のTourbillonライブ直前の生放送🔥 これを見て、ライブに備えろ🔥🔥🔥」https://twitter.com/INORAN_OFFICIAL/status/1683679410749329408
馨🌻KAORUさん「GothicでPOPな浮遊感を意識してクロッキーしていきました🎨 FABULOUS AWAKEは昔の渋谷にも合いそう。 CDの特典はステッカーです😊 https://t.co/YE04pjU6xb」https://twitter.com/KAORU_MamMalian/status/1678812695301337088
lucy+peter=esolagoto / 中村真悟さん「#お前らの好きなXを挙げてけ ロックマンXは勿論の事、カードダスのストーリーだけに登場した敵・X(イクス)がとても好きだった。 各ボスがリミテッドとして復活してくるのも胸アツだったなぁ。 母のスーパーに着いてって、御釣りの20円を貰って少しずつストーリーを入手していくあの浪漫、懐かしい。」https://twitter.com/lucy_peter/status/1683681933757419520
crap dollyさん「NIGAI「クローゼットスモーク」MVを制作しました🎥 https://t.co/Lpqg3DFFxN DIRECTOR:黒川優一 @yuri_silence MOVIE:crap dolly」https://twitter.com/crap_dolly_/status/1683666164348768256
NEIN_OFFICIALさん「【いよいよ今週土曜!】 7/29(土)@吉祥寺クレッシェンド 16:30 / 17:00 ¥3,000/¥3,500(+1D) NEiN plusnil AAL IZZ WELL (韓国) Rosario Ark (滋賀) VORCHAOS ◆来場 https://t.co/9uTPk3WuDl ◆配信 https://t.co/SQ40hqzpGb ◆投げ銭(※7/1~受付) https://t.co/zs0FFYwCpD https://t.co/55UiqoGcUB」https://twitter.com/nein_official/status/1683689161201684483
[email protected] NEiNさん「宜しくお願いしますψ(`∇´)ψ」https://twitter.com/eisuke_gp/status/1683689447009947648
金髪豚野郎K助(偽殿下)さん「今日ツイキャスやる予定 カイキさんと もしかしたら鈴音も来てくれるかもしれない 夕方以降やね 予定は未定 今日はちゃんとお知らせする(予定) (°_°)」https://twitter.com/goldenpigdrumer/status/1683690514087043074
KINGRYOさん「2023.7.23@青山RizM guitar 喨介@Ryo_dragon_sue 大助@DaisukeSuga photo @a_kwsk_1985 https://t.co/UdiQZJaiZD」https://twitter.com/kingryoworld/status/1683691291656466432
KINGRYOさん「2023.7.23@青山RizM bass 淳一郎@DOIMANS_RAIDIO drum しんさく@Shinsaku_Drum photo @a_kwsk_1985 https://t.co/JxPaQjbG2T」https://twitter.com/kingryoworld/status/1683691856956375041
crap dollyさん「NIGAI「クローゼットスモーク」MVを制作しました🎥 https://t.co/Lpqg3DFFxN DIRECTOR:黒川優一 @yuri_silence MOVIE:crap dolly」https://twitter.com/crap_dolly_/status/1683666164348768256
魚住 英里奈(official)さん「7/29(土)大久保・ひかりのうま 魚住 英里奈/KANABOON open 19:00 start 19:30 2800円+D 19:30-20:20 魚住 英里奈 20:30-21:20 KANABOON 共演するKANA-BOONさんの音源です。 https://t.co/Eacr9KmE1X 心からお待ちしています。 https://t.co/0YeDRQkyrY」https://twitter.com/uozumi_chas/status/1683692991050059777
金髪豚野郎K助(偽殿下)さん「覇叉羅×WITH SEXY 直前配信 テスト https://t.co/ZbA1jg28MK」https://twitter.com/goldenpigdrumer/status/1683693489324949504
金髪豚野郎K助(偽殿下)さん「そうそう通知のテスト 問題なさそうやね (°_°)」https://twitter.com/goldenpigdrumer/status/1683694466073501696
CHAIN THE ROCK FESTIVALさん「【CHAIN the ROCK festival 2023】 両日チケット一般発売中!!! 川崎CLUB CITTA' DAY1 9月12日(火) DAY2 9月13日(水) e+ https://t.co/1izN8FGn5i ローチケ https://t.co/v2IZcIf0tV (73128) ぴあ https://t.co/CAQYxTqkBL (245-630) https://t.co/bFeKjUTGSv」https://twitter.com/CHAINtheROCKFes/status/1683680055753572352
金髪豚野郎K助(偽殿下)さん「テストしただけだから、もう見れないからねー (°_°)」https://twitter.com/goldenpigdrumer/status/1683694708877594624
ポルトマン takashiさん「@KISUIxxx お手伝い行きますね!」https://twitter.com/poltman_takashi/status/1683695906925989890
KINGRYOさん「ブスやけどめっちゃ幸せそうやろ🦁✨ photo @a_kwsk_1985 https://t.co/zPkoN4RiyK」https://twitter.com/kingryoworld/status/1683696035447861248
ポルトマン takashiさん「120%超えたら もう1曲増えるんだって♪ (リツイートが出来ないから 引用リツイート)」https://twitter.com/poltman_takashi/status/1683697924264570880
金髪豚野郎K助(偽殿下)さん「では8/13のTシャツでも作りますかね (°_°)」https://twitter.com/goldenpigdrumer/status/1683698121153601536
ポルトマン takashiさん「20230724 夏休みの思い出。 夕方から親子参加の花火大会をしました。 夜に集まれるだけでテンション上がるよね。 #児童発達支援 #放課後等デイサービス #保育所等訪問支援 https://t.co/jSnpkEe54B」https://twitter.com/poltman_takashi/status/1683698661715488769
Sakura 櫻澤泰徳 Yasunori Sakurazawaさん「関門海峡2023ね」https://twitter.com/sakurazawa/status/1683698848676614144
CHARGEEEEEE...さん「トュデイは🐈 ZIZちゃんツアー3日目🐹✨ 新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE🐈🔥 数年振りに櫻さんとコヂタンと一緒に 『わたしたちはいま関門海峡にきています vol.2』 動画がとれて 幸せパネパネな気持ちでチイガタZIZちゃんGIGも炸裂しますだぁよ🐈🐈🔥 ぱにゃにゃんだぁ〜🤤🤤🤤🤤 #pearldrums https://t.co/UQ5xtnhGXn」https://twitter.com/CHARGEEEEEE/status/1683297390932160512
Yutoさん「Köziさんの故郷! ZIZで遂に! 嬉しすぎました⚡︎どうもありがとう😉 次はfinal! 東京です🤘」https://twitter.com/NightRetriever/status/1683487984560099328
Sugiyaさん「お疲れ様でした!新潟! 柄シャツ大好きの人達。 いよいよ明日は東京でよしなに。」https://twitter.com/Sugiya___/status/1683565623539023872
Sakura 櫻澤泰徳 Yasunori Sakurazawaさん「ジルコじゃなくて大塚Deepa @OTSUKADEEPA ね」https://twitter.com/sakurazawa/status/1683699734568112129
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harinezutaka · 1 year
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二年前日記8(2021年2/19〜25)
2月19日 仕事の日。朝、夫を職場まで送り駅前の駐車場に車を停めて通勤した。1時間ぐらい前に着いたので、パン屋さんでイートインをする。なかなか良い朝活。しばらく続いてもいいかもしれないな。朝が早いと1日が長い。早起きはやっぱり良いものだ。帰りも迎えに行く。無事に仕事ができてよかった。晩ご飯は、鰤のバター醤油ソテー、ひじきとちくわの煮物、じゃがいもと菜の花のサラダ。
2月20日 今日も夫を職場に送る。朝日が眩しいぜ。午前中だけなので、一度帰るのもなぁと思って、そっち方面の友人に声をかけてみたところ付き合ってくれると。モーニングに行き、ぐだぐだとしゃべった。パズルにハマっているとのことだったので、ボードゲームを置いている洋品店を見に行く。なかなかいいものがそろっていて、ちょっと買いたくなったけど今回はやめておいた。まだ少し時間があったので、公園にいくことに。鳥や亀を愛でて、カフェでお茶して解散した。夫を迎えに行く。お昼間の車内は暑いぐらいだった。お昼は焼肉屋さんのランチ。定期を買いにいくとのことで、バス2カ所と電車の窓口を回る。お茶して少し買い物もして帰る。ここ数日、心の体力が落ちているところに強い人と接する機会が多くてしんどい。風邪ひきそうだったら体を休めるのと同じように、心も不調を感じたらどんどん養生したらいいんだと思う。ジャッジはせずにあいまいのまま、はがしたくなったらはがせる養生テープで自分を守る。
2月21日 ゆっくり起床。朝ごはんを見ながら『あちこちオードリー』を見る。いいわぁ。私はあちこちオードリーに生かされているな。やっと気持ちがフラットになってきた。昼から、父と精神科の病院が主催している認知症講座に行く。母も誘ってみたが行きませんと言っていた。老いについてと、フレイル防止の運動を教えてもらう。初めて知ったが認知症は生活習慣病なのか。父は終了後に依存症のことについて相談していた。帰宅後、母に「なかなか面白かったよー」と話す。「家でずっとおれるように何とか頑張らな」と言っているが、そのためにもいろんな人のお世話になった方がいいんだよというのはなかなか伝わらない。多分、ギリギリまで頑張りすぎて入院して一気にひどくなっちゃうタイプだろうな。お寿司とみかんと父の手作りのパンをお土産にもらった。パンは「焼けたらコンセント抜いといて」と頼んだらしいが、すぐに抜いてしまったみたいで膨らみが悪かったそうだ。晩ご飯は、お寿司、鱈鍋。
2月22日 仕事の日。後輩は体調が悪いらしく、午後から出勤。やはり話しかけられないと仕事が捗るもんだな。出勤したらどんどん仕事を振られていて大丈夫かなと思ったけど何とか捌いているみたい。すごいなぁ。私は若いころもう全然ダメだったから。少し様子を見ながら残業していたが、大丈夫そうなので帰った。少し疲れたので車の中で読書。お菓子も食べた。最近お菓子食べ過ぎだな。ちょっと意識していこう。晩ご飯は、鱈とベーコンとキャベツのピリ辛炒め、ホタルイカとワカメの酢味噌和え、ひじき煮、漬物。にじいろカルテの続きを見て就寝。
2月23日 昨日はあまり眠れなかった。朝、夫を駅まで送る。マクドナルドで朝ごはん。中古で買ったCDプレイヤー(動かなかった)を返品する。買い物もすませようと思ったが、店が開いてなかったので帰宅。今日は3時まで掃除をし、3時にお風呂に入る。明るめの時間にお風呂に入るとちょっと元気になれる。自分は自由なんだと実感する。心の元気がないときは積極的に取り入れていきたいコーピングメニュー。しんどいことを何か楽しいことで無理してごまかさず、でもあきらめずにできることを積み重ねて少しずつ力をつけていきたいと思う。外では子どもが2人でYouTuberごっこをしていた。完成度が高かったので本当にYouTuberなのかもしれない。やっていることは縄跳びとかでとても微笑ましかった。われわれの頃は縄跳び検定とかをなんの疑問も持たずにやっていたものな。君たちが明るい未来を開いておくれ。晩ご飯は揚げた鰤のポン酢漬け、豆腐と水菜の中華風サラダ、椎茸と長芋のスープ。俺の家の話が面白い。みんないい役者さんだな。
2月24日 午前中、夫の病院に付き添い。昼からは自分の病院があったのでバスで向かった。病院の待ち時間に口調のするどい親に遭遇する。多分子ども(といっても大人)は、障害があるんだと思う。全ての口調が攻撃的で、ずっと怒っていた。子どもの方はというとぽかんとしていて、通じ合っていない感じ。わたしは何もできなかったが、じっとお母さんの目を見た。次の検診は一ヶ月後だそうです。180度までは腕をあげてもよいとのことです。負荷は三ヶ月間かけちゃダメだそう。元通りの仕事ができるようになるのはそれからになるのかな。お昼にカレーを食べていると知り合いがお店に入ってきた。なんかこういうことが私はよくある。私も昼から定期検診。採血時間待ちのあいだに病院内のカフェへ。『&premium』を読んだ。結果は少し数値が高かったが、薬の飲み忘れかなと様子見。いつもの先生はやはり定年退職されたみたい。適当に予約を取った先生だけどとても丁寧で良さそうな先生だった。次もこの先生にしたいと思う。銭湯に寄ってから大関へ。前にお客さんにほぼご馳走になってしまってから行けていなかったので気になっていて。一年以上ぶりだったけれど覚えてくださっていた。スナップエンドウ、手羽塩、トマト、板わさ、ビールとハイボール。どれも美味しかったな。三宮まで歩いて立ち食い蕎麦を食べて帰る。お酒を飲むとぐるぐるの思考から逃れられるなと思っている自分がいて怖いなと思った。バスのなかでも飲もうかと思ったがトマトジュースにしておく。家に帰ったら美術館ZINEが届いていた。これはとてもいい本だ。
2月25日 朝、歯医者。うだうだしていてギリギリになる。駐車場の場所を奇跡的に思い出して良かった。今日は麻酔をしてガリガリと治療。何かするときにすごく丁寧に説明してくれてとても安心した。ユマニチュードみたいな感じ?医療現場はどんどん人間を大切にする方向へと進化しているように思う。ありがたいな。帰って少し横になる。どうにも気持ちが落ちたままで困っている。今日締め切りの句会もやっつけで投句。夕方、夫を迎えに行き鍼灸院へ向かう。帰り道、少し気持ちが上向きになってきた。晩ご飯は手羽元を焼いたのと長芋短冊。夜、Kさんと電話で話す。母のことも初めて話すなかで、母の弱さは私の弱さでもあるんだなと素直に思うことができた。
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neige-biblio0413 · 2 years
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星月夜の子守唄を君に(後)
失踪した御真祖様を探しに行くヘルシングおじさんのお話。 150パーセント捏造でお送りします。ヘル+真くらいぼやぼや。  前編はこちら。
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「星月夜の子守唄を君に(後)」  アムステルダム中央駅からロッテルダムまで出て、港から船便でイギリスに入ったわたしが初めにしたことは、アイツの屋敷を訪ねることだった。 
