Tumgik
#アイランドキッチン
daishinsangyo · 1 year
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住宅/戸建  オーダーメイドキッチン  W4000×D1030×H930  アイランドキッチン 人工大理石カウンター 食洗機AEG IH・コンベック GAGGENAU 水栓DELTA レンジフードARIAFINA   メラミン化粧扉 
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kazuya-ikezoi · 1 year
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内装工事に入ると、一気に様変わりします 奥面のアクセントのグレーとの対比で メインベースのうっすらグレーの壁紙が 落ち着きながらも少し明るく見えます 色選びの参考までに◯ 他にも事例を紹介しているので @kazuya_ikezoi からとんで見てください #軒天板貼り #グレークロス #アクセントクロス #キッチンハウス #オープンキッチン #キッチン収納 #アイランドキッチン #家づくりのアイデア #設計士とつくる家 #コラボハウス https://www.instagram.com/p/Cohe90qvv91/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kil-house · 11 months
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流行りの間取り
比較的最近になって採用する人が増えてきた間取りというものがあります。
ウォークインクローゼット
シューズクローク(玄関収納)
パントリー(食品庫)
対面キッチン/アイランドキッチン
回遊動線
玄関ホールの洗面
洗面/脱衣室の分離
収納関係の間取りが多くありますがこれらは割と贅沢な間取りで、なぜなら壁面収納に比べると床面積が必要になってきます。
回遊動線や玄関ホールの洗面も、やはり床面積的には余裕が必要です。狭いお家の場合は採用しにくいですね。
【参考になりそうな】
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いま検討している家では、ウォークインクローゼット以外は採用していません。ウォークインクローゼットも、ちょうど1坪くらいの空間が余ったので作ったというだけです。
他には、
リビング階段
吹き抜け
勾配天井
折り下げ天井
なども流行りみたいです。これらは高さに関する間取りで、つけるとおしゃれになります。
床面積にはあまり影響しませんが立体的な空間は広くなるので冷暖房効率は落ちます。しっかり断熱ができる家が増えてきたことが採用を後押ししているのだとおもいます。
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doitsunonihonjin · 11 months
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リノベの一歩
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リフォーム(改築)後10年、居住6年を前にリノベーション・修繕計画が進行中の我が家。今回いじるのは、マスターバスルーム、アイランドキッチン、エントランスホール、玄関扉、ゲストバスルーム扉です。
きょうは、建具職人オフィスのプランナー/デザイナー氏に来てもらいました。現状(課題)・希望をきっちり示し、わからないことや曖昧なこともはっきり伝えて検討し、2時間半みっちり。後追いで、イメージ写真や要確認事項をメール送信。なんだか、映画俳優さんらがメイクやファッション周りのスキルアップするのを実感した気がします。プロと話したり、仕事ぶりを見ると「ほぅほぅ」って自分まで手際良くなるもの。
そんなプロ中のプロである職人をまとめるサービス(デザイン事務所的な立場)は、ドイツではメジャーではないようです。職人業が立ってるので、職人としてはまとめられる必要がない訳です。また、ただでさえ職人費がめたくそ高価なので、それをまとめるサービスはとても高級になるでしょうし…。
でも顧客として、これから更にローカルの電気工、配管工、タイル職人、シーリング職人等々に連絡を取って来訪予定を立て、打ち合わせ、スケジュール進行させるの――は、わたしには無理ですよ。更に我が家のDIYスキルも限られてるよ。ってわけで、大掛かりになりそうなマスターバスルーム向けに、水場に強いデザイン事務所からも来週人が来ることになりました♥(おいくら万円?!)
ちなみに、職人職人と書いていますが「職人=マイスター」であって、資格です。職人になるには、職業訓練を経て資格を取る必要があります。職人は、他の職人の領域を、例え出来たとしても触れません。顧客としてはそれがフラストレーションになるのですが、各々の職人が残す仕上がりは然り、現場で起こる予定外の物事に対処する術もそれはそれはスマートで、見惚れます。例えばサイズや形に関することであれば、“規格外”などないかのように「そこに現れた物を解決」します。我が家はアルトバウ(新築でなく古くからある住戸。ここは、およそ築120年)ですから、職人さんが入るとそういった場面を目撃する機会が沢山あります。これからまたそんな職人技を見られると思うと、わくわくしますね!
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lifestyle-en · 2 years
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O様邸の納品事例
昨日の朝は、ヒュー、バンッ!バンッ!と小学校の運動会の花火がなり懐かしい気持ちで目が覚めました☺ いつぶりでしょうか…今年は入場制限のない小学校もあったそうで、息子と娘の行っていた小学校にはたくさんの父兄、おじいちゃんおばあちゃん、中高生などが集まり通常の日常が戻りつつあることがとても嬉しかったです。
さて、先日はO様の新築住宅にお店でセレクトして頂いた商品の撮影にお邪魔させて頂きました。
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【INTERFORM Riquet リケー ペンダントライト】
電球なし ¥ 9,856(Tax in) 白熱電球 ¥10,120(Tax in) LED電球 ¥11,836(Tax in)
ひび割れが繊細な影を生み出す《クラック》とオーロラのように煌めく《アンバー》のガラスセードを選択したアイランドキッチン上の照明。
幻想的な光が広がるシンプルなデザインのペンダントライトです。
ソケットはきらびやかなブライトゴールド。 コードの長さはシェード内に納めることが出来、調節可能です!
