Tumgik
kazumasuzu · 5 years
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12/10 夜
おととい、ボールプールでスタジオに入った。 レコ発以来合わせていなかったので、まあ練習しようという心算だったが、ベースのひろきくんから開口1番”新曲欲しい、速いの”と、なんというか原始的な欲求めいた発言が飛び出した。しかし、速い曲の在庫なんてあるはずもない。僕は速いギターを弾くと老けてしまうからだ。というわけで、体良く言えばセッションという形で作ろうとしてみた。だが、僕はボールプールをやる前に組んでいたアフリカヨガリというバンドを含めて、セッションで曲を仕上げられたことがない。
その場で、それなりにかっこいい感じのものができても、スタートの芯がない作曲は心の許可がおりない。右脳エアポートの税関で止められる。この税関はとても重要なポストで、こいつのせいで苦しいしこいつのおかげでたまにいい曲ができる。最近、シンセサイザーの輸入が許可された。ありがたい。
実りのあまりない練習を終える。翌日、わけもなくソワソワしてきて、”あ、これできるな。”と思っていたら、ちゃんと速い曲を作れた。スイッチを入れることが大事なんだ。
一度スイッチが入るとすごく寝なくなるので、今日は死体a.k.a眠り棒として仕事に行ったけど、自分がいいなと思えるものが作れればそこまで辛くないのである。(閉めなくてはいけないカギを二箇所閉め忘れてちょっと怒られた)
僕の前世はおそらく単細胞生物とか、カビとかだと思うんだけど、カビ時代の行いが良かったおかげで(それはそれはよく生えた)、神さまに”チミチミ、来世、健康な人間か、ギターを弾くゾンビ、どっちがいい?”と選択肢をもらえた。でも、僕はカビの脳みそしかなかったばかりに、”ゾンビがいいデスゥ”と狂った選択をしてしまったんだ。そのおかげでたまに、楽しいけど。
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kazumasuzu · 5 years
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12/4 夜
平日は毎日電車に乗る生活をしている。ウィズアウト人権な通勤ラッシュとは無縁な時間帯なので、人間観察が捗る。公共の場は本当にいろんな人間がいる。心の目でいろんなところを見て面白がっている。この類のエンタメの最高峰は、免許更新の時に行く免許センターだ。
僕は去年最初の免許更新を迎え、初めてアレを体験した。老若男女偏差値年収なんでもありの人種のるつぼだった。僕は講習中、信じられないくらい豪快に寝るギャルの隣に座っていた。もう筋金入りのサボりっぷりで、大人に怒られることにビビりながらサボってきた僕なんかとは格が違った。たぶんドン・キホーテ(あるいはメガドンキ)の夢をみてたんだと思う。 ところが、講習の最後、交通事故の悲惨さを伝えるビデオ(さだまさしの”償い”のやつ)を見せられている時、ちらっと横を伺うと、”鬼寝”どころかしっかり物語に入り込み、なんなら今にも泣きそうなギャルがそこにいた。僕はギャルやヤンキーの、こういうピーキーなところは好きだ。友達になってみたいとも思うのだが、いざ友達になると好きじゃないところの方が多くなりそうでなかなか接点を持てない。あの場所じゃなきゃ相入れなかっただろう。余談だがこの手のギャルはワゴンRで帰る。なんなら2人くらい子どももいる。
いや、僕がこの日記で1番話したかったのはこんなエピソードではない。さっき電車で匂った誰かの強烈な香水、どっかで覚えがあるなあと今の今までずっとモヤモヤしていて、思い出したんだ。あれ、うちのトイレットペーパーのにおいだ。ダブルの。
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kazumasuzu · 5 years
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アカシジアの解説でも触れたが、僕はメンタルのヘルスがあれになりがちだ。もう、”僕、右目の視力めっちゃ悪いんですよね~”とか、”昨日からお腹くだしてて…あのエリンギのせいかな…”レベルに、不調をフランクに認めるようにしている。ともあれ、メンタルがあれになると、家族、友人、全世界に対して死ぬほど申し訳なくなったり、血眼で明け方の住宅街を徘徊したり、誰か笑い話にしてほしいといった状態になるのも事実。