 リバプールから更に陸路でピカデリーの方へと向かい、グリーンパーク付近で降りると、妙な懐かしさを感じた。  吸血鬼のいる屋敷と聞けば、石の壁で囲まれた暗くて、埃っぽくて、じめじめした場所を想像するだろうが、実際はそうではない。流行りのヴィクトリアン様式で建てられた、普通の屋敷だ。ガーデニングが好きだったらしく、玄関前の植え込みが非常に丁寧に手入れされていた。  廊下を抜けてキッチンに併設されたサンルームから中庭に出ると、美しい緑が目に飛び込んでくる。月の綺麗な夜は、そこで2人して大酒をかっ食らったものだ。  今回は合鍵を持ち合わせていないが、さて──  ドアノブに手をかけると、簡単に屋敷の扉は開いた。不用心だな。それとも、わたしの来訪を見越してか。  わたしは一通り部屋を見回って屋敷を出ると、セントジェームズパークでアヒルにエサをやりながら、夜になるのを待った。  手紙には消印も住所もなかったが、あの手紙はただの便箋ではなかった。よく見ると薄い透かしが入っているもので、試しに陽にかざしてみると、ある模様が浮かび上がった。それがイギリス王室の紋章だったのだ。おそらく土産として路上で売られているものだろう。そんなものが手に入りやすいのは、女王陛下がおわすお膝元──すなわちロンドンだと踏んだ。  そこまでたどり着いたのはいいが、詳細な場所までは把握できてはいない。ここを選んだのは、正直に言うと賭けの面が強かった。  それでも、自分の中にあった何らかの自信が確実なものになったのは、視界の端に、同じようにアヒルにエサをやる背の高い紳士をとらえた時だった。  「おい」  そう声をかけると、背の高い紳士はすっとこちらを向いた。  「何か用ですかな?」変わった訛りの英語で男はそう答えた。  トップハットをかぶり、全身を黒で固めた若い紳士だった。目元が見えないようにサングラスをかけている。髪は赤毛だった。  一見すれば、アイツとはかけ離れてるように見えるが──  「お前、影がないぞ」  夕陽に照らされた男の足元には、影一つ落ちていなかった。  「あれ。ミスっちゃった」  すっとぼけたような、聞きなれた声がしたかと思うと、瞬きの間に男の髪は赤から艶やかな黒へ、若者から口ひげをたくわえた男性へと姿を変えた。  「……どうしてわかったの?」  手紙の主である”D”──アイツは、後ろめたいような顔をして言った。  「手紙だ。こんなものが売ってるのは、バッキンガム周辺だろう」  予感が確信へと変わり始めたのは、屋敷を訪れた時だ。キッチンの棚には相変わらずいい酒が揃えてあったし、植え込みも中庭も、綺麗に手入れされていた。机の上の万年筆のインクは乾ききっていなかった。それは、長い間放っておいていて維持できる状態ではない。  「さがさないでって言ったのに」  「さがしてくれって言われたんだよ」  お前の息子に。そう言うと、アイツはそう……とだけ言って、再びアヒルに餌を投げた。  「なんでいなくなった?」  「家出」  「随分と長い家出だな」  目を合わせようとしない。そういう時は決まって何か隠している時だった。  「1度も会いに来なかったな」  「そうだね」  「お前がいなかったせいで、本が返せなかった。1年も」  「そうだね」  「……」  返事はない。  並んでアヒルに餌を投げる。黒いアヒルだけが、やけにわたしの餌に食いついた。  ちらりと横を見て、少しも変わらないアイツの表情にふうとため息をつく。  「俺のことをどう思おうが構いはしないが、家に帰れ。お前の家族が困ってる」  そう言うと、今まで黙りこくっていたアイツが急に口を開いた。  「きみに会うのが、こわくって」  ──うん?  突然飛び出した言葉は、思わず同じ言葉を口に出してしまう程の衝撃だった。  「うん?」  なんだって?  わたしが素っ頓狂な声を上げても、アイツはこちらを見なかった。  代わりにポツリ、ポツリと、言葉が紡がれる。  ��容はこうだった。「いつか来るきみとの別れが怖くなった」と。  吸血鬼と人間の間には、どんなに努力しても、足掻いても、ひっくり返せないものがある。それが寿命というものだ。  それが辛くなった、と。  「きみと友人になって、毎日がどんどん色鮮やかに、眩く煌めいていく度に──同じだけわたしは、自分自身の運命を思い知るようになった」  長い間忘れていたものだった。初めて得たものだった。そう言ってアイツは目を細めた。  「ただ、寂しくて」  「……それで、姿をくらませたのか?」  わたしが尋ねると、うん、と言ってこっくりと頷いた。  「そうすれば、いずれ来る運命の酷さも、少しは和らぐだろうと」   なんだそれ……  「……俺はてっきり……俺のことは、もうどうでもよくなったのかと」  「わたしがそこまで酷い男に見える?」  「さあな」  お前たちのことは、よくわからん。そう返すと、少しだけアイツの口角が上がったような気がした。  ちょっと安心してる自分が悔しかった。  「でもきみは、吸血鬼にはならないでしょ」  「だろうな」  「昼の子は、みんなわたしを置いていく」  最後の餌を投げてポツリとつぶやく。ゆらゆらと動く水鏡に、その姿は映らない。  「だが──それが人間ってやつだ」  一人きりで水鏡に映る自分の姿を見ながら、わたしはつぶやいた。  「俺たちは死ぬ。それは避けられない」  教鞭をとってる身として、それは誰よりもよくわかっているつもりだ。  そうして次の世代へと渡していくことで我々は時代を紡いでいく。忙しなく動いて、止まることは出来ない。それが人間だ。少なくともわたしはそう思っている。  「できない」  「知ってる」  あきらめたような、素っ気ない返事だった。  陽が傾き始め、ぽつぽつと、セントジェームズパークの街灯に暖かい光が灯り始めた。  何か気の利いた言葉をかけてやるべきなんだろうが、いまのわたしには、うまく言葉にできる自信がなかった。  「俺は」  急にむずがゆくなった頭をガリガリとかく。  「大変不本意なことだが──お前のことを、友人だと思ってる」  ぱっとアイツの顔が明るくなったのがわかった。しかし、その意味を悟ってか、すぐに元の表情に戻ってしまう。仕方がないな、まったく。  「だからお前とは、吸血鬼だとかそういうことじゃなくて──1人の人間として付き合いたいんだ」  お前が俺を退治人という言葉でくくらなかったように。  そうだろ、とアイツの顔を見ると、視線が合った。それもほんの少しの間で、そっとアイツは視線をそらせた。  本心だった。いずれ遺していく側の者として、何を言えるわけでもないが。  「…………」  何も言わずにいたアイツは、やがて観念したように肩を落とすと、「きみって、ずるいよね」とそっと呟いた。  「なんとでも言え」  わたしはフンと鼻を鳴らした。こっちはわざわざアムステルダムから、大学に嘘までついてお前を探しに来たんだ。この間にもどんどん仕事が貯まってきていると考えると、正直げんなりする。  「それに──それですべてが終わるというわけじゃないだろ」  死んだからといって、いなくなったからといって、世界から消えてしまうわけではない。  誰かの記憶として、誰かの思い出としてずっと遺る。わたしは、東洋や熱砂の国に伝わるような、"廻る"思想について思い出していた。  「お前は俺よりもずっと長く生きる。でも、そうすればいつか……」  別の形なのか、それとも直接会えるのかはわからないが──いずれにせよ。それでも、こんなにも不思議と神秘が根付く世界なのだから。  「また会えるかもしれない」  「……」  「少し、夢を見すぎているのかもしれないが」  妙な沈黙が続いたので、慌てて誤魔化す。ガラにもないことを言ってしまったかもしれない。しかし、それもまた本心だった。大変不本意ではあるが。  「それでいいのか、我が友──ヘルシング」  しばしの沈黙の後、夜の香りを纏う真摯な声が、わたしに問いかける。  水面には宝石のような光が浮かび始めていた。それは手を伸ばせば、掬えるかもしれないほどで。  わたしの答えは決まっていた。  「俺は、それでいい。D」  「……そう」  そっと目を伏せて、アイツはそれ以上何も言わなかった。  わたしは、それで良いのだと思った。明日には元の調子に戻っているだろう──そんな予感がわたしには確かにあった。 ***  陽はとうの昔に傾き、あたりはすでに宵闇に包まれていた。アイツの"お得意"の時間だ。  「見ろよ、ほら」  2人で見上げると、我々の頭上でたくさんの星が美しく輝いていた。ロンドンは煙で燻ってる場所だと思っていたが、こんなにも美しい星が見られるとは。そして、何よりも。  「なんて綺麗な月なんだ」  あわい光を降らしながら、ロンドンを見下ろす月。いつかの時に見た、そう──あの月と同じように綺麗な月が、夜の海に浮かんでいる。  「月に行ってみる?」弾んだ声でアイツが言った。「連れてくよ」  「バカ言うなよ。そんなこと、ヴェルヌの頭の中でしか出来やしないさ」  「そう?でも、月なら──」  月なら。アイツは何か言おうとしたが、そうだねと小さな声でつぶやいただけで、結局その先は言わなかった。  月世界旅行なんて、まさに夢のような話だ。あと何世紀も巡らなければ、とても人類では到達できそうにもない。  「だが……うん。そうだな、もし本当に連れて行ってくれるって言うのなら──」  わたしは少し考えてから、「お前と月旅行っていうのもいいかもしれん」と言って笑った。それも悪くはないだろう。本当にそんなことができれば、だが。  「……うん」  慈しむように瞳を細めて、夜を統べる竜がうなずく。  「本当に──きれいだね」  そんなことを口にして、ようやくアイツは笑った。   ***  「せっかくの美しい夜だ。満喫しないのはもったいない。お前のとこで飲み直そう」  セントジェームズパークを後にしてピカデリーのほうに向かう道すがら、わたしはアイツの背中を叩きながら酒のことばかり考えていた。  「きみ、もう私のワイン開けてるでしょ」  「なんだ、やっぱりいたんじゃないか、お前」  実は3日ほど、あの屋敷に厄介になった。ここで張っていれば帰ってくるのではと踏んだからであって、決して酒がうまかったからとか、ホテルの予約を忘れたからとか、そういうことではない。  一度も帰ってこなかったので空振りに終わったと思っていたが──アイツの神出鬼没な性質は、今に始まったことではないか。  「うまい飯も食いたい!」と言うと、じゃあ、何か作ろうか、とアイツは笑った。  結局のところ──やっぱり何をどう取り繕っても、わたしはアイツの友人であることが、楽しいのだろう。  いずれ訪れる未来の自分を救うために、いますぐ大学に戻ることもできたが、カバンにつめてきた本は返しにいかねばならない。借りたものは返さねば。そう、仕方なく返しに行かねばならないのだ。なにより、せっかくもぎとった休暇なのだから……  「次はコナンドイルが読みたいんだが」  「全部あるよ」  「そりゃ、ありがたい」  しばらくは、ご褒美だと思って騒がしい休暇を楽しもう。その真実を知っているのは、この美しい夜だけなのだから。
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airinhishou · 2 years
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今日も一日御苦労さんでした。 ってか…怪我でお休み中ですけど😅 とりあえず…Tomさんの帰宅して食べるヤツなんぞ 鶏胸肉2枚使って、家にあるもんで調理www 煮物と茹で鶏 茹で鶏の茹で汁で春雨スープ 鶏胸肉の焼き鳥www 放って置けば出来るヤツ あたしのお昼はチャーハン 夕御飯は雲仙ハムのソーセージエッグなんぞ 今朝 どうしても 髪を切りたい衝動に駆られ 8時15分に開く美容室へ一番乗りで切って貰いました。 本当は伸ばすつもりだったんですが 髪を乾かすのに立ってるのが面倒臭くて(脚に負荷を掛けたくない) 切ってしまいました😅 また、コレでコンビニにトイレ借りに行く時に男性に間違えられるんやわ〜😅 段々と性別不明になっていってる昨今(涙) 本日 禁酒189日目  御褒美はガリガリ君すもも 4Dグミ Apple 4Dグミって…余り美味しいヤツじゃないのが多くて😅 カタチばっかりで味がイマイチだったりするんだけれど コレは美味しいと思ったwww さて 寝よう  なんか 疲れた😅 #一括払い#ぴぃーちこ飯#絶対うちの旦那は1年間に養鶏場二つ分くらい鶏食べてると思う#食い過ぎちゃ#家にあったもんメニュー#禁酒#禁酒189日目#禁酒189日目の御褒美#御褒美#鶏胸肉2枚 https://www.instagram.com/p/CgFEDLiP2wM/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kirisamerecords · 2 years
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20220706
・おやつ
カロリーメイトチョコ味、1日分の鉄分ヨーグルト、プルーン
・昼
味玉醤油ラーメン(笠岡ラーメン)
ブルガリアヨーグルト梅、アイスコーヒー
・おやつ
マックシェイクバニラ、ガリガリ君コーラ
・夕
ごはん、豚汁、刺身盛り合わせ、野沢菜の漬物、冷奴、ドラフティ
・おやつ
さくらんぼ
夫がテレワークだったので、お迎えに二人で行く。子は寝てしまったので、スーパーで買い物がてらガリガリ君を買って歩きながら食べた。とてもしあわせな気持ちだったけど、子が夕ごはんのときに悪ふさげしてごはんで遊び出したので夫と厳しく注意したらそれはそれはもうひどい癇癪、大号泣。ようやく落ち着いたら、泣き疲れて寝てしまった。食べ途中の子のお茶碗みてたら何とも切なくなって泣いてしまった。怒り方も悩むねと夫と話しながら、親になってまだたったの1年9ヶ月だもん、育児に正解はないからねと。どの時代もどの親も、みんなこうやって苦悩してたのか。育児、むずかしい。
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khrbuild · 2 years
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ユーキャンさん、今年の新語
「殺暑」決定ちがいますの~!!
ちょっと 商標登録しとこかな
(^∀^)
貝塚市名越 トイレ水漏れ工事
貝塚市水間 新築 リフォーム 坂口建設
「猛暑」 「酷暑」って来たら
あとは 「殺暑」か 「倒暑」やな!
今日 夜までに摂取した水分量
水 2,5リットル
スポーツドリンク 1,5リットル
お茶 0,5リットル
合計 4,5リットルと 缶コーヒー1本
これだけ飲んで お昼に オシッコ 1回!!
それでは 今日の現場は トイレの漏水工事です~って、
いやいや トイレじゃなくて
私の体の管どっかで漏水してへん??
おかしいやろーーー???
,
と言うことで 本日は貝塚市名越
2階にあるトイレのタンクから水が漏れて 1階の天井びちょびちょ。
とりあえず養生をして、天井めくって
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下地を作って
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石膏ボードを貼る
完成!
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と この間に 4Lやからね(^_^;)
恐るべし 夏!!
そら こんだけ飲んだらね
J ーWALK も 歌ってたよ
「♪何も食えなくて・・・夏♪」
( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)
,
まぁ 夏やけど、エエこともある。
南国石垣島からの贈り物♪🌺
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早速 昔の先輩不良のように 、
袋に顔を突っ込んで、深呼吸!!
スゥーーーーハァーーー!!
えーー、ええ匂い!!
飯食べられへんけど これは食える
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甘ーい!!
「♪真夏の果汁♪」
御馳走様でした( ;∀;)
,
と言うことで、みなさん 今年も半分終わり
夏到来ですね。
薄着になる女子は 嬉しいが
おっさんは 何処か 遠くの 冷たいところに逃避行したいのですが、
今年は イベント盛りだくさんに、仕事もあるし、そうも行かんみたいなので、
ソーメンとガリガリ君 、時々生ビールと言う感じで いきましょうか。
今週もみなさんお疲れさまでした。
来週も元気に会いましょう~!!