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【AXCIS ノンラーアイアンシェード+カバー付ペンダント】
シェード ¥6,380(Tax in) コード  ¥6,270(Tax in)~ ※コード長は15㎝・30㎝・60㎝・100㎝・150㎝で選択可◎ ※電球はE17球・E26球選択可能◎
コードの長さ・シェード・電球の大きさ・シーリングカバーの有無など色んなバリエーションで選択でき、セミオーダーが出来る照明です。
今回は…シーリングカバー付きでE26球が取り付けられ一灯でダイニングテーブルを灯す照明をご希望だったので、プレーンなデザインながら大ぶりで存在感のあるシェード《ノンラー》を選択。
背景のグレーの壁とお互いを引き立たせながら存在感もしっかりあり、マットなブラックのシェードがまた大人っぽくかっこいい雰囲気で、空間を引き締めていました。
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【AXCIS ミニガラスシェード+可動式ブラケットライト】
シェード  ¥2,310(Tax in) ブラケット ¥7,700(Tax in) ※電球はE17球・E26球選択可能◎
こちらの照明もシェードを選べるタイプです。 今回はミニガラスシェードのブルーグレーを選択して頂きました。 ガラスシェードなので、空間全体に明かりが広がります。 シンプルで小ぶりで、ブルーグレーのガラスがどこか懐かしく静かな雰囲気を感じさせます。
コンパクトなブラケットなので廊下や玄関、洗面化粧台上など限られたスペースでも圧迫感がなく、ソケット部分の首が動くので、お好みの角度に設定して照らす場所を調整できますよ。
毎度のことながら、素敵な照明の施工事例をご紹介しているとついつい長文になってしましますw
今回はここらへんで…、次回に続きます。
最後に色んな別アングルを掲載しておきます☺
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yumimatsushita · 2 years
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The Best Mysteries 2022
ミステリーの最前線を見逃すな! どれを読んでもハズレなし、珠玉の短編推理小説が詰まった一冊! 第75回日本推理作家協会賞短編部門受賞作も収録! 2021年に発表された短編推理小説の中から、プロの読み手たちが熟練の目で選び抜いた作品を収録。 長年の愛好者に向けたコレクションとしても、ミステリーの入門書としてもぴったりの一冊。 新鋭からベテランまでキャリアに関係なく、「とにかく面白くて優れた」短篇のみを集めました。 巻末には昨年のミステリー界の動向を記した「推理小説・二〇二一年」に加え、推理小説関係の受賞作を完全網羅したリストも収録!
収録作品
「スケーターズ・ワルツ」逸木裕
「時計屋探偵と二律背反のアリバイ」大山誠一郎
「アイランドキッチン」芦沢央
「攻撃のSOS」川瀬七緒
「光を描く」杉山幌
「手綱を引く」大門剛明
「コージーボーイズ、あるいは謎の喪中はがき」笛吹太郎
「ねむけ」米澤穂信
編:日本推理作家協会
講談社
発売日  2022.06.29
Cover artwork : Yumi Matsushita Book binder : next door design
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usickyou · 2 years
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恋愛映画
 海の色の扉を閉じると、うるさかった蝉の声がやんだ。サンダルを脱いで上がる廊下に足音は響かず、揺らした買い物袋には静寂が答える。  そんなこともあると思ったし、何より暑かった。熱気の泥を泳いでダイニングテーブルに買い物袋を置くと、花瓶の水を取り替える。花はもう枯れているから、あまり意味がないことは知っている。  そうして、真っ赤なソファに眠る彼女を見た。 (奏ちゃん)  声も出ないので、少し驚いた。これじゃ起こすには触るしかない。私は、買ったばかりの赤い果物を食べたかった。二人でやわらかな皮を剥いで、ぬるい果肉に指を埋めたかった。  フローリングは西日のせいで焼けるみたいだった。赤紫の日だまりは彼女だけをくるんでいて、それはそれは暑いのだと思う、汗が白いシャツをうすく透かして、首すじには滴が浮かんでいる。頬にはりついた髪に触れると、喉の奥からかすかな声が漏れた。ああ、起こしてしまった。後悔をしてから、起こそうとしていたと思い出した。だけど彼女は目を閉じたままでいて、吐息をこぼす瞬間にだけ果実より赤い唇が震えた。 「奏ちゃん」  もう一度、しめった髪を撫でながら呼ぶと、声は言葉になった。音は、彼女と共にあるらしい。髪をつまんで、手離して、衣ずれに耳をそばだてて、それから唇や胸に耳を寄せて、彼女から生まれるあらゆる音を聞いた。全てがよく澄んで、みだれた感情を引き起こすから、たまらなくなって首すじに触れた。なぞる滴は浅い河になって肌を伝い落ちる、それを私はただ、じっと眺める。 「周子」  名前を呼んで私を見る目が、空と同じ色をしていた。  綺麗だ。この世のものと思えないくらい。  彼女は声もなく私を呼ぶ。差し出された首すじを見つめて指でなぞると、引き寄せて舌を這わせる。肌に牙をたてて、そっと突き刺す。おそろしい喜びに震える私を捕らえてきつく抱きしめると、名前を呼ぶ。何度も呼びながら、私を飲んでいく。私は心臓で彼女の声を受け止めながら、ずっと、こうしてほしかったと気付く。