こんな風に書くのも怖いけど、ここまで続けた解説だって、全曲通してしっかり自我を保って平熱で書こうと努めた文章だし、いつも周りの人たちを気持ち悪くてバッチい闇に引き込まないように気を遣って生きている。
同じようにつらい人はきっとたくさんいる。僕の周りにもいっぱいいる。でも、その人たちと僕は他人だ。お耳も乳首も微熱も心の痛みもそれぞれあなたのものだ。助けようとするのは、いろんな意味で、とても怖いことだ。
”君はおかしくなんかない”という歌詞を本心で本気で歌っているとき、僕は自分を救っているんだと思う。地獄の淵からこの曲を聞��て、この文章を読んでしまったあなた。自分で自分を救うことだけは怖がらない方がいいと、僕は思うよ。
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kazumasuzu · 5 years
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今まで、恋愛の曲というのをほとんど作ったことがなかった。興味がないとか、カッコつけた理由ではなく、ただ作れる能力がなかった。僕は、言葉にメロディを乗せて歌っている時点で、良くも悪くも”ふざけている”と思っている。そして、また心のどこかで、恋愛も人間の”おふざけ”だと少しだけ思っている。どっちも、おふざけだから楽しい。ワクワクする。ただ、”君が好き”って歌っちゃうと、もう、おふざけのミルフィーユになってしまうので、濃すぎる。なかなかできなかった。 しかるに、恋の終わりの方なら、僕の感性で作れそうだなと思い、やってみたのがこの曲。恋愛の最後の出がらし、情すら薄れてどうでもよくなってくるときの空気は残酷で趣深い。 歌詞はいつもと同じように、ほとんど妄想で書いたんだけど、曲は狙った。この曲は狙って作った。狙って作る。例えば、コードとメロディの肌触りをよくして歌詞のエグみを減らしたり、音数に合わせてクリシェを当ててノリやすしたり、そういうことを意図してやった。慣れないことをしたせいで、バンドで合わせるのもなかなかうまくいかなかった。今回のアルバムで1番アレンジに苦労したのはこの曲です。つらかったね。ボールプールのみんな。 僕は左脳で曲を作る人に憧れを抱いているので、この曲を聴き返すと少し嬉しくなる。
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kazumasuzu · 5 years
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人は死んだあと、あの世に行くのか、はたまたデスノートの例の見開きページのように、無になるのか。わからないけど、そうなる前に、しばらくプラプラするんじゃないかと勝手に思っている。消えながらプラプラする。その、最後のお散歩はどんな景色だろうと考えながら作った。
前曲のクロールで描いたような、激情的な、切ない気分も、あるいはどんな深い愛も悲しみも、死んだら消えていく。ふっと消えていく。生きている時と違って、消えたことで新しい気持ちが芽生えたり何かが起こったりしない。そういう、秩序的に人の気持ちがなくなっていくさまが美しいなと思う。
映画でも小説でも、”ただ壊れていく、ただ消えていく”という現象に言い及んだ作品にとても惹かれる。この曲は、そういったことを表現できたので、僕がこれまで作った曲の中で1番というほど好きな曲になった。
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kazumasuzu · 5 years
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尊敬する静岡のバンド、アドバルーンが生んだ稀代の名曲”ロングサマタイム”にインスピレーションを受けて作った曲。 歳をとるにつれて、僕自身のことを歌うことに興味がなくなっていった。僕と面識のない、ひょっとしたら違う星に住んでいるような、フィクションの誰かの気持ちになって、詞を作るようになった。これは、憑依という表現が近い。クロールは詞を作っていて、勝手に話が進んでいくような感覚が殊更強かった。ただ、困ったことに、存在すらしない誰かのことを思い浮かべているので、僕もこの曲のなかの人たちになにがあったのか詳しくわからない。よって解説のしようがない。ごめんなさい。 これではあんまりなので、演奏に関��て書いてみる。この曲は特に、楽器の一音一音が有機的に絡んでいくことを意識して作っていった。例えば、ギターのしんたろーくんは終始同じフレーズを繰り返すんだけど、曲の展開に合わせて絶妙に表情を変えていて、これこそ音楽の面白いところだと思う。ベースやドラムもとてもシンプル。弾かない。叩かない。それなのに、この曲が1番難しいような気もする。練習しなきゃ。いやだな。つらいな。