,
貝塚市 岸和田市 熊取町 泉佐野市 泉大津市 和泉市 泉南市 阪南市
天然素材スイス漆喰 カルクウォール
リボス自然健康塗料自然健康塗料取扱店
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bastei · 3 years
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2020
歌が聞こえる
 はっきりいって何を書いたらいいのかさっぱりわからない。それまでは毎日のように、その日あったことのメモを書いていた(そしてそのうちのいくつかにパンチラインが宿っていると判断すれば、虚構と事実を���り交ぜながら再構築され、日記という体裁を保った成果物としてバス停に残された)が、それがはっきりした言葉とか内容を持たなくなってから長い時間が経過した。一日一段落が一日一行くらいになって、最後には意味のない文字の羅列になってしまって、それでも相変わらずこうしてキーをタイプしている。その日あったことを記録する。意味もなくセックスと記入する。バックスペースを4回押す。用紙に自分の名前を書く。家系図よりも入り組んだポートフォリオを眺め、稟議書を作成する。過去に向かって祈りを捧げる。薄明かりの元に人間が祈りを捧げる。あーでもないこうでもないと、今日も生が死に負けないように祈る。底なしのアホどもに道徳を解く。魂を失い、信頼の気持ちを失う。こうして一年間のうち何があったかと思い返しているうちに、目が覚めていくような気持ちがする。今までずっと眠り込んでいたような気がする。世界中が冷蔵庫の中みたいに静かになって、日曜日みたいに寂しい気がする。重い腰を上げ、自分に対して日常の報告を行う。ヘッドホンを接続し、音楽を鳴らしていると、目の前に広がった低い霧がわずかに晴れていく。どこまで広がっているか定かではないけれど少しだけ前が見えるようになる。メリークリスマス。
 今年はほとんど外出しなかったし、ほとんど人にも会わなかった。もともと人に会うのは億劫になる方だが、実際にその場所に行くと楽しくなってテンション振り切ってしまう。2020年唯一の遠出は後輩の結婚式に行ったことで、家族を北海道に残して東京を訪れた。その頃はコロナ禍も小康状態にあったが、会社や周囲の人間から理解を得るためには多少の根回しが必要になった。普段なら行かなかったかもしれない。でもお互い口には出さない友情には変えがたい。実は再会した友人たちと話が噛み合うのか不安もあった。あの交差点で別れてからすごく時間が経ってるから。あの公園の前で私は何度も振り返った。こんなことなら東京で仕事を探せばよかったのだ。そうすれば別の人生があったのだ、と私は幾度となく考えた。東京で暮らす最後の日に、浴びるほど酒を飲んでその日着ていた服を全部公園のゴミ箱に捨てて、何もない部屋に帰ったのがもう十年くらい前の話だったのだ。でもそんな今生の別れなんてなかったみたいに、地続きで酒を飲むことができたのは本当に嬉しかった。夜遅くまであーでもないこうでもないと数学のことを話し合っていたのが境目なく続いていたような気がした。新郎を含めて、みんなが後戻りできない地点までそれぞれの方法で走ってきたという感じがした。スピーチの順番が回ってきて、私は地球の裏側からでも酒を飲みに来ることを両家の親族の前で固く誓った。朝から晩まで酒を飲み、渋谷の街をろくに地図も見ないで歩き通したら、翌日には足が棒のようになっていた。ホテルの大浴場には夥しい量のカボスが浮いていた。
粉砕処理工場
 週末はゴミを捨てに粉砕処理工場へ行った。ゴミを捨てるのは苦手だ。バスケットいっぱいの電池とか、ダメになったフライパンとか、穴のあいたビニールプールといったものがベランダの隅に並んでいる。家にいる時間が長いものだから、普段は気にならないことが余計に気になる。結婚する前に買った大きなテーブルを捨てに行こうと思ったのは、こんなときだからだろう。そのテーブルは全体的に汗ばんでいて、所々マニキュアの除光液なんかをこぼして塗装が剥げている。解体するための気持ちを固め、六角レンチでネジを緩めていくと、天板を支えていたステンレス製の脚がビィンと鈍い音を立てて転がった。アパートの階段を死にそうになりながら下り、やっと車に詰め込む。そういえばこの机を買ったのは妻と付き合い始めた頃で、二人でご飯を食べる場所が欲しくて一人暮らしの部屋には似合わないようなダイニングテーブルと椅子のセットを買ったのだった。それも何故か妻の金で買った。なんというひどい男がいたものでしょうか。処分しようという私の��案を、妻は思いの外すんなりと受け入れてくれた。「私が買ったのよ?」と言われるような気がしていたけれど、スマートフォンでテーブルの処分方法を調べて教えてくれた。その後私は一時的な単身赴任をすることになり、前任者の住んでいたアパートにそれを持っていた。あらかじめ聞いていた間取りが嘘みたいに、部屋が小さく感じたテーブルは部屋の隅に置かれ、作業机、あるいはどこに置いたらいいかわからない書類や機材の置き場となっていった。半分は去年買った27インチのiMacに占領された。
 大抵のものは手に入れる時よりも手放すときの方がーー最初よりも最後の方がーー面倒なものだ。面倒だ。夫婦喧嘩だってそうだし、コロナ禍だって始めるときは楽だった。でもやめるときは多分もっと大変だってみんなわかってた。何もしなくたって勝手に結び目はできていく。人生だって始めるときは気楽なものだった。気がついたら始まっていたから。でもやめるときはきっと穏やかではないだろうな、何故なら私は死ななければならないから。死は神への負債か。宇宙だって始めるときは今より楽だった。ただ爆発すればいいから。Qfwfqじゃあるまいし。いつまで経っても潮目は変わりそうにない。今年一番いったセリフは「潮目が変わったな」と「週末で気持ち作ってきます」の二つだったかもしれない。何か仕事でアクシデントが起きるたびに、その場しのぎでそんなことを言っていた。
 「この街には3ヶ所のゴミ処理場があるようね」と妻が言った。どこも三十分くらいかかりそうな位置に分布していたが、なんとなく私は南の処理場へ向かうことにした。昼すぎの気怠い空気をかき分けて車を走らせた。冷たい空気が押し寄せるまであと少しで、常に薄暗くて雲がかかっているようだった。外れにあるゴミ処理場はサイコパスが履いている靴下みたいな色の煙突から不穏な煙を吐き出していた。付近にサッカーコートがあり、バス停と待合所のプレハブがあったが、あまりの荒廃ぶりに10年に一度バスが来ればいい方だと思った。この地域ではサッカーの試合は20年に一度開催されるビックイベントである。待合所には全く色も形も揃っていない椅子が5つもおいてあった。ゴミ処理場のそばにあって処理されていないゴミ(反骨心の塊だ)が5つも残っている。当然誰かが座るためにあるのだが、5人同時に誰がここに集まっている様子は想像できない。まとまりのない椅子の列を見ると鬼頭莫宏の「ぼくらの」を思い出してしまう。
 想像していた粉砕工場は市役所みたいな受付があるものだと思っていた。番号札を引いて、窓口の横に計量機があり、そこで料金を払うようなものだと考えていたのだが、予想に反してドライブスルー形式だった。数十キロのゴミを抱えて入り口を通れなかったらどうしようとか、二人できた方がよかっただろうかと思案していたのは杞憂だった。直接車で工場の中に行く方が簡単だろう。何十キロとある不用品をどうして市役所や銀行の窓口みたいなもっとめんどくさそうな場所に人力で運ぶのだ。事前に調べていた情報では、粉砕するゴミの重さによって料金が変わるということだった。これは料金を払う段階でわかったことだが、行き帰りで車の重量の差を量っていたのである。賢いなあと思った。ゴミを捨てるのはマクドナルドでハンバーガーを買うより簡単だった。料金所で受付用紙に持ち込んだゴミの種類を記入し、車のウインドウ越しにそれを渡す。まるで夢の国にようこそといいそうな微笑みで、「では破砕工場行きオレンジ色のラインに沿っていってらっしゃいませ!」と笑顔で送り出される。工場の内部は引き裂かれた金属や木片が山になっていた。悪い方の夢の国だ。こういう機会は一年に一回くらいあっても本当は少ない方かもしれない。何も変わっていないように見えて、実は毎年が新しい生活様式だから。
 Like a Sunday
 息子も1歳を超えたので、妻は働きに出始めた。最初はひとりで保育園に馴染めるものか気を揉んでいたが、私の思い過ごしだった。先生に身柄を引き渡す時には目の前から両親がいなくなるという事実に号泣するが、迎えにいく頃には遊びに夢中になっている。毎日少しずつ変わっていく。昨日とは別の人間になる。そういえば昨日と同じ反応ということがほとんどなかった。昨日まではなんとなく笑っていたのが、明らかに私の顔を見て笑っている。何かするたびに私の反応を伺うような表情をしている。今年撮った写真だけ見ても背が伸びて、顔つきが引き締まっているのがわかる。いくつかのジェスチュアを習得する。友達に手を振る、拍手をする、お辞儀をする。私自身も言葉より前のコミュニケーションに頼ることが増えて、あーとかうーとかいって、ニコニコしているのがこんなに楽しいことだったのかと思った。細かく切ったりんごを口元に持っていくとぐいと頭を突き出してりんごを食べる。にっこりと笑う。私が食べているところを見るのもどうやら好きなようである。
 息子が歩き始たりする兆候がなく、心配になった妻は何かの検査を受けさせようと私に言った。妻が初めての子育にすごく悩んでいるのはわかっていたし、それで何もなくて、安心できるというなら検査をしようとなった。「でも忘れて欲しくないのは、何か人生を複雑にする病気だろうと、絶対に君たちを手放したりしないよ」と私は言った。仕事の都合で、私が大学病院までベビーカーを引いて検査を受けに行った。MRIを撮っている間、私は大見得を切った割に動揺していた。内部で暴れないように固定され、麻酔を打たれる息子を見てしまったからだろうか。それともこんなに人がいるのに、ほとんどが他人だからだろうか。それとも今まさに、原理不明な電磁気が息子の肉体を貫いているからだろうか。
 ある日仕事で付き合いのあるお医者さんに「僕が、何かどこかで間違っちゃったんじゃないかって思っちゃうわけですよ」と言うと「言い方は悪いかもしれないけど、アフリカのきたねー地域でぐちゃぐちゃになって暮らしてて、ガリガリに痩せててもなんやかんやで育ってくもんなんだから心配しなくていいんだよ」と言っていた。そういう考え方もあるのかと思った。午前三時に日が上っていたなんて、意識はないけどどうしても明るいと思った。
ワールドエンドメゾン
 本当は冷蔵庫を買った話を書きたかったんですが、冷蔵庫はアパートの階段部分を通過できず、ベストバイとはなりませんでした。
今年買ってよかったもの(成果物は2021年へ持越)
Beats solo pro
PS5
レタスクラブ
サイバーパンク2077
ラストオブアスpart2
トマス・ピンチョン 全小説 重力の虹
量子論の基礎―その本質のやさしい理解のために
エピローグ
 この記事は 2020 Advent Calendar 2020 24日目の記事として書かれました。昨日はO-SHOW:THE:R!PPΣRさん、明日はrealfineloveさんです。お楽しみに!
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houjichagasuki · 3 years
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おはよう。2021。
2020のことはあまり愛せていなかったから君の事は愛せるようにしたいな。
🐄
今年の心がけ
・ガリガリになる。
・ポジティブ思考にシフト
・無駄な遠慮をしない
・自分を一番大事に、1番信頼する
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skf14 · 3 years
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03290220
好き、の、ただ一言が口から出てこないまま、時計の針はもう随分と周ってしまった。こんなご時世じゃ、ゆっくり食事すら出来ないと今更気付いたのは、俺がろくに出歩かず模範囚の如く「自粛生活」を頑張っていたからだろうか。いや、違う。誰かと出掛けよう、なんて気にならなかったから、だ。
街の明かりはいつもと同じように灯っている。高等生物である人類が、叡智を結集しても到底敵わない目に見えないナニカに脅かされてから、もう1年以上が経過した。毎日くだらないことで喚き立てるメディアにも、過敏な人間達にも辟易していたのに、そんな喧騒が嘘みたいにここは、静かだ。
「ねぇ、寒くないの?」
「寒い。」
「だろうね。」
「でもいいんだ。寒さを感じると、生きてるって感じがする。」
「それで風邪引いたら全部台無しなんだけどな。」
「確かに。」
横でパックのコーヒー牛乳を飲んでいる彼女。マスクを外してコーヒー牛乳を飲み、マスクを付け直す不自然さにも目が慣れてきたが、よく考えれば滑稽だ、と思う。感染症対策についての講釈を垂れ流す俺はマスクを顎にかけたまま、飛沫とよろしくやっている。
彼女のことが好きだ。
冬がまだ名残惜しく居座っているせいで、あわよくば肩でも寄せ合えるんじゃないかと思ったのに、結局俺と彼女の間には買ってきたおやつとコーヒー牛乳と、俺の好きないちごオレが並べて置かれている。今流行りのソーシャルディスタンス、だとしたらくそくらえだ。
結局飯屋からも、20時に締め出されてしまった。外で立ち飲みする若者は、朝のニュース番組で晒しあげられていた。結果、適切な距離を保ちながら、小腹を満たそう、ということになった。つくづく、色気がない。
「なぁ、」
「ん?」
「水槽の脳、って知ってる?」
「何それ、新種のペット?」
「だとしたら飼いたいか?お前。」
「え、やだよ。臓器じゃん。」
「だろうな。」
「で、何?」
彼女は最近行ったらしいマツエク屋でつけてもらった控え目な睫毛(俺には十分派手に見える)をぱさぱさと揺らして、誰もいない���園をぼーっと眺めている。横顔から覗く眼が好きだ、目ではなく。と伝えたら、変態じみていると笑って流すんだろう。
「この世界って、実際に、実在してると思う?」
「えーっと…うん、思う。だって今私の足は、土を踏んでるし。」
彼女のお気に入りの白のドクターマーチンが、公園の地面をガリガリと擦って、現金な俺は少しもったいない、と思ってしまった。結構するのに、その靴。でもそれくらいやんちゃな方が、俺は好きだ。
「その、地面を踏んでる感覚も込みで、俺達が体験してるこの世の全てが、一つの水槽に浮かんだ脳が見ている夢だ、っていう仮説があるんだよ。」
「へぇ。それって、世界が10秒前に作られた説、の友達みたいなもの?」
「あー、なのかな?多分。よく知ってんね。原理は似てるかな。」
「世界には、難しいことを考える人もいるんだね。」
全部を疑うなんて、疲れちゃう。彼女はまた律儀に付けていたマスクを外して、甘さ控えめのコーヒー牛乳を飲んだ。
恋愛ってのは酷く億劫なものだと、それなりに生きてきた人生の中で嫌というほど学んでいた。妥協と擦り合わせ。他人と共存していく必要性すら見直しつつあった俺の前に、彼女はふらっと現れ、俺の恋愛においてはまだ幼稚な心を掻っ攫っていった。
彼女のことが好きだ。
不毛だ、と思う。尖る唇は奪えても、彼女の人生を背負う覚悟はない。子供より、親が大事と思いたい。とこぼしたどこかの父親を思い出した。美味しい貴重な桜桃を、不味そうに食べては種を吐く男。色々なしがらみの中でなんとか生きてはいるものの、人生というものに酷く疲れて、加護を得て解き放たれたい、と望む無力で無責任な人間。しかし、人間のあるべき姿でもある。
あのある意味駄作とも呼べる作品がここまで世間に浸透したのは、皆が心の中で同じようなことを思っているから、だ。当然、こうして彼女を前にした俺も。彼女より、俺が大事と思いたい。
しかし同時に、かの人間失格な男のように、この先どんな悲しみが待ち受けていたとしても、今俺の前でけらけらと楽しそうにしている彼女と添い遂げる幸せが欲しい、とも思う。
俺の大して面白くない人生において、生きる、ということは、飲み残した一杯のアブサン、そのもののようだった。焦燥感、漠然とした不安、喪失感、胸に巣食う孤独と虚空。何も得られなかったのに、何か得られたはずだと追い求める不毛さ。不毛な道を、もう数十年ただ歩いてきた。強迫観念に基づく歩行を、続けてきた。
それなのに、彼女と結婚したい。自転車で青葉の滝を見に行って、帰りに古書店にでも寄って、互いの好む本を一冊ずつ買って帰りたい。なんて、我ながら、太宰を読みすぎてしまっている。