「寝てた」私が言うと、そう、と彼女は冷ややかに答える。それが夢に見たよりもずっと綺麗で、もう一度見たいから私は繰り返した。「うん、寝てた」 「ひどい汗」私の髪を触りながら、彼女は言う。抵抗しないのをいいことに、ぐしゃぐしゃと弄んで、整えて、それから、ひどく温かに笑う。「シャワー、浴びてきたら」 「……血、抜いてきたから」 「入れない?」 「や、入れる」 「献血、続けてたのね」 「久しぶりだけどね」 「水、テーブルに置いておくから」 「ありがと。お湯、ためとくよ」 「あとで行く」そう言って、彼女は買い物袋をアイランドキッチンへ運ぶ。中身はわからないけど、がさがさと嬉しそうな音をたてるからいいものだとはわかった。「待ってて」  私は、適当に支度をしてバスルームへ向かう。袋の中身は、もう少しだけ知らずにいたかった。ほんの一時間、二人でする夕食の準備までのキッチンの宝石箱。一度きりのシャワーで流れ去る、そういう秘密はいつも私たちの生活を豊かにする。  髪や体を丁寧に洗って、やっと目が覚めた。ためたお湯がずいぶんと熱いから、長居のためにバスボムを湯船に落とす。氷の結晶や香る海風が塗り変えた空間に満足していると、照明が落とされる。音もなく忍び込む影に、私は背を向けた。まじまじ見ているといつも怒られるし、そうするには彼女は綺麗すぎる。  だけど、彼女のシャワーはとても長い。体のつくりはけっこう似てるのに何が違うんだろうと、いつも思う。彼女が湯船に体を浸す頃には、私はもうほとんどのぼせてしまっている。 「お待たせ」そんな私を知らずに、もしかしたら知っているから、彼女は涼しげに言い放つ。灯したキャンドルが、頬をかすかに赤く染めた。「いい温度ね」 「いやいや」私は首を振って、意識にかかった薄いもやを追い払う。だけどそれは消えてはまた浮かんで、私を奪ってしまおうとする。「もう、むり」 「熱い?」 「のぼせる、限界」 「まだ、だめ」彼女は唇に冷ややかな笑みを浮かべると、求めるみたいに背中を押しつけた。ひんやりとした彼女の体が、あわれな私をはりつけにした。「捕まえててあげるから」 「……つめたい」 「もう少し、一緒にいてくれる?」 「むりです」 「じゃあ、六十数えて」  彼女は残酷に言って、死の間際にするみたいに私の手のひらを自分の胸に押しつける。私は、彼女の鼓動を数えた。だけど二十も数えないうちに鼓動はもやに包まれて、消え失せた。そのたび彼女は、最初から、と嬉しそうに肩を震わせた。永遠に続く回廊を、行って戻って、私の命を思うままに弄んだ。  私はもう起きているのも億劫になって、彼女の肩にもたれかかる。手のひらは相も変わらず彼女の胸の真ん中に押しつけられながら、もう、その鼓動を感じていない。だけど、彼女は言う。最初から。もう一度、最初から。  私は、鼓動を探す。手のひらではなく、唇で首もとの鼓動を見つける。それが今にも消えてしまいそうだから、その場所に牙をたてる。彼女は一度だけ吐息を震わせると、あとはただ、手のひらを強く抱きしめた。  そうやって、確かになった鼓動を数えた。流れ込む血は甘く、冷たい。静かで、心地良い。とても六十じゃ足りそうにない。
 ゆっくりと起こした体を冷気が撫でるから、くしゃみが出た。風邪でも引いたら面倒だからと毛布をかけなおしたけど、少し、ほんの少しだけそれでもいいと思っていた。 「ねぐせ」と、キッチンの湯気の奥から声が聞こえた。彼女はなんだか楽しそうに口もとを隠したまま笑って、髪を持ち上げたりくるくると丸めたりしてみせる。「ソファの位置、変えた方が良いかもね」 「テレビが動かせないから」くしゃくしゃと髪を手櫛でなおして、私は答える。もう一度くしゃみが出たから、もぞもぞと立ち上がってクーラーの直射から逃げ出す。「夏って感じ、好きだよ」 「体は?」 「平気。ちょっとだるいけど」 「献血のせい?」 「たぶん」 「気を付けてね」彼女は視線を落として、手元の何かをかき混ぜながら言う。「看病、できないから」 「あはは、ひどい」 「仕事があるから、仕方ないわ」 「お仕事の後はいけるでしょ」と私は言う。彼女はほんの一瞬だけ視線を上げて、また手元へ落とした。わかるでしょ、とその目が伝えるから、私はキッチンの彼女を覗き込む。「ごはん、ありがとね」 「最近、作ってもらってばっかりだったから」 「ここ三日くらいだよね」 「それでも」 「料理、好きだよ」 「私もよ」 「奏ちゃんに食べてもらうのは、もっと好き」 「そうね」彼女はチェストから食器を取り出しながら答える。「おいしそうに食べてくれるから、作りがいがあるわ」 「それだけ?」 「ええ」 「ほんとに?」 「欲ばり」 「いっぱい食べるしゅーこちゃんが好き、ってこと?」  私が言うと、彼女は呆れたみたいにため息をつく。それから、とても優しく笑う。 「そう、あなたが好きよ」  だから、手伝って。そう言って食器を手渡すから、私は何もかもを胸の内にしまい込む。本当はすぐにでも、彼女に触れたかった。頬に唇を寄せて、髪を撫でて、力いっぱいに抱きしめたかった。だけどおなかが空いていたし、何より、彼女の料理を少しでも早く食べてしまいたかった。  ダイニングテーブルにお皿を並べて、私たちは手を合わせる。いただきますと私が言って、どうぞと彼女が答える。それだけで、深くまで満たされる。  はじめは、カボチャの冷製スープを選ぶ。スプーンをくぐらせてすくいあげたスープを口に運ぶと、やわらかな甘みが広がった。味付けは控えめで、そのぶんカボチャの香りが豊かに感じられる。私が作ったらこうはならないと、遅れてやってきた生クリームの風味を楽しみながら、思う。  それを彼女に言おうとすると、ちょうどサラダを、レタスやパプリカを口にする瞬間に目が合ったから、やめにする。私は咀嚼する時の表情が好きで、彼女はそれを見られるのが好きじゃない。彼女を追いかけてサラダを口にすると、ドレッシングだまりのオレガノとレモンがはじけた。プチトマトを一つ食べると、塩気と酸味が爽やかな夏を生んだ。  一度、水を含む。味覚を整えてメインに、プロシュートとアスパラ、クリームを絡めたパスタに向かうと、視線に気付いた。手を止めて見上げると、穏やかにほほえむ彼女と目が合った。 「幸せそうに食べるから」彼女はそう、私が訊ねるより先に答えた。つい、と付け加えると少し口をつぐんで、自分でもそれがおかしかったのだと思う、頬を緩ませて続けた。「嬉しくって」 「まあ、それでお仕事ももらってるからね」 「そうね、才能だと思う」 「続き、いい?」 「見てても平気?」 「どーぞどーぞ」  別に減るわけじゃない。でも、照れないわけじゃない。  視線を感じながら、さっきより少しだけ小さく丸めたパスタを口にした。やっぱり塩味はずいぶん薄い。奥歯で噛み潰したプロシュートとクリームが混じり合う。粗く挽いた胡椒が舌を刺激する。仕上げにはアスパラの優しすぎる食感がやってきて、私は感嘆の声をこぼす。それは誇張でも演技でもない自然な反応で、私はその瞬間、頬に手のひらまで当てている。 「大げさよ」 「そんなこと、ないって」 「食べてからにして」  口もとを隠して笑うと、彼女は静かに私を諭す。それが嬉しくて、手が止まらなくなった。飢えた獣みたいになって、私は食べ続けた。一口ごとに体は夢中になって、やがて全てを忘れた。彼女の姿さえ消えた食卓で、思考をお皿に乗せたまま、私はひたすらに手と口だけを動かす装置になり変わった。  やがてフォークが空を刺して、装置は壊れた。私は空っぽになった食卓を眺めて、顔を上げる。彼女は変わりのない穏やかさで私を見つめていて、だけどその目の奥底には、炎の揺らめきがある。  音もなく立ち上がると、彼女はテーブル越しに私の頬に触れる。黄金の瞳に捕らえられて、私は少しも動けなかった。私は今、よく調理されて、食べられようとする料理だった。  彼女の唇が、私の唇に触れる。触れて、舌で舐めて、甘く噛んだり少しだけ中へ入ったりして、たっぷりと私を味わう。彼女がそうすると、私はもう満たされて呼吸さえできなかった。  痺れを残したまま唇を引き離して、彼女は言う。 「血が」  それで私は流れる血に気付く。指で触れた血は、ぽつぽつとグラスの水へこぼれ落ちる。一つ、二つ、滴が落ちるたび赤い煙が踊って、沈む、溶けていく。 「もったいない」と私は言った。そうして指先を差し出すと、唇と同じようにして彼女に与えた。目を閉じて、頬を染める、その姿で彼女が夢中になっているとわかったし、それが少し大げさで頬が緩んだ。  私は、彼女に飲まれたかった。這い回る舌や焼けるような吐息に、彼女の欲に飲み尽くされてしまえたのならそんな幸せはなかった。