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kazumasuzu · 5 years
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少し前に、nanaというアプリが流行った。 スマホを使って歌やギターを録り公開できるSNSのようなもの。録音できる長さは決まっていて、1分半だったか、とにかくとても短かかった。 みんなカバーをやっていたけど、1分半しかないから、録れてもワンコーラス程度。 僕の音楽を聴いてくれている人に”nanaやってみてください!”と勧められ、インストールはしたものの、カバーしたい曲が思い浮かばない。 何より、サビだけ歌ったり、美味しいとこだけ頂いてサヨナラ。といった感じが気に食わない。でも、ちょっと参加してみたい。若い子たちに褒められてみたい。それならいっそ、1分半で全部終わるやつを作ってみよう、ということで出来たのがこの曲。気に食わないnanaのおかげでできた曲。ありがとうナナ。今は他の男と住んでるのかい?幸せになってくれよな。
歌詞もわりと気に入っている。 8月の入道雲、クラゲ、白いワンピース。意味不明で好き。
バンドアレンジするにあたって、尺は少し長くなったけど、それでも短い。短い曲は無条件にカッコいい。男の子は短い曲が好きなのです。あの娘にはきっとわからないね。
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kazumasuzu · 5 years
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僕のバンド、ボールプールの1st音源「Ghost」の収録曲の解説、作ったいきさつなんかを書いていこうと思う。いつものジメジメした日記を期待してる人も安心して。どうせ湿るから。
アカシジアというのは、向精神薬、抗うつ剤などを飲んだ時に出る副作用の一つ。ああ、一文目から湿度70%を超えている。

数年前、大学を無事に卒業して、一般的なサラリーマンになろうとした僕だったが、ものの見事に精神を病んだ。会社に行けなくなり、何もせず、定期的に心療内科に行き、薬をもらって、それを飲んで、じっとする生活を続けていた。とにかく、何も考えずに過ごそうとしたけど、何もしない生活のなかで何も考えないなんて無茶だ。ずっともがいていた。
別に、僕がとても深い苦しみを感じていたとしても、誰かに伝えたいとか、わかってくれよなんて思わない。僕自身、誰かの苦しみに接した時、優しくしたいとか元気になって欲しいなと思うことはあっても、理解したことなんて一度もないから。それはきっと僕以外の人もそうだ。ただ、せっかくギターを弾けるし、時間もある。このしんどい感じをスカッとしたポップソングにしたら、ざまあみやがれという気持ちになれるかもな、と思って作ってみた。少しだけでいいからそういう気持ちになりたかった。
※タイトルをタップするとiTunesに飛べるよ
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kazumasuzu · 5 years
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11/27 早朝
雨にも風にも負けるようになった人たち。スポットライトが当たるのは、抗おうとしている人だ。抗う元気もなくなってしまった人がたくさんいて、僕もそのうちの1人。もうすぐ、深い冬が来る。僕たちがやらなくちゃいけないことなんて何一つない。暗がりでじっとしている負け犬。負け犬たちが、暖かいところで少しでもたくさん眠れますように。たとえそれがただの幸運でも。
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kazumasuzu · 5 years
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11/24 早朝