「星、全然見えないね。」
「明るいからな。仕方ない。田舎にでも行かなきゃ、あ、でも、あれ、星じゃない?」
「あ、本当だ。星だぁ。光ってんね。」
彼女は小さな手を空に翳して、ポツンと夜闇に空いた白い穴をゆびさした。無邪気な、まるで植物のようだと思う。刈られるとも知らず、蹂躙されるやもしれない道端でも、構わず生き、咲いて、生を謳歌する植物。ごちゃごちゃと思考ばかりを絡めて墓穴を掘り続ける俺とは、対極にいる存在。
「眩しいな。」
「そだね。いっそのことさ、地球停電デー、みたいなの作ってみたらどうだろう。」
「地球停電デー?」
「そ。必要最低限の電気は維持して、あとはぜーんぶ消すの。そしたらきっと、今生きてる人間が、誰も見たことないような星空になるよ。」
喉元まで出かかった、好きだという言葉を飲み込んで、俺は返事の代わりに手に握っていたいちごオレに口を付けた。彼女は何も気にせず、自分の言った「地球停電デー」の響きが気に入ったのか、くふふ、と笑っている。
元来、理屈でうまく表すことが出来ない事象は苦手だ。感情論も、悲壮感も、恋愛感情も。昔からずっと、説明出来ないことは悪だと思ってきた。しかし今、少し間を空けた隣で笑う彼女を抱き締めたいな、と思った気持ちは説明出来ないし、説明出来ないでいてほしい、と思う。俺が大人になったのか、もしくは彼女が俺を大人にさせたのか。分からない。
「案外、賛成するかもな。」
「残業無くなるよ。君の嫌いなお仕事も、その日はぜーんぶ無し。」
「まぁ、1日休んだところで会社は潰れないしなぁ。実現不可能ではない。」
「めちゃくちゃ偉くなったら、私がその日作ってあげる。」
「ちなみにいつ?」
「勿論、今日。」
「なんで?」
「んー、君と星を見つけた日だから。」
彼女のことが好きだ。
不幸を食べて育つ俺の中の太宰かぶれな俺も、すっかり黙り込んでしまった。勝てないんだ。彼女には勝てない。どんな陰鬱も凄惨な記憶も、悲しみも哀しみも、彼女が触れれば忽ち芽を吹き花を咲かせてしまうんじゃないか。
二人の間のおやつはとうに食べ切ったのに、俺は手を膝に置いたまま、無防備に放り出された彼女の手をちらちらと見るだけ。目の前に出された幸福を、どう受け取っていいのかわからない。
「君は、不器用だね。」
「なんで急にディスるんだよ。」
「あ、もうすぐ電車、終わっちゃうよ。」
「え、まだ早いだろ。」
「ほら、今こんな状況だから、終電早まってんの。」
口を挟む間もなくゴミを片付けた彼女がさっさと歩き出したので、その小柄な背中を慌てて追い掛けた。ソーシャルディスタンスが終わらないまま、今日が終わりを告げようとしていた。
「ねぇ、楽しかった。また行こうね。」
「うん、また行こう。」
「ねぇ、美味しいものも食べようね。」
「食べような。お前が好きなパンケーキも。」
「ねぇ。」
「ん?」
「手、繋ぐ?」
差し出された小さな手。無邪気で悪意のない、愛おしい手。あぁ、今日行った水族館で見た、ヒトデみたいだ。誘われるように手を伸ばす。目の前の信号が赤に変わって、二人同時に足を止める。一瞬普通に繋いだ手を、君は恋人繋ぎに直して笑った。
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thinkinghotdog · 4 years
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まめ男過去wip
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なんやこの神絵は(HEIDEさんとさとうさんありがとう・・・・・・) 書き終えない気がする
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憂鬱な雨だ。 7月、今年の梅雨は長引いていて、窓を打つ雨音が絶え間ない。 まだ昼間の午後1時というのに、灰色で暗い空。仕事をしようにも、1ページ書いたところで、あとが思いつかなくなった。 キーボードに指を伸ばすも、書いては消し、の繰り返し。 5度目くらいで諦めて、ニコチンとタールの入り混じった、大層身体に悪いであろう煙を、肺まで届くように大きく吸い込んだ。 換気も出来ずに湿った室内で、ふかしたタバコのくすんだ臭いとコーヒーの微かな香り。 外を出るのも億劫で、溜まり行くゴミの山が1つ、2つと増えて行く。 ラップトップから流れてくる、スローテンポのピアノ曲にあわせて、灰が落ちた。
「健康推進法、クソくらえ」
つぶやいて、宙を向く。 ゆらゆら揺れるタバコの煙に雨音に、身体を委ねて目蓋を閉じた。 暗転。
25の頃、都内のベッドタウンの一角に私塾を開業した。 高校を卒業してすぐに家を出て、スーパーだとか土木だとか、とりあえず手に出来た職やバイトで食いつなぎながら資格勉強をして、派遣の事務職やらITだとかキャリアアップ、そしてやっとの独立だ。 大きな体をしているくせに、当初はガリガリで、文字通りのモヤシ。 おかげで飢えには慣れていたが、身体を使う仕事ではへばってしまい、骨折も繰り返すで身体はボロボロだった。
それでも必死に貯めた大金、自分のように義務教育の外れものにされた子どもたちの手助けになりたいという純粋な希望と、両親への幾ばくかの淀んだ復讐心を糧に形にした。 個別にカリキュラムを用意する、マンツーマンに特化したコンセプトで、業界的に見れば値段は格安とも言えただろう。 若者で、大した大学も出ていないのにと、はじめはバカにされたもの、実績さえ積めばこっちのもの。 古き良き紙媒体に合わせ、SNSなんていった流行のメディアにも合わせ継続的な宣伝を行って、まあまあ黒字も安定で、いい業績が出せるようになった頃だ。
それが三年前。
「先生」 けたたましく鳴くセミの声が響く中でも、その女子生徒の声はよく通った。 振り向けば、透き通った大きな黒い目がこちらを見て細められる。頬に見えるえくぼが、愛らしい。 「わからない問題があるんです。」 握った手には、昨日自分が出した問題用紙。消しゴムの跡が見えて、思い悩んだ様子が想像出来る。 サラリと前に垂れたストレートヘアを人差し指でかきあげ、耳にかける。 その一連の動作が優雅で、その子の生まれの良さを語る。 「相談したくて…あとでお話できますか。」 傷一つない白い肌に、ほんのり赤い頬。 雑巾の絞りカスで濡れた頭と、青あざだらけの昔の自分とは大違いで、この子は自分なんかになんでこんなふうに笑いかけるんだろうと、頭の片隅で思う。 「いいよ」 笑って返事をしたら、少女は大きな目を輝かせて、頭を下げた。 走り去っていく後ろ姿に、出るのは一つの小さなため息。
「あんなにキレイでありたかった」とか「愛されたかった」とか「見返してやりたい」なんて、そんな重苦しい自分の願望を、子どもに投影するのは、あまりにもひどい大人のエゴ。 「わかっちゃいるけどね」と呟いて、皮肉だと自嘲する。 でも、俺だって幸せになりたいって思っていいだろ、と言い訳のように自己正当化。 そういう意味で彼女は、自分にとっても特別だったのだと、今になって思う。
そんなひどい所業。
濁った瞳ごしで、キレイなものを見ていたから、気づかなかったのだ。 「抱いてほしいです。」 後ろから抱きしめられて、今にも泣きそうな声で言われて、頭をトンカチで殴られたような気分だった。 君まで俺にそんな仕打ちをするのか、なんて自分勝手な考えを抱く。 背中から伝わる、小さな震えとシャツの湿り気。 少女は泣いていた。 「そんなの俺捕まっちゃうよ」 優しく手を解いて、自分のガサガサな手で包む。きめ細やかな肌の彼女の手の甲に一つだけキスして、「これでいい?」と妥協を求める。 振り返れば風を切る音とともに、小さな手のひらが自分の頬を打った。
思えばそんなことの繰り返しだった。
当時付き合っていた彼女にも、「あなたは私のことを、全く見ていない。私はあなたの親じゃなくて、恋人なのよ」なんて言われて、こっぴどくフラレたよね、と赤くなった頬を冷やしながらタバコの煙を吐き出した。 少し、許しすぎたのかもしれない。 彼女が欲しいものはわかっていた、それを与えることでこの子がまだもう少しでも頑張れるならと、少々教師の枠を越えたような言動をした自覚はある。厳格な両親のもとで愛情に飢え、承認欲求を満たしたがっていたのも、わかっていた。 だから殊更優しくして、彼女には成功してほしかったのだ。 自分に似ていた気がしたから。
「馬鹿だなア」
一人去った部屋はがらんどう。吐き出した煙が、ゆらりと揺蕩う。
そんなことがあってからも思ったより態度が変わらなかった相手に、大分ほっとしたというのが事実。 小さな教室に入ってきた相手に笑いかけて、教科書を開く。 「今日は苦手な物理からやろうか?」 横に座れば少し触れた肩に、少女は距離を取った。 あ、ごめん、と一言謝れば「べつに、いいです。」と短い返事が返ってきて、まあそうだよね、なんて納得しながらも進めた。 「相対速度だけど、ここ難しいよね。」 ボールが落ちるイラストを指してから顔を上げれば、大きく暗い瞳がこちらを見つめていたのに気づく。 あんなに透き通っていた黒色の瞳が、濁って、据わっていて。思わず息を呑んだ。
「先生を愛してるってお母さんに話したんです。」 続いた言葉に、時が止まったようだった。 打っていたはずの時計の秒針が聞こえない。 いろんな思考が高速で頭を回った。 観測者の速度と、運動物体の速度。 「もうここには来るなって、先生を訴えるって」 AとBが同じ落下速度ならば、その時の相対速度はゼロとなり、つまり静止しているように見えるという。 「アンタなんかに、大学のお金���出さないって」 カチ、と針の音が聞こえた。 腹部が熱い。痛い。 出刃包丁が横腹から生えていた。 「先生のばか。」 そして暗転。
示談金という形で落ち着いた、彼女の傷害罪。 不処分となったはいいものの、彼女はそのまま監視下のもと精神病棟行き。自分はといえば腹部外傷ということで、緊急手術後2ヶ月の入院�� こちらからは積極的でなかったことと、身体関係を持たなかったことで、「未成年を誑かした」証拠もなく、結局自分は罪には問われなかった。 だからこそ少女の両親から向けられる憎しみのこもった目が痛くてたまらず、頭があがらなかった。 あんな子の人生メチャクチャにするくらいなら、せめてあそこで死んであげられたら、ちょっとは彼女の気持ちでも晴れたのだろうか。
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kkagneta2 · 4 years
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ボツ2
おっぱい、大食い。最後まで書いたけど胸糞なのでここに途中まで投稿してお蔵入り予定。
時: 午前8時05分
所: ○○中学正門前
身長: 標準的。155センチ程度。
衣服: 〇〇中学指定の制服。黒のセーラー。リボンの色より二年生と断定。
年齢: 中学二年生なので14、5。
持ち物: 右手に〇〇中学指定の鞄。左手にスマホを所持。
同行者: 友人1名。興味無しのため略。
背格好: やや細身か。冬服のため殆ど見えなかったが、スカートから覗く脚、そして周りの生徒と見比べるに、肩や腕も細いと思われる。腰回りもほっそりとしていると感じた。正確には引き締まっていると言うべきか。
顔: いと凛々し。小顔。頬は真白く、唇には薄い色付き。笑うと凄まじく整った歯が見え隠れする。この時髪をかき上げ血の色の鮮やかな耳が露出する。
髪: ボブ系統。ほぼストレートだが肩のあたりで丸くなる。色は黒、艶あり。
胸: 推定バスト98センチ、推定アンダーバスト62センチのK カップ。立ち止まることは無かったが、姿勢が良いのでほぼ正確かと思われる。しっかりとブラジャーに支えられていて、それほど揺れず。体格的に胸元が突出している印象を受ける。隣の友人と比べるとなお顕著である。制服のサイズがあっておらず、リボンが上を向き、裾が胸のために浮いていた。そのため、始終胸下に手を当てていた。揺れないのもそのせいであろう。制服と言えば、胸を無理に押し込んだかのように皺が伸び、脇下の縫い目が傷んでおり、肩甲骨の辺りにはブラジャーのホックが浮き出ている。されば制服は入学時に購入したものと思われ、胸は彼女が入学してから大きくなった可能性が大である。元来彼女のような肉体には脂肪が付きづらいはずなのだが、一年と半年を以てK カップにまで成長を遂げたところを見ると、期待はまずまずと言ったところか。要経過観察。名前は○○。胸ポケットに入れてあったボールペンが落ちたので拾ってあげたところ、「ありがとうございます」と丁寧にお辞儀をされる。
  時: 午前10時28分
所: 〇〇駅構内
身長: 高い。170センチ強
衣服: 薄く色味がかった白、つまりクリーム色のファー付きコート。内には簡素なグリーンのニットを羽織る。首元に赤のマフラー。
年齢: 22、3。休み期間中の大学生かと思われる。
持ち物: キャリーバッグ。手提げのバッグ。
同行者: 友人2名。先輩1名。何れも女性。貧。
背格好: 体格が良いと言った他には特に無し。腕も見えず、脚も見えず、首も見えず。肩幅の広さ、腰つきの良さから水泳を営んでいると推定される。
顔: その背に似合わず童顔。人懐っこい。マフラーに顔を埋め、視線を下げ、常に同行者に向かって微笑む。愛嬌よし。
髪: ショート。これより水泳を営んでいると断定。色は茶、染め上げてはいるがつやつやと輝く。
胸: 推定バスト129センチ、推定アンダーバスト75センチのR カップ。冬である上に、胸元が目立たないよう全身を地味に作っており、某コーヒーショップにてコートを取っても、無地のニットのために膨らみが分かりづらかった。さらに、胸の落ち具合から小さく見せるブラジャーを着用しているかもしれない。そのため、推定カップはR カップより3、4カップは大きい可能性がある。コートを取った際、胸元が一層膨らんだように感じられた。机の上に胸が乗って、本人は気にしていないか、もしくは気づいていなかったが、柔らかさは至高のようである。他の男性客の腕が肩にぶつかって、驚いた際に胸で食べかけのドーナツを落とす。以降会話は彼女の胸に話題が移ったらしく、左右に居た友人二名が所構わず触れるようになり、両手を使って片胸片胸を突っついたり、揺らしたりして遊ぶ。「机まで揺れる」と言う声が聞こえてくる。「ちょっとやめてよ」と言いつつ顔は相変わらず微笑むでいる。しばらくして四人とも席を立って、地下鉄筋の方へ消えていく。童顔ゆえに顔より大きい胸は驚くに値するが、体格からして胸元に自然に収まっているのを見ると、やはりなるべくしてなったとしか思えず。
  時: 午後00時14分
所: 〇〇市〇〇にあるスーパー前
身長: 低い。150センチに満たない。
衣服: 所謂マタニティウェア。ゆったりとした紺のワンピースに濃い灰色のポンチョ。
年齢: 26、7
持ち物: 買い物袋。ベビーカー。
同行者: ベビーカーの中に赤ん坊が一人。女の子である。
背格好: 小柄。寸胴で、かつ脚も長くはあらず、そして手足が細く、脂肪が程よくついている。つまりは未成熟な体つき。身長以上に小さく見える。
顔: かなりの童顔。着るものが着るものであれば高校生にも見える。可愛いがやつれていて、目の下に隈あり。子供が可愛くて仕方ないのか、そちらを見ては微笑む。
髪: セミロングを後ろで一束。中々の癖毛であるかと思われるが、目のやつれ具合からして、もしかしたら本当はもっと綺麗なのかもしれない。髪色は黒。可愛らし。
胸: 推定バスト110センチ、推定アンダーバスト58センチのQ カップ。体格が小柄であるのでQ カップよりもずっと大きく見える。というより迫力がある。私が訪れた時は買い物袋をベビーカーに吊っている最中であった。ほどなくして赤ん坊が泣き出したので、胸に抱えてあやしたが、赤ん坊は泣き止まず。片胸と赤ん坊の大きさはほぼ同じくらいであっただろう。また、胸と赤ん坊とで腕は目一杯伸ばされていた。胸に抱いて「よしよし」と揺らすのはしばらく続いたが、赤ん坊が泣き止むことはなかった。そこで、座る場所を求めて公園へと向かおうと、一度ベビーカーへと戻そうとしたのであるが、一度胸に食らいついた赤ん坊は離さない。「さっきも飲んだじゃない」とため息をついて片手で危なっかしくベビーカーを引こうとする。「押しましょうか」と接近してみたところ、意外にもあっさりと「よろしくおねがいします」と言って、私にベビーカーを預けた。中には玩具が数種類あった。道から離れた日差しの良いベンチに腰掛け、ケープを取り出して肩にかけ、赤ん坊をその中へ入れる。それでもしばらくは駄々をこねていたであったが、母親が甘い声をかけているうちに大人しくなった。私が「お腹が空いてたんですね」と笑うと、「困ったことに、食いしん坊なんです。女の子なのに」と笑い返して赤ん坊をあやす。話を聞いていると、母親の母乳でなければ我慢がならないと言う。授乳が終わってケープを外した時、子供はすやすやと眠りについていた。「胸が大きくなりすぎて、上手く抱っこできなかったんです。大変助かりました。ありがとうございます」と分かれたが、その言葉を考えるに、妊娠してから一気に胸が大きくなったのであろう。授乳期を終えたときの反動が恐ろしい。むしろベビーカーの中に居た赤ん坊の方に興味を唆られる。