「本当に、よく眠るのね」  彼女はそう言って、私の髪を撫でた。曖昧な意識でその手触りを感じていると、指先が頬にそっと触れて、私は泣いていたんだと思う。だけど涙は流れてなんていない。本当は、泣いていた方がずっと良かったのかもしれない。 「恐い、夢でも見た?」 「……覚えてない。なんにも」 「そう」それ以上、彼女は訊ねようとしなかった。ソファの上、静寂の内でただ一度だけ息を吸うと、こう言った。「少し、付き合って」  手を引かれて、望まれるままに部屋を後にする。エレベーター、エントランスを過ぎると私たちは夏の夜にたどり着いた。重く湿気った空気が、肌をくるむ。形のないざわめきが耳をくすぐって、時おり吹き抜ける風が無性に冷たかった。  どこか遠い場所から、電車の音が聞こえる。みんなどこかに帰っていくんだと、私は思う。 「歩きましょう」と彼女は言う。「きっと、眠れないから」 「そうかな」私は答える。「ずっと、眠ってられるみたいだよ」 「一人で?」 「一緒がいいけど」 「嫌よ」 「あは、ひっど」 「起きていたいの」 「同じだよ、たぶん」 「違うわ」全然、違う。そう付け加えると、彼女は繋いだままでいた手を離した。「目を覚ましていたいの」  細い路地をいくつか抜けると、河があった。小さな橋を渡って、河沿いの緑道を私たちは辿った。ゆるやかな水の流れや風に揺れる頭上の木々、窓からこぼれ出す温かな団欒の声、点る明かり、そういうものをつぶさに感じる。手を伸ばせば届きそうなその全てが、夢よりも遠くにあった。  不意に目の前を、ピンクのボールが横切った。それは拾い上げると柔らかくて、軽く叩くと楽しげな音を出す。光の漏れる窓から顔を覗かせていた女の子は、私からボールを受け取ると何も言わず、家の中へ姿を消していった。  振り返ると、彼女が笑いかけた。穏やかな笑みに街灯が影を落としていて、私は、これも夢なんだと思う。終わるんだと思う。首すじや指先が熱を帯びると、舌の上にはうすい血の味が滲んだ。  だけど夢はまだ、終わるには早すぎるらしかった。彼女が視線をそらすと、緑道に響き渡る涼やかな靴音を私は追いかける。葉陰が街灯を塞ぐたび彼女は姿を消して、それが恐かった。急ぎ足を少しだけ待っていてくれたから、すぐに、私たちは肩を並べることができた。 「暑い?」私は、訊ねる。 「少しだけ」彼女はささやく。  手をとると、指先が答えた。  緑道を抜けると、坂道が続いた。緩やかに、果てしなく延びる道に沿った植え込みには白い花が咲いて、時おり過ぎるヘッドライトが私たちの目を眩ませた。そのたび繋いだ手を確かめるのは、迷子を恐がる子どもみたいだった。 「こんなふうになってたんだね」私は言う。見上げた坂の向こうでは、林立するビルが空に蓋をしていた。「ご近所なのに、知らないことばっかりだ」 「こっちには用もないから」吹き抜ける風がくすぐった髪を、彼女は指で整える。私の好きな仕草。「どこへ、続くのかしら」 「確かめてみよっか」 「どこまで?」 「んー、着くまで」 「二人で?」 「一緒に」 「素敵ね」彼女は立ち止まって、私を見つめた。潤んだ瞳が宝石みたいにかがやくから、私は目をそらした。そのままでいたら、泣いてしまいそうだった。  坂道は、高架に続く。高架の下にはいくつもの線路が走っていて、電車が通り過ぎるたび地面はかすかに、頼りなく揺れ動いた。  あんなに遠い音は、こんな近くにあったんだと私は思う。  高架の頂上で二人、フェンスに体を預ける。線路から地平を越えて空を仰ぐと、星が見えた。滞留する熱気や濁った街の明かり、そういうものの支配を逃れてまたたく星を、私たちは見上げた。彼女の唇が星の数を数え始めると、私は少し笑ってまねをする。決して確かではなく、むしろ儚い。そこにあったはずなのに今はもうなくて、消えてはまた、新しいまたたきを見せる。そんな星々を見上げて、数えて、まるで無意味なその行為に私たちは夢中になった。  私たちは、いつまでだってそうしていられそうだった。  だけど、星は流れた。一条の光がこぼれ落ちると、私たちを包んだ一瞬のヘッドライトが、空を暗く塗り潰した。またすぐに、目が慣れたら。暗澹とした空を見上げて、そう言おうとした。けれど彼女を見れば、その瞳が夜空の光を全部集めたみたいに揺れていたから、もう、星は輝かないとわかった。  私は、目を離せなかった。そうして、これが夢の終わりだと思った。  だから、目を閉じる。底のない闇の中で、首すじに突き刺さる甘い牙を思い描く。  だけど、その瞬間が訪れることはなかった。覚めない夢を手のひらの温もりが繋ぎとめて、私の目を開かせたのは、彼女の笑う声だった。  光のない夜を纏って、彼女は笑う。おかしい。こらえきれない。そんなふうに口もとを手で隠す。「ごめんなさい」と言って、嬉しそうに彼女は続ける。「そんな、かわいらしいねだり方もするのね」理解できずにいる私を確かめて、彼女は人差し指を唇に添えると、こう言った。「キス」  それで、意味がわかった。気絶しそうなくらい恥ずかしくて、まだ夢を見てていいんだと思うと嬉しくて、私はもう笑うしかなかった。  私たちは、すれ違う。  そんな、幸せなすれ違いをする。 「やだ、照れる、もう言わんといて」 「ええ、ええ。大丈夫、秘密にする」 「笑いすぎでしょ」 「あなたも」 「私はほら、被害者」 「私も同じよ」 「もー、行こ行こ」 「ああ、暑い」  交わした笑いの余熱を感じながら、高架を過ぎて坂道を下る。繋ぎなおした手のひらや触れ合った腕からは、ひんやりとした夏が伝った。  下り坂を終えて信号を渡ると、立ち並ぶビルを横目に線路沿いを歩いた。真新しい舗装や街路樹で整えられた道は、静寂で満ちている。非常灯、夜間入口に点る明かりは、否応なく夜の深さを感じさせた。  どうしてか、交わす言葉はほとんどなくなった。疲れたのかもしれない。私はともかく彼女にはちょうど、一日の疲れが訪れるような時間だとも思う。  だから、道沿いの公園へ彼女の手を引いた。ちょっと休ませて。そういうことを言って、公園のブランコに腰を下ろす。