今年の夏以来、曲が作れない。才能が枯れたとかそういうのじゃなくて、”うおお”という燃え上がる気持ちが起きない。経験上、どうせまた気が狂ったように作り出す時期も来るとは思う。でも、こうなると毎回、もう二度と作れないだろうなという気持ちになり、その気持ちの方が経験則よりリアルだ。 そういう時に、自分の音楽をなんとなく聞き返していると、冷めている分いろいろと思う節がでてくる。たとえば歌モノであるとか、ポストロック、オルタナティブ、音楽のジャンルはいろいろあるけど、僕の作ったこいつらは一体なんだ?と思う。どこにも所属していない気がする。みんなから見たらどうなんだろう。くるりとか、そういう感じなのかな。
話は変わって、1ヶ月くらい前まで、”インスタ頑張ろう月間”というものを密かにやっていた。要するに、みんなが楽しくやっていることを楽しもうとするキャンペーンだ。始めて一週間で、本気で何一つあげる写真がないことに気付いた。どうでも良いと思う反面、こうもできないものかと愕然とした。僕の暮らしにフォトジェニックはないのである。(バンドマンだろ、あれ) 僕はデビッドフィンチャーのファイトクラブという映画が大好きだ。冒頭、主人公が生きる活力を求めて、健康体にもかかわらず、末期ガン患者のセミナー(お互いが経験談を話し合って慰め合う会)に行くシーンがある。結局主人公は何も得られず帰ってくる。インスタやフェイスブックを見るとそのシーンを思い出す。ネット社会というやつは、互助会だなと思う。みんなで助け合って良い村を作ろう。そのうちダムができて、美味しい水がいっぱい飲める。そうやって栄えて疲れた人たちが耳を塞いで僕の音楽を聴いて、その場しのぎの妄想ができたら良いなと思う。
きっとこの日記が世間にバレたら、”こいつ、俺はみんなと違うアピールかよ”とイライラする人がいると思う。その通り。僕はみんなと違います。これからもよろしく。
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kazumasuzu · 5 years
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11/19 夜
先週の土曜日、鹿児島から歌いにきたまつきよしほというミュージシャンのライブを見に行った。打ち上げまで行き、鹿児島の人たちに囲まれていると、方言もあり、まるで僕が遠くに来たような気持ちになった。楽しくて信じられないほど飲んでしまった。翌朝、まつきよちゃんに”トランスしてたね”と言われた。どうやらトランスしていたらしい。トラベルあたりで止めたかったところだ。ごめんな。
僕が石井宏樹というナイーブな九州男児を自分の企画に誘った縁で、ここ一年で鹿児島の人とたくさん知り合った。これは、静岡の企画に出て、朝まで飲んだ時も思ったのだけれど、地方(便宜上こういう言い方をするけど他意はない、許せ)の人たちは、人とのつながり方に屈託がない。優しさと楽しさの表現が露骨である。すばらしいことだ。僕は生まれも育ちも東京のはずれ。人との付き合い方、距離の取り方、探りの入れ方など、”ハウツー東京”を知らぬ間に身につけていて、避け方ばかり上手くなっているのかもしれない。きっとそういった土地柄は、音楽などの表現にも出る。僕の作る歌や言葉は東京の匂いがすると思う。優劣の問題ではなく、そういう、アイデンティティについて、自宅のトイレで二日酔いに殺されながら思いを馳せた週末であった。
みんなまた僕と話してほしい。僕も元気な時にそちらに行きます。
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kazumasuzu · 5 years
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11/17 早朝
食欲・性欲・睡眠欲、人間の三大欲求。だいたいの渇望はこれで説明がつくけど、僕は時折、得体の知れない欲求不満に襲われる。 あれか、アーティスト的な感じで、モノを作りたいってやつか?違う。ゲームをしこたましても治らない。漫画を読んでも満たされない。映画もダメ。女の子とラインでもしたら治るか?(性欲と似ているけど違うのだ)いや、する相手がいないのでこれはなし。 セブンイレブンに駆け込んでお菓子を爆買いしてみるも、これもなんだか違う。あとで食べよう。 とにかく落ち着かない。得体の知れないものをじっと見つめている時、宇宙に近づく錯覚。そうして朝。なんにせよ、理屈と自意識と戦うのにエネルギーを使いすぎだ。一銭にもならないのに。