  時: 午後01時47分
所: 〇〇市市営の図書館。某書架。
身長: 標準的。158センチ程度。
衣服: 白のブラウスにブラウンのカーディガン。
年齢: 30前後か。
持ち物: 白のタブレット
同行者: 無し
背格好: 小太りである。全体的に肉がふっくらとついている。けれども目を煩わすような太り方ではない。豊かである。ただし、著しく尻が大きい。
顔: 目尻は美しいが、柔らかな頬に愛嬌があって、どちらかと言えば可愛らしい方の顔立ち。鼻がやや低く、口元はリップクリームで赤々と照りを帯びている。色白とは言えないが、光の加減かと思われる。眼鏡をかけており、リムの色は大人しい赤。非常によく似合う。
髪: ストレートなミディアムヘア。髪色は黒であるが、不思議なことに眼鏡の赤色とよく合い、前髪の垂れかかるのが美しい。
備考: 司書である。
胸: 推定バスト128センチ、推定アンダーバスト81センチのO カップ。本日の夜のお供にと本を物色中に、書架にて本を正していた。胸が喉の下辺りから流麗な曲線を描いて20センチほど突き出ているばかりでなく、縦にも大きく膨れており、体積としてはP カップ、Q カップ相当かもしれない。頭一つ分背が低いので上からも望めたのであるが、カーディガンで見え隠れする上部のボタンが取れかけていた。本を取る度に胸が突っかかって煩わしいのか、肩を揺すって胸の位置を直す。本棚に胸が当たるのは当然で、文庫本などはその上に乗せる。一つの書架を片付け終わった辺りで、適当に思いついたジャンルを訪ねて接近すると、如何にも人の良さそうな顔で案内をしてくれた。脚を踏み出す度に甲高い音が鳴るのは、恐らくブラジャーのせいかと思われる。歩き方が大胆で胸が揺れるのである。途中、階段を下りなければならないところでは、一層音が大きくなって、臍のあたりで抱えていた本を胸に押し付けて誤魔化していた。そのため、ブラジャーのストラップがズレたかと見え、書棚の方へ目を向けている隙に、大胆にも胸を持ち上げて直していた。なまめかしい人ではあるが、年が年なので望みは無い。
  時: 午後02時22分
所: 〇〇小学校校庭
身長: 140センチ前後か
衣服: 体操服
年齢: 10、11歳
持ち物: 特に無し
同行者: 友人数名
背格好: ほっそりとしなやかである。幼い。腕も脚もまだ少女特有の肉が付いている。今日見た中で最も昔の「彼女」に似ている体つきであったが、この女子児童は単に骨格が華奢なだけで、痩せ細った体ではない。健康的である。脚が長く、短足な男子の隣に立つと、股下が彼の腰と同位置に来る。
顔: あどけなさは言うまでもないが、目元口元共に上品。笑う時もクスクスと擽るような、品の良い笑い方をする。眼鏡はテンプルに赤色が混じった、基本色黒のアンダーリム。そのせいで甚だ可愛らしく見えるが、本来は甚く聡い顔立ちを���ているかと推定される。が、全般的に可愛らしい。
髪: 腰まで届く黒髪。ほぼストレートだが若干の癖あり。また、若干茶色がかっているように見えた。髪の質がかなり良く、時折肩にかかったのを払う度に、雪のように舞う。
胸: 推定バスト81センチ、推定アンダーバスト48センチのI カップ。体育の授業中のことである。男子は球技を、女子はマラソンでもやらされていたのか、校庭を走っていた。身体自体は小柄であるから胸はそう大きくはないのだが、無邪気に走るから激しく揺れる。揺れるごとに体操服が捲れ上がって腹部が見えそうである。明らかに胸元だけサイズが合っていない。何度か裾を直しながら走った後、耐えかねて胸元を押さえつけていたのであるが、いよいよ先生の元へ駆け寄って校舎内へ入った。そして出てきてから再び走り初めたけれども、その後の胸の揺れは一層激しくなっていた。ブラジャーに何かあったのだろうと思われる。顔には余裕がありながら、走る速さがこれまでとは段違いに遅く、これまで一緒に走ってきた友人に追い抜かれる。結局、彼女は胸を抑えながら、周回遅れで走りを終えた。しかし可哀想なことに、息を整えていると友人に後ろから手で掬われて、そのまま揉みしだかれる。小学生の手には余る大きさである。寄せあげて、掬い上げて、体操服をしわくちゃにしながら堪能する。私にはそう見えただけで、実際にはじゃれついていただけであろうが、指が深く沈み込んでいる様は男子児童の視線を寄せるのに足る。なされるがままにされていた彼女は、そのうちに顔を真っ赤にして何かを言いつつ手をはたき落とし「今はダメ」と言い、以降はすっかり両腕を胸元で組んで、猫背になって拗ねてしまった。この生徒は要観察である。下校時に再び見えてみれば、制服下の胸はブラジャーは着けていないながら見事な球形を為している。先程の光景から張りも柔らかさも極上のものと想像される。名前は○○。名札の色から小学5年生だと断定。ここ一ヶ月の中で最も期待すべき逸材。
  時: 午後05時03分
所: 〇〇市〇〇町〇〇にある某コンビニ
身長: やや高い。163センチほど。
衣服: ○○の制服。
年齢: 17歳
持ち物: 特に書くべきにあらず
同行者: 無し
背格好: 標準的だがやや痩せ型。恐らくは着痩せするタイプである。一見してただの女子高生の体であるが、肩、腰つきともに十分な量の肉量がある。その代わり腕は細い。右手に絆創膏。
顔: あどけない。非常に可愛らしい顔。人柄の良さが顔と表情に出ていると言ったところ。眉は優しく、目はぱっちり。常に口が緩んで、白い頬に赤みが差す。が、どこか儚げである。分厚くない唇と優しい目が原因か。
髪: 後ろに一束したミディアムヘア。一種の清潔さを表すと共に、若干の田舎臭さあり。後ろ髪をまとめて一束にしているので、うなじから首元へかけての白い肌が露出。これが殊に綺麗であった。
備考: 高校生アルバイター
胸: 推定バスト118センチ、推定アンダーバスト68センチのP カップ。服が腰元で閉じられているので、高さ24センチほどの見事な山が形成されている。そのため余計に大きく感じられる。手を前で組む癖があるのか胸が二の腕によって盛り上がって、さらに大きく見える。レジ打ちを担当していた。面倒くさい支払い方法を聞いて接近。レジにて紙を用いて説明してくれるのであるが、胸元が邪魔で始終押さえつけながらでの説明となり、体を斜めにしての説明となり、終いには胸の先での説明となる。ブラジャーの跡あり。よほどカップが分厚いのか胸と下着との境目がはっきりと浮き出ている。この大きさでこのタイプのブラジャーは、1メーカーの1ブランドしかないため、懐かしさに浸る。大体分かりました、では後日よろしくおねがいしますと言うと、にこやかにありがとうございましたと言う。腕の細さと胸の大きさとが全くもって合っていない。腰つきとは大方合っている。顔があどけないところから、胸に関しては期待して良いのではないだろうか? それを知るには彼女の中学時代、ひいては小学時代を知る必要があるが、そこまで熱心に入れ込めるほど、���力的ではない。
   本日も予が真に求むる者居らず、―――と最後に付け足した日記帳を、俺は俺が恐れを抱くまでに叫び声を上げながら床へと叩きつけ、足で幾度も踏みつけ、拾って壁に殴りつけ、力の限り二つに引き裂いて、背表紙だけになったそれをゴミ箱へ投げつけた。八畳の部屋の隅にある机の下に蹲り、自分の頭をその柱に打ちつけ、顎を気絶寸前まで殴り、彼女の残した下着、―――ブラジャーに顔を埋めて髪を掻き毟る。手元に残りたる最後の一枚の匂いに全身の力を抜かされて、一時は平静を取り戻すが、真暗な部屋に散乱した日記帳の残骸が肌へと触れるや、彼女の匂いは途端に、内蔵という内蔵を酸で溶かすが如く、血管という血管に煮えたぎった湯を巡らせるが如く、俺の体を蝕んでくる。衝動的にブラジャーから手を離して、壁に頭を、時折本当に気絶するまで、何度も何度も何度も打ちつけ、忌々しい日記帳を踏みしめて、机の上に置いてあるナイフを手にとる。以前は右足の脹脛(ふくらはぎ)を数え始めて26回切りつけた。今日はどこを虐めようかなどと考えていると、彼女の残したブラジャーが目につく。一転して俺のこころは、天にのぼるかのようにうっとりと、くもをただよっているかのようにふわふわと、あたたかく、はれやかになっていく。―――
―――あゝ、いいきもちだ。彼女にはさまれたときもこのような感じであった。俺の体は彼女の巨大な胸が作り出す谷間の中でもみくちゃにされ、手足さえ動かせないまま、顔だけが彼女の目を見据える。ガリガリに痩せ細って頬骨が浮き出てはいるが、元来が美しい顔立ちであるから、俺の目の前には確かにいつもと変わらない彼女が居る。我儘で、可愛くて、薄幸で、目立ちたがり屋で、その癖恥ずかしがり屋で、内気で、卑屈で、でも負けん気が強くて、甘えん坊で、癇癪持ちで、いつもいつもいつも俺の手を煩わせる。冷え切った手で俺の頬を撫でても、少しも気持ちよくは無い、この胸、この胸の谷間が冬の夜に丁度良いのだ。この熱い位に火照った肉の塊が、俺を天に昇らせるかの如き高揚感を與えるのだ。
だがそれは後年の事。床に広がったブラジャーを拾って、ベッド脇のランプの燈を点けて、ぶらぶらと下へと垂れるカップの布をじっくりと眺める。華奢で肉のつかない彼女のブラジャーだったのだから、サイドボーンからサイドボーンまでの距離は30センチ程もあれば良く、カップの幅も中指より少し長い程度の長さしかない。が、その深さと広さはそこらで見かけるブラジャーとは一線を画す。手を入れれば腕が消え、頭を入れればもう一つ分は余裕がある。記念すべき「初ブラ」だった。
それが何たることか! 今日、いや昨日、いや一昨日、いやこの一ヶ月、いやこの一年間、いや彼女が居なくなってから実に6年もの間、このブラジャーが合う女性には出会うどころか、見かけることも出来ないではないか。細ければサイズが足りず、サイズが足りればぶくぶくと肥え、年増の乳房では張りが足らず、ならばと小学生の後を付け回してはお巡りに声をかけられ、近所中の中高にて要注意人物の名をほしいままにし、飽きる迄北から南の女という女を見ても、彼女のような体格美貌の持ち主は居なかった。風俗嬢へすら肩入れをし、ネットで調子に乗る女どもにも媚びへつらった。
恭しくブラジャーを箱へと収めて床に散らばりたる日記帳の屑を見るや、またしても怒りの感情が迸ってくる。今日は左太腿の上をざっくりとやってやろうか。紙屑をさらに歯で引きちぎり、喉に流し込みながらそう思ったけれども、指を切る程度に留め、代わりに床を突き抜ける位力を入れて、硬い板の上に差す。今日書いた文面はその上にあった。
「なんで、なんで俺はあんなことを、……」
気がつけば奇声を上げつつ髪の毛を毟り取っていた。時計を見れば午後11時28分。点けっぱなしにしておいたパソコンの画面にはbroadcasting soon! という文字が浮かび上がって居る。忘れた訳では無かったが、その英単語二文字を見るだけで、怒りも何も今日の女どもも忘れ、急に血の巡りが頭から下半身へと下り、呼吸が激しくなる。まるで彼女を前にした時のようである。急いで駆けつけて音量を最大限まで上げて、画面に食い入ると、直にパッとある部屋が映し出され、俺の呼吸はさらに激しくなった。
部屋はここと同じ八畳ほど、ベッドが一台、机が一つ、………のみ。
机の上にはありきたりな文房具と、食器類が一式、それに錠剤がいくつか。ベッドの上には質の良さそうな寝具、端に一枚のショーツ、その横に犬用のリードが一つ。これはこれから現れる者が、謂わばご主人さまに可愛がられるために着けている首輪につながっているのである。そしてその横に、あゝ、彼女がまだ傍に居ればぜひこの手で着けて差し上げたい巨大なブラジャーが一つ、………。ダブルベッドをたった一枚で埋め尽くすほど大きく、分厚く、ストラップは太く、今は見えないが12段のホックがあり、2週間前から着けているらしいけれどもカップは痛み、刺繍は掠れ、ストラップは撚れ、もう何ヶ月も着たかのようである。
しばらく見えているのはそれだけだったが、程なくしてブラジャーが画面外へ消えて行き、ショーツが消えて行きして、ついに放送主が現れる。病的なまでに痩せ細って骨の浮き出る肩、肘、手首、足首、膝、太腿、それに反して美しくしなやかな指が見える。顔は残念ながら白い仮面で見えないが、見えたところで一瞬である。すぐさま画面の殆どは、中央に縦線の入った肌色の物体に埋められるのだから。その肌色の物体は彼女の胸元から生え、大きく前へ、横へと広がりながら腰元を覆い、開けっ広げになった脚の間を通って、床へとゆるやかにの垂れており、ベッドに腰掛けた主の、脚の一部分と、肩と、首を除いて、体の殆どを隠してしまっている。床に垂れた部分は、部分というにはおかしなくらい床に広がる。浮き出た静脈は仄かに青々として、見る者によっては不快を感ずるだろう。
言うまでもなく、女性の乳房である。主は何も言わずにただそこに佇むのみで、何も行動をしない。仮面を着けた顔も、たまに意外と艶のある黒髪が揺れるだけで動かないのであるが、極稀に乳房を抑える仕草をして、愛おしそうに撫でることがある。けれどもそれは本当に極稀で、一回の配信につき一度の頻度でしかなく、殆どの場合は、一時間もしたらベッドに倒れ込んで寝てしまうのである。
この配信を見つけてからというもの、俺の日中の行動は、その寝姿を見るための暇つぶしでしか無い。彼女そっくりな体つきに、彼女そっくりな胸の大きさ、―――しかもこちらの方が大きいかもしれない上に、彼女そっくりな寝相、………見れば見るほど彼女に似て来て、また奇声を発しそうになる。無言で、手元にあった本の背表紙で頭を打ちつけて落ち着きを取り戻し、画面を見ると、ゴロンとベッドから落ちてしまったその女の姿。彼女もよくやった寝相の悪さに、途端懐かしさが込み上げて来て、
「あゝ、こら、叶(かなえ)、寝るんだったらベッドの上で寝ないと、……。手伝ってやるからさっさと起きなさい」
と頬を叩いたつもりだが、空を切るのみで、消息不明となっている者の名前を呼んだだけ、羨ましさと虚しさが募ってしまった。
   幼馴染の叶が居なくなってから早6年、片時も忘れた事はないのであるが、隣に住んでいながら出会いは意外と遅いものであった。当時俺は11歳の小学5年生、物凄く寒かったのを思えば冬から春前であったろうか、俺の家は閑静な住宅街の中に突如として現れる豪邸で、建物よりも庭に意匠を凝らしたいという父上の意思で、洋館が一つと離れが一つ庭に面する形で建てられ、俺はその離れを子供部屋として与えられていた。球状の天井を持つその部屋は、本当に子供のために閉ざされた世界かのようだった。庭の垣根が高く、木に埋もれる形で建っているのであるから、内は兎も角、外からだとそもそも離れがあることすら分からない。音も完全に防音されていて、車が通りかかるのすら、微妙な振動でようやく分かるくらい外界から切り離されているのである。いつも学校から帰ると、俺はその部屋で母上と共に話をしたり、ごっこ遊びをしたり、宿題をしたりする。食事もそこで取って、風呂には本館の方へ向かう必要はあるけれども、学校に居る7、8時間を除けば一日の殆どをそこで過ごしていた。だから、近隣の様子なぞ目については居なかったし、そもそも父上から関わるなというお達しがあったのだから、あえて触れるわけにはいかない。学校も、近くにある公立校へは通わずに、ずっと私立の学校へ入れられたのだから、関わろうにも、友人と言える者も知り合いと言える者も、誰も居ないのであ��。
そんな生活の中でも、よく離れの2階にある窓から顔を突き出して、燦々と輝く陽に照らされて輝く街並みを眺めたものだった。今はすっかりしなくなってしまったけれども、木々の合間合間から見える街並みは殊に美しい。一家の住んでいる住宅街というのが、高台に建っているので、街並みとは言ってもずっと遠くまで、―――遥かその先にある海までも見えるのである。
そう、やっぱり冬のことだ、あのしっとりとした美しさは夏や秋には無い。いつもどおり、俺はうっとりと椅子に凭れかかって街並みを眺めていたのであるが、ふとした瞬間から、女の子の声で、
「ねぇ、ねぇ、ねぇってば」
と誰かを呼びかける声がしきりに聞こえてきていたのだけれども、それが少し遠くから聞こえてくるものだから、まさか自分が呼ばれているとは思わず、無視していると、
「ねぇ!」
と一層激しい声が聞こえてくる。下を見てみると、同年代らしい女の子が、彼女の家の敷地内からこちらを不満そうに見つめてきている。
「僕ですか?」
「そう! 君!」