彼女はあまり乗り気ではなかったけど、腰かけた体をゆっくりと揺らした。漕ぐのではなく、揺らす。揺れる。この夜に浮かぶ小さな舟の上、音もなく漂う私たちを、夜風が受け入れた。  公園のフェンスを越えて目で線路を辿ると、遠くにホームの明かりが見えた。そこはいつも使う駅で、私には、この場所から私たちの家までの道を簡単に思い描くことができた。 「周子」彼女がぽつりと言葉を落とす。それがやけに寂しそうで、私は目をそらしたままでいる。「眠れそう?」 「わかんない、かな」私は答える。凍るみたいな声に驚いて、甦らせようとした温もりを失った。 「いっそ、朝まで起きていましょうか。疲れて、気を失うみたいに眠るまで、ずっと」 「いいねそれ。でも意外と、おふとんに入ったらすぐ眠っちゃうかも」 「そのまま眠り続ける?」 「あはは、ありえる」 「……本当に、そう思う?」 「たぶん」 「周子」 「……だめかな」意味のない会話だと思う。こんな言葉遊び、退屈しのぎに髪を編んだり腕をくすぐるみたいに触るのと何も変わらない。「そんなのも悪くないって、そう、思うよ」  フェンスの向こうを、電車が過ぎていく。まばらな乗客の、誰もが眠っている。かたいシートに腰を落ち着けて、うつむいたまま目を閉じている。みんな目を開くこともなくいつまでも眠り続けて、そのまま遠くへ行く。  ホームに止まった電車が動き出すと、明かりの下にはいくつかの人影が残った。色のある影が気怠そうにエスカレーターを昇って姿を消すと、やがて、明かりが落とされた。今日を終えて、駅は眠りにつく。常夜灯がその形を夜に残して、私だけを置き去りにした。 「もう、帰りましょう」と彼女は言う。私には、それが悲しかった。離してしまった手のひらに、気付きたくなかった。たやすく冷める熱なんて、はじめから知らなければ良かった。  夢の終わりなんて、私にはいらなかった。 「もうちょっと」そう答えて、私は足で地面を蹴る。勢いをつけて漕ぎ出した小舟は、大好きな家から、彼女の声からも私を遠ざけてくれた。「ちょっとだけ、付き合ってよ」  夜を泳ぎながら、空を眺めた。雲で蓋をされた夜空からこぼれ落ちたのは、星じゃなかった。降り出した雨は優しく頬を濡らす、それが、心地良かった。舟を漕ぐ力さえ惜しくなって、重力に委ねた体を雨粒にさらす。それは、夢を見続けるためには、とてもうまい方法だと思えた。  雨は見る間に勢いを増して、舟はもう、沈もうとしている。 「周子」  雨の隙間から、彼女は私を呼んだ。視線だけを向けると、彼女は私を見つめていた。みだれた髪が片目を隠していて、降り注ぐ滴は涙のように見える。その形がふっと近付いたかと思うと、体に衝撃があって、彼女が濡れた地面に膝をついていた。何が起きたのか、理解するよりも早く私には、消え入りそうな悲鳴が聞こえた。  重力だ。  私の重力が、彼女を傷つけた。 「ごめん」私は、言う。「ほんとに、ごめん」膝をついて、冷たい頬に触れる。「痛いよね、ごめんね」 「……平気」彼女は私の手に触れて、弱々しくほほえむ。濡れた土にまみれた膝には、赤々とした血が滲んだ。「私が望んだことだから」 「違うよ、私が」 「望んだ?」そう言って、彼女は笑う。雨が下ろした幕の内側で、ほほえみは変容を遂げていく。「これが、あなたの望み?」  私は答えられない。伏した彼女の瞳の先、土に汚れた膝の上、血と雨や土が混じりながら流れ落ちる。  私は、答えられなかった。  膝をついたまま、体を屈めた。血の色が目を焼いて、においが鼻をくすぐると、激しく喉が乾いた。唇の欲求は、逆らいようもなく鮮やかだった。  私は、ずっとそうしたかったと気付く。夢の中でも、夢じゃなくても、消えない痕を彼女に残したかった。私にだって、刻んでほしかった。  特別な、私たちだけにしかない、いつだってそういうあかしを求めていた。  なのに彼女は、そっと私を引き止める。肩をおさえてまっすぐに視線を重ねるから、私は今さらみたいに言う。「奏ちゃんは、綺麗だよね」 「あなたこそ」そう言って、頬を撫でてくれる。私たちは互いに冷え切っていて、なのに触れ合うと温かくなって、それが不思議だった。「触ってて、くれる?」  私は頷いて、手のひらを彼女の膝に重ねる。痛くないように、できるだけ優しく。そこには激しい雨にも落ち切らない砂粒が残っているから、私は指で傷を拭う。 「ちょっと、我慢して」と私は言う。 「大丈夫」彼女は目を細めた。  指を数往復させると砂粒は消えて、傷がその形を露わにする。ほんのかすり傷だった。ほとんど血は止まっていて、きっと痕も残らない。その場所にもう一度手のひらを重ねると、傷口から小さな熱が伝った。 「ありがとう」彼女はまた笑って、よくできました、そう言うみたいに私の髪を梳かしたり滴を絞ったり、そういう触れ方をした。「私のこと、傷つけたい?」 「うん」私はなんだかひどく素直な気持ちになって、頷いた。出会ってから、もしかして生まれてからずっと凍っていたところが、融けたみたいだった。 「奏ちゃんに優しくしたい。でも、傷つけたい。傷つけられたい」彼女の瞳が優しくて、水の中の空みたいにかがやくから、私は何も隠したくなかった。「血を吸う夢を見たんだよ。そういうこと、奏ちゃんとしたい。それでもいいって、言ってほしい。抱きしめたら、背中に爪だって立ててほしい」 「ええ」 「でも、嫌いにならないで。ううん、好きでいて」 「わがまま」 「奏ちゃんだけだよ。他の人なんていない、もう」 「じゃあ、いいわ」そう言うと、彼女は私にキスをした。一度、二度、唇を浅く重ねて、私が応えると深くまで。  もっと、欲しい。  そう思うと、重ねた唇に一瞬の痛みが走った。私はそれを、炎だと思った。だけど反射で引き離した唇は焼けてなんていなくて、触れて確かめた指先には、赤い血が滲んだ。  私は、彼女を見る。彼女は、それを待っていたみたいに、唇に残った赤い血を舐めとった。私が、舌の上から体の中に、彼女に飲み込まれていった。 「おかえし」彼女はそっと私を抱きしめると、雨粒に溶かした声を耳もとに落とした。「傷つけて、いいよ。あなたになら、私は」  その声は震えていて、きっと、雨に濡れたせいなのだと思う。夏の雨は冷たくて優しいから、私たちは少し長居をしすぎた。  帰ろうと私は言う。彼女が頷いて、私たちは家路を辿った。手を繋いで、歩調を合わせて、シャワーやベッド、互いの肌や真っ青な空、できるだけ温かいものを描きながら続いていく夏を夢に見た。