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kazumasuzu · 5 years
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はれた日は学校をやすんで
ボールプールのレコ発企画を終えた。打ち上げの帰り道、いろいろと書くことを考えていたのだけど、爆睡したら全部忘れてしまった。
知り合って間もないのに出演を快諾してくれたシャンモニカ。
https://youtu.be/7r25eDHwdYw
僕はこの企画の一週間前、彼女たちのCDを買って、そわそわしながらずっと聴いていた。歌謡曲にルーツを感じるメロディとボーカルさやかちゃんの根っからの変態性(褒めています)。ギターの音作りも好きだし、ドシっとしたリズム隊のおかげで安心して聴ける。今年の夏に初めて観たバンドだけど、観るたびに本当に良くなっていく。
はるばる静岡から来てもらったアドバルーン。
https://youtu.be/2StAkr7u19s
僕が大学にろくに行かずに引きこもっていた頃にyoutubeで見つけて頭をぶち抜かれたバンド。ライブを観てると、好きすぎて自然とニヤニヤしてしまう。追っかけのJ Kか俺は。そう、追っかけのJ Kだ。よろしくな。 一曲目にやっていたエイティーンという曲が大好きで、初めて生で観れて嬉しかった。そういえば彼ら、開演前に夕暮れのハモニカ横丁に消え、ガッツリ仕上げて(出来上がって)帰ってきた。さすがである。来日中のミュージシャンのやり口である。吉祥寺はどうでしたか?
自分たちのライブは、僕がああだこうだいうのは野暮だし苦手なのでうまく書けないけど、アンコールも含めて、最後まで残ってくれてありがとう。CDもたくさん買っていただきました。本当に嬉しいです。
生きていて、幸せなことが起きてもいずれ起きる悲しいことがかき消していくので、こういう幸せな日を、努力して、何度も作っていこうと思った。 次のアルバム出す時もよろしくお願いします。
ていうか、打ち上げの時、ギターのしんたろうくんが”かずまさんはあれなんすよ、メンヘラなんすよ”って共演者に言いふらしてたの忘れてないからな。おぼえてろよ。またな。
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kazumasuzu · 6 years
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10/8 夜(ゴールデンタイム)
おととい土曜日、一晩中酒を飲み朝帰り。日曜日は寝て終わり、夜中に友達とチャットをしながら一晩中ゲームをする。その友達と”マック食べたくね?今すぐ”ということになり、早朝車で隣の隣町のマクドナルドでバカ食いをして帰宅し、先ほどまで寝ていた。堕落成績表をエクセルで作成し坂口安吾に提出したい三連休であった。
僕の性格上、息をするようにないものねだりをしてしまうので、これから明日労働に出かけるまでに何か取り返したくなってしまう。掃除をしたり、こうやってブログを書いたり(生産性ポイント)、あといくつか、やらなきゃいけないこともあったはずなんだ。どうしてだ。こういうときに、僕なりの”丁寧な暮らし”というものをしてみたくなる。が、考えてみると”暮らしの理想”みたいなものが僕には全くない。いろんな人に”最近暮らせなくて困ってる”というホンワカ相談をしてきたが、そもそも僕には、目標の暮らしがない。”暮らす”というのは、文字通り、決まった時間に日が暮れていくのを冷静に、フラットに見届ける、ということなのだと思う。自分で幕を引かないといけない。苦手だ。とにかく、世田谷あたりに住んでる女の子が有機栽培のコーヒーを飲みながらファボるツイートをチェックして、暮らしの勉強をしなくてはならない。ゴミはゴミの日に捨てる。以上。
世田谷といえば、今回、ボールプールのミックス作業を依頼したスタジオは三軒茶屋にあり、僕はもう三軒茶屋というだけでコラッタやポッポなどが出没する確率で、ちゃんとした芸能人などが現れ、花屋にはオフホワイトのドライフラワー。とにかく先述した”丁寧な暮らし”という空気が充満した街だという偏見を持っていた。が、実際何度か通うとただの住みやすそうな良い街であった。ごめん三茶。自分で無闇に向けた矛はちゃんとしまえるくらいには大人になった。ごめんな。