と満面の笑みを浮かべる。
この女の子が叶であることは言及する必要も無いかと思うが、なんと見窄らしい子だっただろう! 着ている物と言えば、姉のお下がりのよれよれになった召し物であったし、足元には汚らしいサンダルを履いていたし、髪は何らの手入れもされていなかったし、いや、そんな彼女の姿よりも、その家の古さ、ボロさ、貧しさは余りにも憐れである。流石に木造建築では無いものの、築20年や30年は越えていそうな家の壁は、すっかりと黒ずんで蜘蛛の巣が蔓延っており、屋根は黒いのが傷んで白くトゲトゲとしているし、庭? にある物干し竿は弓なりに曲がってしまっていて、痛みに傷んだ服やタオルが干されている。全体的に暗くて、不衛生で、手に触れるのも汚らわしい。広さ大きさは普通の一軒家程度だけれども、物がごちゃごちゃと置かれて居るのでかなり狭苦しく感じられ、俺は父上がどうして近隣の者と関わるなと言ったのか、なんとなく理解したのだった。目が合った上に、反応してしまったからには相手をしなくちゃいけないか、でも、できるだけ早く切り上げて本の続きでも読もう。―――俺は一瞬そう思ったが、ようようそう思えば思うほど、彼女に興味を抱いてしまい、小っ恥ずかしい感情がしきりに俺の心を唆していた。
それは一目惚れにも近い感情だっただろうと思う。というもの、その時の叶の外見は、着ているものが着ているものだけに見窄らしく見えただけで、顔立ちは悪くないどころかクラスに居る女子どもなぞよりずっと可愛いかった。いや、俺がそう感じただけで、実際は同じくらいかもしれないが、普段お嬢様と言うべき女の子に囲まれていた俺にとっては、ああいう儚い趣のある顔は、一種の新鮮さがあって、非常に魅力的に見える。どこか卑屈で、どこか苦心があって、しかしそれを押し隠すが如く笑う、………そういう健気な感じが俺の心を打ったと思って良い。また、体つきも普段見るお嬢様たちとは大きく変わっていた。彼女たちは美味しいものを美味しく頂いて、線の細い中にもふっくらとした柔らかさがあるのだが、叶はそうではない。栄養失調からの病気じみた痩せ方をしていて、ただ線が細いだけ、ただ貧相なだけで、腕や脚などは子供の俺が叩いても折れそうなほどに肉が付いておらず、手や足先は、肌が白いがために骨がそのまま見えているかのようである。兎に角貧相である。が、彼女にはただ一点、不自然なほど脂肪が蓄えられた箇所があった。
それはもちろん胸部である。叶は姉から譲り受けた服を着ているがために、袖や裾はだいぶ余らしていたのであるが、胸元だけはピンと張って、乳房と乳房の間には皺が出来ていて、むしろサイズが足りないように見える。恐らく裾を無理やり下に引っ張って、胸を押し込めたのか、下はダボダボと垂れているけれども、胸の上は変にきっちりしている。体の前で手をもじもじさせつつ、楽しげに体を揺らすので、胸があっちへ行ったり、こっちへ行ったりする。俺は最初、胸に詰め物をしているのであろうかと思われた。そう言えば、一昨日くらいにクラスの女子が、私の姉さんはこんなの! と言いつつ、体操服の胸元にソフトボールを入れてはしゃいでいたが、その姿がちょうどこの時の叶くらいであったから、自然にやっぱりこの年の女子は大きな胸に憧れるものなのだと納得したのである。だが、叶の胸は変に柔らかそうに見える。いや、それだけでなく、ソフトボールを入れたぐらいでは脇のあたりが空虚になって、はっきりと入れ物だと心づくが、彼女の体に描かれる、首元から始まって脇を通り、へその上部で終りを迎える曲線は、ひどく滑らかである。手が当たればそこを中心に丸く凹み、屈んで裾を払おうとすれば重そうに下で揺れる。
俺が女性の乳房なるものに目を奪われた初めての瞬間である。
それは物心ついた少年の心には余りにも蠱惑的だった。余りにも蠱惑的過ぎて、俺の体には背中をバットで殴られたような衝撃が走り、手が震え、肩が強張り、妙に臀部の辺りに力が入る。頭の中は真っ白で、少しずつ顔と耳たぶが赤くなっていくのが分かる。途端に彼女の胸から目が離せなくなり、じっと見るのはダメだと思って視線を上げると、さっきとは打って変わって潤いのある目がこちらを見てきている。微笑んでくる。その瞬間、徐々に赤くなって行っていた顔に、血が一気に上る感覚がし、また視線を下げると、そこにはこれまで見たことがない程の大きさの胸。胸。胸。………あゝ、なんと魅力的だったことか。
「こんにちは」
「うん、こんにちは。今日は寒いね」
彼女に挨拶されたので、俺はなんとか声を出したのだった。
「私は全然。むしろあったかいくらい」
「元気だなぁ」
「君が元気ないだけじゃないの」
「熱は無いんだけどね」
「ふふ」
と彼女は笑って、
「君どのクラスの子?」
「いや、たぶん知らないと思う。この辺の学校には通ってないから」
「どおりで学校じゃ、見ないと思った。何年生なの?」
彼女がこの時、俺を年下だと思っていたことは笑止。実際には同い年である。
「へぇ、あっちの学校はどうなの?」
「どうもこうもないよ。たぶん雰囲気なんかは変わんないと思う」
「そうなんだ」
と、そこでトラックが道端を通ったために、会話が区切れてしまって、早くも別れの雰囲気となった。
「ねぇ」
先に声をかけたのは彼女だった。
「うん?」
「またお話してくれない?」
少年はしばし悩んだ。近くの者とは関わるなと言う父上の言葉が頭にちらついて、それが殆ど彼女の家庭とは関わるなとの意味であることに、今更ながら気がついたのであったが、目の前に居る少女が目をうるませて、希望も無さげに手をもじもじと弄っているのを見ると、彼女の学校での扱われ方が目に見えてしまって仕方がなかった。そっと目を外すと、隣に住んでいなければ、多分一生関わること無く一生を終えるであろう貧しい家が目に飛び込んできて、だとすれば、良い育ちはしていないに違いはあるまい。だが、今言葉を交わした感じからすれば、意外にも言葉遣いはぞんざいではなく、笑い方もおっとりとしている。それに何より、自分がここまで心臓の鼓動がうるさいと思ったことはないのである。少年の心はこの時、「またお話したい」などというレベルではなく、彼女に近づきたい気持ちでいっぱいであった。近づいて、もっともっとお話をして、その体に触れて、夜のひと時をこのメルヘンチックな我が部屋で過ごせたら、どんなに素敵だろう。この窓から夜景を見て、手を取って、顔を突き合わして、行く行くは唇を重ねる、………あゝ、この部屋だけじゃない、綺麗に見繕って、二人で遊びに行くのも良い、いや、もはや二人きりでその場に居るだけでも僕の心は満足しそうだ。………実際にはこんなに沢山ことを考えた訳ではなかったけれども、しかしそういうことが、父上の言いつけから少年をすっかり遮断してしまった。つまりは、彼女の言葉に頷いたのである。
「もちろん。こうやって顔だしてたら、また話しかけてよ」
「ふふ、ありがとう。またね」
「またね。―――」
これが俺と叶の馴れ初めなのだが、それから俺たちは休みの日になると、窓を通じて10分20分もしない会話を楽しんだ。尤もそれは俺が父上と母上を怖がって、勉強しなくちゃいけないだとか、習い事があるとか、そういう理由をつけて早々に切り上げるからではあるけれども、もし何の後ろめたさも無かったら日が暮れても喋りあったに違いない。
「えー、……もう? 私はもっとお話してたい!」
「ごめんね。明日もこうやって外を眺めてあげるからさ」
その言葉に嘘はなく、俺は休日になれば、堪えきれない楽しみから朝食を終え、両親を煙に巻くや窓から顔を突き出していた。すると叶はいつも直ぐに家から出てきて、
「おはよう」
と痩せ細った顔に笑みを浮かべる。彼女もまた、楽しみで楽しみで仕方ないと言った風采なのである。
「おはよう。今日はいつにもまして早いね」
「ふふ」
会話の内容はありきたりなこと、―――例えば学校のこと、家のこと(彼女はあまり話したがらなかったが)、近くにある店のこと、近くにある交番がどうのこうのということ、近くにある家のおばさんが変人なことなど、強いて言えば、近所の人たちに関する話題が多かった。というのも、この住宅街に住んでいながら、今��で何も知らなかったので、俺の方からよく聞いたのが理由ではあるけれども、話に関係ないから述べる必要はあるまい。
それよりも、あんまり叶が早く出てくるので、いつのことだったか、聞いてみたことがあった。すると、彼女は心底意地の悪い笑顔で、
「私の部屋から丸見えなんだもん。そんなに楽しみ?」
と言うので、無性に恥ずかしさが込み上げてきたのは覚えている。どう返したのか忘れたが、その後の彼女の笑う様子が、強烈に頭に残っているのを考慮すれば、さらに恥ずかしい言い訳を放ったのは確かである。………
そんなある日のことであった。確か、叶と出会って一ヶ月経った日だったように思う。何でも学校が春の休み期間に入ったために、俺達は毎日顔を合わせていたのであるから多分そうで、非常に小っ恥ずかしい日々を送っていたのであるが、この日は俺しか俺の家には居ないのであった。それも朝一から深夜まで、何故だったのかは忘れてしまったが、両親も居なければ、ハウスキーパーも、確実に居ないのである。然れば初恋に目の暗んだ少年が悪巧みをするのも当然であろう。つまり俺はこの日、叶をこのメルヘンチックな離れに招待しようとしていたのである。
一種の期待を胸に抱きながら、いつもどおり窓から顔を突き出して、今や見慣れてしまった貧しい家の壁に視線を沿わせては、深呼吸で荒れそうになる息を整えようとする。一見、「いつもどおり」の光景だけれども、この時の俺はどうしても、初めての彼女をデートに誘うような心地よい緊張感ではない、恐ろしい罪悪感で押しつぶされそうだった。別に子供が同級生の女の子を連れてくることなど、親からしたら微笑ましい以外何者でもないかもしれない。が、これから呼ぶのは、父上が関わるなと言った、隣家の貧しい娘なのであるから、どうしても後々バレた時の事を考えると、喉が渇いて仕方ないのである。―――出来れば叶が今日に限って出てきてくれなければ、なんて思っても、それはそれで淋しくて死ぬ。まぁ、期待と緊張と罪悪感でいっぱいいっぱいだった少年の頭では、上手い具合に言い訳を考えることすら出来なかったのである。
「おはよう」
そうこうするうちに、いつの間にか外に出てきていた叶が声をかけてきた。一ヶ月のうちに、さらに胸が大きくなったのか、お下がりの服の袖はさらに長くなり、………というのは、服のサイズを大きくしないと胸が入らないからで、その肝心の胸の膨らみは今やバレーボール大に近くなりつつある。
で、俺は焦ることは何もないのに、挨拶を返すこともせずに誘うことにしたのであった。
「ねぇ」
「うん?」
「きょ、今日、僕の家にはだ、だれも居ないんだけど、………」
「え? うん、そうなの」
それから俺が叶を誘う言葉を出したのは���しばらくしてのことだったが、兎に角俺は彼女を頷かせて門の前まで来させることに成功して、庭を駆けている時に鳴った呼び鈴にギョッとしつつ、正門を開けると、さっきまでその気になっていた顔が、妙に神妙なので聞いてみると、
「なんか急に入って良いのか分からなくなっちゃった」
ともじもじしながら言う。それは引け目を感じると言うべき恥であることは言うまでもないが、一度勢いづいた少年にはそれが分からず、不思議な顔をするだけであった。それよりも少年は歓喜の渦に心臓を打たせており、今日という今日を記憶に焼き付けようと必死になっていた。というのは、普段遠目から見下ろすだけであった少女が目の前に現れたからではあるけれども、その少女の姿というのが、想像よりもずっと可愛いような気がしただけでなく、意外と背丈がひょろ高いことや、意外と服は小綺麗に整えてあることや、手も脚も、痩せ細った中にも一種の妖艶さが滲み出ていることなど、様々な発見をしたからであった。特に、胸元の膨らみにはただただ威圧されるばかり。大きさは想像通りだったものの、いざ目の前に来られると迫力が段違い。試しに顔を近づけてこっそりと大きさを比べて見ると、自分の頭よりも大きいような感じがし、隣に並んでみると、彼女の胸元にはこんな大きな乳房が生えているのかと驚かれる。
「ちょっと、どうしたの」
と言われてハッとなって、叶の手を引きながら広大な庭を歩き始めたが、少年の目はやはり一歩一歩ふるふると揺れる彼女の乳房に釘付けであった。
庭の様子は今後必要ないから述べないが、一方はお坊ちゃん、一方は女中にもならない卑しい少女が手を取り合いながら、花々の芽の萌ゆる庭園を歩く様子は、或いは美しさがあるかもしれない。
離れについて、「や、やっぱり私帰るね」と言い出す叶を無理に押し込んで、鍵をかけると、一気に体中の力が抜けて行くような気がした。何となく庭を歩いているうちは、誰かに見られているかのようで、気が気でなかったのに、今となっては何と簡単なことだったであろう。とうとう成功した、成功してしまったのである、叶を一目見た瞬間に思い描いていた夢が、一つ叶ったのみならず、この心の底から沸き起こる高揚感はなんだろうか。期待? それとも単に興奮しているだけ? いや、恐らくは彼女が隣に居ること、手を触れようとすれば触れられる位置に居ること、つまり、彼女に近づいたという事実が、嬉しくて嬉しくて仕方がないのだ。そしてそれが、自分の住処で起こっている、………俺は多分この時気持ち悪いくらいに笑っていたように思ふ。頭は冷静に叶をもてなしているつもりでも、行動の一つ一つに抜けている箇所が、どうしても出てしまって、土足のまま上がろうとしたり、段差に足をひっかけて転けそうになったり、お茶を溢しそうになったり、最初からひどい有り様であったが、彼女は引け目を感じながらも笑って、
「ほんとにどうしたの、熱でも出てるんじゃ、………」
と心配さえもしてきて、その優しさもまた、俺には嬉しくて仕方がなくって、ますます惚けてしまったように思われる。が、それが出たのは昼前のことだったろう、あの時俺は、目の前ある叶の乳房が大きく重たく膨れ上がっているのに対し、それを支える身体が余り痩せすぎている、それもただ単に痩せているのではなくて、こうして間近で見てみると、骨格からして華奢であるので、身長はどっこいどっこいでも(―――当時の俺は背が低かったのである)、どこか小さく感じられるし、そのために、余計に体と胸元の膨らみとが釣り合っていない上に、胸が重いのか、ふらふらとして上半身が風で煽られているかの如く触れる時がある、それが緊張で体が強張っている今でも起こるので、段々と心配になってきて、
「す、すごい部屋、………」
ときちんと正座をしながら目を輝かす彼女が、今にも倒れてしまいそうに思われたのだった。しかし惚けた少年の頭では、ああ言えば失礼だろうか、こう言えば婉曲的に尋ねられるだろうか、などと言ったことは考えられない。ただ、この眼の前に居るかぁいい少女が、かぁいくってしょうがない。あれ? 叶ってこんなにかぁいかっただろうか? と、彼女の一挙一動がなんだか魅力的に見えて来て、手の甲を掻くのすらもかぁいくって、言葉が詰まり、今や何とか頭に浮き出てきた単語を並べるのみ、彼女を一人部屋に残して外で気持ちを落ち着けようにも、今ここに叶が居るのだと思えばすぐさま頬が燃え上がってくる。再び部屋に入れば入ればで、自分の思い描いていたのよりかぁいい少女が、きちんと正座をしながらも、未だに目をキラキラとさせ、口をぽかんと開けて部屋中を眺めている。そんなだから、一層少年の頭は惚けてしまった。同時に、胸の前で、乳房を押しつぶしながらしっかりと握られている両の手が目について、その細さ、そのか弱さに惹き込まれて無遠慮に、
「ねぇ、前々から気になってたんだけど、どうしてそんなに細いの? どうしてそんなに痩せてるの?」
と、彼女の正面に座りながら聞いた。
「あっ、うっ、……」
「ん? だって手とか僕が握っても折れそうだし」
「え、えとね?」
「うん」
「その、食べては居るんですけれど、………」
叶はここに来てからすっかり敬語である。
「食べても食べても、全然身につかなくって、………その、おっぱいだけが大きくなってしまってるの。だから、こんなにガリガリ。骨も脆いそう。………あはは、なんだか骸骨みたいだね」
「全然笑い事じゃないんだけど」
「うん、ありがとう。それだけでも嬉しいな」
とにっこりするので、
「もう」
とにっこりとして返すと、叶はすっかり普段の無邪気な顔に戻った。
「あ、でね、もちろんお母さんも心配してくれて、お金が無いのに、私のためにたくさんご飯を作ってくれててね、―――」
「たくさんって、どのくらい?」
「えっと、………」
と言葉に詰まるので、
「まぁ、別に笑わないからさ。言ってごらん?」
とたしなめた。すると返ってきた言葉は、俺の想像を軽く飛び越していたのだった。