 目を覚ますと、空はよく晴れていた。  私は、眠る彼女を見た。穏やかな寝息に合わせて揺れるまつげを、薄く開いたカーテンから差し込む光が照らしている。もうすぐに、この光のせいで彼女が目を覚ますから、私はカーテンを閉じる。しっかりと、決して光が入り込まないようにして、彼女の寝顔をじっと見つめた。  私は、そうしていたかった。少しだけ、長い眠りを二人でおくりたかった。  だけど、彼女は目を覚ます。おはようと言う、その声が少しだけ掠れていたから、私は彼女に触れた。額や頬に軽く触れて、体調を崩してはいないことを確かめる。ウォーターサーバーから汲んだ水はいつも冷たすぎるから、新しいペットボトルを開いた。透明な水が一口、二口と喉をふるわせるのを眺めると、ゆっくりと体を起こした彼女の隣、ベッドに腰を下ろして、みだれた前髪を整えたり弄んだりした。  本当は、綺麗だと言いたかった。 「考えがあるんだけど」私は言う。寝不足の彼女が今日へたどり着くにはまだ少し時間が必要らしく、それをいいことに首すじや二の腕の柔らかい場所に触れては、繊細な手触りを楽しんだ。「っていうか、オフだよね?」 「明日もね」あくびを噛みころして、彼女は答える。その仕草が好きで、いつか大きなあくびだって見せてくれたらいいと思うけど、そんなことを伝えたら彼女は一生忘れてくれないだろうから言わないようにと今決めた。「聞かせてくれる?」  うん、と口にして一時間後には、私たちは青い海を眺めている。プロダクションの保養所(よく知ってるのね、と彼女はたぶん、褒めてくれた)の海を目の前にして、砂浜に腰を下ろす。ビニールシートもビーチパラソルも、道中調達した。くたびれたお店の軒下で涼む老犬を彼女が撫でるから、私はせんこう花火を一袋だけ買うことにする。彼女には内緒で、だって、呆れたみたいに笑ってほしかった。  二人きりの砂浜からは、果てのない海が見えた。白い雲の一つさえそこには浮かばない。飛行機やカモメの影は現れて、また消えていく。人影はなく、立ち並ぶ防風林が私たちを世界から切り離している。 「いや、こんなにうまくいくと思わなかったんだよ」と私は言う。彼女はラムネを開けると溢れ出した滴で脚を濡らして、ああ、とこぼした。  お店のおばちゃんが言ってたのに。そう思いながら私が差し出したタオルを拒んで、彼女は言う。「水着でも持ってくれば良かった?」 「そう、ほんとに」 「お預けね」 「奏ちゃん、水着とか持ってるの?」 「なんだと思ってるの」 「だって、見たことないし」 「見たい?」 「見せてくれる?」 「どうかしら」そう言って、彼女は笑った。脱ぎ捨てたサンダルが散らす砂が光をはじくと、夏はもう、彼女のものになったみたいだった。「あなた次第、かもね」  がんばりますとか任せてよとか言おうとしたまま、私は彼女を追いかける。背中から抱きついて、振り解かれて、早足は駆け足になって、一緒になって浅い波間に脚を躍らせた。振り返ると脱ぎ捨てたサンダルが、点々と足跡が続いていて、どうしてか、私は泣きそうになる。足跡は砂浜から防風林を抜けると、やがて、二人の家に続いていく。そんな当たり前のことが嬉しくて、たまらなくなる。  そうやって浮かれた顔に、水滴が降りかかった。温かい水だ。きっと、私たちの体を流れるくらいの、優しいぬくもり。 「なに、考えてるの?」と彼女は言う。腰のあたりまで浸かった海の中で、ワンピースの裾が揺らめいている。まるで空を泳ぐくらげの傘みたいに、その形にはとりとめがなかった。「聞かせて。あなた次第よ」 「ん、なんていうか」私は空を見た。眩しくて、強い光だ。熱すぎるくらいの日射しや髪をなびかせる潮風。唇から入り込んだ海の水が、とても塩辛い。  それから、彼女を見る。残光が眩ませた姿を、私はすぐに取り戻す。寄せて返す波が彼女を揺らしていて、まるで、ダンスに誘うみたいだった。  ぎこちない、波に浚われるようなステップを描いて一人で笑うと、私は答える。 「生きてて良かった、そう思うよ」  瞳は一瞬だけ揺れた。彼女はそっと、一雫さえこぼしてしまわないよう丁寧に私の言葉をすくい取る。 「まさか、死のうなんて思ってたの?」 「まさか。ぜんぜん、まったく」 「なら」 「でも、生きてなかった、わけじゃないね。なんだろ、えっと……そう、起きた。目を覚ました、そんな感じ」彼女が一生懸命にわかろうとする顔を浮かべるから、私は言う。「おはよう、奏ちゃん」  それから、いっぱいに笑う。空より太陽より、この世界の何よりも眩しく笑えたらこの心は伝わると、そう思った。「ずっと、一緒にいようね」  なに、それ。そう言って、彼女は笑う。一緒になって笑っていると、波のしぶきが舞った。温かな滴は頬を伝って、音もなく海へ還っていった。 「私にも、考えがあるの」  ひとしきり笑うと目のはじを拭って、彼女は言う。両手を広げて私を見つめると、わっと花が開くときみたいな声をあげた。 「抱きしめて! 映画みたいに」  それから、私たちは海へ飛び込んだ。水の中でのろのろと抱きしめ合って、それが少しもロマンチックじゃないから、たまらなくなって空へ躍り上がる。水面のガラスを突き破ると、何もかもが変わった。びしょびしょの肌や頬にはりつく髪、私たちは生まれたばっかりみたいな姿になって、生まれて初めてみたいなキスをした。それがひどく塩辛くて、唇の傷をかすかに痛ませた。  きっと、彼女も同じだ。  だとしたら、そんなものいらなかった。傷も痛みも、痕を残すことなんてはじめから私たちには必要なかった。私たちは、そういう二人だ。青い海や白い砂浜、眩しい光、そんなありきたりのロマンに夢中になる、そんな、当たり前の恋人だった。  はしゃぎながら波をぶつけ合う。たまらなくなって抱きしめる。ありふれた愛さえ、二人なら映画みたいに生まれ変わる。世界中が私たちの舞台だ。海も、街も家も、緑道やゆるやかな坂道、高架橋や公園、ステージだって例外じゃない。夜には星の光を点して、朝になればどこまでも続く青い空を描く。私たちには、それができる。どんな光だって、私たちによく似合う。そうやって、日々を生きよう。あらゆる季節のかがやきを眺めて、綺麗だって笑ったら、キスをしよう。  だって、私たちは恋をした。  私たちは、今、恋をしている。
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koshimemo · 4 years
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なかなか良いトップ画が出来た✨ ・ atelier / rosy のオープンハウスレポート完しております! ・ ご高覧よろしくお願いします‼︎ ・ #アトリエロジー #atelierrosy #オーダーキッチン #アイランドキッチン #sergemouille #ナラ材 #タイル張り #porterspaints #flame #インテリア好き #souplifestore #スチール手摺 #アメリカ地図 #渡り廊下 #家づくり #家づくり記録 #西尾 #三河カフェ #アトリエのある家 #新築 #設計事務所名古屋 #フィールドの家 (Nishio, Aichi) https://www.instagram.com/p/B7Dra-LgUua/?igshid=7ges1pnz9tdy