完成したバンドの音源の話は、また今度します。ゴミはゴミの日に出す。以上。
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kazumasuzu · 6 years
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9/22 早朝
たまに1人でフラフラ酒を飲む。決まって金曜日、”っしゃ!休み!”というときだけ。 1人で飲み屋に行くと、僕にそういう空気があるのか、隣のお客さんにかなりの確率で話しかけていただく。クソつまんない人の場合、僕は、右耳と左耳の風通しをよくして、目の前で焼いているお肉(行きつけの飲み屋はホルモン焼き屋さんなのだ)を凝視する。地獄の時間。英語で言うとヘルタイム。でも、今日話した人は、10年前にメジャーデビューをして、そして音楽を辞めた元ミュージシャンの方で、楽しかった。
僕はかなり優しいし、イラついてもそうそう顔に出さないため、30歳そこそこの”ワイ、今脂乗ってまっせ”といった男の説教の格好の的になる。たまに本当にムカついてしまい、そやつのプライドを逆なでしたくなる衝動に飲み込まれる。うまく言えないけど、ちゃんとした人たちに、”音楽をやってるんです”と言うと、”そういう系のやつ”を見る目で見てくる。アンタが上司とやっている���ルフとは違うぞと、僕は洗面器に水を張って誰にも聞こえないように叫ぶのです。
なんでイライラしてるのかわからなくなってきた。自信はないけど、とにかく見返してやるんだ。おやすみなサイ🦏
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kazumasuzu · 6 years
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9/20 早朝
近頃、めずらしく生活が安定している(収入とか生計という意味では断じてない)ので、水曜日の夜あたりに心が暇になる。そこでこのうんちブログである。今朝もよろしくな。
すでにツイッターで散々喚いているが、ボールプールで今練っている”オーガストレール”という曲がとても好きだ。今年の7月あたりに作った曲で、1人で作ったデモからして好きだったから、バンドでやる運びとなり、ドキドキしていた。早くお客さんの前で演奏したいな。
話は変わり、最近”オイラ、防御が上手くなったな”と考える。昔の自分ならゲッソリするような出来事が起きても、”あの時こんな感じだったな”と自分の中で納得できるようになった。一食忘れるくらいで済む。ちゃんと人並みに傷つきたくなくてよかった。よかったけど、あの、おもちゃのシャベルでコンクリートを掘るような感覚は遠くなった。無邪気で無知な頃の僕は、シャベルをボロボロにしてから、謎の問屋からドリルを仕入れてぶち壊すことができた。今はすこし、諦めているのだろうか。冒頭で、生活が安定していると言ったのもこういうところが所以だ。
昨日の夜、大学生の頃の友達が仕事で悩んでいるとのことで、電話をした。”こういうことがあって、わたしはこう考えているんだ”というのを、じーっと聞いていた。このひとは相変わらず優しい人なんだなと思った。「昔きみに、”かずまは武器に例えると木刀”と言われたことを未だに忘れられない」と言ったら、「わたしは忘れていた」と爆笑していた。笑えてよかった。
僕もあなたも怖がりだ。ブログでも電話でもいい。自分の立ち位置はここだと時たま印をつけないと、深い森に迷い込んでミイラになってしまうのだ。
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kazumasuzu · 6 years
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9/13 早朝
東京はおととい、秋になった。 9月の中頃に雨が降って、雨が夏を終わらせるものだと思っていたが、晴れたまますんなりと秋になった。この季節が好きで仕方がない。 先日友達と焼肉に行った。半年に一回のお肉半額デー。厚切り特上牛タン塩の、焼き加減の勝負。1番美味しく食べられるレアとミディアムレアの境目。この季節を肉に例えるならばこの境目だ。 “寒い”とか”暑い”と同じ使い方で”切ない”と口にしてしまう、右脳を酷使しているみなさま。たくさん息を吸おうね。おやすみ。
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