毎日微妙に違うから昨日のだけと、はにかんだ叶の昨夜の夕食は、米を4合、味噌汁が鍋一杯、豆腐を3丁肉豆腐、その肉も牛肉1キロ、半分を肉豆腐へ、半分を焼いて、野菜はキャベツとレタスと半々に、鶏胸肉2枚、パスタ500グラム、………を食した後に寒天のデザートを丼に一杯、食パンを2斤、牛乳一リットルで流し込んだ、と、ご飯中は喉が乾いて仕方がないと言って、水もペットボトルで2本計4リットル飲んだ、いつもこれくらいだが、それでも食欲が収まらない時は、さらにご飯を何合か炊いて卵粥として食べるのだと言う。
笑わないとは言ったけれども、流石に苦笑も出来ずに唖然とするばかりで、俺は、スポーツ選手でも食べきれない食い物が、一体全体、目の前で顔を覆って恥ずかしがる少女のどこに入って、どこに消えたのか、想像をたくましくすることしか出来なかったが、そうしているうちに、今日の朝はねと、朝食までおっしゃる。それもまた米が4合に、やっぱり味噌汁を鍋一杯。そして、知り合いが店を構えているとか何とかでくれる蕎麦を、両手で二束、大鍋で茹でてざる蕎麦に、インスタントラーメンを2人前、水を2リットル。言い忘れてけどご飯は大きなおにぎりとして、中に色々と具材を入れて食うと言って、最後に、デザートとは言い難いが、デザートとしてシリアルを、やっぱり牛乳1リットルかけて食べる。その後パンがあればあるだけ食べる。水も何リットルか飲む。で、大体食事の時間は1時間半から2時間くらいで終わるけれども、お腹が空いていたら30分でもこれだけの量は平らげられるらしい。
「いやいやいやいや、………えっ?」
俺のそんな反応も当然であろう。ところで以上の事を言った本人は、言っちゃった、恥ずかしい、と言ったきり黙って俯いているが、益々見窄らしく、小さく見え、やはり可哀想でならなかった。
ポーン、と鳴って、時計が12時を示した。叶の告白から随分時間が経ったように思っていたら、もうそんな時間である。空腹を訴えかけている腹には悪いが、今ここで食事の話題を振れば恐ろしい結果になるかもしれない、一応自分の昼食は、父上が予め出前を取ってくれたのが、さっき届いたからあるし、母上が夕食もと、下拵えだけして行った料理の数々があるので、それを二人で分けて、一緒に食べる予定ではあったのだが、しかし先の話が本当だとすれば、とても量が足りない。だが、恐ろしい物は逆に見たくなるのが、人間の常である。俺は、叶がご飯を食べている様を見たくてたまらなかった。普段、外食は両親に連れられてのものだったけれども、幸い街を歩けばいくらでも食事処にはありつける。日本食屋に、寿司屋に、洋食屋に、喫茶店に、中華料理屋に、蕎麦屋饂飩屋鰻屋カレー屋、果ては創作料理屋まであるから、彼女をそこに連れて行ってみてはどうか。もちろん一軒と言わずに何軒も訪れて、彼女が満足するまでたくさんご飯を食べさせてあげてみてはどうだろうか? 俺はそんなことを思って、心の内で嫌な笑みを浮かべていたのであったが、偶然か必然か、その思いつきは叶の願いにぴったり沿うのであった。
「あはは、………やっぱり引いた?」
と叶がもじもじしながら言う。
「若干だけど、驚いただけだよ」
「ほんとに?」
「ほんとほんと」
「じゃ、じゃあ、もう一つ打ち明けるんだけどね、………あ、本当に引かないでよ」
「大丈夫だって、言ってごらん?」
と言って顔を緩めると、叶は一つ深呼吸してから、もじもじさせている手を見つめながら口を開くのであった。
「えとね、私、………実はそれだけ食べても全然たりなくて、ずっとお腹が空いてるの」
「今も?」
「今も。ほら、―――」
叶が服の裾をめくり上げると、そこにはべっこりと凹んでいる腹が丸見えになる。
「すっかり元通りになっちゃった。君と会うために外に出た時は、まだぼっこりしてたんだけど、………」
「お昼は?」
「え?」
「お昼。お昼ごはん。どうするの?」
「我慢かなぁ。いつもお昼ごはんは給食だから、全然平気だよ!」
この時、図らずも俺の画策と、彼女の願い、というよりは欲望が、同じ方向を向いたことに歓喜したのは言うまでもない。俺はこの後のことをあまり覚えていないが、遠慮する叶に向かって、
「ご飯一緒に食べよう!!」
と無理やり立たせて、取ってあった出前を彼女の目の前に差し出したのは、微かに記憶に残っている。彼女はそれをぺろりと平らげた。口に入れる量、噛むスピード、飲み込む速度、どれもが尋常ではなく、するすると彼女の胃袋の中へと消えていった。母上が下ごしらえして行った料理もまた、子供では食べきれないほどあったが、5分とかからなかった。こちらは食べにくいものばかりであったけれども、叶は水を大量に飲みつつ、喉へと流し込んで行く。それがテレビでよく見る大食い自慢のそれとは違って、コクコクと可愛らしく飲むものだから、俺はうっとりとして彼女の様子を見つめていた。食べ終わってから、俺は彼女の腹部に触れさせてもらった。その腹は、3人前、4人前の量の食事が入ったとは思えないほど平たく、ぐるぐると唸って、今まさに消化中だと思うと、またもや俺の背中はバットで殴られたかのような衝撃に見舞われてしまった。ちょうど、叶の乳房に目を奪われた時と同じような衝撃である。思わず耳を叶のヘソの辺りに押し付けて、たった今食べ物だったものが排泄物になろうとしている音を聞く。ゴロゴロと、血管を通る血のような音だった。
「まだ食べられる?」
「もちろん!」
叶は元気よく答えた。俺は彼女がケチャップで赤くなってしまった口を、手渡されたナプキンで綺麗に拭き終わるのを待って、
「じゃあ、行こうか」
と、財布と上着を取りながら聞いた。
「どこへ?」
「今日はお腹いっぱいになるまで食べさせてあげるよ」
俺の昼食夕食を軽く平らげた彼女は、今更遅いというのに遠慮をするのであった。「いや、私、もうお腹いっぱいで」とか、「お金持ってない」とか、「別にいいって、いいってば」とか、終いには「ごめん、ごめんなさい」と言っ��泣き出しそうにもなったり、なんとかなだめて離れから飛び出ても、動こうとしなかったり、自分の家に入ろうとする。「だ、大丈夫! 嘘! 嘘だから! 忘れて! もう食べられないから!」など、矛盾に満ちた言葉を放っていたのは覚えている。俺はそれをなんとかなだめて、気持ちが先行してしまって不機嫌になりつつも、最終的には弱々しい彼女の腰を抱きかかえるようにして引っ張って行った。
「ごめんね、ごめんね。ちょっとでいいからね。私よりも君がたくさん食べてね」
と食べることには堪忍したらしい叶が、物悲しそうにしたのは、確か家からまっすぐ歩いて、3つめの交差点を曲がって、広めの県道を西に沿ってしばらく行った所にある小綺麗な中華料理屋だっただろう。前にも述べたが、俺はこの日のことをあまり詳しく憶えていないのである。何故この中華料理屋に訪れたかと言えば、ようやく落ち着いた叶に何が食べたい? と聞くと、渋々、春巻きが食べたいとの答えが返ってきたからであるのだが、この店は昔も今も量が多いとの文句が聞こえてくる名店で、俺はよく、父上が天津飯一つすら苦しんで食べていたのを思い出すのである。とまぁ、そんな店であるのだから、そんな店にありがちな、所謂デカ盛りメニューなるものがあって、例えば丼物、―――麻婆丼だったり、炒飯だったり、それこそ天津飯だったり、そういうのはだいたい揃ってるし、酢豚とか、八宝菜の定食メニューもそれ専用の器すらあったりする。そしてそれを30分以内に食べきったら無料なので、これならお金を気にする彼女も安心してくれるだろうと、少年は考えた訳であったが、いざ入ってみて、奥の席へ通されて、
「この春巻きを10人前と、デカ盛りメニューの麻婆丼一つと、それと僕は、………エビチリ定食をご飯少なめでください!」
と注文すると、
「ぼ、僕? 冗談で言ってる?」
と、まず俺を見、そして叶を見して怪訝な顔をするのであった。
「冗談じゃないよ。ねぇ?」
と叶を見るが、彼女は静かに俯いている。
「ま、そういうことだから、お金は出すんだから、早く! 早く!」
「でもね、これはとっても量が多いんだよ?」
「うん、知ってる。だけど叶ちゃんが全部食べてくれるから、平気だよ」
「え、えぇ、………? この子が? 嘘おっしゃい」
そういう押し問答は10分乃至15分は続いたのであったが、とうとう店側が折れる形で、俺達の前には山になった春巻きと、山になった麻婆丼と、それ比べればすずめの涙程のエビチリが、テーブルの上に現れたのであった。俺も驚いたし、店員も驚いたし、何より他の客の驚きようと言ったら無い。奥の席だったから、人気はあまりないものの、写真を撮る者、頑張れよと冷やかしてくる者、わざわざ席を変わってくる者も居れば、自分たちも負けじとデカ盛りメニューを頼む者も居る。彼らの興味は殆どテーブルの上に置かれた理不尽な量の料理と、それに向かう華奢な少女であったが、妙に俺は良い気になって、ピースして写真に写ったり、冷やかして来た者を煽ったりして、相手をしたものだった。本当に、あの時の俺は、自分が一時の有名人になったかのような心持ちで、サインでも握手でもしてやろうかと思った。いや、そんなことよりも、もっと写真に撮って、もっと騒ぎ立てて、もっと人を集めてくれという気持ちであった。有頂天と言っても良い状態だった。が、ふと叶の方を見てみると矢張り俯いたままでいる。―――あゝ、こんなに騒がしかったら美味しいものも美味しくは無いだろうな、早く食べないと冷えてしまう、それに、自分もお腹が空いて仕方がない、そろそろ追っ払おうかしらん。叶の様子にいくらか冷静になった俺はそう思ったのであった。
「ごめんね、彼女、恥ずかしがり屋だから、ほら、あっち行ってて」
そう言うと、店主のハラハラした視線だけはどうすることも出来なかったが、皆次第に散り散りになった。叶もまた、周りに人が居なくなって安心したのか、顔を上げる。
「騒がしかったね」
「うん」
「まったく、野次馬はいつもこうだよ」
「うん」
「足りなかったら、もう一つ頼むことにしようか」
「あ、あの、………」
「うん?」
「いただきます」
この時の彼女の心境は、後になって聞いたことがある。たった一言、ああいう状況に慣れていなかったせいで、食べて良いのか分からなかった、と。実際には、中華店へ入る前から匂いに釣られて腹が減って死にそうになっていたところに、いざ目の前に好物の春巻きと、こってりとした匂いを漂わせている麻婆丼が現れて、遠慮も恥も何もかも忘れて食らいつきたかったのだそうである。事実、麻婆丼は物凄い勢いで彼女の口の中へと消えていった。
ところで麻婆丼は、後で聞けば10人分の具材を使っているのだと言う。重さで言えば8.7キロ、米は5合6合はつぎ込んで、女性の店員では持ち運べないので、男が抱えなければならない。時たま米の分量を誤って、餡のマーボーが指定分乗り切らない時があって、そういう時は乗り切らなかった餡だけ別の器に盛って出す。かつて挑戦した者はたくさんいるが、無事にただで食べられたのはこれまで1人か2人くらい、それも大柄な男ばかりで、女性はまだだと言う。
そんな麻婆丼が、11歳の、それも痩せ細った体つきの少女の口の中へ消えていくのである。休むこと無く蓮華を動かし、時折春巻きを箸に取っては、殆ど一口で飲み込むが如く胃の中へ流し込み、真剣ながらも幸せの滲み出た顔をしながら、水をグイグイ飲む。見れば、心配で様子を見に来ていた店主は、いつの間にか厨房に引っ込んで呆れ顔をしている。叶はそれにも気が付かずに黙々と口を動かして、喉が微かに動いたかと思ったら、蓮華を丼の中に差し込んで、幸せそうな顔で頬張る。あれよあれよという間にもう半分である。こういうのは後半になればなるほど勢いが落ちるものだのに、叶の食べるスピードは落ちないどころか、ますます早くなっていく。やがて蓮華では一口一口の大きさが物足りないと感じたのか、一緒に付いてきたスプーンで上から米もろとも抉って食べる。叶は普段から綺麗に食べることを心がけていて、大口を開けて食い物を口へ運んだとしても、それが決して醜くなく、逆に、実に美味そうで食欲が掻き立てられる。優雅で、美しい食べ方は、彼女が言うには、体の動かし方が重要なのだと、かつて教えてもらったことがある。気がついた時には、もう普通の麻婆丼と殆ど変わらない分量になっていた。一個もらうつもりだった春巻きは、………もう無かった。
俺は、叶の料理を食べている姿をついに見ることが出来て、ただただ感激だった。先程は恐ろしい勢いで食べたと言っても、量は大食いの者ならば簡単に平らげる程度しか無かったのである。それが今や10人前の巨大な麻婆丼を前にして、淡々と頬張っていき、残るは殆ど一口のみになっている。彼女はここに来てようやくペースが落ちたのだが、その顔つき、その手付き、その姿勢からして、腹が一杯になったのではなくて、あれほどあった麻婆丼がとうとうここまで無くなったので、急に名残惜しくなったのであろう。その証拠に、一口一口、よく噛み締めて食べている。俺は、またもや背中をバットで殴られたかのような衝撃に身を震わせてしまい、その様子をじっくりと穴が空くほどに見つめていたのであったが、汗もかかずに平然と、最後の豆腐に口をつける彼女を見て、とうとう食欲がさっぱり無くなってしまった。代わりに無性に苛立つような、体の内側が燃えるような、そんな堪えきれない欲が体の中心から沸き起こってきて、今までそんなに気にしてなかった、―――実際は気にしないようにしていた胸元の膨らみが、途端に何かを唆しているように思えて、もっともっと叶の食事風景を見ていたくなった。
「ごちそうさまでした」
と、声がしたので見てみると、澄ました顔で水を飲んでいらっしゃる。俺は慌てて、店主がテーブルの上に乗せて行ったタイマーを止めて時間を見てみた。
「16分39秒」
「えっ? 食べ終わった?」
「ほんまに?」
「本当に一人で食べたんだろうか。………」
気がつけば観客たちがぞろぞろと戻ってきていた。彼らの様子は、もうあんまりくだくだしくなるから書かないが、俺はまたしても注目を浴びている彼女を見て、ただならぬ喜びを感じたということは、一言申し上げておく必要がある。少年は輪の中心に居る少女の手を取るに飽き足らず、その体に抱きついて(―――何と柔らかかったことか!)、
「やったね叶ちゃん。やっぱり出来るじゃないか」
と歓声を放ち、
「ほら、ほら、この子はデカ盛りを16分で食べきったんだぞ。男ならそれくらいできなきゃ」
と、まるで我が手柄のように、奮闘中の大学生らしき男性客に言うのであった。俺の感性はまたしても有頂天に上り詰めて、多幸感で身がふわふわと浮いていた。隣で叶がはにかんで居るのを見ては、優越感で酔っ払ってしまいそうだった、いや、酔いに酔って、―――彼女の隣に居るのは僕なんだぞ。少年はそう叫んだつもりであるのだが、実際には心の中で叫んだだけなようである。俺がこの日の記憶をおぼろげにしか覚えていないのは、そんな感情に身も心も流されていたからなのである。………
騒ぎが収まってから、俺は半分近く残っていたエビチリを叶にあげた。もちろんぺろりと平らげた訳なのだが、しかしその後余りにも平然としてデザートの杏仁豆腐を食べているので、ひょっとしたら、………というよりは、やっぱりそうなんだなと思って、
「もしかしてさ、もう一回くらいいける余裕ある?」
「あ、………もちろん」
もちろんの部分は小声で言うのであった。そして小声のままその後に続けて、今体験した感じで言うと、もう一回あのデカ盛りを食べるどころか、さらにもう一回くらいは多分入ると思う。なんて言っても、まだ空腹感が拭えない。実のことを言えば、あれだけ店主が期待させてくるから楽しみだったのだけれども、いざ出てきてみれば、美味しかったものの、いつも食べてる分量より少なかったから、拍子抜けしてしまった、30分という時間制限も、頑張ったらさっきの麻婆丼2つ分でも達成できると思う。いや、たぶん余裕だと思う、出来ることならもう一回挑戦してみたいが、あの騒ぎを起こされた後だとやる気は起きないかなと言う。少年は彼女の食欲が未だに失せないことに、感謝さえしそうであった。なぜかと言って、この日の俺の願望は、彼女の食事姿を眺めること、そして、街にある食事処をはしごして、彼女が満足するまでたくさんご飯を食べさせてあげること、―――この2つだったのである。しかし、前者は達成したからと言って、それが満足に値するかどうかは別な問題であって、既に願望が「彼女の食事姿を飽きるまで眺めること」となっていた当時の俺には、元々の望みなどどうでもよく、叶がお腹いっぱいになっちゃったなどと言う心配の方が、先に頭に上っていた。が、今の彼女の言葉を聞くに、彼女はまだまだ満足していない。腹で言えば、三分ほどしか胃袋を満たしていない。となれば、第二の願望である「彼女が満足するまでたくさんご飯を食べさせてあげること」を達成していない。然れば、僕が叶の食事風景を飽きるまで眺めるためにも、そして叶が満腹を感じるまでに食事を取るためにも、今日はこのまま延々と飯屋という飯屋を巡ってやろうではないか。そして、あのメルヘンチックな子供部屋で、二人で夜景を眺めようではないか。………斯くして三度、俺の願望と叶の欲とは一致してしまったのであった。