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hh-interior · 5 years
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【暮らしをもっと楽しく 遊び心溢れる家*K様邸】
高い位置にプランニングしたスキップフロアと吹抜けで空間に変化をつけたリビング。2Fホールにもカウンターを造作し、ワークスペースをたっぷりとることが出来ました。
リビングにはイギリス製・クラーク&クラークの輸入カーテンを採用。クリーム色の小花柄で可愛らしくなりました。リビングの窓とダイニングの窓が同じサイズでしたので、気分でカーテンをかけ替えて楽しむこともできます♪
アイランドキッチンは造作部分をホワイトでペイント。フレンチカントリーテイストに仕上げました。キッチンに並んでダイニングテーブルがあると配膳も楽々できます。
キッチン手前の壁全面にはマグネット下地をいれて、家族の掲示板に。カレンダーを貼ったり、メモを貼ったり様々な用途に活用できそうです。
屋根裏にはボーナスルームを設け、淡いグレーをアクセントにコーディネート致しました。秘密基地のような特別な空間ができました☆
2019.5.25(sat) Gonohe
▼インテリアに関する情報、ご質問・ご要望は各店ショールームまで 八戸:http://www.heritagehome.co.jp/sns-hachinohe/ 三沢:http://www.heritagehome.co.jp/sns-misawa/ 仙台: http://www.heritagehome.co.jp/sns-sendai/
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daishi-hamada · 2 years
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【お知らせ】 先日発売された湘南スタイル5月号に我が家が紹介されました。 まさかそんな日がくるなんて思いもしませんでした。 湘南スタイルさま、有難うございます。 こうして雑誌にご紹介頂けるようになれたのも、家族や友人、支えてくれる周りの皆様のお陰です。 なにより、こんな良い場所を紹介してくれたクレールスピティ様( @supithy )、お家を建ててくれたハートフルホーム様( @heartfulhome.chigasaki )には本当に本当に沢山お世話になりました。 心から有難う御座います。 もう直ぐ越してきて1年が経ちますが、本当にこのお家を建てられて良かったなと常々思います このお家のお陰で家族や友人達と集い、沢山笑って過ごせる時間が増えました。 僕は幸せ者です。 これからもこのお家と共に、沢山の幸せを築いていきたいと思います。 是非コンビニや本屋で湘南スタイル見かけましたらチェックしてあげて下さい。 あと、実は我が家は「the home( https://thehome.jp )」というハウススタジオサイトの方にハウススタジオとして登録もさせて頂いております。 撮影等で利用する事も可能ですので何かありましたらお気軽にご相談下さい。 そんな我が家のお家インスタアカウントもこれを機にと作りましたので是非そちらもチェック宜しくお願い致します。 我が家アカウントはこちらです🏠 @welcome.home_h ・ ・ #湘南スタイル #湘南スタイルマガジン #湘南 #湘南ライフ #湘南life #ライフスタイル #ハウススタジオ #ハウススタジオ撮影 #湘南ハウススタジオ #マイホーム #マイホームアカウント #注文住宅 #住まい #キャンプのある暮らし #キャンプのある生活 #薪ストーブ #薪ストーブのある暮らし #アイランドキッチン #キッチンハウス #キッチンスタジオ #べランピング (茅ヶ崎市東海岸南) https://www.instagram.com/p/Cbm6ZsYP-9S/?utm_medium=tumblr
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tsunagudesign · 2 years
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都内のフルリノベーション(キッチン編)。. . コンパクトなキッチンながら、さまざまな機能を集約しました。. 場所を取りがちな電子レンジは専用スペースを確保し、ビルトイン食洗機も備えています。. コップやマグなど、使用頻度の高いものはオープンラックに、食器類は引出しに仕舞えるように。. . キッチンの天板は使い勝手を考え、ステンレスのバイブレーション仕上げとしています。. . ステンレスの仕上げにはヘアライン仕上げやエンボス加工など数種類ありますが、最もおすすめしているのがバイブレーションです。. . 一方向に傷をつけるヘアラインに対し、バイブレーションは無方向に傷をつけているものになり、気兼ねなくお手入れすることが出来ます。. . また、ステンレスの天板は、人工大理石や木製の天板に比べ、熱いお鍋でもそのまま置けるので、作業台としても優秀です。. (あまり高温のものを置く際は鍋敷きの使用をおすすめします) . . 今は女性だけでなく、男性もキッチンに立つ時代です。. 天板や棚の高さなど、使いやすさも含め、デザインしていきたいですね。. . #中古戸建て #リノベーション #断熱改修 #耐震補強 #アイランドキッチン #数世代先の子どもたちへ出来ること #ロングライフデザイン #エシカルライフ #建築 #architecture ----------------------------------- つなぐデザインオフィス 千葉県松戸市常盤平3-4-7-101 047-707-2902 https://tsunagu-design.com ----------------------------------- (Matsudo) https://www.instagram.com/p/CWLFWNMPSPm/?utm_medium=tumblr
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kazuya-ikezoi · 1 year