結局叶は、春巻きをもう一度10人前注文して幸せそうな顔で味わい、その間に俺は会計を済ましたのであったが、あっぱれと未だに称賛し続けている店主の計らいで杏仁豆腐分だけで済んでしまった。本当にあの体にあの量が入ってるとは信じられんとおっしゃっていたが、全くその通りであるので、店を出てから叶に断ってお腹に手を触れさせてもらったところ、ちょうど横隔膜の下辺りから股上までぽっこりと、あるところでは突き出ているようにして膨らんでいる。ここに8.7キロの麻婆丼と、春巻き20人前が入っているのである。ついでに水何リットルと、申し訳程度の定食が入っている。そう思うと、愛おしくなって手が勝手に動き初めてしまいそうになったけれども、人通りの多い道であるから、少年は軽く触れただけで、再び少女の手を引いて、街中を練り歩き出した。
それから家に帰るまでの出来事は、先の中華料理屋とだいたい似ているので詳しくは書かないが、何を食べたかぐらいは書いて���こう。次に向かった店は近くにあったかつれつ屋で、ここで彼女は再びデカ盛りのカツ丼4.3キロを、今度は初めてと言うべき味に舌鼓をうちながらゆっくりと、しかしそれでも半額になる25分を6分24秒下回るペースで平らげ、次はカレーが食べたくなったと言って、1つ2つ角を曲がってよく知らないインドカレー屋に入り、ご飯を5回おかわり、ナンを10枚食べる。おぉ、すごいねぇ、とインド人が片言の日本語で歓声を上げるので、叶はどう反応していいのか分からずに、むず痒そうな顔を浮かべていた。で、次はラーメン屋が目についたので、特盛のチャーシュー麺と特盛の豚骨、そして追加で餃子を頼んで、伸びたらいけない、伸びたらいけないと念仏のように唱えながら、汁まで飲み干す。この時既に、一体何キロの料理が彼女の腹に入っていたのか、考えるだけでも恐ろしいので数えはしないが、店を出た時に少々フラフラとするから心配してみたところ、
「いや、体が重いだけで、お腹はまだ大丈夫」
という答えが返ってくる。事実、その移動ついでにドーナツを10個買うと、うち9個は叶の胃袋へ、うち1個は俺の胃袋へと収まった。そして今度は洋食屋に行きたいとご所望であったから、先の中華料理屋の向かい側にある何とか言う店に入って、ナポリタン、―――のデカ盛りを頼んで無料となる19分17秒で完食す。とまあ、こんな感じで店をはしごした訳であったが、その洋食屋を後にしてようやく、ちょっと苦しくなってきたと言い出したので、シメとして喫茶店のジャンボパフェを食べることにした。彼女にしてみれば、どれだけ苦しくても甘いものだけはいくらでも腹に入れられるのだそうで、その言葉通り、パフェに乗っていたアイスが溶けるまでにバケツのような器は空になっていた。そして、喫茶店を出た時、叶は急に俺の体に凭れかかってきたのであった。
「あ、あ、………苦しい、………これがお腹一杯って感覚なんだね」
と、俺の背中に手を回してすっかり抱きついてくる。うっとりとして、今が幸せの絶頂であるような顔をこちらに向けたり、道の向かい側に向けたりする。人目もはばからず、今にもキスしそうで、その実ゴロンと寝転がってしまうのではないかと思われる身のこなし。心ここにあらずと言ったような様子。………彼女は今言った量の料理を食べて初めて、満腹感を感じられたのであった。―――あゝ、とうとう僕の願望と叶ちゃんとの欲望が、叶い、そして満たされたしまったのだ。見よ見よこの満足そうな顔を。ここまで幸せそうな顔を浮かべている者を皆は知っているか。―――少年も嬉しさに涙さえ出てくるのを感じながら、抱きついてくる少女のお腹に手を触れさせた。妊娠どころか人が一人入っているかのようにパンパンに張って、元の病的なまでに窪んでいた腹はもうどこにもなかった。胸元だけではなく、腹部にある布地もはちきれそうになっていた。思えばここに全てが詰まっているのである。今日食べた何十キロという食べ物が、………そう考えれば本来の彼女の体重の半分近くが、この腹に収まって、今まさに消化されているのである。少年と少女はついに唇を重ねるや、そっとお腹に耳をつけてその音を聞いてみると、じゅるじゅると時々水っぽい音を立てながら、しかしグウウウ、………! と言った音が、この往来の激しい道沿いにおいても聞こえてきて、この可愛らしい少女からこんな生々しい、胎児が聞くような音を立てているとは! 途端に、股間の辺りから妙な、濁流を決壊寸前の堤防で堰き止めているかのような、耐え難い感覚がして、少年は咄嗟に彼女から身を引いた。今度の今度は背中をバットで殴られたような衝撃ではなく、内側からぷくぷくと太って破裂してしまいそうな、死を感じるほどのねっとりとした何かだった。そしてそれは何故か叶の体、―――特に異様に膨らんだ胸元と腹を見るだけでも沸き起こってくるのであった。少年は恐怖で怯えきってしまった。この得体の知れない感覚が怖くて仕方なかった。目の前でふらふらとしている少女から逃げたくもなった。が、無情なことに、その少女はうっとりと近づいてきて、少年の体にすがりつくので、彼は逃げようにも逃げられず、為されるがままに、その痩せきってはいるけれども上半身の異様に膨れた体を抱いてやって、少女の希望ゆえにお腹を両手で支えながら帰路につくのであった。
「お母さんに何言われるか分からないから、楽になるまで遊んで」
離れに戻ってから、叶はそう言って俺の体に寄りかかってきた。道沿いでしてきた時はまだ遠慮があったらしく、俺はすっかり重くなった彼女の体を支えきれずにベッドに倒れてしまい、じっと見つめる格好になったのであるが、そのうちに堪えきれなくなって、どちらからともなく、
「あははは」
「あははは」
と笑い出した。
「ねぇねぇ」
「うん?」
「さっきキスしてきたでしょ」
「………うん」
俺はこっ恥ずかしくなって、素っ気なく答えた。
「もう一度しない?」
「………うん」
今度はしっかりと叶の顔を見つめながら答えた。
これで俺たちは二度目の接吻をした訳であるが、俺の手はその後、自然に彼女の胸に行った。この時、叶の方がベッドに大きく寝そべっていたので、俺の方が彼女より頭一つ下がった位置にあり、目の前で上下する乳房が気になったのかもしれない。俺の手が触れた時、彼女はピクリと体を震わせただけで、その熱っぽい顔はじっとこちらを向けていた。嫌がっている様子が見えないとなれば、少年は図に乗って、両手を突き出して乳房に触れるのであったが、それでも少女は何も言わない。思えば、少年が恋する少女の胸に手をかけた初めての時であった。やわらかく、あたたかく、頭ぐらい大きく、手を突っ込めばいくらでもズブズブと沈み込んでいき、寄せれば盛り上がり、揉めば指が飲み込まれ、掬い上げれば重く、少年はいつまででも触っていられそうな感じがした。と、その時気がついたことに、着ている物の感触として、女性にはあって然るべき重要な衣服の感覚が無いのである。
「ぶ、ぶ、ぶ、ぶらは、………?」
と少年は何度もどもりながら聞いた。
「高くって買えないの。………それに、おっぱいが大きすぎて店に行っても売ってないの。………」
と少女は儚げな表情を、赤らめた顔に浮かべる。
それきり、言葉は無かった。少年も少女も、大人にしか許されざる行為に、罪悪感と背徳感を感じて何も言い出せないのである。少年の方は、父上の言いつけに背くばかりか、この部屋に連れ込んで淫らな行為に及んでいるがため、少女の方は、相手が自分の手に届かない物持ちの息子であることから、果たしてこんなことをして良いのかと迷っているところに、突然の出来事舞い込んできたため。しかし両者とも、気が高揚して、場の雰囲気もそういうものでないから、止めるに止められない。そして、どうしてその行動を取ったのか分からないが、少年は少女に跨って下半身を曝け出し、少女もまた裾を捲って肩まで曝け出した。玉のような肌をしながらも、はちきれんばかりになったお腹に、少年はまず驚いた。驚いてグルグルと唸るそれを撫で擦り、次に仰向けになっているのにしっかりと上を向く、丸い乳房に目を奪われた。生で触った彼女の乳房は、服を通して触るよりも、何十倍も心地が良かった。少年は、少女の腹を押しつぶさないように、腰を浮かしながら、曝け出した物を乳房と乳房が作る谷間の間に据えた。と、同時に少女が頷いた。右手で左の乳房を取り、左手で右の乳房を取り、間に己の物を入れて、すっぽりと挟み込み、少年は腰を前後に振り始めた。―――少年が射精を憶えた初めての時であった。
叶の腹がほぼ元通りに収まったのは、日も暮れかかった頃であったろうか、彼女を無事家まで送って行き、すっかり寂しくなった部屋で、俺はその日を終えたのであるが、それからというもの、お話をするという日課は無くなって、代わりに、休みの日になると叶を引き連れて、街にある食事処を次々に訪れては大量に注文し、訪れてはテーブルを一杯にし、訪れては客を呼び寄せる。その度に彼女は幸せそうな顔を浮かべて料理を平らげ、満足そうな顔を浮かべて店を後にし、日の最後は必ずその体を俺に凭れさせる。彼女にとって嬉しかったのは、そうやっていくら食っても俺の懐が傷まないことで、というのは、だいたいどこの店にもデカ盛りを制限時間内に食べられれば無料になるとか、半額になるとか、そんなキャンペーンをやっているのだけれども、叶はその半分の時間で完食してしまうのである。「頑張ったら、別に2倍にしても時間内に食べられるよ」と言って、見事に成し遂げたこともあった。その店には以降出入り禁止になってしまったけれども、痛いのはそれくらいで、俺は俺の願望を、叶は叶の欲望を満たす日々を送ったのであった。
だが、叶を初めて連れて行ってから一ヶ月ほど経った時の事、父上に呼ばれて書斎へと向かうと、いつもは朗らかな父上が、パソコンの前で真剣な表情で睨んで来ていらっしゃった。俺は咄嗟に叶との行動が知れたのだなと感づいて、心臓をドキドキと打たせていると、
「まぁ、別に怒りはしないから、隣に来てくれ」
とおっしゃるので、すぐ傍にあった椅子に腰掛けて、父上が真剣に見ていたであろうパソコンの画面を見てみた。そこには家中に配置されている監視カメラの映像が映し出されていたのであったが、その映像をよく見てみると、若い少年と少女が手を繋いで庭を渡る様子と、端に俺が叶を連れ込んだ日の日付と時間が刻銘に刻まれているのである。俺は頭が真白になって、どういい訳をしたらいいのか、どうやれば許して頂けるのか、―――そういう言葉ばかりが浮かんで結局何も考えられなかったが、兎に角、叶と会っていたことが父上にバレた、それだけははっきりと分かった。
「この映像に思い当たる節はないか?」
無いと言っても、そこに写っている少年の顔は俺であるし、後ろ姿も俺であるし、背丈も俺であるし、況や叶をや。言い訳をしたところで、事実は事実である上に、父上に向かってこれ以上見苦しい姿を見せたくなかったし、嘘を言うなんて事は俺には出来ないので、正直に告白することにした。もちろん、彼女に一杯物を食べさせてたなんて言うべきではないから、ただ一言会っていたとだけ伝えることにした。
「ふむ、正直でよいよい。そんなとこだろう。いや、それにしても、いきなり自分の部屋に連れ込むとは」
と、一転して朗らかになったので、急に恥ずかしくなってきて、キュッと縮こまったのであった。
ところで俺がこの監視カメラを甘く見ていたのには、少しばかり理由がある。1つには、庭は木が生い茂っていて見通しが悪いこと、そしてもう1つには、子供部屋として使っている離れには設置していないこと、だから俺はあの日の朝、部屋にさえ連れ込んだらこちらのものと思っていたのであったが、それ以上の理由として、父上がその防犯カメラの映像をあまりチェックし給はないことが挙げられる。父上は抑止力としてカメラを設置していらっしゃるだけで、その映像を見ることは月に一回あるかないか、それもたまに半年間もすっぽ抜かすこともあれば、チェックをするのも適当に何日かを選んで、早送りをして見るだけというずさんさがあった。俺はしばしばその様子を眺める機会があったのだが、いまいち鮮明でない画面であるがゆえに、もはや人が居るかどうかが辛うじて分かる程度であった。だから、俺はあの時、叶を部屋に連れ込んだとしても、見つかるはずは無いと高をくくっていたのである。
で、子供が一人で家の中で何をしているのか気になった父上が、ひょんなことから防犯カメラの映像を、ぼんやり眺めていると、何者かと共に離れにまで入っていく事を確認し、それが何とも見窄らしい格好をした少女であるから、2、3回繰り返して見ているうちに、隣家の貧家の娘であることに気がついたのであろう。
俺はそれから、また真剣な顔つきになった父上に、たんまりと諭されてしまった。この住宅街は、その大半が一般庶民の暮らしている家で埋められているのであるが、とある一画にだけは物騒な人(に売られる)が住んでいる。不幸なことにこの家を建てる時に、上手い土地が無かったために、ある一つの家を挟んで、そこと向かい合わせになってしまった。それならば、せめて家の裏にして、木で生け垣を作って完璧に仲を隔ててしまおうと思って、お前の部屋からも分かる通り、風景は見えるようにだけしたのである。もちろん、それなら別に他の所に住めば良いではないかと思うかもしれないが、しかしこの地は俺が子供時代に何年か過ごしたことがある土地であって、そして、お前のお母さんの生まれ育った土地である。��まりは夫婦の思い出の地であって、(言葉を濁しながら、)つまりは俺もお前と同じ穴の狢であるから、近所に住む女の子を一人や二人呼んだところで何も言いはしない。が、裏にある地区だけはダメだ。別にそういう地区ではないが、何しろ物騒な噂ばかり聞く。で、彼女の家はそんな地区と我々とのちょうど境目に建っていて、一番可哀想な境遇を経ているのであるが、向こうから色々と入れ知恵されていると人はよく言う。もし問題が起これば面倒事になるかもしれないし、お前に怪我でもあったら良くない。実際、昔お前のお母さんの友人が、あの地区にいる人といざこざを起こした時に、上辺だけは丸く済んだけれども、その後に復讐として連れ去られそうになったことがあった。彼らは放っておくとどこまで非情なことをするのか分からない。だからあの言いつけはお前を心配してのことだったのだ。そもそも、俺はお前にはもっとふさわしい女性とお付き合いしてほしい。ほら、一人二人くらい学校で仲良くなった子は居るだろう。いたらぜひ言ってくれと、最終的には学校生活の話をするのであったが、父上は諭している途中ずっと真面目であった。俺はそれをふんふんと頷きながら、その実父上がそういうことを話てくれることが嬉しくて、内容はあまり耳に入ってなかった。ただ叶が可哀想なんだなと思うくらいで、始まった父上の詰りに、すっかり考えを逸らされてしまったのであったのだが、
「しかし、可愛い子だな。あんな家に住ませておくのがもったいない。転校して会えなくなる前に、分かれの挨拶くらいは許してやるから、やっておけよ」
と、突然父上が衝撃的な事を言ってのけるので、
「え? 転校?」
と聞き返してしまった。全く、転校するなどとは俺には初耳で、椅子の上でぽかんと口を開けたまま固まってしまった。
「もう少ししたら、気晴らしに別荘の方で何年か過ごすからな、―――あゝ、そうそう本当に何年間かだぞ、一週間などではなくて。だからそのつもりでな」
俺はぽかんと口を開けたまま固まってしまった。
それからは急に頭がぼんやりとしてしまって、引っ越しまでどう過ごしたのか憶えて居ない。ただ、最後に叶に会ったことだけは憶えていて、彼女は泣いていたように思う。ようやく自分が満足する量の食事を隔週ではあるけれども、取っている彼女の体つきは、微かに肉付きがよくなっているのだが矢張りガリガリに痩せ細っていた。逆に、胸元だけは一層膨らみ始めていて、その大きさはバレーボールよりも大きかった。俺は木陰に入って、最後にもう一度触らせてもらった。もうこれが最後だと思うと、お腹にも耳を当てた。朝食後直ぐに出てきたというその腹からは、矢張りゴロゴロと中で何かが蠢く音が聞こえてきた。そして泣いて泣いて仕方がない彼女と最後のキスをして、また会う約束を交わして、蕾を付け始めた桜の花を、雲の下にてあわれに見ながら袂を分かった。
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hirazy · 4 years
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2018年9月23日(日) 信越自然郷 第6回北信州ハーフマラソン 21.098 km 1時間37分28秒 完走しました13.0 km/h (04'37 /km) 北信州ハーフマラソンに参加。前半のアップダウンで脚が完全に終わりました。15km以降は暑さもあったけど、バッテバテ。何とか走れた感じ。ゴール後のガリガリ君は最高でした。
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