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グレーの内装 光が射す奥の方へ視線が向くと、奥行きを感じます 好みはありますが、グレーの内装は抑えめな光の反射で 落ち着く明るさに 他にも様々なお家をHPで紹介しているので @kazuya_ikezoi からとんでみてください フォローもお願いします #グレークロス #グレー壁紙  #窓の開け方 #フルハイトドア #二型キッチン #アイランドキッチン #オフェリア #ステンレストップ #設計士とつくる家 #コラボハウス https://www.instagram.com/p/CoCrXftvZf3/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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ishiharastyle · 2 years
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10月の股旅社中~デザインがうまれるとき~
さてさて。 おなかも満たし事務所に戻ってからは、ここ最近の股旅ワークショップで進めている…。 お待ちかね杉山製作所さんとのコラボの新キッチンのワークショップですよ~!! まだ詳しい内容までは公表できませんが、第一号はイシハラ家のキッチンに採用される予定。 …というわけで、実際に使うテイで高さや使いやすさの検討会です。 そもそもこの新キッチンのコンセプトは「家族みんなが主役、共働き世帯の暮らし」。 各々スマホや好きなことをして過ごす時間が長くなりリビングで家族が集まって団らんすることも少なくなっているのでは?子供が大きくなれば家族みんなで食卓を囲むという時間もなかなか毎日とはいかない共働きの家庭にとって 忙しい生活の中でもコミュニケーションの場所となるキッチンとなれば。 イシハラスタイルの台所と食卓が中心の家づくりとの相性も◎な予感です。 天板の上にはシンクやコンロに見立…
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freydesign · 2 years
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モデルさんに入って頂いて住宅誌の撮影。 邪魔にならない様にiPhoneで撮影。 #カレッジタウン富陽 #ラクラス #laclas #freydesign#金沢 #kanazawa #野々市 #中林  #新築 #住宅 #建築 #architect #kitchen #玄関 #ビルトインih #ビルトイン食洗機 #キッチン #下駄箱 #オーダーキッチン #アイランドキッチン #フローリング #モールテックス #ソファ https://www.instagram.com/p/CUcEe8xpOcx/?utm_medium=tumblr
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hayashi-koumuten · 4 years
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* 男前でカッコいいダークトーンのセラミックトップ の #アイランドキッチン ✨ #パントリー もあって収納もたっぷりと👍✨ 家事もしやすく、家族とのコミュニケーションも取りやすい空間です。 . ⋈ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⋈ more photos…☞ @hayashi_koumuten ⋈ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⋈ . #林工務店 は #自然素材 #無垢材 #輸入アイテム を使い、デザインにも住宅の性能にもこだり、ご家族の夢が叶うワクワクする #家づくり をしている鹿児島県 #霧島市 の工務店です。 . お客様それぞれの生活スタイルやお好みのデザイン、#マイホーム計画 などお客様に寄り添い、#自由設計 #注文住宅 にこだわり、1軒1軒「魂を込めて」家をつくっています。 ご要望も出来るものと出来ないものとありますが、できるだけお客様の期待に応えられるように知恵を絞り、ご家族の想いを理解しながら全身全霊で誠意と熱意をもって取り組ませていただいています! . おうちを建てるなら自分好みの大好きになれる家がいい♡ おしゃれなデザイン♡しっかりとした住宅性能 #平屋 #和モダン #アンティーク #ヴィンテージスタイル #カフェ風 #ナチュラルスタイル #ブルックリンスタイル や #カリフォルニアスタイル #インダストリアルデザイン など、あなたのイメージに合わせて家づくりをお手伝いいたします♡ . #新築 から大規模な #リノベーション 、#造作洗面 などのリフォーム なんでもしています。 #間取り のご相談、#土地探し、 #住宅ローン などの資金計画のご相談も承っておりますので、いつでもお気軽にお問い合せくださいね♡ . . どうぞお気軽に林工務店にご相談下さい! ↓プロフィール欄からHPに移動できます。 ⋈ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⋈ @hayashi_koumuten ⋈ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⋈ . . いいね♡ありがとうございます✨ フォローしていただけるととても嬉しいです😆 . スタッフブログ & 建築現場ブログ 日々更新中! どうぞご覧ください(*p'∀'q) . . #雑貨屋 もやっている工務店です。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧*。 雑貨屋Poca*Poca…☞ @zakkaya_poca.poca ୨୧*。┈┈┈┈┈┈┈┈┈ . #幸せに暮らせる家 #笑い声のたえない家 #霧島市工務店 (TD ホーム霧島(有)林工務店〜家族の夢が叶うワクワクする家づくり) https://www.instagram.com/p/CCS3joXnfZS/?igshid=17ibcy5qzieeo
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gilles1974 · 6 years
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『オレの部屋』プロジェクト、進行中 自転車部屋も作りたいが…あせらないあせらない
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